就農のためのワンポイントアドバイス 新規就農のためのQ&A (財)やまがた農業支援センター Q 農業に興味を持っていますが何処に相談すればよいでしょうか。 A (財)やまがた農業支援センターで総合的な相談を受けておりますが、県内 8 箇所の農業技術 普及課、県内4カ所の各総合支庁農業振興課および市町村等でも相談を受けております。 各相談機関の詳細については最後のページをご参照ください。 Q 今まで農業の経験がなく、農業技術を学ぶにはどうすればよいでしょうか。 A 就農準備の研修として、農業経験等により段階的な研修メニューを準備しております。 1 農業体験バスツアー:農業経験が全く無い就農希望者対象で農場視察と軽い農作業体験を 行います。 2 農業短期体験プログラム:1 日~1週間程度の農作業体験で長期研修の判断材料の一つと なります。 3 農業ワーキング・ホリデー:2日~1 週間程度滞在しながら農作業を体験します。また、 農作業することでいくらかの収入を得ながら、滞在期間中は地域文化や交流を楽しむことが できます。 1 年間の実務研修 4 (1)財団法人やまがた農業支援センターの実践農業研修 新規参入者が対象となり、受入れ農家との雇用契約により実務的な研修が受けられま す。 (2)農業大学校の新規就農支援研修 実践コース:優れた農業経営者の下での作業実習と農業大学校等での座学を組み合わ せた研修が受けられます。 基礎コース:試験研究機関・農業大学校のいずれかで最新技術に触れながら作業実習 を行って「基礎技術」を身に付け、月1回程度の講義で「基礎知識」を学習する研修が 受けられます。 5 働きながら学ぶ入門研修(農業大学校) (1) 果樹入門研修:①就農に向けて他産業に従事しながら果樹栽培の基礎を学ぶ夜間の研 修と日曜日のせん定講習。②講義7回、せん定講習2回実施 (2) 稲作入門研修:①就農に向けて他産業に従事しながら水稲栽培の基礎を学ぶ夜間の研 修と日曜日の現地講習。②講義5回、現地講習1回実施 6 Q 各農業技術普及課で開催する作目別の実践講座等があります。 非農家で農地がありません。農地を買うか借りる場合どこに相談すればよいでしょうか。 A 農地の売買、貸借は市町村の農業委員会で取り扱っておりますが、しかし、農業委員会で常 にキープしている農地があるわけではなく、知り合いの農家や研修先から紹介してもらうの が現実的です。 Q 新規参入で担保物件も無く、保証人もおりません。就農支援資金は借りられるでしょうか。 A 就農支援資金には、農業大学校など就農準備校等の学資を対象とした就農研修資金、就農に 必要な大型特殊自動車の運転免許等資格取得のための就農準備資金があり、いずれも無利子 ですが保証人が必要です。 他に就農時に施設や付帯設備、機械設置を対象とした就農施設等資金があります。 農協転貸の場合、保証人、担保物件がなくとも農業信用基金協会の保証で借入ができます。 (就農支援資金は、就農計画の認定を受け認定就農者となることが条件となります) Q 認定就農者の要件として必要なことを教えてください。 A 認定対象者は「新たに就農しようとする青年等」及び『新たに就農しようとする青年等をそ の営む農業に就農させようとする者』と定めており、県知事の認定が必要です。 (1) 認定要件 ア 青年の年齢は15歳以上40歳未満とする。新規参入やUターン就農を行おうとする 青年にあっては15歳以上40歳未満の範囲で認定の対象と定めています。 また、中高年の新規参入、Uターン就農の場合は55歳(知事特認65歳)未満と定め ています。 イ 就農計画が基本方針に照らして適切なものであること。 ウ 就農計画の達成される見込みが確実であること。 エ 目的を達成するために必要な技術または経営方法を実地に習得するための研修、その 他の就農に必要とする準備が適切なものであること。 オ 目標を達成するために必要な施設の設置、機械の購入その他の就農時においてとるべ き措置が適切なものであること。 カ 申請者の概ね 5 年後の所得目標が200万円以上であること Q 就農支援資金には、どんなものがありますか。 A 就農支援資金には就農研修資金、就農準備資金、就農施設等資金の3種類があり何れ も無利子です。 就農研修資金は、農業大学校等就農準備校の授業料等を対象とした資金です。 就農準備資金は、新規就農のため、図書購入費、資格取得費、住居移転費等が対象の資金で す。 就農施設等資金は、認定就農者が認定就農計画に従って農業経営開始に必要な施設整備や機 械または、資材を購入する場合を対象とした資金です。 Q 就農支援事業とはどんな内容ですか。 A 新規就農者の初期的投資を対象に次の各種事業にわかれています。 (1) ニューファーマー経営安定加速事業(財団法人やまがた農業支援センター) 山形県内において農業に従事するか、又は従事しようとする青年等を対象とし、新たに 開始する農業部門に係わる施設設置費とそれに付随する機械購入費を助成します。 (2) 海外研修支援事業(財団法人やまがた農業支援センター) 山形県内において農業に従事するか、又は従事しようとする青年等農業等を対象とし、 知事の推薦を受け、 (社)国際農業交流協会により派遣される研修生に対して往復旅費、 研修費等を助成します。 (3) 農業経営ステップアップ推進事業(財団法人やまがた農業支援センター) 青年農業者で構成する団体を対象とし、生産から販売までのステップにおいて独自企画 により経営の効率化を目指す事業に対して助成します。 (4)新規就農者育成推進事業(財団法人やまがた農業支援センター) 新規就農者の育成を目的とした農業者及び法人で構成する団体を対象とし、新規就農者 の確保、育成、定着などの活動に対して助成します。 (5)新規就農定着サポート事業(財団法人やまがた農業支援センター) 認定就農者又は認定就農者に準ずる者として営農計画の認定を受けた新規参入者を対象 とし、所得税の申告上、必要経費として算入できる費用(減価償却費を除く)について、 36万円を限度に助成します。 (6)新規就農条件整備支援事業(財団法人やまがた農業支援センター) 認定就農者又は認定就農者に準ずる者として営農計画の認定を受けた40才以上65才 未満の方を対象とし、就農計画に即した機械・施設等の購入費用の1/3又は200万 円のいずれか低い額を助成します。 Q 就農してから短期間の専門的な研修はありますか。 A 農業大学校では、新規就農実践研修の一環としてトラクター運転技能研修、農業機械メンテ ナンス研修、車両系建設機械資格取得支援研修、溶接資格取得支援研修、経営戦略セミナー、 有機農業実践研修、ITホームページ研修を実施しております。各農業技術普及課では、年 間5~10回程度の経営管理講座や作目別の専門講座を実施しております。詳細については、 農業大学校および最寄りの農業技術普及課にご相談ください。 Q 技術的な相談はどこにすれば良いでしょうか。 A 最寄りの生産者、JAが近くにあればアドバイスが受けられますが、農業技術普及課に各作 物別の技術者がおりますので相談して見てください。
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