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世 田 谷 区 子 ど も 読 書 活 動 推 進 フ ォ ー ラ ム

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2008 年 5 月発行
世田谷区子ども読書活動推進フォーラムの報告
「 読書の喜びを子どもたちに ~ 広げよう!深めよう!子ども読書のネットワーク 」
去る2月16日、中央図書館と世田谷文学館が共催で、
「世田谷区子ども読書活動推進フォーラ
ム」を開催しました。
子どもたちはその年齢や環境に応じた大人たちとの関わりを通して、さまざまな本と出会い、
成長していきます。そのため、子どもの読書環境を豊かにするためには、子どもたちを取り巻く
方々がお互いの立場を理解し、連携を深めていくことが大切です。
このフォーラムは、本を通して子どもたちと関わる大人たちがお互いの活動を知り、連携・協
力のきっかけづくりとすることを目的にしたもので、当日は区内の子どもに関わる施設や、地域
で活動する区民の方々など、75名ほどが参加しました。
このパンフレットはフォーラムに参加したみなさんが会場で報告した活動内容などをまとめた
ものです。子どもの読書活動を推進するための参考資料としてご活用ください。
実施概要
(1)実施日時
平成20年2月16日(土) 14時から16時50分
(2)場
所
世田谷区教育センター
所在地:世田谷区弦巻3-16-8
(3)参加人数
75名
(4)進
行 ①はじめに
②読書活動団体などの活動や取組みの紹介
③子ども関係施設などの取組み
④活動報告や取組みに対するコメントなど
問い合わせ先 世田谷区中央図書館 〒154-0016 世田谷区弦巻3-16-8
電話 3429-1811
世田谷文学館
〒157-0062 世田谷区南烏山1-10-10 電話 5374-9111
●読書活動団体などの活動や取組み●
「東玉川小学校の学校図書館の取組み」
東玉川小学校学校運営委員会委員長
取組みは、水曜日の放課後と、夏期休業中の水泳指導日の
学校図書館開放でした。保護者や地域の中学生ボランティ
アが担当し、利用の機会を増やすことができました。
平成18年度には、専門家の指導の下、ボランティアに
よる図書室改造計画に取組むことで環境整備が図られ、子
どもたちの意識も変わってきました。
本年度は、<整備><装飾><読み聞かせ>とそれぞれ
の分野のボランティアを募集し活動中です。
区立図書館との連携も、学校図書館の活動におおいに役
立っています。
PTA家庭教育学級では、乳幼児期の子守唄やわらべ唄
から絵本へと、子どもの人格形成・情操教育にいかに読書
が大切か、どんな本と出会わせたら良いか、などの勉強会
もしています。
学校公開中には、学校図書館を公開し、広く保護者にど
んな本があるか知ってもらい、家庭での親と子どもの読書
に役立ててもらうようにしました。
世田谷区子ども読書活動推進計画では、目指す子どもの
読書活動の姿を<本とふれあい、本を楽しむ子どもたち>
とし、豊かな心を培い、自分の力で学習する子どもを育て
る学校図書館の運営を目指しています。
本校は、地域運営学校として、今後も子どもたちの望ま
しい読書活動を推進し、豊かな感性を育てるために、学校・
PTA・区立図書館との連携を深めていきたいと考えてい
ます。
本校では、以前より「読書タイム」として、朝の始業前
に担任が子どもたちと一緒に本を読む時間を設け、<命の
大切さ><思いやりの心><善悪の判断><感動する心>
など、豊かな人間性や情操を、読書という普遍的な活動を
通じて育んできました。一人ひとりが自分の好きな本を読
むことを基本としますが、クラスなどで行う読み聞かせで
は、物語の世界を全員が共有することで、一体感が生まれ
たり、自分とは違う様々な意見や見方を知る良い機会とな
り、心を育てる良い経験にもなります。
家庭教育学級でも、親と子どもの読み聞かせ会を、学校
の教育課程に位置付け、全校児童・保護者・地域の方々を
対象に実施しています。
学校運営委員会が読書活動に取組むようになったのは、
平成17年度に地域運営学校に指定され、学力の向上には
読書活動の充実は欠かせない、ということで学校運営委員
会のプロジェクトの1つとして読書活動を取り入れたこと
から始まりました。
それまでも学校から依頼を受け、保護者が学校図書館の
本の整理を始めたところ、書架と本のサイズが合わない、
図書のラベルが統一されていない、など様々な問題が出て
きていました。これらの課題を教職員と協力して解決して
いくために、学校図書館担当教諭と学校運営委員会の担当
者を窓口として、学校・保護者・地域が一丸となって取組
んできました。
学校運営委員会での読書活動推進プロジェクトの最初の
「ボランティアグループの学校での読書活動」
山城文子さん
おはなし広場・代表 牧野桂子さん
(1) 報告
私たちは、10年ほど前に世田谷おはなしネットワーク(お
はなし会グループの集まり)を立ち上げました。
小学校での読み聞かせというと、朝の読み聞かせ(15分)
が主流で、主にPTAが実施しています。また、授業時間を
利用して実施しているおはなし会もあり、PTAや地域ボラ
ンティアがおこなっています。
私たちは、おはなし会を1クラス単位で実施することを望ん
でいますが、学校からの要望で2クラス以上や全学年対象で
実施することもあります。
活動内容によって、①素ばなしを中心に活動しているグル
ープは<素ばなしの会><おはなし泉>があります。②絵本
とブックトークを中心に活動しているグループは<さくらマ
マ>、③絵本と素ばなしを中心に活動しているグループは数
が多く、代表的なグループは<グレーテルの会><おはなし
広場><グループえん><ありのママ>、④2クラス以上の
大勢の前でおはなし会を実施している代表的なグループは<
おはなしランド>、⑤PTAのお母さんたちが、学校の授業
内容に沿ったおはなし会をやっている代表的なグループは
1
<玉川小学校おはなしバスケット>があり、このグループは、
<学校図書ボランティアネットワーク>という勉強会も立ち
上げています。⑥総合的にいろいろなことに取組んでいるの
が<山の木文庫>です。
(2) 実演(絵本とおはなし)
① 絵本(ゆきの日:キーツ作)の読み聞かせ
② 素ばなし 「ねずみ浄土」
「屋根がチーズで出来た家」
③ 読んだ本と関連本の紹介
※「ゆきの日」の他に、キーツの作品は、
「ピーターのくち
ぶえ」
「ピーターのいす」
「ピーターのてがみ」
「ピーター
のめがね」という続編あり。
「ねずみ浄土」は、
「おはなしのろうそく3」から。
少し言葉は違うが、
「日本の昔ばなし」
(こぐま社)にも
入っている。
「屋根がチーズでできた家」は、スウェーデン昔話で「ヘ
ンデルとグレーテル」によく似ている話です。
「山の木文庫(地域文庫)の乳幼児への読書活動」 山の木文庫・代表 富本京子さん
(1) 報告
世田谷には、昭和30年、
「土屋文庫」が、昭和40年、
経堂に「若草文庫」
、昭和43年に「めだか文庫」
(世田谷
区と目黒区の境目)ができ、昭和48年に砧地域を活動の
拠点とする「山の木文庫」ができました。今年でその活動
は、35年になります。
私が図書館と関わるようになったのは、昭和45年に砧
図書館を活動拠点とする<世田谷親子読書会>(昭和44年
発足)に息子と入会した時でした。その頃の図書館は貸部屋、
貸本屋というイメージが強く、職員の方たちも非協力でし
た。翌年、砧図書館まで通うのが大変だという人たちで、
私のうちで<祖師谷親子読書会>を立ち上げました。その
活動の中で、課題図書の購入や、子どもが育った後の図書の
扱いに困るという声が上がり、図書館に相談したところ、
昭和48年から図書館と利用者が話し合える場「利用者懇
談会」を毎月第3木曜日に行うようになり、現在も続いて
います。
丁度、その頃、祖母富本一枝(
「山の木書店」児童出版社
設立者)が残した児童書400冊とその祖母の意思を引き
継ぎ「山の木文庫」をはじめました。そんな中で、文庫に
来ている保護者から子育ての相談を受けるようになりまし
た。子どもの発達段階や状態を勉強し又、
「本と子ども」
(吉
井善三郎等著/国土社)を読み<耳からの読書そして目か
らの読書>という概念の大切さを知り、2歳児前後の親子
を対象とした、ひよこグループのおはなし会をはじめまし
た。
お話を聞いて育った子どもは、自分でも話してみたくな
るものです。文庫では、3歳ぐらいの子から昔話などを覚
えて語るようになります。そこから生まれたのが、
「子ども
が語る昔話の会」
(毎年「ぱる児童館」
「きぬたとしょかん
まつり」で実施)です。発表日までの間、ただ、大人は、
子どもの話をきちっと聞いてあげることが大切なのです。
はじめのうちは、学校も図書館も「おはなし会」は職員
だけで実施しており、中へ入ることはできませんでしたが、
砧図書館でも平成7年頃から小さな子どもを対象にしたお
はなし会がはじまり、
「おはなし会」を通じ、職員と交流が
できるようになりました。
平成12年には、
「子ども読書年」
「国際ボランティア年」
となり、ブックスタート事業が話題になり、文庫でも0・1
歳児親子対象の「たまごグループ」が誕生しました。平成
18年7月に開館した経堂図書館でも、赤ちゃんのおはな
し会「おひざでだっこのおはなし会」を毎週開催、続いて
昨年の4月から砧図書館で月1回「おひざでだっこのおは
なし会」に協力しています。
「おひざでだっこのおはなし会」では、お母さんたちに
絵本の紹介と共にわらべ歌や綾取り、お手玉など昔から伝
わる日本文化を取り入れて「おはなし会」を行い、子ども
の耳を育てることの大切さ、そして「聞く、話す、読む、
書く」というプロセスで育まれる読書の大切さ、楽しさを
伝えていきたいと思っています。
(2) 実演「おひざでだっこのおはなし会」プログラム
*ろうそく ぱっ(はじまりのうた)
1.ゴリラのお着替え(人形)
本の読み聞かせと紹介
・
「パンツのはきかた」岸田今日子文/佐野洋子絵
「こどものとも年少版」
(福音館書店)
・
「おててがでたよ」林明子作(福音館書店)
・
「じぶんで じぶんで」とくながまり、みやざわはる
こ作(アリス館)
2. だっこのえほん ヒド・ファンへネヒテン作/のさ
かえつこ訳(フレーベル館)
3.ふれあいあそび 「たかいやま ひくいやま」
「おふ
ねがぎっちらこ」
「一里二里三里」
「ペンギンさんの
山登り」
4.布あそび「ジージーバー」
「ひよこ」
「ももや」
5.お手玉あそび
*ろうそく ふっ(おわりのうた)
〇コメント1「東玉川小学校、おはなし広場、山の木文庫の活動報告を聞いて」
世田谷文学館
事業部長 生田美秋さん
児童文学作家の斎藤惇夫さんが、雑誌<母の友>で、
「子ど
もの本の知識もなく、伝える情熱もないお母さんたちが学
校でボランティアをしている。これは如何なるものか?」と
問題提起しています。学校に技量が充分でないボランティ
アの方々が入ってきてしまう側面は確かにありますが、お
母さんやお父さんたちが学校で読み聞かせをすることは大
変意味があります。うまい下手の問題ではないのです。
子どもたちに読み聞かせをするということは、知識と技
術の両面で一定のレベルが必要です。そのためには、子ど
もたちの成長の段階に応じた本の理解が必要となります。
赤ちゃんへの読み聞かせは、物語を伝えるというよりも、
親と子どもがコミュニケーションをはかるという意味があ
ります。
おはなし広場・山の木文庫の実践報告の中で、おはなし
の実演をした後、本を並べて紹介していましたが、大事な
ことです。おはなし会が終わったら終わりではなく、家に
帰り子どもたちが本を読んだり、親に読んでもらうように
仕向けることが大切です。
ボランティアの方々と行政が協働して、お互いに情報交
換し、実態を知り、それぞれが子どもたちのために何がで
きるかを確認しあうことが大切です。その一歩となるのが、
このフォーラムです。
東玉川小学校の<朝の読書タイム>で、子どもたち自身
が本を選んで自由に読む、ということは素晴らしいことで
す。アメリカで『読書はパワー』という本があり、その中
に<子どもたちの自由な読書が、子どもたちの読解力を伸
ばす>とあります。一方では、子どもたちの自主的な読書
活動を応援するしくみも大切です。
読書はあらゆる教科の基本であると、最近よく言われま
す。子どもたちのアイデアを活かして、子どもたちが楽し
みながら読書に親しむようなしくみを作ることが必要です。
例えば、高学年の児童が低学年に読み聞かせをする、夏休
みに読書感想のハガキを出す、先生が模造紙にブドウや柿
の木を大きく描き、そこに子どもが読んだ本を実として足
していく、など子どもたちが面白いと思うアイデアを出す
ことが有効です。
2
● 子ども関係施設などの取組み(1)●
幼稚園の取組み
中町幼稚園 副園長 後藤由美子さん
保育サポーターである保護者の方が絵本を選ぶ時も、先生
と相談しながら子どもの発達にあったもの、季節にあったも
の、言葉の美しさや楽しさに触れられるもの、というように
一緒に決めるようにしています。保護者の方もとても熱心で、
図書館やインターネットで調べてきたり、子どもたちにとっ
て保護者の方に読んでもらうことは特別な意味があるため、
読み聞かせも大変熱心に練習してきたりしてくれます。
読み聞かせの後、保護者からの感想では、子どもたちが真
剣に聞いてくれて感激した、という声が多かったです。
今後も保護者の方と協力し、子どもたちが絵本に親しめる
環境を工夫して整えながら、絵本の好きな子どもたちを育て
ていきたいと思っています。
中町幼稚園では、
ほぼ毎日年齢や季節にあった絵本の読み聞
かせを実施しています。子どもたちへ絵本の貸し出しも行っ
ており、特に先生が読み聞かせた本は子どもたちに大人気で
す。
職員室の一角に絵本コーナーを設けるとともに、各教室に
も絵本コーナーを設けています。
昨年度から、世田谷区教育ビジョンの「美しい日本語を世
田谷から」の取組みの一貫として、絵本週間を設けました。
これは、保護者の方に、帰りの会(15分位の間)に絵本の
読み聞かせをしてもらうことで、
「読み聞かせ保育サポータ
ー」と名づけ募集したところ応募者が多かったため、今年度
は募集を2回にしました。
保育園の取組み
新町保育園 園長 杉本壽美子さん
保育園では、
様々な角度から読書活動推進に取組んでいます。ません。大人が読んであげる読み聞かせによって、本を読む
新町保育園では、1歳から6歳までの子どもたちが在籍して 楽しさに繋げていきます。
おり、他の保育園では0歳児の子どもたちも在園しています。 保護者には、10歳位までは読み聞かせをしてください、と
就学前の子どもたちが、生活や遊びの中で、人生の最初に出 伝えています。
会う絵本を中心に、楽しんでいます。
保育園では、絵本から幼年文学、そして児童文学へどう繋い
絵本を読み聞かせることを、職員は特に大事にしており、 でいくかが課題です。
読み聞かせを積み重ねていくと、子どもたちが好む絵本など
絵本は、絵と言葉の総合芸術であると考えており、映像メデ
が手にとるようにわかってきました。大人がしっかりと読み ィアに頼ってしまいかねない状況です。
聞かせてあげること、どんな本を選ぶかが大切です。
大人自身が何が大切か、
本当に子どもたちに伝えておきたい
子どもの手に届くところにある絵本は、昔ばなしなど質の ことが何なのかを、しっかり押さえて小さい頃からきちっと
高い絵本であることが必要です。保護者会などを通じて保護 読み聞かせをやっていきたいです。
者に伝えていくために、ご家庭のお父さんお母さんたちにも、 児童文学作家の石井桃子さんが書いた
「子どもの読書の導き
どういう本を選んだら良いのか、ブックリストを配布するな 方」は、今読んでも新鮮で、その精神をとても大切にして読
ど、機会を見て話しており、図書館を利用する時は、お勧め み聞かせをしていきたいと思っています。毎日保育園では職
の本を尋ねて下さい、と伝えています。
員がいろいろな機会を通じて絵本を読んでいます。今後も職
5・6歳から子どもたちは拾い読みで字が読めたりしますが、員と保護者の方々に、そのことをしっかり伝えていきたいと
おはなしの意味や作者が伝えたいことはまだ十分に理解でき 思っています。
児童館の取組み 「赤ちゃんとママのコンサートほか」 池尻児童館 成田純子さん
今年度に池尻児童館が行った活動の中から2つ紹介します。行いました。その中では、アフリカの作家による絵本「ハン
6月に行われた「赤ちゃんとママのコンサート」では、子 ダのびっくりプレゼント」を巻紙の紙芝居にし、生演奏とい
守唄を中心にフルートとハープ演奏会がありました。フルー っしょに上演しました。各自が持ち寄った手作り楽器を鳴ら
トの調べといっしょに大型紙芝居を上演したり、近隣の下馬 しながら戸外での紙芝居を楽しみました。
図書館の協力を得て、赤ちゃん向けの絵本の紹介を行ったり
世田谷区内の児童館と小学校の新BOPでは、毎月様々な
しました。
おはなし会が行われています。これらの活動は、各児童館の
秋には、乳幼児の親子を対象に世田谷プレーパークで、西 地域で活躍しているおはなしボランティアの協力により運営
アフリカの打楽器のジャンベとドゥンドゥンのコンサートを されています。
3
● 子ども関係施設などの取組み(2)●
玉川総合支所健康づくり課の取組み
玉川総合支所健康づくり課 萩原美紗子さん
心の高さが伺えます。
3歳児健診では、待合場所に置いてある絵本を読みなが
ら、待っている親子が多くいらっしゃいます。保護者の読
み聞かせに子どもが聞き入っている様子や、絵本の内容か
ら親子の会話が生まれている様子を見かけると、絵本が親
子のコミュニケーションに有効に使われていることを実感
します。
健診など育児相談の中で話を聴くと、多くの保護者は
日々一所懸命に子どもと関わっていますが、中には子ども
との関わりがよく分からないという声も聞こえてきます。
保健師は保護者に対して、子どもたちの触れ合いに絵本
を使ったら良いですよ、でも絵本だけがすべてではありま
せんよ、という伝え方をしています。
また、玉川地域では健康づくり課が事務局となり、地域
の児童館や保育園などで構成されている「子育て情報局」
というネットワークがあります。そこで出している「子育
て耳より情報誌」の保存版に、平成20年度から玉川地域
の図書館の案内も掲載されることが決まっています。育児
の中の1つのツールとして、絵本を利用できるという点で、
読書も保健領域も関係しているという思いがあります。こ
れからも各機関で情報交換しながら活動していきたいと思
います。
乳幼児健診などで、保護者の方々とおはなしする機会が
ありますが、玉川総合支所健康づくり課では、1歳6ヵ月
歯科健診の待ち時間に、絵本の読み聞かせのための部屋を
設けており、平成12年、13年頃から、おはなし広場の
牧野桂子さんにやってもらっています。
集団健診は、乳児健診(3~4ヵ月健診)・1歳6ヵ月歯科
健診、3歳児健診があり、その中で健診の流れに支障がな
いところでの活動として、1歳6ヵ月歯科健診時にお願い
しています。
1歳6ヵ月というのは、ブックスタートには遅い時期か
もしれませんが、子どもと大人のふれあいのツールの1つ
として、絵本が有効であると思います。
実際にボランティアの方々が読み聞かせをしている様子
を保護者が見たり、保護者が読み聞かせをしたりした時、
子どもがどんな絵本に興味を示すのかということや、絵本
も使えるなということを感じてもらえたら良いと思ってい
ます。
今後の課題としては、来て頂いているボランティアの方
とゆっくりお話しする時間がないため、年に数回でも読み
聞かせのコーナーの反応や情報交換ができたら良いと思っ
ています。
図書館からのブックリストを、各健診の受付で自由配布
していますが、興味深く手にとる姿が見られ、保護者の関
〇コメント2「子ども関係施設などの取組み、これからの課題」
世田谷文学館
事業部長 生田美秋さん
稚園・保育園の横の連携をし、ある本の紹介をする場合に、
他の園から本を集めるようなしくみが必要です。
おはなしボランティア研修は、他区に先がけてやってい
ますがまだ不充分だと思います。
保護者ができないことをやっていくという意味で、行政
の役割は大きいです。
一方、家庭の保護者の役割も重要です。保護者向けの<
絵本通信>や<読み聞かせ通信>などで、理解を促す必要
があると思います。
また、私は雑誌<現代の図書館>(3月号)に、
「子ども
の読書と絵本の再考」という論文で学校ボランティアにつ
いて触れていますので、参考にしていただければ幸いです。
幼稚園・保育園の段階での読み聞かせは大変重要です。
小学校は絵本から児童文学に移っていく時期であり、ブッ
クトークにウェイトを置いた方が良いと思います。
保育所保育方針や幼稚園教育要覧を見ても、絵本は、言
葉を獲得すること、お話しに親しむことの2つが重要だと
書かれています。実際に保育士の資格カリキュラムを見る
と<児童文化>があり、その中で絵本をどう取り扱うかは
先生に任せられています。小学校入学前の段階での発達は、
際立った心や体の変化を示します。それに応じた絵本を選
書していく必要があります。
幼稚園・保育園で読み聞かせをしたら、子どもたちは本
を手にとってみたいと思うはずです。でも実際には園には
同じ本が2~3冊位しかないと思いますので、もう少し幼
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