学 則平 成 2 3 年 度第 一 工 科 大 学目 次 本文及び別表 本文 1 別表第

学科課程カリキュラム
及び
授 業 計 画
(機械システム工学科科目)
2013年度
(平成25年度)
第一工業大学
-1-
4
機械システム工学科科目
2151
2152
0921
0922
0923
0924
2251
2252
2253
2254
2351
2352
2353
2354
2355
2356
2359
2451
2452
2454
2455
2456
2457
2458
2551
2552
2553
2554
2:集中講義 ○:コース必修 ◎:コース必修(コースのみ受講可)
☆:教職必修 ★:教職選択 △:アントレ推奨 ▲:アントレ選択
区分最低修得単位:科目区分毎の修得すべき最低単位数(必修+選択)
(コース名)機械:機械工学コース
交通:交通機械(自動車)工学コース
福祉:福祉機器設計コース 知能:知能機械(ロボット)コース
科
コース区分
教職課程
週授業時間数
目 1年 2年 3年 4年
必修科目
区分最低修得単位
中学 高 校
授 業 科 目
単 前 後 前 後 前 後 前 後 機 交 福 知 機 交 福 知 技 工 情
位 期 期 期 期 期 期 期 期 械 通 祉 能 械 通 祉 能 術 業 報
基礎の力学
2 2
○ ○ ○ ○
★ ★
力学
2
2
★ ★
コンピュータリテラシー
2 2 2
○ ○ ○ ○
☆ ☆ ☆
情報リテラシー
2
2
○ ○ ○ ○ 8 8 8 8
★
ネツトワークコンピュータ
2
2
○
☆
JAVAプログラミング
2
2
★
基礎材料力学
2
2
○ ○ ○ ○
★ ★
材料力学
2
2
★ ★
6 2 4 4
材料強度学
2
2
★
応用材料力学
2
2
★
理想流体の力学
2
2
○ ○ ○ ○
★
粘性流体の力学
2
2
★
流体機械概論
2
2
★
数値流体力学
2
2
★
熱と仕事
2
2
○ ○ ○ ○ 10 4 4 6
★
熱機関サイクルと熱移動 2
2
★
エンジンのサイクルと動力
2
2
○
★
機械工作概論
2 2
○ ○ ○ ○
★ ★
機械加工学
2
2
★ ★
数値制御のプログラミング 2
2
○
☆
6 6 4 6
機械材料概論
2
2
★
自動車材料概論
2
2
○
★
金属材料
2
2
★
自動車材料
2
2
○
★
機械力学の基礎
2
2
○ ○ ○ ○
★ ★
機械力学
2
2
★ ★
4 2 4 2 ★ ★
機械要素の形
2
2
○
○
機械の運動伝達
2
2
★ ★
2651
2652
2653
2654
2655
2656
2657
0712
0713
0716
0717
2911
2912
2913
2914
2915
2919
2917
2916
2918
2973
2974
2975
2976
2977
機械制御
工業計測
メカトロニクス概論
電子応用機器
知能機械
情報技術概論
システム工学
電子工学通論
電気機器工学
電子計測Ⅰ
電子計測Ⅱ
自動車工学Ⅰ
自動車工学Ⅱ
自動車工学Ⅲ
自動車整備Ⅰ
自動車整備Ⅱ
自動車整備Ⅲ
自動車法規
自動車検査
故障原因探求
自動車実習Ⅰ
自動車実習Ⅱ
自動車実習Ⅲ
自動車実習Ⅳ
自動車実習Ⅴ
凡
例
科
目
区
分
専
門
基
礎
材
料
力
学
エ
ネ
ル
ギ
|
工
学
機
械
加
工
学
機
械
運
動
力
学
知
能
工
学
自
動
車
工
学
自
動
車
整備
実習
科
目
番
号
2
2
(2)
2
2
2
2
2
2
2
2
4
4
4
4
4
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
○
○ ○
★
★
★
★
2
2
2
2
2
2
○
○ 6 4 6 8
○
2
2
2
○
○
○ ○
2 2
2 2
2 2
2
2
2
2
4 4
8
8
8
8
-2-
○
○
◎
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
考
△
△
△
△
休講
★
★ ★
★ ★
★
☆
2 2
備
★
☆
2
2 2
アン
トレ
講
座
★
★
共通:情報・機械
共通:情機自建
共通:情報・機械
共通:情報・機械
含冬集講8h/燃料剤
含夏集講8h/整備機器
含夏集講8h/測定機器
0 28 0 0
0 10 0 0
含冬集講8h/検査作業
含夏集講8h/電装
含冬集講8h/検査作業
科
目
区
分
設
計
製
図
実
験
実
習
科
目
番
号
2153
2851
2852
2555
2556
2853
2859
2855
2856
2860
2861
2862
2863
授
業
科
目
図学
製図法
CADと図形処理
機械要素設計法
機械要素強度学
機械要素設計製図
機械CADリテラシー
コンピュータデザイン演習
機械設計製図
数値シミュレーション
機械工学実験
機械工作実習
インターンシップ
ア 0934 ベンチャービジネス論
ン 0935 マーケティング論
レ
関
連
情
報
技
術
関
連
福
祉
機
械
専門
一般
0718
0719
0720
0721
0722
0723
0724
0725
2751
2752
2755
2754
2999
マルチメディア工学
コンピュータ工学Ⅰ
コンピュータ工学Ⅱ
ソフトウェア工学
情報システム工学
情報工学演習
通信工学Ⅰ
通信工学Ⅱ
福祉機器工学
福祉機器設計
医用機械工学
医療福祉機器概論
卒業研究
他大学等履修科目 そ
科
目
単
位
2
1
1
2
2
1
1
1
1
1
2
2
2
週授業時間数
コース区分
1年 2年 3年 4年
前 後 前 後 前 後 前 後
期 期 期 期 期 期 期 期
2
2
4
2
2
4
2
2
4
2
4 4
4 4
8
2
2
2
2
2
2
2
1
2
2
2
2
2
2
4
(6)
必修科目
機 交 福
械 通 祉
○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
教職課程
区分最低修得単位
中 高 校
知 機 交 福 知 技 工 情
能 械 通 祉 能 術 業 報
○
★ ★
○
★ ★
○
★
○
★ ★
10 7 10 10 ★ ★
○
★ ★
○
★
★
○
★
★ ★
○
★
○
★ ★
○ 4 4 4 4 ☆ ★
2
▲
▲
0 0 0 0
2
○ ○
2
2
2
0 0 2 6
○
2
2
○
2
2
2
2
備
☆
☆
☆
☆
☆
☆
★
☆
アントレ講座に
適用
共通:情報 ・機械
共通:情報 ・機械
共通:情報 ・機械
共通:情報 ・機械
共通:情報 ・機械
共通:情報 ・機械
共通:情報 ・機械
共通:情報 ・機械
○
0 0 8 0
○
○
2
○
6 6 ○ ○ ○ ○ 4 4 4 4
0 0
の他指定する科目
専門科目
計
計 166
必修
選択
共通総合教育科目 計
99
合
計
機械システム工学科
機械工学コース
交通機械(自動車)工学コース
福祉機器設計コース
知能機械(ロボット)コース
42 77 52 50 58 79 58 58
26 5 26 26
40
124
(TM)(英訳名 Department of Mechanical Systems Engineering)
(M5)(英訳名 Mechanical Engineering Course)
(M2)(英訳名 Automobile Engineering Course)
(M6)(英訳名 Welfare Equipment Design Course)
(M7)〔英訳名 Intelligence Machine (Robot) Course〕
-3-
考
集中講義2W
2
2
アン
トレ
講
座
教科番号:2151
授業科目:基礎の力学 (Fundamental Mechanics)
(機械システム)工学科(1)年(2)単位 担当者:皮籠石紀雄
【授業の到達目標】
この講義では、以下の能力を習得することを目標とする。1)力学とは、またその内容についての概要を把
握する。2)力学において必要なベクトルの基礎を理解する。3)運動の原因である力とモーメントの意味、
それの効果、さらにそれにより生じた運動に関する法則を理解し、静力学および動力学の考え方と簡単な問題
を解ける。
【授業の概要】
力学は、力とそれにより生じる運動の関係に関する学問であり、物理学における重要な分野である。すなわ
ち、機械工学におけるほとんどすべての専門科目の基礎となる。本講義では、力学における物体や力の概念、
運動の法則を理解した上で、簡単な運動を数式で表示し、それを解き、結果の物理的意味を理解できるように
するため、物理量の定義や法則を丁寧に説明するとともに演習でその理解を確実なものにする。また、授業計
画に沿った予習・復習のための宿題を課すが、それ以外についても主体的に学習することが重要である。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
はじめに
力学とは、単位と次元、力学で取り扱う物体および物理量
2
数学的準備
各種座標表示法、三角関数、対数
3
ベクトル解析
力学におけるベクトルの重要性、ベクトル演算(加法、減法、積)
4
静力学Ⅰ
力の物理的意味、集中力、分布力、モーメント
5
静力学Ⅱ
力の分解、合成などの力の置き換え
6
静力学Ⅲ
集中力のつり合い、まさつ力
7
まとめと理解度確認
1~6 の全体をまとめ、演習問題を課し、理解を深める。
8
微分について
微分の意味と公式、計算法
9
積分について
積分の意味と公式、計算法
10
運動学
運動の表示、速度、加速度
11
質点の動力学Ⅰ
運動の法則、運動方程式
12
質点の動力学Ⅱ
エネルギーと仕事、エネルギー保存則
13
質点の動力学Ⅲ
運動量とその保存則、落体の運動
14
質点の動力学Ⅳ
平面運動、放物運動、等速円運動
15
まとめと理解度確認
10~14 の全体をまとめ、演習問題を課し、理解を深める。
【テキスト】工科の力学(共立出版)著者 松村博久・皮籠石紀雄
【参考書・参考資料等】 力学に関する参考書は多数あるので、各人で適宜選定
【学生に対する評価の方法】 試験を 60%、小テスト(講義の中で適宜実施)を 20%、演習、宿題を 20%の重
みで成績評価する。総合得点を 100 点満点とし、目標に対する到達度 90%以上を秀,80%以上、90%未満を優,70
%以上、80%未満を良,60%以上、70%未満を可,60%未満を不可と評価する。60 点未満は不合格とする。
-4-
教科番号:2152
授業科目:力学 (Mechanics)
(機械システムステム)工学科(1)年(2)単位 担当者:皮籠石紀雄
【授業の到達目標】
この講義では、以下の能力を習得することを目標とする。1)分布力、重心、剛体に働く力のつり合いを理
解する。2)質点系の運動を記述し、解析する。3)剛体における慣性モーメントを理解し、剛体の並進運動
と回転運動を記述、解析する。4)振動の記述、解析する。
【授業の概要】
力学は、力とそれにより生じる運動の関係に関する学問である。したがって、工学におけるほとんどすべて
の専門科目の基礎となる。本講義では、先ず運動の原因である力および力のモーメントを理解し、それに関連
した重心、分布力のつり合いを説明する。次に質点系の運動として、運動量・角運動量の法則、衝突の説明、
さらに剛体における回転運動の重要性と慣性モーメントを説明し、具体的な運動として簡単な運動を例に実際
の力学現象を十分理解できるようにする。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
はじめに
工学における力学の重要性、力、集中力と分布力、モーメント
2
静力学
集中力のつり合い、微分・積分の確認、重心、分布力のつり合い
3
運動の法則
運動の表示、速度、加速度、運動の法則、運動方程式
4
質点系の運動の基礎
質点系の運動の表示法と運動方程式の理解
5
運動量、角運動量
回転運動、角運動量、運動量、エネルギー
6
質点系の運動の例
滑車とおもりの運動、衝突運動における力積や反発運動
7
まとめと演習問題
1~6 回までの内容をまとめ、演習により理解を深める。
8
剛体の運動
剛体の運動における並進運動と回転運動の理解および運動方程式について
9
剛体の慣性モーメントⅠ
剛体の運動において重要な慣性モーメントの意味と、それに関する定理
10
剛体の慣性モーメントⅡ
慣性モーメントの計算法
11
剛体における運動Ⅰ
運動方程式による剛体の運動の表示とその解析、固定軸周りの運動
12
剛体における運動Ⅱ
平面運動、力学的エネルギー保存則
13
振動Ⅰ
円運動
14
振動Ⅱ
振り子
15
まとめと演習問題
8~14 回までの内容を総括し、理解度を確認する。
【テキスト】工科の力学(共立出版)著者 松村博久・皮籠石紀雄
【参考書・参考資料等】力学(岩波書店) 著者 戸田盛和 (必要に応じてプリントを配布)
【学生に対する評価の方法】 試験を 60%、小テスト(講義の中で適宜実施)を 20%、演習、宿題を 20%の重
みで成績評価する。総合得点を 100 点満点とし、目標に対する到達度 90%以上を秀,80%以上、90%未満を優,70
%以上、80%未満を良,60%以上、70%未満を可,60%未満を不可と評価する。60 点未満は不合格とする。
-5-
教科番号:0921
授業科目:コンピュータリテラシー(Computer Literacy)通年
(機械システム)工学科 (1)年 (2)単位
担当者:高野 浩造
【授業の到達目標】
この授業では、コンピュータを利用するに当たり、とりあえず必要となる基礎能力を付けさせる。
【授業の概要】リテラシィーとは「基本的な読み書きの能力」のことであり、従って「コンピュータリテラシ
ー」ではコンピュータを利用するにあたってとりあえず必要となる基礎能力を付けさせることを目標とする。
本講義ではプログラム、CAD 等の領域には入らない。その前の段階の基礎能力をつけさせることを目指す。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
電源投入とキーボード解説
電源を入れて Windows の立ち上げ方と終了法等を解説
2
フラシュメモリー・CD-R- フラシュメモリー・CD-R・CD-RW の説明と購入・準備
CD-RW の配布
3
パソコンのハード・ソフトの パソコンのハード的な各部分を解説。OS の役割と Windows の基本機能を
概略解説
解説
4
Windows の各種機能
ファイルとフォルダの概念、またディレクトリーについても少し触れる。
コピー、移動、ショートカットアイコン、クリップボード
5
Word 2003(1)基本入力
文章入力の基本操作とキーの種類と機能、MS-IME の解説、ATOK につい
ても触れる。例題文入力とファイル保存法と読み出し
6
Word 2003(2)体裁を整える 文字の大きさ、色、フォント、文字などの変更、センタリング、均等割
りつき 上・下付き、ワードアート
7
同上
同上(上・下付き、クリップアート、ワードアートに主力を置く)
8
Word 2003(3)罫線文書
罫線の引き方とその編集の仕方、幅と高さの整合、セル内文字の属性変
更、例題作成
9
Word 2003(4)印刷時の体裁 ページ設定と印刷の仕方、プロパティ調整、2段組文書作成法
10
Word 2003(5)数式作成
数式作成機能解説、例題作成
11
応用演習(1)
クリップアート、ワードアートを用いて創作して提出
12
応用演習(2)
数式を用いて表現創作して、提出
13
インターネットの概略とネ インターネットとは何か、電子メール作成のエチケット、検索について、
チケット
ホームページの紹介
14
前期の総合評価
リポートと講評
15
Excel 2003(1)
Excel 2003の画面解説(セル、ワークシート、ブック) 例題の基
本データ入力
16
Excel 2003(2)
関数 SUM を用いた計算、式のコピー、+、-、*、/を用いた四則演算
17
Excel 2003(3)
オートフィルの習熟、カレンダーの作成、枠の設定と変更
18
Excel 2003(4)
棒グラフの作成、例題作成
19
Excel 2003(5)
充電特性 C1-R1、C2-R2 による折れ線グラフ
20
Excel 2003(6)
正弦波と方形波、余弦波と三角波を実験データによるグラフの作成
21
Excel 2003(7)
オートフィルをフルに利用し、数式で表現された現象・リサージュ図形
の作成
22
Excel 2003(8)
エクセルの総合演習
23
Power Point 2 0 03 の プレゼンテーション解説、 Power Point 2003を用いたプレゼンテ
利用法(1)
ーションの紹介
24
同上(2)
Power Point 2003の基本的な操作法、機械関係の論文発表例題1枚
目作成
25
同上(3)
例題の、2,3,4枚目を作成する
26
同上(4)
アニメーションを例題に付け、スライドショーの実行
27
同上(5)
パワーポイントを用いたプレゼンテーションの作成
28
同上(6)
29
データベース
30
インターネットと提出物
【テキスト】
プリント
【参考書・参考資料等】
同上
データベース機能の紹介、ソート機能、データの抽出、データ集計
ホームページ、JAVA についてと提出物の最後の仕上げ
【学生に対する評価の方法】
出席、授業態度、提出物、前期の評価加味
-6-
教科番号:0922
授業科目:情報リテラシー (Information
Literacy )
( 機械システム工 )学科(2 )年(2 )単位
担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
計算機を理解させ、機械技術者として、専門分野においてコンピュータが利用できる基礎的な力を育成するこ
とを目標とする。
【授業の概要】
本講義では、情報の基礎理論と計算機に関するハードウェアの概論、プログラミング言語(BASIC)の基本的
なコマンドと文法を解説し、課題によりプログラミングの基本的な技法を修得する。そして、機械技術者とし
て必要な設計計算、CAD、データの整理など各専門分野で計算機を道具として活用する手法を解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
情報科学と計算機
コンピュータの歴史と情報工学の応用分野
2
情報の基礎理論
基数変換
3
情報の基礎理論
補数表示
4
ハードウェアの概論
コンピュータの基本構成とその動作
5
ハードウェアの概論
論理演算・論理回路
6
ソフトウェアの概論
ソフトウェアとその種類
7
ソフトウェアの概論
オペレーティングシステム
8
プログラム(1)
プログラム言語とプログラムの構成
9
フローチャート
プログラムの流れとフローチャート
10
プログラム(2)
プログラムコマンドの解説
11
課題(1)
プログラムコマンドを用いた簡単なプログラムとフローチャートの作成
12
課題(2)
条件分岐、くり返し文、配列の考え方
13
課題(3)
表ソフトの活用
14
数値計算法
CAD と数値計算法の解説
15
まとめ
【テキスト】
情報工学概論
三井田惇郎 著
森北出版
【参考書・参考資料等】
情報科学とコンピュータ
竹田仁(共著) 日本理工出版会
【学生に対する評価の方法】
定期試験の結果、レポートの内容、授業態度ならびに出席状況で総合的に評価する。
-7-
教科番号:0923
授業科目:ネットワークコンピュータ(Computer Network )
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:岡村 雅一
【授業の到達目標】
電話網、ISDN、パケット通信、フレームリレー、セルリレー等のネットワークインフラ、及びコンピュータ
ネットワークによるデータ通信に関する知識を身につけることを到達目標とする。
【授業の概要】
近年通信網の発達は目覚しく、居ながらにして世界中のニュースや情報が TV であるいはインターネットで
得られている。本講義は、これら通信ネットワークの基礎となる、交換機網を中心とするネットワークインフ
ラ、及びコンピュータネットワークによるデータ通信に関する知識の習得を目的とする。ネットワークインフ
ラとして、電話網、ISDN、パケット通信、フレームリレー、セルリレーについて学習する。データ通信では、
ルータを中心とするネットワークインフラを利用したインターネットについて、通信プロトコル、インターネ
ット通信の仕組み、電子メール、WWW、インターネット電話等の動作と応用を学習する。
【授業要旨】
回数
題
目
1
衛星通信システムとその応用
授 業 内 容
開講に当たって、衛星通信の特徴、衛星通信システム、海底中継シス
テム
2
電話ネットワークのしくみ 1
伝送路と交換機のネットワーク、ネットワークの階層構造、ネットワ
ークの相互接続
3
電話ネットワークのしくみ 2
高度な通信サービス、電話番号の体系、携帯電話、PHS 電話、IP 電話
4
ISDN の構成 1
ネットワークのデジタル化、ISDN への発展、
5
ISDN の構成 2
Iインタフェース、デジタル加入者線伝送
6
通信情報と符号化
情報信号の性質、アナログ信号のデジタル化、情報の帯域圧縮、符号
復号化装置
7
信号の変調
変調の原理、デジタル信号の変調、モデム
8
多重化と多重通信
多重化の種類、デジタルハイアラキー、多重伝送
9
パケット通信 1
データ信号の送信、パケット通信の動作原理、パケット伝送方式
10
パケット通信 2
データ通信用パケット交換網、パケット交換網の構成、X.25 インターフェース
11
フレームリレーとセルリレー 1
フレームリレー交換の動作原理、CIR(認定情報速度)、フレームリレー利用例
12
フレームリレーとセルリレー 2
セルリレー動作、VC と VP チャンネル、セルリレー網の構成
13
インターネットの仕組み 1
インターネットの構造、ルータによるパッケット転送、TCP/IP プロトコル
14
インターネットの仕組み 2
インターネットのアプリケーション、電子メール、WWW、インターネット電話
15
総まとめ
まとめ及び期末試験
【テキスト】
「基礎からの通信ネットワーク」 井上伸雄
オプトロニクス社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席状況、レポート、試験により評価
-8-
教科番号:0924
授業科目:Java プログラミング(Java Programming )
(航空)工学科(3)年(2)単位
担当者:當金 一郎
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:當金 一郎
(自然環境)工学科(4)年(2)単位
担当者:當金 一郎
(建築デザイン)学科(3)年(2)単位
担当者:當金 一郎
【授業の到達目標】
Java に代表される「オブジェクト指向」の考え方を理解すると共に、クラス継承、例外処理やイベント処理、
マルチスレッド処理等の Java プログラミングの基礎に精通することを目標とする。
【授業の概要】
Java 言語はオブジェクト指向プログラミング言語であり、まず「オブジェクト指向」の考え方について説明
し、Java 言語のオブジェクト指向プログラミングの仕方を講述し、クラス継承、例外処理やイベント処理、マ
ルチスレッド処理の概念を説明する。Java 言語がコンピュータの CPU や OS に依存しないため、どの機種で
も動作するグラフィックスが可能とになり、画像やサウンドなどのマルチメディアが容易に取り扱えて、JAVA
プログラミングⅡでのマルチメディアプログラミングに発展させる基礎を講述する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
Java 言語とは
Java 言語の特徴と歴史やオブジェクト指向の基礎的概念を説明する
2
オブジェクト指向基礎
パッケージやインポート、クラス、インターフェースの Java の基本構造を説明する
3
クラス概念とクラス継承
オブジェクト指向の特徴であるクラス概念やクラス継承について説明する
4
オーバーロードとオーバーライド
メソッドの多重定義であるオーバーロードやクラス継承でのオーバーライドを説明する
5
構築子
クラスのオブジェクトの初期化として構築子について説明する
6
内部クラス
内部クラスやローカルクラス、匿名クラスについて説明する
7
例外処理
ロバストなプログラム構築のための例外書林について説明する
8
Java アプリケーションの基礎
Java アプレットや Java スタンドアロンアプリケーションの作成について説明する
9
イベント処理の基礎
イベント処理における派遣モデルやアダプタクラスの設定について説明する
10
Java グラフィックスの基礎
グラフィックスの基礎として、ドロウやフィル、イメージ処理について説明する
11
GUI とレイアウトマネージャ
GUI と AWT、レイアウトマネージャについて説明する
12
イベント処理の応用 1
アクションイベントやキーイベント、マウスイベント処理について説明する
13
データ転送
クリップボードとのデータ転送について説明する
14
Java メモ帳の作成
Javade オリジナルのメモ帳を作成する
15
総まとめ
まとめ及び期末テストを行う
【テキスト】
中山 茂著「Java2 グラフィッスプログラミング入門」技報堂版(ISBN4−7655−3320−4)
中山 茂著「Java プログラミング徹底演習」
(日刊工業新聞社)
【参考書・参考資料等】
中山 茂著「HotJava 入門」
(工学図書)中山 茂著「HTML と JavaScript」
(工学図書)
【学生に対する評価の方法】
毎授業の終わりに小テスト(評点 40%)を行い、期末テスト(評点 60%)を行う。
-9-
教科番号:2251
授業科目:基礎材料力学 ( Fundamental Strength of materials
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位
)
担当者:宮城 雅夫
【授業の到達目標】
機械材料の強さや安全性をなど基礎的な知識を身につけさせ、設計への応用力を養う。また、後期の関連科目
である「材料力学」にスムースに移行できるよう全員理解に努める。
【授業の概要】材料力学は、機械構造物などの強度設計の際、材料を合理的に(経済的に、そして安全に)使
用することを追及する学問である。ここでは、①実際の構造物に外力が加わったとき、どのような応力・変位
が生じるか。
②単純応力のもとで材料はどのようにふるまうか。③単純な応力下での材料の挙動をどのように推定するか。
の3つの柱より成り立っていることを解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
材料力学とは
材料力学を学ぶ意義、工業用材料の力学的性質について
2
荷重、応力、ひずみ
荷重の種類、応力とひずみの概念
3
引張、圧縮、せん断(1)
応力とひずみの関係、引張応力、圧縮応力およびせん断応力
4
引張、圧縮、せん断(2)
引張ひずみ、圧縮ひずみおよびせん断ひずみ
5
引張、圧縮、せん断(3)
フックの法則、縦弾性係数、縦ひずみ、横ひずみ
6
引張、圧縮、せん断(4)
横弾性係数、体積弾性係数、各弾性係数間の関係、許容応力と安全
率
7
引張、圧縮、せん断(5)
引張における傾斜面の応力、断面が一様な棒の自重による応力とひ
ずみ
8
引張、圧縮、せん断(6)
組合せ棒の応力とひずみ、不静定問題(両端固定棒)
9
引張、圧縮、せん断(7)
熱応力、衝撃を受ける棒の応力
10
引張、圧縮、せん断(8)
衝撃を受ける棒の応力
11
引張、圧縮、せん断(9)
例題以外の問題をテキストから抽出して演習を行う
12
真直はりのせん断応力曲げモーメ
はりの種類、はりの反力、せん断力と曲げモーメント
ント(1)
真直はりのせん断応力曲げモーメ
13
片持はりのSFDとBMD、一個の集中荷重、多数の集中荷重
ント(2)
真直はりのせん断応力曲げモーメ
14
等分布荷重、演習
ント(3)
まとめ
15
【テキスト】
要点がわかる材料力学
村瀬・杉浦・和田(共著)
コロナ社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
平素の授業態度、出席、理解度テスト・定期試験結果などを総合的に評価する
- 10 -
教科番号:2252
授業科目:材料力学( Strength of Materials
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位
)
担当者:宮城 雅夫
【授業の到達目標】
曲げ応力の式の理解、たわみの式の導出ができ、
「機械要素設計」における、はりの基本的な曲げ強さや変形の
計算ができるようになること。
【授業の概要】
「基礎材料力学」の理解をふまえ、機械設計などにおける強度計算能力を身につけさせるため、構造物の一要
素としての種々のはりの曲げ(強さと変形)について解説する。また、学生が自らより多くの演習問題(実用
上の)を解くことにより得られた知識を応用できるように、基本的な設計能力を養う。
【授業要旨】
回数
1
題
目
授 業 内 容
真直はりのせん断応力曲
両端支持はりの SFD と BMD、 一個の集中荷重を受ける場合、演習
げモーメント(1)
2
3
真直はりのせん断応力曲
両端支持はりの SFD と BMD、 等分布荷重や多数の集中荷重を受ける場合、
げモーメント(2)
演習
真直はりのせん断応力曲
突出しはりの SFD と BMD、片側、両側突出しはり
げモーメント(3)
4
真直はりのせん断応力曲
荷重、せん断力および曲げモーメントの関係、せん断力・曲げモーメントの
げモーメント(4)
総合演習
5
図形の性質(1)
面積モーメントと図心、断面二次モーメント、断面係数
6
図形の性質(2)
断面二次モーメントの定理、種々の断面形の断面二次モーメントと断面係数
7
真直はりの応力(1)
はりの曲げ応力の公式展開
8
真直はりの応力(2)
片持はり、両端支持はりの断面形状の違いによる曲げ応力
9
真直はりの応力(3)
非対称形はりの図心、断面二次モーメント、断面係数、曲げ応力
10
真直はりの変形(1)
はりのたわみの基礎式
11
真直はりの変形(2)
片持はりが集中荷重、等分布荷重を受ける場合のたわみとたわみ角
12
真直はりの変形(3)
両端支持はりが集中荷重、等分布荷重を受ける場合のたわみとたわみ角
13
真直はりの変形(4)
突出はりの変形
14
真直はりの変形(5)
はりの変形の総合演習
15
まとめ
【テキスト】
要点がわかる材料力学
村瀬・杉浦・和田(共著)
コロナ社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
平素の授業態度、出席、理解度テスト・定期試験結果などを総合的に評価する
- 11 -
教科番号:2253
授業科目:材料強度学(Strength of Materials )
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位
担当者:宮城 雅夫
【授業の到達目標】
力学的平衡状態にある物体に蓄えられるエネルギーを、変形の求め方や不静定はりの解法に適用でき、実用
問題への応用の方法論を理解させ、さらに計算結果を機械設計へ応用する能力を養う。
【授業の概要】
本講義では、2年生で学習した基礎的な材料力学よりも程度の高い問題の解法を学習する。材料力学は機械
設計への応用を主眼とした科目であり、ここでは、主にエネルギー原理とその応用を考える。すなわち、力学
的平衡状態にある物体に蓄えられるエネルギーを、変形の求め方や不静定はりの解法に適用でき、実用問題へ
の応用の方法論を解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
静定はりの曲げ
「材料力学」の復習、せん断力による変形
2
ひずみエネルギー
引張、せん断、曲げひずみエネルギー
3
マックスウェルの定理
マックスウェルの定理、定理の拡張、演習
4
カスティリアノの定理(1) カスティリアノの定理(片持はり、両端支持はり)
5
カスティリアノの定理(2) 応用問題
6
面積モーメント法
面積モーメント法の考え方
7
不静定はりの変形(1)
一端固定・他端支持はり、固定はり
8
不静定はりの変形(2)
連続はり、演習問題
9
ねじり(1)
丸棒のねじり、ねじりこわさ、ねじりの式、演習
10
ねじり(2)
動力軸の強さ、丸棒と中空棒の強さ・こわさの比較
11
ねじり(3)
薄肉円管のねじり
12
ねじり(4)
丸棒以外の断面形のねじり、ねじりひずみエネルギー
13
長柱(1)
オイラーの座屈公式(両端支持、両端固定、一端固定・他端支持など)
14
長柱(2)
オイラー式の適用限界、テトマイヤーの実験式、ランキンの実験式
15
まとめ
【テキスト】
要点がわかる材料力学
村瀬・杉浦・和田(共著)
コロナ社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
平素の授業態度、出席、理解度テスト・定期試験結果などを総合的に評価する
- 12 -
教科番号:2254
授業科目:応用材料力学(Applied Mechanics of Materials)
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位
担当者:宮城 雅夫
【授業の到達目標】
・一般負荷状態における応力,ひずみの定義,応力-ひずみ関係式を理解する.
・軸のねじり-曲げ,長柱の座屈,衝撃現象や骨組構造物に生じる単純な境界値問題を解析し得る.
・不安定・非線形現象の意義や一般構造物の境界値問題の数値解析法つまり有限要素法の原理を習得する.
【授業の概要】
先に習得した材料力学に関する基礎知識に基づいて,組合せ応力状態,ねじり,座屈,骨組構造,衝撃負荷
等の実際に使用される条件に近い状態,構造体に関する変形,強度の解析法について学ぶ.これにより,機械
構造物の機能的で安全かつ経済的な力学設計法を習得する.
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
応力,ひずみの定義
一般負荷状態における応力およびひずみの定義
2
応力-ひずみ関係
弾性体の線形応力-ひずみ関係式つまり Hooke の法則
3
組合せ応力およびひずみ状
応力,せん断応力負荷状態における応力状態およびひずみ状態の一般的
態(1)
表現
組合せ応力およびひずみ状
モールの応力およびひずみ円
4
態(2)
5
ねじり理論
トルク,ねじり角,せん断応力,せん断ひずみの関係式
6
ねじり,曲げを受ける丸棒の
ねじり,曲げの組合せ応力を受ける丸棒に生じる応力状態
応力
7
長柱の座屈
長柱に関するオイラー座屈式の導出
8
種々の回転,固定端の長柱の
種々の回転,固定端を有する長柱の座屈式
座屈
9
骨組構造(1)
トラスに生じる応力,変形の解法
10
骨組構造(2)
不静定構造に生じる応力,変形の解法
11
エネルギー解法(1)
ひずみエネルギー,最小エネルギー原理,カスティリアノの定理
12
エネルギー解法(2)
トラス,はりの曲げ,衝撃問題のエネルギー法による解析
13
有限要素法
一般構造体の境界値問題の数値解法
14
安定・不安定,非線形現象
変形の安定・不安定の定義,線形・非線形変形現象の相違
15
まとめ
【テキスト】
要点がわかる材料力学
村瀬・杉浦・和田(共著)
コロナ社
【参考書・参考資料等】
日本理工出版社・松田弘,山田繁治著 新二版材料力学ノート
【学生に対する評価の方法】
定期試験その他の試験,レポートおよび受講態度,出席状況により総合的に評価する.
- 13 -
教科番号:2351
授業科目:理想流体の力学(Ideal Fluid Dynamics)
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位 担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
非圧縮性で粘性がない理想流体に関する定義や法則を理解し、これらの基礎原理を用いた流体力学上の諸現
象に対する問題を解決する基礎的な能力を育成することを目標とする。
【授業の概要】
流体力学は気体および液体の力学を扱う学問である。本講義は、非圧縮性で粘性がない理想流体を主に取り
扱う。はじめに流体の性質を理解して、流れの基礎を学習する。そして、理想流体・準 1 次元流れにおける連
続の式ならびにベルヌーイの式を十分に理解して、それらを簡単な流体力学の問題に適用する。さらに、静止
している流体の力学的つり合いを学習し、運動量の法則について解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
流体の性質と分類
流体の基本的性質
2
流体の性質と分類
流体の分類、理想流体
3
流体の性質と分類
単位と次元
4
流れの基礎
流れを表す物理量
5
流れの基礎
さまざまな流れ
6
準 1 次元流れ
連続の式、質量保存則
7
準 1 次元流れ
オイラーの運動方程式
8
準 1 次元流れ
ベルヌーイの式
9
準 1 次元流れ
応用問題
10
静止流体の力学
静止流体中の圧力
11
静止流体の力学
平面板に作用する全圧力とその作用点
12
静止流体の力学
浮力と浮揚体の安定性
13
運動量の法則
運動量方程式
14
運動量の法則
角運動量方程式
15
まとめ
【テキスト】
流体力学
日本機械学会
丸善
【参考書・参考資料等】
流体力学演習ノート 本田隆志・灘光 陽著 第一工業大学
【学生に対する評価】
定期試験の結果、授業態度、課題の提出状況ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 14 -
教科番号:2352
授業科目:粘性流体の力学(Viscous Fluid Dynamics)
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位 担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
非圧縮性で粘性流体に関する定義や法則を理解し、これらの基礎原理を用いた流体力学上の諸現象に対する
問題を解決する基礎的な能力を育成することを目標とする。
【授業の概要】
本講義は、非圧縮性・粘性流体に関する分野を取り扱う。はじめに粘性流体の性質を理解して、粘性を考慮
した流れの基礎を学習する。そして、管内流れの物理現象ならびに法則を理解して、それらの関係式を学習し、
簡単な損失問題に適用する。さらに、物体まわりの流れ、ナビエ・ストークスの式、ならびにせん断流を解説
する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
基本的性質
粘度と動粘度、ニュートンの粘性法則
2
流れの基礎
レイノルズ数の定義
3
流れの基礎
層流と乱流
4
管内の流れ
管摩擦損失
5
管内の流れ
直円管内の流れ
6
管内の流れ
拡大・縮小管内の流れ
7
管内の流れ
曲がる管内の流れ
8
管内の流れ
矩形管内の流れ
9
物体まわりの流れ
抗力と揚力
10
物体まわりの流れ
円柱まわりの流れとカルマン渦
11
流体の運動方程式
粘性法則
12
流体の運動方程式
ナビエ・ストークスの式の近似
13
せん断流
境界層
14
せん断流
噴流、後流、混合層流
15
まとめ
【テキスト】
流体力学
日本機械学会
丸善
【参考書・参考資料等】
流体力学演習ノート 本田隆志・灘光 陽著 第一工業大学
【学生に対する評価】
定期試験の結果、授業態度、課題の提出状況ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 15 -
教科番号:2353
授業科目:流体機械概論(Introduction to Fluid Mechanics)
(機械システム)工学科 (4)年 (2)単位
担当者:本田 隆志
【授業の到達目標】
流体機械概論では、流体機械の分類と特徴を理解し、ターボ型ポンプについて詳しく学習する。
【授業の概要】
流体エネルギーの形態とターボ型ポンプにおけるエネルギー変換の原理から説明し、ポンプの性能について
述べ、さらに配管系にポンプを設置した場合の諸現象について理解を深める。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
概 説
SI単位系と工学単位系、水の物理的性質、流体機械の分類
2
ターボポンプ
ポンプの分類とターボ型ポンプの概説
3
ターボポンプ
全揚程と流量
4
ターボポンプ
遠心ポンプの羽根車と速度三角形
5
ターボポンプ
遠心ポンプの理論水頭と理論特性
6
ターボポンプ
遠心ポンプの効率と損失動力
7
ターボポンプ
相似則と比速度
8
ターボポンプ
遠心ポンプの軸推力と半径方向推力
9
ターボポンプ
遠心ポンプの漏止め装置
10
ターボポンプ
遠心ポンプの特性曲線と配管系の抵抗曲線
11
ターボポンプ
遠心ポンプの連合運転
12
軸流ポンプ・斜流ポンプ
軸流ポンプ、斜流ポンプの構造と特性曲線
13
往復ポンプ・特殊ポンプ
往復ポンプの構造と理論、特殊ポンプの種類と解説
14
水 車
ペルトン・フランシス水車の理論と解説
15
まとめ
水力機械の要点のまとめ
【テキスト】
流体機械 横山重吉(共著) コロナ社
【参考書・参考資料等】
水力機械 草間秀俊著 コロナ社
機械図集ポンプ 日本機械学会
【学生に対する評価の方法】
試験 レポート 出席 平常点
- 16 -
教科番号:2354
授業科目:数値流体力学(Numerical Fluid Dynamics)
(機械システム)工学科 (4)年 (2)単位 担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
流れの諸問題を数値解析する場合に必要な基礎方程式ならびに計算手法について理解することを目標とす
る。
【授業の概要】
本講義は、数値解析の基礎として、流れを支配する基礎方程式を復習して、格子形成法、連立1次方程式の
解法を学習する。そして、差分法、有限要素法ならびに境界積分法について解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
数値解析の基礎
流れの基礎方程式、数値計算法
2
数値解析の基礎
格子形成法、連立1次方程式の解法
3
数値解析の基礎
プログラミング
4
数値解析の基礎
数値計算結果の可視化
5
差分法
差分式の誘導
6
差分法
境界値問題、初期値問題
7
差分法
各種陽解法と陰解法
8
差分法
非圧縮粘性流れ
9
差分法
圧縮非粘性流れ
10
有限要素法
要素分割、補間関数
11
有限要素法
変分 FEM、重みつき残差法
12
有限要素法
三角形1次要素のプログラム
13
境界積分法
積分方程式の誘導
14
境界積分法
境界積分方程式
15
まとめ
【テキスト】
流れの数値シミュレーション
日本機械学会
コロナ社
【参考書・参考資料等】
数値流体力学 標
宣男(共著)
朝倉書店、数値流体力学基礎と応用
保原
充・大宮司久明 東京大学
出版会
【学生に対する評価】
レポートの提出状況、小テストの結果、授業態度ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 17 -
授業科目:熱と仕事 (Thermodynamics―thermal work)
教科番号:2355
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位
担当者:板倉 朗
【授業の到達目標】
・エネルギー基礎式、完全ガスの状態式を理解し、熱と仕事の関係を数式的に解くことができる。
・熱機関サイクルへの応用力をつける。
【授業の概要】
熱力学の基礎である熱と仕事のエネルギー変換、完全ガスの状態変化によって生ずる温度、圧力、容積など
の変化、熱量、仕事量などに関する基礎的理論を学習させる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
熱力学の基礎
熱の本性
2
熱力学に関する物理量
温度、熱量、比熱
3
同上
圧力、比容積、仕事、動力
4
熱力学第一法則
エネルギー保存の法則、内部エネルギー、エンタルピー
5
同上
閉じた系と開いた系、絶対仕事、工業仕事
6
完全ガスの状態変化
エネルギー式、完全ガスの状態式
7
同上
等圧変化、等容変化
8
同上
等温変化、断熱変化
9
同上
ポリトロープ変化
10
完全ガスの混合
ダルトンの法則、混合ガスのガス定数、分子量
11
熱力学第二法則
カルノーサイクル、クラウジウスの積分
12
同上
エントロピー、完全ガスの状態変化とエントロピー変化
13
同上
有効エネルギーと無効エネルギー
14
同上
最大仕事とエクセルギ効率
15
まとめ
【テキスト】
工業熱力学の基礎 斉藤 孟著
【参考書・参考資料等】
例題でわかる工業熱力学 平田哲夫・田中誠・熊野寛之 共著
【学生に対する評価の方法】
進度に応じた2~3回の小テストの結果と、出席状況、授業態度を加味して総合的に評価する。
- 18 -
授業科目:熱機関サイクルと熱移動
教科番号:2356
(Thermodynamics―heat engine cycle & heat transfer)
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位
担当者:板倉 朗
【授業の到達目標】
熱と仕事で修得した基礎的知識を応用して、熱機関サイクルの熱効率、仕事量、動力、などの計算ができる。
【授業の概要】
カルノーサイクルおよび各種エンジンの理論サイクル並びに蒸気原動所、冷凍機のサイクルについて、その
基礎を学習させる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
熱機関の基礎的サイクル
カルノーサイクル、スターリングサイクル、エリクソンサイクル、
2
同上
オットーサイクル、ディーゼルサイクル
3
同上
サバテサイクル
4
気体の流動
エネルギー式、断熱流れ
5
同上
ノズル内の流れ、速度係数
6
ガスタービン
構造
7
同上
ジュール・ブレイトンサイクル、再生式ガスタービンサイクル
8
蒸気
飽和曲線、ファンデル・ワールスの式
9
同上
h-s線図、t-s線図
10
蒸気原動機
ボイラ、タービン、コンデンサの機能
11
同上
ランキンサイクルの熱効率、出力
12
冷凍サイクル
冷凍能力、成績係数
13
同上
湿り空気線図、空気調和、
14
熱移動
熱放射、熱伝導、熱伝達
15
まとめ
【テキスト】
工業熱力学の基礎 斉藤 孟著
【参考書・参考資料等】
例題でわかる工業熱力学 平田哲夫・田中誠・熊野寛之 共著
【学生に対する評価の方法】
進度に応じた2~3回の小テストの結果と出席状況及び授業態度を加味して総合的に評価する。
- 19 -
授業科目:エンジンのサイクルと動力
教科番号:2359
(Internal combustion engine ―cycle & work)
(機械システム)工学科 (4)年 (2)単位
担当者:板倉 朗
【授業の到達目標】
・ 内燃機関の熱力学的根拠を理解する。
・ 理論サイクルと実際のサイクルの違い及びその理由を理解する。
・ 理論、図示及び正味の仕事、出力、熱効率ならびに平均有効圧力の計算ができる。
【授業の概要】
・ 内燃機関の分類、オットーサイクル、ディーゼルサイクル、サバテサイクルについて解説し、
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの基本的な違いを学習させる。
・ 理論サイクルと、実際のサイクルの違いとその原因について解説し、理論、図示及び正味の仕事、出力、
熱効率の計算をさせる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
概要
内燃機関の歴史、内燃機関の分類
2
内燃機関の熱力学
サイクル、点火方式、燃焼形態
3
同上
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの基本的相違点
4
同上
内燃機関の熱力学的サイクル
5
同上
オットーサイクル、ディーゼルサイクル
6
同上
サバテサイクル
7
同上
理論サイクルと実際のサイクルの相違とその要因(考慮すべき事項)
8
出力と効率
トルクと出力
9
同上
理論仕事、図示仕事、正味仕事とその計算
10
同上
各種損失と熱効率および計算
11
同上
線図形数と機械効率
12
同上
熱勘定、燃料消費率
13
同上
体積効率、充填効率
14
同上
充填効率にもとずく正味出力、燃料消費率の計算
15
まとめ
【テキスト】
内燃機関 田坂英紀 著
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配付
【学生に対する評価の方法】
進度に応じた2~3回の小テストの結果と出席状況及び授業態度を加味して総合的に評価する。
- 20 -
教科番号:2451
授業科目:機械工作概論(Concept of Workshop Practice)
(機械システム)工学科(1)年(2)単位 担当者:髙野 浩造
【授業の到達目標】
日本の基幹産業である、物作りの大切さを知り、それらの品物はいかにして製作されているかを理解する。
【授業の概要】
機械工作は、機械を作るための技術を体系化した学問であり、実用と工学に培われた知恵の輝きに満ちてい
る。この学問は、製作しようとする目的に応じて多種多様な技術的内容を含んでいる。本講義では、機械工業
における生産加工技術全般について、その意義、理論および方法の注意を講義する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
機械工作の概念
原料を加工して我々が用いて、都合の良い品物を作る技術を論ずる。
2
鋳造Ⅰ
鋳型、溶解
3
鋳造Ⅱ
特殊鋳造法、鋳物不良の原因
4
鋳造Ⅲ
鋳造用金属材料
5
溶接Ⅰ
主な溶接法の概要、溶接入熱
6
溶接Ⅱ
アーク溶接、ミグ溶接、ティグ溶接、マグ溶接、レーザ溶接
7
溶接Ⅲ
その他の溶接法、鋼材の溶接と溶接欠陥、溶接設計
8
塑性加工Ⅰ
概要、材料の塑性挙動
9
塑性加工Ⅱ
塑性力学の基礎
10
塑性加工Ⅲ
素材構造における塑性加工、板金プレス加工、鍛造加工、転造
11
プラスティックの塑性加工Ⅰ
プラスティックの特徴、プラスティックの成型法
12
プラスティックの塑性加工Ⅱ
強化プラスティックの分類と構成、成型法
13
セラミックの加工Ⅰ
セラミックの分類と性質、加工法
14
セラミックの加工Ⅱ
セラミックの切断と接合
15
まとめ
総論
【テキスト】
機械製作法Ⅰ 尾崎辰夫・里中 忍共著 朝倉書店
【参考書・参考資料等】
先端機械工作法 末澤芳夫著 共立出版
【学生に対する評価の方法】
小テスト、期末試験、出席
- 21 -
一部ノート講義
教科番号:2452
授業科目:機械加工学(Theory of Machine Work )
(機械システム)工学科(1)年(2)単位
担当者:髙野 浩造
【授業の到達目標】
この学問は、機械的除去加工が中心となり、切削加工、研削が基礎となる、これらに関する基礎的知識を身
につける事を目標とする。
【授業の概要】
機械工作は、機械をつくるための技術を体系化した学問であり、実用と工学に培われてきた知恵の輝きに満
ちている。この学問は製作しようとする目的に応じて多種多様なすぐれた技術的内容を含んでいる。本講義で
は機械工業における生産加工技術全般について、その意義、理論および方法の注意点を講述する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
切削加工概論
高エネルギィー除去、電気・化学除去加工、機械的除去加工
2
切削機構
二次元切削、三次元切削、構成刃先、切削比
3
切削抵抗
切削抵抗の基礎、せん断角理論、切削温度、切削仕上げ面
4
切削工具
工具材料、寿命方程式、磨耗形態、切削油剤
5
砥粒および研削砥石
砥粒の種類と性質、研削砥石の構造と表示、研削の幾何学
6
研削理論
砥粒切れ刃の形状と分布、研削抵抗、研削温度
7
砥石の損耗と寿命
砥粒の破砕と脱落、砥石寿命の判定法、砥粒の磨耗、砥石寿命の解析
8
マイクロ応用加工Ⅰ
放電加工、レーザ加工、電子ビーム加工、プラズマ加工
9
マイクロ応用加工Ⅱ
超音波加工、イオン・ビーム加工、電解・電鋳加工、化学加工と化学研磨
10
自動加工システムⅠ
機械加工自動化の方法、数値制御(NC)
、NC サーボ駆動機構の原理
11
自動加工システムⅡ
NC サーボ駆動機構の構成要素、NC 工作機械の運転要領
12
生産と管理Ⅰ
コンピュータ応用の生産システム(MIS、CIM、CAD、CAM、FA、AI)
13
生産と管理Ⅱ
機械加工工場における生産管理(FMS、エキスパートシステム、ファジィ理論)
14
生産と管理Ⅲ
フローチャートについて
15
まとめ・演習
まとめ と 小テスト
【テキスト】
機械製作法Ⅰ 尾崎龍夫・里中 忍 共著 朝倉書店
【参考書・参考資料等】
機械工作法 佐久間敬三・松尾哲夫 共著 朝倉書店
【学生に対する評価の方法】
期末試験、出席、小試験
- 22 -
および ノート講義
教科番号:2454
授業科目:数値制御のプログラミング(Programming of NC)
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:高野 浩造
【授業の到達目標】
数値制御の言語を学び、初歩的なプログラミングの技術を習得する。
【授業の概要】
NC プログラミングの際、アブソリュートとインクリメンタルの2つの方法があることを理解し、各コードの
機能を習得し、両方のプログラミングでシュミレイションならびに切削を行い、これらの諸技術を習得するこ
とを目標とする。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
数値制御
数値制御のあらまし(1)
2
数値制御
数値制御のあらまし(2)
3
NC 旋盤(1)
G 機能・M 機能・T 機能・S 機能などの説明
4
NC 旋盤(2)
アブソリュートによる図形処理
5
NC 旋盤(3)
インクリメンタルによる図形処理
6
NC フライス
フライス盤の2次元切削のプログラミング
7
旋盤のプログラミング
ノーズ R の補正
8
自動プログラミング
APT、FAPT、対話形自動プログラミング
9
自動プログラミング
図形処理
10
NC フライス盤のプログラミ
2次元―3次元切削のプログラミング図形処理
ング
11
NC レーザ加工機
構造およびプログラム例・インクリメンタル図形処理
12
総合演習Ⅰ
2次元切削プログラミング NC 加工(ダイゴ刊)利用
13
総合演習Ⅱ
図形処理とシミュレーション
14
総合演習Ⅲ
図形を参考にしたプログラミングの説明 NC 加工(ダイコ刊)利用
15
まとめ
応用問題の演習
【テキスト】
NC 加工プログラミングと活用技術 横山哲郎著 ダイゴ刊
【参考書・参考資料等】
NC 旋盤 伊藤勝夫 日刊工業新聞社
【学生に対する評価の方法】
数回の小試験と期末試験、出席
- 23 -
NC 加工(ダイゴ刊)利用
教科番号:2455
授業科目:機械材料概論 (Outline of Materials for Mechanical Engineering)
(機械システムステム)工学科(2)年(2)単位 担当者:皮籠石紀雄
【授業の到達目標】
1. 金属材料の内、主に鉄鋼材料についてその組織、熱処理法とそれによる組織、性質の変化を理解する。
2. 合金の平衡状態図により、金属組織の形成過程を読み取り、金属の組織を理解する。
3. 金属材料の強度と破壊および強化法を理解する。
4. 代表的な非鉄金属材料及び非金属材料の種類とその特性を理解する。
【授業の概要】
1. 金属は結晶構造を持っており、そのために優れた強度、展性、延性などの利便性を有している。その金属
特性を引き出すためには、平衡状態図を理解し、その応用が幅広い金属特性を引き出す熱処理法へと発展
する。
2. 金属材料の機械的性質とその試験法、またその破壊の様式と強化法について説明する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
工業材料
工業材料の種類とその性質、
2
金属の結晶構造
結晶の構造、単位胞、結晶の面と方向の表示法
3
塑性変形と加工硬化
すべり変形、双晶変形、加工硬化、再結晶
4
金属の相と平衡状態図
相、合金、固溶体、熱分析法、金属間化合物
5
炭素鋼の状態図と組織
鉄と鋼、製銑法と製鋼法
6
鋼の熱処理法とその組織
冷却速度と変態温度、フェライト、パーライト、セメンタイト
7
鋼の熱処理による機械的性質
焼なまし、焼入れ、焼もどし、硬化と軟化
の変化
8
非鉄金属材料
銅および銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金
9
非金属材料
プラスチック、複合材料
10
まとめと演習
1~9 までのまとめと演習による理解度の確認
11
材料の力学的性質
力と変形、応力ひずみ曲線、降伏現象、金属の理論強度、欠陥
12
材料試験法
引張試験、硬さ試験、衝撃試験、疲労試験、クリープ試験
13
材料の強化法
加工硬化、固溶強化、微細粒強化、析出強化、変態強化
14
材料の破壊
延性破壊、脆性破壊、粒界破壊、粒内破壊、ディンプル、へき開割れ
15
まとめと演習
11~14 までのまとめと演習による理解度の確認
【テキスト】大学基礎 機械材料 SI 単位版 門間改三著(実教出版)
【参考書・参考資料等】 金属材料入門 坂本卓著 日刊工業新聞社
その他、材料に関する参考書は多数あるので、各人で適宜選定
【学生に対する評価の方法】 試験を 60%、小テスト(講義の中で適宜実施)を 20%、演習、宿題を 20%の重
みで成績評価する。総合得点を 100 点満点とし、目標に対する到達度 90%以上を秀,80%以上、90%未満を優,70
%以上、80%未満を良,60%以上、70%未満を可,60%未満を不可と評価する。60 点未満は不合格とする。
- 24 -
教科番号:2456
授業科目:自動車材料概論 (Outline of Materials for Automobile)
(機械システムステム)工学科(2)年(2)単位 担当者:皮籠石紀雄
【授業の到達目標】
5. 金属材料の内、主に鉄鋼材料についてその組織、熱処理法とそれによる組織、性質の変化を理解する。
6. 合金の平衡状態図により、金属組織の形成過程を読み取り、金属の組織を理解する。
7. 金属材料の強度と破壊および強化法を理解する。
8. 代表的な非鉄金属材料及び非金属材料の種類とその特性を理解する。
【授業の概要】
3. 金属は結晶構造を持っており、そのために優れた強度、展性、延性などの利便性を有している。その金属
特性を引き出すためには、平衡状態図を理解し、その応用が幅広い金属特性を引き出す熱処理法へと発展
する。
4. 金属材料の機械的性質とその試験法、またその破壊の様式と強化法について説明する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
工業材料
工業材料の種類とその性質、
2
金属の結晶構造
結晶の構造、単位胞、結晶の面と方向の表示法
3
塑性変形と加工硬化
すべり変形、双晶変形、加工硬化、再結晶
4
金属の相と平衡状態図
相、合金、固溶体、熱分析法、金属間化合物
5
炭素鋼の状態図と組織
鉄と鋼、製銑法と製鋼法
6
鋼の熱処理法とその組織
冷却速度と変態温度、フェライト、パーライト、セメンタイト
7
鋼の熱処理による機械的性質
焼なまし、焼入れ、焼もどし、硬化と軟化
の変化
8
非鉄金属材料
銅および銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金
9
非金属材料
プラスチック、複合材料
10
まとめと演習
1~9 までのまとめと演習による理解度の確認
11
材料の力学的性質
力と変形、応力ひずみ曲線、降伏現象、金属の理論強度、欠陥
12
材料試験法
引張試験、硬さ試験、衝撃試験、疲労試験、クリープ試験
13
材料の強化法
加工硬化、固溶強化、微細粒強化、析出強化、変態強化
14
材料の破壊
延性破壊、脆性破壊、粒界破壊、粒内破壊、ディンプル、へき開割れ
15
まとめと演習
11~14 までのまとめと演習による理解度の確認
【テキスト】大学基礎 機械材料 SI 単位版 門間改三著(実教出版)
【参考書・参考資料等】 金属材料入門 坂本卓著 日刊工業新聞社
その他、材料に関する参考書は多数あるので、各人で適宜選定
【学生に対する評価の方法】 試験を 60%、小テスト(講義の中で適宜実施)を 20%、演習、宿題を 20%の重
みで成績評価する。総合得点を 100 点満点とし、目標に対する到達度 90%以上を秀,80%以上、90%未満を優,70
%以上、80%未満を良,60%以上、70%未満を可,60%未満を不可と評価する。60 点未満は不合格とする。
- 25 -
教科番号:2457
授業科目:金属材料 (Metal Materials)
(機械システムステム)工学科(2)年(2)単位 担当者:皮籠石紀雄
【授業の到達目標】
1. 各種金属材料の種類と基本的な特性を理解する。
2. 金属は、成分や製法、熱処理法を変えること、またそれらの材料を適当に組み合わせることで、それらの
性質を多様に変化できることを学び、機械や構造物に使用する際の目的に応じた機能の理解と合理的な使
用法を理解する。
【授業の概要】
1. 金属材料の種類とその基本的な性質を説明する。
2. 金属材料に各種熱処理、表面処理を施すことで多様な特性を付与できることを説明する。
3. 金属材料を実用に供する場合における要点を説明する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
炭素鋼の組成と用途
炭素鋼、鋳鉄、鋼板、二相鋼、粉末冶金
2
合金鋼(1)
高張力鋼、マンガン鋼、クロム鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼
3
合金鋼(2)
炭素工具鋼、高速度鋼、ばね鋼、軸受鋼
4
耐食材料と耐熱材料
鉄鋼の腐食と防食、高温酸化、クリープ、フェライト系、オーステナ
イト系、マルテンサイト系、フェライトーオーステナイト(二相)系
5
鋼の表面処理
高周波焼入れ、浸炭、窒化、ショットピーニング、PVC
6
鋳鉄
鋳鉄の組織、ねずみ鋳鉄、白鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、合金鋳鉄
7
まとめと演習
1~6 のまとめとそれに関する演習問題を課し、内容の理解を深める。
8
銅とその合金
銅、黄銅、青銅、リン青銅、アルミニウム青銅
9
アルミニウムとその合金
アルミニウム、時効硬化形 Al 合金、非熱処理形 Al 合金
10
その他の非鉄金属材料(1)
ニッケル合金、マグネシウム合金、チタン合金
11
その他の非鉄金属材料(2)
亜鉛、スズ、軸受合金
12
形状記憶合金
形状記憶合金の原理、形状記憶合金の利用
13
非晶質合金
非晶質合金の特性、非晶質合金の作製法
14
複合材料
繊維強化、傾斜機能材料
15
まとめと演習
8~14 のまとめとそれに関する演習問題を課し、内容の理解を深める。
【テキスト】大学基礎 機械材料 SI 単位版 門間改三著(実教出版)
【参考書・参考資料等】 金属材料入門 坂本卓著 日刊工業新聞社
その他、材料に関する参考書は多数あるので、各人で適宜選定
【学生に対する評価の方法】 試験を 60%、小テスト(講義の中で適宜実施)を 20%、授業態度を 20%の重み
で成績評価する。総合得点を 100 点満点とし、目標に対する到達度 90%以上を A,80%以上、90%未満を B,70
%以上、80%未満を C,60%以上、70%未満を D,60%未満を F と評価する。60 点未満は不合格とする。
- 26 -
教科番号:2458
授業科目:自動車材料 (Automobile Materials)
(機械システムステム)工学科(2)年(2)単位 担当者:皮籠石紀雄
【授業の到達目標】
3. 各種金属材料の種類と基本的な特性を理解する。
4. 金属は、成分や製法、熱処理法を変えること、またそれらの材料を適当に組み合わせることで、それらの
性質を多様に変化できることを学び、機械や構造物に使用する際の目的に応じた機能の理解と合理的な使
用法を理解する。
【授業の概要】
4. 金属材料の種類とその基本的な性質を説明する。
5. 金属材料に各種熱処理、表面処理を施すことで多様な特性を付与できることを説明する。
6. 金属材料を実用に供する場合における要点を説明する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
炭素鋼の組成と用途
炭素鋼、鋳鉄、鋼板、二相鋼、粉末冶金
2
合金鋼(1)
高張力鋼、マンガン鋼、クロム鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼
3
合金鋼(2)
炭素工具鋼、高速度鋼、ばね鋼、軸受鋼
4
耐食材料と耐熱材料
鉄鋼の腐食と防食、高温酸化、クリープ、フェライト系、オーステナ
イト系、マルテンサイト系、フェライトーオーステナイト(二相)系
5
鋼の表面処理
高周波焼入れ、浸炭、窒化、ショットピーニング、PVC
6
鋳鉄
鋳鉄の組織、ねずみ鋳鉄、白鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、合金鋳鉄
7
まとめと演習
1~6 のまとめとそれに関する演習問題を課し、内容の理解を深める。
8
銅とその合金
銅、黄銅、青銅、リン青銅、アルミニウム青銅
9
アルミニウムとその合金
アルミニウム、時効硬化形 Al 合金、非熱処理形 Al 合金
10
その他の非鉄金属材料(1)
ニッケル合金、マグネシウム合金、チタン合金
11
その他の非鉄金属材料(2)
亜鉛、スズ、軸受合金
12
形状記憶合金
形状記憶合金の原理、形状記憶合金の利用
13
非晶質合金
非晶質合金の特性、非晶質合金の作製法
14
複合材料
繊維強化、傾斜機能材料
15
まとめと演習
8~14 のまとめとそれに関する演習問題を課し、内容の理解を深める。
【テキスト】大学基礎 機械材料 SI 単位版 門間改三著(実教出版)
【参考書・参考資料等】 金属材料入門 坂本卓著 日刊工業新聞社
その他、材料に関する参考書は多数あるので、各人で適宜選定
【学生に対する評価の方法】 試験を 60%、小テスト(講義の中で適宜実施)を 20%、授業態度を 20%の重み
で成績評価する。総合得点を 100 点満点とし、目標に対する到達度 90%以上を A,80%以上、90%未満を B,70
%以上、80%未満を C,60%以上、70%未満を D,60%未満を F と評価する。60 点未満は不合格とする。
- 27 -
教科番号:2551
授業科目:機械力学の基礎(Basic Study on Mechanics)
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位
担当者:大恵 克俊
【授業の到達目標】
機械を構成する要素の状態や動きを物理的に把握し考察する能力を修得する。
【授業の概要】
機械は色々な要素(部品)から構成されており、各要素は色々な動きをする。それらの動きを物理量として
とらえ、数学的に解析する方法について学ぶ。授業では、機械力学の基礎として機械要素の静力学および質点
の力学について学ぶ。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
機械力学基礎
授業に必要な数学と計算器の取り扱い
2
機械力学基礎
SI基本単位、SI組立単位
3
機械の静力学
力、力の合成の分解、力のつり合い
4
機械の静力学
力のモーメント
5
機械の静力学
支点と反力
6
機械の静力学
フックの法則
7
機械の静力学
重心
8
質点の力学
速度、加速度
9
質点の力学
等速直線運動、相対運動
10
質点の力学
等加速度運動
11
質点の力学
落体の運動
12
質点の力学
放物運動
13
機械力学基礎演習
演習問題解説
14
機械力学基礎演習
演習問題解説
15
まとめ
まとめ、定期試験
【テキスト】
絵ときでわかる機械力学
門田和雄・長谷川大和著
オーム社
【参考書・参考資料等】
機械力学
小山十郎著
東京電機大学出版局
【学生に対する評価の方法】
原則として、毎回、授業内容にそくした課題についてミニレポートを課す。
出席、演習問題、定期試験
- 28 -
教科番号:2552
授業科目:機械力学(Mechanics)
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位
担当者:大恵 克俊
【授業の到達目標】
機械を構成する要素の複雑な状態や動きを物理的に把握し考察できる能力を修得する。
【授業の概要】
機械は色々な要素から構成されており、各要素は色々な動きをする。それらの動きを物理量としてとらえ、
数学的に解析する方法について学ぶ。授業では、機械を構成している要素の運動、機械のなす仕事、仕事と動
力の関係など機械を扱ううえで必要な定量的に考察する能力を修得する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
質点の力学
角速度、回転速度
2
質点の力学
リンク機構の数理解析
3
機械の動力学
運動の法則、運動方程式
4
機械の動力学
摩擦
5
機械の動力学
運動量と力積
6
機械の動力学
運動量の保存
7
機械の動力学
仕事と動力
8
機械の動力学
力学的エネルギー
9
機械の動力学
力学的エネルギー
10
機械の運動学
慣性モーメント
11
機械の運動学
慣性モーメント
12
機械の運動学
剛体の平面運動
13
機械の運動学
剛体の平面運動
14
機械力学演習
演習問題解説
15
まとめ
まとめ、定期試験
【テキスト】
絵ときでわかる機械力学
門田和雄・長谷川大和共著
Ohmsha
【参考書・参考資料等】
機械力学
小山十郎著
東京電機大学出版局
【学生に対する評価の方法】
原則として、毎回、授業内容にそくした課題についてミニレポートを課す。
出席、演習問題、定期試験
- 29 -
授業科目:機械要素の形 Mechanism of MachineryⅠ(element’s shape)
教科番号:2553
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位 担当者:本田 隆志
【授業の到達目標】
機械の定義を理解し、各部体間の相対運動が限定される組合せの機構を学ぶ。
【授業の概要】
複雑な機械も比較的単純な機械要素の組合せで成り立っている。
機械の設計はその機械の目的に応じてこれらの要素を組合せることである。
ここでは歯車など代表的な機械要素の役割とその形が具備すべき条件について学ぶ。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
序 説
機械の定義、運動伝達方法
2
カム装置
カムの種類、カム線図
3
カム装置
カムの輪郭の描き方
4
カム装置
カムの輪郭の描き方、演習問題
5
摩擦伝動装置
ころがり接触をなす曲線の求め方
6
摩擦伝動装置
角速度一定のころがり接触、変化するころがり接触
7
摩擦伝動装置
摩擦車、演習問題
8
歯車装置
歯形の条件、各部の名称
9
歯車装置
インボリュート歯形、干渉、転位歯車
10
歯車装置
平歯車、かさ歯車、ねじ歯車、ウォーム
11
巻掛け伝動装置
ベルト伝動装置
12
巻掛け伝動装置
ロープ伝動装置
13
巻掛け伝動装置
チェーン伝動装置
14
機械と機構学
各種機構の運動について
15
まとめ
機械要素の要点のまとめ
【テキスト】
機構学 サイエンス社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
試験 レポート 出席
- 30 -
教科番号:2554
授業科目:機械の運動伝達 Mechanism of Machinery Ⅱ(transmitter motion)
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位
担当者:本田 隆志
【授業の到達目標】
機械の定義を理解し、各部体間の相対運動が限定される組合せの機構を学ぶ。
【授業の概要】
機械要素の形を学んだ学生を対象に、次のステップとして、機械要素間の運動伝達を支配する法則について学
ぶ。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
機構における運動
瞬間中心
2
機構における運動
速度、加速度
3
機構における運動
機構における速度、加速度の求め方
4
機構に於ける運動
機構のおける速度、加速度の求め方
5
リンク装置
四節回転連鎖、スライダクランク連鎖
6
リンク装置
両スライダクランク連鎖、スライダてこ連鎖
7
リンク装置
平行運動機構、直線運動機構
8
歯車
かみあい率、すべり率
9
歯車列
中心固定の歯車列、差動歯車列
10
歯車列
歯車変速装置、演習問題
11
巻掛け伝動装置
ベルト張力及び伝達動力
12
巻掛け伝動装置
ロープ伝動の回転比、ロープ張力
13
巻掛け伝動装置
Vベルト伝動の回転比、ベルト張力
14
特殊運動機構
途切れ、平行、直線の運動機構
15
まとめ
運動伝達の総まとめ
【テキスト】
機構学 サイエンス社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
試験 レポート 出席
- 31 -
教科番号:2651
授業科目:機械制御(Mechanical Control
)
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位
担当者:宮城 雅夫
【授業の到達目標】
自動制御の種類を知り、これらが身近な機械にどのように用いられているのか理解できること。またフィー
ドバック制御の概念が説明でき、制御系の構成が説明できる。簡単な制御系から状態方程式を導出し伝達関数
が求められ、制御系の構成をブロック線図で表せること。過度応答の意味を理解し求めることができる。ナイ
キスト線図が描ける
【授業の概要】
フィードバック制御系を取り上げて、制御工学の基本的事項を説明する。また物理系から線形化し微分方程
式を求め、ラプラス変換を通じて伝達関数やブロック線図の求め方を理解する。また、ばねやダッシュポット
を例に機械のモデル化の基本要素を学習する。さらに、制御対象の動特性を解析する方法として、制御系の過
度応答を学ぶ。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
制御とは何か
制御工学の起源、身近にある制御、制御の分類
2
自動制御の種類
シーケンス制御とフィードバック制御の違い、フィードフォワード、プ
ロセス制御、コンピュータ制御、ファジー制御、ロバスト制御、サーボ
機構
3
自動制御系の構成
制御対象、制御入力
4
ラプラス変換の利便性
物理系、線形と非線形、微分方程式、ラプラス変換、伝達関数、ブロッ
ク線図
5
ラプラス変換(1)
ラプラス変換の求め方、複素数のオイラー公式、ラプラス変換表の見方
6
ラプラス変換(2)
ラプラス変換の諸定理、ラプラス変換の例題、ラプラス逆変換、
7
モデル化
微分方程式・伝達関数・状態方程式モデルの関係、機械のモデル化の基
本要素
8
基本要素の伝達関数(1)
比例要素、積分要素、一次遅れ要素、
9
基本要素の伝達関数(2)
二次遅れ要素、無駄時間要素
10
ブロック線図と等価変換
伝達要素、要素の結合
11
制御系のインパルス応答
インパルス入力、基本要素(積分要素、一次遅れ要素、二次遅れ要素)
12
制御系のステップ応答
ステップ入力、基本要素、時定数、減衰係数、フィードバック制御系の
応答
13
過度周波数応答(1)
1次遅れ要素、周波数伝達関数
14
過度周波数応答(2)
過度周波数応答特性の図示(ナイキスト線図、ボード線図)
15
まとめ
【テキスト】
なし
【参考書・参考資料等】
プリント配布
【学生に対する評価の方法】
平素の授業態度、出席、理解度テスト・定期試験結果などを総合的に評価する
- 32 -
教科番号:2652
授業科目:工業計測(industrial instrumentation)
(機械システム)工学科 (4)年 (2)単位
担当者:本田 隆志
【授業の到達目標】
工業計測の目的は、物を生産するための工業プロセスがいかに効率よく稼働するか、またよりよい品質を保
ち経済的に作り出すかにあり、その目的に沿う、最も基礎的な計測原理を重点的学ぶ。
【授業の概要】
工業計測は、検査・研究・管理・制御などの生産目的に応じたその信号を、伝送・記録・比較・演算などの
組合せによって信号を処理する一連の技術であり、非常に幅が広い。ここでは、時間の制約上、それらの基礎
となる重要な原理・原則を習得する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
計測概論
工業計測の意義、検査・加工・管理
2
計測概論
計測の種類、測定方法、計測器の選定
3
計測概論
次元と単位、測定標準、計測器の特性
4
計測概論
計測器の特性(誤差・精度)
5
計測概論
測定量の取り扱い
6
計測量の検出、変換
機械的変換
7
計測量の検出、変換
流体的変換
8
計測量の検出、変換
電気的変換
9
計測量の拡大、伝達
機械的拡大・伝達、光学的拡大、流体的拡大、電気的拡大・増幅、遠隔
計測
測定量の指示・記録計器の動
目盛と指針、光学的指示、流体による指示、記録、計測器用軸受、計器
特性
の動特性
11
長さおよび角度の測定
長さの単位と標準、常用測定器、コンパレータと測長器
12
長さおよび角度の測定
角度の測定、ねじれの測定
13
長さおよび角度の測定
歯車の測定、仕上面の測定
14
計測器の種類と構成
各種計測器の構成
15
まとめ
工業計測の要点とまとめ
10
【テキスト】
最新 工業計測 佐藤泰彦著 共立出版
【参考書・参考資料等】
計測工学 松代正三著 産業図書
【学生に対する評価の方法】
試験、レポート、出席、平常点
- 33 -
教科番号:2654
授業科目:電子応用機器( Applied Electronic Apparatus
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
)
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
電気電子系の技術者として必要な電子機器制御についての基礎的技術を習得し、高度な電子機器制御、シス
テム設計ができる能力を養うことを目標としている。
【授業の概要】
電子回路と対応しながら磁気回路の考え方、電磁誘導及び電磁力に関する理論を理解した上で、変位センサ
・距離センサ等各種センサの動作原理・応用について講義する。
また、アナログ信号の演算増幅器であるオ
ペアンプ及びデジタル信号を取扱う基本的な各種論理回路についても行う。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
センサ原理・基礎
磁気抵抗、磁気回路と等価回路、磁気回路の計算
2
センサ原理・基礎
磁界エネルギー、磁気エネルギーと力、電磁誘導作用
3
センサの構造・応用
変位センサ、差動変圧器の原理・差圧
4
センサの構造・応用
距離センサ、差動変圧器型渦電流距離センサの構造と原理
5
センサの構造・応用
重量センサ、ひずみゲージ線センサ、偏位式重量センサ、平衡式重量センサ
6
センサの構造・応用
光センサ、光導電型センサ、光起電力型センサ、光電子放出型センサ
7
アクチュエータ
ソレノイドの原理・応用回路
8
アクチュエータ
ステッピングモータの構造と原理
9
電子回路
センサの検出回路
10
電子回路
オペアンプの基本動作・特性
11
電子回路
反転・非反転増幅回路
12
電子回路
デジタル回路
13
電子回路
デジタル演算回路
14
電子回路
マイクロコンピュータ回路
15
まとめ
【テキスト】
別途、指示
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 34 -
教科番号:2655
授業科目:知能機械(Intelligence Machinery)
(機械システム)工学科 (4)年 (2)単位
担当者:川畑 孝和
【授業の到達目標】
1 産業機械の全貌について把握する。
2 主な産業機械の詳細を把握する。
3 産業用ロボットの概要・種類について把握する。
【授業の概要】
知能機械は我々が日常関連している広範な機械の総称である。内容としては広範囲にわたるが、まず従来の
ベーシックなもの-産業機械を取りあげる。基礎的な分野について知識を吸収したのち、つぎにロボット機械
についての一般知識について習得する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
産業機械の概要
産業機械の定義、性質
2
産業機械
産業機械概要、プロセス
3
産業機械
産業機械設備の構造・機能
4
包装機械
包装機械設備の構造・機能
5
荷造機械
荷造機械設備の構造・機能
6
運搬機械
運搬機械設備の構造・機能
7
ロボット工学概要
ロボット工学の歴史、概念
8
ロボットの基礎
産業用ロボットの基礎
9
ロボット分類
産業用ロボットの分類
10
ロボット構成要素
産業用ロボットのメカニズム
11
ロボットの仕事
産業用ロボットの自由度
12
ロボット用アクチュエータ
産業用ロボットのグリップハンド
13
ロボット用センサ
産業用ロボットの認識部分
14
産業用ロボット
産業用ロボットの種類
15
まとめ・評価
まとめと試験
【テキスト】
なし
【参考書・参考資料等】
なし
【学生に対する評価の方法】
試験、出席
- 35 -
教科番号:2656
授業科目:情報技術概論(Information Technology)
(機械システム)工学科 (4)年 (2)単位
担当者:當金 一郎
【授業の到達目標】
コンピュータを使う際に実際には物理的にどのような現象が起きているかを理解することで、現在の我々を
取り巻く情報技術の基礎が説明できる知識を身につける。 またインターネットのプロトコル、各種のサーバ
の役割を理解し、実際にネットワーク構築の現場に立ち会ったときに、対応が出来るようにする。
【授業の概要】
高等学校学習要領「情報」の科目分野「コンピュータ及び情報処理」に対応する科目を指導できる能力の向
上を図る為に、コンピュータサイエンス(情報科学)全般に関する知識を学ぶ。
具体的には、コンピュータ及びネットワーク発展の歴史的経緯を学ぶことで現在の我々を取り巻く環境がどの
ように構築されたかを知るとともに、その技術的概念を理解できるように、具体例をまじえながら講義する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
コンピュータの構造と処理
演算・記憶・制御・入力・出力・補助記憶の各装置とその働き
2
コンピュータの歴史(1)
そろばん~機械式計算機、ENIAC、EDSAC、EDVAC
3
コンピュータの歴史(2)
IBM360、PDP11、電卓と MPU、Intel と Microsoft
4
インターネットの歴史
ARPANET~インターネット、Web システム、Google と Yahoo、質問サイト
5
スイッチング素子
スイッチング素子とは、リレー、真空管、ダイオード、トランジスタ、IC
6
2 進数と 16 進数(1)
2 進数の概念、10 進数⇔2 進数の変換、16 進数、2 進数の加算
7
2 進数と 16 進数(2)
2 の補数と 2 進数の減算、シフト演算と乗算、除算
8
四則演算と論理回路
OR 回路、AND 回路、NOT 回路、加算器、トランジスタによる回路表現
9
コンピュータアーキテクチャ(1)
コンピュータアーキテクチャとは、命令セットアーキテクチャと命令サイクル
10
コンピュータアーキテクチャ(2)
具体的なアセンブラプログラムによる CPU とメモリ内のデータの変化を見る
11
オペレーティングシステム(OS)
ソフトウェアの体系、OS 発展の歴史、OS の種類、OS の役割
12
インターネットテクノロジー(1)
プロトコルの意味、TCP/IP の階層、イーサネットの MAC アドレス、IP アドレス、TCP
13
インターネットテクノロジー(2)
クラス A・B・C、サブネットマスク、NAT とプライベート IP アドレス、DHCP サーバ
14
インターネットテクノロジー(3)
DNS サーバ、ルーティングの概念とルータ、WWW サーバ、PROXY サーバ
15
総まとめ
講義した内容で重要な点を再確認し、期末試験を実施する。
【テキスト】
コンピュータサイエンス-コンピュータ・ウェブ・社会- 増永良文 サイエンス社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席回数、聴講態度、期末試験
- 36 -
教科番号:2657
授業科目:システム工学(Systems Engineering)
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:高口 裕芝
【授業の到達目標】
・システム工学の概要について把握する。
・信頼性工学の詳細について把握する。
・ワイブル分布による解析を実践する。
【授業の概要】
システム工学は非常に広範囲にわたる学問である。システム開発のなかで重要な位置を占める一つが「信頼
性」である。製造会社において製品を設計する場合、設計者に求められる最も基本的な知識が「信頼性」といえ
る。従ってここでは「信頼性」の基礎・考え方・手法についで学ぶ。
【授業要旨】
回数
1
題
目
システム工学一般
授 業 内 容
システムとは、システム開発のプロセス、システム開発での手法、問題
点解決の手順
2
信頼性工学一般
システムの価値、信頼性とは、信頼性の考え方、信頼性工学とは、信頼
性のおこり
3
信頼性の必要性
信頼性重視の理由・問題点
4
信頼性の定義
信頼性とは、信頼度とは、信頼度の定義
5
故障の層別
保全性とは、保全度とは、アベイラビリティ、故障の層別
6
信頼性の管理
固有の信頼性、使用の信頼性、信頼性保証のループ、信頼性の管理、QC
と信頼性
7
信頼性の尺度
信頼性のコスト、信頼度と故障率
8
故障率(1)
故障率の算出法、故障率の基本型
9
故障率(2)
ワイブル分布とは
10
故障率(3)
ワイブル分布の実践
11
信頼性設計
信頼性設計の重要性、信頼性設計の方法、設計審査とは、FMEA・FTA
の実践
12
信頼性試験
信頼性試験の特徴、信頼性試験の種類
13
信頼性計画
信頼性計画の実施例
14
信頼性評価
信頼性評価の実施例
15
まとめ・評価
まとめと試験
【テキスト】
信頼性入門: 塩見 弘著
日科技連
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート
- 37 -
教科番号:0712
授業科目:電子工学通論 (Introduction to Electronic Engineering )
(情報電子システム)工学科(1)年(2)単位
担当者:村岡 哲也
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:村岡 哲也
【授業の到達目標】
エレクトロニクス技術は、テレビ・ラジオ・オーディオ機器・パソコンなどの民生機器、産業用機器、自動
車や宇宙ロケットまであらゆる部門に使われている。そのエレクトロニクス技術のアウトラインが理解できる
ようになることを目標とする。
【授業の概要】
エレクトロニクス技術の基本である電気の性質、真空中の電子の運動、軌道電子の配置と元素の性質、半導
体物性、および半導体素子などの概要を学ぶ。
【授業要旨】
回数
1
題
目
①
電界、磁界、電磁波
2
②
電子の流れと電流、エネルギー準位
3
③
電圧、電流、抵抗
4
④
オームの法則、ジュールの法則
5
⑤
直流と交流、電子回路
①
原子核と電子、軌道と電子対
7
②
電子の流れと電流、エネルギー準位
8
③
軌道電子の配置と元素の性質
9
④
導体、絶縁体、半導体
①
半導体材料、半導体の電気伝導
②
真性半導体と不純物半導体、半導体の接合
①
ダイオード
13
②
トランジスタ
14
③
光半導体、電界効果トランジスタ、シリコン整流素子
6
電気の性質
授 業 内 容
電子配置
半導体物性
10
11
半導体素子
12
総まとめ
15
まとめ及び授業内容(1回~14回)の達成度確認
【テキスト】
鈴木清、藤森充之:エレクトロニクスの基礎、日本理工出版会
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席と定期試験によって評価する。
- 38 -
教科番号:0713
授業科目:電気機器工学(Electric Machine Engineering)
(情報電子システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:乘越 雅光
(機械システム工・自然環境工・建築デザイン)学科(3)年(2)単位
担当者:乘越 雅光
【授業の到達目標】
電気―機械エネルギー変換の立場から電気機器、静止器である変圧器の動作原理、基本特性 並びに代表的
な回転機である誘導機、同期機、直流機について、回転原理の違い、特性、用途について理解する。
【授業の概要】
電気・電子工学は領域が広く、且つその技術は日々刻々と向上しており、これをマスターすることは大変な
努力が必要である。電気・電子の技術は、基礎理論を明確に把握することにより、その応用機器・総合機器の
原理を体系的に理解し、概要・構成を習得し、従来従事した職場における電気機器の開発・応用運用に役立て
る学習をする。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
電気エネルギーと電気機器
電子現象、電荷、自由電子、イオン
2
電気回路
電圧、電流、抵抗、オームの法則、キルヒホッフの法則、抵抗の直
並列回路
3
ホィーストンブリッジ
回路網、ホィーストンブリッジ回路
4
電流の熱作用
抵抗熱、ジュール熱、アーク熱、無誘導熱、無熱電効果
5
電気の化学作用
電池、電気分解、電気誘導
6
磁気と電気
電流の磁気作用、電磁力、電磁誘導
7
直流機
直流発電機、直流電動機、電磁石、ヒシステリス損
8
交流機
交流理論、回転磁界、誘導機
9
変圧器
三相交流回路、Y・Δ 回路、自己誘導、相互誘導
10
整流器
整流回路、サイリスター
11
電力の発生と輸送
発電から配電まで、発電所の種類、電圧の種類
12
電気の応用
照明と電灯光源、電熱の計算
13
アナログ通信とデジタル通信
アナログ通信回路と PCM 通信機器
14
デジタル回路
デジタル技術と論理回路
15
まとめ・評価
総合分析・評価
【テキスト】
電気機器
飯高成男・沢間照一 共著
オーム社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
日常の出席状況、試験
- 39 -
教科番号:0716
授業科目:電子計測Ⅰ(Electronic Measurement Ⅰ)
(情報電子システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:村岡 哲也
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:村岡 哲也
【授業の到達目標】
計測器とコンピュータが一体化した電子計測器が普及したことにより、対象の測定とデータ処理が自動化さ
れて簡単に結果が得られる。しかし、得られた測定結果が正規分布して、信頼限界の範囲内に存在することを
測定者が評価できなければ、測定値に信頼性が得られない。そこで、対象の測定に適切な計測器を選択し、得
られた測定値を正規分布に基づいて統計的に評価する能力を養うことを目標とする。
【授業の概要】
電子計測では、測定機器の原理、単位および測定誤差に基づくデータ処理について学ぶ。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
電子計測の基礎
計測とは
2
国際単位系
SI 単位
3
電気単位
電流、電圧、電気量、抵抗、静電容量、インダクタンス、磁束)
4
磁気単位
単位と標準、メートル条約、国際単位、単位の書き方
5
計測法
①
直接測定、間接測定
②
計測システムの基本構成(偏位法、置換法、零位法)
①
誤差の定義、誤差の種類
8
②
誤差の評価(確率誤差、標準誤差、相対誤差)
9
③
測定精度と再現性
6
7
測定
10
計測器
感度と分解能
11
電流・電圧測定
電流計、電位差計
12
抵抗の測定
抵抗器
データ処理
13
14
総まとめ
15
①
有効数字、平均値と信頼限界
②
分散分析、回帰分析(最小二乗法)
まとめ及び授業内容(1回~14回)の達成度確認
【テキスト】
管野 充:基礎電気電子計測、コロナ社
【参考書・参考資料等】
中根 央、渡辺 直隆、山崎 貞郎:わかる電子計測、日新出版
鷲尾 泰俊:実験計画法入門、日本規格協会
【学生に対する評価の方法】
出席と定期試験によって評価する。
- 40 -
教科番号:0717
授業科目:電子計測Ⅱ(Electronic Measurement Ⅱ)
(情報電子システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:村岡 哲也
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:村岡 哲也
【授業の到達目標】
様々な電子計測器の仕組みを理解し、活用できるようになることを目標とする。
【授業の概要】
電子計測Ⅰで計測の基礎を学んだので、電子計測Ⅱでは、その応用として実際の計測について理解を深める。
【授業要旨】
回数
題
目
1
計測器とコネクタ
2
インピーダンスの測定
授 業 内 容
プラグとジャック、BNC、終端抵抗、同軸ケーブル
①
インピーダンス、交流用抵抗器、コイル、コンデンサ
3
②
三端子構成と四端子構成、交流ブリッジ
4
③
Q メータ、標準誘導器、標準コンデンサ
5
周波数・時間の測定
周波数標準、周波数の測定、時間の測定
6
波形・位相・スペクトル ①
波形の測定
7
②
位相測定、スペクトル測定
8
磁気測定
磁界の測定、磁性材料の磁化曲線の測定、鉄損の測定
9
計測用増幅器
負帰還増幅器、OP アンプ、デシベル表示
10
電子電圧・電流計
アナログ電子電圧・電流計、デジタル電圧計
11
温度計測とセンサ
①
熱電対、サーミスタ、温度補償
②
12
音の性質と騒音計
13
①
音の 3 要素と電気信号、可聴域
②
14
3 端子式測温抵抗体の測定回路、サーミスタによる温度検出回路
騒音計の構成、騒音計測(マスキング効果、ラウドネス、シャープネ
ス)
総まとめ
15
まとめ及び授業内容(1回~14回)の達成度確認
【テキスト】
管野 充:基礎電気電子計測、コロナ社
【参考書・参考資料等】
中根 央、渡辺 直隆、山崎 貞郎:わかる電子計測、日新出版
【学生に対する評価の方法】
出席と定期試験によって評価する。
- 41 -
教科番号:2911
授業科目:自動車工学Ⅰ(Automobile Engineering Ⅰ)
(機械システム)工学科 (2)年 (4)単位
担当者:川畑 孝和
【授業の到達目標】
・自動車用ガソリンエンジンの現在の社会における位置づけを理解する。
・ガソリンエンジンの作動方式の特徴を理解する。
・ガソリンエンジンの性能について理解する。
・ガソリンエンジン本体の各構成装置の機能・構造について習得する。
【授業の概要】
主として、自動車用ガソリンエンジンについて、力学、熱力学、燃料、材料、プール代数、電子、電気回路
等の基礎知識と関連させつつ、理論的に講義し、必要な基礎的事項を理解させる。この際、電子制御ガソリン
噴射その他の電子制御機構については重点的に講義する。更に、理解しやすいようにするため、従来使用され
ていた機構から現在の機構までを比較、対照しながら、発達の過程を説明する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
総 論〔自動車構造性能〕
自動車の歴史、自動車産業の概況
2
総 論〔自動車構造性能〕
自動車の分類、熱機関及び内燃機関の分類
3
ガソリン・エンジン(レシプ 4 サイクルエンジンの作動原理、PV 線図、バルブタイミングダイヤグラ
ロ)の作動原理[自動車構造 ム
2 サイクルエンジンの作動原理、PV 線図、バルブタイミングダ
性能]
イヤグラム
4
ガソリン・エンジン(ロータリ)の ロータリ・エンジンの作動原理及びポートタイミングダイヤグラム
作動原理[自動車構造性能]
5
熱力学〔自動車構造性能〕
基礎的諸問題、熱力学の法則
6
熱力学〔自動車構造性能〕
完全ガスの膨張、圧縮
7
熱力学〔自動車構造性能〕
内燃機関の理論サイクル(定容サイクルのみ)
8
ガソリン・エンジンの性能 理論、図示及び正味熱効率、理論及び図示平均有効圧力、図示及び正味
〔自動車構造性能〕
出力、熱勘定、出力試験
9
ガソリン・エンジンの燃料及 ガソリンの組成、性状、オクタン価、理論空燃比、各運転状態に於ける
び燃焼[自動車構造性能]
空燃比
10
ガソリン・エンジンの燃料 正常燃焼、異常燃焼
[自動車構造性能]
11
排気ガス〔自動車構造性能〕 発生過程、有害物質発生の相関関係、排気ガスの性状、排気ガス浄化の
対応策
12
エンジン本体〔自動車構造性 ピストン・コンロッド及びクランクに働く力、バルブ開閉機構、トーシ
能〕
ョン・ダンパ、バランス機構、可変バルブタイミング機構
13
潤 滑 油 及 び 潤 滑 装 置 エンジンオイルの粘度番号、API サービス分類、粘度指数、潤滑作用、オ
〔自動車構造性能〕 イルの循環、潤滑装置、油圧の制御、オイルの冷却
14
冷却装置〔自動車構造性能〕 ウオーターポンプ、ラジエータ、ファンクラッチ及び電動ファンの構造、
作用、不凍液の組成及び性状
15
燃料装置〔自動車構造性能〕 キャブレータの構造及び作用
16
燃料装置[自動車構造性能] フューエルポンプ、フューエルフィルタ及びフューエルタンクの構造、
LP ガスの性状及び LP ガス燃料装置の構造
17
電 子 制 御 式 燃 料 噴 射 装 置 ガソリン噴射の基本概念、空気量の検出方式、燃料噴射圧力、ガソリン
[自動車構造性能]
噴射の特徴
18
電 子 制 御 式 燃 料 噴 射 装 置 吸気系統及び燃料系統の各部品、回路の構造・作用
[自動車構造性能]
19
電 子 制 御 式 燃 料 噴 射 装 置 制御系統の各部品、回路の構造・作用
[自動車構造性能]
20
吸排気装置[自動車構造性 エアクリーナ、インレット及びエキゾーストマニホールド、マフラ、過
能]
給器、インタクーラ、可変吸気装置、触媒コンバータの構造・作用
21
電気装置[自動車構造性能] 半導体、ダイオードトランジスタ、整流回路、定電圧回路、スイッチン
グ回路の原理、構造、作用
22
電気装置[自動車構造性能] 発振回路の原理、プール代数の基本性質
23
電気装置[自動車構造性能] 論理回路、バッテリの構造
24
電気装置[自動車構造性能] 始動装置、充電装置の構造
25
点火装置[自動車構造性能] 放電のメカニズム、イグニッション・コイル、ディストリビューク、ハ
イテンションコ-ド及びスパークプラグの構造・作用
26
点火装置[自動車構造性能] トランジスタ式点火装置及びマイクロコンピュータ式点火装置
27
自動車の燃料[燃料・潤滑剤] 燃料の製法、取扱上の注意事項
28
自動車の燃料 [燃料・潤滑剤] ガソリンの性状、種類
29
潤滑とは[燃料・潤滑剤]
潤滑の目的、潤滑剤の種類
30
自動車の潤滑油[燃料・潤滑剤] 潤滑油の分類、試験
【テキスト】
三級自動車ガソリン・エンジン:日本自動車整備振興会連合会
二級ガソリン自動車・エンジン編:日本自動車整備振興会連合会
燃料・潤滑油:第一工業大学各種資料
【参考書・参考資料等】
ガソリン・エンジン構造: 全国自動車大学校・整備専門学校協会
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 42 -
教科番号:2912
授業科目:自動車工学Ⅱ(Automotive EngineeringⅡ)
(機械システム)工学科(3)年(4)単位
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
二級自動車整備士技能検定試験に合格できる技能、知識の習得及び今後の自動車整備技術の高度化に対応で
きる技能を養う。
【授業の概要】
自動車のシャシ、ボデー、車両電装の構造、機能および性能を解説し、整備に必要な知識を身につけさせる。
整備士の育成を狙ったものであるため、基本的には教科書に沿って進めていくが、教科書には理論面の記述
が少ないので制動運動、ロール運動などの理論面を補足する。更に、話題性のある新しい技術の詳解も行う。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
総論
自動車の原理と性能、構成、安全装置
2
動力伝達装置
クラッチ
3
動力伝達装置
マニュアルトランスミッション
4
動力伝達装置
オートマチックトランスミッション
5
動力伝達装置
トランスファ、プロペラシャフト、ドライブシャフト
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
動力伝達装置
アクスル及びサスペンション
アクスル及びサスペンション
アクスル及びサスペンション
ステアリング装置
ステアリング装置
ステアリング装置
ホイール及びタイヤ
ホイールアライメント
ホイールアライメント
ファイナルギヤ、ディファレンシャル
16
17
ブレーキ装置
ブレーキ装置
フートブレーキ、ドラム式ブレーキ
ディスク式ブレーキ、自動調整装置
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
ブレーキ装置
ブレーキ装置
ブレーキ装置
ブレーキ装置
フレーム及びボデー
電気装置
電気装置
電気装置
電気装置
電気装置
電気装置
潤滑及び潤滑剤
操作機構、安全装置、パーキングブレーキ
エア・油圧式ブレーキ、制動倍力装置
アンチロックブレーキシステム、トラクションコントロール
エキゾーストブレーキ、エディカレントリターダ
フレームの機能、ボデーの機能と安全構造、ボデーの塗装
半導体
バッテリ、灯火装置
計器
光通信システム、警報装置
安全装置及び付属装置
空気調和装置(エアコンディショナ)
摩擦力と潤滑、潤滑状態、潤滑剤の種類
30
まとめ
フロントアクスル及びサスペンション、リヤアクスル及びサスペンション
シャシスプリング、ショックアブソーバ、スタビライザ
エアスプリング型サスペンション、電子制御式サスペンション
操作機構、ギヤ機構、リンク機構、旋回性能
パワーステアリング
電子制御式パワーステアリング
ホイール、タイヤ
キャンバ、キャスタ、キングピン傾角
トーイン、ターニングラジアス
【テキスト】
二級ガソリン自動車・二級ジーゼル自動車シャシ編:㈳日本自動車整備振興会連合会
三級自動車シャシ:㈳日本自動車整備振興会連合会
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 43 -
教科番号:2913
授業科目:自動車工学Ⅲ (Automobile Engineering Ⅲ)
(機械システム)工学科(4)年(4)単位
担当者:板倉 朗
【授業の到達目標】
・ジーゼルエンジンの作動方式の特徴を理解する。
・ジーゼルエンジンの性能について理解する。
・ジーゼルエンジン本体の各構成装置の機能・構造について理解する。
・ジーゼルエンジンの構成部品について各々の整備を学科の面より理解する。
・ジーゼルエンジンの故障現象及びその原因について理解する。
【授業の概要】
自動車工学 I、自動車工学Ⅱは整備を別の科目として扱うが、自動車工学Ⅲは自動車用ジーゼルエンジンにつ
いて基礎的な理論、構造、機能および整備について講義する。特に「直接噴射式、予熱焼室式および過流室式
の燃焼室の構造」と「列型および分配型噴射ポンプ、ガバナ」などのジーゼルエンジン特有の構造、機能につ
いては重点的に講義する。更にガソリンエンジンと対比できる事項については対比しながら説明し、ジーゼル、
ガソリンともに理解を深めるようにする。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
総論
自動車用ジーゼル・エンジンの歴史、ジーゼル・エンジンの作動原
理、制御その他についてガソリン・エンジンとの比較
2
ジーゼル・エンジンの種類
4 サイクルと 2 サイクル、副室式と直噴式の構造と作用
3
ジーゼル・エンジンの種類 と構造 過給エンジンと無過給エンジン、空冷エンジンと水冷エンジン、エ
ンジンの構造形式
4
ジーゼル・エンジンの性能
性能関係の定義と主要計算式、ジーゼル機関の基本サイクル(定圧
サイクル)
5
ジーゼル・エンジンの性能
ジーゼル・エンジンの実際のサイクル(複合燃焼サイクル)
6
ジーゼル・エンジンの性能
熱効率、平均有効圧力、図示出力と正味出力、エンジンの諸損失及
び熱勘定
7
ジーゼル・エンジンの性能
容積効率と充てん効率、空気過剰率、エンジンの出力試験、エンジ
ンの性能曲線
8
ジーゼル・エンジンの燃料 と燃焼 軽油の性状、セタン価、ジーゼル・エンジン燃焼の概要、燃焼過程
9
ジーゼル・エンジンの燃焼
直接噴射式エンジンの燃焼
10
ジーゼル・エンジンの燃焼
予燃焼室式エンジンの燃焼
11
ジーゼル・エンジンの燃焼
渦流室式エンジンの燃焼
12
ジーゼル・エンジンの燃焼
ジーゼルノック、排出ガス関係の構造、作用
13
エンジン本体
シリンダ配置、直接噴射式、予燃焼室式及び渦流室式燃焼の構造
14
エンジン本体
シリンダブロック、シリンダライナ、ピストン、ピストンリング、
バルブ、開閉機構、シリンダヘッドの構造
15
潤滑及び冷却装置
潤滑システムの概況、構成要素、遠心式フィルタ、オイルクーラ冷
却システムの概要、冷却系の構成と機能、空冷式の構造
16
燃焼装置の列型噴射ポンプ
列型噴射ポンプの概要、構造機能、ポンプ本体の構造
17
列型噴射ポンプ
RQ 型ガバナの構造、作用
18
列型噴射ポンプ
RFD 型ガバナの構造、作用
19
列型噴射ポンプの整備
ポンプハウジング、プランジヤ、デリバリーバルブ、燃焼コントロ
ール機構、ブーストコンペンセータの構造・作用
20
列型噴射ポンプの整備
ガバナ、タイマ、フューエルフィードポンプの点検
21
列型噴射ポンプの調整
噴射時期、噴射量、コントロールラックのゼロ位置、フライウェイ
トのリフト、高速制御、低速制御及びタイマの調整
22
分配型噴射ポンプ
概要、ドライブ・シャフト、フィードポンプ、オートマティック・
タイマ及びディストビュータヘッドの構造
23
電子制御式噴射ポンプ
プランジャの作動、オール・スピード・ガバナ、ミニマム・マキシ
マム・スピードガバナの作動、噴射時期の調整
24
電子制御式噴射ポンプ
列型及び分配型噴射ポンプの構造
25
電気装置
ボルテージ・レギュレ一夕の構造及び点検
26
電気装置
予熱装置・スタータの構造、作用
27
電気装置
電装品の構造及び点検
28
故障探究
ガソリン共通の事例
29
故障探究
ジーゼル特有の事例
30
まとめ・評価
まとめと試験
【テキスト】
三級自動車ジーゼル・エンジン:日本自動車整備振興会連合会
二級ジーゼル自動車・エンジン編:目本自動車整備振興会連合会
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
定期試験、出席、レポート等
- 44 -
教科番号:2914
授業科目:自動車整備 I (Automobile MaintenanceⅠ)
(機械システム)工学科(2)年(4)単位
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
・ガソリンエンジンの点検・整備の現代社会における位置づけを理解する。
・ガソリンエンジンの構成部品について各々の整備を学科の面から理解する。
・ガソリンエンジンの故障現象及びその原因について理解する。
・整備ツールについて使用法・種類を習得する。
【授業の概要】
整備とは、元に直すことであり、設計制作者の意図に応じてその最大の能率を発揮させることである。整備
で必要なことは、原理、構造、機能、精度などをよく知ることであり、自動車工学 I における理論的基礎、構
造、機能と関連させつつ、自動車ガソリン・エンジンの整備法を修得させる。そのため、整備の目的、故障に
ついての考え方、故障の診断法、整備についての基準及び機械・工具・テスタの使用法などについても講義す
る。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
総 論
〔エンジン〕
整備の目的、整備の区分、整備作業について注意事項、自動車整備の現状
2
エンジン本体の整備〔エンジン〕 シリンダヘッドの亀裂及びひずみの点検、取り外し、シリンダブロッ
ク、ピストン、ピストンリングの点検整備
3
エンジン本体の整備〔エンジン〕 コンロッド、コンロッドベアリング、クランクシャフト、ジャーナル
ベアリング、フライホイール及びリングギヤの点検整備
4
エンジン本体の整備〔エンジン〕 バルブ開閉機構のタイミングベルト、タイミングチェンの取付調整、
カムシャフトの測定、バルブクリアランス調整
5
潤滑装置及び冷却装置の整備 オイルポンプ、油圧制御機能、オイルクーラの点検整備、ラジエータ
〔エンジン〕
及びサーモスタット、ファンクラッチ、電動ファンの点検整備
6
燃料装置の整備〔エンジン〕
キャブレ一夕のフロート系統、スロー系統、メーン系統、パワー系統、
加速系統の点検整備、フューエルポンプ及びストレーナの整備
7
燃料装置の整備〔エンジン〕
チョーク系統、アンローダ機構、ファーストアイドル機構、チョーク
オープナ、チョークブレーカの点検整備
8
燃料装置の整備〔エンジン〕
減速時制御装置のダッシュポット、スロットルオープナ、ミクスチャ
コントロールバルブの整備、アイシング・パーコレーション対策
9
LP ガス燃料装置〔エンジン〕 LP ガスボンベ、ベーパライザ、ミキサの点検整備、電子制御式 LP ガ
ス燃料装置の点検整備
10
電子制御式燃料噴射装置の整 各種エアフローメータ、バキュームセンサ、吸気温センサ、O2 センサ、
備
〔エンジン〕
スロットルポジションセンサの点検
11
電子制御式燃料噴射装置の整 エアバルブ、アイドルスピードコントロール、インジェクク、プレッ
備
〔エンジン〕
シャレギュレータ、フューエルポンプの点検
12
電子制御式燃料噴射装置の整 インジェクタの作動回路、D ジェトロニック方式及び L ジェトロニッ
備
〔エンジン〕
ク方式のフユーエルポンプ作動回路の点検、噴射波形の点検
13
吸排気装置の整備〔エンジン〕 エアクリーナ、インレット及びエキゾーストマニホールド、マフラの点検整備、
ターボチャージャ、ルーツプロワ、インタクーラの点検整備
14
整備作業機器〔整備作業機器〕 各種作業機器の目的とその用法
15
整備作業機器〔整備作業機器〕 各種作業機器の目的とその用法
16
エンジン関係機器〔整備作業機器〕 各種エンジン関係機器の目的とその用法
17
電気関係機器 〔整備作業機器〕 各種電気関係機器の目的とその用法
18
排気ガス浄化の対応〔エンジン〕 触媒コンバータ、二次空気導入装置、EGR 装置、ブローバイガス還元
装置、燃料蒸発ガス排出抑止装置の点検整備
19
電気装置の整備 〔電装〕
ダイオード、トランジスタ、サーミスタの点検、バッテリーの点検、
スイッチング回路、論理回路、発振回路の点検
20
電気装置の整備 〔電装〕
始動装置のスタータ、マグネットの点検整備
21
電気装置の整備 〔電装〕
充電装置のオルタネ一夕、ボルテージレギュレータの点検整備
22
点火装置の整備 〔電装〕
普通点火方式のディストリビュ一夕、イグニッションコイルの点検整
備、セミトランジスタ点火方式の点検整備
23
点火装置の整備 〔電装〕
フルトランジスタ方式ディストリピュータ、イグナイタの点検整備
24
点火装置の整備 〔電装〕
マイコン式点火装置の点検整備
25
点火装置の整備 〔電装〕
スパークプラグ、レジスティブコードの点検、一次及び二次電圧の点
火波形による点検
26
エンジンの点検整備 (エンジ エンジンオイル量及び質の点検、冷却水の漏れ及び水質点検、V ベル
ン停止時)
〔エンジン〕
トの点検、フュールフィルタ、エアクリーナエレメント、バッテリ、
スパークプラグ、ディストリビュータの点検
27
エンジン暖気中の点検及び
カムクロージンクアングル点検、イグニッションタイミング点検、バ
暖気後の点検整備〔エンジン〕 ルブ隙間、キャブレータ点検、コンプレッション測定、走行点検
28
電子制御燃料噴射装置付エン 簡易燃圧点検、燃圧計による点検、フューエルポンプ電源及び制御回
ジン〔エンジン〕
路の点検、インジェクタ単体点検、自己診断システム点検
29
電子制御燃料噴射装置付エン インジェクタの作動点検、噴射信号波形の点検、インジェクタ単体点
ジン〔エンジン〕
検、自己診断システム点検
30
電子制御燃料噴射装置付エン クランク角センサ信号点検(人力信号波形)
、電源点検、入力回路及び
ジン〔エンジン〕
単体点検、ISCV の電源出力信号回路及び単体点検、試験
【テキスト】
三級自動車ガソリン・エンジン:日本自動車整備振興会連合会
二級ガソリン自動車・エンジン編:日
本自動車整備振興会連合会
整備作業機器・エンジン関係・電気関係機器:第一工業大学各種資料
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 45 -
教科番号:2915
授業科目:自動車整備Ⅱ(Automotive MaintenanceⅡ)
(機械システム)工学科(3)年(4)単位
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
二級自動車整備士技能検定試験に合格できる技能、知識の習得及び今後の自動車整備技術の高度化に対応で
きる技能を養う。
【授業の概要】
自動車の整備に必要な知識の修得を狙いとして、自動車のシャシ、ボデー、車両電装等の各装置について以
下の点を解説する。
①点検の方法
②調整または修正の方法
③故障の現象とその原因
④測定機器の構造と原理 ⑤分解組立上
の注意点
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
クラッチ
クラッチの点検調整、故障と原因
2
マニュアルトランスミッション
マニュアルトランスミッションの点検・調整、故障と原因
3
トランスアクスル
トランスアクスル・トランスファーの点検・調整、故障と原因
4
オートマチックミッション
リンク機構
5
オートマチックミッション
油圧点検、リンク機構の点検、インヒビタースイッチの点検
6
オートマチックミッション
ストールテスト、走行テスト
7
オートマチックミッション
故障と原因
8
推進軸
プロペラシャフトの点検、故障と原因
9
ファイナルギヤ・デフ
ドライブピ二オンプレロードの調整、かみあい深さの調整
10
アクスルサスペンション
フロント及びリヤアクスルサスペンションの点検・調整
11
エアサスペンション
エアサスペンションの点検・調整、故障と原因
12
マニュアルステアリング
ステアリングギヤの点検・調整、故障と原因
13
パワーステアリング
油量・油圧・操舵力の点検、エア抜き
14
ホイール及びタイヤ
バランス点検・調整、摩耗形態と原因
15
ホイールアライメント
アライメント測定・調整
16
ブレーキ
ドラム式ブレーキの点検、ディスク式ブレーキの点検
17
ブレーキ
シュークリアランスの調整、エア抜き
18
ブレーキ
制動倍力装置の点検、パーキングブレーキの点検・調整
19
ブレーキ
エアブレーキの点検・調整、ブレーキの故障と原因
20
フレーム及びボデー
フレームの点検・修正、ボデーの点検・修正
21
電気装置
センサの点検・調整
22
電気装置
空気調和装置の点検・調整
23
電気装置
安全装置の点検・調整
24
電気装置
自己診断システム、
25
ジーゼルエンジン
ジーゼル理論
26
ジーゼルエンジン
フューエルインジェクションポンプ
27
ジーゼルエンジン
コモンレールインジェクション
28
新技術
ハイブリッドシステム
29
新技術
次世代電気自動車、燃料電池車
30
まとめ
【テキスト】
二級ガソリン自動車・二級ジーゼル自動車シャシ編:㈳日本自動車整備振興会連合会
三級自動車シャシ:㈳日本自動車整備振興会連合会
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 46 -
教科番号:2919
授業科目:自動車整備Ⅲ(Automotive MaintenanceⅢ)
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
二級自動車整備士技能検定試験に合格できる技能、知識の習得及び今後の自動車整備技術の高度化に対応で
きる技能を養う。
【授業の概要】
電装品について、他の工業教科における機能の説明に加えて、電装品に係わる点検・整備に関して総合的、
かつ系統的に説明・理解させ、自動車の整備作業の実施に際しての実力向上を図る。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
電気の基礎
電流、電圧、電気抵抗、電気回路、回路計算
2
電気の基礎
電力、コンデンサ(充放電特性)
、電線、ヒューズ、サーキットブレーカ
3
磁気の基礎
磁石、磁力線、電流と磁界、電磁誘導作用
4
半導体の基礎
種類と特性、ダイオード、トランジスタ、サーミスタ、論理回路
5
光通信、計測
光ファイバ、計測器の構造(電流・電圧・抵抗測定)
6
モータと発電機、バッテリ
モータの原理、発電機の原理、バッテリの構造、充放電特性、保守と取扱い
7
始動装置
特性、構造、作動
8
点火装置
イグニッションコイル、ディストリビュータ、スパークプラグ、各制御回路
9
充電装置
整流作用、構造、発生電圧制御回路
10
計器
速度計、燃料計、水温計、油圧計
11
計器
エンジン回転計、運行記録計、デジタルメータ、各種警報装置
12
ボデー電装
ヘッドランプ、テールランプ、ストップランプ、各回路構造
13
ボデー電装
ワイパ、ウォッシャ、各回路構造
14
エアコンディショナ
暖房装置、冷房装置、マニュアルエアコン、オートエアコン
15
まとめ
【テキスト】
電装品構造:全国自動車大学校・整備専門学校協会
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 47 -
教科番号:2917
授業科目:自動車法規(Rules & regulation of
Automobile )
(機械システム)工学科(2)年(2)単位
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
二級自動車整備士技能検定試験に合格できる技能、知識の習得及び今後の自動車整備技術の高度化に対応で
きる技能を養う。
【授業の概要】
法律、命令の概要および自動車関係法令の概要を説明し、道路運送車両法の自動車の登録、道路運送車両の
保安基準、道路運送車両の整備、道路運送車両の検査、自動車整備事業の重要部分を詳解し、理解させる。な
お、道路運送車両法だけでなく同法施行令、同法施行規則、自動車の点検基準、通達などの関係ある部分につ
いても講義し、必要事項を修得させる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
道路運送車両法
総則、車両法の法体系、車両法に関連する法律
2
道路運送車両法
自動車の種類、登録制度
3
道路運送車両法
保安基準、点検整備制度
4
道路運送車両法
検査制度
5
道路運送車両法
認証制度
6
道路運送車両法
指定制度、雑則
7
道路運送車両の保安基準
総則、自動車の構造
8
道路運送車両の保安基準
自動車の装置(原動機およびシャシ関係)
9
道路運送車両の保安基準
自動車の装置(車体関係)
10
道路運送車両の保安基準
自動車の装置(公害防止関係)
11
道路運送車両の保安基準
自動車の装置(灯火関係)
12
道路運送車両の保安基準
自動車の装置(運転操作)
13
道路運送車両の保安基準
特殊自動車、緊急自動車
14
最近の法令改正の概要
15
まとめ
【テキスト】
法令教本:自動車公論社
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 48 -
教科番号:2916
授業科目:自動車検査(Inspection of Automobile)
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
二級自動車整備士技能検定試験に合格できる技能、知識の習得及び今後の自動車整備技術の高度化に対応で
きる技能を養う。
【授業の概要】
自動車の構造、装置および機能について「道路運送車両の保安基準」に定められている検査関係の趣旨を説
明するとともに、検査実施項目を具体化定量化し、判定基準を明確化した「自動車検査業務等実施要領」の要
点を体系的にまとめて説明し、検査の実施方法を修得させる。また検査作業を確実に実施する方法を修得させ
るために、検査作業の要領、検査の手順、検査用機器による計測の要領などについて講義する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
同一性の確認
登録番号、車体番号、原動機型式、形状、用途
2
同一性の確認
車両寸法の諸元、車両重量、回転灯、貨物自動車等の燃料タンク容量等
3
現車検査
エンジンルーム内、ボデー周り
4
現車検査
車室内、下回り
5
検査機器による検査
テスタ測定(サイドスリップ、ブレーキ、スピード、ヘッドライト)
6
検査機器による検査
テスタ測定(音量計、CO・HCテスタ、黒煙測定器、オパシメータ)
7
道路運送車両の保安基準
長さ、幅および高さ、最低地上高、車両総重量、軸重および輪荷重、安定性
8
道路運送車両の保安基準
最小回転半径、原動機および動力伝達装置、走行装置、操縦装置、かじ取装置
9
道路運送車両の保安基準
施錠装置、制動装置、緩衝装置、燃料装置、電気装置、車枠および車体
10
道路運送車両の保安基準
巻込防止装置、連結装置、乗車装置、座席ベルト、窓ガラス、騒音防止装置
11
道路運送車両の保安基準
排出ガス等発散防止装置、灯火装置、警音器、後写鏡、窓ふき器、速度計
12
道路運送車両の保安基準
点検検査に必要な規則・通達等
13
自動車検査用機械器具
法令、サイドスリップテスタ、ブレーキテスタ、速度計試験機、前照灯試験機
14
自動車検査用機械器具
音量計、一酸化炭素および炭化水素測定器、黒煙測定器、オパシメータ
15
まとめ
【テキスト】
完成検査の実務:整研出版社
自動車検査用機械器具の構造と取扱:㈳日本自動車機械工具協会
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 49 -
教科番号:2918
授業科目:故障原因探求(Automotive trouble shooting)
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:仮屋 孝二
【授業の到達目標】
二級自動車整備士技能検定試験に合格できる技能、知識の習得及び今後の自動車整備技術の高度化に対応で
きる技能を養う。
【授業の概要】
自動車の構造の複雑化、性能の高度化、電子化および公害問題に対応する安全確実な整備は重要な問題であ
り、これを達成するには、故障原因探求に精通する必要がある。自動車工学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、自動車整備Ⅰ・Ⅱ・
Ⅲで習得した知識を整理して、ガソリンエンジンおよびシャシの主な故障について系統的な故障原因探求を講
義し、故障原因探求方法を修得させる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
故障と探求
故障の発生状況、診断技術の高度化、故障原因探求の原則
2
ガソリンエンジンの故障原因探求
基本的な考え方、主な故障現象、基本点検
3
ガソリンエンジンの故障原因探求
始動困難、アイドリング不調
4
ガソリンエンジンの故障原因探求
出力不足、加速不足、バックファイヤ、アフタファイヤ、ノ
ッキング
5
ガソリンエンジンの故障原因探求
ランオン、エンジン異音、オーバーヒート、オイル消費など
6
電子制御燃料噴射装置の故障原因探求
基本的な考え方、主な故障現象、基本点検
7
電子制御燃料噴射装置の故障原因探求
電子制御式燃料噴射装置特有の点検
8
電子制御燃料噴射装置の故障原因探求
始動困難、アイドリング不調、エンスト
9
電子制御燃料噴射装置の故障原因探求
出力不足、ハンチング、息つき、バックファイヤ、アフタフ
ァイヤ
10
ジーゼルエンジンの故障原因探求
基本的な考え方、主な故障現象、基本点検
11
電装品の故障原因探求
基本的な考え方、主な故障現象、基本点検
12
シャシの故障原因探求
基本的な考え方、主な故障現象、基本点検
13
シャシの故障原因探求
クラッチ、トランスミッション、アクスル、サスペンション
など
14
自己診断機能
15
まとめ
外部診断器、ECUによる故障検知項目
【テキスト】
自動車の故障と探究:全国自動車大学校・整備専門学校協会
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、レポート等
- 50 -
教科番号:2973
授業科目:自動車実習Ⅰ(Practice in Automobile Working Ⅰ)
(機械システム)工学科(2)年(2)単位
担当者:馬場 健二・板倉 朗
【授業の到達目標】
・ガソリンエンジンの基礎整備全般について習得する。
・ガソリンエンジンの分解・組立を習得する。
・ガソリンエンジンの各装置の基本計測を習得する。
・ガソリンエンジンの総合点検を習得する。
・ジーゼルエンジンについての分解・組立、各装置の基本計測を習得する。
【授業の概要】
目覚ましい自動車の普及と相次ぐ新車種販売とともに、最近の自動車の整備方式も著しく変化している。
これに対応するには自動車の構造装置及びその機能について高度な知識技能を必要とするが、本実習は車の
心臓部である原動機の構造機能を教育し、それに付随する装置の役割と作動について理解させるとともに、機
材の分解、組み立て及び軽易な点検法等の技術修得につとめる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
基礎整備
〔エンジン〕
手工具の取扱及び用法(ボルト、ナット類の脱着)
2
基礎整備
〔エンジン〕
溶接機器の取扱及び溶接作業 機材の切断、ハンダ付け等その他軽易
な工作
3
基礎整備
〔エンジン〕
動力機械の取扱と機材を利用した作業法
4
基礎整備
〔エンジン〕
測定具の用法と各種機材の測定
5
原動機(ガソリンエンジン) 付属装置の分解、エンジン本体の分解
の分解〔エンジン〕
6
原動機の分解〔エンジン〕
シリンダ・ヘッド及びブロック部の点検と測定
7
原動機の分解〔エンジン〕
エンジンブロック部構成部品の点検、測定、修正
8
原動機の分解〔エンジン〕
シリンダ・ヘッド部(動弁機構)の点検、測定、修正
9
原動機の組立〔エンジン〕
エンジンブロックの組立及び弁機構の調整
10
原動機の組立〔エンジン〕
エンジンブロックの組立及び弁機構の調整
11
潤滑装置
〔基本計測〕
潤滑装置の機能点検、分解、測定、組立、試験
12
冷却装置、吸排気装置 〔基本 冷却装置・吸排気装置の機能点検(構成部品及び電動装置)とポンプ
計測〕
の分解、測定、組立、試験
13
燃料装置
〔基本計測〕
気化器・構成部品各々の機能点検と分解、測定、組立、試験
14
燃料装置
〔基本計測〕
電子制御燃料噴射装置の点検、測定要領
15
電気装置
〔基本計測〕
バッテリの性能点検、直並列の接続法、電流電圧抵抗の測定及び充電
法
16
電気装置
〔基本計測〕
始動系統、機能点検、分解、測定、組立、性能試験
17
電気装置
〔基本計測〕
充電系統、構成部品中の半導体の見分け法と点検測定法
18
電気装置
〔基本計測〕
充電系統、オルタネ一夕の分解、測定、修正、組立性能試験
19
電気装置
〔基本計測〕
点火系統、普通点火装置の点検、分解、測定 フルトランジスタ式、
マイコン式の点検測定
20
エンジン総合点検〔エンジン〕 ガソリンエンジンバッテリ電圧、燃圧、インジェクタの作動、アイド
ル回転、点火時期等
21
原動機(ジーゼル)の分解
ガソリンエンジン分解要領に準じて行い、内部の異なった形状を周知
〔エンジン〕
させる。
22
原動機の組立〔エンジン〕
各構成部品の点検、組立及び調整
23
原動機の組立〔エンジン〕
各構成部品の点検、組立及び調整
24
燃料装置
〔エンジン〕
インジェクションポンプの分解、組立試験及びノズルの性能試験
25
電気装置
〔電装〕
予熱装置の点検及び導通試験
26
電気装置
〔電装〕
電装品の点検
27
エンジン総合点検〔エンジン〕 圧縮圧力、弁間隔測定
28
エンジン総合点検〔エンジン〕 予熱装置、噴射時期、黒煙測定
29
まとめ・評価(1)
まとめ
30
まとめ・評価(2)
試験
【テキスト】
三級ガソリンエンジン、三級ジーゼルエンジン:日本自動車整備振興会連合会編集・発行
二級ガソリンエンジン、二級ジーゼルエンジン:日本自動車整備振興会連合会編集・発行
【参考書・参考資料等】
基礎自動車整備作業: 日本自動車整備振興会連合会編集・発行
基礎自動車工学: 日本自動車整備振興会連合会編集・発行
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、平常点
- 51 -
教科番号:2974
授業科目:自動車実習Ⅱ(Practice in Automobile Working Ⅱ)
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:馬場 健二・板倉 朗
【授業の到達目標】
・シャシの各装置の構造・作動を理解する。
・シャシの各装置の分解・点検・組立を実践する。
・シャシの整備法令に基づく点検を実践する。
・電装部品の点検を実践する。
【授業の概要】
エンジンに関する基本的な整備技術については、自動車実習 I において概略習得している。本実習は、普通
型のシヤシの構造、作動を教育するとともに、分解・点検・組立・調整・修正方法を訓練して、各装置の構成
部品の作動、役割を理解させ、シヤシ整備の基礎技術を習得させる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(クラッチ)
構造、作動の説明、分解 点検、調整、組立
2
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(クラッチ)
構造、作動の説明、分解 点検、調整、組立
3
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(マニュアルトラ 構造、作動の説明、分解 構成・部位の確認
ンスミッション)
4
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(マニュアルトラ 構成、部品の点検(測定)調整
ンスミッション)
5
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(マニュアルトラ 組立、作動点検、修正
ンスミッション)
6
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(ファイナルギヤ 連結部の分解点検、組立、シャフトの点検(測定)
・ディファレンシャル)
7
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(ファイナルギヤ 構造、作動説明、点検(プレロード)調整
・ディファレンシャル)
8
動力伝達装置 〔シヤシ〕
(ファイナルギヤ 分解、点検(ギアのかみ合い・振れ・バックラッシュ)組
・ディファレンシャル)
立、作動点検
9
懸架装置
〔シヤシ〕
(アクセル・サス 分解(ストラット型)組立、各部損傷、摩耗の点検法
ペンション)
10
懸架装置
〔シヤシ〕
(シャシ SP・シ シャシ SP の点検(高さ、角度)ショックアブソーバ点検
ョックアブソーバ)
法
11
操向装置
〔シヤシ〕
(操作機構)
(ボール・ナット型、及びラックピニオン型)構造・作動
の説明、各操作機構の点検
12
操向装置
〔シヤシ〕(ギア・リンク機構) 分解、点検(プレロード・摩耗・バックラッシュ)
、組立
13
走行装置
〔シヤシ〕(ホイール・タイヤ) タイヤ点検及び脱着 ホイールバランス点検
14
ホイールアライメント〔シヤシ〕
自動車前・後輪相互の関連とホイール・アライメントの必
要性と各機能の点検要領
15
ホイールアライメント〔シヤシ〕
各機能(ト-イン・キャンバ・キャスタ)測定
16
ホイールアライメント〔シヤシ〕
各機能の調整及びハンドル切れ角点検
17
制動装置 〔シヤシ〕
整備法令(保安基準)に基づくブレーキ点検
18
制動装置 〔シヤシ〕
整備法令(保安基準)に基づくブレーキ点検
19
制動装置 〔シヤシ〕
(ドラム式)
ドラム式の構造、作動、分解、点検、組立、調整
20
制動装置 〔シヤシ〕
(マスターシリンダ)
) マスターシリンダの構造作動、分解、組立
21
制動装置 〔シヤシ〕
(マスターシリンダ) マスターシリンダの構造作動、分解、組立
22
制動装置 〔シヤシ〕
(ディスク油圧式)
構造、作動、分解、点検
23
制動装置 〔シヤシ〕
(ディスク油圧式)
組立、試験、調整
24
制動装置 〔シヤシ〕
(ディスク油圧式)
構造、作動、分解、組立、試験
25
フレーム・ボデー〔シヤシ〕
点検法(亀裂、接合部の緩み、変形)
26
フレーム・ボデー〔シヤシ〕
塗装、塗料の調合
27
電気装置 〔電装〕
バッテリ、ワイパー、ホーン点検
28
電気装置 〔電装〕
照明及び標識用ランプ点検
29
まとめ・評価
まとめ
30
まとめ・評価
試験
【テキスト】
三級自動車シャシ、整備法令、二級自動車シャシ: 日本自動車整備振興会連合会編集・発行
【参考書・参考資料等】
自動車サービスデータ、完成検査の実務: 日本自動車整備振興会連合会編集・発行
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、平常点
- 52 -
教科番号:2975
授業科目:自動車実習Ⅲ(Automobile Practice)
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:馬場 健二・板倉 朗
【授業の到達目標】
自動車整備実習は、様様な機能が備えられているのでテスター類及び診断機器等の使用を併用して、内部構造
を理解させながら、シャシーの特異な構造にも即応できる整備技術を習得させること。
【授業の概要】
シャシーの基本的な整備については、機能、作動を含めて、自動車実習Ⅱにおいて、概略習得できた。実習Ⅱ
の整備要領と関連させながら、電子制御機能を備えた車等より複雑な機構の整備実習を行う。
なお、授業回数の27・28回目は、集中講義により実施する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
動力伝達装置[シャシー]
四輪駆動方式の構造・作動の説明、分解組み立てによる各部位の機能・
[トランスファ]
役割の確認
2
動力伝達装置[シャシー]
電子制御のない A/T の構造・作動および各機能別の役割の説明と分解前
(オートマティクトランス の点検要領
ミッション)
3
同上
トルク・コンバータの作動の確認およびギヤユニット機構の分解・組み
立て
4
同上
オイルポンプおよび油圧制御機構の分解・組み立て
5
同上
電子制御機構の機能説明、構成・部品の点検法
6
同上
トルク・コンバータの特異機能の確認、ギヤ機構の分解と作動確認
7
同上
ギヤ機構の組み立ておよび作動点検
8
同上
油圧機構の分解・組み立て、各バルブの機能の確認
9
同上
各種機構の点検および試験、異常兆候診断、オイル圧・ライン圧・ガバ
ナ圧・ストールテスト圧
10
動力伝達装置[シャシー]
差動制限型の構造・作動点検と調整
(作動制限型 D/F)
11
同上
組み立て・差動点検と調整
12
懸架装置[シャシー]
全浮動・半浮動式の機能の説明、 分解、組み立ておよびボデー振動現
(アクスル&サスペンション) 象の理解
13
同上
エアサスペンションの構造・作動の確認
14
操向装置[シャシー]
インテグラ型構造の説明 分解、構成部品の点検、組み立て、作動点検
(パワーステアリング)
15
同上
ラック・ピニオン型構造・作動の説明 分解、構成部品の点検、組み立
て、作動点検
16
操向装置[シャシー]
電動式の構造と作動の説明、パワステアリング各種機構の点検
(パワステ&電動式)
17
制動装置[シャシー]
エア・ブレーキ構造・作動の説明、一体型制動倍力装置の分解、組み立
て試験
18
同上
分離型制動倍力装置の分解、組み立て試験
19
同上
安全機構、アンチロック装置
20
同上
P バルブの点検
21
フレーム&ボディー[シャシー] ドアロック機構の構造・作動の説明および点検、フレーム亀裂修正
22
電気装置[電装]
各種計器類の作動点検、警報装置の点検
23
エアコンディショナ[電装]
点検と冷媒の充填
24
シャシ点検・調整[シャシー] 電力伝達装置、クラッチ、T/M、D/T(滑り、漏れ、緩み、異音等)
25
同上
操向、ハンドル回転方向、遊び、舵取り角度点検、ホイル、アライメン
ト、左右切れ角の点検
26
同上
制動装置全般の点検
27
自動車検査[自動車検査作業]
ブレーキ、走行、サイドスリップ検査
28
同上
灯火機能検査
29
まとめ・Ⅰ
リポートと講評
30
まとめⅡ
リポートと演習
【テキスト】
2級ガソリン・ディーゼル自動車シャシー、完成検査の実務:日本自動車整備振興会連合会・発行
検査機器の構造と取り扱い:日本自動車機械工具協会編集・発行
【参考書・参考資料等】
自動車サービスデータ、完成検査の実務:日本自動車整備振興会連合会編集・発行
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、平常点
- 53 -
教科番号:2976
授業科目:自動車実習Ⅳ(Practice in Automobile Working Ⅳ)
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:馬場 健二・板倉 朗
【授業の到達目標】
・エンジンの基本・点検全般について習得する。
・エンジン解体時、単体・車載状態での検査・調整方法を習得する。
・エンジン取付時、車載状態での調整・修正方法を習得する。
・エンジン運転状態時、各部点検・測定・検査を習得する。
・動力伝達装置での各装置についての分解・組立・点検・調整を習得する。
・操向装置・懸架装置・制動装置での各装置についての分解・組立・点検・調整を習得する。
・シャシ電装での各装置についての点検・調整を習得する。
【授業の概要】
基本的な整備については、自動車実習Ⅰ~Ⅲにおいておおむね習得しており、本実習においては、総合的、
応用的な作業に重点を置き、可動車を使用して、車の診断および原動機のオーバーホールからシャシ全般にわ
たる連続の整備を行い、併せて、電子制御装置を備えた車の点検整備要領を含めて訓練し即応できる技術を習
得させる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
エンジン点検(エンジン)
基本点検(始動、充電、点火、燃料等の各系統)
2
エンジン点検(エンジン)
基本点検(圧縮圧力、負圧、答センサー等)
3
エンジン解体検査
車載エンジン付属装置分解
(エンジン)
4
エンジン解体検査
車載エンジン各接続部の分離
(エンジン)
5
エンジン解体検査
車載エンジン取外作業
(エンジン)
6
エンジン解体検査
エンジン分解点検(シリンダヘッド及びブロック部)
(エンジン)
7
エンジン解体検査
エンジン分解点検(ブロック部構成部品)
(エンジン)
8
エンジン解体検査
エンジン分解点検(動弁機構)
(エンジン)
9
エンジン解体検査
エンジン組立及び調整
(エンジン)
10
エンジン取付(エンジン)
エンジン車載、各接続部の取付
11
エンジン取付(エンジン)
エンジン車載、付属装置の取付
12
エンジン取付(エンジン)
エンジン車載、各部の調整・修正
13
エンジン取付(エンジン)
エンジン車載、各部の調整・修正
14
エンジン運転(エンジン)
アイドル回転、点火及び噴射時期の点検
15
エンジン運転(エンジン)
各不具合調整及び排気ガス測定
16
エンジン検査(自動車検査作業) エンジン検査
17
動力伝達装置 (シャシ)
オートマチックトランスミッション 分解、構成部品の点検
18
動力伝達装置 (シャシ)
オートマチックトランスミッション 組立、作動部の点検、調整
19
動力伝達装置 (シャシ)
オートマチックトランスミッション 各種試験による良否の判定要領
20
動力伝達装置 (シャシ)
自動作動制限型ディファレンシャル 分解、構成部品作動点検、組立
21
操向装置
(シャシ)
パワーステアリング 作動点検、分解、点検、油圧テスト
22
走向装置
(シャシ)
ホイール、タイヤのバランス試験 ホイール、アライメント、ハンド
ル切れ角点検
23
懸架装置
(シャシ)
アクスル&サスペンションの点検法 ボデーの振動、揺動について
24
制動装置
(シャシ)
ドラム式ブレーキ分解、点検、調整
25
制動装置
(シャシ)
ディスク式ブレーキ分解、点検、調整
26
制動装置
(シャシ)
倍力装置及びその他のブレーキの点検整備
27
シャシ電装
(電装)
灯火装置の点検整備
28
シャシ電装
計器類の点検整備
29
シャシ電装
(電装)
カーエアコン及びその他の電装品の点検、整備
30
まとめ・評価
まとめと試験
【テキスト】
2 級ガソリン自動車/2 級ジーゼル自動車/2 級ガソリン・ジーゼル自動車シャシ:日本自動車整備振興会連合
会編集・発行
法令教本
【参考書・参考資料等】
電子制御式燃料噴射装置:日本自動車整備振興会連合会編集・発行
完成検査の実務日本自動車整備振興
会連合会編集・発行 :
【学生に対する評価の方法】
試験、出席、平常点
- 54 -
教科番号:2153
授業科目:図学(Descriptive Geometry)
(機械システム)工学科 (1)年 (2)単位
担当者:本田 隆志
【授業の到達目標】
第3角法の完全な理解と平面図形の作図法も習得し、空間にある点、線、平面、立体、相貫体の自由な位置
での図形の表し方や立体観念を習得する。
【授業の概要】
図学は、図形を作図によって解析する方法を研究する学問である。半期の本講義では平面図形から、点、線、
平面、立体、相貫体まで作図によって立体観念を培うよう演習を多く取り入れ進めていく。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
平面図形
平面図形の作図
線の n 等分、正多角形、他
2
平面図形
平面図形の作図
放物線、インボリュート曲線、他
3
投 影
正投影図、投影面の回転、点の投影、第一角法及び第三角法
4
副投影
点の副投影、直線の副投影
5
直線の問題
直線投影図の見方、直線の傾きと実角、直線の交わり
6
直線の問題
平行直線、互いに垂直な直線、直線が両投影面となす傾きの関係
7
平 面
平面の表し方、平面投影の見方、平面上の点および直線
8
平 面
平面の実形、平面と直線の交わり、互いに垂直な平面と直線
9
平 面
平面と平面の交わり、二平面間の角度、平面と直線のなす角
10
立 体
立体と六投影面の関係、正面図に対し各投影図の見方
11
立 体
正面図及び平面図に対する各副投影図、第2、第3の副投影
12
相貫体
立体の見える線と見えない線、立体と直線の交わり、立体と立体の交わり
13
相貫体の展開
円柱と円錐の交切線と展開図
14
軸測投影
各種立体の等角図
15
まとめ
平面図形、直線、平面、立体のまとめ
【テキスト】
第三角法による図学 改訂新版 大久保正夫 朝倉書店
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
試験、演習ノート,出席
- 55 -
教科番号:2851
授業科目:製図法(Drafting)
(機械システム)工学科 (1)年 (1)単位
担当者:髙口 裕芝
【授業の到達目標】
1 投影法等の製図の基礎を理解したうえで、JIS 機械製図のルール及び製図技法を身につけること。
2 3年次の機械要素設計製図における製図で、ものづくりが可能な図面を支障なく書けるようになること。
【授業の概要】
科学技術のめざましい進歩は、我々に豊かな生活をもたらしている。豊かな生活を現実する産業を支える工
業技術の貢献は欠かせない。技術の進歩がもたらされた要因には、国際的な技術の交流に負うところが大きい。
技術の交流には、単に文章だけではなく、図面が必要なことが多い。この様な図面は万国共通の工業上の言語
であるといってもよい。それゆえ、図面が技術の進歩に大きく寄与しており、図面の重要性ははかり知れない
ものがある。機械製図法の理解は機械設計製図の基本であり、他の専門科目にも深い関連性があることを強調
しながら説明し、JIS による機械製図法の基礎知識と技能を習得させる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
製図の意義
意義と製図の重要性、起源、設計製作から製品までの工程、JIS について 等
2
尺度、線、文字、寸法 等
図面の様式等の基礎、線の種類、文字の種類、製図練習(文字、数字、線 等)
3
製図機材とその使い方(1)
製図機械(トラック型)
、製図器械、製図板、定規類、図面の書き方
4
製図機材とその使い方(2)
製図機械の具体的使用法
5
基礎となる図形
投影法、立体図から投影図を画く練習
6
図形の表し方(1)
正面図、平面図、側面図、第一角法、第三角法投影図から立体図を描く練習
7
図形の表し方(2)
投影図から立体図を描く練習
8
図形の表し方(3)
補助となる図法、補助投影図、部分投影図、断面図
9
寸法記入法(1)
寸法記入法上の注意、寸法と角度、寸法線、寸法補助線、課題Ⅰ:V ブロック
10
寸法記入法(2)
矢印、引出線、寸法数字の記入法、寸法補助線、課題Ⅱ:V プーリー 等
11
寸法記入法(3)
表面粗さの指示方法の概略、細部への寸法記入法、寸法記入上の留意事項
12
機械部品の図示法(1)
ねじ製図、おねじとめねじ、ねじの用途
13
機械部品の図示法(2)
ねじの略画法、ねじの標準形の種類、課題Ⅲ:ボルトとナット
14
機械部品の図示法(3)
ねじの表し方、ボルトとナットの図示法
15
まとめ・評価
まとめと試験
【テキスト】
JIS に基づく標準製図法 大西 清著 理工学社、初心者のための機械製図 植松他3名著 森北出版
【参考書・参考資料等】
基礎製図練習ノート
実教出版
【学生に対する評価の方法】
製図演習を行い、その結果、授業への出席状況・授業態度、小テスト、定期試験結果を総合的に評価する。
- 56 -
教科番号:2852
授業科目:CAD と図形処理(CAD and Drawing)
(機械システム)工学科 (1)年 (1)単位
担当者:髙口 裕芝
【授業の到達目標】
1 様々な製図記号を含めて設計図、製作図を極力教科書を見ずに作成できるようになること。
2 3年次の機械要素設計製図における製図で、ものづくりが可能な図面を支障なく書けるようになること。
3
CAD による製作図が作成できるようになる。
【授業の概要】
現在、機械設計製図の現場では、CAD による製図が普及し、多大の利便性をもたらしている。CAD 製図を充
分に駆使するためには、製図に関する JIS 規則を充分理解したうえで、さまざまな形状の機械器具を図形で表現
できる技術を多くの演習によって体得することが不可欠である。当科目では、製図理論の把握とその製図技術
を高める製図演習を並行して行い、段階的に CAD 製図へ移行する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
製図表現の特徴
図面表現の特徴を JIS に沿って解説
2
寸法記入(1)
図面への寸法記入を JIS に沿って説明することと製図演習(締付金具)
3
寸法記入(2)
寸法記入で誤りやすい問題点
4
細部の寸法記入と簡便法
細部寸法記入、寸法記入簡便法の説明と製図演習(アングルプレート)
5
表面性状表示法
面の表面状態(面粗度等)の表現法の習得と製図演習(締結金具)
6
寸法公差
寸法公差の理解と表現法の習得と製図演習(フランジの断面表現)
7
はめあい
はめあいの理解と表現法の習得と製図演習(V ベルト車)
8
図面管理
図面管理法と製図演習(段付丸棒)
9
幾何公差
幾何公差の表現と製図演習(パッキン押え)
10
溶接の表現
溶接作業の図面表現法と製図演習(ネジ製図)
11
締結部品、小テスト
締結部品の表現法と製図演習(チャック用ハンドル)、演習結果を平常点に組み
入れる
12
CAD への招待
CAD の概説、JIS 製図の演習問題に取り組む
13
CAD の構成
CAD の構成と簡単な図形の CAD 表現法を説明
14
CAD による製図
CAD の基礎製図演習
15
まとめ・評価
まとめと試験
【テキスト】
JIS に基づく標準製図法
大西 清著
理工学社
【参考書・参考資料等】
初心者のための機械製図
植松他3名著
森北出版
【学生に対する評価の方法】
・ 製図演習を行い、その結果、授業への出席状況、小テスト、定期試験結果を総合的に評価する。
- 57 -
教科番号:2555
授業科目:機械要素設計法(Design of Machine Elements)
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位
担当者:大恵 克俊
【授業の到達目標】
機械を構成する要素の名称とそれらの機能について説明できることを目標とする。
【授業の概要】
機械設計を始めるにあたり、まず力学、機構学、材料力学、工作法などの専門基礎科目といかなる関係にあ
るか説明する。機械は多くの要素(部品)から構成されており、色々な機能を有する機械も、ねじ、軸、歯車
などの要素の組み合わせからできており、これら機械要素の名称、材質、寸法、形状などを学習することによ
り、機械を設計する上での基本を教授する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
機械設計基礎
各専門科目と設計との関連、機械要素、標準規格
2
機械設計基礎
SI基本単位、SI組立単位、応力、ひずみ
3
ねじ
ねじの種類、ねじの規格
4
ねじ
六角ナット、植込みボルト、ねじのゆるみ止め
5
キー
キーの種類、スプライン、ピン、止め輪
6
軸
軸継手、クラッチ
7
軸受
軸受の種類、すべり軸受
8
軸受
転がり軸受
9
歯車
歯車の種類、歯形名称、インボリュート関数
10
歯車
転位歯車、かみあい率
11
巻掛け伝動装置
平ベルト、Vベルト、Vプーリ、歯付きベルト
12
巻掛け伝動装置
Vベルトの選定
13
設計演習
演習問題解説
14
設計演習
演習問題解説
15
まとめ
まとめ、定期試験
【テキスト】
機械設計入門
大西清著
理工学社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
原則として、毎回、授業内容にそくした課題についてミニレポートを課す。
出席、演習問題、定期試験
- 58 -
教科番号:2556
授業科目:機械要素強度学(Study on Strength of Machine Elements)
(機械システム)工学科 (2)年 (2)単位
担当者:大恵 克俊
【授業の到達目標】
機械を構成する要素を設計する上で必要な強度計算手法の基本を習得し、機械設計の現場で応用できる能力
を修得する。
【授業の概要】
機械要素設計法で学んだ機械要素を用いて設計する上で必要な強度計算手法について学習する。具体的には、
ねじ、キー、軸、軸受、歯車、溶接の強度を計算する方法について教授する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
機械強度設計基礎
弾性係数、安全率、許容応力
2
ねじの強度設計
ボルトの強度区分、ねじの強さ
3
ねじの強度設計
荷重とねじ山
4
キーの強度設計
キーの強度と軸のねじりモーメント
5
キーの強度設計
キーの強度と軸のねじりモーメント
6
軸の強度設計
軸の強さと剛性
7
軸の強度設計
疲労破壊、応力集中、切欠き効果
8
軸受の強度設計
ジャーナル軸受の設計
9
転がり軸受の設計
転がり軸受の寿命計算
10
歯車の強度設計
平歯車の歯の強さ
11
歯車の強度設計
平歯車の歯の強さ
12
溶接強度設計
すみ肉継手の強度計算
13
設計強度演習
演習問題解説
14
設計強度演習
演習問題解説
15
まとめ
まとめ、定期試験
【テキスト】
機械設計入門
大西清著
理工学社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
原則として、毎回、授業内容にそくした課題についてミニレポートを課す。
出席、演習問題、定期試験
- 59 -
教科番号:2853
授業科目:機械要素設計製図(Machine Element Design & Drawing)
(機械システム)工学科(3)年(1)単位
担当者:板倉 朗
【授業の到達目標】
・機械要素の代表的な4事例について設計・強度計算を習得する。
・4事例各々について手書き製図を習得する。
・本授業にて設計者の基本的な能力を身につける。
【授業の概要】
機械工学の分野において、機械部品の設計能力は必須である。当科としては機械設計・機械製図の科目にて
設計問題解決能力養成の基礎をかためることを主眼とする。授業内容として、機械要素(アイボルト・フラン
ジ軸継手・円錐クラッチ・安全弁用円筒コイルバネ)の基本的な設計手順についての習得をおこなう。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
アイボルト(1)
本科目説明およびアイボルト資料配布
2
アイボルト(2)
アイボルト資料解説
3
アイボルト(3)
アイボルト強度計算・設計書作成
4
アイボルト(4)
アイボルト製図(ケント紙、トレーシングペーパー)
5
アイボルト(5)
製図、図面チェック、基本的質問実施
6
アイボルト(6)
設計書・図面完成、提出
7
フランジ軸継手(1)
軸継手資料配布および解説
8
フランジ軸継手(2)
軸継手強度計算
9
フランジ軸継手(3)
軸継手寸法決定、設計書作成
10
フランジ軸継手(4)
軸継手製図(ケント紙、トレーシングペーパー)
11
フランジ軸継手(5)
製図、設計書・図面チェック、基本的質問実施
12
フランジ軸継手(6)
設計書・図面完成、提出
13
円錐クラッチ(1)
円錐クラッチ資料配布および解説
14
円錐クラッチ(2)
円錐クラッチ強度計算
15
円錐クラッチ(3)
円錐クラッチ寸法決定、設計書作成
16
円錐クラッチ(4)
円錐クラッチ製図(ケント紙、トレーシングペーパー)
17
円錐クラッチ(5)
製図、設計書・図面チェック、基本的質問実施
18
円錐クラッチ(6)
設計書・図面完成、提出
19
円筒コイルバネ(1)
円筒コイルバネ・安全弁資料配布及び解説
20
円筒コイルバネ(2)
円筒コイルバネ強度計算
21
円筒コイルバネ(3)
円筒コイルバネ寸法決定、設計書作成
22
安全弁(1)
安全弁製図(ケント紙)
23
安全弁(2)
製図
24
安全弁(3)
製図
25
安全弁(4)
製図
26
安全弁(5)
製図
27
円筒コイルバネ(4)
図面完成
28
安全弁(6)
図面完成
29
まとめ・評価(1)
レポートと講評
30
まとめ・評価(2)
レポートと講評
【テキスト】
プリント
【参考書・参考資料等】
機械設計入門 大西清 理工学社
JIS にもとづく標準製図法 大西 清 理工学社
JIS にもとづく機械設計製図便覧 大西 清 理工学社
【学生に対する評価の方法】
出席、平常点、設計書、図面
- 60 -
教科番号:2859
授業科目:機械 CAD リテラシー(Mechanical
CAD Literacy )
( 機械システム工 )学科 (3)年 (1)単位 担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
3次元CADを学習して、CAD ソフトのコマンドの特性をよく理解し、これを活用して機械要素のモデルな
らびに図面が作成できることを目標とする。
【授業の概要】
3次元CADソフトを用いて、機械要素の簡単な模型を3次元で作成しながら、部品作成・組み立て・図面
作成の基本操作ならびに作成手順を習得して、3次元CADの実践的能力を高める。さらに、前期で学習した
機械要素設計製図の図面を、コンピュータデザイン演習で求めた各人の主要寸法でモデルを作成して図面化す
る。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
CAD の概要
使用するCADソフトの全体的特徴を説明する
2
基本操作(1)
起動と終了、画面の構成、ユーザーインターフェースの詳細
3
基本操作(2)
スケッチの作成、中心線のスケッチ、直線のスケッチ、スマート寸法、
保存
4
基本操作(3)
円のスケッチ、スマート寸法、ベース押し出し、スケッチおよびフィー
チャーの修正と削除、保存
5
基本操作(4)
「スイープ」「ロフト」「回転」スケッチフィーチャー、保存
6
課題(1)
Vブロックのモデルならびに図面作成 、保存
7
課題(2)
パッキン押えモデル作成手順を考える 、ベーススケッチ作成 、保存
8
課題(2)
ベース押し出し、押し出しボス、押し出しカット、穴ウィザード、フィ
レット、面取り、保存
9
課題(3)
パッキン押えのモデルを基に体積・質量の表示ならびに図面作成、保存
10
課題(4)
フランジ形固定継手本体(1)のモデル作成 、保存
11
課題(5)
フランジ形固定継手本体(2)のモデル作成 、保存
12
課題(6)
継手用ボルト、六角ナット、バネ座金のモデル作成 、保存
13
課題(7)
フランジ形固定継手図面作成 、保存
14
課題(8))
アセンブリ(部品の組み立て) 、保存
15
まとめ
【テキスト】
図解 Solid Works 実習 第2版
栗山弘(共著)
森北出版
【参考書・参考資料等】
Solid Works による3次元CAD
門脇重道(共著)
実教出版
【学生に対する評価】
課題の提出状況、授業態度ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 61 -
教科番号:2855
授業科目:コンピュータデザイン演習(Training as Machine Design by Computer)
( 機械システム工 )学科 (3)年 (1)単位 担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
材料の強度計算や数値シミュレーションが手軽に行えるように、プログラミングの基礎的技法をマスターす
ることを目標とする。
【授業の概要】
コンピュータを設計の道具として使いこなすには、プログラミングの技法を習得しておく必要がある。プロ
グラミングは決して難しくなく、設計の手計算をプログラム言語で順序正しく表現すればよい。本講はその演
習を行ってプログラミング能力を高め、前期で学習した機械要素設計における強度計算のプログラムを作成す
る。また、数式エディタや罫線を活用して体裁のよい設計書を作成する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
序論
開発環境の使い方・プログラムの作成手順
2
プログラミング演習
引張応力・モーメントの計算
3
プログラミング演習
軸にかかるトルクならびに軸径の計算
4
プログラミング演習
軸の危険速度の計算
5
課題(1)
フランジ継手の設計・保存
6
課題(1)
フランジ継手の設計
7
課題(1)
フランジ継手の設計・プログラム出力
8
課題(2)
フランジ継手の設計書作成・保存
9
課題(2)
フランジ継手の設計書出力
10
課題(3)
すべり軸受の設計・保存
11
課題(3)
すべり軸受の設計
12
課題(3)
すべり軸受の設計・プログラム出力
13
課題(4)
すべり軸受の設計書作成・保存
14
課題(4)
すべり軸の設計書出力
15
まとめ
【テキスト】
機械要素設計製図配布プリント
機械工学科
第一工業大学
【参考書・参考資料等】
機械設計製図便覧 大西清著
理工学社
【学生に対する評価】
試験、設計書の提出状況、授業態度ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 62 -
授業科目:機械設計製図( machinery design & drawing)
教科番号:2856
(機械システム)工学科(4)年(1)単位
担当者:板倉 朗・本田 隆志
【授業の到達目標】
専門基礎教育、実験、経験を集大成し、流体機械及び内燃機関について実体に即した設計、製図ができるよ
うにする。
【授業の概要】
機械設計製図は、本学機械システム工学科最後の設計製図教育である。各種機械は、機械要素をそれぞれの
目的に応じて設計し組み立て、ひとつの製品としていくものであるので、そこに関わる、多数の形、係数、設
計思想などについて解説し、学生一人ひとりに具体的な設計課題を与え、設計書・及び図面を提出させる。ま
た、不出来な学生については個人的に指導し、実力の定着を図る。
【授業要旨】
回数
1
題
目
授 業 内 容
流体機械の設計製図:ポンプの
与えられた課題を元に、軸、羽根車、ケーシングについて主要寸法を
設計
求める
2
ポンプの設計
各部品の寸法を求め、設計書を完成し提出する
3
ポンプの計画図作成
A2、A4 の方眼紙に計画図を描き検討する
4
ポンプの製図
A2 のトレーシングぺーパーに、設計書、計画図を基に図面を作成する
5
同上
同上
6
同上
同上
7
同上
ポンプの組立図及び部品図を完成させ提出する
8
内燃機関の設計:サバテサイク
与えられた課題を元に、サイクル計算を行い、理論出力、正味出力、
ルの計算
平均有効圧力、燃料消費量・消費率などを求める
ピストン、ピストンピンの設計
自らの設計思想をもとに主要寸法を設定し、熱応力を含めた最大応力
9
を求める
10
ピストン概案図の作成
A4 方眼紙に描く。サイクル計算書を提出する
11
ピストン、ピストンピンの製図
A2 トレーシングペーパーに、設計書、概案図をもとに図面を作成する、
12
同上
同上
13
同上
同上、図面を完成させ、設計書、概案図とともに提出する
14
提出物指導
不備のある設計書、図面等について個別指導
15
提出物指導、まとめ
【テキスト】
機械設計製図演習
本田・灘光・中間 共著
機械の設計法 大西 清 著
【参考書・参考資料等】
機械設計製図便覧 大西 清 著
【学生に対する評価の方法】
提出物の良否に出席状況、授業態度を加味して総合的に評価する。
- 63 -
配付資料
教科番号:2860
授業科目:数値シミュレーション(Numerical Simulation)
( 機械システム工 )学科 (4)年 (1)単位 担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
数値シミュレーションの手法を、演習を通して具体的に修得して、工学問題を数値シミュレーションで解く
能力を育成することを目標とする。
【授業の概要】
近年のコンピュータの発達によって、数値シミュレーションは工学分野の諸問題を解決する有力な手段とな
っている。本講義では、数値シミュレーションの基礎を解説し、実際に簡単な流れの問題のプログラムを作成
して、数値シミュレーションの手法を体験する。さらに、解析ソフトを用いて、熱流体問題を数値シミュレー
ションして、計算結果を考察する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
序論
CAE の概要
2
数値シミュレーションの基礎
微分方程式の解法と離散化
3
FDM の基礎
座標変換、差分スキーム
4
FDM の基礎
保存則差分法
5
FEM の基礎
有限要素法、離散化要素
6
BIM の基礎
境界要素法、1次元問題、2次元問題
7
演習(1)
配列について
8
演習(2)
初期条件・境界条件の設定
9
演習(3)
座標変換パラメータの設定
10
演習(4)
方程式の反復収束過程
11
演習(5)
計算結果を可視化
12
演習(6)
モデル作成(1)
13
演習(7)
モデル作成(2)
14
演習(8)
計算ならびに計算結果考察
15
まとめ
【テキスト】
流れの数値シミュレーション
日本機械学会
コロナ社
【参考書・参考資料等】
3次元CAD・CAE・CAMを活用した創造的な機械設計 金沢大学設計教育グループ 日刊工業新聞社
【学生に対する評価】
レポートの提出状況、計算結果、授業態度ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 64 -
授業科目:機械工学実験(Experiment of Mechanical Engineering)通年
教科番号:2861
(機械システム)工学科(3)年(2)単位 担当者:灘光 陽 協力者:その他
【授業の到達目標】
学生がいろんな実験装置に直接触れ、データの取り方、処理・解析方法を経験する。
【授業の概要】
機械工学実験は、講義室で習得した学問知識を具体的に体験・実証し更に深く理解するうえで、大変重要で
ある。また、実際に実験を行うに必要な実験の方法(実験因子、実験装置、観察法あるいは測定法の選定等)
、
実験データの処理、現象の解析方法、実験報告書の書き方を習得することである。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
材料実験 A
金属の組織試験
2
材料実験 A
金属の衝撃試験
3
材料実験 B
鋼の引張試験
4
材料実験 B
鋼の硬さ試験
5
流体実験 A
堰による流量測定、ベンチュリー管・オリフィスによる流量測定
6
流体実験 A
管路の抵抗の測定、水力機械の性能試験
7
流体実験 B
送風機の性能実験
8
流体実験 B
小型圧縮機の性能実験
9
熱工学実験 A
小型貫流ボイラーのシステム調査、給水試験
10
熱工学実験 A
小型貫流ボイラーの性能試験
11
熱工学実験 B
自動車用ガソリンエンジンの性能実験
12
熱工学実験 B
ガソリンエンジンの P-V 線図などの測定
13
機械力学実験
たゆみによるヤング率の測定
14
機械力学実験
ポアソン比の測定実験
15
計測工学実験
押し当てひずみ計を用いた溶接前の試験片の測定
16
計測工学実験
押し当てひずみ計を用いた溶接後の試験片の測定
17
計測工学実験
全ひずみのグラフおよび計算の指導
18
制御工学実験
フィードバック制御の最適調整実験
19
制御工学実験
半導体素子の特性実験
20
ロボット実験
ロボットの基本操作実験
21
ロボット実験
ロボットの応用ティーチング実験
22
ロボット実験
プログラミングの説明
23
電気実験
誘導電動機の正・逆転特性試験
24
電気実験
水位報知器の製作および特性試験
25
電気実験
テスターによる直流電圧・交流電圧抵抗の測定
26
電気実験
ホイーストンブリッtジによる抵抗の測定
27
補講Ⅰ
休講あるいは欠席者に対する授業
28
補講Ⅱ
同上
29
補講Ⅲ
同上
30
まとめ
リポートに関する講評
【テキスト】
機械工学実験実習
機械工学実験実習編集委員会編 東海大学出版会
流体工学実験 本田・灘光 共著 第一工業大学
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席 リポート 提出期限の厳守
- 65 -
教科番号:2862
授業科目:機械工作実習(Workshop Pactice)通年
(機械システム工)学科(2)年(2)単位
担当者:高野浩造 協力者:喜納、中山、谷ノ口
【授業の到達目標】
機械工作学に関する各種の講義において習得したことを、自分の手で試みることによって、学問と実際との
溝を埋め、一層自分の物とする。
【授業の概要】
機械工作実習は、機械工作学に関する各種の講義において習得したことと実際の工作技術との間の関連性を
体得するための実習である。
【授業要旨】
回数
題目
授業内容
1
オリエンテーション
心構え、安全確保(服装、態度、整理整頓)、レポート提出
2
エンジン分解,スケッチ
汎用エンジン分解、部品スケッチ
3
エンジン分解,スケッチ
汎用エンジン部品スケッチ
4
エンジン分解,スケッチ
汎用エンジン組み立て
5
溶接実習
溶接に関する諸説明
6
溶接実習
アーク溶接
7
溶接実習
ガス溶接と切断
8
旋盤実習
材料の取り付け、バイトの取り付け、外径切削
9
旋盤実習
切削条件、芯立て、端面切削
10
旋盤実習
同上
11
旋盤実習
外径荒削り、仕上げ削り、突っ切り切削、表面粗さ測定、寸法の測定
12
旋盤実習
同上
13
旋盤実習
同上
14
CNC旋盤実習
CNC旋盤の構造、プログラミング
15
CNC旋盤実習
プログラミング
16
CNC旋盤実習
CNC旋盤旋盤の操作
17
CNC旋盤実習
同上
18
CNC旋盤実習
4号引張り試験片の製作,測定
19
CNC旋盤実習
同上
20
板金・仕上げ
六角錐の製作、展開図の作成
21
板金・仕上げ
板取り
22
板金・仕上げ
板金作業
23
板金・仕上げ
ハンダ付け
24
板金・仕上げ
仕上下、ヤスリ作業
25
板金・仕上げ
同上
26
補講Ⅰ
欠席・遅刻者に対する予備日
27
補講Ⅱ
同上
28
補講Ⅲ
同上
29
補講Ⅳ
同上
30
まとめ
レポートに関する講評
【テキスト】
各講師作成プリント
【参考書・参考資料等】
NC工作機械 山岸正謙著 東京電機大学出版、
アーク溶接等作業の安全 ガス溶接・溶断作業の安全 共に中央労働災害防止協会
【学生に対する評価の方法】
出席、提出物の期限、レポート
- 66 -
教科番号:2863
授業科目:インターンシップ(internship)
(機械システム)工学科 (3)年 (2)単位
担当者:本田 隆志
【授業の到達目標】
企業での就業体験を通して、コミュニケーションの重要性と社会性を学ぶ。
【授業の概要】
社会経済の変化に伴って、能力主義など、雇用慣行も急速に変わっている企業で、人材育成に向けたインター
ンシップは盛んに行われている。そこで学生の出身地での就職希望が年々増加している中での地域に合った、
企業の形態に合った、有効な実習・研修を含む就業体験ができるよう指導する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
就業体験の心構え
インターンシップの目指す意義についての説明
2
企業でのインターンシップ
企業のカリキュラムによる就業体験
3
同上
同上
4
同上
同上
5
同上
同上
6
同上
同上
7
同上
同上
8
同上
同上
9
同上
同上
10
同上
同上
11
同上
同上
12
同上
同上
13
同上
同上
14
同上
同上
15
レポート提出と講評
就業体験の報告書の作成と企業の評価を含めての講評
【テキスト】
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
企業の評価 インターンシップの期間 報告書
- 67 -
教科番号:0934
授業科目:ベンチャービジネス論(Theory of Venture Business)
(全)学科(3)年(2)単位
担当者:當金 一郎
【授業の到達目標】
ベンチャー企業とは何かを理解させるとともに、その実践において何が重要なのかを見取って理解する。
特にこれまでに無い新しいビジネスを始める時には、事業計画をしっかりたてると共に、その「利益を生み出
すビジネスモデル」を確立しなければ、事業資金が得られないことを理解させる。
【授業の概要】
本講義ではベンチャー企業を興し、持続的に経営し、さらに発展させるためにはどうしたらよいかを論ずる。
実際にはベンチャー企業を興すこともそうであるが、これをつぶさないように運営していくことはかなり難し
い。
更にマスコミ等で取り上げられるように、ある程度の規模の企業に発展させていくのは実際には運の部
分が大きく左右する。
それはなぜか、過去の日本や海外において大きく発展して企業の事例を題材として考
察する。 特に重要なのはビジネスモデルと事業計画であるので、これについても講義を行う。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
企業とは何か
企業の存在理由、
「企業」概念の歴史的変遷
2
ベンチャーとは何か
アメリカ及び日本におけるベンチャーの定義、アメリカ・台湾・日本のベンチャー企業
3
日米ベンチャー比較(1)
アメリカにおけるベンチャーの位置づけ、ベンチャー支援体制、ベンチャー発展の歴史
4
日米ベンチャー比較(2)
日本におけるベンチャの位置づけ、ベンチャー支援体制、ベンチャー発展の歴史
5
アジアのベンチャー事情
台湾、香港、中国、韓国等における経済状況とベンチャー企業の実際
6
ベンチャーの要因分析
ベンチャー企業の成功事例と失敗事例、成功要因・失敗要因の分析
7
ベンチャーの経営理念
経営理念の必要性、複数のベンチャー企業の経営理念の紹介
8
ベンチャーの経営戦略
経営戦略とは何か、発展戦略・競争戦略・変化対応戦略とは何か
9
ビジネスモデルとは
ビジネスモデルの必要性、ビジネスモデルと経営理念・経営戦略の関連性
10
ビジネスモデル(1)
アメリカの複数の企業のビジネスモデルを紹介
11
ビジネスモデル(2)
日本の複数の企業のビジネスモデルを紹介
12
事業計画のたてかた
具体的な事業計画のたてかたについて、財務面も含めて解説する
13
ベンチャー実践事例(1)
日本におけるベンチャー実践の事例を紹介する
14
ベンチャー実践事例(2)
アメリカにおけるベンチャー実践の事例を紹介する
15
総まとめ
講義した内容で重要な点を再確認、更にこれまでの内容を補足する。
【テキスト】
なし(プリントを配布、更に PowerPoint と板書により解説する。ビデオも利用する予定である。
)
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席回数、聴講態度、レポート
- 68 -
授業科目:マーケティング論(Marketing Theory)
教科番号:0935
(全)学科(2)年(2)単位 担当者:若井 一顕
【授業の到達目標】
マーケティングの基本的な分析手法を知る。企業におけるマーケティングの役割、IT 社会におけるマーケテ
ィングの特徴を理解する。
【授業の概要】
マーケティングとは「企業が価値を創造し、提供し、他の人々との交換することを通じて、消費者が望むニ
ーズ、ウォンツを満たすこと」である。分りやすく言えば、
「起業家とって最適な目標市場を導きだして利益を
上げるために」
「消費者の行動分析、競合企業との競争分析、自社の経営資源分析を行うこと」となる。この視
点に立って、より具体的に例を挙げながらマーケティングについて解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
マーケティングとは
マーケティングの定義、マーケティングの歴史
2
マーケティングと企業戦略
企業おけるマーケティングの役割の変遷、マーケティング戦略と戦
略マーケティング
3
マーケティングのプロセス(1)
SWOT分析とは、各種の外部環境
4
マーケティングのプロセス(2)
内部環境、SWOT分析の事例
5
マーケティングのプロセス(3)
マーケティングリサーチの役割と手順、データ収集方法の実際
6
マーケティングのプロセス(4)
ターゲットマーケティングの必要性、セグメンテーションとターゲ
ティング
7
マーケティングのプロセス(5)
ポジショニングと差別化、ポジショニングマップの作り方
8
マーケティングミックス(1)
マーケティングの4P、製品の分類とプロダクトミックス
9
マーケティングミックス(2)
プロダクトライフサイクル、ブランド戦略
10
マーケティングミックス(3)
価格とは、価格の設定と実際
11
マーケティングミックス(4)
チャネル(流通経路)とは、チャネル設計
12
マーケティングミックス(5)
プロモーションとは、プッシュ戦略とプル戦略
13
宣伝広告
広告の開発、パブリシティ、メディアの違い
14
IT社会のマーケティング
IT時代のネットマーケティング、ロングテール
15
まとめ、学習評価
学習の総括、理解度の評価
【テキスト】
「通勤大学 MBA 2 マーケティング」
:青井倫一著(総合法令)
【参考書・参考資料等】
MBAマーケティング:
(ダイヤモンド社)
.マーケティングの実践教科書:池上重輔(日本能率協会)
.コト
ラーを読む:酒井光男(日経文庫)
.マーケティング活動の進め方:木村達也(日経文庫)
.ベーシックマーケ
ティング入門:相原修(日経文庫)
.
【学生に対する評価】
出席回数、聴講態度、議論への参加、レポート、試験
- 69 -
教科番号:0718
授業科目:マルチメディア工学(Multimedia Engineering)
(情報電子システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:内村 俊二
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:内村 俊二
【授業の到達目標】
社会や生活の場で必要なインターネット、マルチメディアに関するコンテンツや技術、システムや機器につ
いて基礎を理解・習得することを目標とする。
【授業の概要】
現代社会では不可欠となったマルチメディアや IT の知識の基礎を扱う。マルチメディアの定義、システムや
機器の仕組みの基礎について扱い、次にその応用である携帯電話、家庭・社会のマルチメディア化を取り扱う。
さらに、セキュリティや関係する法令についても触れる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
マルチメディアの特徴(1)
ディジタル化される社会、アナログとディジタル
2
マルチメディアの特徴(2)
マルチメディアの構成要素、双方向性、ユーザインターフェース、
人間の感覚
3
パーソナルコンピュータ
ハードウェア、ソフトウェア、周辺機器
4
メディア処理(1)
ファイルフォーマット、文書、画像
5
メディア処理(2)
動画、音声、3次元 CG、Web
6
インターネット
仕組みと役割、接続、ブロードバンド
7
インターネットサービス(1)
WWW、電子メール
8
インターネットサービス(2)
コミュニケーションツール、ポータル・検索、ブログ・SNS
9
ネットビジネス
オンラインショッピング、金融、コンテンツビジネス
10
携帯電話
携帯電話の進化・多機能化、インターネット接続サービス、電子決
済
11
家庭のマルチメディア化
情報家電、ディジタル放送、ゲーム機のネットワーク化
12
社会のマルチメディア化(1)
IC カード、街中のマルチメディア、交通
13
社会のマルチメディア化(2)
医療と福祉、ディジタルアーカイブ、行政と政治
14
セキュリティと知的財産権
ネットワークセキュリティ、知的財産権、個人情報保護
15
総まとめ
授業のまとめ及び試験
【テキスト】
第二版 入門マルチメディア -IT で変わるライフスタイル- インプレス
【参考書・参考資料等】
マルチメディア検定公式問題集第一版 マルチメディア検定問題集編集委員会 (編さん)
【学生に対する評価の方法】
定期試験(70%)
、小テスト(20%)
、宿題(10%)
- 70 -
CG-ARTS 協会
教科番号:0719
授業科目:コンピュータ工学Ⅰ(Computer EngineeringⅠ)
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:岡部 雅一
【授業の到達目標】
数と文字の表現法並びに、集積回路、論理回路、論理演算回路、記憶素子、A-D・D-A 変換器等コンピュー
タを構成する基本素子の動作原理、更にその応用部品である中央処理装置の、基本動作、実行の流れ、命令形
式等を理解することを到達目標とする。
【授業の概要】
パソコンは身近な道具となり、一般にも普及しているが、より高度なパソコンの使用を考える技術者として、
パソコン等コンピュータの基礎的な概念や知識について知る必要がある。本講義ではハードウェアに主点を置
き、コンピュータの基礎である、数と文字の表現法、集積回路、論理回路、論理演算回路、記憶素子、A-D・
D-A 変換器につき、最新の技術を含め習得する。また、コンピュータを構成する中央処理装置の、基本動作、
実行の流れ、命令形式を学習する。
【授業要旨】
回数
題
目
1
コンピュータの歴史と基盤
授 業 内 容
コンピュータの歴史、コンピュータの構成、コンピュータの基盤技術
技術
2
数と文字の表現法1
整数の表現法、小数の表現法
3
数と文字の表現法 2
2 進数の加減算、文字の表現
4
論理回路 1
プール代数、ド・モルガンの定理、論理式と真理値表
5
論理回路 2
組合せ論理回路の設計、順序回路、フリップフロップ
6
集積回路と論理演算回路 1
デジタル集積回路、レジスタ、シフトレジスタ
7
集積回路と論理演算回路 2
カウンタ、エンコーダとデコーダ
8
集積回路と論理演算回路 3
マルチプレクサとデマルチプレクサ、比較器
9
集積回路と論理演算回路 4
加算器、乗算器
10
基本記憶素子
基本記憶素子
11
A-D 変換器と D-A 変換器
A-D 変換器と D-A 変換器
12
コンピュータの基本構成と
CPU とバスライン、コンピュータの基本動作、中央処理装置
CPU1
コンピュータの基本構成と
13
CPU 内の信号の流れ、命令形式
CPU2
コンピュータの基本構成と
14
特殊データ転送、CPU の性能評価
CPU3
まとめ・評価
15
まとめと試験
【テキスト】
「コンピュータ概論」 黒川和夫・半谷精一郎・見山友裕・長谷部幹夫
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席状況、レポート、試験により評価
- 71 -
コロナ社
教科番号:0720
授業科目:コンピュータ工学Ⅱ(Computer Engineering Ⅱ)
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:岡部 雅一
【授業の到達目標】
ワンチップマイコン用アセンブリ言語によるプログラムの開発の概略並びに、CPU の動作原理、割込みサブ
ルーチンの仕組み等の理解し、更に器制御用組込み型プログラム作成上に必要な、ハードウェア、ソフトウェ
ア両面の知識に習熟することを到達目標とする。
【授業の概要】
私たちの周囲には電気で動作している機器・装置が数多く存在する。これら機器・装置の殆どにワンチップ
マイコンが実装され、制御されている。例えば乗用車では百個以上のワンチップマイコンが実装されていると
いわれている。本講義ではワンチップマイコン用アセンブリ言語によるプログラムの開発を学習することによ
り、CPU の動作原理、割込みサブルーチンの仕組み等の理解とともに、機器制御用組込み型プログラム作成上
に必要な、ハードウェア、ソフトウェア両面の知識を習熟する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
制御用マインコンとは
パソコンとマイコンの差異、マイコンの役割
2
マイコンの構成要素
コンピュータの構成要素、処理能力による分類
3
マイコンの頭脳−CPU−
命令の実効、命令実行の順序
4
マイコンの記憶部−メモリ−
メモリ IC の種類、メモリの原理、ROM の種類と特徴、RAM の種類と特
徴
5
マイコンの入出力部
センサとアクチュエータ、光センサ、発光ダイオード、リレー、DC モー
タ、パルスモータ
6
マイコンの実際
シングルチップマイコン、H8/300H 16 ビットマイコンの実際
7
CPU の内部レジスタ
汎用レジスタ、コンデションコードレジスタ構成、条件判断
8
計算の仕組み
符号付 2 進法/符号なし 2 進法、ASCII コード、16 進数
9
命令の種類とアドレッシン
機械語命令とアセンブリ言語、命令の構成、アドレッシングモード
グモード
10
アセンブリ制御命令
シンボルによる表記、コメントの挿入、ソースプログラム作成時の規則
11
簡単なプログラムの作成 1
加算プログラム、データ並替えプログラム、サブルーチンとスタックポ
インタ
12
簡単なプログラムの作成 2
メモリクリアプログラム、汎用レジスタの退避と復帰
13
マイコンによる制御−I/O
メモリマップド I/O、I/O ポート、データ出力プログラム、I/O ポート
ポート−
とレジスタ
14
割込みとリセット
リセット、割込みの種類、NMI、割込み動作、割込み処理プログラム
15
まとめ・評価
まとめと試験
【テキスト】
「マイコン入門講座」 大須賀威彦
電波新聞社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席状況、レポート、試験により評価
- 72 -
教科番号:0721
授業科目:ソフトウェア工学(Software Engineering)
(情報電子システム・機械システム)工学科(3・4)年(2)単位
担当者:當金 一郎
【授業の到達目標】
将来プログラマーやシステムエンジニア等のソフトウェア産業に従事することを目的とする人に対して、実
際にシステム開発において、どのような問題が生じやすく、それをどのように解決していかなくてはいけない
か理解させる。
特にシステム開発工程モデルのウォーターフォールモデルとスパイラルモデルの概念、およ
びDFD等の要求定義技法、更に各種のテスト技法を身につけることを目標としている。
【授業の概要】
ソフトウェア工学ではソフトウェアを工業製品とみなし、その効率的でかつ安定した生産の方法の確立を目
指している。本講義では情報処理システムを実際に開発する際に必要とされる知識と手法のうち、特に基本的
かつ重要と思われる事項の解説を行なう。なるべく具体的事例を多く取り上げて講義する予定である。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
ソフトウェア工学概略
情報処理システム構築に関する諸問題、ソフトウェア工学の目的
2
システム開発工程モデル
ウォーターフォールモデル、スパイラルモデル、再利用モデル
3
システム開発のフェーズ概説
要求調査~運用・保守までの各フェーズの内容と流れを簡単に解説
4
要求定義概説
要求定義の内容、要求定義時に発生しがちな問題点の解説
5
要求調査法の分類
資料収集法、現場観察法、アンケート法、インタビュー法の解説
6
要求分析技法(1)
要求分析の分類、情報分析の内容と要求定義との関係
7
要求定義技法(2)
構造化分析技法①:データフローダイアグラム解説
8
要求定義技法(3)
構造化分析技法②:有限状態機械モデル、デシジョンテーブルとデシジョンツリー
9
要求定義技法(4)
構造化分析技法③:データディクショナリー、ER図
10
外部設計技法
外部設計とは何か、具体例を挙げて解説
11
内部設計技法
プログラム分割の意味、STS 分割手法、TR 分割手法、モジュールの独立性
12
プログラム設計技法
プロセスフローチャート、ジェネラルフローチャート、ディテールフローチャートの概念を例により解説
13
テスト技法
単体テストとデバッグ、テストドライバとスタブ、結合テスト、システムテスト、運用テスト
14
オブジェクト指向
オブジェクト指向の概念、UML手法
15
総まとめ
講義した内容で重要な点を再確認し、期末試験を実施する。
【テキスト】
「図解でわかるソフトウェア開発のすべて」Mint 著、日本実業出版社
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
出席回数、聴講態度、期末試験
- 73 -
教科番号:0722
授業科目:情報システム工学(Information System Engineering)
(情報電子システム・機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:當金 一郎
【授業の到達目標】
1.情報システムの役割を理解する。
2.情報システムのライフサイクルを理解する。
3.情報システムの開発手順を理解する。
4.情報システムの評価と管理の方法を理解する。
【授業の概要】
情報システムは多くの組織で必要不可欠となっている。情報システム全体の計画・設計・製造・運用・保守と
いうライフサイクルにおいて遭遇する諸問題を効率的に解決する諸技術の基礎について述べる。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
情報と情報システム
情報、情報処理、情報システム
2
情報システム工学
定義、コアカリキュラム、情報システム化技術、背景
3
具体的情報システム
製造業、流通業、金融業の情報システム
4
情報システムの変遷
計算機の歴史、情報システムの発展のモデル
5
情報システムのタイプ
バッチ処理、オンライン処理、集中処理と分散処理
6
システムのライフサイクルモデル
ライフサイクルモデル、ウォータフォールモデル、プロトタイプモデル
7
システムの分析
要求定義、現状分析、調査方法、グループディスカッション
8
業務システムのモデル
図的構造モデル、ペトリネット、目的樹木、数量分析
9
システムの構想立案
システム構想、構想立案の方法
10
意思決定手法
マトリックス法、AHP、順位法、一対比較法、効用理論
11
情報システムの評価
評価の種類、価値の種類、価値の見積もり
12
情報システムの評価と監査
コスト評価、リスク評価、システム監査
13
情報システムの開発管理
スケジュール管理、品質管理
14
情報システムエンジニア
情報技術者の役割、SE、情報産業
15
まとめ、評価
授業のまとめ、到達度試験
【テキスト】
情報システム工学入門 薦田憲久 著 朝倉書店 2007 年 3 月 ¥3,200
【参考書・参考資料等】
システム工学 室津義定、大場史憲、米沢政昭、藤井進、小木曽望 著 森北出版
【学生に対する評価の方法】
定期試験 90% レポート 10%
- 74 -
2007 年 8 月 ¥3,000
教科番号:0723
授業科目:情報工学演習(Seminar of Information Engineering)
(情報電子システム)工学科 (3)年 (1)単位 担当者:内村 俊二
(機械システム)工学科 (4)年 (1)単位 担当者:内村 俊二
【授業の到達目標】
演習を通して数値計算のアルゴリズムを習得することにより、専門分野に応用できる基礎的な力を身につけ
ることを目標とする。
【授業の概要】
本講義は、計算機シミュレーションや数値解析に用いられる数値計算法の各種アルゴリズムを学び、応用力
を身につけるための演習を行う。演習は Excel 上で行う。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
数値計算法の基礎
数値計算法の位置づけ、Excel の機能、誤差の起因と種類
2
方程式の解法(1)
ニュートン法、はさみうち法
3
方程式の解法(2)
方程式の解法のまとめ、課題演習
4
行列の計算
加減算、乗法、逆行列
5
連立方程式の解法(1)
ガウス・ジョルダン,LU 分解
6
連立方程式の解法(2)
連立方程式の解法のまとめ、課題演習
7
関数の補間と近似(1)
ラグランジュの補間法
8
関数の補間と近似(2)
最小2乗法による近似と回帰
9
関数の補間と近似(3)
関数の補間と近似のまとめ、課題演習
10
数値積分法(1)
台形公式法、シンプソン法
11
数値積分法(2)
ガウス法、ロンベルグ法
12
数値積分法(3)
数値積分法のまとめ、課題演習
13
常微分方程式の解法(1)
オイラー法、ルンゲ・クッタ法
14
常微分方程式の解法(2)
ミルン法、高階微分方程式の解法
15
常微分方程式の解法(3)
常微分方程式の解法のまとめ、課題演習
【テキスト】
Excel による数値計算法
趙華安 著
共立出版
【参考書・参考資料等】
必要に応じて、参考資料の自作プリントを配布する。
【学生に対する評価】
小テスト、課題提出、授業態度ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 75 -
教科番号:0724
授業科目:通信工学Ⅰ(Communication EngineeringⅠ)
(情報電子システム)工学科(2)年(2)単位
担当者:棚田 嘉博
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:棚田 嘉博
【授業の到達目標】
1.信号と雑音の特徴と表現の方法を理解する。
2.有線伝送路と無線伝送路の特徴を理解する。
3.アナログ変調の特徴を理解する。
【授業の概要】
情報をアナログ信号に変換し、有線伝送路または無線伝送路を経て、効率良く伝送する方法を講述する。通信
システムの概要、信号と雑音の取り扱い方、伝送路の特徴を説明した上で、アナログ変調の方法と特徴を解説
する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
通信の歴史
オリエンテーション、通信の歴史
2
通信システム
信号と雑音、通信容量、通信システム
3
線路
電線、分布定数線路、インピーダンス整合
4
電波
電波、アンテナ、電波伝搬
5
光ファイバ
光ファイバ伝送、マルチモード光ファイバ、シングルモード光ファイバ
6
信号とスペクトル(1)
波形、符号、情報、信号、フーリエ級数、離散スペクトル
7
信号とスペクトル(2)
孤立波形、フーリエ変換、連続スペクトル
8
信号とスペクトル(3)
周期波形、孤立波形のスペクトル解析
9
不規則信号と雑音
不規則信号、雑音、自己相関関数、パワースペクトル
10
雑音
白色ガウス雑音、雑音指数
11
振幅変調(1)
振幅変調、乗積変調、両側波帯伝送、単側波帯伝送、周波数分割多重
12
振幅変調(2)
DSB 波の復調、SSB 波の復調、S/N 比
13
振幅変調(3)
基底帯域信号、伝送帯域信号、復調信号のスペクトル解析
14
角度変調
位相変調、周波数変調、FM 波の復調、S/N 比
15
まとめ、評価
授業のまとめ、到達度試験
【テキスト】
通信工学
高木 相
朝倉書店 2002 年 3 月
\3,360
【参考書・参考資料等】
エース 情報通信工学
佐藤正志、藤井健作、野村康雄、前田 裕
【学生に対する評価の方法】
定期試験 90%、レポート・小テスト 10%
- 76 -
朝倉書店
2004 年 4 月 ¥2,940
教科番号:0725
授業科目:通信工学Ⅱ( Communication Engineering II )
(情報電子システム)工学科(2)年(2)単位
担当者:棚田 嘉博
(機械システム)工学科(4)年(2)単位
担当者:棚田 嘉博
【授業の到達目標】
1. ディジタル変調の特徴を理解する
2.通信ネットワークの特徴を理解する。
3.放送の特徴を理解する。
【授業の概要】
情報をディジタル信号に変換し、有線伝送路または無線伝送路を経て、効率良く伝送する方法を講述する。ア
ナログ信号からディジタル信号への変換、ディジタル変調の方法と特徴、通信ネットワークおよび放送ついて
解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
アナログ信号の標本化
オリエンテーション、標本化定理
2
パルス変調
パルス振幅変調、パルス幅変調、パルス位置変調
3
ディジタル信号への変換
A/D 変換、量子化、量子化誤差、D/A 変換
4
パルス符号変調(1)
パルス符号変調、符号化、圧縮と伸張、波形等化、
5
パルス符号変調(2)
伝送帯域信号、ビット誤り率、時分割多重
6
伝送符号
単極符号、両極符号、両極 RZ 符号、マンチェスター符号
7
搬送波伝送
ASK、FSK、PSK、直交振幅変調、伝送速度
8
スペクトル拡散通信
通信容量、スペクトル拡散、拡散符号、符号分割多重、GPS
9
ディジタル変調の特徴
伝送速度、周波数帯域、ビット誤り率
10
符号理論(1)
誤り訂正符号、剰余算法、ブロック符号
11
符号理論(2)
ハミングの距離、ハミングの重み、線形符号
12
光通信
光ファイバ伝送、波長多重、光空間伝送
13
通信ネットワーク
電話、移動通信、衛星通信、マルチメディア、インターネット
14
放送
ラジオ、テレビジョン、衛星放送
15
まとめ、評価
授業のまとめ、到達度試験
【テキスト】
通信工学
高木 相
朝倉書店 2002 年 3 月 ¥3,360
【参考書・参考資料等】
エース 情報通信工学
通信工学概論
佐藤正志、藤井健作、野村康雄、前田 裕
木村 磐根
オーム社 4004 年 3 月
【学生に対する評価の方法】
定期試験 90%、レポート・小テスト 10%
- 77 -
¥2,625
朝倉書店
2004 年 4 月 ¥2,940
教科番号:2751
授業科目:福祉機器工学( 英文 )
(機械システム)工学科(2)年 (2)単位
担当者:大恵 克俊
【授業の到達目標】
福祉や福祉機器に関する基本的な概念を理解するとともに、人間と機械との関係性についてさまざまな視点
を身につける。また、福祉と工学という異なる学問領域がどのように融合しあって社会に貢献しているかにつ
いて理解する。
【授業の概要】
現代の科学は他分野の融合によって加速度的に発展していく可能性を秘めている。福祉の分野も例外ではな
く、現状を知り問題点をあぶりだすことで、工学的アプローチによる問題解決の手法が見えてくる。本講座で
は、人間への理解を前提とした”福祉”を知ることで、工学分野のみならず他分野への興味を促し、学問領域の
枠を超えたグローバルな視点からの課題解決の糸口を探る。福祉における工学の果たす役割についても概説す
る。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
福祉工学概論
福祉工学とは、ユニバーサルデザイン、ノーマライゼーション、バリアフリー
2
超後期高齢社会と生活像
人口転換モデル、生存率曲線、用のモデル、量的生活から質的生活へ
3
利用者への理解
加齢と身体機能、プラス思考の加齢特性、機能変動の特徴、障害の分類
4
福祉工学的アプローチ
ヒト・モノ・環境の機能補完連鎖、機器側性能と人側特性のバランスモデル
5
生活の継続性と阻害要因
生活用製品のユーザビリティー、4 大障壁、技術中心設計から人間中心設計へ
6
事故防止への安全対策
ヒューマンエラー、ボディメカニクス、車椅子、セミオーダーメイドへ
7
製品性能や生活環境の適応
ライブウェアが有する諸原則、生活空間および動線、生活環境の物理的基準
8
利用者特性とモノづくり
ユーザ・ピラミッド、利用者ニーズの把握、アベレージ氏とパーセンタイル嬢
9
福祉用具の範囲と開発
具体的な配慮事項、安全性への重視、先端技術に”丸み”をつける
10
福祉用具の現況と課題
ケアプランニング、ISO/IEC ガイド 71 の適用、福祉用ロボットの実用化
11
居住環境の現況と課題
バリアフリー、在宅 3 点セット、住宅改修の心得、改修に備えた住宅設計
12
日常生活圏の現況と課題
ハートビル法、交通バリアフリー法、バリアフリー化が望まれる公的空間
13
超後期高齢社会を支える
アクセシビリティーの推進、バリアフリー化からユニバーサル化へ
14
プレゼンテーション
課題に対してグループでディスカッション、プレゼンテーションを行なう
15
まとめ
【テキスト】
福祉工学による生活環境支援
徳田 哲男著
日本出版サービス
【参考書・参考資料等】
福祉機器入門
宇土 博著
労働調査会
【学生に対する評価の方法】
定期試験、レポート、出席状況
- 78 -
教科番号:2752
授業科目:福祉機器設計(Design of Assistive Technology)
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
医療・福祉機器に関連する分野の計算を通して、医療・福祉工学技術者の計算能力を育成することを目標と
する。
【授業の概要】
本講義では、医用機械工学で学習した基礎理論を応用して、設計の基礎である強度計算を行う。強度計算の
対象は、医療・福祉分野のなかで人工股関節、大腿骨などを取り上げている。また、医用機械工学で学習して
いない分野に対しても設計に関する計算を中心に実施する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
弾性変形量
大腿骨の変形量の計算
2
曲げ強度
人工股関節の曲げ強度の計算
3
機械要素
締結要素、運動伝達要素、伝達トルクの計算
4
機械要素
流体機械要素
5
剛体の力学
力とモーメントのつりあい、反力の計算
6
リンク機構
関節の運動自由度
7
関節合力
上腕の力のつりあい、筋力の計算
8
関節合力
股関節周囲の力のつりあい、関節合力の計算
9
波動工学
超音波診断、音速の推定
10
波動工学
ドップラー効果による血流計測
11
波動工学
ドップラー流速計による血流速の計算
12
トライボロジー
固体の接触、摩擦
13
トライボロジー
磨耗、人工股関節の比磨耗量の計算
14
トライボロジー
潤滑、人工股関節スクイズ膜時間の計算
15
まとめ
【テキスト】
医用機械工学
馬渕清資 著
コロナ社
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価】
定期試験の結果、授業態度、課題の提出状況ならびに出席状況で総合的に評価する。
- 79 -
教科番号:2755
授業科目:医用機械工学(Medical and Mechanical Engineering)
(機械システム)工学科(3)年(2)単位
担当者:灘光 陽
【授業の到達目標】
医療・福祉機器に関する諸問題に、どのように機械工学が適用されているかを理解し、これらの基礎理論を
医療・福祉機器の諸問題に応用できる基礎的な能力を育成することを目標とする。
【授業の概要】
近年の超高齢社会において、医療・福祉の分野における工学の役割は大変重要で、医工連携が必要であると
されている。高度な医療・福祉機器の発達に伴い、医療・福祉のための技術やシステムを工学の視点から考え
る必要がある。ところで、医療機器の大半は電子機器であるが、生体内の機能においては血液の流れやポンプ
に代表されるように、機械工学の学問で説明できる事柄が多く存在する。本講義では、医療・福祉機器に関連
する、流体力学・熱力学・材料力学の分野を解説する。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
流体静力学
パスカルの原理を注射器に適用
2
流体動力学
出血、高気圧酸素治療装置にグレアムの法則を適用
3
流体動力学
血流量にハーゲン・ポアゼイユの法則を適用
4
流体動力学
液滴内の圧力、血管内血液の層流・乱流
5
流体動力学
毛細管粘度計、血液ポンプ
6
熱力学
温度と熱
7
熱力学
温度管理
8
強度について
点滴器具、インプラント材料
9
弾性変形
ひずみ、弾性係数
10
弾性変形
変形量
11
内圧を受ける容器
動脈瘤のモデル
12
曲げ強度
曲げモーメント
13
ねじりモーメント
血液ポンプの回転軸
14
回転体
遠心分離機
15
まとめ
【テキスト】
医用機械工学
馬渕清資 著
コロナ社
【参考書・参考資料等】
授業中に適宜配布
【学生に対する評価】
定期試験の結果、授業態度、課題の提出状況ならびに出席状況で総合的に評価する。
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教科番号:2754
授業科目:医療福祉機器概論
(機械システム)工学科(4)年(2)単位 担当者:大惠 克俊
【授業の到達目標】
この講義では,医療福祉機器に関する基礎から応用までの広範な知識を身に付けることを目標とする。
【授業の概要】
現在の医療福祉現場で用いられている様々な医療福祉機器について,その原理,使用目的,効果や,それら
を適用する障害の原因・症状などを学ぶ。また,最新の医療福祉機器に関する研究・開発動向などについても
解説し,技術者として重要な広範な知識および広い視野を獲得することを目指す。
【授業要旨】
回数
題
目
授 業 内 容
1
医療福祉機器基礎
福祉工学・医療工学,現在の医療機器・福祉機器
2
障害に関する基礎知識と
障害および障害者の定義,
視覚障害
視覚障害の原因と症状,視覚障害者用医療福祉機器
3
四肢機能障害
四肢機能障害の原因と症状,四肢障害者用医療福祉機器
4
聴覚・言語障害
聴覚・言語障害とは,聴覚・発声のメカニズム,原因と症状
5
聴覚・言語障害
聴覚・言語障害者用医療福祉機器
6
内部障害
心臓機能障害の原因と症状,心臓機能障害者用医療福祉機器
7
内部障害
腎臓機能障害の原因と症状,腎臓機能障害者用医療福祉機器
8
内部障害
呼吸機能障害,膀胱または直腸の機能障害について
9
内部障害
小腸機能障害,HIV による免疫機能障害,肝臓機能障害について
10
生体機能代行
バイオメカニズム,生体機能代行用医療福祉機器
11
介護者支援用福祉機器
介護者支援用福祉機器
12
新しい医療工学
低侵襲治療,再生医療
13
新しい医療工学
手術支援機器,臨床用検査機器
14
医療福祉と工学
医療福祉工学と機械工学,国内の医療福祉機器メーカー
15
まとめ
【テキスト】
【参考書・参考資料等】
【学生に対する評価の方法】
レポート、出席状況
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教科番号:2999
授業科目:卒業研究(Bachelor’s Thesis and Seminar)通年
(機械システム)工学科(4)年(4)単位
担当者:全教員
【授業の到達目標】
講義・演習・実験で学んだ知識を生かし、未解決の問題に立ち向かい、問題解決法を学びつつ、卒業論
文を仕上げる。
1)種々の科目・技術を統合し、正解のわからない問題に取り組む力、想像力を身につける。
2)研究活動を通して、社会の要求について、機械工学の観点から多面的に考え、研究の社会的背景、
意義を説明できる。
3)機械工学に関する専門知識と技術を研究に応用することができる。
4)与えられた制約の下で計画的に調査・研究を進め、研究をまとめることができる。
【授業の概要】3年次までに習得した知識をもとに、学生が各テーマに対し、専門分野の知識を深め、主体性
をもって取り組めるよう指導する。具体的には、各研究室で創意工夫しながら、研究の方法の設定、実験、お
よびデータの解析を行う。
卒業研究の学科全体でのスケジュールは大略次の通りである。
4月 :研究テーマの設定
10月:中間発表会(3 年生も全員聴講させる)
2月中旬:卒業論文の提出と審査および発表
各教員の指導するテーマは下記の通りである
指導教員
宮 城 雅 夫
学 生 研 究 テ ー マ
ファジイ制御による時系列データの予測
非線形制御システムの安定性に関する研究
本 田 隆 志
弱い衝撃波のマッハ反射に関する研究
髙 野 浩 造
半自動溶接におけるひずみ分布と温度分布に関する研究
原書「工作機械の振動」の翻訳と解説
灘 光
陽
高性能爆薬によって生じる衝撃波の特性と応用
衝撃波の収束に関する数値シミュレーション
田 辺 征 一
スターリングエンジンに関する研究
板 倉
車両安全システムに関する研究
朗
高 口 裕 芝
小型風車発電システムの設計及び設計検証に関する研究
二次元一様流中における鈍頭物体周りの流れ場に関する研究
仮 屋 孝 二
自動車ゼミ
【学生に対する評価の方法】
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