No. 72

『別冊整形外科』No. 72
「高齢者(75 歳以上)の運動器変性疾患に対する治療」
超高齢社会となり,高齢者が成人運動器診療の主体となりました.これらの年代の患者さんは運動器疾患をもっていて当たり
前なうえに,複数罹患も珍しくありません.また内科系疾患など運動器以外への対応が必要なことも診療をしばしば難しくして
います.
本特集では¸高齢者の運動器変性疾患に対する治療¼を取り上げました.従来と異なる概念に基づいた治療アルゴリズム,新
しいデバイスや診療チームによる保存的・手術的治療,また,それらの治療の適応に対する新たな視点や基準の設定,高齢者特
有の問題に配慮した手術的治療などでの先生方の取り組みをご紹介いただけますでしょうか.
75 歳は下限とみていただいて構いません.80 歳以上あるいは 90 歳,100 歳以上とした内容でも興味深い対象となります.変
性疾患としましたが,骨粗鬆など脆弱性を基盤とする軽微な外傷も扱っていただいて結構です.奮ってご投稿いただけますと幸
いです.
募集テーマ
Ⅰ.運動器変性疾患の診療に影響する高齢者の特徴
1.一般整形外科外来における特徴
2.疫学や検診の解析による分析
Ⅴ.ロコモティブシンドロームの視点からみた高齢者治療
Ⅵ.高齢者の併存疾患に対する対策(特に周術期)
1.複数部位の運動器疾患を有する患者への対策・治療
2.慢性腎不全・透析患者への対策・治療
3.糖尿病患者への対策・治療
4.関節リウマチ患者への対策・治療
5.骨粗鬆症患者への対策・治療
6.認知症患者への対策・治療
7.その他の他科疾患を併存する患者への対策・治療
Ⅱ.上肢の変性疾患に対する高齢者治療
1.肩関節変性疾患(肩腱板断裂,肩関節周囲炎など)
2.肘関節変性疾患(変形性肘関節症など)
3.手関節・手の変性疾患[変形性母指手根中手(CM)関
節症,Heberden 結節など]
Ⅲ.下肢の変性疾患に対する高齢者治療
1.股関節変性疾患(変形性股関節症,股関節唇損傷など)
2.膝関節変性疾患(変形性膝関節症,半月板損傷など)
3.足関節・足部の変性疾患
(外反母趾,扁平足,変形性足関節症など)
Ⅶ.高齢者の診療に焦点を合わせた医療チーム,デバイス,
システム
1.高齢者の手術合併症に対する予防と対処
1)せん妄の現状と対策・診療
2)深部静脈血栓症・肺塞栓への対策・治療
2.メディカルスタッフを含めた医療チーム,病院パス,
リハビリテーション
3.病院・地域での取り組み,連携パス
4.医療デバイス
1)保存的治療における新規治療デバイス
2)手術的治療における新規治療デバイス
5.一般社会へ向けた啓蒙や教育
Ⅳ.脊椎変性疾患に対する高齢者治療
1.頚椎変性疾患
1)上位頚椎(変形性頚椎症,特発性環軸椎亜脱臼や歯
突起偽腫瘍など)
2)中下位頚椎(変形性頚椎症,頚椎症性脊髄症・後縦靱
帯骨化症など)
2.胸腰仙椎変性疾患
1)変形性腰椎症・腰部脊柱管狭窄症など
2)変形性胸椎症・骨粗鬆症やびまん性特発性骨増殖症
(DISH)に関連した病態(低エネルギー外傷を含む)
3)仙腸関節炎
3.脊椎複数部位に生じた変性疾患への対応
『整形外科』編集委員会
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ご応募くださる方は,タイトルおよび要旨(1,000 字以内)を,2017 年 2 月末日までに下記『整形外科』編集室・
『別冊整形
外科』係宛にお送りください(E-mail でも受け付けます)
.2017 年 3 月末日までに編集委員会で採否を決めさせていただき,
その後ご連絡いたします.なお,ご執筆をお願いする場合の原稿締め切りは採用決定から 2ヵ月後(2017 年 5 月末日)
,発行は
2017 年 10 月予定となります(本書の要旨・原稿締め切り,ならびに発行日は当初のご案内より半年延期させていただきまし
た).
送付先:〠 113-8410 東京都文京区本郷三丁目 42 番号
株式会社南江堂 『整形外科』編集室・
『別冊整形外科』係
(TEL 03-3811-7619/ FAX 03-3811-8660/ E-mail:pub-jo @ nankodo.co.jp)
『整形外科』編集室
整形外科
Vol. 67 No. 5 (2016-5)
497
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