DRA ‐CAD 虎の巻

DRA‐CAD
虎の 巻
㈱構造システム
㈱建築ピボット
目
環
次
境
術

その一
他の DRA-CAD を同じ操作環境にするには? ························1

その二
他の DRA-CAD を同じ操作環境にするには?その 2 ···················2

その三
「削除(青消しゴム)」コマンドの動作を変えるには? ·············· 3

その四
「絞込選択」の動作を変えるには? ······························ 4
画
層
術

その一
画像や塗りつぶしに透過を設定するには? ························ 5

そのニ
画像貼付け時、背景だけを透過させるには? ······················ 6

その三
レイヤを自由に入れ替える簡単な方法は? ························8

その四
塗りつぶしに文字を重ねて描くには ····························· 11
操
作
術

その一
標準選択で図形を選択するには? ······························· 13

そのニ
座標入力で線分や図形を描くには? ····························· 15

その三
斜線から長さを決めて垂直に線を引くには? ····················· 18

その四
袋文字を作成するには? ······································· 20

その五
ハッチング図形のパターンの作成 ······························· 21

その六
円弧状にタイル割付をするには?-等分割編- ····················· 23

その七
図面の一部をコピーして詳細図を描くには? ····················· 25

その八
距離測定の測定結果ウィンドウをカスタマイズ ··················· 27

その九
指定した範囲内に文字列を収めるには? ························· 28

その十
既存図面から文字テンプレートを作成! ························· 30

その十一 “単一選択“の場合、複数選択するには? ······················· 33

その十二
複数の同じ文字列を一度に書き替えるには? ··················· 35

その十三
数量集計値の桁数を指定するには? ···························· 37
早
業
術

その一
文字を直接編集する早業! ····································· 40

その二
文字の一部分を変更するには? ································· 41

その三
文字の後ろを背景色で塗りつぶすには? ························· 42

その四
図形のプロパティコマンドを実行する早業! ····················· 43

その五
重なった線分を確認しながら編集する早業! ····················· 45

その六
属性参照コマンドを実行する早業! ····························· 46
印
刷
術

その一
ヘッダ・フッタを設定して印刷するには? ······················· 48

その二
出力色と線幅の設定を複数登録するには? ······················· 50
三
次
元
術

その一
画面上で視線を設定するには? ································· 52

その二
アルファマッピングの設定方法 ································· 54

その三
材質の設定で金属的な表現をするには? ························· 58
巻
末
付
録

1
キーボードによるコマンド操作 ····································· 60

2
キー+マウスによる操作 ··········································· 61

3
ダイアログボックスの基本設定 ····································· 62

4
ダイアログボックスのボタンについて ······························· 63
2012 年 3 月作成
その 1
他の DRA-CAD を同じ操作環境にするには?
難易度
★☆☆
◆ 他のパソコンでも自分の操作環境で作業ができます。
―設定方法―
① キ ーボ ード 割付 など 操作 環境 を設 定し てい る DRA-CAD で
[DRA-CAD メニュー]→[設定]→[環境設定]コマンドを実
行する。
(プルダウンメニュー:
[ファイル]→[環境設定])
1
3
② [その他]タブの[環境の読み書き]→[書込]ボタンをクリッ
クする。
③ “名前をつけて保存”ダイアログが表示されるので、任意の場所
を指定し、
[保存]ボタンをクリックする。
④ 【書き込む環境の設定】ダイアログが表示されるので、保存した
い項目にチェックを入れる。
[書き込み]ボタンをクリックすると、③で指定した場所に、
“(ファイル名).ini”という名前で保存される。
2
<リボンメニュー>
⑤ 保存された“(ファイル名).ini”ファイルを、操作環境を同じにしたいパソコンの任意の
場所にコピーする。
⑥ 「環境設定」コマンドを実行し、
[その他]タブの[読込]ボタンをクリックして設定を
読み込む。
1
その 2
他の DRA-CAD を同じ操作環境にするには?
難易度
★☆☆
◆ 他のパソコンでも自分の操作環境で作業ができます。
「ユーザー管理」コマンドを使用していただくと、ダイアログの設定等レジストリに書き込
まれているすべての情報をファイルに保存します。ini ファイルより多くの情報を保存する
ことができます。
―設定方法―
① キ ーボ ード 割付 など 操作 環境 を設 定し てい る DRA-CAD で
[DRA-CAD メニュー]→[設定]→「ユーザー管理」コマンド
を実行する。
(プルダウンメニュー:
[ファイル]→「ユーザー管理」
)
1
3
② [新規ユーザー]ボタンをクリックし、”新規ユーザー名称”に任意
の名前を入力する。
名前が入力できたら[OK]ボタンをクリックすると、User の欄に
入力した名前が表示される。
2
<リボンメニュー>
③ [ユーザー管理]コマンドを[OK]ボタンで終了する。
※②で指定した場所に、
「(ファイル名).usr」ファイルが作成される。
※読み込む場合は、[読込]ボタンをクリックして、作成した「(ファイル名).usr」ファイ
ルを指定する。
ポイント でございま す 。
・DRA-CAD9 以降の初期状態では、
「ユーザー管理」ファイルの保存場所は「環境設定」コマン
ドの"保存"タブ「DRA-CAD が使用するファイルの場所」に設定してあるフォルダになります。
初期状態では、
XP の場合: C:¥Documents and Settings¥(ログインユーザー名)¥My Documents¥archi pivot¥
DRA-CAD(バージョン番号)¥Users
Vista/7 の場合: C:¥Users¥(ログインユーザー名)¥Documents¥archi pivot¥DRA-CAD(バージョン
番号)¥Users
・
「参照」ボタンより、.usr ファイル保存先を任意のフォルダに変更することができます。
2
その 3
「削除(青消しゴム)」コマンドの動作を変えるには?
難易度
★☆☆
◆ DRA-CAD9 以降の青消しゴムは、何もコマンドを実行していない時に実行すると「応用削
除(赤消しゴム 旧コマンド名:削除)
」コマンドの【選択した図形を削除】の機能になって
います。旧バージョンの動作(単一の図形削除)に変更するには、「レジストリ編集ツール」
を利用します。
―設定方法―
「レジストリ編集ツール」を起動し、ツリービューの「操作」の“単一削除で必ず単一図
形の削除”より設定を変更して、[レジストリ変更]ボタンで確定する。
※DRA-CAD が起動している場合は終了します。レジストリ変更後、再度 DRA-CAD を起
動すると設定が有効になっています。
・レジストリ編集ツールの起動方法
※下記は DRA-CAD10 の操作で説明しています。
Windows「スタート」→「すべてのプログラム」→「DRA-CAD10」フォルダ内、
「DRA-CAD10
レジストリ編集ツール」をクリックします。
また、C:Program Files¥DRA-CAD10¥EXTRA フォルダの「DRACAD10Regedit.exe」をダブ
ルクリックすることでも起動できます。
※Windows の設定によってはファイルの拡張子(exe)が表示されない事があります。
その場合は、
「DRACAD10Regedit」というファイル名を探します。
1 [操作]を
クリック
2 チェックをつける。
3 クリック
して終了
ポイント でございます 。
「レジストリ編集ツール」は、DRA-CAD の設定項目のうち、レジストリを編集しなければ
ならない項目について簡単に設定を行うことができるプログラムです。
3
その 4
「絞込選択」の動作を変えるには?
難易度
★☆☆
◆ DRA-CAD9 以降では通常の図形選択は選択モードツールバー(標準選択~材質選択までの
各アイコン)で行い、絞込選択・除外選択実行時の選択モードは、プルダウンメニューで設
定するようになっています。旧バージョンの動作(同一ツールバー上で「絞込・除外選択」
を行う)に変更するには、
「レジストリ編集ツール」を利用します。
―設定方法―
「レジストリ編集ツール」を起動し、ツリービューの「操作」の“選択モード、オプショ
ンモードを同じツールバー上で操作する”より設定を変更して、[レジストリ変更]ボタンで
確定する。
※DRA-CAD が起動している場合は終了します。レジストリ変更後、再度 DRA-CAD を起
動すると設定が有効になっています。
・レジストリ編集ツールの起動方法
※下記は DRA-CAD10 の操作で説明しています。
Windows「スタート」→「すべてのプログラム」→「DRA-CAD10」フォルダ内、
「DRA-CAD10
レジストリ編集ツール」をクリックします。
また、C:Program Files¥DRA-CAD10¥EXTRA フォルダの「DRACAD10Regedit.exe」をダブ
ルクリックすることでも起動できます。
※Windows の設定によってはファイルの拡張子(exe)が表示されない事があります。
その場合は、
「DRACAD10Regedit」というファイル名を探します。
1 [操作]を
クリック
2 チェックをつける。
3 クリック
して終了
4
その 1
画像や塗りつぶしに透過を設定するには?
難易度
★☆☆
◆ 画像や塗りつぶしに透過機能を使えば図面の表現力が向上します。
―設定方法―
① DRA-CAD 図面に画像を挿入、または円(楕円)やポリラインを塗りつぶす。
<塗りつぶし例>
<画像例>
※DRA-CAD では塗りつぶし図形が重なっている場合、初期状態では、レイヤ番号の小さい方が
上になるように表示される。
(上図例は四角形・画像はレイヤ 1 番、円・楕円はレイヤ 2 番で描
いている。
)
② [ホーム]→[属性]→「図形のプロパティ」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
[修正]→「図形のプロパティ」
)
1
<リボンメニュー>
2
③ 透過を設定する図形の枠線を左クリックすると、それぞれ下図の
ダイアログが表示される。
<ポリライン>
<画像>
④ 【図形のプロパティ】ダイアログの[ポリライン]
、
[円]、
[画像]タブの[透過度]に
0%~100%の数値を入力して実行する。
(※0%-不透明、50%-半透明、100%-全透明)
<四角形の透明度 60%の場合>
<画像の透明度 60%の場合>
5
その 2
画像貼付け時、背景だけを透過させるには?
難易度
★☆☆
◆ 背景だけを透過させると上質な画像合成が可能になります。
-設定方法-
① [部品]→[画像]→「画像挿入」コマンドを実行し、DRA-CAD 図面に画像を貼り付
ける。(プルダウンメニュー:
[複合/外部図形]→「画像挿入」)
<リボンメニュー>
<画像挿入例>
1
2
※ 上図例は建物の立面図の上に重ねて、樹木の BMP 形式の画像を貼りつけている。
画像は図のように背景の部分も含めた四角形で貼りつけられるため、下に重なっている建
物部分が見えなくなる。
画像の背景色だけを透過させることによって、下の建物部分が見えるようになり、樹木の
画像のみを自然に配置することができる。
(下記⑤<完成図>参照)
② [ホーム]→[属性]→「図形のプロパティ」コマンドを実行
し、貼りつけた画像の枠線上を左クリックする。
(プルダウンメニュー:
[修正]→「図形のプロパティ」)
1
<リボンメニュー>
画像を選択するときは、
画
像の境界線(左図の点線)
上をクリックします。
*点線は通常は表示され
ません。
6
2
③ 【図形のプロパティ】ダイアログの[画像]タブの[マスクカラー合成]にチェックする。
④ [マスクカラー合成]の色を左クリックし、透過させたい画像の背景色(例は白色)を
【色の設定】ダイアログから選択して設定する。
(※下図④-1~④-3 の手順参照)
④-2
④-1
④-3
⑤ 画像の背景部分だけが透過される。
<完成図>
7
その 3
レイヤを自由に入れ替える簡単な方法は?
難易度
★☆☆
◆ レイヤを入れ替えて使い易い構成にすると作業効率が上がります。
◆ 重なった塗りつぶし図形はレイヤ番号の逆順で表示されますので、レイヤを入れ替えて表示
順序の変更ができます。
―レイヤの入れ替えをするには?―
レイヤ番号の変更は「属性変更」コマンドや「図形のプロパティ」コマンドでできるが、
「レ
イヤ一覧」コマンドでは一覧表示をしながら、レイヤの移動や入れ替え、コピーをするこ
とができる。
―設定方法―
1
① [レイヤ]→[状態]→「レイヤ一覧」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
[レイヤ]→「レイヤ一覧」
)
② レイヤ編集モードにするため、[選択モード]アイコンを左クリ
ックする。
<リボンメニュー>
選択モードアイコン
③ 移動やコピー、入れ替えをするレイヤ番号の表示窓を左クリックする。
※クリックすると、表示窓が反転表示する。
④ 移動やコピー先のレイヤ番号の表示窓を左クリックする。
※クリックすると、
【レイヤ移動確認】ダイアログが表示される。
<レイヤ 50 番と 100 番を入れ替える場合>
②
③
8
2
⑤ 【レイヤ移動確認】ダイアログの処理方法を選択する。
★移動―――50番を100番にコピーする。50番のレイヤは残らない。
★コピー―――50番のレイヤを残したまま、50番を100番にコピーする。
★入れ替え―――50番と100番を入れ替える。
⑥ [OK]ボタンを左クリックすると、レイヤが変更される。
9
⑦ [OK]アイコンを左クリックして実行する。
ポイント でございます 。
「レイヤ一覧」コマンドのアイコンについて説明します。
①
①レイヤ変更が可能なモードに切り替えます。
②レイヤ名の編集が可能なモードに切り替えます。
③各表示窓を全図形表示に切り替えます。
④各表示窓を図面枠を含む全体表示に切り替えます。
⑤クリックすると、全てのレイヤを表示します。
解除すると、使用レイヤのみ表示します。
②
③
④
⑤
初期状態では、塗りつぶしや画像などの表示順は〔レイヤの小さなものが上〕にな
ります。
(大きいレイヤ番号の上に小さなレイヤ番号を描画します。)
「環境設定」コマンドの[表示]タブに
ある【描画順】の設定を変更すること
で〔レイヤの大きなものが上〕
〔データ
の並び順〕に変更することができます。
10
その 4
塗りつぶしに文字を重ねて描くには?
難易度
★☆☆
◆ DRA-CAD の初期状態では、塗りつぶし図形よりも文字のレイヤ番号を小さく設定すること
で、塗りつぶし図形の上に文字を重ねて描くことができます。
―作図方法―
① DRA-CAD 図面に塗りカラーを設定したポリラインを描く。または「ハッチング図形」
コマンドで塗りつぶしを作成する。その時、レイヤ番号をなるべく大きい番号に設定し
ておく。
② 「属性設定」コマンドで、ポリライン描き込み時よりも小さなレイヤ番号を設定する。
③ 「文字記入」コマンドや、
「直接文字入力/編集」コマンドで文字を配置する。
11
④ 塗りつぶしの上に文字が重なって書き込まれる。
ポイント でございます 。
その他に、画像やハッチング図形、他ソフトのデータ(
「貼り付け」「形式を選
択して貼り付け」コマンドで貼り付けたデータ)も、DRA-CAD の初期状態で
はレイヤの小さい番号→大きい番号の順で上から表示されます。
「環境設定」コマンドの[表示]タブにある【描画順】の設定を変更することで〔レ
イヤの大きなものが上〕
〔データの並び順〕に変更することができます。
もしレイヤの順序を間違えて、文字や線分が塗りつぶしなどの下に隠れてしま
っても、レイヤさえ分かれていれば「レイヤ一覧」 コマンドで簡単にレイヤ
番号の入れ替えができます。
(
「虎゛の巻 画層術その3・レイヤを自由に入れ
替える簡単な方法は?」を参照)
12
その 1
標準選択で図形を選択するには?
難易度 ★☆☆
◆ 標準選択は操作方法を変えることで、3種類の選択モードを使い分けることができます。
-設定方法-
ツールバーの【標準選択】 を左クリックする。または、[補助]→[選択]→「標準選択」を
指定する。
(プルダウンメニュー:
「補助」→「選択」―「標準」)
<リボンメニュー>
<選択モードアイコン>
1
2
※選択モードは他の選択モードに切り替えるまで有効。
※選択モードはコマンド実行中でも割り込んで実行できる。
-操作方法-
※選択モードは図形を編集(移動・複写・削除など)する場合など、色々なコマンドの図形を選
択する操作に関係してきます。ここでは、
「削除」コマンドを実行したときの選択方法を例とし
ています。
「削除」
コマンドを実行する。
-範囲指定1-
【標準選択】
を指定し、図形を上から下へと対角にドラッグして選択する。
①
②
指定した範囲内に両端部が含まれる線分のみ選択されて削除される。
※【ウィンドウ選択】
と同じになる。
-範囲指定2-
【標準選択】
を指定し、図形を下から上へと対角にドラッグして選択する。
②
①
指定した範囲内に一部でも含まれる線分が選択されて削除される。
※【クロス選択】
と同じになる。
13
-単一指定-
【標準選択】
を指定し、線分にカーソルを合わせ、左クリックする。
指定した線分のみが選択されて削除される。
※【単一選択】
と同じになる。
ポイント でございま す 。
【標準選択】 は、
【単一選択】
を1つにまとめたものです。
、
【ウィンドウ選択】
、
【クロス選択】
【単一選択】
の操作は上記「単一指定」と同じですが、
「範囲指定」の操作方法
は若干異なります。
(※下図参照)
-ウィンドウ選択の場合-
【ウィンドウ選択】
を指定し、対角線上の2点を左クリックして図形を選択し
ます。※上から下へ指定しても、下から上へ指定しても同じです。
①
②
指定した範囲内に両端部が含まれる線分のみ選択します。
-クロス選択の場合-
【クロス選択】
を指定し、対角線上の2点を左クリックして図形を選択します。
①
②
※上から下へ指定しても、下から上へ指定しても同じです。
指定した範囲内に一部でも含まれる線分を選択します。
14
その 2
座標入力で線分や図形を描くには?
難易度
★☆☆
◆キーボードから座標値を直接入力して、図面上の特定の点を指定することができます。
-絶対座標の入力方法-
*X座標,Y座標
(使用例:敷地入力など)
作図原点を基準とした座標を、キーボードから*X,Y
で入力する。ただし作図原点の初
期値は用紙枠の左下なので、
「図面設定」コマンドで原点位置を指定後、座標入力していく。
※X,Y の2つの座標軸があり、横方向が X 軸(右方向が+)、縦方向が Y 軸(上方向が+)
。
-作図原点の指定-
① [DRA-CAD メニュー]→「設定」→「図面設定」コマン
ドを実行し、[原点と枠]タブの[図面]ボタンを左クリックす
る。画面上を左クリックで、作図原点とする点を指定する。
(プルダウンメニュー:
「ファイル」→「図面設定」
)
1
3
2
<リボンメニュー>
② 作図原点を指示すると【図面設定】ダイアログが再度表示
される。原点位置をマーカー表示する場合は、[原点表示]にチェックして実行する。
※このマーカーは出力されない。また原点位置にスナップするには*0,0
を入力する。
【折れ線】コマンドを実行してから、キー入力を行います。
<入力例>
②
①
①
②
③
④
⑤
⑥
15
【折れ線】コマンドをクリック
*0,0
(または*, )※ポイント参照
*1871,0 (または*1871, )
*2434,1028
*1679,1709
*-98,1428
・・・以下同様に入力。
-相対座標の入力方法-
X座標,Y座標
最後に指示した点を基準とした座標を、キーボードから X,Y
示した点が X,Y=0,0 の基準位置になる。
で入力する。常に最後に指
<入力例>
①
②
③
④
⑤
⑥
①
任意の点
0,1000
(または,1000
1000,0
(または 1000,
0,1000
(または,1000
2000,0
(または 2000,
0,-2000 (または,-2000
-3000,0 (または-3000,
-直交座標の入力方法-
)※ポイント参照
)
)
)
)
)
距離
キーボードから距離を入力し、方向を矢印キー(
<入力例>
①
②
③
④
⑤
⑥
①
任意の点
1000
1000
(または
1000
(または
2000
2000
(または
3000
)※ポイント参照
)
)
16
)で指示する。
-極座標の入力方法-
/長さ,角度
線分の長さと角度を指定する。最後に指定した点を右に水平に延ばしたところを0°とし
て、キーボードから/長さ,角度 を入力していく。
<入力例>
① 任意の点
※反時計回り・・・+角度
※時計回り・・・-角度
② /2000,30
( ②’ /2000,‐30
)
ポイント でございます 。
座標入力する時には、必ず半角入力になっている事を確認してください。
数値を入力すると、画面左下のステータスバーのコマンドライン(下図)に
表示されます。
<コマンドライン>
また、入力欄には直接計算式を入力することができます。
6000*4 =
と入力すると、
24000 と計算結果が表示されます。
また、直交座標入力で 1200*3
と入力すると、
3600
と入力したことと同じ意味になります。
※使用できるキーは、0~9,-,+,*,/,(,)です。(×は*、÷は/を入力します。
)
DRA-CAD では座標を入力する時、0 を省略することができます。(※絶対・相対座標
入力例参照)尚、絶対座標入力の*や座標を区切るカンマ(,)は必ず入力する必
要があります。
また、同じ数値を再入力する際、 キーで代用できます。(※直交座標入力例参照)
17
その 3
斜線から長さを決めて垂直に線を引くには?
難易度 ★☆☆
◆ 補助線を描かなくても、任意の斜線から長さを決めて垂直に線が引けます。
<作図例>
<リボンメニュー>
1
―設定方法―
① [表示]→「ドラフタ」パネルの をクリックする。(プルダウンメニュ
ー:
「表示」→「ドラフタの設定」)
2
② 【ドラフタ機能の設定】ダイアログの[傾けるもの]の「図面」を左クリックする。
③ 傾いている線の角度が分かっている場合は、[角度]の所に数値を入力し OK ボタン
を左クリックする。
(⑦の操作に進む。)
④ 角度が分からない場合は画面上から測るので[角度]の
ボタンを左クリックする。
②
③
④
⑤ クロスカーソルで画面上の斜線の線上を【線上点】
(ここでは左下から右上へ操作しています。
)
18
スナップで 2 点左クリックする。
⑥ [OK]ボタンを左クリックする。
⑦ 画面全体が傾いて斜線が水平になるので、線上に垂線の始点をとる。
⑧ キーボードから線の長さを入力し、キーボードの下矢印キー
を押す。
⑨ [表示]→「ドラフタ」コマンドを左クリックして画面を元の状態に戻す。
ポイント でございます 。
[傾けるもの]を「カーソル」にしても、同じ操作をする事ができます。
その場合は図面全体ではなくカーソルのみが傾きます。
また、⑤の画面から角度を測る操作では、始点終点の取り方で測る角度が変わ
ってきます。画面の X 軸プラス方向を 0°として、終点を取った所の角度を測
ります。
45°の角度を持つ線分を基準にする時
90°
90°
180°
始点
終点
0°
180°
270°
始点
終点
0°
270°
右上を始点に取った時
角度は225°になる。
左下を始点に取った時
角度は45°になる。
19
その 4
袋文字(輪郭だけの文字)を作成するには?
難易度 ★☆☆
◆ 袋文字(輪郭だけの文字)を作成することで、文字の表現効果が向上します。
-操作方法-
① [文字]→[編集]→「文字線分化」コマンドを実行し、何もチェックを付けない状態
で実行する。
(プルダウンメニュー:
「文字」→「線分化」
)
<リボンメニュー>
1
2
② 【標準選択】
で上から下にドラッグして、袋文字にしたい文字を選択する。
※文字列一列の場合は、文字の上を左クリックして選択する。
線分
袋文字
ポリラインとなる
袋文字
ポリラインとなる
③ TrueType フォントを線分化すると、文字列のアウトラインがポリラインに変わり、袋
文字が作成される。DRA-CAD フォントの場合のみ文字が線分になる。
※ポリラインにすると文字にグラデーションなどを設定することもできる。
※
ポイント でございま す 。
ダイアログの項目について
説明します。
①
②
③
①
②
③
[アクティブ属性で作成]―現在の書き込み属性で線分化する場合にチェックします。
チェックしない場合は、選択した文字の属性で線分化しま
す。
[塗りつぶし]――――――[アクティブ属性で作成]をチェックしない場合に、線分化
された図形を選択した文字の色で塗りつぶします。
[元データを残す]――――線分化した後、指定した文字を残す場合にチェックします。
20
その 5
ハッチング図形のパターンの作成
難易度
★☆☆
◆ 標準のパターン以外にも、用途に合わせて色々な種類のパターンを作成する事ができます。
―ハッチングパターンを作成するには?―
独自のハッチングパターンを作成して保存するか、ハッチングパターンが保存されている
サンプルのファイルを参照する。
―作成方法―
① ハッチングパターンとして登録したいパターンを作図する。
※作図する場所、縮尺に制限はない。
<作図例>
② [作図]→[塗りつぶし]→「ハッチング図形」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:[作図]→「ハッチング図形」)
1
2
<リボンメニュー>
③ 【ハッチング図形】ダイアログが表示されたら、
[パターン]タブをクリックする。
④ “種別”から[リスト]にチェックをつけ、
[登録]ボタンをクリックする。
⑤ 【パターン登録】ダイアログが表示されるので、“パターン名”に任意の名前をつけ、
[OK]ボタンをクリックする。
21
⑥ 作図画面より、登録する図形を選択し、基点位置をクリックする。
基点位置クリック
⑦ 再度【パターン登録】ダイアログが表示されるので、
[キャンセル]ボタンをクリック
する。
⑧ 【ハッチング図形】ダイアログに登録されたパターン名をクリックし、作図する。
※作成したパターンはファイル単位で保存されます。他のファイルで同じパターンを使用したい
場合は、パターンのインポートをします。
~インポート方法~
1.「ハッチング図形」コマンドの“パターン”タブより、
「インポート」ボタンをクリックします。
2.“パターンのインポート”ダイアログの、「ファイルを開く」ボタンをクリックし、ハッチング
パターンが登録してあるファイルを指定します。
3.“パターンのインポート”ダイアログより、
「コピー」ボタンまたは「すべて」ボタンをクリックし、
「閉じる」ボタンで閉じます。
現在のファイルに登録
されているパターン名
コピー元の
パターン名
ポイント でございます 。
「ハッチング図形」コマンドについて説明します。
・ ハッチングパターンの模様の制限
点データは特殊な機能を持つため、パターンとしては使えません。
塗りつぶしのハッチングパターンも作成することができません。
・ インストールフォルダにあるサンプルデータをインポートして利用することも
できます。
インストールフォルダ(サンプルデータ)
C:¥Program Files¥DRA-CAD(バージョン番号)¥SAMPLES¥ハッチング図形パ
ターン例.mpz
22
円弧状にタイル割付をするには?-等分割編-
その 6
伝道者:ぼてじゃこ殿
難易度
★★☆
◆ 外構図の縁石割付、カーブしている手摺天端に見えるまぐさタイルの割付などは「等分割」
コマンドで簡単に作図できます。
<作図例>
―操作方法―
① まず上図の直線部分 ab 間にタイルを割り付ける。[編集]→[線分編集]→「等分割」コ
マンドを実行する。
(プルダウンメニュー:「作図」→「等分割」)
1
<リボンメニュー>
2
② [編集方法]の[線分・円弧]を選択する。
③ [分割長さ]を選択し、
“タイル1枚の長さ”(右下図を参照)を設定する。
[分割の基
点指示]をチェックする。
④ [固定長線分]をチェックし、
“タイル1枚の幅” (下
図を参照)を設定する。
[偏心]にチェックをして実行する。
<タイル 1 枚の長さと幅>
①
③
②
②
③
23
⑤ 【端点・交点】
スナップにして、線分 ab の b 点側を左クリックする。
※線分 ab の線色が選択色に変わり、線分 ab が選択されていることを確認する。
+
⑥ 目地を作図する方向(ここでは上方)を指示すると、b 点を基点に割り付けられる。
⑦ 同様に線分 cd のc点側を左クリックし、右側方向を指示して直線部分 cd 間を割り付け
る。
⑧ 【中点】 スナップに切り替えて円弧 bc を左クリックし、上側方向を指示して円弧部
分 bc 間を割り付ける。※円弧 bc の中点を基点に割り付けられる。
+
24
その 7
図面の一部をコピーして詳細図を描くには?
難易度
★☆☆
◆ 記入縮尺を設定すると、同一図面内に異なる縮尺の図面が描けます。
<1/100 の図面に 1/50 の詳細図を作図した例>
階段詳細図(1/50)
1
―操作方法―
2
① [編集]→[図形操作]→「複写」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「修正」→「複写」)
②
[マウス]タブを表示する。
※[ドラッギング]にチェックするとわかりやすくなる。
※記入縮尺は「1:100」のまま。
<リボンメニュー>
③ 複写したい部分の図形を選択し、複写の基点を指示する。
※基点を指示するとラバーバンドが表示され、ドラッギングされる。
階段詳細図(1/50)
25
④ この状態のままステータスバーの中央、記入縮尺欄を左クリックして縮尺を「1:50」
に変更する。
縮尺を選択
これを左クリック
⑤ カーソルを作業ウィンドウ内に移動し、複写の目的位置で左クリックする。
階段詳細図(1/50)
ポイント でございます 。
記入縮尺の変更方法について説明します。
ステータスバーから記入縮尺変更で左クリックしたときのリストにない縮尺を設
定する場合、ステータスバーの記入縮尺の部分を右クリックします。すると入力欄
が表示され、直接数値を入力できるようになります。キーボードから数値を入力し、
[Enter]キーを押して確定します。
記入縮尺を変更後、図面縮尺と同じ縮尺に戻す場合は、ステータスバーの図面縮尺
の部分を右クリックすると、簡単に変更できます。
また、
「図面設定」 コマンドでも、記入縮尺の変更ができます。
上記①【複写】ダイアログの[矩形クリップ]にチェックを入れると、選択モー
ドに関係なく対角上の2点で指定した範囲を切り取って複写することができます。
26
その 8
距離測定の測定結果ウィンドウをカスタマイズ
難易度
★★☆
◆ 「距離測定」コマンドの測定結果ウィンドウは、使いやすいように変更することができます。
・ 「---」を非表示
・ 面積の符号を考慮
・ 測定結果を自動クリア
―設定方法―
「レジストリ編集ツール」を起動し、ツリービューの[その他]の“距離測定の結果ウィ
ンドウ設定”より設定を変更して、[レジストリ変更]ボタンで確定する。
※DRA-CAD が起動している場合は終了します。レジストリ変更後、再度 DRA-CAD を起動
すると設定が有効になっています。
・レジストリ編集ツールの起動方法
※下記は DRA-CAD10 の操作で説明しています。
Windows「スタート」→「すべてのプログラム」→「DRA-CAD10」フォルダ内、
「DRA-CAD10
レジストリ編集ツール」をクリックします。
また、C:Program Files¥DRA-CAD10¥EXTRA フォルダの「DRACAD10Regedit.exe」をダブ
ルクリックすることでも起動できます。
※Windows の設定によってはファイルの拡張子(exe)が表示されない事があります。
その場合は、「DRACAD10Regedit」というファイル名を探します。
1 [その他]
をクリック
2 初期状態はすべて
チェックが OFF なの
で、変更する項目の
チェックをつける。
3 クリック
して終了
27
その 9
指定した範囲内に文字列を収めるには?
難易度
★☆☆
◆ 既に書かれた文字列をレイアウト上、指定した範囲内に収めたい場合は、
「文字サイズ変更」
コマンドの[作図範囲指定]を行います。
―操作方法―
① [文字]→[編集]→「文字サイズ変更」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「文字」→「サイズ変更」
)
1
2
<リボンメニュー>
② [配置]タブの[作図範囲変更]にチェックを入れる。
③ 作図範囲の[作図範囲指定]及び[範囲幅]にチェックを入れる。
※上記以外のチェックはその他のタブを含めてはずす。
①
②
③
④ 範囲幅の
ボタンを左クリックし、図面上で、指定のはじめ(A)と指定の終わり(B)
をクリックし、範囲を設定する。
※範囲幅の欄に直接数値を入力してもよい。
B
A
指定した範囲に入るように、自動的に文字列を改行するには?
レイアウト上、指定した範囲内に文字列を収めたい場合は、「作図範囲指定」を行います。
28
⑤ 範囲を示す数値が[範囲幅]欄に表示される。
※小数点が気になるようであれば、整数に変更する。
※範囲変更がうまくいかない場合は、
「図面から」ボタンをクリックして、変更する文字の高さ、
幅、オプション情報を取得してから操作をしてください。
⑥ [OK]ボタンを左クリックすると、図形を選択するよう指示が出るので、変更したい文字
列を左クリックする。
⑦ 文字列の段落幅が変更される。
指定した範囲に入るように、自動的に文字列を
改行するには?
レイアウト上、指定した範囲内に文字列を収め
たい場合は、「作図範囲指定」を行います。
※
ポイント でございま す 。
文字列の右側をそろえたいときは、文字
フォントにプロポーショナルフォントを
使わないようにします。プロポーショナ
ルフォントは、自動的に文字間を調整し
てしまうので、文字列の右側はそろいま
せん。
右の図では、フォントをMSゴシックか
らMS Pゴシックに変更したため、
右側
がそろっていません。
指定した範囲に入るように、自動的に
文字列を改行するには?
レイアウト上、指定した範囲内に文字
列を収めたい場合は、「作図範囲指
定」を行います。
文字を書く段階で範囲を指定する場合は、「文字記入」 コマンドを実行し、[作
図範囲指定]にチェックを入れて対角線上の2点を指定すると、指定範囲内に書く
ことができます。
※「文字直接編集」(マルチテキスト)の場合は、指定することができません。
29
既存図面から文字テンプレートを作成!
その 10
難易度
★☆☆
◆ 文字記入の際に利用するテンプレートはテキストファイルなので、室名を一つ一つ編集して
自分なりのテンプレートを作ることができるが、既存図面に記入されている室名を一度にテ
ンプレートへ保存することもできる。
―操作方法―
① 既存の図面を開き、室名のレイヤのみを表示させる。
※図面全体に対して作業を行ってもよいが、寸法の文字等不要な文字もコピーされ、編集作
業に時間がかかる。
② [ホーム]→[クリップボード]→「コピー」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「編集」→「コピー」
)
1
<リボンメニュー>
2
③ 「図形を選択してください」と、メッセージが左下に表示されるので、マウスですべて
を選択する(画面は標準選択の場合)。
30
④ 左下に「コピーする基点を指示」とメッセージが表示される場合は、コピーの基点を指
示し、終了する。
⑤ 「環境設定」コマンドの[その他]タブで「クリップボードにコピーで基点指示」にチェ
ックが入っていない場合は、メッセージが表示されないので指示する必要はない。
※この時点で文字列がクリップボードにコピーされている。
⑥ テキストファイルを扱えるアプリケーションを立ち上げる(メモ帳、ワードパット、秀
丸エディタ等)
。ここではスタート→すべてのプログラム→アクセサリからメモ帳を立
ち上げ、
「編集」→「貼り付け」コマンドを実行する。
※この時点で既存の図面に書かれていた室名が貼り付けられる。
⑦ 重複した室名等を削除するなどして編集した後、名前をつけて DRA-CAD 文字テンプレ
ートインストールフォルダ下の「¥Template¥Text」フォルダに保存する。
※文字テンプレートインストールフォルダ
(XP)C:¥Documents and Settings¥(ログインユーザー名)¥My Documents¥ archi pivot
¥DRA-CAD(バージョン番号)
(Vista/7) C:¥Users¥(ログインユーザー名)¥Documents¥archi pivot¥DRA-CAD(バージョ
ン番号)
31
ポイント でございま す 。
上記方法の⑤で「¥Template¥Text」フォルダに保存したテンプレートファイルは、
「文字記入」コマンドの[文字列]ボタン→[テンプレートから]を実行した時に
表示されます。
①文字テンプレートファイル
を左クリックで指定。
②文字列をダブルクリック。
【文字記入】ダイアログの文字記入欄
に選択した文字列が取得される。
32
その 11
“単一選択”の場合、複数選択するには?
難易度
★☆☆
◆ 「環境設定」コマンドの[操作]タブの[単一選択]を選択し(初期設定)、図形を選択す
る時は、通常図形を一回選択となります。Shift キーを使う事で、
「複数選択」
(連続して複
数の図形を選択)することができます。
―設定方法―
「環境設定」コマンドを実行し、
[操作]タブの設定が「単一選択」になっていることを確
認する。
※初期設定のままの場合は、設定を変更する必要はない。
-操作方法-
※下記の方法は、選択モードにしたがって図形を選択する全てのコマンド(移動、複写、ミラー
コマンドなど)
、どの選択モードの場合でも使えます。ここでは「削除」コマンド(または「応用
削除」コマンドの[選択した図形を削除])を実行し、【標準選択】
を指定したときの選択方
法を例としています。
「削除」
コマンドを実行する。
①【標準選択】 を指定し、 Shift キーを押しながら図形を選択する。
※【標準選択】での図形の選択方法については、
「虎゛の巻
選択するには?」を参照。
33
操作術その1・標準選択で図形を
②
Shift
キーを押しながら、つづいて図形を選択する。
③連続して選択する最後の図形を選択する時に、 Shift キーを押さずに図形を選択する。
または、Shift キーを押しながら、最後の図形も選択した後、図形など何もないところで左
クリックをする。
複数選択が確定されて、図形が削除される。
Shift
キーを押さずに選択する。
ポイント でございます 。
上記方法で複数選択をしている途中で、 Ctrl キーを押しながらすでに選択されて
いる図形を再度選択すると、選択対象から除外することができます。
34
その 12
複数の同じ文字列を一度に書き替えるには?
難易度
★☆☆
 「文字検索・置換」コマンドを使うと、図面上に複数ある同じ文字列を一度に書き替える
ことができます。
<通り符号 A1~A5 を X1~X5 に書き替える例>
―操作方法―
① [文字]→[編集]→「文字検索・置換」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「文字」→「検索・置換」
)
1
<リボンメニュー>
2
② [検索文字列]に検索する文字列(例:A)を入力する。
※項目右の矢印(下図文字列参照ボタン)
を左クリックで、図面から文字列を参照で
きる。
文字列参照ボタン
③ [置換文字列]に置き換える文字列(例: ②
X)を入力する。
③
④ [逐次置換]か[一括置換]にチェック
する。
⑤ [現在の図面全体から検索]にチェック
して実行する。
※「選択図形から検索」
(図面上から図形選
択)、
「すべての図面から検索」
(現在開いて
いる図面全て)を選択してもいい。
35
④
⑤
⑥ 「○個の文字を置換しました」とメッセージが表示され、文字が置き換えられる。
[OK]ボタンを左クリックして終了する。
AがXに置換された。
ポイント でございま す 。
ダイアログについて説明します。
②
①
③
① オプション
[全体一致]――検索文字列と全体が一致する文字列のみ対象とします。
※チェックしない場合は、設定した文字を含む文字列を対象とします。
[検索文字列にジャンプ表示]――検索した文字列を画面の中心に表示します。
※処理種別を[検索]または[逐次置換]にしている時のみ有効です。
② 処理種別
[検索]――対象となる文字列を検索してハイライト表示します。続けて検索
する場合には左クリック、検索終了する場合は右クリックします。
[逐次置換]――対象となる文字列を検索してハイライト表示します。置換す
る場合には左クリック、置換しない場合は右クリックします。
[一括置換]――検索した文字列をすべて置換して検索結果のダイアログを
表示します。
③ ジャンプ表示倍率――[検索文字列にジャンプ表示]する場合の表示倍率を
指定します。
※検索された文字列の幅または高さを1として、設定した倍率の範囲が画面に
入るように表示します。したがって表示倍率 1.0 の場合には文字列全体が
ちょうど入るように拡大されます。
36
その 13
数量集計値の桁数を指定するには?
難易度
★★☆
◆ 「数量集計」コマンドは同じ属性で描かれた図形の個数、長さ、面積などを図面上から取得
し、集計します。集計条件を設定する「数量集計マスター管理」コマンドで、集計結果の数
値の桁数と四捨五入/切り捨て/切り上げの処理を指定することができます。
―設定方法―
1
① [集計]→[数量]→「数量集計マスター管理」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「建築」→「数量集計マスター管理」
)
2
② 表示される「数量集計マスター管理」ダイアログの「マスター管理」
→「アイテム追加」を実行する。
<リボンメニュー>
②表示される【数量集計アイテム】ダイアログの「単位表示」の項目で、選択した単位の
右に[ ]で囲んだ次ページの「数値の書式記号」をキーボードから入力する。
(例:㎡[##.###D]など)
※「単位表示」の項目で、”数値の書式記号”を何も指定しない場合は、小数第2位で四捨五
入、小数第1位までの表示となる。
※【数量集計アイテム】ダイアログの各項目の設定方法については、リファレンスマニュア
ル参照。
37
-数値の書式記号-
#:その位置の数字を表示し、余分な 0 を表示しない。
0:その位置の数字を表示し、余分な 0 を表示する。
?:その位置の数字を表示し、余分な 0 にスペースを挿入する。
U,u:切り上げ
D,d:切り捨て
-入力例-
---桁数の指定--(集計値が 123.45 の場合) ※”_”はスペース。
[###.##]
123.45 ⇒ 123.45
[###.###]
123.45 ⇒ 123.45
余分な 0 は表示しない。
[###.#]
123.45 ⇒ 123.5
小数第 2 位を四捨五入。小数第 1 位まで表示。
[####.##]
123.45 ⇒ 123.45
[000.00]
123.45 ⇒ 123.45
[000.000]
123.45 ⇒ 123.450
余分な 0 を表示。
[000.0]
123.45 ⇒ 123.5
小数第 2 位を四捨五入。小数第 1 位まで表示。
[0000.00]
123.45 ⇒ 0123.45
整数部の余分な 0 を表示。
[???.??]
123.45 ⇒ 123.45
[???.???]
123.45 ⇒ 123.45_
余分な 0 はスペースを表示。
[???.?]
123.45 ⇒ 123.5
小数第 2 位を四捨五入。小数第 1 位まで表示。
[????.???] 123.45 ⇒ _123.45
整数部の余分な 0 にスペースを表示。
---桁区切り(カンマ)表示の指定--(集計値が 5000 の場合) ※”_”はスペース。
[##,###.000]
5000 ⇒ 5,000.000
桁区切りと小数第 3 位までの 0 を表示。
[??,???.000]
5000 ⇒ _5,000.000
整数 5 桁目にスペースを表示。
---切り上げ/切り捨ての指定--(集計値が 288.639676 の場合)
[###.U]
288.639676 ⇒
[###.#u] 288.639676 ⇒ 288.7
[###.##U]
288.639676 ⇒
[###.###u]
288.639676 ⇒
[###.####U]
288.639676 ⇒
[###.D]
288.639676 ⇒
[###.#d] 288.639676 ⇒ 288.6
[###.##D]
288.639676 ⇒
[###.###d]
288.639676 ⇒
[###.####D]
288.639676 ⇒
289
288.64
288.64
288.6397
288
288.63
288.639
288.6396
※切り上げ/切捨て(U,u,D,d)は、最小桁で指定する。
※整数部+小数部の合計 14 桁まで有効。
<集計条件設定例>
38
※[000.000u]指定の結果は 288.640
-操作方法-
①集計条件を設定後、
【数量集計マスター管理】ダイアログの「操作」→「集計実行」を実
行する。
②【標準選択】
を指定し、上から下にドラッグをして集計対象の図形を選択する。
+
※【標準選択】での図形の選択方法については、
「虎゛の巻 操作術その1・標準選択で
図形を選択するには?」を参照。
③【数量集計表】ダイアログに、選択した図形から取得した集計値が表示される。[表作図]
ボタンで DRA-CAD に集計結果表を作図、または[ファイル出力]ボタンで Microsoft
Excel などで読込/編集ができるテキストファイル(*.txt)として保存する。
表作図ボタン
ファイル出力ボタン
39
その 1
文字を直接編集する早業!
難易度
★☆☆
◆ 既に書かれている文字を書き換える場合に、「文字編集」コマンドを実行する必要がないた
め作業効率が向上します。
-操作方法-
① キーボードの Ctrl キーを押したまま、書き換えたい文字列上を右クリックする。(コ
マンドを解除している状態で操作をしてください。
)
②
指定した文字列を表示した修正ウィンドウが表示される。
③
文字を入力し直した後、修正ウィンドウの外で左クリックする。
④
指定した文字が変更される。
ポイント でございま す 。
・文字列を直接ダブルクリックしても、修正ウィンドウを表示させることができます。
・修正ウィンドウ内の文字列を、全選択した状態で表示させたい場合は、修正ウィン
ドウ内で右クリックし、メニューより「設定」をクリックします。
表示されるダイアログ内の、
「編集実行時に文字列を全選択する」にチェックをつ
け、
「OK」ボタンをクリックします。
40
その 2
文字列の一部分を変更するには?
難易度
★☆☆
◆ 文字列の一部分の色・サイズ・フォント等変えることで、文字の表現力が向上します。
<作図例>
-操作方法-
① [文字]→[記入]→「直接文字入力・編集」コマンドを実行し、編集したい文字列をクリ
ックする。(プルダウンメニュー:「文字」→「直接文字入力・編集」)
<リボンメニュー>
1
2
② 修正したい文字列を表示した修正ウィンドウと、書式バーが表示される。
③ 変更したい文字列をドラッグする。書式バーより変更したい項目のアイコン(ボールド
やイタリック等)をクリックする。またはフォントやサイズを変更する。
④ 修正ウィンドウの外で、クリックする。
ポイント でございます 。
「書式バー」のアイコンについて説明します。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
文字色
ボールド
イタリック
下線
取り消し線
上付文字
下付文字
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
文字の色を変えます。
太字にします。
斜体にします。
文字下に線を引きます。
文字中央に取り消し線を引きます。
文字を通常の位置よりも上に表示します。
文字を通常の位置よりも下に表示します。
41
その 3
文字の後ろを背景色で塗りつぶすには?
難易度
★☆☆
◆ 文字と図形が重なっても文字を見やすくすることが可能です。
タイルのハッチングの上に部屋名等書く時に有効です。
<背景色で塗りつぶしなし>
<背景色で塗りつぶし>
-操作方法-
① [文字]→[編集]→「文字サイズ変更」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「文字」→「サイズ変更」)
1
<リボンメニュー>
2
② 【文字サイズ変更】ダイアログの[フォント]タブをクリックする。
③ [オプション変更]のチェックボックスにチェックを入れ、
[背景色で塗りつぶし]のチ
ェックボックスにチェックを入れる。
④ [OK]ボタンをクリックする。
⑤ 背景色で塗りつぶしたい文字列をクリックする。
ポイント でございま す 。
文字記入時から「背景色で塗りつぶし」を指定する場合は、「文字記入」ダイアログ
の“オプション”より設定することができます。
42
その 4
図形のプロパティコマンドを実行する早業!
難易度 ★☆☆
◆ 「図形のプロパティ」コマンドを画面上から直接実行することで作業効率が向上します。
―「図形のプロパティ」
コマンドとは?―
選択した図形・線分・円・円弧・文字・画像などの属性やサイズなどの情報を確認、変更
ができるコマンドです。
メニューからは[ホーム]→[属性]→「図形のプロパティ」コマンド、また右クリック
編集メニューから実行できます。
(プルダウンメニュー:
「修正」→「図形のプロパティ」
)
1
<リボンメニュー>
<右クリック編集メニュー>
2
-操作方法-
① キーボードの Alt キーを押したまま、対象の図形や線分、文字などの上にカーソルを
合わせ右クリックすると【図形のプロパティ】ダイアログが表示される。(コマンドを
解除している状態で操作をしてください。)
円の場合
※ライン上を指示
43
文字の場合
※[属性]タブを左クリックするとレイヤ・カラーなど属性情報が確認、変更できます。
44
その 5
重なった線分を確認しながら編集する早業!
難易度 ★☆☆
◆ 重なった線分を編集する場合などに、どの線分が選択されているか画面上で確認できます。
レイヤの表示/非表示などの必要がなくなり作業効率が向上します。
-操作方法-
<リボンメニュー>
※図形を編集(移動・複写・削除など)する場合など、色々
なコマンドの図形を選択するときに利用できます。ここで
は[編集]→[図形操作]→「削除」コマンド(またはキ
ーボードの「Delete」キー)を実行したときの選択方法を
例としています。
「削除」
コマンドを実行する。
① キーボードの
2
1
キーを押したまま、対象線分を左クリックする。
② 選択されている線分を囲む矩形と Yes/No マウスが表示される。選択したい図形が囲ま
れていれば左クリック(Yes)、もう一方なら右クリック(No)する。
左クリック
右クリック
すると
すると
③ 重なっている次の図形が選択されて矩形で囲まれる。
左クリック
④ 左クリックすると選択した図形が削除される。
45
すると
その 6
属性参照コマンドを実行する早業!
難易度 ★☆☆
◆ 線分の属性を参照する「属性参照」コマンドを、画面上から直接実行することで作業効率が
向上します。
―「属性参照」
コマンドとは?―
[ホーム]→[属性]→「属性参照」
、または右クリック編集メニューから実行でき、選択
した図形・線分・円・円弧・文字・画像などの属性を確認、または参照した属性を現在属
性に設定できるコマンドです。
(プルダウンメニュー:
「属性」→「属性参照」)
※単一の線分や文字の属性を参照する場合に有効です。
<リボンメニュー>
<右クリック編集メニュー>
1
2
-操作方法-
① キーボードの Ctrl キーを押したまま、対象の図形や線分、文字などの上にカーソルを
合わせ左クリックすると【属性参照】ダイアログが表示される。(コマンドを解除して
いる状態で操作をしてください。
)
※【環境設定】の[操作]タブの“操作体系”が[線描画]の時に有効です。
円の場合
※ライン上を指示
46
文字の場合
② [キャンセル]ボタンを左クリックすると確認だけしてコマンドを終了する。[OK]ボタン
を左クリックすると現在属性に設定できる。(ステータスバーに参照した属性が設定さ
れます。
)
47
その 1
ヘッダ・フッタを設定して印刷するには?
難易度
★☆☆
◆ ヘッダ・フッタを利用してファイル名や印刷日付きで印刷すると、図面やデータの管理が容
易になります。
―ヘッダ、フッタとは?―
<印刷時のレイアウト>
ヘッダ・・・紙の最上部に印刷する文字列
左
中央
右
図面
フッタ・・・紙の最下部に印刷する文字列
左
中央
右
<リボンメニュー>
1
―設定方法―
3
① 「DRA-CAD メニュー」→「設定」→「印刷の設定」コマンドを実行
する。
(プルダウンメニュー:
「ファイル」→「印刷の設定」)
② 【印刷の設定】ダイアログの[ヘッダ・フッタを印刷]にチェックする。
③ [ヘッダ・フッタの設定]ボタンをクリックする。
2
①
②
48
④ ヘッダ・フッタの各項目に任意の文字を入力する。または各項目右の[>>]ボタンをク
リックして表示されるメニューから、ファイル名や印刷日など出力したい項目を設定す
る。
⑤ 文字のフォント、出力サイズを設定し、位置を左、中央、右から選択して実行する。
ポイント でございます 。
ヘッダやフッタにファイル名や印刷日などを設定すると、各項目右に表示され
ている“%f”
(ファイル名の場合)などの文字が入力されます。
続けて[>>]ボタンから設定することで、複数の項目を設定することができます。
また、複数の項目を設定する時“%f %c”のように間にスペースを入れると、
印刷時にもスペースが入ります。
49
その 2
出力色と線幅の設定を複数登録するには?
難易度
★☆☆
◆ 印刷時のカラー番号ごとの線幅設定は、複数登録しておくことができます。
―2つの線幅設定を登録する方法―
① 新規図面を開いて「印刷の設定」コマンドを実行し、
[出力色と線幅の設定]ボタンを
左クリックする。
※印刷時、カラー番号ごと
の線幅を設定したい場合
は、
[線幅を色で指定する]
に必ずチェックする。
② 1つ目のカラー番号ごとの各線幅を設定し、
[標準として登録]を左クリックする。
カラー番号ごとの線幅設定
③ 2つ目のカラー番号ごとの各線幅を設定して実行する。
④ 初期ファイルとして保存する。
「名前を付けて保存」コマンドを実行し、データインス
トールフォルダ内に“DRAWIN(または drawin)
”というファイル名で、ファイルの
種類は MPZ 形式で保存する。
DRA-CAD データインストールフォルダ
ファイル名:DRAWIN
ファイルの種類:*.mpz
50
⑤ DRA-CAD 起動時または新規図面で2つ目の設定が優先して有効になる。1つ目の設定に
切り替える場合は、
「印刷の設定」コマンドを実行し、
[標準]ボタンを左クリックす
る。
―3つ以上の線幅設定を登録する方法―
① 新規図面を開いて「印刷の設定」コマンドを実行する。
[出力色と線幅の設定]ボタン
を左クリックし、カラー番号ごとの線幅の設定をする。
② 「名前を付けて保存」コマンドで、適当な場所に分かりやすいファイル名を付けて保
存する。
③ 上記①→②の操作を設定したい線幅設定ごとに繰り返す。
④ 「印刷の設定」コマンドを実行し、
[設定のインポート]ボタンを左クリックして、設
定したい線幅の設定をしているファイルを読み込む。
ポイント でございま す 。
通常、
[出力色と線幅の設定]などの印刷の設定情報は、設定した MPZ ファイルだ
けに保存されます。DRA-CAD 起動時、または新規図面でも使いたい場合は、上記「2
つの線幅設定を登録する方法」の④のように初期ファイルとして保存しておきます。
また、既に保存した MPZ ファイルの線幅を他の登録した設定に変更したい場合は
「3つ以上の線幅設定を登録する方法」の④の操作だけで変更できます。
“drawin.mpz”を保存するデータインストールフォルダの場所は下記になります。
Windows Vista/7 の場合:
C:¥Users¥(ログインユーザー名)¥Documents¥archi pivot¥DRA-CAD(バージョン番号)
Windows2000/Windows XP の場合:
C:¥Documents and Settings¥(ログインユーザー名)¥My Documents¥archi pivot¥DRA-CAD(バ
ージョン番号)
51
その 1
画面上で視線を設定するには?
難易度 ★☆☆
◆ 「カメラ」コマンドでは複数のビューを保存できますので、視線方向を変更した後でも設定
したビューを簡単に再現することができます。
<設定例>
-設定方法-
① [レンダリング]→[カメラ]→「カメラ」コマンドを実行しする。
(プルダウンメニュー:
「レンダリング」→「カメラ」)
1
<リボンメニュー>
2
② “カメラの設定”ダイアログの、[指定]ボタンを左クリ
ックする。
③ [表示]→[方向]→「上空図」 コマンドを実行して表示を切り替え、画面上を左クリッ
クで視点(目の位置)
、注視点(見る方向)の順で指定する。
(プルダウンメニュー:
「表示」→「上空図」
)
2点目:注視点
1点目:視点
52
④ 視点のZ座標(目の高さ)
、注視点のZ座標(見る位置の高さ)をそれぞれ設定し、 [表
示更新]ボタンを左クリックする。プレビュー画面で現在の表示を確認できる。
(プレビ
ュー画面で視線を変更する方法についてはポイント参照。)視線を設定すると、カメラ
リストに「新規カメラ-○」と自動的に表示される。視線の名前を設定する場合は、リ
スト名記入欄に適当な名前を入力する。
(左下図参照。)
※必要に応じて「焦点」(カメラの焦点距離と同じ)で表示範囲を設定する。「焦点」の数
値を小さくするほど広角(広範囲を表示)
、数値を大きくするほど望遠(視界はせまくな
るが、遠くのものを大きく表示)で表示される。
(初期値:35)
※視点、注視点の位置は、直接画面上で「ピンセット」 コマンドや「ストレッチ」 コマ
ンド、
「図形のプロパティ」 コマンドなどで編集することもできる。
(詳しくはリファレ
ンスマニュアルの各項目を参照。)
⑤ 表示させたい視線名が選択されていることを確認し、[現在窓]ボタンを左クリックする。
現在作業中のウィンドウに設定したビューで表示される。(右下図参照。)
※このとき[新規窓]ボタンを左クリックすると、現在作業中のウィンドウはそのままで、設
定したビューを新しいウィンドウに表示することができる。
カメラリスト
リスト名記入欄
Z座標
プレビュー画面
ポイント でございま す 。
【カメラの設定】ダイアログのプレビュー画面でも、設定した視線を変更することが
できます。
②
①
①
ボタン―――左クリックすると、視点を回転して表示することが
できます。また、 Ctrl キーを押しながら左クリック
すると、注視点が回転します。
② 前 後 ボタン―――左クリックすると、視点位置を見ている方向を基準に、
前進、または後退させます。
53
その 2
アルファマッピングの設定方法
難易度 ★★☆
◆ レンダリングで、室内に花や鉢植えなど配置する時、すべてを 3 次元データで作成するのは
手間がかかります。事前に花や鉢植えの画像を用意し、加工しておいて【アルファマッピン
グ】の機能を使えば、細かい造形をモデリングすることなく、見栄えの良いレンダリングを
する事ができます。
-アルファマッピングのしくみ-
作成したポリゴンの上に画像を貼り付けて模様などを表現する方法を「テクスチャマッ
ピング」と言います。画像データを高倍率で拡大していくと、色のついた点(ピクセル)
の集まりになります。テクスチャマッピングでは、画像(テクスチャー)のそれぞれのピ
クセルの色が物質を表す色として貼り付けられます。
「アルファマッピング」とは、画像の持っているピクセルの色そのままを貼るのではなく、
ピクセルの色の明暗を透明度に置き換えて貼り付ける方法です。画像のピクセルの色が真
っ白の部分は透明になり、黒に近くなると不透明になります。
-設定方法-
① 画像を準備する。(今回はテクスチャーのインストールフォルダにある画像ファイル
¥DRA-CAD(バージョン番号)¥LIBRARY¥Texture¥Hiiragi10.jpg と Hiiragi10s.bmp
を使用します。
)
<Hiiragi10.jpg>
<Hiiragi10s.bmp>
※ 例に使用した画像ファイル Hiiragi10s.bmp はあらかじめ葉の部分のみを黒く編集してある。
自分で用意した画像ファイルを利用する時はペイントソフトなどで画像を編集する必要が
ある。
② 3 次元編集モードで[作成]→[基本図形]→「3D 矩形」コマンドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「作成」→「3D 矩形」)
<リボンメニュー>
1
2
54
③ 貼り付けるポリゴン(小)と影を落とすためのポリゴン(大)の 2 つの矩形を描く。
④ [作成]→[変形]→「立て起こし」コマンドを実行し南立面として立て起こす。
(プルダウンメニュー:
「3 次元化」→「立て起こし」)
1
<リボンメニュー>
2
⑤ レンダリング結果をはっきり確認できるように、[表示]→[方向]→「南立面図」コマン
ドを実行する。
(プルダウンメニュー:
「表示」→「立面図」→「南立面図」
)
<リボンメニュー>
1
2
55
<リボンメニュー>
⑥ [レンダリング]→[材質]→「材質変更」コマンドを実行し、
立て起こした矩形を左クリックする。
(プルダウンメニュー:
「レンダリング」→「材質変更」
)
1
2
⑦ 【材質変更】ダイアログが表示されるので[テクスチャー]タブを左クリックし、 1 を
クリックしてから画像のパス名と画像サイズを設定する。
[テクスチャマップ有効]に
チェックし、
[OK]ボタンをクリックする。
例:貼り付ける矩形の幅 1000、
高さ 1000 の場合
[幅] 1000
[高さ]1000
※ DRACAD9 以降はレンダリング用テクスチャー画像を
(XP) C:¥Documents and Settings¥(ログインユーザー名)¥My Documents¥archi pivot¥DRA-CAD(バー
ジョン番号)¥LIBRARY¥Texture
(Vista/7) C:¥Users¥(ログインユーザー名)¥Documents¥archi pivot¥DRA-CAD(バージョン番号)
¥LIBRARY¥Texture
というフォルダにインストールするので、そこから Hiiragi10.jpg を指定する。インストー
ルドライブ等が異なる場合は各自で確認する。
※ 「幅」と「高さ」を設定する時
ボタンを左クリックして画面から直接矩形のサイズ
を測ると、画像が矩形のサイズに調整されて貼り付く。
(矩形の縦横長さが画像の縦横長さ
とかけ離れていると画像が歪むので注意する。)
⑧ [レンダリング]→[レンダリング]→「レンダリング開始」コマンドを実行すると画像
が貼り付いてレンダリングされる。
(プルダウンメニュー:
「レンダリング」→「開始」
)
<リボンメニュー>
1
2
※ 「南西アクソメ」表示にしてレンダリングすると矩形の形で影が落ちる事が確認できる。
56
⑨ 再度[材質変更]コマンドを実行し、
【材質変更】ダイアログの[アルファ]タブで、画
像のパスとファイル名「Hiiragi10s.bmp」と画像サイズを設定する。
[アルファマップ
有効]にチェックし、
「OK」ボタンをクリックする。
※幅と高さは「テクスチャー」タブと合わせる。
⑩ 「レンダリング開始」コマンドを実行すると画像とアルファが貼り付いてレンダリング
される。
[アルファ]タブで設定した画像の白い部分は透明になり影が落ちない。
※ 「南西アクソメ」表示にしてレンダリングすると影の形が[アルファ]設定前と違ってい
る事が確認できる。
ポイント でございます 。
[アルファ]タブに設定する画像は、透明にしたい部分を真っ白に、
薄く透かしたい部分はグレーに、光をさえぎって影を落とす部分は黒にして下
さい。DRA-CAD6 以降で搭載された画像編集機能の Draster や、市販のペイン
トソフトなどを利用します。
実際にレンダリングで利用する時は、貼り付ける植木などのサイズを考慮して
画像を貼り付けるポリゴンを作成してください。また、視線方向に合わせてポ
リゴンの向きを調整する必要があります。
57
その 3
材質の設定で金属的な表現をするには?
難易度 ★☆☆
◆ 材質の設定で色や反射率などを工夫することで、レンダリング時に金属的な表現をすること
ができます。特に、水道管などの曲面部分に有効な設定です。
<レンダリング例>
<リボンメニュー>
―設定方法―(例:“金”を表現する場合)
1
① [レンダリング]→[材質]→「材質変更」コマンドを実行し、材質を設
定したい図形を選択する。
(プルダウンメニュー:
「レンダリング」→「材質変更」
)
② 【材質変更】ダイアログの[材質名と色]タブを下記のように設定する。
A. 材質番号を設定する。(1番~200番)
B. [ 拡 散 光 係 数 ] で 黄 色 よ り 少 し や ま ぶ き 色 に 近 い 色 を 設 定 す る 。
参考数値(RGB)赤:250、緑:210、青:70
C.[鏡面反射光係数]で鏡面反射光の色を設定する。
“金”の場合は、やや黄色を帯びさせる。
※金属の鏡面反射光は一般に金属の色が反映される。
D.[鏡面反射光指数]を設定する。
数値が小さいほど、ツルツルした硬い感じの金属的な質感になる。
数値が大きいほど、ぼやけた感じのプラスチックのような質感になる。
参考数値:10~20 くらい
A
B
C
D
58
2
③[透過・反射と影]タブを選択し、下記のように設定する。
[反射率]で表面の滑らかさ、周囲が映りこむ率を設定する。
数値が“0”の場合は視線方向の反射率が 0%に、“1.0”になると 100%反射する。
紙などは「0」
、プラスチック、ガラスは大きな値を設定する。
参考数値:0.5~0.8
ポイント でございま す 。
上記方法の②で[拡散光係数]と[鏡面反射光係数]を下記のように設定することで、
“銀”と“銅”を表現することができます。
<“銀”の場合>
<“銅”の場合>
[鏡面光係数]を“銀”は灰色(設定例:赤、緑、青とも 192)
、“銅”は赤茶色
(設定例:赤 255、緑 128、青 64)にします。
[鏡面反射光係数]を“銀”はやや灰色、“銅”はやや赤茶色とします。
その他の項目の設定方法は、
“金”の場合と同じです。
59
1 キーボードによるコマンド操作
ある特殊キーに、以下のような機能を割り付けています。これをステータスバーのコマンドラインにキーボードから入力
し、コマンドを実行します。
キーの種類
機
能
J+コマンドコード
コマンドの実行
M0~M7、M10、M12
スナップモードの指定
\0~\3
編集対象図形の確認モード設定
0 確認なし
1 最大最小矩形表示
2 ハイライト表示
3 最大最小矩形表示かつハイライト表示
C1~C256
書き込みカラー番号の設定
T1~T32
書き込み線種番号の設定
L0~L256
書き込みレイヤ番号の設定
G0~G65535
書き込みグループ番号の設定
W1~W16
書き込み線幅番号の設定
F1~F256
書き込み塗りカラー番号の設定
N1~N200
書き込み材質番号の設定
Z1~Z256
属性リストから書き込み属性リスト番号の設定
L*
F9
未使用レイヤ番号の検索
C*
未使用カラー番号の検索
T*
未使用線種番号の検索
W*
未使用線幅番号の検索
G*
F10
N*
MM
Ctrl +W
未使用グループ番号の検索
未使用材質番号の検索
グリッド表示の ON/OFF 切替え(【グリッド】コマンドの実行)
Ctrl +A
全選択
Ctrl +N
新規ファイルの作成(【新規作成】コマンドの実行)
Ctrl +O
ファイルを開く(【開く】コマンドの実行)
Ctrl +S
上書き保存する(【上書き保存】コマンドの実行)
Ctrl +P
印刷する(【印刷】コマンドの実行)
Ctrl +E
2次元/3次元編集モードの切替え(【2次元/3次元切替】コマンドの
実行)
Ctrl +T
隠面除去表示の ON/OFF 切替え(3次元表示)
Ctrl +R
再表示(【再表示】コマンドの実行)
Ctrl +Q
レイヤ表示の反転(【表示レイヤ反転】コマンドの実行)
Ctrl +Z
元に戻す(UNDO) (【元に戻す】コマンドの実行)
Ctrl +Y
やり直し(REDO) (【やり直し】コマンドの実行)
Ctrl +X
Shift + Delete
Ctrl +C
Ctrl + Insert
切り取り(【切り取り】コマンドの実行)
コピー(【コピー】コマンドの実行)
60
キーの種類
機
能
Ctrl +V
貼り付け(【貼り付け】コマンドの実行)
Shift + Insert
Page
Down
ズームアップ
Page
Up
ズームダウン
Ctrl +
視点位置の回転(3次元表示)
パンニング
+
視点位置の前進・後退(3次元パース表示)
Ctrl + Home
図形全体の表示(【全図形表示】コマンドの実行)
Shift
Home
用紙範囲の表示(【図面範囲表示】コマンドの実行)
前コマンドラインの再設定
スペース
前コマンドの再実行(【繰り返し】コマンドの実行)
Esc
図面表示の中止/選択解除
線分作図で始点入力に戻る(ラバーバンドを切る)
コマンドの終了(【環境設定】コマンドで設定)
編集メニューを非表示(【環境設定】コマンドで設定)
Delete
プリミティブ(図形や線分など)の削除(【削除】コマンドの実行)
Tab
ポップアップメニューの移動
Ctrl + F4
開いているウィンドウを閉じる(【閉じる】コマンドの実行)
Ctrl + F6
開いているウィンドウを切り替える
Ctrl + Tab
DRA-CAD の終了(【終了】コマンドの実行)
Alt + F4
2 キー+マウスによる操作
特殊キーを押しながらマウスを使って以下のような機能が実行できます。
項
目
Ctrl +クリック
Ctrl +右クリック
Shift +クリック
機
能
・属性の指定(【図面から属性設定】コマンドの実行)
・文字記入やボックス、ブロック配置、移動、複写などで位置を指示する場合に反時計
回りに回転(【環境設定】コマンドで角度を設定)
・複数選択の場合に、指定した図形の選択を解除する
☆「線描画優先」の場合のみ、有効です。
・文字の編集(【文字直接編集】コマンドの実行)
・文字記入やボックス、ブロック配置、移動、複写などで位置を指示する場合に時計回
りに回転(【環境設定】コマンドで角度を設定)
・図形選択の場合に、連続して複数の図形を選択
・最後の点から水平/垂直な位置にスナップ
Alt +クリック
図形選択の場合に、編集対象図形の確認のマウスが表示
Alt +右クリック
指示した図形の情報を表示(【図形のプロパティ】コマンドの実行)
ホイールクリック
【環境設定】コマンドの設定により、以下の操作のうちいずれかができる
・ドラッグでウィンドウ指定拡大
・クリックまたはドラッグでパンニング
・属性の指定(【属性参照】コマンドの実行)
ホイール回転
【環境設定】コマンドの設定により、以下の操作のうちいずれかができる
・画面表示を1つ手前の画面表示に戻す(【前画面】コマンドの実行)
・拡大、縮小
・スナップモードの変更
・選択モードの変更
Ctrl +ホイールドラッグ
パンニング
Ctrl +ホイール回転
ズームアップ/ズームダウン
61
3 ダイアログボックスの基本設定
DRA-CAD ではコマンドによって、条件を設定するために以下のようなダイアログボックスが表示されます。
数値(文字)を入力する項目では、キーボードから直接数値(文字)を入力します。項目を移動する場合は、 Tab キーまたはマウ
スを使ってカーソルを移動し、設定します。
また、入力欄で右クリックすると、編集メニューが表示されます。選択した数値(文字)のコピーや貼り付け、数値の設定など
を行うことができます。
☆ダイアログボックスの詳細な説明についてはリファレンスマニュアルを参照してください。
タブ
関連する設定項目が複数ある場合に表示します。設定したい項目の
タブ名をクリックすると、表示が切替わります。
入力欄
ラジオボタン
設定する項目をマウスで選択します。アクティブな
場合は
(
)キーで黒丸を移動します。
チェックボックス
設定する場合は、□をクリックし、 をつけます。
をはずす場合は、もう一度クリックします。

ダイアログヘルプについて
コマンドを実行し、ダイアログボックスが表示されている時にキーボードの F1 キーを押すと、ダイアログヘルプが表示
されます。
ダイアログヘルプはコマンドの機能、操作方法、コマンド情報が載っています。
62
4 ダイアログボックスのボタンについて
次のボタンが一般によく表示されます。
ボタン
機
能
図面上のプリミティブ(図形や線分など)を指示して、設定条件を参照します。
また、長さや角度などを図面から取得できます。
☆角度の取得は
をクリックすると「3点指定」、 Ctrl +
[長さ]
[角度(3点指定)]
をクリックすると「2点指定」になります。
[角度(2点指定)]
②
長さ
取得
②
取得角度(+角度)
中心
①
②
①
①
取得角度
取得角度
①
①
取得角度(-角度)
中心
②
②
レイヤ・グループ番号などの属性で、ダイアログに表示している番号以降で未使用の最小番号を
検索して設定します。
設定したサイズや厚さなどの半分の数値を設定します。
、
、
数値をそれぞれ 0、1、2 にします。
数値の正負を逆にします。
[スピン増分の設定]で設定した間隔で数値を増減します。
関連する項目と同じ値にします。
入力欄に入力した数式を計算します。
設定した半径の数値を設定します。
カラーパレットが表示され、カラーを設定することができます。
属性リストからレイヤ・カラー・線種・線幅などを取得し、設定します。
詳細を設定するダイアログを追加表示します。
(
標準設定のダイアログを表示します。
(
ボタンに切替わります。
)
ボタンに切替わります。
)
コマンドを実行し、次の処理に進みます。
コマンドを終了します。
ダイアログを閉じます。
補足
・DRA-CAD を正常に終了した場合、各コマンドで設定した内容が保持されるため、再起動時には前回の数値などが設定されています。
・ダイアログボックスの項目などがすべて表示されていない場合は、カーソルをダイアログボックスの境界上に置き、ドラッグしてダイ
アログボックスのサイズを変更してください。
63
MEMO
DRA‐CAD
虎 の巻
㈱構造システム
㈱建築ピボット