安全上のご注意 注意 防火ダンパー用自動閉鎖装置取扱説明書

AM D
防火ダンパー用自動閉鎖装置取扱説明書
手動復帰
型式:F-N107K
●このたびは自動閉鎖装置をお買いあげいただきまして、誠に有難うございました。
お求めの自動閉鎖装置を正しく使っていただくために、この取扱説明書をよくお読み下さい。
●この自動閉鎖装置は、防火区画を貫通する一般空調の換気・冷暖房設備のダクトに設ける防火ダンパー
に設置し、火災の発生により煙や炎がダクトに流入し、ダクトの温度が急激に上昇した場合に温度ヒュ
ーズの溶断により防火ダンパーを自動閉鎖させるために使用します。
●この取扱説明書は工事完了後、お客様(最終ユーザー様)にお渡し下さい。
安全上のご注意
・ご使用になる前にこの「安全上のご注意」をよくお読みのうえ正しくお使い下さい。
・本製品を取扱う人や他の人への危害、財産への損害を未然に防止するために、必ずお守りいただく事を
次のように説明しています。
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される
内容及び物的損害のみの発生が想定される内容を示します。
注意
■仕
様
作
動
温度ヒューズ連動
温度ヒューズ 公称72℃(型式:DH-2) 融点58℃
復
帰
温度ヒューズ取替後、手動復帰
全開時トルク 5.0 N・m {50 kgf・cm}
ねじりコイルばね反力
全閉時トルク 1.2 N・m {12 kgf・cm}
質
量
1.1 kg(温度ヒューズ装置・操作レバー含む)
その他
屋内型・一般空調・検査口一体型
外形寸法図
自動閉鎖装置はL仕様とR仕様の2種類あります。
L仕様
・ 時計方向回転で閉鎖(S)
・反時計方向回転で復帰(O)
4-φ6.5
取付穴
49.5
80
(作動後98)
102標準型
温度ヒューズ装置
119
O
+5
0
30
100
7
92
250
温度ヒューズ取替スペース
検査口
-1-
ダンパー軸径
φ12.7又はφ13
120
S
134
42.5
2-軸セットねじ
M8六角穴付き
止めねじ
φ14
89
114
R仕様
・ 時計方向回転で復帰(O)
・反時計方向回転で閉鎖(S)
※R仕様の外形寸法は、L仕様と左右対称寸法となります。
S
O
操作レバー
操作レバー
(閉鎖時位置)
※ 本 図 (L /R 仕 様 )は 、 復 帰 状 態 を 示 し ま す 。
◆ 自動閉鎖装置の取付のご注意
注意
1. 自 動 閉 鎖 装 置 取 付 時 に は 、 必 ず 軍 手 を し て 下 さ い 。
(鋼 板 の 切 り 口 や 角 で ケ ガ を す る 場 合 が あ り ま す 。 )
2. 使 用 ダ ン パ ー は 、 軸 ト ル ク 1.5N・m{ 15kgf・cm} 以 下 で ご 使 用 下 さ い 。
(ダ ン パ ー の 軸 ト ル ク が 1.5N・m{ 15kgf・cm} を 超 え る と 不 作 動 の 原 因 と な り ま す 。 )
3. 取 扱 い に は 充 分 に 注 意 し 、 自 動 閉 鎖 装 置 の 損 傷 ・ 変 形 が な い よ う に ダ ン パ ー へ 取 付 け て
下さい。
4. ダ ン パ ー の 保 温 お よ び ラ ッ キ ン グ を 施 工 す る 際 は 、 自 動 閉 鎖 装 置 の 摺 動 部 に は 施 工 し な
いで下さい。
5. 取 付 完 了 後 、 手 動 に て 作 動 を 確 認 し 、 ダ ン パ ー が 円 滑 に 開 閉 動 作 す る こ と を 確 認 し て 下
さい。
◆ 自動閉鎖装置の使用場所のご注意
注意
1. 自 動 閉 鎖 装 置 は 、 屋 外 で 使 用 し な い で 下 さ い 。
(直 射 日 光 お よ び 雨 等 に よ り 、 誤 作 動 や 不 作 動 の 原 因 と な り ま す 。 )
2. 自 動 閉 鎖 装 置 は 、 一 般 ( 内 部 静 圧 ± 500Pa{ ± 50mmAq} 以 内 、 風 速 15m/s以 下 ) の 換 気 ・ 冷暖房設備のダクト(乱流・脈流等の発生しやすい場所は除く)に設ける防火ダンパー
専用の機器です。これ以外の場所や目的で使用しないで下さい。
(誤 作 動 や 不 作 動 の 原 因 と な り ま す 。 )
3. 自 動 閉 鎖 装 置 の 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 の 保 守 点 検 が 容 易 に 行 な え る 作 業 空 間 が な い と こ ろ に
は取付けないで下さい。
-2-
ダンパー加工図
4-φ 5
取付穴
六角ボルト
4-M5× 16
100
ケーシング
100
4-φ 5
取付穴
90
+5
0
92
軸出寸法
φ 12.7又 は φ 13
軸受
35
112
120
90
112
35
120
C0
.5
ダンパー駆動軸
φ13.5
軸穴
φ13.5
軸穴
フランジ
30
100
検査口用穴
90× 112
検査口用穴
90× 112
100
30
自動閉鎖装置取付面
《L仕様》
《R仕様》
<図1>
4-W ・S W ・N T
◆ 自動閉鎖装置の取付
1. ダ ン パ ー 羽 根 は 自 動 閉 鎖 装 置 側 か ら み て 、 L 仕 様 は 時 計
方向回転にて「閉」に、R仕様は反時計方向回転にて
「閉」になるよう製作して下さい。
2. ダ ン パ ー 加 工 図 に 基 づ き 、 ケ ー シ ン グ 及 び ダ ン パ ー 駆 動
軸を加工して下さい。丸形ダンパーは、自動閉鎖装置取
付台を別途に設け穴加工をして下さい。
3. ダ ン パ ー 軸 は φ 12.7又 は φ 13の み が き 棒 鋼 を 使 用 し 、 駆
動 軸 は 自 動 閉 鎖 装 置 取 付 面 よ り 92mm出 し 、 軸 先 端 に 面 取
加工を施して下さい。
ダンパー駆動軸
自動閉鎖装置
<図2>
ッ!
カチ
4. 自 動 閉 鎖 装 置 取 付 側 に ね じ 山 が 出 る よ う に 取 付 穴 に 六 角
ボルトを差込み、ボルト頭部を溶接止めして六角ボルト
を堅固に固定して下さい。
5. ダ ン パ ー 駆 動 軸 が そ ら な い よ う に 自 動 閉 鎖 装 置 を 、 M 5
のワッシャー、スプリングワッシャー、六角ナットにて
4 箇 所 仮 止 め し て 下 さ い 。 ダ ン パ ー 駆 動 軸 (羽 根 )を 回 転
さ せ な が ら 、 ダ ン パ ー 駆 動 軸 が 0~ 90° 円 滑 に 動 く 位 置
にて六角ナット4箇所を均一に締めて下さい。<図1>
6. ダ ン パ ー 駆 動 軸 に 操 作 レ バ ー を レ バ ー 止 め に あ わ せ て 差
込み、上から軽く押えつけながら、反時計方向(R仕様
の場合、時計方向)に回転板とともにゆっくり回して下
さい。ストッパーばねがカチッと音を発し、係止状態に
なったら手をはなして下さい。<図2>
7. ダ ン パ ー の 羽 根 を 全 閉 状 態 に し 、 マ グ ネ ッ ト 等 で 羽 根 が
開かないように固定して下さい。操作レバーのセットボ
ルトを取外し、指針がS位置になるまで操作レバーを回
します。取外したセットボルトを操作レバーの元の位置
にねじ込み、回転板の閉位置合せ穴に密着させます。操
作 レ バ ー を 基 準 の 位 置 (89mm)に あ わ せ 、 軸 セ ッ ト ね じ
(六 角 穴 付 き 止 め ね じ (M 8 ))を 利 用 し て 4 mmの 六 角 キ ー
レンチにて2箇所を羽根が開かないように堅固に締めて
下さい。また、ねじの緩み止め防止の為に接着剤等を使
用して下さい。軸固定後は、羽根を固定していたマグネ
ット等を取外して下さい。<図3>
ストッパーばね
回転板
レバー止 め
係止状態
操 作 レバー
<図3>
S
O
開位置固定穴
閉位置合せ穴
89
2-軸セットねじ
指針
8. 操 作 レ バ ー の セ ッ ト ボ ル ト を 取 外 し 、 指 針 が O 位 置 に な
るまで回します。取外したセットボルトを操作レバーの
元の位置にねじ込み、回転板の開位置固定穴までねじ込
みます。最後にセットボルトが緩まないように、ロック
ナットにて操作レバーに固定して下さい。
以上で自動閉鎖装置の取付完了です。
セットボルト
ロックナット
【本図はL仕様です】
-3-
◆ 温度ヒューズの取替および復帰方法
注意
1. 温 度 ヒ ュ ー ズ 及 び 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 を 取 替 る 場 合 は 、 メ ン テ ナ ン ス 会 社 に 依 頼 し て 下 さ い 。
(操作方法を熟知してない方や未経験者が行うとケガをする場合があります。)
2. 作 業 中 は 、 必 ず 軍 手 を 着 用 し て 下 さ い 。
3. 温 度 ヒ ュ ー ズ の 取 替 は 、 必 ず ダ ン パ ー が 作 動 ( 閉 鎖 ) 状 態 の 時 に 行 っ て 下 さ い 。 ( 復 帰 状 態
で行うと、自動閉鎖装置が作動し、操作レバーが急回転しケガをする原因となります。)
4. 温 度 ヒ ュ ー ズ 公 称 72℃ ( 型 式 : D H - 2 ) ・ 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 は 、 当 社 専 用 の 製 品 を ご 使 用
下さい。(類似品を使用されますと、誤作動や火災時に不作動の原因となります。)
5. ダ ン パ ー を 復 帰 さ せ る 時 は 、 操 作 レ バ ー を し っ か り 手 で 握 り 復 帰 さ せ て 下 さ い 。
(ばねの反力にて、操作レバーで手を挟まれたり、はねられたりする恐れがあります。)
ッ!
カチ
ストッパーばね 6
1
温度ヒューズ装置
7
2
3 温度ヒューズ
爪
4
8
温度ヒューズ装置
スペーサーロッド 7
操作レバー 5
【本図はL仕様です】
1. 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 の 六 角 頭 部 ① を ス パ ナ ( 21mm) ま た は 、 モ ン キ ー レ ン チ を 用 い て 回 し 、
自動閉鎖装置より温度ヒューズ装置を抜取って下さい。
2. 溶 断 し 、 二 分 し た 温 度 ヒ ュ ー ズ を 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 よ り 取 除 い て 下 さ い 。
3. 六 角 穴 付 止 め ね じ ② に 、 新 し い 温 度 ヒ ュ ー ズ ③ の 片 方 の 穴 を は め て 下 さ い 。
4. ス ペ ー サ ー ④ 先 端 の 爪 が 温 度 ヒ ュ ー ズ の も う 片 方 の 穴 に く る ま で ス ペ ー サ ー を 押 し 縮 め 、
引っかけて下さい。
注 )ス ペ ー サ ー を 押 し 縮 め る 時 、 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 が 滑 る な ど し て 手 等 を 傷 つ け な い よ う に
注意して下さい。
5. 新 し い 温 度 ヒ ュ ー ズ を 取 付 け た 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 を 元 の 位 置 に 差 込 ん で 、 温 度 ヒ ュ ー ズ
装置の六角頭部を最後までしっかりねじ込んで下さい。ねじ込みがかたい場合は、スパ
ナ等を使用して下さい。※温度ヒューズの方向性はありません。
6. 操 作 レ バ ー ⑤ を 手 で し っ か り 握 り 、 L 仕 様 の 場 合 、 反 時 計 方 向 に
R仕様の場合、 時計方向に
操作レバー⑤をゆっくり回して下さい。
注)足やパイプ等を使って操作レバーを回さないで下さい。
7. ス ト ッ バ ー ば ね ⑥ が カ チ ッ と 音 を 発 し 、 ス ペ ー サ ー ロ ッ ド ⑦ 部 を 完 全 に 乗 り 越 え た ら 、
操作レバーよりゆっくり手をはなして下さい。
8. 検 査 口 の フ タ ⑧ を 開 け 、 羽 根 が 復 帰 ( 開 放 ) し て い る こ と を 確 認 し て 下 さ い 。
9. 検 査 口 の フ タ ⑧ を 閉 じ 、 復 帰 ( 開 放 ) 完 了 で す 。
-4-
◆ 点検および保守内容
注意
1. 保 守 点 検 を 行 う 場 合 は 、 メ ン テ ナ ン ス 会 社 に 依 頼 し て 下 さ い 。
(未経験者が行うと操作方法を間違えたり、ケガをする場合があります。)
2. 保 守 点 検 時 は 、 必 ず 軍 手 を 着 用 し て 下 さ い 。
3. 保 守 点 検 は 、 6 ヶ 月 に 1 回 以 上 確 実 に 行 っ て 下 さ い 。
(保守点検を怠ると、ダンパーが円滑に作動しなくなる恐れがあります。)
4. 作 動 点 検 時 、 検 査 口 内 に 手 や 工 具 等 を 入 れ た り 、 操 作 レ バ ー の 回 転 範 囲 内 に 手 や 物 を 置 か
ないで下さい。(ダンパーは、ねじりコイルばねの反力にて閉作動します。羽根、レバー
等で手などを挟まれたり、はねられたりする恐れがあります。)
【外観点検および保守】
1. 〈 点 検 〉 ダ ン パ ー の 周 囲 に 閉 鎖 上 障 害 と な る も の は な い か 。
[保守] 障害となるものがあれば取除く。
2. 〈 点 検 〉 ダ ン パ ー が 、 復 帰 ( 開 放 ) 状 態 で セ ッ ト さ れ て い る か 。
[保守] 作動(閉鎖)状態であれば、原因を確認し、温度ヒューズまたは、温度ヒューズ
装置を新しいものに取替、復帰する。
3. 〈 点 検 〉 ダ ン パ ー 本 体 を 固 定 す る ダ ク ト 、 固 定 ブ ラ ケ ッ ト 、 棒 鋼 の 取 付 ね じ は ゆ る ん で い
ないか。
[保守] ゆるんでいれば、増し締めを行う。
4. 〈 点 検 〉 自 動 閉 鎖 装 置 の 軸 セ ッ ト ね じ ( 2 ヶ 所 ) は ゆ る ん で い な い か 。
[保守] ゆるんでいれば、増し締めを行う。
5. 〈 点 検 〉 ダ ン パ ー 本 体 お よ び 自 動 閉 鎖 装 置 に 著 し い 変 形 、 損 傷 等 は な い か 。
[保守] 著しい変形、損傷等により、装置としての機能を失っている場合や、その恐れが
ある場合はダンパー本体、自動閉鎖装置を修理または新しいものと取替る。
【作動点検および保守】
〈点検〉 自動閉鎖装置より温度ヒューズ装置を外し、温度ヒューズの表示温度、状態を
確認し、手動操作にてダンパー羽根、自動閉鎖装置が円滑に作動するか確認する。
[ 保 守 ] (1) 当 社 専 用 の 温 度 ヒ ュ ー ズ 公 称 72℃ ( 型 式 : D H - 2 ) が 付 い て い な い 場 合 、
錆、経年変化等により著しく変色または変形している場合、ヒューズメタル
合せ面のハンダが剥離しかかっている場合は、温度ヒューズを当社専用のも
のに取替る。(温度ヒューズの取替方法は、本取扱説明書の「温度ヒューズ
の取替および復帰方法」をお読み下さい。)
(2) ダ ン パ ー 羽 根 、 自 動 閉 鎖 装 置 が 円 滑 に 作 動 、 または作動しない場合の処理方法
・円滑に作動しない場合は復帰(開放)、作動(閉鎖)の動作を3~5回程度
繰返し行う。
・作動しない場合は、ダンパー本体をダクトより外し、修理または新しいもの
と取替る。
-5-
≒4°
ストッパーばね
スペーサーロッド
検 査 口
①
②
③
④
【ストッパーばねの外し方】
① 操作レバーをしっかり握り、温度ヒューズ装置側へ約4°回して
下さい。
② 操作レバーをはなさず、もう片方の手(指)でストッパーばねを
強く押し下げて下さい。
③ スペーサーロッドよりストッパーばねを外して下さい。
④ 操作レバーをしっかり握ったまま、ゆっくりダンパーを閉鎖させて下さい。
【本図はL仕様です】
※ 点 検 後 は 温 度 ヒ ュ ー ズ 装 置 を 元 の 位 置 へ 装 着 し 、 手 動 復 帰 (開 放 )さ せ ダ ン パ ー 羽 根 が 確
実に復帰していることを検査口より確認して下さい。また作業工具等を自動閉鎖装置の
上や、周囲に置き忘れないで下さい。
■ダンパーの総合メーカー
株式
会社
本 社:〒459-8001 名古屋市緑区大高町字丸の内38-1
TEL(052)622-6351 FAX(052)622-6355
東京営業所:〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-4-3 若山ビル2F
TEL(03)5637-9921 FAX(03)5637-9923
静岡営業所:〒422-8041 静岡市駿河区中田2丁目1番6号 村上石田街道ビル5F TEL(054)289-5255 FAX(054)289-5256
工 場:関(岐阜)、名古屋 物流センター:関(岐阜)
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