中国語学習のための基礎知識ー社会生活編ー Topics “中国电影” Zhõngguó diànyœng（中国映画）文化大革命とその後の映画映画祭でグランプリの栄に輝きました。中国は建国後しばらくして「文化大革命」という十年『紅いコーリャン』（『红高粱』間の混乱期がありました。この間は娯楽や文化の空白期 1988 年）などの作品は国内の観で、最初の七年間は一本も長編劇映画は製作されず、最客だけでなく、欧米の観客にも後の三年間に七本だけ「模範映画」がつくられました。賞賛されました。『さらば、わ霸王别姬 1976 年文化大革命がが愛』（『霸王别姬』1992 年）は「超一級品」であると日終わると、映画界は再本の映画評論家佐藤忠男氏も評価しています。び大衆娯楽の中心として栄えました。文化大『初恋のきた道』（『我的父亲父亲』1999 年）は貧しい革命終焉直後はこの時田舎の純朴な恋物語で、美しい風景を背景に語られます。代に受けた精神的トラ農村の教育問題を取り上げた『あの子を探して』（『一个ウマを描く「傷痕ドラマ」の流行をもたらしました。『人、都不能少』1999 年）はベネチア映画祭でグランプリを獲中年に到る』（『人到中年』1982 年）は現代中国の知識層得しました。が直面する苦悩を大胆かつ切実に描いたものです。『北京の思い出』（『城南旧事』1982年）は 1920 年に北京で第 6 世代の映画幼年時代を過ごした女性の思い出をストーリとしていま 90年代以降が「第 6 世代」となりす。この二作は 1983 年、池袋でます。中国社会の改革が一層進んだ行われた〈’ 83 年中国映画新作ことで、さまざまな社会矛盾が現れフェスティバル〉で、話題にな始めた時期です。そんな中、社会のり評判を呼びました。その他、底辺で苦悩する人々の姿を描く、身文革批判映画の傑作、謝晋の『芙近な題材をモチーフにした作品が増蓉鎮』（1987 年）があります。えてきます。この世代は、淡々と人第５世代の革新間の心理を描いた個性的な作品が多いのが特徴です。王小帥の『北京の自転車』（『十七岁的单车』2001年）は、出稼ぎ労働者を主人公にした作品で、2001年第 51 回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞し、海外で高い評価を受けたものです。中国の映画はよく「これは第 N 世代の監督作品だ」などと呼ばれます。 1930 年代を中心とした時期が「第 1 世代」です。その後に続くトーキー映画の時代が「第 2世代」で、反封建や近代化を主題にしていました。中華人民共和国成立後から 1950 年代にかけてが「第 3 世代」で、社会主義建設国際的な中国映画という理想がありました。文化大革命から 80 年代にか張芸謀の『HERO』（『英雄』2002 年）はけてが「第 4 世代」、文革中の知識階層らの辛い思いをエンターテイメントとして武闘を楽しみ感傷的に回顧する作品が多く現れました。ながら、物語の骨子では政治の根本的な問そして 1982 年北京映画学院を出た学生たちが第 5 世題に触れている映画です。『LOVERS』（『十代です。日本でもよく知られている陳凱歌、張芸謀、田面埋伏』2004 年）は義の世界に生きる男壮壮、呉子牛などは第 5 世代の有名な監督です。彼らのたちの愛の世界への脱出を描いた映画で、映画は社会主義の説教をやめ、より自由なアプローチを二作とも国際的に大成功を収めました。選択しました。彼らは前の世代の中国の映画人によって中国を代表する女優、章子怡 Zhãng Zœyí（1979 年～）作られた社会主義リアリズムの伝統を拒絶する点で共通は国際的にも有名です。1999 年に張芸謀監督の『初恋のしています。きた道』に出演し、第 50 回ベルリン国際映画祭で銀熊 1983 年から瞠目す賞を受賞しました。そのほかに『HERO』、『LOVERS』、べき作品が次々と発表『ジャスミンの花されました。『黄色い開く』（『茉莉花开』大地』（『黄土地』1984 2004 年）『、SAYURI 年）は陳凱歌の初監督』（2005 年）など多作品です。黄土地帯の壮大な風景と農村に暮らす人々のくの映画に主演し生活を追った作品です。この作品を境に国際的にも中国ています。映画が注目されはじめました。田壮壮の『青い凧』（『蓝左・章子怡／右・『初风筝』1993 年）は文化大革命期の悲劇を描き、東京国際恋のきた道』の章子怡 2011© ASAHI e-text 編集委員