●セットアップのしかた ◆プログレス用フライラインの先端部の小さなループにヤーンを結びとめ、余分をハサミ等で切り取ってください。 ◆ヤーンの先端部はほつれないように、こぶ結びにしてください。 ◆キャスティングを行なう際には、すべてのガイドにヤーンを通して行なってください。 ●ヤーンの設定の目安 ◆初めてフライキャスティングを行なう方は、フライラインに60∼70cm程度のヤーンを結び、上達に従い徐々に長くして 練習してください。練習はフライライン部分が、トップガイドから2m程度出た状態で行なうと効果的です。 ◆ループ形状などのコントロールの練習には、ヤーンを2m以上結んだ状態で行なってください。 ●キャスティングの留意点 ◆裏面に適正なロッドの振り幅(グリップの移動範囲)の目安を示していますので参考にしてください。 キャスティング中は常にグリップがマークとマークの範囲内を移動するように心がけてください。 マークを大きくはみ出すような振り方では、力が上手く伝わらず、適正なループをつくることができません。 ◆初めてのキャスティングは、サイドキャストから始めると、感覚がつかみやすくなります。 振り幅の目安にしたがって、ロッドを動かしてみてください。 前に構えたグリップを後方にゆっくり動かして、止める。次に後方にあるグリップを前方に動かして、止める。 キャスティングはこの単純な繰り返しです。そして前後に繰り出されるのが、あなたの作り出したループ。 ヤーンが空中を伸びて、先端までスムーズに解けたら成功です。 ● ループの状態を確認してみましょう セイフティ・ループ 適正なループ形状です。安定したパワー伝 達が得られ、トラブルも生じにくい、目指 すべきループです。 オープン・ループ ループ幅が極端に広いループは、失速しや すく、方向性も損なわれます。ロッドの振 り幅が大きすぎることが主原因です。 テーリング・ループ ループが交錯する。ロッドにラインが絡み つく。乱暴なキャスティングが主原因です。 力を抜いたキャストを心がけてください。 ダブルホールの練習を行なう際に。 ● ◆ヤーンの長さを50cm∼60cm程度にして、慣れるにしたがって長くしてください。 ◆フライラインは両手で軽く引っ張って癖を取り、ラインコートを塗布して、滑りやすくした状態にしておいてください。 ロッドやガイドに汚れが付着している場合は、ロッドコート等で汚れを拭きとってください。 こうしたタックルの手入れはとても大切です。状態の悪いタックルでは、ダブルホールを行なうのは困難です。 ※イラストは右利きを想定しています。ホールを行なう側をホールハンドと表現し赤色で示しています。 ※ロッドハンドの動作は、ホールを行なっても変わることはありません。力を抜いて、リラックスして行なってください。 ① スタート ロッドハンドをイラストの付近に位置し、ホールハンドをロッドハンド近くにし、ライ ンを軽く握って構えます。 ② バックキャストのホール バックキャストを行なうと同時に、ラインを持ったホールハンドを斜め前方に突き 出すように引っ張ります(ホール)。 引っ張る距離は30∼40cm程度。力まずに小さめに行なってください。 ③ バックへのリリース ②で引いたラインをロッド側に送りこみます(リリース)。 この時ロッドハンドは静止したまま、ホールハンドのみロッド側へ移動させます。 タイミングが合えば、ラインはガイドを滑り、後方へ伸びていきます。 ④ フォワードキャストのホール & リリース フォワードキャストと同時に、ホールハンドを下方向へ30∼40cm程度引きます (ホール)。ホール終了後すぐにラインをロッド側に送りこみます(リリース)。この 時、ロッドハンドは静止したままです。この時点で①の形に戻ります。 ダブルホールは決して難しいテクニックではありませんが、左右の腕が異なった動きをするため、当初は複雑で困難に 感じられるかもしれません。少し辛抱して繰り返し行なってください。 PROGRESSで繰り返し練習いただければ、しだいに感覚がつかめてくる筈です。 練習はくれぐれも力まずに行うことです。力みでロッドハンドの動きが乱暴になっていませんか? ● ゲ ー ム 感 覚 で 楽 しく上達しましょう。 ◆ テーブル等を障害物に見立てたキャスティング ◆ 戸外へ持ち出しての遠投競争 ◆ 数個の的にタイムアタック。 実際の釣りに使用する#4ライン(WF、DT)を使用して下さい。ラインの 先端には、約20cmのヤーンを結びます。ベテランにはヤーンを長くするハンデ戦で挑みましょう。
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