平成22年度 懸案事項と その取組み結果報告書

平成22年度
懸案事項と
その取組み結果報告書
=
組
織
別
=
平成23年4月
八戸工業高等専門学校
平
委 員
会
等
運営委員会
入学者選抜委員会
教務委員会
厚生補導委員会
寮務委員会
専攻科委員会
施設整備計画委員会
紀要編集委員会
環境マネジメント
委員会
成
担当者
教務主事
[工藤隆]
教務主事
[工藤隆]
教務主事
[工藤隆]
学生主事
[浦西]
寮務主事
[松橋]
専攻科長
[大久保]
教務主事
22
年 度
懸 案
事 項
懸
案
事
項
1.H23 年度受審認証評価への対応
2.組織の見直しとスリム化(継続)
3.継続的なFD活動とその推進(継続)
4.第二期中期計画と年度計画の策定
1.増募対策の見直し
2.本科の入学者選抜業務の見直し
1.167単位カリキュラムの維持・運用
2.申し合わせ事項等の見直し
1.課外活動の適正化-地域との連携を目指して
2.学校行事/学生会活動の活発化
-教員・学生のコミュニケーションを通じて
3.学生指導のあり方-ルール遵守
1.『学寮の在り方』WG検討内容の実践とその評価
2.学寮宿日直業務の外部委託化に向けての検討
1.新カリキュラムの効果的な運用
2.エンジニアリングデザイン(ED)教育の試行
3.全員の修了を目指す継続的な指導
1.省エネルギー対応等の施設・設備利用方法の検討
5
7
8
11
11
11
12
1.投稿数増募の検討
13
1.環境教育・研究の推進(継続)
2.環境負荷の少ないキャンパスづくり(継続)
14
14
1.東北地区高専との連携によるリール IUT “A”との国
際交流の充実
2.新たな国際交流の推進
留学生受入拡張への取組と日常活動の活性化
15
[工藤隆]
委員長
[菅原]
企画担当
副校長
[佐藤勝]
国際交流委員会
委員長
[平川]
広報委員会
委員長
[菅原]
1.ホームページの充実と管理運営方法の検討
総合情報
センター委員会
センター長
[菅原]
1.情報セキュリティ対策の充実
図書館委員会
館長
[菅原]
1.読書習慣を身につけさせるための各種行事の充実
地域テクノセンター
委員会
1
1
1
1
2
2
3
3
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5
15
17
17
2.学校PR用DVDの作成
18
18
2.校内LAN更新の準備
2.学生会図書委員会活動の支援
1.産学官金民連携の推進(継続)
センター長
2.共同研究の推進(新規)
[佐藤勝]
3.地域への貢献 (継続)
1
19
19
20
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25
1.共同研究体制の活用
2.共同研究テーマの推進
海業史研究と産業観光資源の連携
八戸市中心市街地活性化に関わるソフト事業の開発
センター
地域文化研究センター
3.行事計画の実行
長
委員会
[鳴海哲]
(ア)サイエンス・カフェの実施
(イ)一般教養教育活性化の後援
4.『地域文化研究』の平成22年版の発刊
5.ホームページ更新について
廃水処理施設
1.廃水処理についての認識の強化
施設長
[長谷川] 2.廃水処理施設機器の改修
管理運営委員会
1.発達障害などの援助を必要とする学生へのカウンセラ
ーや教職員との連携による支援体制の確立
2.相談員の学内外研修の充実によるソーシャル・スキル向
室長
相談室運営委員会
上に向けた取組
[平川]
3.東北地区学生相談協議会の八戸開催による相談室運営
の強化
企画担当 1.安全マニュアルの周知・徹底(継続)
危機管理委員会
副校長
2.防災・防犯意識の高揚(継続)
31
31
31
31
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33
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35
35
[佐藤勝]
産業システム工学プログラム
委員会
産業システム工学プログラム
計画委員会
産業システム工学プログラム
点検評価・改善委員会
教育点検評価・改善委
員会
総合科学科
機械工学科
電気情報工学科
物質工学科
建設環境工学科
委員長
1.専攻科におけるエンジニアリングデザイン(ED)教育
36
[大久保] に対する連携協力
委員長
[鳴海哲]
1.JABEE
2010 年度変更事項への対応
委員長
[赤垣]
委員長
[赤垣]
1.点検評価方法等の見直し(継続)
2.認証評価受審への対応
1.点検評価方法等の見直し(継続)
2.認証評価受審への対応
1.カリキュラムの抜本的改正の実施 (継続)
選択科目群について、教育理念を明確にした抜本的な整
備を行う。
学科長
[鳴海哲] 2.低学年における教育内容の拡充
ゆとり教育を小・中で受けてきた学生に対して、授業内
で補充的な内容の指導を行う。
1.学力向上を目指した学生支援(継続)
学科長
2.進学・就職活動の支援
[赤垣]
3.増募対策(継続)
学科長
1.実験実習の充実
[久慈] 2.学力の向上
1.5年間を見通した進路指導の充実
2.導入教育の充実
学科長
[杉山] 3.授業内容の改善
4.理科教育における地域発信・貢献
1.デザコン 2010 in 八戸への取り組み
2.人事異動・新カリキュラム進行に伴う学科対応
3.次年度に向けた増募対策
学科長
[矢口] 4.学生支援の推進(女子学生支援、学力向上支援、進路支
援)
5.建設環境工学科の将来構想
2
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40
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41
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43
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47
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48
センター
教育研究・支援センタ
1.東北地区連携の推進(継続)
長
ー
[佐藤勝]
3
49
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
運営委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 工藤隆男
1.H23 年度受審認証評価への対応
2.組織の見直しとスリム化(継続)
3.継続的なFD活動とその推進(継続)
4.第二期中期計画と年度計画の策定
1. H23 年度受審認証評価への対応
自己評価書提出締切が 23 年 6 月末日であることを踏まえ、認証評価対応委員会で自己評価の全体方針と
基準ごとの方針や執筆分担を決め、基準ごとの原稿案を 22 年度末までに書上げる予定で進めていたが、
東日本大地震等の影響により、4 月末までに延期した。なお、学科ごとの添付資料の作成については、学
科代表委員が対応するなどして、対応している。
2. 組織の見直しとスリム化(継続)
21 度は行事予定を大幅に変え、8 月始めに前期末試験を実施するようにしたことから、土曜日に出勤する
ときもあり、過重労働意識を持つ教職員もあった。また、前期中間試験が終わりそのまま前期末試験に入る
ので、期末試験対策の時間確保が十分でないという指摘があった。そこで、22 年度は 20 年度以前のパター
ンに戻すことにより、極力土曜出勤を少なくし、夏休みを利用した前期末試験対策を可能とした。
委員会組織の見直しについては行っていない。
3. 継続的なFD活動とその推進(継続)
21 年度は教員会議終了後に FD 報告会として、学外の会議参加報告などが行われたが、勤務時間を越えて
しまう場合があり、時間確保が課題となった。このことを受け、FD 報告会を開催する日の勤務時間を延長す
る措置を講じた。数回に及ぶ勤務時間延長分については、変形労働制に基づく休暇取得で対応した。
4. 第二期中期計画と年度計画の策定
機構本部の中期計画に基づき、これに応じた本校独自の中期計画・目標を策定した。
4
-平成22年度
懸案事項の取組結果報告書-
委員会等名称
入学者選抜委員会
筆耕者
懸 案 事 項
1.増募対策の見直し
2.本科の入学者選抜業務の見直し
工藤隆男
1. 増募対策の見直し
教員の負担軽減策の一環として、中学校訪問の見直しを行った。D ランクの学校や遠方である秋田県、
宮古市、盛岡以南の学校訪問を原則取りやめることにより、訪問学校数を前年度比で 22%削減すること
とした。また、前年度まで全教員に割り当てを行う方法を取っていたが、今年度は協力者を募る方法と
したところ、前年度比 22%減の 43 名の協力を得ることができた。よって、一人当たりの訪問校数の平
均は前年度と同じ5校となった。なお、最大10校、最小3校であった。入学志願者数は前年度比5名
増であり、ほぼ横ばいであったことから、効率的な中学校訪問を行えたと言えそうである。なお、訪問
を取りやめた中学校には、学校案内等を郵送することで対応した。また、中学校主催や塾主催の学校説
明会への対応については、地区担当チーフと教務主事が対応した。
2. 本科の入学者選抜業務の見直し
本科学力選抜業務の深夜までに及ぶ業務見直しの必要があった。一方、高専機構から今年度に限り、
すべての入試選抜業務を終えた後、合格発表前に総点検を行うようにとの指示があった。そこで、深夜
業務をしないことと機構の指示に対応するため、全年度まで1日で行っていた採点業務を2日間にわた
り行うこととした。学力選抜検査翌日に従来方式で採点し、この採点結果に基づき翌々日に、入試 WG
と事務職員で合否判定資料作成を行いつつ、入試 WG 以外の全教員が担当科目を変えて、あらかじめコ
ピーをしておいた答案の採点を行い、従来方式の答案と付き合わせることにより全ての答案の総点検を
行った結果、3件の採点ミスを未然に発見できた。また、懸案となっていた深夜業務を解消できた。
5
-平成22年度
懸案事項の取組結果報告書-
委員会等名称
教務委員会
筆耕者
懸 案 事 項
1.167単位カリキュラムの維持・運用
2.申し合わせ事項等の見直し
工藤隆男
1.167単位カリキュラムの維持・運用
21 年度本科入学生から 167 単位開講で進めており、今年度が 2 年目にあたる。卒業認定必要単位数も
167 単位であることから、別に定めている特別学修単位を取得しない場合、卒業をするためには開講する
すべての科目に合格する必要がある。
従来の再試験制度においては、再試験を受験できるチャンスは進級後の 1 年間に限られていたことか
ら、再試験を不合格になると、特別学修単位を取得しない限り、その瞬間卒業できないことが確定する
という問題があった。実際に、22 年度の再試験において再試験不合格の学生がいた。
そこで、再度のチャンスを与える意味において再試験実施細則を見直し、1,2 学年で履修した科目の進
級後再試験については、3 学年の 9 月末までに実施するものとし、3,4 学年において履修した科目の進級
後再試験については、5 学年の 9 月末までに実施するものとした。これについては、運営委員会で承認さ
れた。
2.申し合わせ事項等の見直し
申し合わせ事項の見直しを行い以下のことを改め、運営委員会で承認された。
(1)合同再試験の実施に関する申し合わせについて、教員の労働時間の制約等からすべての合同再試
験実施希望科目を対象とする合同再試験の実施が困難になった。そこで、平成 23 年度以降に実施する進
級後再試験については、同一試験問題で複数のクラスを対象とする科目についてのみ合同再試験として
行い、1 クラスのみを対象とする再試験については、科目担当教員が個別に行うことに改めた。
(2)学業成績評価及び学年の課程修了並びに卒業認定に関する規則の適用に関する申し合わせのうち、
6.(3)当該年度限りで退学する場合の評価の取り扱いについての申し合わせを、特別再試験の点数につ
いても適用範囲とすることにした。これについては、22 年度実施の特別再試験から適用した。
(3)その他、字句の修正を行った。
6
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
厚生補導委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 浦西
和夫
1.課外活動の適正化-地域との連携を目指して
2.学校行事/学生会活動の活発化
-教員・学生のコミュニケーションを通じて
3.学生指導のあり方-ルール遵守
1.課外活動の適正化-地域との連携を目指して
東北地区高専大会は、B 大会が八戸高専主管、A 大会が鶴岡高専主管で開催された。7 月 2 日から 4 日
までの夏大会と 10 月 15 日~19 日のラグビー大会(会場:酒田市光ヶ丘球技場)が無事開催された。八
戸 B 大会には選手 138 名、鶴岡 A 大会には選手 141 名が参加した。個人競技での優勝者は、陸上では、
男子(100m 走、400m 走、3000m 障害走、走高跳、棒高跳)、女子(走幅跳)、テニスの女子ダブルス、
柔道男子個人 90kg 級、水泳の男子 200m 背泳ぎ、団体競技では、男子バスケットボール、女子バスケッ
トボール、と男子ソフトテニスが優勝した。
個人では、陸上競技、テニス、ソフトテニス、柔道、水泳、団体競技では、男子バスケットボール、女
子バスケットボール、男子ソフトテニスとサッカーが東海北陸地区で開催された全国大会に駒を進め、ソ
フトテニスの男子団体は準優勝の成果を残した。
高校総体青森県大会にも積極的に参加したが、東北大会へ進出することはできなかった。
全国高等専門学校通信弓道大会では、男子個人で優勝を果たした。
ロボットコンテストでは、ユニークな機構のロボットを製作し、全国大会出場を果たしたが、初戦敗退
となった。ミニロボコンは、今年度は他校の教諭や八戸市議会議員などの外部審査員を呼ばず、学内教員
のみで審査を行った。3 月には合宿を行い、2年連続全国大会出場のノウハウを先輩から後輩に伝承した。
全国高専デザインコンペティション 2010in 八戸は、主管校として学生が全員参加しコンテストを盛り
上げた。コンテスト参加を、専攻科 ED 科目(試行)と位置付けるなどして、4 部門すべてで予選審査を
通過し本審査に臨んだ。結果としては、環境デザイン部門での審査員特別賞の獲得のみであったが、会場
運営等での学生ボランティア活動はすばらしいものであった。プログラミングコンテストでは、自由部門、
競技部門で全国大会出場を果たし、自由部門で敢闘賞を獲得した。第3回英語プレゼンテーションコンテ
ストでは、校内 5 名から選考された 2 名の学生が東北大会に参加した。入賞は果たせなかったが、男子学
生がシンガポール研修に参加し、国際交流の重要性を認識した帰国報告を行っている。自動車工学部では、
Honda エコマイレッジチャレンジ第 30 回全国大会において 1100km/リットルを超える記録で 5 位に入賞し、
参加高専チーム中 1 位の位置を 9 年連続維持している。
ボランティア活動としては、盲導犬の募金活動や各種募金活動への参加をしており、国際交流部では、
マレーシア訪問(14 名の学生が研修旅行参加)、アメリカのゲハナ高校への 4 名の学生の訪問交流、エド
グレン高校との相互訪問、三沢市 Japan Day への参加など地域との連携を確実に進めている。
このように、課外活動は活発に行われているが、引率、コーチ謝金の予算に関連する件や練習時間、自
主練習、寮閉鎖中の合宿の仕方(春合宿より、居室での点呼・清掃指導、消灯確認の実施)などの学生指
導に関する件について、検討を行った。
① 引率については、青森県高体連に対して、非常勤教員の引率を認めるよう働きかけ(全国高体連で
は平成 16 年度より認めている。
)、許可をえたことから、現在、5 つのクラブで、コーチを八戸高
専の非常勤教員(対外試合の引率専門)として採用している。また、保護者の方からも引率を引き
受けてもいいとの話が、後援会経由で出てきていることから、全保護者宛手紙を出して募集し、
H23 年度にも実行すべく準備中である。応募頂いた保護者には、引率業務が多いクラブにおいて、
顧問教員と面談していただき、顧問教員指導の下、活動していただく予定である。
② コーチ謝金については、年間予算 138 万円と、昨年度より少し増額したが、教員負担を軽減する
には十分な額ではないので、予算手当てを含め、後援会と継続的に検討していく必要がある。
③ 全国大会の派遣費用については、東海北陸地区であったので、手当てした予算でほぼ間に合ったが、
遠隔地での全国大会は今後もあるので、繰越金・予備費の積み増しを行っていく。いずれ、課外活
動の年会費の増額も検討する必要がある。
④ 合宿所の運用ルールを定め、学生に周知するとともに、宿直教員の業務も明記し、学生指導の徹底
を図った。春夏の長期休暇中の運動部練習のため、寮生の便宜をはかるため合宿所を開設している
が、その環境(食事、宿泊所での雑魚寝など)が劣悪である。寮生であるので、寮の閉鎖を取りや
めるよう申し込んだが、防犯等の理由のため寮の開放はできないことになった。さらに、食事につ
いては、各クラブの部長との話し合いをもち、外部業者に委託するよう申し込んだが、食事にかか
7
る費用負担が大きいとの理由から賛同を得られず、自炊を継続することになった。食中毒予防に対
しては、自炊室の清掃を徹底することで対応することにした。また、合宿中の宿直教員については、
合宿するクラブの顧問が引き受けていたため教員負担の偏りがあった。これを改善するため、全教
員の輪番制(年 1 回の宿直業務負担で)に変更した。
2.学校行事/学生会活動の活発化 - 教員・学生のコミュニケーションを通じて
1,2 年生の遠足については、学級内のコミュニケーションを図ることを念頭に、市内での活動に切り替
えた。1 年生については雨のため中止となったが、2 年生は市内の運動公園にて汗を流した。次年度は、
遠足という呼び名を改め、学年交流会として有意義な時間の使い方を検討していくことになっている。3
年生のスキー等合宿は、日帰りスキー等教室に衣替えして行った。
昨年度より、学生会との意見交換会を不定期に開催し、今年度から、朝の挨拶運動に学生会が参加して
いる。体育大会、球技大会については、種目の大幅な見直しを行い、学生主体での運営が板についてきて
いる。さらに、高専祭(花火 6 年目)、冬の光のページェント(6 年目)も継続している。
学生会、後援会との共同作業として、柔道着のリユースを進めており、在校生から約 70 着の寄附があ
り、新入生に貸与を行った。
3. 学生指導のあり方 - ルール遵守
一部学生において校則を遵守する気持ちがなく、校内・寮内での盗難、寮内での飲酒など、節度をわき
まえない行為が目立った。さらに、いじめ問題に近い事例も発生し、当事者間で仲直りさせるということ
も行った。
マナー教育については、朝の挨拶運動の継続、教室の清掃に加え、バス停留所、校門などで散乱してい
るごみの回収について分担を決め実施した。学生会の活動活性化の一助とするため月間目標は学生会にて
作成(年間実践目標は厚生補導委員会作成)し、教室掲示を行っているが、その効果についての検討が必
要である。
学内での盗難に関しては、3年生までにロッカーを手当てし、盗難事件が発生しやすい 1~3 年の教室
(実験実習等で授業を他の場所で受け教室を空ける場合)の施錠を試行した。このことにより盗難の発生
件数は減っており、次年度も継続して行うことにしている。
今年度低学年すべての学生に鍵つきロッカーを貸与した。盗難事件の撲滅を目指して、学生の自己管理を
呼びかけているが、さらに強める必要がある。入学手続日には入学予定学生の保護者にも、不必要なお金
を持たせないこと、貴重品(財布、電子辞書、携帯電話など)の自己管理を徹底するよう呼びかけている。
消費者講座、エイズ、薬物乱用、交通安全、防犯、歯の衛生など各種講演会を1-3年対象に実施した。
次年度も適切な時期に開催するようにしたい。歯の健康については、青森県内では最優秀校として文部科
学大臣表彰を受けた。
H21 年度発足した八戸高専奨学金については、資金が 1000 万円を超えたこともあり給付型に変更して
いる。さらに、今年度は給付対象者を増やすため、授業料半免者でも申請できるようルール変更を行い、
11 名(累計 15 名)の学生に給付した。
8
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
寮務委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 松橋
信明
Ⅰ.『学寮の在り方』WG検討内容の実践とその評価
Ⅱ. 学寮宿日直業務の外部委託化に向けての検討
Ⅰ.『学寮の在り方』WG検討内容の実践とその評価
松橋をリーダーとして平成 21 年 8 月 17 日に『学寮の在り方』ワーキンググループ(WG)を立ち上げ、
今後の『学寮の在り方』について検討し、具体的な方向性を見出すことができた。そして、平成 22 年度寮務
委員会において、それらの検討事項を実践してきた。以下に具体的な実践の内容とその評価について報告する。
1. 女子寮生の受け入れ態勢
平成 22 年 3 月に女子(S)棟のトイレの改修(ウォシュレット機能付きの洋式)が完了した。また、巡回・
点呼方法の変更、S棟内及び周辺の照明強化、校門前に侵入防止ポール設置など、S棟の指導強化と危機管理
対策を行い、女子寮生の受け入れ態勢を整備できた。
なお、これまでS棟の入寮者が少なく問題になっていたが、平成 23 年度の入寮募集において、S棟では定
員を 7 名越える応募があり、女子寮生の受け入れ態勢の整備がその要因になっていると考えられる。
2. 指導寮生の有効活用(宿直業務の負担の軽減化)
授業日前日に従来宿直教員が実施していた 20:20 の点呼を指導寮生が実施し、指導寮生はその旨、宿直教員
に報告するようにした。最初は多少の混乱があったが、概ね定着してきた。しかしながら、まだ指導寮生によ
る点呼がきちんと行われていないフロアがあり、指導寮生への指導を徹底して行きたい。
これにより、宿直教員による巡回点呼は朝の 1 回のみとなり、宿直教員の負担軽減となった。一方、指導寮
生の負担は増えたが、ポットや冷蔵庫等の持込許可などの特権を与えるなどの配慮をした。なお、20:20 の巡
回点呼及び清掃チェックを指導寮生が実施することにより、寮生主体の縦の関係構築が期待できる。
3. 外国人留学生の受け入れと専攻科生受け入れ人数の見直し及び5年生の卒業研究に対応する方策
7月末にB棟 1 階の改修が完了し、外国人留学生用個室 15 部屋を整備した。また、寮生配置の再編を行な
い、B棟 2・3 階に専攻科生と5年生を配置するようにした。その結果、外国人留学生と専攻科生の受け入れ人
数が大きく増加した。
また、空き部屋の有効活用を考え、長期休業中(夏休み)の5年生の卒業研究や就職活動・大学進学受験へ
の対応、4年生のインターンシップへの対応など、効果的に活用した。
4. 学寮の安全対策
盗難防止への対応として、平日の学寮の開錠を 12:00 から 15:00 に変更した。これにより、寮外生立ち入り
防止や盗食・盗難等の防犯が期待できる。1 年間実施した結果、平成 22 年度は学寮内での盗難事件が 1 件も
なかった。これは実にすばらしい成果で、来年度以降も継続したい。なお、この方策は安全対策になると同時
に、昼休みに校内での寮生と通学生のコミュニケーションが図れ、また、寮務委員の昼巡回を削減できるので
寮務委員の負担軽減にもつながる。
また、大食堂・小食堂での盗食防止対策として、寮務委員が毎日交代で食堂で昼食をとることにした。検食
扱いなので、寮務委員は無料で昼食をいただくことができる。
5. 学寮設備の改修・更新対策
高専機構本部から学生寮生活環境整備経費として1千万円の予算をいただき、さらにその他の予算を用いて、
以下の学寮設備の改修・更新を行った。
N棟 2・3 階床の張り替え、N棟 1 階玄関に車椅子用スロープ設置、S棟乾燥室床の張り替え、S棟の捕食
室と談話室のドアを透明なものに交換、ベッド敷板全員分準備、寮内の樹木の剪定、各棟に救助タンカー
を準備、E棟玄関に自動ドア設置、男子の風呂のロッカーを改修、男子の風呂の床を改修、S棟耐震工事、
S棟周辺の照明強化、大食堂・小食堂にエアコン設置、S棟に女性教員宿直室設置、男子棟の補食室のド
アを透明なものに交換、池の排水口を修理、N棟の乾燥機4台増設、全棟の乾燥機・洗濯機・掃除機の修
理及び更新、大食堂及び小食堂の網戸設置、S棟 109 号室にヒーター1 台追加設置、浴室(脱衣室)の暖房
設備設置、L棟1・2F洗面所に換気扇設置
9
Ⅱ. 学寮宿日直業務の外部委託化に向けての検討
教員の学寮宿日直業務の負担を軽減するべく、土・日・祝日の日直を外部委託化し、従来日直業務のみ担当
していた女性教員に宿直をやっていただくことにより、教員全体の平均的な負担軽減の実現を目指して検討し
た。
1. 学寮の宿日直外部委託化や女性教員宿直に関するアンケートの実施
全国の高専にアンケートを実施して、学寮の宿日直外部委託化や女性教員宿直の実施状況を調査した結果、
各高専でパターンは様々であるが、女性教員宿直は 24 校/48 校中(50%)
、一部外部委託は 12 校/48 校中
(25%)という結果が得られた。これらのことより、全国的な傾向として、日直の外部委託化と女性教員宿直
は決して特別なことではなく、教員の学寮宿日直業務の負担軽減における実現可能なとても有効な方策である
と思われる。
2. 学寮宿日直外部委託化と女性教員宿直に関する検討
寮務委員会としては、この方策を推進し、来年4月からの実現(今年12月までに検討終了)を目指して、
具体的な実施方法を検討して行くこととなった。しかし、女性教員から男子教員と同等の宿直は不可能との意
見があり、女性教員については、S棟周辺の防犯を強化し、S棟 1 階に女性教員宿直室を整備することによっ
て、女性教員に一人当たり年 10 回程度S棟に宿直してもらい、S棟のみの指導をお願いすることで了解を得
た。なお、女子寮生の指導という観点においても、女性教員の宿直はたいへん有効であることから、なんとか
実現する方向で検討することとなった。
そこで、寮務委員会の中に、「宿日直外部委託化」と「女性教員宿直」に関するワーキンググループを立ち
上げ、それぞれ並行して検討していくことになった。
(1) 宿日直外部委託化に関する検討
北辰寮には約 500 名の寮生がおり、毎日 2 名の教員が宿直・指導することによって寮運営が成り立っており、
また保護者から信頼を得ていることから、平日の宿直を外部委託、あるいはいきなり 2 名外部委託するのは困
難と考えられる。そこで、まずは日直の外部委託化の実現を目指すこととなった。
業務内容を整理し、どういう人を雇用するか他高専の例を参考にしながら仕様書を作成し、来年度からの実
施に向けて募集に入れる段階まで準備を進めることができた。
(2) 女性教員宿直に関する検討
事務部と相談しながらS棟の防犯対策と宿直室の準備を進め、S棟内及び周辺の照明強化、校門前に侵入防
止ポール設置を行ない、宿直室も今年度内に完成予定である。
具体的な宿直業務を決定し、宿直回数は一人当たり年 10 回程度とした。
他高専の例を参考にすることは重要と思われるが、高専によって状況が様々であるため、まずは、本寮務委
員会が考えるパターンで実際に宿直してみて、問題が生じた場合はその都度改善していく方向で実施すること
になった。
3. 女性教員宿直に関する一層の検討
上記のように、日直外部委託化と女性教員宿直について各ワーキンググループで検討し、それらをさらに寮
務委員会で検討して来年4月からの実施を目指してきたが、女性教員宿直に関して、他高専の状況について情
報収集不足であることと、ルールがきちんと整備されていないとの意見があった。
そこで、今後どのように検討を進めて行くか、寮務委員会で検討した結果、他高専の情報も重要であること
から、女性教員が宿直している他高専の職場環境に関する情報収集を行ない、ルールの整備も含めて、時間を
かけて検討した方が良いということと、日直外部委託化と女性教員宿直はセットで実施した方が良いというこ
とで、来年 4 月からの実施を断念し、来年度、時間をかけて女性教員宿直に関して一層検討することとなった。
Ⅲ.その他
平成 22 年度懸案事項として掲げてはいなかった(関連内容あり)が、今年度以下について検討し、実施し
た。
1. 教員宿日直業務の軽減
(1)20:20 の教員巡回点呼及び清掃チェックを指導寮生が実施:(Ⅰ.2.参照)
(2)学習時間の巡回業務の軽減化
(3)日直の完全外部委託化と休前日の宿直一人外部委託化に向けて検討中(Ⅱ.参照)
10
2. 寮務委員業務の軽減
(1)寮務委員参加の 20:00 からのフロア集会を隔週に実施(ただし、場合により月3回の時もあり)
(2)昼巡回を廃止(Ⅰ。4.参照)
(3)寮務委員会を隔週に実施(ただし、場合により月3回の時もあり)
(4)行事の見直し
○前期:新入寮生歓迎会、前期指導寮生任命式、寮祭(体育館設営せずにすべて寮敷地内で実施、費用大幅
減、規模縮小、当番寮務委員削減)、寮生保護者懇談会、防災非難訓練、寮生球技大会(午前のみ、
当番寮務委員削減)
※廃止した行事:歩きだめし、早朝ソフトボール大会
○後期:後期指導寮生任命式、校長と指導寮生との懇談会、文化講演会1(食事に関する講演会)、文化講
演会2(留学生フリートーク)、給食業者と食事に関する懇談会、寮生会活動等功労者表彰式、指導
寮生への謝礼伝達
※廃止した行事:早朝サッカー大会、防災講演会、柔道寒稽古
3. S(女子)棟の指導強化と危機管理対策
(1)巡回・点呼方法の変更
・平日の学習時間中の指導は、S棟の各フロアを巡回し、居室訪問はしない。
・平日の朝 7:30 の点呼は、宿直教員がS棟各フロア入口に待機し、指導寮生が巡回点呼を行う様子を観察
し、指導寮生から点呼報告を受ける。
・休前日の夜 21:30 の点呼は、S棟の各フロアの階段近くの踊り場に女子寮生を集合させ、寮生名を読み上
げる(集合点呼)。
(2)S棟周辺の照明強化(玄関照明設置、外灯の増数、廊下の照明強化)
(Ⅰ.1.参照)
(3)校門前に侵入防止ポール設置(Ⅰ.1.参照)
(4)女性教員宿直の検討(Ⅱ.参照)
4. 寮生活の変更
(1)平日の学寮の開錠を 12:00 から 15:00 に変更(寮外生立ち入り防止や盗食・盗難等の防犯)(Ⅰ。4.参照)
(2)20:20 の巡回点呼及び清掃チェックを指導寮生が実施(寮生主体の縦の関係構築)
(Ⅰ.2.参照)
(3)清掃を一斉に実施するように変更(清掃習慣の定着と寮内美化)
(4)B棟を低学年棟から高学年棟に変更(Ⅰ.3.参照)
B棟 1 階は外国人留学生用として個室 15 部屋の改修工事を行った。また、2 階と 3 階は専攻科生と 5 年生の
居室にし、長期休業中も許可制により利用できようにした。
5. 食事の改善
「寮生の意見箱」等に学寮の食事に対する不満に関する意見が多く、文化委員会で食事アンケートを実施し
た。その結果、朝食に対する不満がかなり多く、また様々なメニューに対する不満や希望があった。
それらについて給食業者(店長・栄養士)と学寮関係者(寮生:文化委員長・旧総代・新総代、寮務委員(主
事、主事補 2 名、係長))で懇談会を開催し、具体的な検討を行い、改善を依頼した。また食堂の利用方法等
について給食業者からの要望を聞き、留意事項を食堂内に掲示した。そして懇談会の内容をまとめてフロア集
会資料に添付し、またフロア集会で報告した。
給食業者と寮生会・寮務委員会との懇談会は、これまで一度も開催されたことがなく、北辰寮ができて以来
初の試みであった。今回初めて開催し、早速一部の改善が図られるなど、非常に有意義な懇談会であった。今
後も、定期的に開催して行きたい。
11
-平成22年度
委員会等名称
懸 案 事 項
懸案事項の取組結果報告書-
専攻科委員会
筆耕者
大久保惠
1.新カリキュラムの効果的な運用
2.エンジニアリングデザイン(ED)教育の試行
3.全員の修了を目指す継続的な指導
Ⅰ.新カリキュラムの効果的な運用
エンジニアリングデザイン(ED)教育の導入、専攻実験の充実、長期インターンシップへの対応、
重複科目の整理等を目的にカリキュラムの改正を行い、実施している。スタートの年度に当たる平成 22
年度は、新カリキュラムを効果的に運用することが課題であった。専攻科委員会で前年度の検討を受け
て、次のような取り組みを行った。
(1)ED教育 地域企業などの協力を得てEDの取り組みを始めた。(詳細は次項)
(2)専攻実験 他専攻の実験項目も学生が受講できるテーマ、担当教員、時間割を設定し実施
(3)クォーター制の導入 専攻科 1 年後期の時間割にクォーター制を取り入れた。座学科目を後半に集
め、前半にはインターンシップやED教育等を割り当て、学生が自主的に学習しやすい環境を用意した。
なお、内地研究や在外研究のため2名担当教員が一時的に異動することになり、学生に事前説明した
うえで開講年度の繰上げや繰下げを行って対応した。
Ⅱ.エンジニアリングデザイン(ED)教育の試行
PBLとCOOPを組み合わせた創造的な技術者教育を目指して、試行的ではあるがED教育に取り
組んだ。今年度設定したテーマは、(1)地域企業である多摩川精機㈱との連携によるエンジニアリングデ
ザイン— トラックボール装置の製作と試験-、(2)Jomon Project ―縄文是川―、(3)Universal Design
の設計-、(4)デザコン 2010in 八戸・構造デザインコンペテイション部門―、の 4 テーマであった。学
生は各テーマに対して3~4名のチームを組み、約2ケ月間取り組んだ。その結果を、H22.11.26 に指導
に当たった企業技術者にも参加してもらいエンジニアリングデザイン報告会で公開した。報告を通じて
今年度の成果と次年度への課題を確認することができた。
Ⅲ.全員の修了を目指す継続的な指導
前年度は3名の学生が修了要件を満たすことができず,修了延期となった。進級した2年生を含めて
全員修了できるよう専攻主任が中心となって指導にあたった。その結果、新2年生は16名全員修了要
件を満たし修了した。前年度未修了の3名の学生の内2名は学士試験合格あるいは TOEIC 基準クリアに
より修了することができたが、1 名は TOEIC 要件未達成のため未修了となっている。
12
委員会等名称
-平成22年度
施設整備計画委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 工藤隆男
懸 案 事 項
省エネルギー対応等の施設・設備利用方法の検討
① 施設の実態調査を4月に実施済みである。老朽・危険個所を早期に把握するため構内巡視等によるプリメ
ンテナンスに努めている。また、水質管理、電気工作物、昇降機、防災設備については点検整備を外部委託し
ている。
② ゼミナール棟(1F~3F)の廊下照明について、既存の蛍光灯器具(40W一灯用)を改造し
て低消費電力・長寿命のLED蛍光管を取り付けた。
③ 老朽化した職員宿舎外壁(東・西・南面)の改修に断熱パネルを用いた外断熱工法を採用することで建物
の断熱性能を向上させた。
(外壁北面については平成16年度に同様の改修を実施済み。)
④ 平成23年3月11日の地震後の政府および電力会社による節電対策をうけて、夜間の構内通行に支障が
ない範囲で外灯の一部を消灯した。
13
委員会等名称
-平成22年度
紀要編集委員会
懸 案 事 項
1.投稿数増募の検討
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 菅原
隆
1.投稿数増募の検討
本校紀要の投稿数は、平成 19 年度の第 42 号が 23 編(共通:5、M:5、E:2、C:7、Z:1、
G:1 電算機室:2)
、平成 20 年度の第 43 号が 21 編(共通:0、M:4、E:5、C:6、Z:3、G:
2 電算機室:1)
、平成 21 年度の第 44 号が 14 編(共通:3、M:2、E:4、C:2、Z:0、G:3 電
算機室:0)と 21 年度の投稿数が前年までに比較して減ってきている。紀要は教職員や専攻科学生
等の研究成果を発表する場でもあり、平成 22 年度は投稿数が増加する様な検討を行った。具体的に
は、各科の投稿数を3編以上お願いし、新しい試みとして研究紹介や研究等に関わる最新の話題の
投稿を受け付ける事にした。その結果として、平成 22 年度の第 45 号の投稿数は 23 編となった。次
年度以降も研究紹介やトピックス的なものも含めて投稿数が増加するように、教職員に働きかけて
いきたい。
14
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
環境マネジメント委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 佐藤勝俊
1.環境教育・研究の推進(継続)
2.環境負荷の少ないキャンパスづくり(継続)
1.環境教育・研究の推進
ゴミの分別活動を継続して行い、クラス担任の指導のもと、ゴミ箱が満杯にならないよう、ゴミの片づけを
日常的に行わせた。また、体育大会の前・後に、行事委員を中心にグランドの石拾い、ゴミ拾いを実施した。
秋には、学生はクラス単位でロングホームルームの時に自主的に落ち葉清掃を実施し、校内環境の美化に努め
た。
本校が主管で開催した全国高等専門学校デザインコンペティション「デザコン2010in 八戸」は、
「もったい ない」をメインテーマに、環境デザインでは「エコ Knowledge を未来へ」、構造デザイン
では「どこでもブリッジ」、空間デザインでは[未来の世界のエコ型リビング]、ものづくりでは「日用
品の universal design」というテーマであり、環境に配慮したものを大切にする、まさに地球環境保護、
サスティナブル社会を目指してアイディアを競った環境教育・研究の審査会であった。これまでのデザ
コン全国大会でも、規模、参加者ともに最大であり、これらの運営や大会に参加した本校の学生にとっ
て、環境元年とも位置付けてよい有意義な大会であったと思われる。
2.環境負荷の少ないキャンパスづくり
ゼミナール棟(1F~3F)の廊下照明を蛍光灯から LED に取り換え、消費電力の低減を図った。
教員会議の最後に、事務報告として、各月の電気・水道・プロパンガス・A 重油の使用実績を前年度とのデ
ータ比較も加えて報告し、省エネルギーへの協力を継続的に呼び掛けている。3月11日の東北関東大震災以
降、電力事情の悪化は避けられず、この活動はより力を入れて今後も継続して行う必要がある。
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委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
国際交流委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 平川
武彦
1. 東北地区高専との連携によるリール IUT “A”との国際交流の充実
2.新たな国際交流の推進
留学生受入拡張への取組と日常活動の活性化
1. 東北地区高専との連携によるリール IUT “A”との国際交流の充実
井口校長と国際交流委員長が、4 月 28 日から 5 月 6 日帰国の日程でフランスを訪問して、リール
では、第二期の 5 年間の協定延長と東北地区高専との包括協定の合意を得て、帰国後の 5 月 10 日に
東北地区校長事務部長会議で発効した。また、南フランスのエックサン・プロバンス IUT との交流
協定を締結した。
1)フランスへの派遣学生 リールへの第5回の派遣学生として、平成 22 年9月より 11 月までの約
3ヶ月での専攻科1年生、機械・電気システム工学専攻の機械系1名、電気系2名、物質工学専攻3名
(化学系)の合計6名が派遣されている。エックサン・プロバンスへの最初の派遣学生が機械工学専攻
の機械系から2名となった。学生への給付が、想定以上の8名となったので、予算規模を30万円から
40万円に増額したが一人5万円と従来よりも減額となった。帰国後、英文レジュメ2ページで研修報
告会を行い、2名が発表をすべて英語で行った。内容も充実したものになっている。学外研修として4
単位を認定した。
2)リールからの学生の受入れ フランス、リールから東北地区に7名が派遣された。配属は仙台高
専(広瀬)(機械1、情報1、計2名)、一関高専(情報1名)、秋田高専(化学1名),鶴岡高専(化学
1名)で、八戸高専には、4年目第5回の派遣学生が4月から6月までの3ヶ月間で電気情報工学科で
2名を受け入れた。学寮の B 棟 1 階の工事が長引いたため E 棟 1 階に入り、点呼は他の寮生と一緒に受
けた。教科としては日本語、日本事情と専門の学科5年のクラスでの体育や英語、フランス語の補助や
専攻科での実験や数学を学び、指導教員との研究などを行った。6月 23 日に、東北地区高専からリール
の派遣学生と指導教員が八戸に集まり、リールからもカイエール国際交流室長とルベーグ情報工学科教
員が評価のために来八して研修報告会を行った。ウエルカム• パーティの開催や翌日の八戸市長への表
敬訪問、市内のバス旅行を行った。
3)リールとの東北地区高専との提携強化と担当者のリール訪問
リール A IUT バンチブーン学長とカイエール国際交流室長の八戸訪問 10 月 17 日から 10 月 20 日
派遣学生の滞在時の学寮の経費負担とリール・アカデミー(大学区、ノール・パド=カレー地区)内の
8IUT(リール”A”を含む)との交流拡大について東北地区高専の国際交流委員長にも参加して協議した。
平成 22 年 11 月に仙台高専や東北地区高専の教員と本校河村教授がフランス・リールでの調査旅行
を行った。東北地区への研修を希望する学生と面談を行ってきた。
2.新たな国際交流の推進―――――留学生受入拡張への取組と日常活動の活性化
1)三沢にある米国により設置されているエドグレン高校との交流
2)ロータリー財団の国際交流
ロータリー財団の派遣留学生として建設環境工学科3年の佐藤由理映が平成 21 年8月より1年の
予定でアメリカ・ウイスコンシン州の高校に派遣され、平成 22 年 7 月に帰国した。
平成 21 年9月に、同州からマグダレナ・フラが建設環境工学科3年のクラスに留学し、国際交流
クラブと活発な活動をしていた。平成 22 年 8 月に帰国した。
3)日本マレーシア交流と学生の国際交流
井口校長と阿部教授や吉田、川口、馬渡先生方が引率して、国際交流部を中心に 2 年生から 5 年
生までの学生 14 名を 1 月 22 日(土)から 1 月 28 日(金)までの間、マレ-シアのマラヤ工科大学
と付属の INTEC(国際交流教育推進センター)を訪問し、本校を卒業した留学生との交流や彼らのネ
ットワーク作りを行った。東京高専や長岡高専からも参加した。
16
平成 23 年 2 月 23 日(水)14:00~15:30 に大会議室で、【1部】 マレーシア研修旅行報告会(発
表者 11 名)と【2部】 JENESYS シンガポール派遣プログラム (E4 柴田大夢)、カナダ短期留学 (M3 荒
尾明日人)、米国留学予定 (C5 佐々木健逸)の報告が行われた。
米国での研修旅行
3月15日(火)出国 ~ 24日(木)帰国の日程でアメリカ合衆国(オ
ハイオ州・ウィスコンシン州)での研修に参加学生:物質工学科3年1名、建設環境工学科3年2名、
物質工学科2年1名 計4名が阿部先生の引率で実施した。
4)フィンランドとの交流
平成 22 年 10 月 20 日~10 月 29 日に仙台高専や東北・北海道地区高専の教員と平川教授がフィンランド
のメトロポーリア応用技術大学(ヘルシンキ)とツルク応用技術科学大学へ調査旅行を行った。仙台高
専からの留学中の学生の教育状況と面談を行ってきた。
平成 22 年 11 月 29 日~30 日 メトロポーリア応用技術大学(ヘルシンキ)のビヨルン教授の八戸高専訪
問、国際交流講演会と校内見学、歓迎会を行った。
平成 23 年1月 13 日~14 日 ツルク応用技術大学のヤーナ教授の八戸高専訪問、国際交流講演会と校内
見学、歓迎会を行った。
5)留学生の受入れ増加策。
留学生増への対応として B 棟1階の改築が 6 月に完成した。1階を個室にし,シャワー設備や台所
付きの談話室を作り、2・3階を5年生や専攻科生の居室に変更して、日常的に国際交流が図れるよう
にした。
17
-平成22年度
委員会等名称
懸 案 事 項
懸案事項の取組結果報告書-
広報委員会
筆耕者 菅原 隆
1.ホームページの充実と管理運営方法の検討
2.学校PR用DVDの作成
1.ホームページの充実と管理運営方法の検討
ホームページの充実に関しては平成 20 年度から懸案事項として取り上げられている。平成 22 年
度は前年度までに検討してリニューアルしたホームページとなっている。ホームページの更新が進
まない原因については昨年度の懸案事項にも記載されているが、本校の規則改正に伴って教育研究
支援センターの協力も得られる体制が出来ている。この事から各学科の担当者(教職員)が随時更新
を行っており、充実が図られてきている。卒業生や学生の保護者からの意見を取り入れながら、さ
らに充実できるように検討する事としたい。
2.学校PR用DVDの作成
学校をPRするDVD(Digital Versatile Disc)の作成は、本校に入学を志望する中学生や
保護者、編入学する高校生、地域社会等にアピールする大切な広告媒体である。常に新しい話
題を取り入れた内容として年度ごとに編集していく必要もある。平成 21 年度から2年間かけて
DVDを作成してきている。編集などは外部業者と詳細に打合せしながら進めてきている。23
年度は新校長となるが、全体の流れは大きく変えず、今まで約 20 分要していた紹介時間を 15
分程度になるよう短縮を図った。本校のロボットが全体を紹介する形で編集が進んでいる。毎
年 5 月に県南中学校の進路指導教員との懇談会が行われるので、それまでに完成する予定であ
る。
18
-平成22年度
委員会等名称
懸 案 事 項
懸案事項の取組結果報告書-
総合情報センター委員会
筆耕者 菅原 隆
1.情報セキュリティ対策の充実
2.校内LAN更新の準備
1.情報セキュリティ対策の充実
学内の教職員に対しては、パソコンにウイルスバスターのソフトをインストールし、感染防止に
努めるようお願いしている。学生についても、特に寮生のパソコンがウィルスに感染した場合、それ
が卒研室のパソコンに感染し、さらに学校全体に波及する恐れがある事から、シマンテック社のウィル
ス対策ソフトの学校ライセンスを購入し、寮生でパソコンを使用する者については必ずインストールす
るように指導した。
また、高専機構から各学校において情報管理を徹底するようにとの通達があり、本校でも情報管
理に関する規則を作成し、教職員へ周知した。今後も情報管理に関しては安全面に気をつけなけれ
ばならない事から、種々の面から検討をしていく必要がある。
2.校内LAN更新の準備
校内LANの更新は平成 24 年度を目指して検討をしている。機構本部からのIT資産管理に関す
る通達が頻繁にあり、これに対応する事で繁忙を極めた。各教職員と卒研・専攻科生のPC管理に
ついては口頭ではなく、書式で行う必要性があることから、校内LAN更新との関係を見据えて、
八戸工業高等専門学校ネットワーク機器 校内 LAN 接続申請書ならびに抹消申請書の書式を作成し、
教職員への周知を図った。更新に関する機種や内容についてはグループウエア委員会を中心に検討
していく事になる。
19
-平成22年度
懸案事項の取組結果報告書-
委員会等名称
図書館委員会
筆耕者 菅原 隆
懸 案 事 項
1.読書習慣を身につけさせるための各種行事の充実
2.学生会図書委員会活動の支援
1.読書習慣を身につけさせるための各種行事の充実
数年前から行なっている行事として読書マラソンや書評(以前は読書感想文)コンクールなどが
ある。前者の参加者は例年とほほ同等であり、この活動は定着していると言える。後者については
この数年応募者が減少し、書評コンクールとして行ったが応募者は少なかった。クラスの図書委員
や図書館からもっと宣伝し、応募者が増加するように検討したい。新企画として「読み聞かせ」の
提案があったものの、学内行事やIT資産管理への対応で忙しく、企画だけにとどまってしまった。
次年度には工夫して行うように検討したい。
2.学生会図書委員会活動の支援
昨年度まで行われてきたニュースレターは学生会の図書委員会から発行されている。このシステ
ムを維持するために、年度始めには学生会図書委員長へその継続を依頼し、発行スケジュールの確
認や掲載記事についての相談に乗ったものの、担当する学生が少なく充実した活動とは言えなかっ
た。学生の図書への親しみ、楽しさを伝える工夫を学生会図書委員と一緒に考えていかなければな
らない。
20
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
地域テクノセンター
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 佐藤勝俊
1.産学官金民連携の推進(継続)
2.共同研究の推進(新規)
3.地域への貢献 (継続)
1.産学官金民連携の推進
1.1) 官との連携事業の実施
1)「ものづくり産業技術フェア in 八戸・あおもり産学官金連携推進フォーラム」
日 時: 平成 22 年 11 月 12 日(金)
13:00~19:30
会 場: 八戸プラザアーバンホテル
参加者:井口校長(実行委員長)、佐藤センター長、南副センター長、野沢コーディネーター
2)「JSTイノベーションフォーラム東北 2010」
日 時: 平成 22 年 12 月 1 日(水)
13:00~17:30
会 場: 仙台国際センター
発表者:物質工学科 長谷川
発表題目:「CVD 法による酸化チタン修飾シリカ繊維の調製と高性能光触媒への応用」
3)「JST・東北6高専シーズマッチング研究開発フォーラム」
日 時: 平成 23 年 2 月 7 日(月)
13:00~17:00
会 場: 仙台国際センター
発表者:物質工学科 杉山
発表題目:「C/Cコンポジットを基材とする炭素・金属複合新素材の開発」
参加者:井口校長、物質工学科 杉山、齊藤、本間、コーディネータ 野沢、地域連携係 金澤
1.2)民との連携事業の実施
八戸市最大規模を誇る市民の台所「八食センター」において地域の子供を対象とした体験的ものづく
りに関連するイベントが開催された。今年度は、11 月にデザコンなどの開催があり、9 月 26 日、1 日だ
けの開催であった。「八食ふれあい祭り」のメーンイベントとして、八戸高専の学生が「ものづくり研究
活動している成果」を一般の方々に紹介することを目的に、「遊びながらものづくり体験」コラボレーシ
ョンを実施した。出展の種目等は次表のとおりである。
表1 出展種目と指導教員
No
種目
学科・指導教員
1.
レゴロボットで遊ぼう
G:細越
2.
走るペーパーカーを作ろう
M:鎌田(長)
3.
パワーシャベルでピンポン玉を遊ぼう
E:工藤(憲)
4.
バーチャル海女を体験しよう!
E:細川
5.
水の健康診断
Z:矢口
6.
ゆらゆらモビールを作ろう
Z:丸岡
7.
「わたあめ・べっこうあめ」に挑戦
技:千葉
8.
空気砲で的あてしよう
M:沢村
9.
ホタルの光を体感しよう☆
C:山本
21
技:伊藤
10. プラバンでアクセサリーを作ろう!
CD:野沢
1.3)学学連携の実施
1) 一関高専・八戸高専・岩手大学の三校学術協力フォーラム
このフォーラムは、一関高専・八戸高専・岩手大学の学術協力協定に基づいて、研究内容・産学連携
の事例の紹介を通じて研究者間の交流を図り、地域企業との産学官連携を深める契機とするものである。
具体的には以下のとおりである。
日 時:平成 22 年 6 月 22 日(火)14:00-17:00
場 所:八戸高専 合併教室
講演テーマ:
(学術講演)一関高専 1件、八戸高専 1件(Z:丸岡・G:河村)、岩手大学 1件、
(ショートプレゼンテーション)岩手大学 3件、八戸高専 3件(M:鎌田、E野中、C佐藤)一
関高専 3件
2) 第 10 回八戸高専と弘前大学とのシーズ提案会
このシーズ提案会は、八戸工業高等専門学校と弘前大学とにおける、「学学連携」に基づく産学連携
事業の一環として、研究者の研究シーズを地域企業の方々に紹介し、産学官連携を深める契機とするも
のである。今年度は両校関係者・産業界から 92 名もの参加者があり、八戸高専からは「10 件」の研究
シーズが、弘前大学からは「29 件」のシーズがそれぞれ提案された。前年度同様に、懇親会の場で「ポ
スター発表」を行うシーズ提案形式とし、ポスター発表者全員が3分間のショートプレゼンテーション
を行い、ポスター内容を参加者が事前に把握しやすいように配慮した。基調講演の講師として財団法人
環境科学技術研究所 理事長・所長 嶋 昭紘氏をお招きした。具体的には以下のとおりである。
日 時:平成 23 年 1 月 18 日(火)13:30-19:00
場 所:ユートリー
内 容:
基調講演
演題:「(財団法人)環境科学技術研究所 -その設置と現状-」
講師:財団法人 環境科学技術研究所 理事長・所長 嶋 昭紘 氏
提案シーズ
【八戸高専】
表2 八戸高専の研究発表者および題目
学科・発表者
発 表 題 目
機械工学科・沢村利洋
高圧水噴流の特性とその応用~第一次産業への応用事例
機械工学科・森大祐
計算力学シミュレーションによる循環器病医学支援の研究
機械電気システム工学専攻学 無線センサネットワークによる人体動作解析法の検討
生・舘山大空
機械電気システム工学専攻学 カラーセンサを用いた透析廃液中の尿素含有量比較器の試作
生・山口陽士
物質工学科・齊藤貴之
超臨界二酸化炭素を用いたホタテガイ内臓からのEPA精製
物質工学科・川口恵未
地産食物による AGEs 生成阻害作用に関する研究
建設環境工学科・南將人
木質バイオマスの有効利用に関する研究
建設環境工学専攻学生・藤田 八戸ロームの鉛吸着挙動
亜梨沙
総合科学科・舘野安夫
八戸高専における「学科横断的教育」について
電気情報工学科学生・日山一樹 市民のまち育て活動を支援する、webGIS を用いた情報共有システムの
試作
【弘前大学】
表3 弘前大学の研究発表および研究題目
学部・学科・発表者
発 表 題
八戸高専・山本歩
青森県食材の機能性分析
22
目
農学生命科学部・前多隼人
農学生命科学部附属生物共生
教育研究センター・松本和浩
理工学研究科学生・藤江紗代
サケ魚卵外皮に含まれる機能性成分
地域植物資源を生かしたフィールド園芸学
ハナショウブの研究から~
ホタテ中腸腺タンパク質の高度利用の試み
理工学部学生・小橋力也
短鎖イソプレン鎖延長酵素の基質特異性に関する研究
~親水性基を有するアリル性基質の反応性について~
培養細胞を利用した Redox 制御による有用物質合成
青森県産植物に含有するイソプレノイド類の抗菌活性
青森県産植物(ハマナス、ラベンダー)の精油成分について
電子書籍事業の海外展開
積雪・寒冷地向け電気自動車構想
理工学部学生・菊地陽
理工学研究科学生・成田孝司
理工学研究科学生・後藤嘉文
㈱ジーアイテック・向井誠仁
北日本新エネルギー研究所・島
田宗勝
理工学研究科学生・佐藤佑樹
理工学研究科・丹波澄雄
理工学研究科学生・鵜沼潤
理工学研究科学生・時吉康太
理工学研究科後期課程学生・北
村政嗣
理工学部学生・林茂人
理工学部学生・安田貴弘
理工学研究科学生・古山尚人
理工学研究科学生・庭瀬靖
理工学研究科学生・鈴木佑太
理工学研究科学生・金田拓磨
理工学研究科学生・北村真悟
理工学研究科学生・山下航
理工学研究科学生・鎌田正洋
理工学研究科・片岡俊一
保健学研究科・野坂大喜
理工学研究科・牧野英司
理工学研究科・牧野英司
理工学研究科・上原子晶久
北日本新エネルギー研究所・島
田宗勝
~果肉が赤いリンゴ・ノ
人工のホットスポットを GCP とした衛星画像の精密幾何補正
地球観測衛星「だいち」の高分解能データによる東北地域の地表面解
析
電子デバイス配線の信頼性評価法の開発
生体用の接触圧力分布およびせん断応力測定システムの開発
実環境での投球時上下肢のバイオメカニクス解析に関する研究
ECR スパッタ誘電体ゲート MIS の界面特性
センサネットワークデバイスの人動態センシングへの応用評価
波長変換素子を用いた3次元表示デバイスの研究
高精度位置決めにおけるサーボサンプリング周波数の影響
マスタ・スレーブ型操作システムにおける力覚提示機構を有するバイ
ラテラル制御の研究
固定翼型小型自律飛行ロボットの開発
大腿動脈送血の数値シミュレーション
音響場中における振動2気泡の接触時間の計測
ガイド波を用いた骨密度計測に関する研究
自治体からの災害情報の伝達手段に関する調査研究
青森県地域資源アブラツノザメの機能解析と健康食品への応用化
弘前大学「医用システム開発マイスター」養成塾
微細加工技術によるものづくり
凍結防止剤による塩害を受けた PC 橋に関する数値解析
次世代自動車への基盤技術研究開発-ステアバイワイヤー・スマート
操舵システムー
3) 八戸工業大学、八戸大学および八戸高専 学術交流に関する連絡協議会
①平成 22 年度第 1 回会議
日 時 :平成 22 年 6 月 29 日(火) 16:00~17:30
場 所 :八戸高専中会議室
議 題 :連絡会議の進捗状況確認
参加者 :佐藤地域テクノセンター長、河村地域テクノセンター副センター長、長谷川准教授、
根川事務部長、中野総務課長、上村総務課長補佐
②平成 22 年度第 2 回会議
日 時 :平成 22 年 8 月 18 日(水) 16:00~17:00
場 所 :八戸高専中会議室
議 題 :「ものづくり産業技術フェア in 八戸・あおもり産学官金連携推進フォーラム」につい
て
参加者 :佐藤地域テクノセンター長、河村地域テクノセンター副センター長、長谷川准教授、
23
根川事務部長、中野総務課長、上村総務課長補佐
③平成 22 年度第 3 回会議
日 時 :平成 23 年 2 月 28 日(月) 16:00~17:00
場 所 :八戸高専中会議室
議 題 :来年度の取り組みと連絡会議運営要項の改正について
参加者 :佐藤地域テクノセンター長、大久保専攻科長、赤垣機械工学科長、長谷川准教授、
根川事務部長、中野総務課長、上村総務課長補佐
4)「研究室めぐり」の実施
主 催:財団法人八戸地域高度技術振興センター、八戸高専地域テクノセンター
後 援:八戸高専産業技術振興センター
日 時:平成 22 年 11 月 24 日(水) 13:30~16:30
表4
研究事例紹介者
№
研究事例紹介者および研究題目
発表課題
見学場所
1
機械工学科
助教 森大祐
計算力学シミュレーションによる循 知能機械実験室
環器病医学支援の研究
(機械工学科棟2階)
2
電気情報工学科
講師 細川靖
北限の海女仮想体験学習システムに 情報通信制御実験室
関する研究
(電気情報工学科棟2階)
3
物質工学科
助教 山本歩
微生物の利用
生物化学実験室
~環境汚染物質スクリーニングや発
(物質工学科第2棟2階)
酵食品~
4
建設環境工学科
教授 矢口淳一
蕪島海水浴場の糞便性大腸菌群汚染 水環境実験室
について
(建設環境工学科棟1階)
2.共同研究の推進
2.1)地域企業や他機関等との共同研究
1)平成 22 年度の地域との共同研究は次のとおりである。
表5 平成22年度の共同研究
委託者等
研究担当者
大平洋金属㈱
物質工学科・杉山和夫
合同会社 teco LLC
(独)日本原子力研究開発機構
総合科学科・河村信治
機械工学科・古谷一幸
長岡技術科学大学
物質工学科・押手茂克
長岡技術科学大学
物質工学科・菊地康昭
大平洋金属㈱
物質工学科・杉山和夫
2)平成22年度の受託研究は次表のとおりである。
表6 研究担当者および研究題目
委託者等
研究担当者
電気情報工学科
(財)21あおもり産業総合支援センター
釜谷博行
3)平成22年度の受託事業は下記のとおりである。
24
研究題目
イオウ酸化バクテリアを用いた脱硫ス
ラグからの有価物回収プロセスの開発
hpm市民ソフト事業の開発・研究
液体リチウムターゲット背面壁の接合
法の研究
超微量物質の計測のための超音波応答
に基づく新しい分離・計測法の開発
高度機能性高分子素材に関する協同研
究プロジェクト
ナトロジャロサイト残渣物の安定化処
理法の開発
研究題目
高機能・高効率液晶波長可変フィルタの
開発及び画像分光解析手法の開発
表7
研究担当者および研究題目
研究担当者
機械工学科
(財)八戸地域高度技術振興センター
村山和裕
電気情報工学科
青森県
工藤憲昌
委託者
受託・事業内容
平成22年度人材育成事業
「CAD/CAM システムの基礎と実際」講座
平成22年度サイエンス体験教室開催業務
2.2)学内共同研究プロジェクト
校長裁量経費に基づく事業であり、本校の教育・研究の高度化及び活性化に寄与すると同時に地
域への貢献も期待されるものである。調査・研究を目的として採択された研究課題は「本校のシーズ」
の一部と考えられるため、産業技術振興会会員に対する「情報提供の場」と位置づけ発表会への参加を
要請した。一方、教育方法改善を目的とした課題の成果発表は本校教職員の FD 活動の一環として捉え
られるものである。発表会の日時等は以下に示す通りである。
1)調査・研究を主たる目的とする研究
日 時:平成 22 年 6 月 1 日(火)14:00~17:00
場 所:八戸高専 合併教室
表8 発表者と課題名
学科・研究者
課 題 名
電気情報工学科 久慈憲夫
地域の保健体育・医療機関との連携による医療支援機器の開発
機械工学科 沢村利洋
水中高速水噴流による流動状態のPIV計測
機械工学科 末永陽介
超小型燃焼器の高負荷化と完全燃焼性に関する研究
物質工学科 本間哲雄
マイクロ混合・加熱デバイスを用いた医薬品中間原料の製造研究
物質工学科 山本歩
八戸高専産の酒酵母を用いた八戸高専ブランド酒の開発
総合科学科 栗原博之
複素空間型内の実超曲面と等質空間の幾何学の研究
電気情報工学科 吉田雅昭
Mathieu 方程式による磁気応用機器の安定性に関する研究
建設環境工学科 馬渡龍
地域空間ストックの有効活用の為の基礎的研究
2)教育方法の改善を主たる目的とする研究[FD 活動の一環」
日 時:平成 22 年 7 月 14 日(水)教員会議終了後
場 所:大会議室
表9 発表者と課題
学科・研究者
課 題 名
物質工学科 本間哲雄
専門学級づくりにおけるショートホームルームでの実践研究
総合科学科 鳴海哲雄
「多変量解析」講義のための内容の検討と資料収集
総合科学科 戸田山みどり
授業と図書館の連携による学生の読書活動の動機づけ
3.地域への貢献
1)企業説明会(地域企業と取り組む八戸高専人材ネットワーク創出事業)
地域企業を学生に知ってもらい、地域の企業活性化に寄与するために、産業技術振興会の会員企業を
中心に、四年生の保護者懇談会の日に合わせ、企業の説明会を実施した。28 社がブースを設け、約 135
名の学生が参加し、学生・参加企業共に大変好評であった。
期日:平成 22 年 11 月 20 日(土)10:00~15:00
場所:第一体育館
参加企業:28 社
2)平成 22 年度人材育成事業
①事業テーマ:「CAD/CAM システムの基礎と実際」講座
事業実施機関:八戸地域高度技術振興センター
講座実施中核機関:八戸工業高等専門学校
25
事業の概要:本事業は、青森県八戸・むつ・小川原地域の主要な産業である機械加工分野について、
八戸工業高等専門学校等が有するノウハウや設備の活用を中心とし地域企業の協力も得ながら、
CAD/CAM システムや機械加工の基礎技術等に関する体系的な座学、実習講座を開設することにより、
地域の中小企業の機械加工技術の高度化と求職者及び若手技術者・技能者の基礎技術力の向上を図り、
本地域における産業の振興と雇用の創出を目指すものである。
講師:機械工学科 村山 他 機械工学科教員・教育研究支援センター職員14名
受講者:45名
②事業テーマ:東北地域自動車産業(基盤技術)活性化人材養成等事業「シーケンス制御技術講座」
事業実施機関:(株)八戸インテリジェントプラザ
講座実施中核機関:八戸工業高等専門学校
事業の概要:シーケンス制御は製造装置の自動化に伴い、日本の産業界において欠かせないものとな
っている。本講座では、シーケンス制御の基礎的な事項について学び、また、機材を使った回路を製作
し、シーケンス制御回路プログラムの作成と動作確認を行うことでものづくりを支える人材を広く育成
する。
講師:電気情報工学科 工藤(憲)、久慈、土屋、釜谷
受講者:20名
3)学外講座に対する参画・支援
①講座名称:サイエンスフェスティバル
主 催:青森原燃テクノロジーセンター
日 時:平成 22 年 5 月 16 日(日)9:30~15:30
講 師:電気情報工学科 細川、鎌田(貴)
②講座名称:根城公民館「高専の日」
①日 時:平成 22 年 6 月 26 日(土)10:00~12:00
講 師:総合科学科 濱田
②日 時:平成 22 年 10 月 2 日(土)10:00~12:00
講 師:機械工学科 沢村
③日 時:平成 23 年 1 月 29 日(土)10:00~12:00
講 師:教育研究支援センター 千葉
③講座名称:「根城おもしろ講座」
主 催:八戸観光協会・根城博物館(八戸市)
日 時:平成 22 年 7 月 17 日(土)10:00~12:00
場 所:史跡根城の広場
講 師:教育研究支援センター 大澤
④講座名称:上長公民館「子ども科学教室」
主 催:上長公民館(八戸市)
日 時:平成 22 年7月 31 日(土)10:00~12:00
講 師:機械工学科 鎌田(長)、電気情報工学科 工藤憲、教育研究支援センター
千葉
⑤講座名称:平成22年度サイエンス体験ツアー
主 催:青森県
場 所:八戸高専
日 時:平成 22 年 7 月 28 日(水)15:00~16:30
担当者:電気情報工学科 工藤憲昌他 電気情報工学科教員・教育研究支援センター職員12名
⑥講座名称:北限の海女フェスティバルにおける海女仮想体験学習
主 催:久慈市
場 所:久慈市小袖漁港
26
日 時:平成 22 年 8 月 1 日(日)9:00~
担当者:電気情報工学科 細川
⑦講座名称:市川公民館「子どもチャレンジ教室」
主 催:上長公民館(八戸市)
日 時:平成 22 年 9 月 4 日(土)10:00~12:00
講 師:機械工学科 鎌田(長)
⑧講座名称:第6回どよう塾
主催:新郷村教育委員会
場所:新郷村都市農村交流センター
日 時:平成 23 年 1 月 8 日(土)13:30~15:30
担当者:物質工学科 山本
4)平成22年度八戸工業高等専門学校産業技術振興会事業
表 10 産業技術振興会総会
期
日
内
容
等
役 員 会;平成 21 年度行事報告、平成 22 年度行事承認
定時総会;平成 21 年度行事報告、平成 22 年度行事承認
平成 22 年
講
演 会
6 月 28 日
( 月 )
演題;クリーンエネルギー水素が材料にもたらす新機能
16:00-19:00
講師;国立大学法人東北大学
副学長
岡田 益男 氏
4.その他の活動状況(産学官連携等に関連した会合・研修等への参加)
4.1)平成 22 年度会議等:地域テクノセンター関連「全国・東北」
1)第 9 回産学官連携推進会議
主 催:内閣府・総務省・文部科学省ほか
日 時:平成 22 年 6 月 5 日(土)
会 場:京都国際会館
出席者:井口校長、河村副センター長
2)第 8 回全国高専テクノフォーラム
主 催:独立行政法人国立高等専門学校機構(世話校:大分高専)
日 時:平成 22 年 8 月 18 日(木)~8 月 19 日(木)
会 場:大分市コンパルホール
出席者:井口校長、南副センター長
3) 経済産業省東北経済局リエゾンネットワーク会議
主 催:経済産業省東北経済局
日 時:平成 22 年 9 月 3 日(金) 14:30~16:30
場 所:岩手県立大学
出席者:野沢コーディネーター、犹守地域連携係長
4).平成 22 年度東北工学教育協会高専部会主催「産学交流の日」
主 催:東北工学教育協会高専部会
日 時:平成 22 年 10 月 28 日(木)13:30~19:00
会 場:グランドサンピア八戸(主管校 八戸高専)
参加者:68名
5).東北地区センター長会議、及び東北地区知的財産本部運営委員会
日 時:平成 22 年 10 月 29 日(金)9:00~11:00
27
場
所
八戸グラン
ドホテル
場
所:八戸高専大会議室(主管校
八戸高専)
6)科学研究費補助金説明会「科研費をとるには」
日 時 : 平成 22 年 10 月 13 日(水)16:00~
会 場 : 八戸高専大会議室
講 師 : 岩手大学大学院 工学研究科 フロンティア材料機能工学専攻
教授 吉澤 正人 氏
参加者 : 31名
7)知財研修会「高専における営業秘密(秘密情報)管理と契約の基礎」
日 時 : 平成 23 年 1 月 28 日(金) 16:00~17:00
場 所 : 中会議室
講 師 : 東北地区知財本部 知財コーディネーター 佐々木伸一 氏
参加者 : 19名
4.2)平成 22 年度会議等:地域テクノセンター関連「青森県・八戸市・経済産業省」
1) 八戸市産学官共同研究開発支援事業審査委員会
主 催:(株)八戸インテリジェントプラザ
日 時:平成 22 年 7 月 13 日(火) 13:30~15:30
場 所:八戸インテリジェントプラザ
出席者:佐藤センター長
2) 第2回TAMA協会との連携に関する打合せ
主 催:青森県
日 時:平成 22 年 8 月 6 日(金) 13:00~16:00
場 所:県庁西棟
出席者:地域連携係長 犾守
3) (財)八戸高度技術振興センター 平成 22 年度技術開発審査委員会
主 催:(株)八戸インテリジェントプラザ
日 時:平成 22 年 8 月 25 日(水) 13:30~16:00
場 所:八戸インテリジェントプラザ
出席者:佐藤センター長
4) 平成 22 年度あおもり元気企業チャレンジ助成事業審査委員会
主 催:青森県
日 時:平成 22 年 9 月 21 日(火) 13:00~16:00
場 所:青森国際ホテル
出席者:佐藤センター長
5) 第1回青森県産学官金連携推進ワーキンググループ会議
主 催:青森県
日 時:平成 22 年 9 月 30 日(木) 11:00~12:00
場 所:県庁西棟
出席者:副センター長 南
6) 第2回青森県産学官金連携推進ワーキンググループ会議
主 催:青森県
日 時:平成 22 年 10 月 22 日(金) 15:30~17:15
場 所:県庁西棟
出席者:副センター長 南
28
7) 第4回青森県産学官金連携推進ワーキンググループ会議
主 催:青森県
日 時:平成 23 年 1 月 17 日(月) 13:30~16:00
場 所:県庁西棟
出席者:副センター長 南
8) 第3回TAMA協会との連携に関する打合せ
主 催:青森県
日 時:平成 23 年 2 月 9 日(水) 13:30~17:00
場 所:県庁西棟
出席者:副センター長 南
9) 学による企業見学会
主 催:(財)八戸地域高度技術振興センター
日 時:平成 23 年 2 月 14 日(月)
14:00~16:00
場 所:サワダSTB 株式会社 青森工場
出席者:佐藤センター長、機械工学科 赤垣、黒沢、電気情報工学科
野沢コーディネーター、地域連携係 金澤
工藤(憲)、
10) 平成 22 年度第1回青森県ものづくり中小企業活性化検討委員会
主 催:青森県工業振興課
日 時:平成 23 年 2 月 23 日(水) 13:30~15:30
場 所:アラスカ会館 4 階「パール」
出席者:佐藤センター長
11)青森県地域共創連携フォーラム-青森県と八戸工業大学との包括的連携協定締結記念-
主 催:青森県、八戸工業大学
日 時:平成 23 年 3 月 5 日(土) 13:30~
場 所:八戸グランドホテル
出席者:井口校長、佐藤センター長、河村副センター長
12) 第2回青森県三八地域活性化協議会ものづくり活性化推進会議
主 催:青森県
日 時:平成 23 年 3 月 11 日(金) 10:00~12:00
場 所:八戸インテリジェントプラザ
出席者:井口校長
13)平成 22 年度あおもり元気企業チャレンジ助成事業審査委員会
主 催:青森県
日 時:平成 23 年 3 月 25 日(火) 12:30~17:00
場 所:青森国際ホテル(大震災のため書類審査に変更)
出席者:佐藤センター長
29
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 鳴海 哲雄
地域文化研究センター委員会
1.共同研究体制の活用
2.共同研究テーマの推進
海業史研究と産業観光資源の連携
八戸市中心市街地活性化に関わるソフト事業の開発
3.行事計画の実行
(ア)サイエンス・カフェの実施
(イ)一般教養教育活性化の後援
4.『地域文化研究』の平成22年版の発刊
5.ホームページ更新について
3.(イ) として、5月に
名古屋大学 社会システム情報学科メディア系 教授 戸田山和久 氏 による
「なぜバカは死ななければならないのか」(「ハリウッド映画に見る学ぶことの意義」)
の演題で講演会を開催できた。
4. 平成22年版『地域文化研究』を発刊できた。
2. の八戸市中心市街地活性化に関わるソフト事業の開発 については、
河村先生、戸田山先生が、それぞれに「活性化」に一役を担う活動ができた。
その他は、今後の継続的課題として残った。
なお、本校名誉教授本田先生の資料調査は学生のアルバイト協力により、
進展しているとのことでこちらも継続することになる。
30
委員会等名称
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
廃水処理施設管理運営委員会
筆耕者 施設長
懸 案 事 項
Ⅰ.廃水処理についての認識の強化
Ⅱ.廃水処理施設機器の改修及び分析機器の更新
長谷川
章
Ⅰ.廃水処理についての認識の強化
1.教員への啓蒙活動
今年度最初の教員会議において、全教員に「廃水処理施設からのお願い」と題する説明用資料を
配付した。まず、廃水処理の概要を説明し、排水への固形ゴミ流入の禁止、実験室廃水系の確認、
実験廃液処理の手続き、水銀の排出禁止について説明し、ご協力をお願いした。さらに、「廃水処理
の手引き」をガルーンに掲載し、廃水処理についての認識強化に努めた。
2.学生への啓蒙活動
各クラス担任より学生へ廃水処理施設に対する理解と関心を向けてくださるようお願いした。ま
た、各クラスおよび学寮の各フロアに、異物の混入防止のポスターを掲示し、廃水処理についての
認識の強化を図った。
3.廃水処理施設の状況
今年度も廃水処理施設は年間を通してほぼ順調に稼働し、固形物の混入、実験廃液の生活排水系
への混入等に起因すると考えられるトラブルもほとんどなかった.煙草の吸い殻等の異物の混入も
ほとんどなく、廃水処理についての啓蒙活動が一定の成果をあげているものと考えられる。また、3
月 11 日の東日本大地震では施設および機器類に特に被害はなかった。
しかし、長期間の停電に伴い、
施設内配管の凍結が危惧されるなどの課題も浮き彫りになった。
Ⅱ.廃水処理施設機器の改修及び分析機器の更新
1.廃水処理施設機器の改修について
運転操作盤と各種機器を接続している配電盤ケーブル中継器の老巧化が著しく早期に全面的な更
新が望まれる。
31
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
相談室運営委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 平川
武彦
1.発達障害などの援助を必要とする学生へのカウンセラーや教職員との連携
による支援体制の確立
2.相談員の学内外研修の充実によるソーシャル・スキル向上に向けた取組
3.東北地区学生相談協議会の八戸開催による相談室運営の強化
1. 発達障害などの援助を必要とする学生へのカウンセラーや教職員との連携による支援体制の確
立
平成 22 年度の相談室のシフトは、 水曜日に笹 博 カウンセラー(医師・笹クリニック医院長、第
二、第四水曜日担当)、田中 清 カウンセラー(臨床心理士・八戸市立市民病院、第三、第五水曜日 担
当・十月まで)、熊谷 輝 カウンセラー(医師・八戸市立市民病院、第三、第五水曜日 担当・一月から)、
恒任 智子カウンセラー(臨床心理士、第一水曜日担当)、木曜日に立花 八穂カウンセラー(臨床発達心
理士、第一、第三、第五木曜日 担当)
、石川 善子カウンセラー(スクールカウンセラー、第二、第四木
曜日 担当)で、発達障害が強く疑われる学生の多くはカウンセラーとの面談を必要な時に行っている。
また、担任と相談室とカウンセラーが連携をすることで、いくつかの問題も乗り越えることができました。
精神的に不安定になり、薬の過剰摂取をする学生に対しては、カウンセラーからの指示で看護師が投薬管理
を行い、週末には先生方の協力で継続することができました(医療機関、保護者と学校(担任と相談室)と
の情報の共有化、協力関係が前提)。うつ状況の学生に対して、カウンセラーの診断書と助言により、定期
試験を休ませることで結果として早い回復を果たすことができました。教務主事を中心とした教務委員会と
担任との連携のたまものと思います。同様のことが、定期試験での別室受験に関しても連携による実施とな
りました。
さらに、沢村先生が中心となり相談室の先生方で、学内プロジェクトに応募して、プロジェクト経費を獲
得することができました。発達障害の先進校として釧路高専に、沢村先生と山本先生が訪問調査をされまし
た。この成果の一部を東北地区高専学生相談協議会のなかで発表していただきました。本校でも、こうした
支援体制を一歩づづ確実に確立していく必要があります。
2. 相談員の学内外研修の充実によるソーシャル・スキル向上に向けた取組
今年度の校内講演会が、11 月 17 日(水)に第一学年の学生向けとして、臨床心理士、本校カウンセラ
ー恒任 智子先生により、演題:「自分ってなんだろう?~ありのままの自分をみつめる~」を行いまし
た。講演の中で TEG 心理検査も行い、結果の見方とその改善に関することにも触れられたので、学生は
たんでん
非常に興味を持ったようです。また、丹田に気を集中させる方法も習いました。講演会の感想文にも、学
生が真摯に取り組んでいた様子が見られました。
また、教職員向け講演会として、1 月 26 日(月)に、本校カウンセラー立花八穂先生により、「青年期
の心理発達についての共通理解と支援のための連携について」の講演を行いました。女子学生の多い高等
学校へ勤務されているなかで青年期の心理状況についてたいへん勘所を押さえた講演で、多くの教職員が
参加され、今後の学生指導の上で得ることの多い講演会となりました。
青森県総合学校教育センターでの研修には参加できませんでしたが、インテーカー研修会や全国学生相
談研修会、高専メンタルヘルス研修会などの研修に参加しました。
講師をうまく得ることができなかったために、校内ではソーシャル・スキルの研修は行えませんでした。
今後は、学内でも研修会を開いたりすることで、コミュニケーション力の向上を進めていく必要があると
考えます。
3. 東北地区学生相談協議会の八戸開催による相談室運営の強化
東北地区高専学生相談連絡協議会が、第 9 回目として八戸高専で平成 22 年 11 月 1 日(月)~2 日(月)
に本校管理棟 3 階大会議室で開催されました。東北地区の各高専から学生相談室長と看護師の皆様に参集
いただき、議論と情報交換と懇親を深めることが出来ました。特別講演の(演題:「高専相談室での経験
から」
)の講師を本校カウンセラーの笹 博先生に務めていただき、高専の実情や学生の状況に即した内
容の講演をしていただきました。笹先生には、懇親会にも参加いただき、参加者からの質問や懇談にも応
えていました。本校相談員も授業の合間に協議会に参加し、懇親会にも多くの参加者がおり、他高専の相
談室運営や活動に触れることで、大いに学びました。また、協議会の承合事項などにより他高専の実情を
知ることができ、本校の相談室運営のためにも今後、大いに役立つものと考えます。
32
33
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
危機管理委員会
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 佐藤勝俊
1.安全マニュアルの周知・徹底(継続)
2.防災・防犯意識の高揚(継続)
1.安全マニュアルの周知・徹底(継続)
平成 16 年に安全衛生委員会が作成した「安全マニュアル」を各実験室に常備し周知を図るととも
に、平成 20 年に作成した「危機管理マニュアル」を本校のファイル管理(ガルーン)に掲載し、緊
急時の対応について周知・徹底を継続的に図っている。また、機構から発行された「実験実習安全
必携」は、2年生以上の学生及び教職員には昨年度配布済みであり、新入生には4月のガイダンス
の時、また新採用の教職員には初任者研修の時に配布して周知・徹底を図った。
2.防災・防犯意識の高揚
校内で盗難が起こったため、学生・教職員のより一層の防犯意識の高揚のため、校門付近、管理
棟入り口付近に監視カメラを設置し、盗難を抑止する措置をした。また校長講話では、貴重品の管
理をしっかりするように自己管理の必要性が説かれた。
雨で日程が延期となったが、今年度も火災を想定した避難訓練が行われ、従来よりも私語がなく
避難が速やかに行われたとの評価を消防署から受けた。
平成 23 年 3 月 11 日に発生した大地震では、本校では停電と断水が起こったが、春休み中であっ
たことも幸いして、けが人もなく、建物の被害もわずかであった。安全衛生委員会では、最初の地
震後、学生・教職員の安否と建物等の被害状況の報告を緊急放送により依頼した。その後余震が続
いたので、校舎外に出てグランドに全員を避難させた。教職員の協力のもと人員確認後、体育館に
避難させ、津波情報を伝えながら、学生・教職員を自宅に帰らせた。
常日頃からの防災・防犯意識の高揚が重要であることを改めて実感した一年であった。
34
委員会等名称
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
産業システム工学プログラム委員会
筆耕者 大久保
懸 案 事 項
1.専攻科におけるエンジニアリングデザイン(ED)教育に対する連携協力
惠
1. 専攻科におけるエンジニアリングデザイン(ED)教育に対する連携協力
平成 22 年度、専攻科にエンジニアリングデザイン(ED)教育を導入することになり、専攻科委員会が
中心になって多摩川精機株式会社の協力を得たモノづくりテーマなど三テーマについて夏休みから 11 月
にかけて試行的な取り組みがなされ、11 月末には成果報告会も開かれた。本委員会では産業システム工学
プログラムの充実につながりJABEEの方針にも沿うものであるという認識からこの取り組みを今後
とも支援協力していくことを確認している。
35
委員会等名称
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 鳴海
産業システム工学プログラム計画委員会
懸 案 事 項
1.JABEE
哲雄
2010 年度変更事項への対応
1.について
2010 年度の認定基準改定への対応について
「学習保証時間として 1800 時間以上」が「授業時間 1600 時間」等に変更が必要であることを産業シス
テム工学プログラム委員会で確認した。そして、産業システム工学プログラム委員会、企画質会議&運営委員
会で認められ、2010 年度変更事項への対応ができた。
36
委員会等名称
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
産業システム工学プログラム
筆耕者 委員長
点検評価・改善委員会
赤垣
友治
1.点検評価方法等の見直し(継続)
懸 案 事 項
2.認証評価受審への対応
1.点検評価方法の見直し
成績エビデンスの作成が煩雑で膨大な時間を要するので,成績エビデンス(保管資料)の簡略化を計画した.
しかし,平成23年度に認証評価の受審があるので,平成22年度成績エビデンス(保管資料)まではこれま
で通りとし変更しなかった.平成23年度成績エビデンス(平成24年度作成)から簡略化を図りたい.
2.認証評価受審への対応
平成23年度が認証評価受審年度であるので,その対応資料の作成や整理を行った
(1)成績エビテンスの点検
平成21年度の成績エビデンスのチェックを平成23年3月に実施し,不備のあるエビデンス作成者に修正
を依頼した.平成22年度成績エビデンスのチェックは夏休み(8月中)に実施予定である.
(2)授業評価
平成22年度,前期,後期 2 回の授業点検を行い,点検報告書としてまとめた.委員1人が2~3件の授業
を担当した.
(3)シラバスのチェック
平成23年度用のシラバスの点検を行い,不備のあるシラバスの修正を担当者に依頼した.
37
委員会等名称
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
教育点検評価・改善委員会
筆耕者 委員長
赤垣
友治
1.点検評価方法等の見直し(継続)
懸 案 事 項
2.認証評価受審への対応
JABEEの点検評価・改善委員会と併任で運営している委員会であり、JABEEの点検評価法を1~
3年生の科目に適用することで、認証評価に対する準備ができると考え運営している.このため、教育点検・
評価委員会として、特記すべき活動はなかった.(プログラム点検評価・改善委員会活動と同じ)
成績エビデンス及びシラバスのチェック,授業評価は本科1~5年生,専攻科1~2年生のすべての科目
を対象として実施している.
38
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 鳴海 哲雄
総合科学科
1.カリキュラムの抜本的改正の実施 (継続)
選択科目群について、教育理念を明確にした抜本的な整備を行う。
2.低学年における教育内容の拡充
ゆとり教育を小・中で受けてきた学生に対して、授業内で補充的な
内容の指導を行う。
1. カリキュラムの抜本的改正の実施 (継続)
平成 22 年度 5年生 共通選択科目 B の希望者(5 月時点)が
文学
前期 69,後期 32 計 101 人
人間科学 前期 32,後期 69 計 106 人
環境論
前期 33,後期 45 計 78 人
法学
前期 98、後期 8
計 106 人
とかなりの人数となっている。以前のように人文科学系の科目があと 2 科目以上(哲学、経済、
経営、歴史、などから)新設されることを期待したい。抜本的な整備よりも幅広い一般教養、人
間力アップのための講義が必要であることを教務委員会などに提案し、本事項はさらに継続事項
とする。
2. 低学年における教育内容の拡充
1年生、地理(河村)では環境問題に年間1/4程度の時間を割いている(例年)のと英語のテキス
ト「GCSE Science」を、地形(プレートテクトニクス)
、農業、温暖化、の各テーマで活用した。
数学科(馬渕、栗原)の教科書執筆活動。英語科(阿部)の全国高専共通カリキュラム委員会活動。
2 年生工学基礎 B 産業教育系(平川)において、現代の社会学による基礎生活力のアップ。
以上のように、低学年の教科教育内容を拡充して、「ゆとり教育」経験学生にある程度補充した指
導・活動を行うことができた。
教科外でも、NIE 活動(阿部)による国際力養成などを拡充進行中である。また、日馬教育連携
プログラム(太田、阿部)の一環としても国際力養成と英語力向上を目指しての活動が実施され次
年度へ継続される。
他 懸案事項としては明示していないが、物理教員、化学教員の公募活動を、学校長をはじめ運営
委員会の先生方、総合科学科関係の先生方、関係事務職員の尽力により滞りなく展開できたことに
感謝申し上げる。
39
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
機械工学科
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 学科長
赤垣
友治
1.学力向上を目指した学生支援(継続)
2.進学・就職活動の支援
3.増募対策(継続)
1.学力向上を目指した学生支援(継続)
(1)実力試験の実施
就職試験や編入学試験に向けた専門科目(熱力学,水力学,力学,材料力学)の実力試験を5年生に対して
行った.また,3年次に学んだ専門科目の理解度の把握のために,専門科目(材力,材料学,工作法,応用物
理,数学)の実力試験を4年生に対して行った.理解度の低い科目については,関連科目で復習にも重点を置
いた講義を心がけた.
(2)補充授業・補充試験の実施
補充授業・補充試験は科目担当者が必要と判断した場合に行っている.設計製図においては提出時の図面チ
ェック指導,工学実験・専攻実験においてはレポート検読指導を行っている.特に3D 設計製図で理解度の低
い学生や進捗状況の悪い学生に対しては,丁寧な個別指導等を行っている.
(3)編入生及び編入予定学者に対する指導
編入生に対するCAD使用法の説明は,人材育成事業「CAD/CAMシステムの基礎と実際」の講座に参
加してもらい社会人と一緒に行った.
編入予定者に対しては,材料学,設計法,応用物理,材料力学などの科目について,入学前の学習範囲と方
法を説明した.特に,応用物理と材料力学については,演習問題を配布し定期的に提出してもらい添削指導を
行った.
2.就職・進学活動の支援
4年生については11月の保護者懇談会(3者面談及び企業による就職説明会)
,5年生については4月の
保護者懇談会(3者面談)で,就職・進学についての情報提供及び進路相談を行った.また,求人に来校した
卒業生による就職説明会を数回程度実施し,活発な質疑応答を通して就職に関する理解を深めた.
進学・就職に関する支援としては,履歴書等の添削,面接対策等の指導を個別に行った.昨年度に引き続き,
就職希望者全員が内定し,また進学希望者も全員,専攻科や国立大学に合格した.
平成23年3月には,新5年生を対象とした就職懇談会(3者面談)を新規に実施した.
3.増募対策(継続)
(1)中学生対象の公開講座「メカ no ワールド」開講
昨年度はインフルエンザによる学校閉鎖のために,急遽,公開講座を中止とした.そのためか,入学志願者
が前年度より減少した.学科内の施設や設備を利用することにより高専や学科をよく知ることができるので増
募対策につながる重要なイベントである.
今年度は,これまで実施してきた2日間の公開講座「機械と遊ぼう」を見直し,
「メカ no ワールド」と改名
し,開催日を1日に短縮すると共に,内容を変えて2回,7月「メカ no ワールド A」と9月「メカ no ワール
ド B」に実施した.申込者が殺到し,大変好評であった.
(2)小学生対象の公開講座「ロケットはなぜ飛ぶか」
昨年度は参加者が少なく中止した.今年度は高専祭期間中に実施した.理科離れ対策や小学生,保護者への
学校PRに効果が多少はあったと思う.
(3)体験入学
最近,機械工学科が第一希望の参加学生数はE,C学科より少なく,受験者数も少ない.昨年度から体験学
習時間帯に機械工学科独自のスタンプラリー(景品付き)を実施している.体験入学での施設見学,デコレー
ション,体験学習では,インパクトのある学科紹介を目指し改善している.
(4)ホームページの改訂
今年度は,ホームページのマイナーチェンジを行った.来年度はリニューアルを行う予定である.また,学
校案内,学校要覧等の刊行物の見直し等に積極的に取り組み,機械工学科をアピールしたい.
40
(5)出前授業
今年度は,出前授業を学科として実施できなかった.来年度からは,学科として出前授業に取り組み,機械
工学科を強くアピールしたい.
(6)その他
理科教員研修会に機械工学科として初めて参画し,2テーマの講座を開講した.来年度以降も継続参加する
予定である.
平成23年度入試では,機械工学科志願倍率が1.8倍で,平成21年度(1.7倍),22年度入試(1.
4倍)に比較して僅かに増加した.平成20年度以前は2倍以上を維持してきたことを考えれば,最近は低迷
気味である.また,E学科(2.7倍),C学科(2.8倍)に比較すれば,まだまだ受験生が少ないので,
機械工学科としてさらに一層の増募対策を実施していきたい.
41
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
電気情報工学科
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 久慈憲夫
1.実験実習の充実
2.学力の向上
1.実験実習の充実
平成22年度に実験実習設備の充実のために要求した高専教育充実設備費が採択され、アナログ・ディジタ
ル回路設計・プリント基板製作装置を導入することができた。本設備は、CAD ソフトウェアを利用して PC
上でアナログ・ディジタル回路設計し、CAD データを基板加工機 CAM により精密かつ高度な基板製作を行
うもので、高度なデザイン能力及びものづくり能力の育成を目指す。本設備の導入により、一貫したものづく
りの教育研究環境が整い、さらなるデザイン能力、製作開発力を育成が可能になる。
今年度は、実用化・製品化を重視した研究を行っている野中准教授並びに細越准教授らが、本科の卒業研究
や専攻科の特別研究において回路の試作検討及び製品の製作で活用した。
来年度は、卒業研究だけでなく、創成実験等他の実験科目に活用の範囲を拡げ、本科のものづくり・デザイ
ン教育である PIC マイコンによる実験実習、創成実験、情報工学コースにおける H8 マイコンを活用した学生
実験や電気電子工学コースにおける回路設計での学生実験、さらには、専攻科での集積回路実験など、様々な
分野に活用する予定である。これにより、実践的なアナログ技術者、ディジタル回路技術者、ソフトウェア技
術者を育成し、技術立国上の課題である組み込み技術者不足の解決に寄与する。
2.学力の向上
・成績不振学生の分析
学力向上の鍵は成績不振学生の底上げにあると考え、最も勉学が大変とされる第四学年の学生の留年学生と
3年次の基礎科目の成績との関連について調査を行った。調査結果は、八戸高専紀要第 45 号(細川靖、「電気
情報工学科における第4学年留年に関する調査」、2010.12)にまとめた。その結果、留年学生は数学や物理の
成績が特に低いこと、微分積分学 IIA、微分積分学 IIB、応用物理 I、電磁気学 I、電気回路 I、電子工学 I の
6つの基礎科目の学力を向上することで留年学生を減らすことが可能なこと、が判明した。この傾向は、昭和
60 年代(根来先生が学科主任)にも指摘されており、同じ状況であることが裏付けられた。当時は学科独自
で電気数学を補習する対策がとられたが、同様な対策が必要と考えられる。
・学科教員による学力向上策の検討
上記対策として、低学年のころから基礎科目の学力を向上することの重要性が指摘され、学科教員による1
年生への特別指導が提案された。具体的には、二週間に一回程度(前期で5回)
、放課後(時間割案から水曜
日 8h 以降)に数学・物理・電気情報基礎の問題を解かせる企画を立案した。来年度、学科教員でローテーシ
ョンを組み、実施する予定である。また、特別指導による成績への効果を把握する方法として、演習や前期中
間試験の結果を活用する方法を検討中である。
・資格指導の推進
学力向上策の一つとして、資格試験への挑戦を推奨してきたが、インターネットによる受験申請とコンビニ
での受験料支払いがセットになるなど、手続きが複雑化している。そこで、受験者の一層の増加を図るべく、
初めての学生を対象に手続きの仕方についてサポートを行った。
・E3 電気回路Ⅰの学力向上
これまでの回路教育では、複素数の計算が彼らにとって大きな負担であったと考えられる。そこで、複素数
の四則演算、絶対値計算、偏角計算他を、学生全員に所持させている電卓を使って行う方法を教え、良く理解
してもらった。その結果、これまで毎年のように通年成績で不合格者が出ていたものが、特定学生(3 名)を
除き、全員科目合格となった。奇跡のような成果であるが、電卓でスマートに計算できるということで、計算
にさく時間が少なくなり、電気回路の回路現象の理解に向ける時間が増えたからと考えられる。今後は 3 年生
の初めに、複素数の電卓計算を教え込み、複素数の理解の早期教育に資することとしたい。
42
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度
物質工学科
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 杉山和夫
1. 5年間を見通した進路指導の充実
2.導入教育の充実
3.授業内容の検討
4.理科教育における地域発信・貢献
1. 5年間を見通した進路指導の充実
物質工学科では例年下記のような全学年にわたる進路指導を実施している。活動結果を記す。
例年どおり、5年生と専攻科生に対して4月の始業式当日に進路ガイダンスを実施した。さらに、5
年生に対しては保護者懇談会(3者面談)を4月に行い、進路の確定に役立てた。4年生に対しては、
11月に3者面談を行い、進路確定までの流れおよび実績について説明した。
低学年の2、3年に対しては、進路の動機付けを啓発するためにクラス担任がきめ細かな進路指導を
行った。例えば、2年生に対しては、7月に特別活動の中で学科長が進路状況を、学科の5年生が進路
決定までの経験談を紹介した。3年生に対しては、6月に学科長が就職・進学等の進路説明をし、12
月には卒業生による現況報告会を開催した。1年生に対しては、新入生ガイダンスや物質工学序論(授
業)をとおして在学、および卒業後の進路の流れを説明した。
2.導入教育の充実
1年生に対して、5月、7月(夏休み前)、12月(冬休み前)の計3回、研究室訪問を実施した。
本行事の目的は、高専生活の大枠を1年生に理解してもらうために行うものであり、実際に実験室や
研究室を見学し、さらには学科の教員より自身の経験談や研究内容を説明してもらっている。
受講する側の意見としては、専門の設備を実際に見学し、さらに研究内容の説明やスタッフに身近に
接することができたことへの評価が高い。また勉強、学生生活の悩み意見などを学科内で共有し、学生
の顔が見える教育へ活かすことが定着した。
このほか、物質工学序論では、各教員の創意工夫で演示実験もまじえて分野の導入授業を行った。さ
らには、地域企業への理解を深めるために5月に工場見学を実施した。
3.授業内容の検討
カリキュラム改正が進行する中、1年生への工学基礎Aや2年生への工学基礎B、さらには基礎化学
など新たな課目に対しての対応に追われた。2年後に新カリキュラムが完成するが、それまでは現状が
継続する。科目間連携を十分に行い、密度の濃い授業とすることが課題である。
4.理科教育における地域発信・貢献
本学科では、理科が好きな中学生を育てる活動として、『化学の学校』と『中学校理科系教員研修』の
2つの行事をそれぞれ平成16年と平成19年より継続して実施している。
『化学の学校』は正式名称を地域開放特別事業「化学の学校-中学校と高専のジョイントレクチャー
-」といい、青森県全域及び岩手県北より参加する中学生に対し八戸地区の理科系教員と本学科教員が
一緒になって化学実験を体験させている。8月上旬に実施し、例年40~50名の参加者がある。
『中学校理科系教員研修』は“「もの」にかかわる中学校理科実験のスキルアップ”と称して八戸市及
び三戸郡の中学校教員の実験技術の向上を目的として実施するものである。12月下旬に実施し、参加
者数は例年25名である。実験テーマとしては、化学、物理、生物、地学関係から10種類用意し、2
つの研修課題を選択し受講するようになっている。実施主体は本学科であるが、昨年より全校的な取り
組みとして行われるようになった。
43
委員会等名称
懸 案 事 項
-平成22年度 懸案事項の取組結果報告書-
建設環境工学科
筆耕者 矢 口 淳
1. デザコン 2010 in 八戸への取り組み
2. 人事異動・新カリキュラム進行に伴う学科対応
3. 次年度に向けた増募対策
4. 学生支援の推進(女子学生支援、学力向上支援、進路支援)
5. 建設環境工学科の将来構想
一(代表)
1.「デザコン 2010 in 八戸」への取り組み
デザコン 2010 in 八戸 については、デザコン企画委員会(本学科から委員長;今野、委員;丸岡、馬
渡の3名参加)を中心として学校全体で積極的に取り組み、学内外からの評価も高く成功裡に終えるこ
とができた。
本学科では第4学年の『創造工学演習』で構造、環境、空間デザイン部門毎に3~4チームで取り組
み、総合科学科の河村先生にも協力いただき担当教員を決めて指導した。その結果、大会には本学科か
ら構造部門2チームに加え、予選を通過した環境部門2チーム、空間部門1チームが参加でき、環境部
門で4年生のチームの作品「BEAT SENSE~だぐめぐ~」
(猪股、上沢、中嶋、指導教員:河村)が審
査員特別賞を受賞できた。また大会スタッフとして教職員を始め、4、5年生を中心に多数の学生に受
付、会場設営、案内、司会、競技運営、表彰などで大会運営に尽力してもらった。
2.人事異動・新カリキュラム進行に伴う学科対応
昨年3月末で退任された田頭技術職員に代わって、4月から新しく赴任された小屋畑氏が技術職員と
して学生の実験・実習の指導に当たられた。学科では、この移行をスムーズに行うため、担当する実験・
実習毎に密接に事前打合せをした後、模擬実験を行い、また西村技術職員に教材製作などで支援・協力
していただいた。
平成 21 年度から 167 単位の新カリキュラムが進行しており、今年度は新たな科目として第2学年に「建
築基礎製図Ⅱ」が導入された。新カリキュラムではさらに建築系の科目が増加するのに備え、万能木工
機を含む「木質系材料実験システム」を材料実験室に導入した。また来年度 CAD ソフトウェアの変更、
建築設計施工実務者の非常勤講師任用を予定している。さらに実験実習科目の担当を見直し、複数担当
制を拡大する。
3.次年度に向けた増募対策
中学校訪問や入試説明会などでは、学科の特徴や学生たちの活動内容、進路状況などについて説明し
た。また中学生1日体験入学では、専攻科・本科学生も参加して学科全体で取り組み、集合展示、実験
室公開、スタンプラリーの実施など学科説明を工夫したが、参加者が昨年より少なく事前の PR に課題が
残った。 学科の HP は適宜更新してアピールしている。今年度5月には、CGI 機能を追加してアクセス
数の集計が可能となるようにし、また更新を容易にするため9月には CSS で編集可能なソフトウェアを
導入した。
地域へのアピールとして八食センター主催のふれあい祭り(9/26)には、本学科から「オリジナル・
モビールを作ろう」と「ペットボトルで水の健康診断」が参加した。さらに恒例の「田んぼアート」に
も今年度は規模を 2.5 倍に拡大して、
『創造工学演習』の中で4年生を中心に取り組んだ。以上のことは
地域、市民、子供達に広くアピールできたことである。
また今年度は増募対策の調査研究のため、学科の在校生に関して中学時の進路アンケートを6月に実
施した。これらの結果や新入生アンケートなどより、学科説明資料の充実や公開講座の実施が重要であ
ることが認識でき、高専祭までに学科のパンフレットを 2000 部作成し、高専祭、デザコン、中学校訪問
などでアピールした。また 11 月には公開講座「ミニデザコン」を開催し、中学3年生を中心に中学生 16
人がミニチュアブリッジコンテストに参加した。実施後のアンケート結果も好評で、また参加した中学
生の数名は実際に本校に応募しているのでかなり効果があったと感じている。
今後とも増募のための分析をしながらさまざまな機会をとらえて本学科の魅力をアピールし、教員全
員で志望者が増えるように務めていく予定である。
4.学生支援の推進
学力向上のための支援策として今年度実施したのは以下の3項目である。①5年生に対する到達度試
44
験を実施(4/8,4/9)した。専門5科目について4年次までの到達度を把握し、進路勉強に役立てるた
め進級直後に実施している。②公務員を目指す学生を対象に勉強会の実施(1/18~1/31)-公務員希望
者だけでなく民間就職希望者も対象とし、4年生の後期に行った。参加者は6~15 名で例年以上に多か
った。③学科講演会の実施(10/1,1/21、2/24)-学科卒業生と学外専門家による建設行政、農業土木、
建築に関する学科全体の学生が参加する講演会を実施した。また専攻科生に対する英語力向上のための
支援は、専攻科2年生全員が 11 月までに TOEIC400 点をクリアーしたため行わなかった。
本学科学生に対する進路決定の支援体制については「進路決定支援年間予定および実施状況一覧表」
を作成し、学年ごとに、その時期、事項、実施時間、担当者を決定してきめ細かく指導してきている。
実施については、支援活動幹事(5学年担任)を設け、幹事と担当教員との間で連絡を取りながら確実
に支援活動を行った。その結果 21 年度では 25 名の就職希望(内公務員6名)、10 名の進学希望の全員(合
計 35 名)の進路が順調に決定した。今年度国家Ⅱ種模擬試験は 7/5 に実施したが、国家Ⅲ種の模擬試験
は、今年度も東北地方整備局土木職の採用がなかったため中止した。
また今年度女子学生への支援は特別には実施していないが、キャリア支援を中心に今後充実していき
たい。
5.建設環境工学科の将来構想
平成 21 年から始まった新カリキュラムを受け、学科の将来ビジョン構築のため、学内教育研究プロジ
ェクト「建設環境工学科の将来ビジョン構築のためのプロジェクト」を申請して実施した。プロジェク
トは、学生の学習支援、キャリア支援、建築科目への対応、安定した学生確保の為の調査研究及び実践
から成り、個々のプロジェクトの成果については既述の通りである。その他、21 年度カリキュラム完成
時の担当者を可能な範囲で検討した。建築系教育の導入により、従来の土木建築を超えて学科の特徴を
生かしていく将来ビジョン構築のための検討は十分にはできず、今後議論を深めていく必要がある。
45
委員会等名称
-平成22年度
教育研究支援センター
懸 案 事 項
1.東北地区連携の推進
懸案事項の取組結果報告書-
筆耕者 佐藤 勝俊
1.東北地区連携の推進(継続)
①東北地区国立高等専門学校技術職員研修会への参加
東北地区の国立高等専門学校に勤務する技術職員の資質向上を目的に、東北地区6高専が持ち回りで毎年
開催している研修会である。今年は一関高専を主幹校として、平成22年8月30日(月)~8月31日(火)
に、一関高専を会場に開催された。参加者は19名で13件の技術課題の発表が行われ、全員による討議を
行った。八戸高専からは参加者3名で技術課題の発表は2名2件の定員枠を満たす参加をした。また、情報
交換会にも全員参加をした。
②技術長会議への参加
上記技術職員研修会の日に合わせて、第2回東北地区高専技術長会議が一関高専で開催された。6高専7
名の技術長が集まり、一関高専千葉技術長を議長に、6件の協議題と6件の承合事項について討議と情報交
換を行った。八戸高専からは川守田技術長が参加をした。
③東北地区国立大学法人等技術職員研修への参加
東北地区の国立大学法人等の技術職員に対し、講義、技術発表、実技等を通して、高度の専門知識及び技
術等を習得させ、もって職員の資質の向上等を図ることを目的として、毎年開催している。今年は東北大学
を当番校として、平成22年8月31日(火)~9月3日(金)に開催され、八戸高専からは1名参加し、
口頭発表を行った。
④教育研究支援センター発表会の開催
本校技術職員の活動成果を紹介する場として年一回開催しているものであるが、他高専からも発表並びに
参加をいただき、東北地区の連携を図っている。今年度は、平成22年12月6日(月)午後1時30分か
ら、中会議室を会場に開かれた。菊地准教授(物質工学科)による基調講演「分子認識能を有する機能性化
合物とその応用」の後、本校技術職員から4件の発表、一関高専から1件の発表があり、技術討論や意見交
換を行った。
⑤東北地区他高専の技術職員発表会への参加
秋田高専、一関高専、福島高専で開催された各高専の技術職員発表会に、各1名の本校技術職員を派遣し、
発表や情報交換会を通して東北地区の連携を深めた。
46
平
委
員
会
等
成
担当者
23
年
度
懸
案
事
項
懸
案
事
項
1.機関別認証評価への対応(継続)
2.継続的なFD活動とその推進(継続)
3.組織の見直し(特にリスク管理の運用体制)
1.増募対策の見直し(継続)
2.本科選抜業務の見直し(継続)
1.167 単位体制の維持・運用(継続)
2.特別活動指導上の手引き等の見直し
3.総合学科と専門学科の共同教育
1.課外活動の活性化支援
2.学生指導・支援の充実
3.学校行事(学生会・高専祭実行委員会 等)の活性化
4.東北地区ロボットコンテスト 2011 大会の開催
1.『学寮の在り方』WG検討内容の実践と定着
2.日直外部委託化と女性教員宿直に向けての検討
1.カリキュラムの一部改訂
2.エンジニアリングデザイン(ED)教育の構築
1.省エネルギー化を含む施設・設備の計画的な点検と改善の推
進
1.投稿数増募の検討
運営委員会
企画担当
副校長
[大久保]
入学者選抜委員会
教務主事
[工藤隆]
教務委員会
教務主事
[工藤隆]
厚生補導委員会
学生主事
[鳴海哲]
寮務委員会
寮務主事
[松 橋]
専攻科委員会
専攻科長
[大久保]
施設整備計画委員会
教務主事
[工藤隆]
紀要編集委員会
委員長
[菅 原]
環境マネジメント
委員会
企画担当
副校長
[大久保]
1.環境負荷の少ないキャンパスづくり(継続)
2.環境教育・研究の促進
国際交流委員会
委員長
[平 川]
1.東北地区高専とリール 大学区 IUT との国際交流の充実
2.新たな国際交流の推進
留学生受入拡張への取組と学内での連携強化
広報委員会
委員長
[菅 原]
1.ホームページの充実と管理運営方法の検討
総合情報
センター委員会
センター長
[菅 原]
1.情報セキュリティ対策の充実
図書館委員会
館 長
[菅 原]
1.読書習慣を身につけさせるための各種行事の充実
地域テクノセンター
委員会
センター長
[赤 垣]
地域文化研究センター
委員会
センター長
[河 村]
廃水処理施設
管理運営委員会
施設長
[長谷川]
相談室運営委員会
室長
[今
野]
2.学校PR用DVDの作成
2.校内LAN更新の準備
2.学生会図書委員会活動の支援
1.産学官金民連携の推進(継続)
2.共同研究の推進(継続)
3.地域への貢献(継続)
1.共同研究体制の活用および共同研究テーマの推進
2.地域における一般教養教育活動の企画・実施
3.『地域文化研究』の平成23年版の発刊
4.ホームページ更新等、情報発信環境の整備
5.県南~岩手県北沿岸地域の地域文化および産業復興の支援
1.廃水処理についての認識の強化
2.廃水処理施設機器の更新
1.特別支援体制の整備
2.学生のソーシャルスキルトレーニングへの取り組み
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危機管理委員会
企画担当
副校長
[大久保]
産業システム工学プログラム
委員会
産業システム工学プログラム
計画委員会
産業システム工学プログラム
点検評価・改善委員会
教育点検評価・改善委
員会
専攻科長
[大久保]
委員長
[藤 原]
委員長
[赤 垣]
委員長
[赤 垣]
総合科学科
学科長
[河 村]
機械工学科
学科長
[武 尾]
電気情報工学科
学科長
[久 慈]
物質工学科
学科長
[杉 山]
建設環境工学科
学科長
[矢 口]
教育研究・支援センタ センター長
[赤 垣]
ー
1. 安全マニュアルの周知と安全衛生活動の徹底(継続)
2. 防災・防犯意識の高揚(継続)
3.リスク管理の運用体制の検討
1.エンジニアリングデザイン(ED)教育の実施への連携協力
2.機関別認証評価への対応
1.平成 21 年度改正カリキュラムへの対応
2.2012 年度認定基準改定への対応の準備・検討
1.認証評価受審への対応(継続)
2.点検・評価方法等の見直し(継続)
1.認証評価受審への対応(継続)
2.点検・評価方法等の見直し(継続)
1.カリキュラムの抜本的改正後のふりかえり・評価
2.低学年における教育内容の拡充(継続)
3.低学年におけるきめ細かい学生指導の連携
1.学力向上を目指した学生支援
2.進学・就職活動の支援
3.増募対策(ホームページの充実、出前授業)
1.実験実習の充実
2.基礎学力の向上
3.就職活動の支援
1.進路指導の充実
2.導入教育の充実
3.授業内容の充実
4.理科教育への地域貢献
1.国際的視野を持った実践的教育の推進
2.女子学生及び個別学生の支援
3.震災に関する支援活動及び教育研究の展開
1.東北地区連携の推進(継続)
1.協働によるものづくりの推進
2.共同研究の推進
1.授業内容の改善
2.外部コンテスト参加学生への支援
1.授業内容の充実
2.協力阿智清の見直し
空間構造デザイン系
系長
[今
野]
ロボティックス系
系長
[釜
谷]
機能創成材料系
系長
[舘
野]
エネルギー系
系長
[南]
1.自然エネルギー活用促進の内容強化
ナノテクノロジー系
系長
[杉
1.授業・実験内容の向上
環境・バイオテクノロジー系
山]
系長
[佐々木]
1.授業内容の見直しと充実
平成21年度と22年度に2年度をかけて、工学基礎 A、B の
2科目を開講したが、授業方法と内容に反省点が浮かび上がっ
てきた。例えば、21年度は WG の指示に従い工学基礎 A として
「電気と生物」として光合成色素のペーパークロマトグラフに
よる分離を取り上げたが、1学年に配当するには難解であった。
そこで、23年度は「地球温暖化」と「電気と生物」を、各々、
工学基礎 A と工学基礎 B として1学年と2学年に配当し、学年
進行による学習の進行と整合性をとる。また、講義内容の整理
を行う。
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数理情報系
産業教育系
系長
[鳴海哲]
1.授業内容充実の検討と改善
系長
[戸田山]
1.系としての教育目標の策定。
2.各教科間における問題点の情報共有と共通する課題の明確
化。
3.教科を超えた連携方法の検討。
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