よく飛ぶ紙飛行機の研究パートⅢ 優 ∼1枚の紙で簡単に楽しめる紙飛行機∼ 熊本市立託麻原小学校 1 上野 6年 研究の動機 ぼくは、今まで2回、紙飛行機の研究をした。その結果、長い翼の方が遠くまで飛ぶことや、 翼にウィングレット(翼の先を曲げる)を付けると遠くまで飛ぶことが分かった。そこで、今年 は、これまでの研究を生かして、だれでも簡単に作れて、飛ばす楽しさを味わえる飛行機作りに 挑戦してみることにした。そして、みんなといっしょに楽しく遊びたいと思った。 2 研究の方法 ⑴ 基本の飛行機を作る。(1号機) ⑵ 基本の飛行機の翼や胴体の形を変え、飛び方を調べる。(実験1) ⑶ ⑵で作った中から、よく飛ぶ9機を選び、飛び方をくわしく調べる。(実験2) ⑷ ⑶の結果、最もよく飛ぶ飛行機の作り方の説明書を作る。 3 研究の結果 ⑴ 実験した飛行機の種類と飛び方(場所:自分の家。広さ12じょう) ○ 基本の形(1号機)では、前に進まなかった。 ○ 頭の方をとがらせると、前に進むが後ろが重くてすぐ落ちた(2∼10号機)。胴体を尾にな るほど細くして軽くしてみたら、ふわっと浮いたが、前に進まなくなった(14∼16号機)。 ○ 4年生のとき、ウィングレットを付けるとよく飛んだので、翼を2つに分け、尾翼の上を 曲げたら飛んだ(19∼24号機)。 ○ ⑵ 前が重そうだったので、3年生のときのように、頭の方は細長い形にした(25∼34号機)。 ⑴の中でよく飛ぶ9機の飛んだ距離と様子(場所:広い室内。10回ずつ測定) 25号機 26号機 28号機 29号機 30号機 31号機 32号機 33号機 678.8 811.8 1139.4 735.2 最大 553 566 973 884 979 756 1003 1230 1019 まっすぐ進むが翼は つぼまる。 翼がバタバタいいな がら飛ぶ。 上に行ってゆっくり 回 っ て 降 りて く る 。 928.6 す べ る よ う に 飛ぶ 。 609.4 鳥のようにふわりと 降りる。バタバタい う。 840.6 まっすぐ進み、落下し 始めるともどってく る。 526.4 飛び始めは、安定して いるが翼がつぼまり 落下。 465.0 翼がつぼまって、上に 上がるが、急降下す る。 平均 飛 ぶ 様 子 4 23号機 上がって急降下。落ち るとき に回る。 きょり 番号 研究の考察 ○ 飛行機は、前に進んで、ゆっくり降りる方が遠くまで飛ぶことが分かった。 ○ 前に進むためには、頭を細長くするとよい。また、まっすぐすすむためには、尾翼の先のほ うを下向きに曲げる方がよい。ゆっくり降りるためには、小さくても主翼があったほうがよい ということが分かった。
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