クローズアップ現代「タダでもうける?!“無料ビジネス”の舞台裏」

クローズアップ現代「タダでもうける?!“無料ビジネス”の舞台裏」
3月10日(水)放送
タダでもうける?!“無料ビジネス”の舞台裏
無料で読める電子書籍、無料で話せる国際電話、無料で楽しめる携帯ゲーム、無料で話題を呼ぶ最新の電
子カルテシステム.
..
。 今、一体どのように採算が取れているのか理解しがたいほどの"無料ビジネス"が
急速に広がり、注目を集めている。これらのビジネスモデルは、従来のような広告収入で成り立つフリー
ペーパーや、最終商品に価格転嫁するお試しサンプルなどとは決定的に異なり、"タダ"から巨額の冨を生
み出すことに成功しているのだ。その背景にあるのが、金融危機以降の新たな経済学として注目される最
新の「行動経済学」
。人間の複雑で不合理的な心理を経済学に取り入れた分野だ。今後も成長を続けると言
われ、様々な業種に影響を及ぼすと予想される"無料ビジネス"の不思議な舞台裏を探り、その将来を考え
る。
スタジオゲスト : 野口
悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
(以下、メモ)
“無料ビジネス”の舞台裏
国谷裕子
「無料と聞くと、つい手が出してしまいがちになるのが人の心理です。無料で何かをもらうとやはり悪い
気はしません。その一方で、ただほど高いものはない、何か違うかたちで払っているに違いないとどこか
頭の片隅で考えてしまいます。ところが今、急速に広がっている無料を売り物にしたビジネスでは、会社
のまさに主力商品を無制限に無料にすることで収益を上げ、同じサービスを有料で提供する競合を追いつ
めてしまう事態が起きています。これまでの無料、例えば、期間限定無料サービスや試供品提供などとは
大きく異なる、主力製品を無制限に無料にするビジネスモデルは、いったいどうやって儲けを確保してい
るのでしょうか。インターネットの世界で起きている急速な技術革新と無料に惹きつけられる人々、さっ
そく利益を生み出す構図を最新の無料ビジネス最前線を通してご覧下さい」
◇
・東京 台東区
ある無料のサービスを利用したおかげで、格段に業績をアップできたという企業があります。世界の技術
者を結んでコンピュータソフトの開発を手がけるこの企業、利用しているのは無料の国際通話サービスで
す。年間500万円にも上る通話料をゼロにすることができ、海外の技術者同士が料金を気にせず気軽に
打ち合わせできるようになったといいます。
IT企業 谷本肇社長
「非常に大きな驚きだし、ほんとに便利になってきたなと実感してますね」
・無料通話のサービス企業
7年前から始まったこの通話サービスは、今では全世界で実に5億2000万人もの人々が利用していま
す。パソコンさえあれば、インターネットへの接続費用無料のみで世界中と無慮で話せるサービス。不思
議なことに、期間限定のお試しサービスでもなければ、広告集収入に支えられたものでもありません。そ
れにも関わらず、年間800億円もの売上があるというのです。
岩田真一代表
「現在に至るまで一切広告は表示してません。無料なんだけれども、どこかからか収益を上げている」
いったいどのようにして利益を上げているのか、その意外な仕組みをご紹介する前に、もうひとつの不思
議なサービスをご覧いただきましょう。
携帯電話を使って遊ぶことができるゲーム。さまざまなゲームが無料で始められますが、実は、一部のユ
ーザーから料金を取ることで儲けを確保するビジネスモデルを採用しています。このゲームを提供する企
業もお試し期間を設けたり、広告収入に頼ったりしているわけではありません。収益が確保できているの
は、ゲームの中にユーザーを有料ゲームにいざなう仕組みがあるからです。例えば、この釣りゲームの場
合、通信料が別途かかりますが、ゲーム自体は無料でも遊ぶことができます。ところが、よりたくさんの
魚を釣りたいと思うユーザーに対しては、この会社から100円から2000円までの有料で性能のいい
釣竿を用意しています。一部のユーザーからお金を徴収することで他のユーザーが無料で遊べる仕組みを
作り上げています。
一方、先ほど紹介した無料の通話サービスでは、全体の10%以下のユーザーから料金を徴収するビジネ
スモデルを採用しています。パソコン同士の会話に飽き足らず、固定電話や携帯電話への通話をしたいと
いう一部のユーザーのために月額数百円からの有料のコースなどを設けました。全体の10%以下の有料
のユーザーが支払う料金が90%以上を占める一般ユーザーの無料通話を支えているのです。
膨大な数のユーザーを無料で集め、その中の一部のユーザーにプレミアムな特別なサービスを提供しお金
を取る。この無料ビジネスの手法は“フリーミアム”と呼ばれています。
無料(フリー)+有料(プレミアム)=“フリーミアム”
それにしても、大半のユーザーを無料にするという大胆なサービスが、なぜ可能になったのでしょうか。
その秘密はコンピュータの世界で続いている凄まじい価格破壊にあるといいます。アメリカの有力雑誌の
編集長でインターネットビジネスへの提言を続けているクリス・アンダーソンさん。アンダーソンさんは
自らの著書(FREE)の中で、インターネットの世界ではあらゆるものが無料になると予言し、大きな
反響を呼びました。
“デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる”
(If it's digital,sooner or later it's going to be free.)
アンダーソンさんが理由として挙げるのは、コンピュータの内部で情報処理を行う集積装置や記憶装置、
そして情報をやり取りするための通信回線が年々飛躍的に性能を高めているという事実です。その結果、
同じ性能を持つ集積装置や記憶装置の価格は、以前に比べれば無料とも言えるほどに安くなっているとい
うのです。この技術革新によって、巨額の資金を投入しなければ不可能だった大量の情報を、ほぼ無料で
複製しやり取りできる、これが無料サービスを支える原動力となっています。
雑誌「ワイヤード」 クリス・アンダーソン編集長
「コンピュータの世界のコストは限りなくゼロに近づくのです。ほとんどの業界で既に無料ビジネスが展
開されていて、今後さらに勢いを増すでしょう」
◇
人を惑わす“無料”の魅力
・デューク大学
アメリカ ノースカロライナ州
無料ビジネスが広がりつつある背景には、もうひとつ、最新の経済学が指摘する人々の判断力さえ惑わす
無料が持つ魅力があるという人物がいます。人間の非合理的な金銭感覚を明らかにしてきた行動経済学者、
ダン・アリエリー教授です。2007年に発表された論文で、無料が従来の経済学では説明がつかない価
格であることを指摘し、注目を集めました。
教授が行ったのは、2種類のチョコレートを使った実験でした。まず、ブランド物の高級チョコを1つ2
7円(日本円に換算)で、一般的なチョコを2円で売り出し、客の行動を観察します。結果は大方の予想
通り、70%の客がお買い得だとして高級チョコを選びました。次に、両方とも1円ずつ値下げし、26
円と1円で販売しましたが結果は同じ。“価格差が同じままなら消費者の行動は変わらない”という従来の
経済学が予想する通りの結果でした。ところが、もう1円ずつ値下げして片方が無料になった途端、従来
の経済学では説明がつかない現象が起きました。チョコの価格差は変わらないのに、それまで不人気だっ
た一般的なチョコに多くの客が飛びついたのです。
2円
1円
0円
30%
30%
70%
27円
26円
25円
70%
70%
30%
デューク大学 ダン・アリエリー教授
「従来の経済学では、無料を価格としてしか捉えていませんでしたが、実はまったく特別な存在です。無
料が人々を魅了する力は強力で、無料に心を奪われて分別をなくし、不利な選択さえしてしまうこともあ
るほどなのです」
◇
“無料ビジネス” その舞台裏
・アメリカ
カリフォルニア州
消費者の行動を研究し、爆発的に増え始めた無料ビジネス、アメリカではさらに不思議な無料ビジネスが
誕生しています。病院で医師が患者の症状や検査結果などを記録する電子カルテシステム。これまで最も
安いものでも10万円以上していたところに無料のものが登場し、医師たちがいっせいに使い始めたので
す。
・無料電子カルテの製作会社
最大の特徴は、この電子カルテを製作している会社が通常の無料ビジネスとは異なり、一部の医師からさ
えもまったく料金を取っていないことです。実は、医師が書き込むさまざまな病気や副作用などのデータ
を個人情報を除いてデータベース化し、製薬会社や医療機関などに将来高値で販売しようというのです。
いわば未来からお金を稼ぐビジネスモデルです。
電子カルテ製作会社 ライアン・ハワードCEO
「今年中にはデータを販売できるでしょう。製薬会社からヘッジファンドまでさまざまな企業が我が社の
データに興味津々ですよ」
◇
国谷裕子
「お伝えしているように、無料で始められる携帯ゲームが人気を集めていますけれども、全てが無料だと
勘違いして有料サービスを使ってしまい、高額の請求が来たという相談が相次いでいます。業界では既に
対策を始めていますけれども、国民生活センターでは、どんな場合に料金がかかるか確認して欲しいと呼
びかけています。今夜は経済学がご専門で無料ビジネスにもお詳しい早稲田大学大学院教授の野口悠紀雄
さんにお越しいただきました。国際通話が使い放題でも無料、あるいは、高いと思われた電子カルテも無
料、この無料の広がりの加速をどう見てらっしゃいますか」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「無料ということ自体はこれまでも経済学でも重要な問題だとは思われていたんです。例えば、環境破壊
ということがありますね。これは工場が煙を無料で空気中に放出できるから起きる問題だと解釈できるん
ですね。無料をまったく無視していたわけではありません。しかし、今起きていることはことはちょと違
うことなんです。それは、基本的にはIT、つまり情報通信技術の進展によってコストが驚くべき勢いで
下がっている。最初は計算をするコスト、それから通信をするコスト、インターネットですね。それから
最近ではデータを保存しておくコスト、これが下がっているために、従来有料であったものが無料になっ
てしまったということがいろんな面で起きているんですね。それが社会に大きなインパクトを与えるかも
しれない、ということで注目を集めているんです」
国谷裕子
「野口さんはいろんな無料サービスをご覧になっていますけれども、これはと思うものはありますか」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「そうですね。ここ(スタジオのモニター)に映っているのはスタンフォード大学の講義なんですけれど
も」
国谷裕子
「アメリカの名門大学の」
(スタンフォード大学が無料配信する講義)
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「そうですね。有名な物理学の教授が講義をしている。こういうのがインターネットでタダで見られます」
国谷裕子
「そうなると、わざわざ生徒たちが行かなくなるのではないかと」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「授業料を払わないと。まぁそう思いますね。ただ、インターネットでは学位は取れないですね。それ以
外にも例えば、この先生に質問してみたいとか、あるいはクラスメイトと議論してみたいですとか、そう
いうことはインターネットでは得られないですよね。だからインターネットでどんなに面白い講義かとい
うことを見たら、本当にスタンフォードに行きたくなる、多分そういうことを大学は期待しているんでし
ょうね」
“無料ビジネス” 急増の背景
国谷裕子
「あと、今もリポートの中で、今は電子カルテを無料で配布するけれども、後のデータを高く売れるんで
はないかという、将来を見越したビジネスモデルというのがありましたけれども。同じような、今はどう
か分からないけど、というケースも多いですか」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「たくさんあると思いますね。例えばグーグルがやっている無料の電話の番号案内、今まで有料だったも
のを無料にした」
国谷裕子
「有料サービスまだ続いてますよね」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「グーグルが何を狙っているかというと、音声のパターンのデータを取る、それによって将来音声の認識
をできるようなソフトを作ろうとしているのではないかということが言われますね。ただ、それは将来そ
うなるんじゃないかということで、まだ分からないわけですけれどね」
国谷裕子
「グーグルもあっという間に巨大な企業になりましたよね」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「そうですね。グーグルはもともとは収益モデルは持っていなかったんです。非常に効率のいい検索サー
ビスを提供することによって巨大な企業になりましたね。今グーグルの時価総額、つまり、企業の価値は、
驚くべきことに、日本のどんな企業の時価総額より大きくなっていますよね。トヨタの1.5倍ぐらいに
なってしまったんです」
国谷裕子
「そういった無料で提供しているうちに多くのユーザーを集めて巨大化するということが今まさに起きて
いるということですね。この情報技術革新がもたらしている価格破壊、そして増える無料ビジネス。無料
化の流れを推し進めるもうひとつの側面をご覧いただきましょう」
◇
“無報酬”で働く
不思議な心理
・デューク大学
アメリカ ノースカロライナ州
チョコレートの実験で無料の持つ特別な力に注目した経済学者・アリエリー教授は、ビジネスのコストを
無料へと押し下げるもうひとつの存在を指摘しています。アリエリー教授が例として挙げているのが、イ
ンターネット上で誰もが無料で読める百貨辞典、ウィキペディアです。数十万ページにも及ぶ原稿がボラ
ンティアによって報酬なしで執筆され、従来の百科事典と比べるとはるかに安いコストで作られました。
こうした現象を研究し、アリエリー教授はなんと“人は無報酬の方がすすんで働くことがある”という事実
を発見したというのです。
【アリエリー教授の実験】
アリエリー教授はまず、通りすがりの人にお金を払うからトラックからソファを降ろす作業を手伝ってく
れと頼んでみました。すると、ほとんどの人は何もお金が欲しいわけじゃないと怒って立ち去ってしまい
ました。ところが次に、金銭の話をいっさいせずに、ただ助けて欲しいと頼んでみると、なんとほぼ全員
が何の見返りも求めず、喜んで手を貸してくれたのです。お金の話抜きで誰かの役に立つことによって、
人から感謝されたり評価されたりする心地よさ、人間の持つこの性質がビジネスのコストを押し下げ、ウ
ィキペディアのような報酬なしで作られるものを生み出すというのです。
デューク大学 ダン・アリエリー教授
「無料で多くの人々に貢献することで評判や名声を得られる仕組みがネットの世界には生まれています。
これは重要なポイントです。人間はお金が絡まない時の方が懸命に働くことがよくあるのです」
◇
“無報酬”が支える
新ビジネス
・千葉市
報酬なしで支えられているビジネスは、さまざまな分野に広がっています。
この民間の気象予報会社には、日本全国5万人の一般の人たちが会員登録し、金銭の報酬なしで各地の気
温や湿度などきめ細かな気象データを寄せています。気象予報会社に情報を提供している1人、千葉県に
住む伊藤明美さんです。家事の合間に気温や風速などを小さな観測機を使って測定し、さらに天気の特徴
が分かる写真を撮影して送信しています。利用者から寄せられる感謝の言葉が何ものにも変えられない報
酬だといいます。
伊藤明美さん
「発信することによって面白いものを見つけたというのを誰かが見てくれるのが楽しいですよね。人の役
に立つ、それが一番ですね」
この会社では、全国各地から詳しい情報が時々刻々集まるようになり、以前からは考えられないほど緻密
な予報が安い値段で提供できるようになりました。
ウェザーニュース 安部大介さん
「ずいぶん、180度といいますか、世界が変わってきました。たくさんの数が全国にあると、量が質に
変わっていく。見えなかったものが見えてくるようになります」
◇
“無料ビジネス” 急増の背景
国谷裕子
「私も何か作り方が分からない時は無料のレシピの見たりするんですけども。このネット空間、インター
ネットというのは、ボランティア精神をくすぐりやすいものはあるんでしょうね」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「無償の労働の喜びということ自体は昔からありましたよね。例えば、私も小学生の時に壁新聞を作って
ました。ウィキペディアが壁新聞をもっと大きくしたようなものですね。ただ、この2つはちょっと違い
があると思うんです。つまり壁新聞の場合は、クラスメイト、50人くらいが喜んでくれる。ウィキペデ
ィアはそれを見て何億人、何十億人の人が喜んでくれるわけですよね。だから、たしかに無償の労働の喜
びが拡大しているという面は間違いなくあると思いますね」
国谷裕子
「無料をベースに多くの顧客を集め、そしてその一部にスペシャルサービスをして課金したり、あるいは
後のビジネスを展開するということですけれども、無料にしていくことで一気にお客さんを集めると、気
がついて見ると、寡占化が進んでしまうということはあると思いませんか」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「例えばグーグルの提供しているメールがありますね、便利だから多くの人が使いますね。ところが気が
ついてみたら、グーグルだけになってしまった、ということになりますと、かなり危険な状態ですよね。
ですから私は1つの企業がコントロールしてしまうという状況を避ける、競争的な状況を常に維持すると
いうことは大変重要だと思います」
国谷裕子
「先ほどのアンダーソンさんは、全てのものは無料の方向にに行くのではないかという発言をしていたん
ですけれども。この無料というものが、社会の中で、とりわけITを通して広がっていくと、私たちの社
会に何をもたらすのか、今どんなことが起きていると考えたらいいでしょうか」
無料ビジネスとどう向き合うか
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「無料化は完全に終わったわけではなくてこれからどんどん進んで行きますね。そうした場合に、従来の
産業、つまり、コストがかかることで利益を生んでいた産業が非常に危機的な状況になることは十分に考
えられますね。だから、そういう世界でどうやって生き延びていくのか、それを1人1人が考えていくこ
とが大変重要だと思います」
国谷裕子
「もちろん、無料にならないものも…」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「ありますね。つまり他の人が提供できない、有料のものは必ず残るわけで。そういうものがどういうも
のか探していくんですね、答えはまだ誰も分かっていないということだと思います」
国谷裕子
「お米とか服とか」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「そういうものは無料にはなりませんよね」
国谷裕子
「今までの既存のビジネスモデルでは、もはやお金が取れなくなってきた時に、そういった企業がどう脱
皮するか」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「産業社会が変わらなくてはいけない。そういう重大な問題を我々は突きつけられているんだと思います」
国谷裕子
「無料ビジネスの中にも玉石混交のものがあって、気をつけないといけない部分もありますよね。ただ、
社会変化はまだ始まったばかり」
野口悠紀雄(早稲田大学大学院教授)
「ある意味で言うと、将来どうなるか、面白い楽しいということだと思います」
国谷裕子
「どうもありがとうございました」
(以上)