松本協立病院 Matsumoto Kyoritsu Hospital Newsletter 広報誌第 2号 4月号 2014. 〒390-8505 長野県松本市巾上9-26 TEL 0263-35-5300 FAX 0263-36-0370 http://www.chushin-miniren.gr.jp 塩尻協立病院 0263-53-5353／山形協立診療所 0263-98-3933／大町協立診療所 0261-26-5200 専門外来のご紹介肛門外来（月１回）肛門外科稲次直樹医師（いなつぎなおき） 1970年奈良県立医科大学卒業。奈良県救命救急センターを経て、1988年に奈良県民医連・健生会の土庫(どんご)病院入職。その後、大腸肛門センターを開設。現在もセンターの顧問として外来診療はもちろん、年間に数百例の手術をされています。 ◎所属学会日本大腸肛門病学会専門医日本外科学会専門医日本消化器外科学会専門医日本消化器内視鏡学会専門医日本救急医学会専門医大腸肛門疾患専門医の稲次直樹です。誉理事長、同センターの顧問医として肛門手術と大 11月7日から松本協立病院で月一回ですが、 “ 肛門腸内視鏡検査と治療を中心に診療しています。外来”を開始しました。自己紹介元々体育会系で、中学・高校・大学時代経歴私は1943年生まれで、昨年9月に古希をはバスケットボールをしていました。医学部の大会で迎えました。父が大阪市で外科医師として開業しては慶応大学医学部と決勝戦で二回対戦し、二回優勝いましたので、生まれ、育ちは大阪市生野区で、大しています。膝の手術を受けてからは激しいスポー阪府民でした。1964 年、奈良県立医科大学（奈良ツは避けていますがテニス・スキーは可能です。最近県橿原市）に入学し、3年生の時から奈良に住むようは写真撮影が趣味で、主に奈良の四季を撮っていまになり、奈良県民となりました。現在は奈良県生駒す。平成13年に大町市平に終の棲家として自宅を建市に住んでいます。設、休みはほとんど大町で過ごし、信州の四季の写 1970年、奈良県立医科大学を卒業し、同大学の真が増えています。法人理事長を退任し、昨年9月か附属病院消化器外科に入職、以後、1986年まで附ら大町へ来る機会が増えましたので月一回ですが私属病院で特に大腸肛門疾患の外科を専門に診療しの最も得意とする肛門科診療を支援したいとの想いてきました。1986 年から1987年の1年 8ケ月間、で11月から松本協立病院で診療を開始しました。奈良県救命救急センター（医長）にて救急医療に従肛門科について肛門は消化管の出口で、便が出事し、1988年1月から全日本民医連に属する社会る場所です。体の中で長さ4-5cmの短い部位ですが医療法人健生会土庫病院（奈良県大和高田市）に入内外痔核（いぼ痔）・裂肛（きれ痔）・痔瘻などのい職しました。1988年9月、同病院内に“大腸肛門病わゆる痔疾患、癌、ポリープ、潰瘍、便秘・下痢なセンター”を開設、昨年25周年を迎えました。同セどの排便異常、などなど大変多くの疾患が発生するンターは大腸肛門疾患を専門とし、10年前には生駒場所です。多くの疾患が薬物療法で治療可能ですが市にサテライト診療所である、生駒胃腸科肛門科診手術が必要となることもあります。 “恥ずかしい”と療所を開設、現在10人の常勤外科医師で診療し、年診察を躊躇されがちですが早期受診・早期治療が何間手術件数は約900例で、大腸癌130例、肛門疾よりも大切です。これまで数回診察しましたが多くの患400例、全大腸内視鏡検査約4000例行ってい患者さんが長期に渡って悩みながら受診されていまます。私は2002年6月から2013年9月まで同法人した。これらの悩みにお応え出来るように頑張りまの理事長を務め、9月で理事長を退任し、現在は名す。どうぞよろしくお願いいたします。 2 松本協立病院広報誌消化器内科内科診療部長長冨田明彦医師師（とみたあきひこあきひこ）こ）がん研有明病院で１年間の専門研修を終え、４月より松本協立病院に帰任しました。研修中は、上部消化管の診断・治療を中心に学び、特に内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）、超音波内視鏡の技術を向上させてきました。これから研修で学んできたことを生かして、消化器の診断・治療を行い、皆様のお役に立てるように頑張ります。よろしくお願いしますはじめまして。本年度から松本協立病院で初期研修を開始させていただくことになりました、當間大樹です。出身は沖縄県で、趣味は卓球と将棋です。中学生の頃にお世話になった医師が信大卒だったことから私も信州大学を目指しました。初期研修医修医酒井慧（さかいいけい）学生時代から松本協立病院の企画や実習に参加し、その在り方に共感して、ここで働きたいと思うようになりました。実際に入職出来て、心から嬉しく思っています。はじめまして。この4月から松本協立病院で働総合的な診療のできる医師を目指して努力しかせていただきます、酒井慧と申します。1988 ていきたいと思いますので、よろしくお願いしまいと思いますので、よろしくお願いしま年9月16日生まれの25歳です。東京生まれの東す。京育ちですが、学生時代に企画に参加したのが縁で、病院の掲げている綱領に感銘を受けてここを選びました。好きな食べ物は鳥肉と卵料理全般初期研修医修医で、ブロッコリーとアンコ(特につぶあん)が苦手當間大樹です。温泉や銭湯などの大きな浴場が好きです。（とうまだいき）いい温泉や銭湯がありましたら、教えてください。 2007年に日本大学医学部に入学し、ようやく医師になることができました。将来は小児科医を志望しています。まだまだ何もできないですが、一生懸命研修させていただきます。何卒よろしくお願いします。 2 014.４月第２号 3 第１０回地域連携合同症例検討会 2014年3月14日（金） 19：00∼21：00●検討会 21：00∼●懇親会松本協立病院医局にて参加者20名この症例検討会は、ご紹介頂いた患者さんについてカンファレンスを行っており、紹介元の先生にも意見を頂きながら、クリニックの先生に参加して頂いております。毎回白熱した討論、興味深い意見交換でつい時間を忘れます。今回お陰様で10回を迎えました。症例１講演１ＡＳＶの心不全の効果と当院における経験循環器センター長阿部秀年 20代男性、口渇・脱水・高血糖、1型糖尿病疑いでご紹介頂いた症例ＡＳＶ（陽圧補助喚気療法、オート研修医新井成明糖尿病・腎透析診療部長前田実穂子セットなど）は、心不全に有効で、循幸い当症例は治療後の経過も良好環器内科で使用しての報告。無呼吸で、退院の運びとなりましたが、文献が改善される報告もあり、現在心臓で死亡例の報告があり、一同背筋が血管外科の手術後は全例使用しています。成績は良寒くなりました。紹介元のクリニックの先生は、当番好。ＨＯＴ・ＣＰＡＰに比べコストが高いのが難点で日でインフルエンザ患者さんが大勢押し寄せる中、すが、身障手帳を申請できる患者さんには良いです。逆隔離をしながら治療をしたと。よく見逃さなかったと大いに称賛されました。症例２繰り返す嘔吐、食欲不振でご紹介頂いた症例特別講演総合診療科村山恒峻２次性糖尿病を見逃すな！扁平上皮癌で Best supportive 宮本内科クリニック院長宮本高秀先生 careとなっている方の嘔気の精査・研修医向けに診断、検査を解りやすく講義して頂き加療目的に紹介いただき、胸腹部造ました。2次性糖尿病は基礎疾患がきっかけで発症影 CT を施行した際に肺血栓塞栓症する糖尿病で、内分泌疾患から発症→クッシング症が偶然見つかった症例について御報告候群・甲状腺機能亢進症・褐色細胞しました。入院時に一時的なSpO 2 低下腫などの診断をしっかりすることでや息切れが見られたものの自覚症状にす。薬剤性（ステロイドなど）も侮れ乏しく、その原因や発症・経過についてない。タイトルは自分への戒めとおっの意見が交わされました。しゃられました。懇親会お品書き肉料理野菜料理 ■ ローストビーフグレービーソース ■ バーニャカウダ ■ 鴨のロースト ■ メンマのラー油和え ■ 牛肉ブルゴーニュ風煮込み食事 ■ 砂肝のスパイシー炒め ■ ■ 豚肉のリエットパエリア魚料理 ■ 魚介のアヒージョ ■ 魚介の和風サラダ ■ 棒だらの煮つけ 4 松本協立病院広報誌調理師でもある、諸角事務次長が毎回腕を振るう料理は、症例検討会のお楽しみでもあります。在宅医療を多職種で考える 2014 年 2月27日在宅診療会議・看護退院支援分野の連携が重要であることを学びました。チーム会議主催「在宅医療を考える症例検討会」をその後、病棟、在宅、医療ソーシャルワーカーか開催しました。病院、診療所、居宅事業所、訪問看ら4 症例について検討しました。護STから、歯科医師、薬剤師、看護師、医療ソー症例について様々な立場から意見があり、在宅医シャルワーカー、ケアマネージャー、ヘルパー、62 療における連携の課題や対応について学ぶ機会と名が参加しました。なりました。松本協立病院歯科センター具足医師の「高齢社会在宅診療会議では、在宅で療養される方の期待ににおける口腔ケアの重要性について」講演では、自応えられるよう、2014 年度も年2回の学習会を計分で口腔内の清潔を保てない高齢者への介護分野画しています。の介入が必要であること、そのためには歯科と介護プログラム特別講演：歯科センター具足繁樹医師症例：4演題 2西病棟：社会的入院患者の家族対応 ∼対応困難な家族との関わりから∼ 2東病棟：受入れのできない家族への退院指導のあり方在宅部門：皮膚トラブルを抱える患者の在宅看護について SW部門：ご本人家族に望まれる生活支援のありかた高齢社会における口腔ケアの重要性について高齢化のピークは2020 年に始まり2050 年まで30 年間ほど続くと言われています。認知症、老衰、脳血管障害などで介助による口腔ケアの必要な患者さんも増えてきます。しかし、誰からも介助されずにそのまま放置される方が、今後かなりのペースで増加していくことが信州の山を愛しています予測され、早急に対策を打たなければなりません。口腔ケアを行うことで口腔内の衛生状態が改善歯科医師し、誤嚥性肺炎の予防になります。食欲も増進し、具足繁樹医師体力も増強、積極性が増し、口腔機能も向上します。（ぐそくしげき）自浄作用も向上します。また、「口腔ケア」が認知症の進行抑制に効果的であることも分かってきています。介護職の方には、「口の中を見られる介護者」になり、生命の源である『食』を支援し、QOLの向上を目指すケアが求められています。歯科医療者には、診療室から出て、介護支援を他の分野の方と連携してすすめていくことが求められています。 ▲ 84歳認知症患者さんの口腔 ▲ 入院患者さんの口腔ケアの内写真。全ての残存歯が虫歯。様子上顎の入れ歯紛失。課題は色々ありますが、介護職の方と歯科医療者の情報交換の場が必要かと考えています。 2 014.４月第２号 5 健康友の会写真で綴る友の会＆中信民医連日記とはこんな組織 2013/11/9（土）中央支部総会「骨粗しょう症予防」 13名管理栄養士の話に皆さん納得、質問も多数出されました。 “ 友の会”は1974 年（当時の呼称：協力会）松本の地に誕生して以来、中信地区の津々浦々に２万名近い会員さんを擁する大きな団体となりました。その活動の柱は“健康づくり” “助け合い” “まちづくり”です。健康づくりの中心は“ 安心・確実・格安な友の会健診” “健康体操・ウォーキング” “医療懇談会”などです。特に2009年から本格的に導入した “骨密度測定→骨粗しょう症予防” “バランスボール体操”は各支部で好評を博し、参加回数は年間1,300回を超えるブームとなりました。まさに「お金をかけずに楽しく誰 2014/１/17（金）安曇野連絡会「新年会」 150名心のこもった余興の連続に笑い声と歓声が。もが参加できる友の会」の真骨頂です。助け合い運動も各種ボランティア活動を始めとして、出動回数年間10,000回の“顔見知り同士による通院送迎”、職員も多数参加する懇親会・旅行、恒常的な被災地支援など、より具体的に取り組んでいます。私たちの願いは「安心して住みつづけられるまちづくり」です。２万名の知恵と協力があれば必ず、実現できる目標です。みなさんも中信健康友の会１/18（土）塩尻長畝・桟敷「認知症学習会」 32名講師の話は実体験に基づき解りやすく大好評。にお入りになりませんか？詳しくは職員にお尋ねください。友の会ロゴマーク 2011年制定。 “ 友”をデザイン化。健康づくりの三つの基本「正しい姿勢」「準備体操」「リズミカル」を表現しています。中信健康友の会〒390-0817 松本市巾上9-13 TEL0263-32-9033 6 松本協立病院広報誌 2/11（祝）大北連絡会新年会「大交流会」 105名大町診療所一座の“水戸黄門大北珍道中” に大爆笑。 ● 病院掲示板窓口負担 4 月１日か消費税らの消費税改定に伴 ● 診療報酬改定が変わる場合があお荷物の多い方へい、保険診る方もい療以外の自費負担分についます。不明なことがありまショッピングカートては消費税 8 ％をいただきしたら受付窓口までご相正面玄関の入り口に置いてあります。お荷物のます。ご了承ください。談下さい。移動等に、ご自由にご利用下さい。ふれあい企画主催入院患者さん「お花見会」2014.4.16 から歌のプレゼントです。「まち」「花は咲く」を参加された方と一緒に歌う一幕もありました。最後今年もお花見の時期になりました。は、「花笠音頭」です。4 恒例の「入院患者さんお花見会」をリハビリ室にて、月に入職した職員が、1週患者さん53名・職員48名で開催しました。間の猛練習を経ての晴れ「お花見会」は、入院中の患者さんに春を感じてもら舞台です。フレッシュな踊おうと、20年以上前から続けています。今までは、桜りで会場を沸かせ、お花の時期に松本城公園で行っておりましたが、会場まで見を盛り上げました。の移動による負担や、屋外の環境で、体調を崩されるふれあい企画委員会方もおり、今年は病院内で開催しました。その為、車では、入院患者さんに向椅子の方は大勢、ベッドの方も4名参加されました。けた季節の行事を計画毎年ご厚意で桜の花を届けて下さる方がいます。そし運営しています。今年の桜の花を会場に飾らせていただきました。参加され度最初の企画である「おた患者さん達も会場に咲いた桜に「きれいだね！」「春花見会」に参加して下だね」と、季節を感じてくれました。さった患者さん方、少し「お花見会」は総看護師長のあいさつで始まり、進行役元気が出たでしょうか？は新入職員です。今年の桜の映像を会場内でスクリーン次は9月に「病院健康ま鑑賞しました。富士山体操に続き、友の会の宇留賀康さんつり」を予定しています。花笠音頭、皆さん結構苦戦しています。ユニフォーム変更会場準備に追われるふれあい企画委員フレッシュな新人さんが司会進行新年度になり、ユニフォームも新しくなりました。 2 014.４月第２号 7