台湾税務および投資法令アップデート 2015年3月 所得税法 毎月従業員一人当りの課税対象外の食事手当枠の引き上げ 財政部は2015年3月10日に台財税字第10404525720号通達を公布し、2015年1月1日より、航空運 輸業または漁業以外の営利事業および職業専門家が実際に食事を提供または毎月従業員に定 額の食事手当を支給する際の毎月一人当たりの食事手当(残業した際の食事代も含む)は、 NT$2,400までは従業員の給与所得に含めないこととなりました。 この食事手当については、従来は毎月一人当たりの食事手当の非課税枠はNT$1,800でしたが、 その枠をNT$2,400まで拡大することとしたものです。 これに関連して、財政部賦稅署が2015年3月10日にニュースリリースを発表していますが、そ れによると、本調整は企業による食事手当の引上を奨励し、従業員の租税負担を軽減するもの だとした上で、食事手当として実際の支給額が増加することで、企業による従業員待遇の向上 効果を期待するものだと強調しています。そのため従業員への支給総額内で課税分から非課税 分へNT$600の振替調整を行うのではなく、実際に従業員への支給額そのものを引上げ、確実に 従業員の福利を増進するよう呼びかけています。 なお、社会保障に関しても、食事手当の引上げにより社会保障の標準報酬月額が増加すること になるため、会社負担、個人負担額が増加する場合があります。 「移転価格監査準則」の改正条文が正式公布 財政部は2015年3月6日付台財税字第10400009570号通達により、「移転価格監査準則」の改正 条文を正式に公布しました。正式に公布された条文は公表された草案の改正要点と同じです。 詳しくは2015年2月号のニュースレターをご参照ください。 営業税法 「仕入」値引高は値引きが行われた「当期」に申告しなければならない 当年度の販売(金額)が一定の条件に達したため、販売業者が翌年度の初め(1月)に当期(12月) の売上値引証明書を販売先に発行し、売上値引高を当期(12月)の仮受営業税から控除する一方 で、仕入側業者は当該仕入値引高を当期(12月)に申告していないため、台湾国税局より仕入側 の問題が指摘され、「仮受営業税の虚偽申告」により、申告漏れ税額の0.5倍の過料が罰せら れる事例が散見されます。 1 営業税法第15条第2項によれば、売上戻りあるいは売上値引により販売先における仕入営業税 が返還される場合は、売上戻りあるいは売上値引が発生した当期の仮受営業税から控除すべき で、仕入業者も当該仕入値引高を当期に申告しなければなりません。違反した場合は罰せられ ますので、ご留意ください。 中小企業研究発展支出の投資税額控除の適用規定 行政院は2015年2月9日に「中小企業研究発展支出の投資税額控除の適用規定」(以下、「中小 企業条例」とする)を公布しました。施行期間は2014年5月20日から10年間(研究開発支出が2014 年5月20日以降に発生したものに限り控除可能)とし、産業創新条例の規定する研究開発支出の 投資税額控除との主な違いは以下の通りです。 項目 産業創新条例 中小企業条例 申請資格 1. 会社法により設立された会社。 1. 法により会社登記を行い、中小企業 2. 直近3年以内に環境保全、労働者あるいは 認定基準第2条に該当する事業(*)。 食品安全衛生関連法令への違反がなく、 2. 直近3年以内に環境保全、労働者ある かつ問題が重大ではないもの。 いは食品安全衛生関連法令への違反 3. 高度な革新性を備えているもの。 がなく、かつ問題が重大ではないも の。 3. 一定程度の革新性を備えているもの。 (*) 中小企業の認定基準: 製造業、建設業、鉱業および土石採 取業:払込資本金額がNT$8千万以下 (または特殊な状況において、経常的 に雇用する従業員数が200人未満で ある場合); その他の業種:前年度の営業収益が NT$1億以下(または特殊な状況にお いて、経常的に雇用する従業員数が 100人未満である場合)。 2 項目 産業創新条例 中小企業条例 投資税額 1. 研究開発部門の以下の費用が適用する。 控除に適 用する費 用 左記と同じ。 (1) 研究開発業務を専門に従事するフルタイムの 従業員の給与。 (2) 研究開発部門の研究用に限り提供される消耗 器材、原料、材料およびサンプルの費用。 (3) 研究開発のために購入または使用される特許 権、専用技術および著作権の当年度に償却ま たは支払った費用。 (4) 研究開発用に購入された専門性または特殊性 を備えたデータベース、ソフトプログラムお よびシステムの費用。 2. 外部委託研究開発費用: (1) 国内の大学、専門学校あるいは研究機関への 研究委託費用、もしくは国内の大学、専門学 校の専任教師または研究機関の研究者の雇用 費用。 (2) 国外の大学、専門学校あるいは研究機関への 研究委託費用、もしくは国外の大学、専門学 校の専任教師または研究機関の研究者の雇用 費用。 (3) 経済部工業局が認定する国内の医薬研究開発 サービス業者に委託し研究開発に従事した場 合の費用。 3. 共同研究開発による支出。 注:1.(3)の専用技術、1.(4)、2.(2)および3.の四 種類の支出はプロジェクトの認定申請が必要。 研究開発 条例には、研究開発支出に計上してはならない項 未規定。 費用に計 目として 9 項目が明文規定されている(例えば、行 上しては 政管理支出、定例的な情報収集関連支出、定例的 ならない 検査の支出など)。 項目 3 項目 産業創新条例 中小企業条例 研究開発 当年度の法人税決算申告期間が開始する 3 ヶ月前 左記と同じ。 活動の審 から申告期間締切日までに、関連書類を中央目的 査および 事業管轄官庁に提出し申請すること(12 月決算の 4種類の 場合の申請期間は 2 月から 5 月まで)。 支出のプ ロジェク ト認定 控除比率 1.研究開発支出の 15%。 以下いずれかの方法を選択 および上 2.当年度の納付すべき税額のみ控除可能で、かつ納 し、当年度の納付すべき税額 限金額 付すべき税額の 30%を超えてはならない。 の 30%以内で控除可能。一旦選 注:行政院ですでに改正草案が承認され、控除率お 択したら変更することはでき よび控除制限年数が中小企業条例の規定と同 ない。 じように改正されたが、まだ立法院の審議待ち 1.控除率 15%、控除制限年数は である。 当年度に限る。 2.控除率 10%、控除制限年数は 当年度より 3 年以内。 4 PwC 日本企業部コンタクトリスト 氏名 役職 E-mail アドレス 電話番号 パートナー 奥田健士 パートナー 886-2-2729-6115 [email protected] ディレクター 王妙五 ディレクター 886-2-2729-6666ext23402 [email protected] シニアマネージャー 林淑琳 魏月珍 周泰維 シニア マネージャー シニア マネージャー シニア マネージャー 886-2-2729-6666ext23412 [email protected] 886-2-2729-6666ext23410 [email protected] 886-2-2729-6666ext23655 [email protected] マネージャー 趙宇愷 マネージャー 886-2-2729-6666 ext23425 [email protected] 劉千瑜 マネージャー 886-2-2729-6666 ext23431 [email protected] 伊藤藍 マネージャー 886-2-2729-6666 ext23475 [email protected] 鈴木健一郎 マネージャー 886-2-2729-6666 ext23413 [email protected] 洪豪嬪 マネージャー 886-2-2729-6666ext23404 [email protected] 桃原隼一 マネージャー 886-2-2729-6666ext23415 [email protected] www.pwc.com/tw 5 PwC Contacts: 氏名 E-mail 役職 電話 郭宗銘 パートナー 886-2-2729-5226 [email protected] 林東翹 パートナー 886-2-2729-5980 [email protected] 許祺昌 パートナー 886-2-2729-5212 [email protected] 范書華 パートナー 886-2-2729-6077 [email protected] 洪連盛 パートナー 886-2-2729-5008 Sam. [email protected] 法人税 国際税務コンサルティングサービス 謝淑美 パートナー 886-2-2729-5809 [email protected] 邱文敏 パートナー 886-2-2729-6019 [email protected] 段士良 パートナー 886-2-2729-5995 [email protected] 周思齊 パートナー 886-2-2729-6626 [email protected] 徐麗珍 パートナー 886-2-2729-6207 [email protected] 廖烈龍 パートナー 886-2-2729-6217 [email protected] 李佩璇 パートナー 886-2-2729-5207 [email protected] 黄文利 パートナー 886-2-2729-6061 [email protected] 移転価格 金融機関に関する税務コンサルティングサービス 呉偉臺 パートナー 886-2-2729-6704 [email protected] 許祺昌 パートナー 886-2-2729-5212 [email protected] M&A サービス 王偉臣 パートナー 886-2-2729-6666 ext 35101 [email protected] 謝淑美 パートナー 886-2-2729-5809 [email protected] 886-2-2729-5218 [email protected] 企業投資支援サービス 何淑敏 パートナー www.pwc.com/tw 本台湾税務および投資法令アップデートは読者への参考に供するためのものであり、当事務所が関連の特定テーマ について意見を述べるものではなく、読者は如何なる方針決定の根拠としてはならず、また如何なる権利または利 益を主張するために引用してはなりません。本内容は資誠聨合会計師事務所の同意なく、転載、またはその他の目 的に使用してはなりません。何らかの事実、法令、政策に変更が生じた場合、資誠聨合会計師事務所は本台湾税務 および投資法令アップデートの内容を修正する権利が有ります。 © 2015 PricewaterhouseCoopers Taiwan. All rights reserved. PwC refers to the Taiwan member firm, and may sometimes refer to the PwC network. Each member firm is a separate legal entity. Please see www.pwc.tw for further details. 6
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