PwC Hotline Hot topics for Japanese Companies in the UK Autumn

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PwC Hotline
Hot topics for Japanese Companies in the UK
6 December 2013
Autumn Statement 2013
秋の財政演説の中でオズボーン財務相は
“Britain open for business”政策を維持しな
がら成長と債務管理を進めていくことを強
調しました。経済を長期的に安定させ「屋
根の修理は日が照っている間に」 行うこ
とを全体目標に掲げています。演説の中で
皆様と各企業様に影響を与えうる数多くの
改正点が発表されましたが、以下にその概
要をお送りいたします。
の売却益に対してキャピタルゲイン税が課
されます。
自宅譲渡に関するキャピタルゲイン税の
免除 - 2014年4月6日より、免除の対象と
なる所有期間が36ヶ月から18ヶ月に短縮さ
れます。その時点で納税者が居住していな
いことが条件となります。
従業員持株制度
貴社の事業計画にお役立て頂ければ幸いです。
所得税および社会保険料
配偶者控除 - 2015年4月以降課税年度よ
り、所得税の納税義務が無いあるいは最低
税率が適用される個人は、その個人が使用
しきれなかった基礎控除のうち1,000ポン
ドを、その配偶者もしくはシビルパートナ
ーに譲り渡すことが可能となります。これ
により当該カップルの合算所得税負担を軽
減することが可能となります。但し、基礎
控除枠を譲り受ける相手も最低税率が適用
されていることが条件です。
従業員による間接的な株式保有を奨励促進
するため、3つの税制優遇措置が導入され
ます。(1) 2014年4月より、会社の支配権を
有する従業員持株制度を設置するために株
式を売却する場合は、キャピタルゲイン税
が免除される。(2) 一定の条件が満たされ
れば、株式その他の資産を従業員持株制度
に移転した場合の相続税が免除される。
(3) 2014年10月より、会社の支配権を有す
る従業員持株制度を有する会社の従業員に
支給されるボーナス(年間3,600ポンドが
上限)は、所得税が免除される。
法人に関する税金
21歳未満に対する社会保険料負担の廃止
- 2015年4月6日より、収入が年間42,285
ポンドを超えない21歳未満の従業員に関し
て、社会保険料の雇用主負担分(NIC
Class 1 secondary)の支払いが不要となり
ます。
社会的投資に対する税制優遇措置 – 社会
福祉団体等への出資や債券投資に関して、
2014年4月より新たな税制優遇措置が導入
されます。
法人税: 損失使用制限規定の修正 – 法人の
オーナシップ変更に伴う事業損失の使用制
限の緩和。これにより、新たに持株会社を
グループ親会社とすることができるように
なり、また、投資事業を行う会社でオーナ
ーシップの変更があった場合の「資本の著
しい増加」の定義が修正されます。
銀行税 – 2014年1月1日より銀行税が0.156%
に引上げられ、2015年からは課税ベースが
拡大されます。
キャピタルゲイン税
固定資産税
非居住者所有の英国の居住用不動産に係
るキャピタルゲイン税 – 2015年4月より
(諮問期間を経て)非居住者がその所有す
る英国の居住用不動産を売却した場合、そ
事業税 - 以下の措置が導入されます。(1)
2014/15年の事業税における小売物価指数
の上昇率の上限を2%とする。(2) 中小企業
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に対する事業税優遇の倍増措置を2015年4
月まで延長。(3) 2014/15年および2015/16
年は、課税評価額が5万ポンド以下の小売
店に対して事業税の割引(最高1,000ポン
ド)を適用。(4) テナント不在であった店
舗を新たに開店した事業者に対して、18ヶ
月間に亘って事業税を半額とする暫定的な
措置を適用。
することを防止する規定が盛り込まれ
ます。

補償調整 - 以前発表された通り、プ
ライベートエクイティーに投資してい
るパートナーシップおよび資産家が、
移転価格税制における補償調整によっ
て租税を回避することを防止するもの
です。

同族会社(Close Company)による株
主への融資 - s455 CTA2010の現行ル
ールが据え置かれました。同融資制度
の構造と運営に関して歳入関税庁が実
施した諮問の結果、大規模な変更に確
固とした反対を示す回答となったため
です。

国外仲介業者 – 虚偽の雇用 – 自営業
新たな租税回避防止の規定
以下を対象とした租税回避防止規定が導入
されます。

トータル・リターン・スワップ – 企業が
その利益を同グループの海外法人に支
払うことで法人税を回避することを防
止するものです。

デットキャップルール– 同規定の有効
性を改善することを目的として、グル
ーピング規定の変更、規制作成の権限
に関する変更という2つの変更がなさ
れます。




外国税額控除 - 英国と海外のそれぞれ
で課税された所得にのみ適用される英
国の外国税額控除制度を強化する2つ
の措置が導入されます。
CFC税制: 利益移転 – 既存のグループ
内融資による利益を英国外に移転する
ことを主目的とする場合、CFC税制に
おけるローンリレーションシップの部
分的免除規定は適用されないことにな
ります。
パートナーシップ – 影響があるのは以
下の場合です。(1)パートナーシップの
利益が個人でないパートナーに分配さ
れ、それによって個人パートナーが恩
恵を受ける可能性がある場合。(2)パー
トナーシップの損失が、個人でないパ
ートナーではなく、個人のパートナー
に分配され、当該個人が損失控除を受
けることができる場合。
二重契約 – 2014年財政法案には、少人
数の高収入の非英国居住者が、1つの
雇用契約内の職務を人為的に英国と外
国に分けることによって、租税を回避
者と偽り雇用上の納税その他の義務を
避けることを目的として、雇用仲介業
者を利用することを防止するものです。
一般的な租税回避防止対策
想定される租税回避に対して、防止対策が
数多く導入されます。

ハイリスクプロモーター
租税回避
スキームのハイリスクプロモーターに
対して、情報開示と罰金に関する新制
度が導入されます。

敗訴暦のある租税回避スキームの利用
者 過去に歳入関税庁が審判所ある
いは裁判所で勝訴した租税回避スキー
ムの利用者に対し、その判決を尊重し、
これに従うことを義務づける措置が導
入されます。

租税回避の場合の納税督促 – 租税回避
の審理で「Avoidance Follower Penalty
Notice (租税回避者罰金通知)」が発行
された場合、争点となっている税金の
支払を義務付ける法案が2014年財政法
案に盛り込まれます。
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