紹 介 項 目 ① 講義の目的と範囲 ⑤ 関連科目 ② 講義方法 (事前履修・同時履修・展開履修科目の提示) ③ 講義計画 ⑥ 評価の方法 ④ 教 材 ⑦ その他の要望事項 日本法制史第 2 部(近世〜近代) 第 2 部( 2 回生以上) 後期 2 単位 安竹 貴彦 田信廣・神保文夫編、青林書院、2010)を使用します。 また、以下のような概説書を一読されることをお勧めし ます。 ◦『法社会史』(水林彪ほか編 山川出版社「新体系日 ① 近世後期から近代(18世紀半ば〜明治15年くらいま 本史 2 」、2001) で)の裁判組織と、そこで実施された刑事訴訟や刑罰お ◦『刑罰の歴史』(石井良助 明石書店、1992) よび民事訴訟について概説したいと思います。この各時 ◦『日本近代法制史』(川口由彦 新世社、1998) 代において何が犯罪であると意識され、誰がどのような ◦『新・日本近代法論』(山中永之佑編 法律文化社、 手続により事実認定を行い、どのような刑罰を科したの か、そのような手続や刑罰の裏側には、各時代を生きた 人々のどのような意識が反映されていたのか、また民事 訴訟はどのような基準に依り、如何に解決されたのか、 2003) ◦『入門日本近代法制史』(岩村等 ナカニシヤ出版、 2003)など ◦『法文化のなかの創造性 ── 江戸時代に探る ── 』 などという事を考えることにより、現行の法・制度を分 (國學院大学日本文化研究所編、創文社、2005) 析・評価したり、実定法の講義を受講される際の新たな 講義のなかでも、各テーマに則した参考書や文庫・新書 視点を養って欲しいと思います。 などを適宜紹介します。 ② 講義は下記参考書と随時配布する資料を使用します。 ⑤ 可能であれば、2014年度開講予定の日本近代法制史 毎回、次回分の該当頁を明示しますが、購入を強制する (但し昼開講)も履修されると、より理解が深まると思 ものではありません。また、時々皆さんに質問に答えて いただくこともあります。難解な質問ではありませんの います ⑥ 上記のように、講義中に何度か配布する小紙片により で、是非積極的に答えて下さい。また、講義に対する質 15%、期末試験を85%として成績評価をする予定です。 問や要望、私の質問に対する回答などを書いていただく ⑦ 講義の対象とする時代は近世〜近代ですが、単なる歴 ために、何度か小紙片を配布します。今回はこれらを15 史的事象に関する講義と思わず、常に現行の法・制度な %程度成績評価に加えたいと思います。積極的に講義に どと比較する視点を持ちながら受講していただきたいと 「参加」してください。 思います。特にこの時期の法・制度には現行のそれに影 ③ 概ね以下のようなテーマを取り上げる予定です。 響を与えているものが少なくないため、その一助として 第 1 〜 3 回 近世の裁判組織(立法・行政・司法組織の 現行の法・制度に関する話題も皆さんにしばしば提示し 未分離、裁判組織における実務法曹の役割 てみたいと思います。 など) なお、受講者数が極めて少数である場合は、上記講義 第 4 〜 6 回 近世の吟味筋(白状と拷問、吟味筋を担う 者たち、刑罰決定の方法など) 第 7 〜 8 回 近世の刑罰(幕府の刑罰体系、藩法にみえ る刑罰体系、中国法の影響、特別予防と一 般予防など) 第 9 〜11回 明治初年の断獄手続と刑事裁判の近代化 (行政と司法の分離、裁判を担う者たち、 拷問の廃止、徒刑・懲役の採用と徒刑場・ 監獄の整備など) 第12〜15回 江戸幕府の出入筋(吟味筋との差異、訴権 による保護の違い、地域性が及ぼす影響、 内済の制度化、扱人・実務法曹・公事宿の 機能など) ④ 参考書として『日本法制史』(浅古弘・伊藤孝夫・植 計画を変更する場合もあります。
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