Sri Lanka - A land like no other Mr. Mohanadas Thivagaran 今日の講師は、スリランカから来日して2年半、大阪大学で 化学工学の修士課程を勉強中のモハナダス・ティワさんです。 趣味は料理。色んな国の料理を作って楽しんでおられます。 奨学金制度を利用して日本の企業で研修もされていて、将来 は日本やそのほかの外国とかで仕事をしたいとおっしゃって います。 母国の歴史や観光、植民地時代の事、その他色々な分野のお 話をして下さいました。 ティワさんは国の中部「キャンディ」出身です。インドのバンガロール大学を卒業後、 研究室で3年程学んだ後、来日しました。 国名の呼び方が時代毎に代わって、なんと9個もあります。 古くは北インドからやって来たシンハラ人がもたらしたラ ーマヤナ物語由来の「ランカ」 、タミル人由来の「イランカ イ」英国統治時代の「セイロン」などです。現代の正式名 は英国から独立後、1978年、スリランカ民主社会主義 共和国となりました。シンハラ語とタミル語が話されてい ますが公式文書などは英語が主流なので観光に訪れた場合は英語で大概の事は通じるよう です。 楽しい動画を見せて頂きました。 美しい海岸線、山、滝、イルカやクジラ、トラや象、カラフルな果物、、 、シギリヤロック、 仏教の建築物(寺?) 、 、 、などなど。北海道よりやや小さい程の面積の国ですが、色々な観 光が楽しめそうです。8つの世界遺産(自然遺産、文化遺産)を有します。物価が何でも とても安いとの事です(例 マンゴー 20円) 国旗にはライオンが配されています。代表的な花 はジャイアント・リリー。ヘラヘラ祭りでは象に きらびやかな衣装を着せて人々と共に練り歩き ます。ヘラヘラ=祭り 人口は約2000万。平均寿命は76歳。 GDP成長率7,3%。 気候はモンスーン地域。平均気温は20~30度。 乾季と雨季があるが、雨季の雨は1時間程降ったら止む。 大雑把な歴史は、紀元前北インドからシンハラ人がやって来て東・北の海岸線に住み着き 王国を築いたのが始まりとされる。その頃に仏教も伝来する。その後南インドからタミル 人がやって来る。王国時代は女王の方が王よりも力があった。16世紀ごろポルトガル人 がやって来る頃までシンハラ人とタミル人との内戦・王国の入れ替わり状態が続いていた。 次にオランダ人、 、19世紀のイギリス統治時代を経て現代に至る。 今もシンハラ人とタミル人が主な民族。 首都はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。最大の都市はコロンボ。 仏教国である。 アフリカからアジアへの航路の調度真ん中に位置する島国のスリランカは昔から海の交易 の中継地点として重要な国であった。自然から得られる高価なスパイス・シナモンが主な 交易品であった。 ポルトガル人がキリスト教やビジネスをもたらし、オランダに次いでイギリスが統治し、 経済、政治、鉄道、コーヒー、紅茶など、多方面の近代化が進む。戦時中はゴム産業も。 紅茶は cash crop と言われ、インド人が主な労働力となっている。Dilmah tea にはジャ スミンティーやジンジャーティもある。紅茶は香りが重要です。宝石(ブルーサファイア とか)も主産業のひとつ。 観光 シギリヤロックが有名です。5世紀頃岩の上に築かれた王国で岩の上だけで生活が出来た (畑や池があった) 、美しい岩絵も残っている。ヒンズー教の人はヒンズーの聖地だと言い、 仏教の人は仏教の聖地だと言う。その他の宗教の人も仲良く我が聖地だと信じている。 すごく良い国民性ですね。 自然も豊かです。森、たくさんの滝、長く美しい海岸線、釣り、サンゴ礁観察(シュノー ケルとかグラスボートとか) 、イルカやクジラウォッチング。 仏教寺院や仏像もたくさんあります。東大寺の仏像よりも大きいです、がコンクリート製。 因みにスリランカと日本との外交関係は第二次大戦中はセイロンが日本を支援したり、戦 後は日本がダム建設、空港や道路建設を支援したり。2005年の内戦中止の交渉役をし たり。建国60周年記念切手には桜とブルーリリーがデザインされてます。50年間以上 の友好国と言う事ですね。1スリランカルピーは1円。 サラヒニダンスは昔の王様と女王が来ていた衣装で踊ります。亜悪魔祓いのダンスもあり ます。 スポーツはクリケットが一番人気。サッカーのワールドカップにも参加しています。バレ ーボールもナショナルチームがあります。 温泉保養地もあって各種のアーユルベーダ(インド伝承の健康法とか若返り法)も盛ん。 食べ物も豊富で西洋料理や南国料理や ら色々。カレーも日本のとは違ってイン ドカレー系です。ナンに匹敵するのがロ ティーです。ココナッツが使われます。 フルーツも多種豊富(バナナ、ドリアン、 ラムタンなど)。スパイスは農園で栽培 だれ、料理に使うだけではなく香りでの 医療効果もあります。 Q&A ◎ 「スリランカ」に何か意味があるのですか? → スリとは「聖なる」 、つまり「聖なるランカ」という意味になります。 ◎国旗にライオンが配されてますが、象やトラではないのは? →インドからやって来たシンハラ人のシンボルがライオンだったからです。 ◎タミルコンフリクト(スリランカ内戦)について →イギリス人が少数派のタミル人を優遇し、多数派のシンハラ人が反発し、1983 年から2009年まで続いてしまった。今はすっかり安定して平和になっている。 ◎ 物価が安いという事ですが、 、 →例えば宝石などは外国人は税抜きで買えます。その税金ぶんだけでも安くなるのでは。 金も安いと思います。 ◎料理が趣味との事ですがどのように習ってますか? →母親から学んだり、妹が中国料理を習ってる時にはその本を見たり。家族はおいしい と言ってくれます。インドではインド料理を覚え、日本では津雲台の寮でたこ焼きを作っ た。 北海道に行った時にお店でお刺身&ワサビ、イクラやウニも食べた。国では果物より魚の 方が安いが日本は逆だ。港で漁師から直接鮮魚を買う。 ◎テレビで見たのだが、タイ人が雪を見る為に北海道を訪れていた →ヒマラヤで雪を初経験した。日本の雪の方は清潔。六甲?でスキーもしたが、上手に は滑れず雪ダルマなどを楽しんだ。寮で夜遅くに雪が降った時は外に出て楽しんだ。新幹 線は時間通りだし清潔だし、興奮した。 ◎人口ピラミッドについて。日本は老人層の増大が問題視されてますが。 →健全な形。出生率は2.3人(日本は1.4人)0歳~35歳までが約40%ですから 将来の心配はしていない。高齢者は少ない。 ◎義務教育について →義務教育は6歳~14歳。高等教育は更に2~4年。そして大学受験となる。公立は無 料。私立もあります。 ◎識字率 →90%以上(山間部に少しだけ僻地があるので) 。南アジア全体では高い方だ。 ◎医療や教育が無料との事、 、 、予算(費用)はどの様に? →輸出が好調。電気は国内水力発電でまかなえる。人口も少ない小さな国であり、 仏教国でのんびりとした国民性。多くを求めず平均的生活で満足している。 ◎将来はどうのように? →日本で働きたい。それがだめなら他の国で。 観光ビデオサイト https://www.youtube.com/watch?v=lhyVkGG0WkE&feature=youtu.be (2016/02/13)
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