4.1 教育に関わる法令 4.2 学校教育制度

国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
4.1
教育に関わる法令
教育を受けること、国民教育の制度、政策、予算、開発などに関連する事項は、
1945 年インドネシア共和国憲法 (第 4 次改正「1945 年憲法」)に規定されてい
る。国民教育制度の細目は、2003 年 7 月 8 日に施行された国民教育制度法
2003 年第 20 号に規定されている。また政策の実施、教育機関、政府と国民の
権利と義務など、この法律の詳細は、法律としてほかの政府規定および国民教
育省法令に別途規定されている。
第 4 次改正「1945 年憲法」には、すべての国民には教育を受ける権利があり、9 年
間の初期教育課程を受ける義務があると述べられている。政府の義務教育制度は、
法律に基づき政府の予算で政府が実施している。中央政府と地方政府は、どちらも
それぞれの予算の 20%を教育の開発に充てている*。教育に関わる法令を以下にあ
げる。
・ 国民教育制度に関する 2003 年 20 号法
・ 科学技術/研究開発応用の国家制度に関する 2002 年 18 号法
・ 教育の手順とメカニズムに関する政府規定の 14 草案 (児童教育制度、初等/中
等/高等教育制度、大学教育制度、非正規学校教育制度、特別教育サービス、
公務員教育、宗教学習教育制度、遠隔教育学校、教職員開発、職業専門教育制
度、9 年間の義務教育、国家教育基準、コミュニティ教育、教育予算管理)
・ 教育審議会および教育委員会に関する国民教育省法令 044/U/2002 号
・ 大学教育中核教科に関する国民教育省法令 045/U/2002 号
・ カリキュラム設計と大学生学習進度評価の指針に関する国民教育省法令
045/U/2002 号
:第 4 次改正「1945 年憲法」31 条
*
4.2
学校教育制度
国民教育制度に関する 2003 年第 20 号法は、生徒、教師、正規および非正規教育機
関 (学校、単科大学、総合大学)、地方および中央政府、教育審議会、社会 (利害関
係者)、民間企業 (有志の寄付提供者)など、多くの教育要素 (サブシステム)から構成
される学校教育制度について規定している。これらはまた、学校教育のサブシステ
ムとも呼ばれている。
学校教育には、正規学校と非正規学校の 2 種類がある。正規学校は、生徒の能力レ
ベルに基づいて組織されており、通常、初等/中等/高等学校および大学と呼ばれ
ている。正規学校の大部分は、国民教育省が指導、監督、所有している。個人やグ
ループが監督、所有している私立の正規学校もある。
一方、非正規学校も学生の能力レベルに基づいた構造的な制度であるが、職業学校
や訓練機関が運営する職業訓練学校を意味している。しかし通常これらの学校は、
民間部門や企業のニーズに近い特別な学習に重点を置いている。公立学校などの正
規学校は、国民教育省の管轄下にあり、ニーズに基づいた専門課程を提供する非正
1
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
規学校や公務員の教育訓練は、ほかの省庁や地方政府の管轄下に置かれている。
4.3
学校外教育制度
学校外教育制度は非常に専門的な教育で、通常、短期の学校外教育で体系立ってい
ない制度として分類されている。これには外国語、タイピング、コンピュータ、美
容、縫製、会計基礎、バイク/自動車エンジンや、自動車運転などの専門コースが
ある。全国に約 2 万 5,000 以上の学校外教育機関やコースがあり、約 160 種類の科
目が提供されている。通常これらのコースはすべて修了時に試験を実施し、修了書
を授与するので、「資格認定コース」と呼ばれることもある。認可を受けた資格認
定コースもあるが、多くは国民教育省など省庁の認可を受けていない。
インドネシアでは生涯教育学習制度は認可されていない。
国民教育省は、特に偏狭地の住民を対象とした遠隔中等学校制度を開設した。
この制度は地方政府が支援促進している。通常教室で行う対面式の授業は 1、2
日しかなく、カリキュラムも、正規の中等学校のカリキュラムとは全く異なっ
ている。
4.4
教育機関の組織
インドネシアの教育は 3 段階になっている。初等教育または学校 (Pendidikan
Dasar) 、 中 等 / 高 等 教 育 ま た は 学 校 (Pendidikan Menengah) 、 そ し て 大 学
(Pendidikan Tinggi)である。初等教育は、公立/私立の初等学校 (Sekolah Dasar)
が 管 理 運 営 し て い る 。 中 等 / 高 等 教 育 は 、 公 立 / 専 門 的 中 等 学 校 (Sekolah
Menengah Pertama 、 Sekolah Menengah Umum お よ び Sekolah Menengah
Kejuruan)が管理運営している。
アカデミー、ポリテクニック、総合大学は最高レベルの教育機関である。アカデミ
ーとポリテクニックは、1 課程または科学、技術、文学などの 1 分野における専門
的な教育を提供している。一般的にアカデミーやポリテクニックの教育機関は、学
位を授与しない課程または最高 3 年間の修了証書課程 (ディプロマ 1、2、3)を提供
している。
高校 (Sekolah Tinggi)は、学術的教育または 1 課程の専門的教育を提供している。
就学期間は通常 4〜5 年で、学士課程である。
専門学校は、科学、技術、文学などの複数の分野で学術的教育および、専門的教育
を提供している。就学期間は約 5 年で、学士、修士、大学院博士課程などの学位課
程を提供している。
大学は、いくつかの課程における高度な学術的教育および専門的教育を提供する機
関である。一般的に大学には学士、修士、大学院課程がある。学士課程は通常最高
5 年間で、修士課程は最低 2 年間、大学院課程または博士課程は 2〜3 年である。
2
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4.5
教育関係予算
第 4 次改正「1945 年憲法」に基づき、政府は少なくとも国家予算および地方政府予
算の 20%を教育費に充てなければならない。この条項は 2002 年 1 月に施行された。
表 4‑1
項
目
教育関係予算
2001 年*1
2002 年
2003 年
2004 年*2
341,562.68
327,100
372,887.5
368,800
教育関係予算 (10 億ルピア)
5,186.71
11,600
11,915.50
12,784.0
教育分野の海外からの借款
(10 億ルピア)
2,921.50
N.A.
2,371.23
1,554.9
国家予算に占める割合 (%)
2.37
3.54
3.83
3.86
N.A.
N.A.
662.8
695.7
国家予算 (10 億ルピア)
*3
学校外教育予算
(10 億ルピア)
*1
:実行済み
*2
:国家予算案
*3
:海外からの借款を含む
上記表の教育関係予算には、地方政府の教育関係予算は含まれない。
*出典:The National Budget Fiscal Year 2001, 2002, 2003
and the National Budget Fiscal Year 2004 (proposed).
国の教育関係予算以外にも、非政府系の教育機関も教育への資金を提供している。
したがって、すべての国民は法的には自己資金で教育や学校に参加することができ
る。
4.6
奨学制度
政府は後期学校、学術的専門学校、大学の生徒のうち、十分に資格要件を満たして
いて選考された生徒に対して、国内外での大学で勉学が継続できるように、国民教
育省を通じて定期的に奨学金を提供している。奨学金の割当は、教育関連予算方針
に基づいている。民間企業は、奨学生を公募して大学生に奨学金を提供している。
サンプルナ財団、国際交流基金 (日本)、フォード財団、アメリカ・インドネシア交
流財団 (AMIFEF)、ブリティッシュカウンシル、アジア財団、オーストラリア開発
サービス (ADS)、USAID など、ジャカルタにある多くの海外団体が、海外の大学
で学士/修士号の取得を目指すインドネシア人に奨学金を提供している。
既存の奨学制度は、男女双方を対象に奨学生を一般公募しているが、ほとんどの場
合、大学や研究開発機関の講師や教授が優先的に対象となる。奨学生の選考には政
府の関与はなく、各機関が独自に実施している。
3
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4.7
実施状況
2003/04 学年度から、すべての段階における学校で、1994 年のカリキュラムに代わ
って能力重視の新カリキュラムを導入した。新カリキュラムでは、生徒の認識力、
情緒、精神運動性を評価する教師の責任が重視されている。能力重視のカリキュラ
ムでは、生徒の学習進度を評価するという大きな役割が教師に課せられる。
4.7.1
就学率
2005 年度国家予算案に関する大統領演説の追録のデータによれば、1999〜2002
年の就学率は 12.40%で、2003/04 年度には 14.25%に上昇した。1999/2000 年度
の 9 年間の基礎教育修了者数は 278 万人であるが、2003/04 年度は 304 万人で
あった。2003 年の全高等学校の就学者数は 620 万人で、高等学校就学率は、
1999/2000 年度の 41.26%から 2003 年には 48.79%に上がった。大学の就学者数
は、1999/2000 年度には 320 万人で、2003 年には 355 万人になった。
ほとんどの高等学校卒業生は、上位 5 位までの総合大学に進学する。5 校とはイ
ンドネシア大学 (ジャカルタ)、バンドン工科大学 (ジャカルタ)、ガジャマダ大学
(ジョグジャカルタ)、北スマトラ大学 (メダン)、スラバヤ工科大学である。国立
大学 46 校の入学志願者数は、2001 年に 46 万 4,858 人、2002 年は 39 万 9,780
人、2003 年は 35 万 1,615 人、2004 年は 33 万 7,707 人であった。2004 年の合
格者数は 8 万 6,607 人で、合格率はわずか 25.6%であった。
4‑2
国民教育省所管の初等/中等/後期中等 (高等)学校の就学者数、
教員数および学校数 (単位:人)
2000/01 年度
教育段階
初等学校
中等学校
後期中等学校 (普通)
後期中等学校 (職業系)
2001/02 年度
2002/03 年度
25,701,558
25,850,849
25,918,898
教員
1,128,475
1,164,808
1,234,927
学校
148,962
148,516
146,052
7,584,707
7,466,458
7,447,270
教員
443,143
455,985
445,830
学校
20,721
20,842
20,918
2,938,514
3,024,176
3,143,730
教員
210,718
216,098
222,295
学校
7,980
7,785
8,036
1,933,937
2,027,464
2,099,753
教員
131,715
134,879
142,673
学校
4,435
4,522
4,943
就学者
就学者
就学者
就学者
備考:2000/01、2001/02、2002/03 は 6 月開始の学年度を表している。
*出典:Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2002.
Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2003.
4
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
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表 4‑3 国民教育省所管の国立および私立大学数 (2003 年) (単位:校)
地域/州
国立大学
私立大学
合
計
アチェ
2
43
45
北スマトラ
3
117
120
西スマトラ
5
61
66
リアウ
1
40
41
ジャムビ
1
14
15
南スマトラ
2
86
88
ベンクルー
1
13
14
ランプング
2
56
58
バンカ-ビリトン
-
-
-
ジャカルタ
4
258
262
西ジャワ
7
276
283
中央ジャワ
6
155
161
ジョグジャカルタ
3
93
96
東ジャワ
10
238
248
バンテン
1
-
1
バリ
4
31
35
西ヌサ・テンガラ
1
24
25
東ヌサ・テンガラ
3
23
26
西カリマンタン
2
18
20
中央カリマンタン
1
19
20
南カリマンタン
2
18
20
東カリマンタン
3
31
34
北スラウェシ
3
40
43
中央スラウェシ
1
18
19
南スラウェシ
4
124
128
南東スラウェシ
1
15
16
ゴロンタロ
1
-
1
マルク
2
8
10
北マルーク
-
-
-
パプア
2
27
29
78
1,846
1,924
合
計
備考:ほとんどの大学は国民教育省または宗教省の所管である。
14 の州に、宗教省が管轄/資金提供する国立イスラム系大学が 14 校ある。
*出典:Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2002.
Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2003.
5
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
表 4-4 国立および私立大学の学生数と教員数 (2002 年まで) (単位:人)
地域/州
国立大学
学生数
私立大学
教員数
学生数
合
教員数
計
学生数
教員数
アチェ
19,300
2,407
31,119
4,331
50,419
6,738
北スマトラ
39,147
2,814
128,925
11,688
168,072
14,502
西スマトラ
29,363
2,547
49,579
4,532
78,942
7,079
リアウ
13,409
915
18,895
1,547
32,304
2,462
5,504
632
7,179
598
12,683
1,230
南スマトラ
15,861
1,384
48,339
6,042
64,200
7,426
ベンクルー
9,779
595
7,319
1,045
17,098
1,640
ランプング
17,786
1,051
27,628
2,800
45,414
3,851
-
-
-
-
-
-
361,236
4,229
420,679
42,386
781,915
46,615
西ジャワ
65,153
5,565
241,552
22,101
306,705
27,666
中央ジャワ
67,830
5,204
178,636
14,298
246,466
19,502
ジョグジャカルタ
59,809
3,355
179,031
10,941
238,840
14,296
東ジャワ
77,910
6,233
360,579
26,303
438,489
32,536
バンテン
-
-
-
-
-
-
バリ
18,528
2,280
21,161
2,180
39,689
4,460
西ヌサ・テンガラ
11,124
832
16,485
2,251
27,609
3,083
東ヌサ・テンガラ
9,046
830
17,922
1,453
26,968
2,283
12,599
919
14,706
1,315
27,305
2,234
中央カリマンタン
8,344
608
6,897
1,027
15,241
1,635
南カリマンタン
9,768
912
18,245
1,482
28,013
2,394
東カリマンタン
13,238
757
18,741
1,915
31,979
2,672
北スラウェシ
26,731
2,898
11,808
1,748
38,539
4,646
中央スラウェシ
10,789
882
9,549
1,807
30,887
2,689
南スラウェシ
40,549
2,799
77,748
9,383
118,297
12,182
南東スラウェシ
13,211
895
6,331
1,558
19,542
2,453
ゴロンタロ
3,617
53
-
-
3,617
53
マルク
4,632
482
8,232
625
12,864
1,107
-
-
-
-
-
-
9,443
944
14,300
1,083
23,743
2,027
53,022 1,941,585 176,439 2,915,291
229,461
ジャムビ
バンカ-ビリトン
ジャカルタ
西カリマンタン
北マルーク
パプア
合
計
973,706
備考:大学はすべて国民教育省管轄である。
*出典:Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2003.
6
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
表 4‑5 全人口に対する就学率 (2002 年)
年齢 (歳)
就学経験なし (%)
就学経験はあるが現在
は就学していない (%)
現在就学中 (%)
32.72
66.64
0.64
10〜14
0.70
91.69
7.61
15〜19
0.95
49.73
49.32
20〜24
1.28
9.38
89.35
25〜29
1.70
1.23
97.07
30〜34
3.13
0.34
96.52
35〜39
5.38
0.28
94.34
40〜44
8.38
0.26
91.36
25.94
0.05
74.02
5〜9
45〜
*出典:Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2002.
表 4‑6 初等/中等/高等学校および大学における 7〜24 歳までの就学者数
年齢 (歳)
2000 年 (人)
2001 年 (人)
2002 年 (人)
2003 年 (人)
7〜12
23,767,902
24,595,555
25,013,497
26,577,531
13〜15
10,053,144
9,693,650
9,461,268
10,309,402
16〜18
6,581,972
6,266,767
6,240,354
6,572,076
19〜24
2,590,613
2,494,601
2,480,664
2,630,388
合
42,993,631
43,050,573
43,195,783
46,089,397
計
*出典:Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2003.
4.7.2
カリキュラム
各学校のレベルが異なるため、標準カリキュラムも学校ごとに異なる。つまり、
普通学校と専門的な学校とはカリキュラムが異なっている。初等学校のカリキ
ュラムは中等/高等/後期中等学校のカリキュラムとは異なっている。
また、2000 年に、国立大学全体で実施された基礎科学/工学の講座数は 1,116
であった。講座の全体数は 2,330 である。2004 年には全体数が 2,943 で、その
うち 1,623 が基礎科学/工学の講座であった。一方、2004 年の私立大学の講座
の全体数は 9,248 で、そのうち 3,437 が基礎科学/工学系であり、修士や大学院
の学位課程を含めても、講座全体の 30%にすぎない。
7
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
表 4‑7
初等/中等/後期中等 (高等)学校のカリキュラム
カリキュラムまたは教科
(筆記試験)
初等学校
中等学校
パンチャシラ公民教育
V
宗教
後期中等 (高等)学校
タイプ A
タイプ B
タイプ C
V
V
V
V
V
V
V
V
V
インドネシア語と文学
V
V
V
V
V
インドネシア史
-
-
V
V
V
数学
V
V
V
V
-
物理基礎
V
V
-
-
-
社会科学基礎
V
V
-
-
-
スポーツ基礎
-
V
-
-
-
文学基礎
-
V
-
-
-
化学
-
-
V
-
-
物理 (上級)
-
-
V
-
-
生物
-
-
V
-
-
人類学
-
-
-
V
-
社会学
-
-
-
V
-
経済学
-
-
-
V
-
政治体制
-
-
-
V
-
英語
-
V
V
V
V
フランス語
-
-
-
-
V
ドイツ語
-
-
-
-
V
日本語
-
-
-
-
V
中国語
-
-
-
-
V
アラビア語
-
-
-
-
V
備考:タイプ A は社会科学、タイプ B は物理、生物、化学、数学、タイプ C は文学と外国語の学習を重
視している。
*出典:The Minister for National Education Decree Number 017/U/2003, date of 7th February 2003.
4.7.3
専攻分野別卒業生数
2002/03 年の普通高等学校の卒業生数は、職業系高等学校の卒業生数を常に上回
っていた。職業系高等学校の卒業生数が 60〜70 万人に対し、普通高等学校の卒
業生数は 90 万人であった。これは基本的に、普通高等学校の数が職業系高等学
校よりも多いためである。
8
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
表 4-8 非国立大学の卒業生数 (2002 年) (単位:人)
修了証書授与課程
(最高 3 年)
学士課程 (5 年間)
アチェ、北スマトラ
2,984
10,911
13,895
南スマトラ、ランプン
グ、ベンクルー
1,857
6,847
8,704
21,212
34,431
55,643
西ジャワ
4,525
19,522
24,047
ジョグジャカルタ
6,007
12,650
18,657
中央ジャワ
9,744
10,035
19,779
東ジャワ
3,365
36,550
39,915
バリ、 西/東ヌサ・
テンガラ
1,450
7,615
9,065
スラウェシ
2,013
9,812
11,825
西スマトラ、リア
ウ 、ジャムビ
4,219
7,838
12,057
カリマンタン
1,751
4,761
6,512
303
2,135
2,438
59,430
163,107
222,537
大学所在地域
ジャカルタ
マルーク、パプア
合
計
合
計*
*: 国立大学の卒業生は除く。
*出典:Pusat Data & Analisa Tempo Website, http://www.pdat.co.id/
4.8
外国語能力
4.8.1
日本語能力
1990 年代以降、多くの大学が日本文学や日本語の講座を開設した。これは、外
国語と外国文学、特に日本と中国の言語と文学の学習に対する国民の需要が全
体的に高まったためである。
表 4‑9
場
登録済み日本語コースと実施機関
所
教育機関名
北スマトラ、メダン
北スマトラ大学
ハラパン外国語専門学校
スワダヤ外国語専門学校
北スラウェシ、マナド
国立教育工科大学
ジャカルタ
インドネシア大学文学部
ボロブドゥル外国語短期大学
外国語短期大学
教育大学
9
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
場
所
教育機関名
国際交流基金 (日本)
ユシュー、インドネシア
インドネシア大学文学部言語学習センター
ジャカルタコミュニケーションクラブ
総合研究所
国際文化言語基金
ガクシュド専門学校
ビナ・ヌサンタラ大学
ダルマ・プルサダ大学
ナシオナル大学
ジョグジャカルタ
ガジャー・マダ大学文学部
外国語短期大学、ジョグジャカルタ
西スマトラ、パダング
アンダラス大学文学部
ブン・ハッタ大学文学部
中央ジャワ、スマラング
外国語専門学校 (1945 年 8 月 17 日)
ディアン・ヌスワントロ外国語専門学校
東ジャワ、マラング
カンジュルハン外国語専門学校
西ジャワ、バンドン
パジャジャラン大学文学部
マラナターキリスト教大学文学部
ヤパリ外国語専門学校
バンドン日本語文化学院
インティメート大学
バリ、デンパサル
国立ウダヤナ大学 (バリ)
サラスワティ外国語短期大学
Jalan Bedugul Blok B No. 1XX
Denpasar, Bali
SIKI 日本語学校
TEL:(+62)361-7448550
FAX:(+62)361-727734
Website:http://www.siki-bali.com
Email:[email protected]
東ジャワ、スラバヤ
国立スラバヤ大学文学部
大学文学部日本語課 (1945 年 8 月 17 日)
ストモ博士大学日本語学部
スラバヤ工科大学言語学習センター
Graha Pena Building,
Surabaya60234
ナイスセンター
備考:Sekolah Tinggi Bahasa Asing は外国語高校、Akademi Bahasa Asing は外国語ポリテクニックで
ある。
スラバヤのストモ博士大学は、1992 年にインドネシア東部で最初に日本語講座を開設した大学で
ある。
*出典:Direktorat Jenderal Pendidikan Tinggi Website, http://www.dikti.org/
Pusat Data & Analisa Tempo Website, http://www.pdat.co.id/
10
国名:インドネシア (調査項目 4:教育事情)
作成年月日:2004 年 9 月 10 日
4.8.2
英語能力
英語は第 2 言語ではないが、正規の学校ではカリキュラムに取り入れられてい
る。正規の学校制度では、中等/高等学校から英語学習が始まる。ジャカルタ
のインターナショナルスクールを除けば、初等学校では英語学習はほとんど実
施されていない。
2003 年までは、都市や自治体 (kabupaten)のコースや大学を含め、数多くの英
語教育機関があり、その大部分は州都、特にジャカルタにあった。新規の英語
単科大学は、通常 2〜3 年間の英語課程を開設する。単科大学における英語講座
は一般的に平均 3 年で、文法と実践的な英語学習を重視していて、総合大学の
英語や英文学の講座とは異なる。
授業時間数は、英語のレベルや講座を提供する大学によって異なる。各コース
の標準時間数は決まっていない。ほとんどの場合、初級/中級レベルでは通常 4
時間/週で、上級レベルでは平均 6 時間/週である。全コースが 6 カ月までの短期
コースである。それ以外に、ビジネス英語、英文ライティング、TOEFL、
IELTS、TSE の受験準備、特別な目的のための英語コースなどがある。
インドネシア国内では、教育制度の開発と各州における英語コースや英語を教
える単科大学の数が増えているので、英語を話す人の数も 1990 年代以降急増し
ている。一般的に英文ライティングや英文学の講座よりも、実践的英語講座の
方が好まれている。インドネシアの多国籍企業は、高度な英語力のある従業員
を常に求めている。
【参考文献】
1.
Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2002.
2.
Central Bureau of Statistics, “Statistical Book of Indonesia,” 2003.
3.
Direktorat Jenderal Pendidikan Tinggi Website, http://www.dikti.org/
4.
Pusat Data & Analisa Tempo Website, http://www.pdat.co.id/
5.
The Minister for National Education Decree Number 017/U/2003, date of 7th
February 2003.
6.
The National Budget Fiscal Year 2001, 2002, 2003 and the National Budget Fiscal
Year 2004 (proposed).
11