防災情報システムに係る情報提供依頼

防災情報システムに係る情報提供依頼
平成27年9月
市原市 総務部 防災課
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目的
本市では、現在、災害時の防災拠点としての役割を担う防災庁舎の建設を行っております。新
たに整備する施設は、災害対策の中心拠点として、防災機能に重点を置き、災害時における災害
対策本部機能や市民生活の復旧・復興拠点機能、窓口サービス機能を併せ持つ施設となりま
す。
この新庁舎の整備と併せ、危機管理の強化を図るため、災害情報を一元化・共有化することで、
正確な情報による的確で迅速な意思決定と市民への正確な情報伝達など、災害対策本部機能
を補完する防災情報システムの整備を検討しています。
ついては、業務要件や予算・調達の検討にあたり、システムの標準機能やその導入費用等につ
いて、広く情報提供を依頼するものです。
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前提条件本市の状況
項目
人口
世帯数
市域面積
職員数
災害時拠点
概要
280,283 人 (2015 年 8 月 1 日現在)
122,744 世帯
368.17 平方キロメートル
2,050 人
本庁舎、防災庁舎※、支所(10 箇所)
※平成 29 年 10 月竣工予定
2-2
スケジュール
予定
イベント
平成 28 年度初旬
防災情報システム調達
平成 29 年 03 月
防災情報システム稼動
平成 29 年 10 月
防災庁舎竣工
平成 30 年 01 月
防災庁舎への移転
2-3
現行体制
(1) 災害対策本部設置基準
災害対策本部は、市長が次の基準により必要と認めた時、市役所本庁舎内に設置する。
なお、防災庁舎竣工後は、防災庁舎内に設置する。
① 気象業務法(昭和 27 年法律第 165 号)に基づき、暴風、大雨、洪水等の警報が
発表され、必要があると認められるとき。
② 市の地域に震度5弱(気象庁発表)以上の地震が発生したとき。
③ 気象庁が津波予報区東京湾内湾に津波警報を発したとき。
④ 市の地域に大規模な地震に起因する火災、爆発、その他重大な災害が発生し、又は
発生するおそれがある場合で総合的応急対策を必要とするとき。
(2) 災害対策本部体制
体制 (人員数)
役割
災害対策本部長(1)
災害対策本部の事務を総括し、所部の職員を指揮監督する。
災害対策副本部長(1)
災害対策本部長を助け、災害対策本部長に事故があるときは、そ
の職務を代理する。
災害対策本部指揮官(1)
災害対策本部長及び災害対策副本部長に助言を行うとともに、災
害対策本部員を指揮する。
災害対策本部付(2)
災害対策本部長の命を受け、災害対策本部に従事する。
災害対策本部員(18)
災 害 対 策 本 部 連 絡 員 本部員の命を受け、各種情報収集又は相互連絡調整を行う。
(18)
災害対策本部事務局
A) 総括班(6)
災害対策本部室内に、次の班から構成される事務局を設置する。
本部会議等の運営、本部長等の指示・命令事項の伝達、県及び
関係機関との連絡・調整等を行う。
B) 総務班(5)
災害従事者の人員の把握、班間の調整及び総括班の応援を行
う。
C) 情報収集班(5)
被災状況及び処理状況の把握、気象情報、関係機関の情報収
集、通行止め情報、避難場所の状況等の情報収集を行う。
D) 災害集計班(5)
被災状況、応急処理等の入力処理及び県、本部報告資料等の
集計を行う。
E) 被災受付班(10)
電話による市民等からの情報収集を行う。
F) 被災伝達班(5)
被災箇所の各所管部署への割り振り及び災害集計班への連絡、
各部の処理報告受理及び災害集計班への伝達を行う。
G) 無線班(8)
防災行政無線による現地災害対策本部との被害情報等の収集、
市民への情報伝達及びアマチュア無線からの情報等の収集を行う。
H) 応援班(10)
災害特別調査班
各班の応援を行う。
災害対策本部長は、必要と認めるときは災害特別調査班を編成
し、被災地の専門的な調査にあたらせる。
現地災害対策本部※
A) 総務班(10)
被災地及び災害予想地域を管轄する支所に設置する。
現地災害対策本部の総務、地区内の情報収集・広報及び本部
事務局との連絡・調整等を行う。
B) 避難収容班(6)
被災者の避難誘導及び収容を行う。
C) 機動班(8)
備蓄品、救援物資、被災者の救護支援及びその他現地災害対
策本部の運営を行う。
D) 救護班(5)
救護員の把握と医師、看護師等を確保するため、本部への連絡を
行う。また、救護所の医療活動マニュアルに基づく医療活動を行う。
※現地災害対策本部の人員数については、各支所の平均の数とする。
(3) 災害対策本部事務フロー
別紙「災害対策本部事務フロー」を参照のこと。
(4) 情報の伝達手段
① 対策本部各班への通知は、庁内放送、グループウェア及び電話・無線等により行う。
② 必要に応じ、職員参集メール(携帯メール)を併用して、確実な情報伝達を図る。
③ 災害対策本部員会議等の会議録は、現地災害対策本部へ送付するとともに、グループ
ウェアに掲載するなど、情報の共有化に努めている。
④ 更なる確実な情報の共有化を図るため、災害対策本部員会議の様子の映像配信、現
地災害対策本部との電子会議等、ICT を活用した運営方法を模索している。
2-4
その他
①
市民への情報伝達は、防災行政無線、広報車、市ホームページ、情報配信メール、市
公式ツイッター、緊急速報メール等により行っている。
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現状の主な課題
① 本市では、防災行 政無線 (同報系 ・移動系 )、J-ALERT(全国瞬時警報 システム )、
Em-net(緊急情報ネットワーク)等のインフラ系のシステムは整備されているものの、災害対策
本部機能を補完する情報システムは整備されていないことから、次の事項等について課題が
生じている。
・災害被害等に関する情報を一元管理できないことから、被害情報の重複などにより、迅速な
災害対応に支障をきたしている。
・各部局での災害への対応状況を災害対策本部で即座に把握することが困難である。
・災害報告書等の作成において、関連情報の統合・分類等の出力ができない状況にある。
・千葉県防災情報システムとデータ連携していないため、複数入力する必要が生じている。
② 災害・被害・避難情報の迅速な把握
被災情報の伝達、報告・集計等について、即時的、効率的な手法について模索している。
③ 市民との情報共有の強化
より迅速に、より広範囲の市民に対し、正確な情報発信ができる仕組みを検討している。また、
市民からの情報提供についても効率的に情報収集できる仕組みを検討している。
④ 本部機能の体制・対策の強化
災害対策マニュアル等で定められた体制(組織)に基づいて、災害対策本部の体制を管理す
る。災害発生時に、本部体制管理機能と連動して、該当する職員へ参集情報を配信する。
職員への各種情報を伝達する。災害情報管理機能で登録した各種情報を職員間で情報
共有する。(全体、対策部ごと、個別ごとなど情報伝達及び収集が図れること) 庁外からもシ
ステムにアクセスでき、各種操作を実施する。
⑤ 平常時からの備えの強化
災害、気象、被害、避難、施設(避難所)、避難者、物資の情報を登録し、管理する。
4
情報提供依頼事項
4-1
会社概要
提案者の会社概要について、可能な範囲で情報提供をお願いします。
4-2
製品概要・特徴・設計思想
提案するシステムの概要や特徴、設計思想について情報提供をお願いします。
4-3
導入実績
提案するシステムの導入実績について、導入団体や導入年数、導入効果や導入時のポイ
ント等について情報提供をお願いします。
4-4
システム標準機能
提案するシステムの標準機能について、情報提供をお願いします。現状の主な課題の解決
のほか、提案するシステムを導入することにより得られる機能等について、積極的な情報提
供をお願いします。
4-5
システムフロー
提案するシステムの導入により、被災情報の伝達や指示、集計や報告等の運用手順につ
いて情報提供をお願いします。
4-6
帳票集、画面集等
システムから出力される標準的な帳票や画面サンプルについて情報提供をお願いします。
4-7
運用・保守
提案するシステムの導入後、災害時の職員初動マニュアルの整備やシステム操作訓練等、
運用サポートについて情報提供をお願いします。また、システム安定稼働のための標準的な
保守内容についても情報提供をお願いします。なお、それぞれに係る費用については、
「4-11 費用見積」にて情報提供をお願いします。
4-8
機器構成等
提案するシステムの構築にあたり、必要な機器の構成(必要な機器やリソース等)、プラグ
インやミドルウェア等について情報提供をお願いします。
4-9
構築期間
提案するシステムの構築に必要な作業内容とその期間について情報提供をお願いします。
4-10 その他
提案するシステムをより効果的に活用するため、他団体の導入事例をもとに、提案者が推
奨する ICT 資源や ICT 環境、災害時の組織体制について積極的な情報提供をお願いし
ます。
4-11 費用見積
システム構築に係る費用とその内訳について情報提供をお願いします。なお、システム調達
時においては、システムの導入作業費並びに、運用・保守費を含む 5 年リース契約を想定し
ています。
5
提出先・方法等
5-1
提出先
市原市 総務部 防災課 担当:白鳥
〒290-8501 千葉県市原市国分寺台中央一丁目 1 番 1 号
電話:0436-23-9823 FAX:0436-23-9556
E-Mail:[email protected]
5-2
質疑
公表の日から平成 27 年 9 月 25 日(金)まで
質疑についてはメールにて行うこととし、件名を「防災情報システム RFI に関する照会(事業
者名)」とすること。
5-3
提出方法
提出方法は、上記提出先まで電子媒体 1 部を持参又は郵送にて提出をお願いします。
※パンフレット等は紙媒体でも可
5-4
提出期限
平成 27 年9月 30 日(水)17 時必着
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その他
① 情報提供に要した費用は、すべて提供者の負担とします。
② 提供いただいた資料等は返却いたしません。
③ 本情報提供依頼(RFI)は、事業化した際の仕様書になるものではなく、今後の調達や契約
をお約束するものではありません。
④ 提供いただいた情報については、当該目的のために利用し、貴者に断りなく第三者等への開
示はいたしません。
⑤ 提供いただいた情報について、後日、追加の資料提供や詳細のヒアリング、システムデモを依
頼することがあります。
別紙 「災害対策本部事務フロー」