小豆島町公債費負担適正化計画

小豆島町公債費負担適正化計画
(平成 18 年度~平成 24 年度)
~重点的かつ計画的な地方債の発行を目指して~
平成 18 年 11 月
小豆島町企画財政課
目
第1章
次
計画の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.町の概況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.計画策定の背景と根拠・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
3.計画の基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
4.計画の基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
5.計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第2章
財政状況分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.本町の財政状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.公債費の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
3.地方債現在高の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
4.地方債許可制限比率の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
5.標準財政規模等の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
第3章
実質公債費比率の将来推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
1.実質公債費比率の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
2.将来推計の前提要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
第4章
実質公債費比率の適正管理のための方策・・・・・・・・・・・ 10
1.今後の地方債発行等に係る方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
2.公営企業会計等への繰り出し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
3.一部事務組合債の適正管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
第5章
実質公債費比率の見通しと基本路線・・・・・・・・・・・・・ 12
1.実質公債費比率の見通し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
2.実質公債費比率のシミュレーション結果・・・・・・・・・・・・・・・ 13
3.計画期間中の実質公債費比率の基本路線・・・・・・・・・・・・・・・ 16
4.基本路線に基づく実質公債費比率の見通し・・・・・・・・・・・・・・ 17
第6章
総
括・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
【参考資料】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
1.香川県内の実質公債費比率の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
2.実質公債費比率(市区町村分)の都道府県別分布状況・・・・・・・・・ 19
第1章
計画の概要
1.町の概況
本町は、平成18年3月21日に旧内海町と旧池田町が合併して誕生した町であり、香
川県北端の小豆島東部に位置し、面積95.62平方キロ、人口約1万7千人の海と山の
美しい自然に恵まれた町である。
主要産業は、第1次産業では「電照菊」に代表される花卉・果樹産業が盛んであり、第
2次産業ではしょう油・つくだ煮・素麺に代表される食品工業が中心となっている。第3
次産業では観光業が重要な位置を占め、また町施策の大きな柱としてオリーブの振興にも
力を注いでおり、産業間の連携と新たな産業の創設が期待されている。
人口の動向と推移については、全国的な傾向である少子・高齢化が急速に進んでおり、
国勢調査人口によると、昭和35年の27,567人から平成17年には17,257人
となり、37.4%もの減少を見ている。このうち、年少人口比率は、32.3%から1
1.6%となり、高齢者比率は、8.7%から33.4%になっている。
2.計画策定の背景と根拠
平成11年7月に成立した「地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法
律」により、地方の自主・自立は一層拡大することになり、地方債の発行についても地方
財政法の改正を経て、平成18年4月に「許可制度」から「協議制度」へ移行している。
この「協議制度」についての基本的な考え方は、地方分権推進計画(平成10年5月29
日閣議決定)の中で、「地方債許可制度については、地方公共団体の自主性をより高める観
点に立って廃止し、地方債の円滑な発行の確保、地方財源の保障、地方財政の健全性の確
保等を図る観点から、地方公共団体は国又は都道府県との協議を行う」ものと整理されて
おり、地方の自主性を高めつつも地方債計画を通じた総量調整と地方交付税制度下での財
源保障については、引き続き国が担保する仕組みになっている。
一方、地方公共団体の財政状況は、景気浮揚策として過去に発行した地方債の償還等に
より公債費が増加しており、また長く続いた経済不況による税収不足を補てんするため発
行した赤字地方債などの影響により、平成16年度末で地方債残高は約141兆円にも達
し、極めて厳しい状況にある。
このような社会潮流の中で、地方の自主性と健全な財政運営を確保するため、改正され
た地方財政法では例外規定として引き続き許可を要する地方公共団体の要件が定められ、
本町では実質公債費比率がこれに該当し、「平成18年度地方債同意等基準(平成18年総
務省告示第211号)」により公債費負担適正化計画を策定するに至ったところである。
3.計画の基本理念
重点的かつ計画的な地方債の発行を行い、健全でゆとりのあ
る財政運営を目指す。
-1-
本計画の基本理念は、これまで以上に重点的かつ計画的な地方債の発行を行い、後年度
に係る公債費を抑制することにより、健全でゆとりのある財政運営を目指すことにあり、
本計画では、そのための具体的な方策を定めるものとし、ひいては実質公債費比率の適正
な管理を行うものである。
4.計画の基本目標
計画の基本理念を実現するために、次のとおり基本目標を設定し、目標達成に向けての
具体的な取り組みを盛り込むものとする。
① 地方債発行総額を抑制する。
② 新町建設計画及び小豆島町総合計画に位置づけられる主要事業につ
いては、地方債の重点的な発行を行う。
③ 後年度に負担する元利償還金を的確に把握し、年度間における公債費
の平準化を図る。
5.計画の期間
本計画の期間は、「公債費負担適正化計画等について(平成18年7月6日、総務省自治
財政局地方債課長通知)
」第三の2に基づき、平成18年度から平成24年度までの7年間
とし、町の基本構想が策定された段階でその整合性を調査し、必要に応じて修正するもの
とする。
また、計画期間中に実質公債費比率が国の定める基準を下回り、計画策定の必要性が消
滅した場合にあっても町は本計画を尊重し、地方債発行における指針とする。
第2章
財政状況分析
1.本町の財政状況
平成17年度決算統計による本町の財政状況は表1のとおりであるが、財政構造の硬直
化を示す経常収支比率は、全国平均の90.2%を3.7ポイント上回っており、また地
方債許可制限比率についても全国平均11.4%を1.6ポイント上回るなど、厳しい状
況が見て取れる。
一方、住民一人あたりの積立金残高(表2参照)については、財政調整基金を例にとる
と79,153円であり、全国平均の21,552円を大きく上回っていることから、「借
金も多いが貯金も多い」という本町の特徴が現れている。
なお、一時借入金については、平成17年度実績で2億円となっており、年度内に全て
返済している。
-2-
表1
各種財政指標(平成17年度決算統計普通会計ベース)
項
目
(単位:千円・%)
項
目
基準財政需要額
4,438,458
地方債許可制限比率
13.0(全国 11.4)
基準財政収入額
1,581,779
実 質 収 支 比 率
7.1
標 準 財 政 規 模
4,906,703
積 立 金 現 在 高
3,498,772
数
0.350(全国 0.530)
(単年度 0.357)
うち財政調整基金
1,396,016
一 般 財 源 比 率
77.2
地 方 債 現 在 高
8,352,373
自 主 財 源 比 率
41.7
債務負担行為翌年度
以降支出予定額
112,696
経 常 収 支 比 率
93.9(全国 90.2)
経 常 一 般 財 源
4,874,994
実質公債費比率
18.2(全国 15.0)
経常一般財源比率
106.4
財
政
表2
力
指
将来にわたる実質的な財政負担(平成17年度決算統計普通会計ベース)
区
地
方
分
債
現
在
小
高
豆
島
町
全
国
8,352,373 千円
587,574 億円
473,571 円
462,456 円
112,696 千円
65,056 億円
6,390 円
51,203 円
3,498,772 千円
81,776 億円
198,377 円
64,363 円
1,396,016 千円
27,383 億円
79,153 円
21,552 円
363,946 千円
10,530 億円
20,635 円
8,288 円
1,738,810 千円
43,863 億円
98,589 円
34,523 円
4,966,297 千円
570,853 億円
(住民一人あたり)
281,584 円
449,296 円
(対標準財政規模)
101.2%
206.8%
(住民一人あたり)
債 務 負 担 行 為 額
(住民一人あたり)
積
立
金
現
在
高
(住民一人あたり)
う ち 財 政 調 整 基 金
(住民一人あたり)
う
ち
減
債
基
金
(住民一人あたり)
その他特定目的基金
(住民一人あたり)
将来の実質的な財政負担
※ 住民一人あたりについては、平成18年3月末の住民基本台帳人口から算出している。
※ 住民基本台帳人口(小豆島町:17,637人
-3-
全国:約1億2千7百万人)
2.公債費の推移(普通会計ベース)
本町における公債費については、平成14年度にピークを迎え、その後は逓減している
状況にある。これは、旧内海町及び旧池田町が計画的に地方債の発行を抑制してきた結果
である。
表3
公債費の推移(一時借入金利子を除く)
区
(単位:千円)
旧内海町
分
平成 13 年度
平成 14 年度
平成 15 年度
平成 16 年度
平成 17 年度
元
金
557,011
604,418
633,088
632,448
574,778
利
子
196,799
178,649
158,261
142,677
125,158
753,810
783,067
791,349
775,125
699,936
計
旧池田町
元
金
502,272
492,879
468,510
489,606
383,908
利
子
122,414
105,290
87,907
77,280
65,311
624,686
598,169
556,417
566,886
449,219
計
小豆島町
元
金
1,059,283
1,097,297
1,101,598
1,122,054
958,686
利
子
319,213
283,939
246,168
219,957
190,469
1,378,496
1,381,236
1,347,766
1,342,011
1,149,155
計
図1 公債費の推移(小豆島町)
1,378,496
1,381,236
1,400,000
1,347,766
1,342,011
1,149,155
1,200,000
1,000,000
元
金
利
子
計
1,059,283
1,097,297
1,122,054
1,101,598
958,686
800,000
600,000
400,000
319,213
283,939
246,168
219,957
190,469
平成15年度
平成16年度
平成17年度
200,000
0
平成13年度
平成14年度
図1 公債費の推移(旧内海町)
900,000
800,000
753,810
図1 公債費の推移(旧池田町)
775,125
699,936
700,000
600,000
783,067
791,349
557,011
604,418
633,088
632,448
574,778
元
金
利
子
計
900,000
700,000
624,686
598,169
600,000
556,417
566,886
449,219
500,000
500,000
400,000
400,000
300,000
300,000
196,799
178,649
200,000
158,261
142,677
125,158
200,000
502,272
492,879
468,510
489,606
383,908
122,414
105,290
87,907
77,280
65,311
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
平成17年度
100,000
100,000
元
金
利
子
計
800,000
0
0
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
平成17年度
-4-
3.地方債現在高の推移(普通会計ベース)
地方債残高については、平成13年度には100億円を超えていたが、平成13年度か
らの5年間で約18億円、17.8%の減額となっている。これは、公債費の償還ピーク
がこの時期であったことを表している。
表4
区
地方債現在高の推移
分
(単位:千円)
平成 13 年度
平成 14 年度
平成 15 年度
平成 16 年度
平成 17 年度
旧内海町
6,337,792
5,993,169
5,891,981
5,626,933
5,371,255
旧池田町
3,818,221
3,586,642
3,497,332
3,198,126
2,981,118
小豆島町
10,156,013
9,579,811
9,389,313
8,825,059
8,352,373
図2 地方債現在高の推移
旧池田町
旧内海町
10,000,000
8,000,000
3,818,221
3,586,642
3,497,332
3,198,126
2,981,118
6,000,000
4,000,000
6,337,792
5,993,169
5,891,981
5,626,933
2,000,000
5,371,255
0
平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度
4.地方債許可制限比率の推移(普通会計ベース)
地方債許可制限比率については、その算定が過去3年間の平均値であること、また、国
が進める三位一体改革の影響で地方交付税等が毎年度削減されたことなどにより、公債費
償還ピークとは年度がずれており、平成16年度に最も高い値を示している。
表5
区
地方債許可制限比率の推移
分
(単位:%)
平成 13 年度
平成 14 年度
平成 15 年度
平成 16 年度
平成 17 年度
旧内海町
13.0
13.0
13.3
13.8
13.2
旧池田町
13.0
13.4
13.4
14.0
12.4
小豆島町
13.0
13.1
13.3
13.9
13.0
-5-
図3 地方債許可制限比率の推移
14.5
旧内海町
旧池田町
小豆島町
14.0
14.0
13.9
13.4
13.5
13.0
13.0
13.0
13.0
13.4
13.8
13.3
13.3
13.1
13.213.0
13.0
12.4
12.5
12.0
11.5
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
平成17年度
5.標準財政規模等(臨時財政対策債を含む)の推移
地方債許可制限比率、実質公債費比率の算定上、重要な要素である標準財政規模等の推
移については次のとおりである。長く続いた経済不況、国が進める三位一体改革の影響で
毎年度減少しているのが見て取れる。
表6
区
標準財政規模等の推移
分
(単位:千円)
平成 13 年度
平成 14 年度
平成 15 年度
平成 16 年度
平成 17 年度
旧内海町
3,741,691
3,629,456
3,538,602
3,427,971
3,331,531
旧池田町
2,143,467
2,044,327
1,989,872
1,934,784
1,910,525
小豆島町
5,885,158
5,673,783
5,528,474
5,362,755
5,242,056
図4 標準財政規模等の推移
6,000,000
5,500,000
5,000,000
4,500,000
4,000,000
3,500,000
3,000,000
2,500,000
2,000,000
1,500,000
1,000,000
500,000
0
旧池田町
旧内海町
2,143,467
2,044,327
1,989,872
1,934,784
1,910,525
3,741,691
3,629,456
3,538,602
3,427,971
3,331,531
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
平成17年度
-6-
第3章
実質公債費比率の将来推計
1.実質公債費比率の推移
平成17年度末において償還期限が満了していない地方債及び平成18年度発行予定
の地方債「以下「既往債」という。
」等に係る実質公債費比率の現状と今後の見込みにつ
いては、「表7
既往債等に基づく実質公債費負担の将来推計」のとおりである。
本推計によると、平成17年度(地方債発行許可の観点からは平成18年度としての
取り扱いになる。以下同じ。)の実質公債費比率は18.2%となっており、総務省が定
める基準(18%)をわずかに上回っている状況にある。この要因は、バブル経済崩壊
以降、国の景気浮揚対策も含めて積極的に展開した大型普通建設事業に係る公債費の増
嵩が影響しており、中でも旧内海町が整備した「内海病院」に係る公債費負担が大きな
ウエイトと占めている。
なお、平成18年度については、公債費償還の峠を越えたことから、予算ベースでの
積算ではあるが、単年度15.3%、3年間平均17.0%程度になるものと予測して
おり、次年度以降においてもその逓減傾向は継続していくと予想される。
表7
既往債等に基づく実質公債費負担の将来推計
区
分
① 公債費充当一般財源等額
①で控除した「借換債」に係
② る公債費充当一般財源等額
(単位:千円・%)
計画策定
年 度 の 計画策定 第2年度 第3年度 第4年度 第5年度 第6年度 第7年度
前 年 度 年
度
(H17 年度) (H18 年度) (H19 年度) (H20 年度) (H21 年度) (H22 年度) (H23 年度) (H24 年度)
1,098,427 1,094,976 1,052,440
978,714
877,403
873,273
729,229
618,628
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
218,930
224,000
224,000
224,000
224,000
224,000
224,000
224,000
184,911
170,406
165,176
141,462
20,263
15,379
15,320
11,317
37,023
32,608
22,849
21,462
17,900
16,194
17,361
14,996
602,212
624,054
626,770
608,276
561,865
571,406
491,551
437,666
235,056
232,275
230,418
217,380
149,245
145,095
133,581
133,720
満期一括償還地方債の一年当
③ たりの元金償還金に相当する
もの
公営企業に要する経費の財源
④ とする地方債の償還の財源に
充てたと認められる繰入金
一部事務組合等の起こした地
⑤ 方債に充てたと認められる補
助金又は負担金
公債費に準ずる債務負担行為
⑥ に係るもの
地方債に係る元利償還に要す
⑦ る経費として基準財政需要額
に算入された額
準元利償還金に要する経費と
⑧ して基準財政需要額に算入さ
れた額
標準財政規模
⑨ (臨時財政対策債を含む)
実質公債費比率
⑩ (単年度)
実質公債費比率
⑪ (3年間の平均)
5,242,056 5,179,185 5,050,000 5,050,000 5,050,000 5,050,000 5,050,000 5,050,000
15.9
15.3
14.4
12.7
9.8
9.5
8.1
6.6
18.2
17.0
15.2
14.2
12.3
10.7
9.1
-7-
図5 既往債等に基づく実質公債費比率の将来推計
20.0%
18.0%
16.0%
14.0%
12.0%
10.0%
単年度
3年間平均
8.0%
6.0%
4.0%
2.0%
0.0%
平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
2.将来推計の前提要件
既往債等に基づく実質公債費比率推計の前提要件については、次のとおりである。
既往債等に基づく実質公債費比率の将来推計の前提要件
(1) 公債費充当一般財源等額
既往債に係る元利償還金から、公営住宅家賃収入等の特定財源を控除して算出して
いる。なお、特定財源額については、毎年度30,000千円(平成17年度決算ベ
ースで50,000千円)を見込んでいる。
(2) 「借換債」に係る公債費充当一般財源等額
該当なし
(3) 満期一括償還地方債の一年当たりの元金償還金に相当するもの
該当なし
(4) 公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰
入金
本項目については、公営企業会計の決算が完了しないと数値を算出することはでき
ないが、便宜上次のとおり推計し、毎年度224,000千円を見込んでいる。
① 病院事業会計
平成15年度から平成17年度までの額が196,000千円前後になっており、
大きな変動がないことから、毎年度200,000千円を見込んでいる。
-8-
② 水道事業会計
平成15年度から平成17年度までの実績額が毎年度微増になっていることから
3年間の最大値である9,775千円を参考に毎年度10,000千円を見込んで
いる。
③ 介護老人保健施設事業会計
本会計に対する一般会計負担は、公債費の元利償還金に対するものだけであり、
算定上、資本的収入に計上される元金相当額に対する負担金が毎年度増加していく
ことが予想されるため、平成18年度から平成24年度までの平均的な値8,00
0千円を見込んでいる。
④ 簡易水道事業特別会計
平成15年度から平成17年度までの額が5,900千円前後になっており、大
きな変動がないことから、毎年度6,000千円を見込んでいる。
⑤ 国民健康保険診療所事業特別会計
平成15年度から平成17年度までの額が1千円であり、平成19年度には起債
償還が完了することから、本会計については除外している。
(5) 一部事務組合等の起こした地方債に充てたと認められる補助金又は負担金
小豆地区広域行政事務組合が発行した地方債の元利償還予定に平成18年度の当初
負担率を乗じて算出している。
(6) 公債費に準ずる債務負担行為に係るもの
償還助成のベースとなる償還年次表に基づき算出している。
(7) 地方債に係る元利償還に要する経費として基準財政需要額に算入された額
平成18年度については、普通交付税の算定が完了していることから、実績値を用
いている。平成19年度以降については、算入対象となる元利償還金に算入率を乗じ
て算出している。
なお、旧池田町の減税補てん債、臨時税収補てん債、臨時財政対策債の一部(全て
理論算入)については、実発行をしておらず、上記の手法では相当の乖離が発生する
ことから、平均的な乖離額約23,000千円を公債費算入額へ上乗せし、調整して
いる。
(8) 準元利償還金に要する経費として基準財政需要額に算入された額
(7)と同じ。ただし、リサイクルセンター分については、毎年度一定であることから、
-9-
平成18年度の実算入額を用いている。
(9) 標準財政規模(臨時財政対策債発行可能額を含む)
平成18年度については、普通交付税の算定が完了していることから、実績値を用
いている。平成19年度については、総務省の概算要求に係る地方交付税出口ベース
△2.5%を参考に推計している。平成20年度以降については、新型交付税の動向
や今後の景気動向に左右されるところが大きく、その見込みが極めて困難であること
から、平成19年度と同額を見込んでいる。なお、仮にこの額が50億円を下回るこ
とになれば、実質公債費比率のみならず、財政運営そのものが極めて厳しい局面を迎
えることが予想される。
第4章
実質公債費比率の適正管理のための方策
1.今後の地方債発行等に係る方針
第3章のとおり本町の実質公債費比率は、平成18年度決算において国の基準を下回
ることが予想されるが、依然としてその値は高く、また公債費残高が平成18年度の本
予算規模を大きく上回る状況にあることから、今後の地方債発行においては慎重な取り
扱いが必要である。
さらに、第2章でも触れているが、財政状況の硬直化を示す経常収支比率についても
平成17年度決算ベースで、93.7%となっており、財政状況の健全化を目指す上で
も将来の義務的経費の削減が求められている。
しかしながら、本町は合併後間もない時期にあり、旧町間における公共的施設の格差
是正に資する事業や新町の一体性の速やかな確立を図る事業については重点的に推進す
る必要がある。さらに、昨今の異常気象による自然災害や近い将来に発生する恐れがあ
る東南海・南海地震に対し、地域住民の安心と安全を確保するためには、内海ダム再開
発事業をはじめとする各種防災対策事業の推進は喫緊の課題である。
このような状況の中、計画期間中の地方債発行等については、基本理念・基本目標に
沿って、次の方針に基づき発行するものとする。
【基本目標①
地方債発行総額の抑制に係る方針】
○
計画期間中の一般会計に属する地方債発行総額は、国の財源保障が1
00%なされる赤字地方債を除き、計画期間中における既往債等の元金
償還額(約55.7億円)以内とする。
○
一般単独事業債のうち、普通交付税に算入される元利償還金の率が5
0%を下回る地方債については、原則として発行しない。
○
香川県自治振興資金については、発行を凍結する。
- 10 -
【基本目標②
主要事業への重点発行に係る方針】
○ 合併特例事業債の有効活用
旧町間における公共的施設の格差是正に資する事業や新町の一体性の
速やかな確立を図る事業については重点的に推進する必要があるため、そ
の財源確保の手段として合併特例事業債を有効に活用し、新町の基盤づく
りに努める。また、防災行政無線をはじめとする防災対策事業においても
積極的な活用を図る。
○ 辺地・過疎対策事業債の有効活用
本町は、島という地理的なハンデを背負っており、町内全域が辺地地
域となっている。また、少子高齢化が著しい中、過疎地域にも指定され
ており、その対策はこれまでどおり推進していく必要がある。このため、
国が法的に認めた辺地・過疎対策事業債を有効に活用し、その枠配分に
おいて十分な額が確保できるよう県への働きかけを行う。
【基本目標③
公債費の平準化に係る方針】
○ 計画的な地方債の発行
新たに導入した起債管理システムでは、後年度に負担すべき公債費等のシ
ミュレーションが容易に行えるため、可能な限り年度間の公債費負担がフラ
ット化するよう配慮し、また、普通交付税の合併算定替が終了する時期も視
野に入れながら、計画的な発行を行う。
特に、合併特例債を活かした基金造成については、特定の年度に元利償還
金が集中することのないよう留意し、その具体的な発行時期については、新
たに作成する財政収支計画において定める。
2.公営企業会計等への繰り出し
公営企業会計等への繰り出しについては、原則として国が定める基準により行ってい
るが、平成19年度予算編成において、過剰な負担がないかなど、再点検を実施する。
特に、介護老人保健施設事業会計への公債費負担(元利償還金の3分の1)について
は、国の基準外となっており、そもそも公営企業は独立採算が原則であって過剰な負担
は企業の自助努力を欠く恐れもあるため、早急な見直しを行うものとする。
3.一部事務組合債の適正管理
小豆地区広域行政事務組合が実施する普通建設事業のうち、過疎対策事業債が充当可
能な事業については、当該地方債を優先して発行するものとする。
また、事業の計画段階から本町の実質公債費比率に及ぼす影響を調査し、組合債発行
額を極力抑制するなど、適正な管理に努める。
- 11 -
第5章
実質公債費比率の見通しと基本路線
1.実質公債費比率の見通し
既往債等に基づく実質公債費比率の推移については、第3章のとおりであるが、本章
では、前章で定めた方針に沿って地方債を発行した場合における実質公債費比率をシミ
ュレーションし、今後の見通しの把握と基本路線を設定する。
ただし、現時点で町政運営の羅針盤となる基本構想やこれに基づく財政収支計画が未
策定であり、地方債を充当する具体的な事業が定まっていないことから、本シミュレー
ションは、ごく粗い試算となっている。
実質公債費比率シミュレーションの前提要件
(1) 計画期間中の地方債発行予定額
本シミュレーションは、実質公債費比率の見通しと基本路線を設定するために行う
ものであり、また、具体的な普通建設事業も定まっていないことから、地方債発行予
定額については、ごく粗い額を数段階設定し、発行総額の多寡によって実質公債費比
率がどのように変化するかに着目する。
表8
地方債発行予定額
区
分
(単位:千円)
計画期間中の発行総額
備
考
パターン1
5,600,000
単年度平均で8億円程度の発行
パターン2
4,900,000
単年度平均で7億円程度の発行
パターン3
4,200,000
単年度平均で6億円程度の発行
パターン4
3,500,000
単年度平均で5億円程度の発行
パターン5
2,800,000
単年度平均で4億円程度の発行
※パターン1については、基本目標①に係る地方債目標発行総額55.7億円を丸めたもの
であり、以降は1億円ごとに逓減させたものである。
(2) 地方債発行予定の条件
地方債発行上の借入条件については、償還期間12年(うち据置3年)、借入利率年
1.6%の場合と償還期間10年(うち据置2年)借入利率年1.4%の2パターン
にてシミュレーションする。
(3) 地方債発行予定額に係る元利償還金に対する普通交付税算入率
基本目標①により、一般単独事業債のうち普通交付税の算入率が50%を下回る地
- 12 -
方債については原則発行しないものとしたこと、また、基本目標②により合併特例事
業債、辺地・過疎対策事業債を有効活用するものとしたことを鑑み、普通交付税の算
入率については、60%とする。
(4) その他、実質公債費比率をシミュレーションする上での要件
上記以外については、計画期間中の見込みを既に織り込んでいることから、第3章
の既往債等に基づく実質公債費比率の将来推計で用いた値とする。なお、一部事務組
合債、公債費に準ずる債務負担行為については、新規の発行及び設定がないものとし
ている。
2.実質公債費比率のシミュレーション結果
償還期間12年の場合、実質公債費比率の見通しについては表9のとおりであるが、
計画の目標上限であるパターン1の平均発行額8億円で見ると、平成24年度には単年
度で12.1%、3年間平均で10.7%になると予想される。しかしながら、このパ
ターンでは、単年度の実質公債費比率が平成23年度には上昇に転じ、仮に標準財政規
模が計画値より減額となった場合は、さらに上昇することが予想される。また、パター
ン5の平均発行額4億円(計画期間中の総発行額28億円)では、平成24年度に3年
間平均で10%を下回る結果となっている。
一方、償還期間10年の場合は、表10のとおりであるが、単年度の元利償還金が償
還期間12年に比べて膨らむため、パターン1では平成24年度に単年度で14.8%、
3年間平均で12.2%になると予想され、単年度では平成22年度以降急激に上昇す
ることになる。また、ほぼ横ばいで推移するのはパターン3の起債発行額6億円以下の
場合と考えられ、ひとつの分岐点であることを表している。
なお、当然の結果として償還期間を長くする方が率は下がることになるが、支払うべ
き利率に相当の差異があることに留意する必要があり、地方債発行予定額における差異
については表11のとおりである。
表11を見ると、パターン1(起債8億)の場合では、利子償還に約1億5千万円も
の差が発生し、最も差が少ないパターン5(起債4億)においても約7千万円の負担増
となっており、一概に償還期間を長くするのも適当でないのが判断できる。
- 13 -
表9
実質公債費比率のシミュレーション結果(12年償還の場合)
(単位:%)
区
分
平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度
単年度
12.7
9.8
9.5
8.1
6.6
既往債等
3年間
14.2
12.3
10.7
9.1
13.0
10.4
10.4
11.3
12.1
パターン1 単年度
(起債8億) 3年間
14.3
12.6
11.3
10.7
13.0
10.3
10.2
10.9
11.4
パターン2 単年度
(起債7億) 3年間
14.3
12.6
11.2
10.5
12.9
10.3
10.1
10.5
10.7
パターン3 単年度
(起債6億) 3年間
14.2
12.5
11.1
10.3
12.9
10.2
10.0
10.1
10.0
パターン4 単年度
(起債5億) 3年間
14.2
12.5
11.0
10.1
12.9
10.1
9.9
9.7
9.3
パターン5 単年度
(起債4億) 3年間
14.2
12.5
11.0
9.9
図6 実質公債費比率(単年度)のシミュレーション結果(12年償還の場合)
13.5%
13.0%
12.5%
12.0%
11.5%
11.0%
既往債
10.5%
起債8億
10.0%
起債7億
9.5%
起債6億
9.0%
8.5%
起債5億
8.0%
起債4億
7.5%
7.0%
6.5%
6.0%
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
図6 実質公債費比率(3年間平均)のシミュレーション結果(12年償還の場合)
15.0%
14.5%
14.0%
13.5%
13.0%
12.5%
12.0%
11.5%
11.0%
10.5%
10.0%
9.5%
9.0%
8.5%
8.0%
7.5%
7.0%
6.5%
6.0%
既往債
起債8億
起債7億
起債6億
起債5億
起債4億
平成21年度
平成22年度
平成23年度
- 14 -
平成24年度
表10
実質公債費比率のシミュレーション結果(10年償還の場合)
(単位:%)
区
分
平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度
単年度
12.7
9.8
9.5
8.1
6.6
既往債等
3年間
14.2
12.3
10.7
9.1
13.0
10.3
12.6
13.8
14.8
パターン1 単年度
(起債8億) 3年間
14.3
12.6
12.0
12.2
12.9
10.3
12.2
13.1
13.8
パターン2 単年度
(起債7億) 3年間
14.2
12.5
11.8
11.8
12.9
10.2
11.8
12.3
12.7
パターン3 単年度
(起債6億) 3年間
14.2
12.5
11.6
11.5
12.9
10.1
11.4
11.6
11.7
パターン4 単年度
(起債5億) 3年間
14.2
12.5
11.5
11.1
12.9
10.1
10.9
10.6
パターン5 単年度
(起債4億) 3年間
14.2
12.5
11.3
10.7
図7 実質公債費比率(単年度)のシミュレーション結果(10年償還の場合)
15.5%
15.0%
14.5%
14.0%
13.5%
13.0%
12.5%
12.0%
11.5%
11.0%
10.5%
10.0%
9.5%
9.0%
8.5%
8.0%
7.5%
7.0%
6.5%
6.0%
既往債
起債8億
起債7億
起債6億
起債5億
起債4億
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
図7 実質公債費比率(3年間平均)のシミュレーション結果(10年償還の場合)
15.0%
14.5%
14.0%
13.5%
13.0%
12.5%
12.0%
11.5%
11.0%
10.5%
10.0%
9.5%
9.0%
8.5%
8.0%
7.5%
7.0%
6.5%
6.0%
既往債
起債8億
起債7億
起債6億
起債5億
起債4億
平成21年度
平成22年度
平成23年度
- 15 -
平成24年度
表11
区
償還期間12年と10年における利払い差額
分
パターン1
(8億円)
パターン2
(7億円)
パターン3
(6億円)
パターン4
(5億円)
パターン5
(4億円)
償還期間 12 年
償還期間 10 年
(単位:円)
差
額
492,427,980
345,020,830
147,407,150
430,874,550
301,893,285
128,981,265
369,321,030
258,765,660
110,555,370
307,767,510
215,638,040
92,129,470
246,213,990
172,510,415
73,703,575
3.計画期間中の実質公債費比率の基本路線
上記のシミュレーション結果から、単年度の実質公債費比率をほぼ横ばい以下とする
には、単年度の起債発行額を6億円(計画期間中42億円)以下に抑える必要がある。
財政運営の健全化を考えるならば、パターン5の起債発行4億円(計画期間中28億円)
が望ましいのは当然であるが、基本目標に掲げたとおり、主要事業については重点的に
取り組む必要があり、特に内海ダム再開発事業をはじめとする各種防災対策事業につい
ては、早急な取り組みが求められているところである。
また、地方債の償還期間については、起債を充当する構造物の耐用年数に応じて設定
してきたところであるが、今後は後年度の利払いの差異にも着目するとともに、各年度
の公債費負担をも考慮しながら償還期間を設定する必要がある。
さらに、平成27年度には主要一般財源である普通交付税の合併算定特例が終了(経
過措置の5年間を除く)し、以降は多額の財源不足が予想されることから、計画期間以
降も念頭に置いた地方債の発行が必要である。
以上のことから、計画期間中の実質公債費比率及び地方債発行の基本路線は次のとお
りとする。ただし、前述のとおり、町政策の柱となる基本構想とこれに基づく財政収支
計画が定まっておらず、策定後に大きな乖離が生じた場合は、基本路線について修正を
加えるものとし、また、実質公債費比率の適正な管理を推進するため、毎年度、本章の
見通しと実績の乖離を確認し、検証することが必要である。
【実質公債費比率と地方債発行の基本路線】
○
計画の最終年度である平成24年度の実質公債費比率については、単
年度13%程度、3年間平均12%程度を目標とし、これを実現するた
め、地方債発行総額は、国の財源保障が100%なされる赤字地方債を
除いて、45億円(単年度換算で6.4億円)以内を基本路線とする。
○
合併特例事業等民間資金が充当される事業の償還期間については、後
年度の利子負担等を考慮し、10年償還とする。
- 16 -
4.基本路線に基づく実質公債費比率の見通し
基本路線に基づき算出した実質公債費比率の見通しは次のとおりである。
表12
区
実質公債費比率の見通し
分
実質公債費比率
(単年度)
(単位:%)
H17 年度 H18 年度 H19 年度 H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度
15.9
実質公債費比率
(3年間の平均)
15.3
14.4
12.9
10.2
12.0
12.7
13.2
18.2
17.0
15.2
14.2
12.5
11.7
11.6
第6章
総
括
国が進める構造改革と民間企業の不断の努力により、日本経済はいまや長期低迷期を
脱し、企業部門、家計部門ともに着実な改善が見られている。この一方で、都市と地方
の地域間格差はますます広がりを見せ、特に税収基盤が脆弱な地域においては、経済成
長を実感するに及ばず、極めて厳しい財政運営を強いられている。
一方、社会潮流の変化の中で、少子高齢化、住民生活の多様化、地方分権の進展など
に伴い、地方公共団体に求められる力量は日々高まっており、多種多様の行政課題に取
り組むためには、安定した財政基盤の確保が必要である。
また、平成18年10月24日の「経済財政諮問会議」では、今後2年以内に「再生
型破綻法制」を導入することが盛り込まれており、地方自治体の財政運営は今後さらに
注目を集めることが予想されている。
このような状況の中で、本町では「健全でゆとりのある財政運営」を目指すため、そ
の方策等につき、これまで整理してきたところである。
本計画が最終的に目指すところは、新町建設計画の理念である「やすらぎ、輝き、実
りあるまちづくり」であり、地域住民の福祉向上、ただ一点に集約される。従って、日々
変化する行政需要に的確に応え、本計画を真に実行力のあるものにするためには、定期
的な点検と見直しが必要と考えている。
十年一昔という言葉があるが、昨今の日々激しく変化する社会情勢においては、もは
や五年一昔になりつつある。本計画は、あくまで現時点で想定できる範囲内において定
めたものであって、5年先、7年先には現実とかけ離れたものになることも十分考えら
れる。つまり、基本路線で定めた45億円という数字だけが一人歩きをし、これに縛ら
れすぎては、克服すべき行政課題への適切な取り組みや時代に応じた住民ニーズに応え
ることは難しいと言えようし、計画が社会世論から逸脱してはならない。
「オリーブの風薫る
ふれあいのまち
小豆島町」の実現に向けて、その一助となる
よう本計画を策定するものである。
- 17 -
【参
考
資
料】
1.香川県内の実質公債費比率の状況(資料出所:香川県自治振興課)
平成18年度
実質公債費比率の算定結果(速報)
市町名
実質公債費比率
1
高
松
市
16.3%
2
丸
亀
市
12.0%
3
坂
出
市
19.7%
4
善通寺市
16.7%
5
観音寺市
13.2%
6
さぬき市
19.4%
7
東かがわ市
17.5%
8
三
豊
市
13.0%
9
土
庄
町
15.1%
10
小豆島町
18.2%
11
三
木
町
8.0%
12
直
島
町
11.2%
13
宇多津町
15.7%
14
綾
川
町
7.8%
15
琴
平
町
11.6%
16
多度津町
21.8%
17
まんのう町
15.9%
※ 数値は平成15年度から平成17年度の3ヵ年平均です。
※ 本資料は、香川県内の市町の実質公債費比率の状況を迅速に示すため、
平成18年8月25日現在の算定結果を速報として取りまとめたものです。
従って、数値については速報値であり、今後変動する場合があります。
- 18 -
2.実質公債費比率の都道府県別分布状況(資料出所:総務省)
平成18年度
団
体
名
北
海
道
青
森
県
岩
手
県
宮
城
県
秋
田
県
山
形
県
福
島
県
茨
城
県
栃
木
県
群
馬
県
埼
玉
県
千
葉
県
東
京
都
神 奈 川 県
新
潟
県
富
山
県
石
川
県
福
井
県
山
梨
県
長
野
県
岐
阜
県
静
岡
県
愛
知
県
三
重
県
滋
賀
県
京
都
府
大
阪
府
兵
庫
県
奈
良
県
和 歌 山 県
鳥
取
県
島
根
県
岡
山
県
広
島
県
山
口
県
徳
島
県
香
川
県
愛
媛
県
高
知
県
福
岡
県
佐
賀
県
長
崎
県
熊
本
県
大
分
県
宮
崎
県
鹿 児 島 県
沖
縄
県
合
計
実質公債費比率(市区町村分)の都道府県別分布状況(速報)
18%未満 A
111
19
24
29
19
18
43
40
31
32
67
47
60
31
26
12
9
16
23
56
39
35
60
27
23
19
37
27
21
23
14
3
18
16
14
19
13
17
20
65
19
23
44
18
27
34
33
1,421
18%以上 B
68
21
11
6
6
17
18
4
2
7
3
8
2
2
9
3
10
1
5
25
3
6
2
2
3
8
4
13
18
7
5
18
11
6
8
5
4
3
15
2
4
0
4
0
4
15
8
406
※
※
B/(A+B) (%)
38.0
52.5
31.4
17.1
24.0
48.6
29.5
9.1
6.1
17.9
4.3
14.5
3.2
6.1
25.7
20.0
52.6
5.9
17.9
30.9
7.1
14.6
3.2
6.9
11.5
29.6
9.8
32.5
46.2
23.3
26.3
85.7
37.9
27.3
36.4
20.8
23.5
15.0
42.9
3.0
17.4
0.0
8.3
0.0
12.9
30.6
19.5
22.2
平成15年度から平成17年度の3ヵ年平均数値(小数点第2位切り捨て)の分布状況です。
本資料は、市区町村分の実質公債費比率の状況を迅速に示すため、平成18年8月25日現在の算定結果を
速報として取りまとめたものです。したがって、数値については速報値であり、今後変動する場合があります。
※ 政令指定都市は除いています。
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小豆島町公債費負担適正化計画
~重点的かつ計画的な地方債の発行を目指して~
平成18年11月
発行 : 小豆島町企画財政課
761-4388
香川県小豆郡小豆島町池田2100番地4
TEL:0879-75-1800
FAX:0879-75-1500