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平成25年5月31日(水)発行
第3号
松戸市立東部小学校 校長
小野 昭司
梅の実は 葉よりも青し 葉の中に(八木絵馬) 関東地方も、平年より10日も早く梅雨入
りしました。鬱陶しい梅雨も、農作物の生育や夏場の水資源の確保のためにはとても貴重なもの
です。水の大切さや恩恵、
「瑞穂の国」のありがたさに思いを馳せる時期でもあります。
米とワインが教えるもの
私の故郷・新潟は、日本一の米どころとして知られています。広い新潟県で、最も良い味を
出しお値段も高いのが県の南部で作られる「魚沼産コシヒカリ」
、二番目が、県の北部で作られ
る「岩船産コシヒカリ」だと言われます。この2つの産地は、山間部が多く、それほど土地も
肥えていないなど、米の生育条件には必ずしも恵まれていません。一方、様々な条件に恵まれ
た広大な越後平野で育ったコシヒカリは、味の面で前の2つにはかなわないと言われています。
また、フランスのボルドー地方といえば、良いワインの生産地として、昔から世界中にその
名を知られています。ワイン作りの専門家によれば、ワイン用のブドウは、生食用と異なり、
土地が多少やせていて粗野な所でできる、むしろ野生のようなブドウが良質のワインになると
いうのです。条件に恵まれて過保護に成長し、たっぷりと実をつけたブドウは、キリッとした
ワインになってくれないのだそうです。
「良いワインを作るためのブドウには、むしろストレス
が必要。条件の厳しい所でぎりぎりに育ったブドウが上等のワインになる。
」という、ボルドー
大学醸造学部の話は、長い研究と体験に基づいています。
私達の毎日の暮らしの中で、大人でも子どもでもストレスはつきものです。そして、そのス
トレス(逆境)を乗り越えるたびに、米やワインと同じように、人間としての「味」が加わっ
ていくのかも知れません。多少のストレスにはびくともしない、むしろストレスを糧(かて)
としてたくましく生きていく、東部小の子ども達のそのような成長を願っています。
<球技ブロック大会開催>
5月24日(金)
、梨香台小学校でAブロックの大会が行われました。ミニバスケットボール
部は、梨香台小・大橋小に連勝して優勝、6月5日(水)
・6日(木)に運動公園で行われる中
央大会に出場することになり、厳しく楽しい練習を続けています。サッカー部は、大橋小に勝
ちましたが、梨香台小に敗れて2位となりました。2年連続の中央大会出場はあと一歩で逃し
ましたが、目標に向かって仲間全員で努力を積み重ね、立派な戦いを見せてくれました。
<バスケットボール部長・6-3二村まなみさん> 私達バスケットボール部は、ブロック大会で
優勝するために、朝や放課後にチーム練習をし、休み時間にはシュートやドリブルなど、試合
に役立つ個人練習に励みました。練習では、たくさん走った時もありましたが、周りのみんな
で声を出して盛り上げ、厳しい練習を乗り越えてきました。中央大会では、梨香台小や大橋小
の分まで頑張り、全力で戦ってきたいと思います。応援、よろしくお願いします。
<サッカー部長・6-2工藤光流くん> 僕は、サッカー部長として、色々なことを学びました。
プレーだけでなく、態度でも皆の手本となるよう一生懸命取り組めました。試合で負けて泣い
てしまった悔しさを、次の試合では絶対に負けないという思いに変えていきたいです。これま
で、素晴らしい仲間とサッカーをできたことが、すごく幸せでした。サッカー部で学んだ「仲
間の大切さ」や「仲間との協力」を生かして頑張りたいです。ありがとうございました。