「平等賃金」に新たな展開

各位
拝啓 貴社益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
日英2ヶ国語によるニューズレター"Hotline"の最新号をお届けいたします。本号では今年10月に大きな動きのあり
ました「平等賃金」を取り上げます。
2012年10月、最高裁判所がバーミンガム市議会に対して下した判決により、平等賃金に関する損害賠償の訴えが、
雇用裁判所だけでなく、民事法廷でも起こせるようになりました。つまり、訴訟受付の期限が、雇用裁判所の期限
である解雇後6ヶ月から、事実上6年間に、延長されたことになります。さらに、雇用主に対して平等賃金監査の実
施とその開示を強制する権限が雇用裁判所に与えられたことも重なり、雇用主には多大な影響が及ぶ状況となっ
ております。
この平等賃金訴訟と雇用裁判所による強制措置のリスクが高まる中、今、賃金レビューで先手を打つことが重要に
なっています。過去3年間に平等賃金レビューを自主的に実施していれば、雇用裁判所による命令を回避できる
からです。
昨今益々重要度を増しているこの分野におけるアドバイスをお求めの際は、是非、私どもの専門チーム
(Discrimination and Equal Pay Team)までお問い合わせ下さい。ご連絡先は本ニュースレターの末尾にございま
す。
敬具
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りください。
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ー・イベントのご案内の配信も停止されますのでご注意ください。
「平等賃金」に新たな展開
なぜ、今レビューが必要なのか?
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雇用裁判所が、雇用主に対して賃金監査の実施と監査結果の開示を強制できる権限を与えられました
(英国政府発表)。これにより、雇用主には多大な影響が及ぶことになります。
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会社の裁量によって決まる裁量報酬(Discretionary pay)も監査対象となりました。現在、この裁量報酬を
含め、賃金差別に関する全ての申立てが、強制監査の実施とその結果の開示に発展する可能性があり
ます。
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しかし今、積極的に行動を起すことで、雇用裁判所の強制監査命令に対して「保険」をかけることができま
す。過去3年間に監査を任意に実施したことを雇用主が証明できれば、強制監査を回避し、この社外秘
情報を引き続き自己管理することができます。

バーミンガム市議会に対する訴訟で、最高裁判所が今年10月に下した最近の判決により、従業員が損害
賠償の訴えを起こすことのできる期限が解雇後6ヶ月から6年に延長されました。これにより、雇用主が被る
潜在的な負担が大幅に拡大しました。
 Statutory Code of Practice(法定服務規程)は平等賃金レビューを毎年一回実施するよう勧告しています。
PwCのサービス概要
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私どもは秘匿特権の下で貴社の賃金レビューを実施し、貴社がこの社外秘情報に対する管理能力を失
わないようお手伝いすることができます。
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単なる性別による賃金格差の分析にとどまらず、高度なモデルを用い、複数分野における賃金格差を多
面的に分析することが可能です。例)
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o
各部門における男女それぞれの職務内容別、職務等級別、給与等級別の比較
o
各職務等級における人種間、パート社員・正社員間の賃金格差の比較
o
賃金格差と勤務評定の相関性の男女別比較
o
上記各分野におけるフルタイム従業員の基本給、基本給プラスベネフィット、ボーナスによる比
較
o
上級職の女性と低級職の男性の数が生むひずみを是正し、勤務評定や同等級内の勤務年数
によって正当化できる賃金格差の範囲を査定します。
この詳細な分析によって、貴社の勤務評定管理モデルと報酬体系、忠誠心、永年勤続、そして様々な
市場原理が賃金格差にどのように作用しているのかが明確になります。報酬に関る全ての要素を考慮し、
特定された賃金格差が妥当なものかどうかを判断することで、真のハイリスク分野を決定し、効果的に対
応することができます。

上記の分析を踏まえ、私どもは特定したハイリスク分野にさらに深く入り込み、実際の勤務評定と
の関連性を厳格に査定することができます。勤務評定が裁量報酬の主な決定要因とされている
場合は特に重要なことです。

さらに、法的、報酬面双方で考えられる問題と、ビジネスへの実質的な影響を考慮し、貴社の状
況に合致したアクションプランを作成します。

その後、ハイリスク分野への極秘調査を実施します。主な関係者(ステークホルダー)との面談、
賃金格差を引き起こしている実際的な諸要因の確定とその法的な有効性の査定、そして潜在的
なリスクの影響度を秘匿特権の下で評価します。
PwCならではの特別編成チーム

英国の競合他社の中では唯一、法務サービスも完備した包括的なビジネス・ソリューション・プロ
バイダーとして、雇用法、報酬および財務モデル各方面の専門家を揃えた経験豊かな専門チー
ム(Discrimination and Equal Pay Team)が対応致します。雇用関係の差別、賃金格差の分野で
は高い評価を頂いております。

このチームは賃金格差問題の分析を、法律事務所が持つ秘匿特権の下で実施することができま
す。 従って、雇用主は、賃金/勤務評定の仕組みとプロセスの審査を機密裡に行うことができ、
紛争の対象となっているデータが開示されるリスクを考慮する必要がありません。
お問い合わせ
平等賃金レビューについては以下の2名にお問い合わせ下さい。
Vanessa Morgan 020 7212 3523
Natalie Dye 020 7212 3346
その他のお問い合わせ:
[email protected]
本ニュースレターは概略的な内容を説明したものに過ぎず、日本語訳は英文の理解の一助として翻訳されたものに過ぎません。また、これら
は信頼できる情報源から入手しておりますが、法令、規則、規制は随時変更される可能性があるため、これらがそのままの形で個々のケースに
適用可能であるとは限りません。従って意思決定を行う、あるいは何らかの行動を起こされる場合には事前に弊事務所の各分野の専門家にご
相談下さい。
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