第2章 身近な自然から考える ⇨ 35~36 ページ 調べてみよう 1.身近な生き物 ~ 2.今の生き物、昔の生き物 1.関連科目 国語 社会 【社会参画】 身近な地域や市区町村の様子 理科 【生命】 昆虫と植物 【自然への愛着】 身近な自然の観察/季節と生物 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/季節と生物 2.この節の目標 今と昔の身近な動植物について興味・関心をもって追究する活動を通して、自然環境の 移り変わりと人間社会とのかかわりに気づきを与える。今と昔の違いについて比較する能 力を育てるとともに、それらの変化についての原因や背景を自ら調査することで、自然と 社会と人間活動とのつながりに対して興味を喚起する。 3.評価規準 【自然事象への関心・意欲・態度】 ・身近な動植物に興味・関心をもち、進んでそれらの生息状況と特徴を調べようとしてい る。 【科学的な思考・表現】 ・今と昔の周辺環境を比較して、差異点や共通点を考察し、自分の考えを表現している。 【自然事象についての知識・理解】 ・そこで観察される動植物の種類は、土地や気候、ビルなどの開発状況と関係があること を理解している。 【観察・資料活用の技能】 ・文献やインターネットを活用して必要な情報を集めて読み取り、ワークシートにまとめ ている。 4.学習の展開方法 ①身近にすむ生き物を探して、ワークシートに記入する。 ②同じ地域の昔の風景と生き物について身近な大人たちにヒアリングして、ワークシート 1 に記入する。 ③今と昔の身近にすむ生き物の種類、特徴を確認しワークシートに記入する。 ④今と昔の身近な生き物の違いから、気づいたことや感じたこと、その理由や背景につい て文章で表現する。 ⑤今と昔の生き物の違いについて、文献で調査する。 ⑥今と昔の生き物の違いの理由について、グループで話し合い、グループごとに発表する。 ⑦グループ発表した内容についてその妥当性を吟味する。 2 ⇨ 37~38ページ 基礎知識 1.森林を守るための活動 ~2.森林の持つ、さまざまな役割 1.関連科目 社会 【生態系・生物多様性】森林資源の働き/我が国の国土の自然などの様子 【社会参画】 地域社会における災害・事故から安全を守る工夫/ 国民生活と政治の働き 理科 【自然への愛着】 身近な自然の観察 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察 【水・大気・土】 道徳 【国際理解】 【自然への愛着】 土地のつくりと変化 外国への関心 自然愛、環境保全 2.この節の目標 地球上から森林が減少している現状と、森林の減少が地球環境に与える影響の大きさを 知ることを通して、森林保全の意義を、地球温暖化という側面から理解する。また、森林 の保全につながる政策の存在と、その考え方の基本を理解する。その他、森林のもつ役割 は多様にあることを学習し、森林保全の必要性、水の循環との関係性等に対する気づきを 与える。 3.評価基準 【社会的事象についての関心・意欲・態度】 ・地球上で起きている森林減少の背景や、それによって起こる現象などについて関心をも って学ぶことができる。 ・森林の保全につながる環境政策の存在を知り、基本的な考え方を理解することができる。 【自然事象への知識・理解】 ・森林の減少と地球の温暖化との関係について理解することができる。 ・森林のもつさまざまな機能を知り、森林保全の意義を理解することができる。 4.学習の展開方法 ①新聞記事やインターネットを活用し、生物多様性の減少、砂漠化、大規模な洪水等、地 球温暖化の影響で起こっていると思われる問題について学ぶ。 ②グラフと本文により、地球上から森林面積が大きく減っていることを学ぶ。 ③①の問題と地球上の森林面積の減少は無関係ではないことを伝え、その理由について考 えさせる。 3 ④③をふまえて、森林にはどのような役割があるかを考え、発表してもらう。 ⑤環境政策の一つとして「水循環基本法」を紹介し、水の循環を守ることは森林保全にも つながるという基本的な考え方を理解させる。 ⑥上記をふまえ、p.38 で森林のもつ多様な役割を確認し、森林保全の重要性を理解させる。 森林が近くにある地域であれば、その森林に即して、具体的に各項目について考えてみる のもよい。 4 ⇨ 39~40 ページ 基礎知識 3.たくさんの生き物がすむ地球 ~4. 自然と生き物とのつながり:生態系 1.関連科目 社会 【生態系・生物多様性】我が国の国土の自然などの様子 森林資源の働き 理科 【自然への愛着】 身近な自然の観察 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/生物と環境 【水・大気・土】 太陽と地面の様子 【地球温暖化の起こる仕組みと影響】空気と水の性質 2.この節の目標 p.35~36 の調査活動をふまえ、地球上にはさまざまな生き物がいて、人間も含めて、そ れぞれがつながり合っていることについて、基本的な知識をもてるようにする。また、生 態系や水の循環といった自然界のつながりと人間社会が関係していることについても、知 識をもてるようにする。 3.評価基準 【自然事象への関心・意欲・態度】 ・地球上のさまざまな生き物の存在と、それらのかかわり合いについて関心をもち、積極 的に知識を得ようとしている。 【自然事象についての知識・理解】 ・自然環境の中には複数の生態系が存在し、人間もその中で生きていることを理解できる。 ・生態系における森林の重要性に気づき、その機能を理解している。 ・水の循環の仕組みを理解している。 4.学習の展開方法 ①p.35~36 で調べ、発表した内容をふまえ、目にする生き物の種類は、場所、環境、季節 などによって異なることを確認する。 ②日本の地理的条件や四季を示し、それぞれの条件によってどのような生き物が見られる のか想像させ、発表させる。 ③同様に、外国ではどうか考えてみる。珍しい動物や、ニュージーランドの固有種3種の 写真を示してみるのもよい。 ④②~③を通して、地球には多様な生き物がすんでいることを実感させる。 ⑤場所や地域ごとの違いを認識できたところで、海・森・川などの環境ごとに生態系があ 5 ることを示す。 ⑥特に森林の機能に注目し、水源涵養機能と水の循環の話題を関連させて理解させる。そ の際、p.38「森林のもつ、さまざまな役割」や、p.72「水は循環する大切な資源」を参照す ると、より理解が深まりやすい。特に p.72 下「水の循環を守る活動」の項で写真を掲出し た NPO 法人「森は海の恋人」の活動は、水と生き物とのつながりを理解しやすい活動なの で、具体例として紹介するのもよい。 6 ⇨ 41 ページ 基礎知識 5.人間社会と生き物とのつながり 1.関連科目 社会 【生態系・生物多様性】我が国の国土の自然などの様子/森林資源の働き 【消費生活・衣食住】 地域の人々の生活 理科 【自然への愛着】 身近な自然の観察 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/生物と環境 道徳 【国際理解】 外国への関心 【自然への愛着】 自然愛、動植物愛護、環境保全 【社会参画】 公徳心 2.この節の目標 人間社会の変化と生き物との関係を、世界の事例および身近な事例を通してみていくこ とで、現在起きている環境問題に興味をもてるようにする。また、それらの問題が自分と 無関係ではないことに気づきを与える。 3.評価基準 【社会的事象についての知識・理解】 ・熱帯雨林の破壊や種の絶滅などの問題と、人間のくらしとのかかわりに気づくことがで きる。 【社会的な思考・判断】 ・人間のくらしが生態系に影響を与えることに対し、自分なりの考えをもてる。 ・外来種が与える影響と、その原因の多くが人間にあることを理解している。 【自然事象についての知識・理解】 ・外来種の侵入や、一つの種の絶滅により、生態系のバランスが崩れる仕組みを理解する ことができる。 4.学習の展開方法 ①右上の 2 点の写真を比較し、それぞれがどのような森なのか想像させる。そこから森林 破壊と人間社会の関係を理解させる。 ②下の写真に共通する要素を想像させ、それがどのような環境に影響を与えているのかを 伝える。 ③①②を受け、人間のくらしの変化と生態系への影響について、記述されている事例につ いて新聞記事を活用したり、インターネットで検索したりして、掘り下げて学ぶ。 ④調べたこと、考えたことについてまとめ、級友の前で発表する。 7 ⇨ 42 ページ 基礎知識 6.生き物同士のつながり:食物連鎖 1.関連科目 理科 【生命】 【自然への愛着】 昆虫と植物 身近な自然の観察 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/生物と環境 2.この節の目標 食物連鎖という自然界の生き物同士の関係について基礎的な知識を与えることで、一つ の種の減少や絶滅が、他の種の生存にも関わっていることに気づきを与える。 3.評価基準 【観察・資料活用の技能・表現】 ・新聞記事やインターネットを活用して、適切な情報を得、それをもとに自ら考え、自分 の意見をまとめることができる。 【自然事象への関心・意欲・態度】 ・地球上の生き物同士のつながりについて関心をもち、自ら身近な事例を想起するなど、 意欲的に学ぼうとしている。 【科学的な思考】 ・一つの種が減少したり絶滅したりすると、他の種も減少・絶滅する恐れがある理由につ いて、考えることができる。 【自然事象についての知識・理解】 ・食物連鎖という関係を理解し、生き物は他の生き物の存在なしには生きていけないこと に気づくことができる。 4.学習の展開方法 ①p.42 の図を参照しながら、この図が何を示しているのか、各自の意見を発表させる。 ②出された意見をまとめたうえで、テキストで確認・参照する。 ③図の一例以外に、食物連鎖にはどのような例があるかを考える。 ④ある生き物の増減が、他の生き物の増減にも影響することについて、p.41 のニホンオオ カミとニホンジカの事例を再び参照して理解を深める。 ⑤その他の最近の事例について、新聞記事を活用したり、インターネットで検索したりし て調べ、どのような影響があるかを掘り下げて考える。 8 ⇨ 43~47 ページ 基礎知識 7.たくさんの生き物が大切なわけ:生物多様性 ~9.生き物を守り、自然を豊かにするために 1.関連科目 社会 【生態系・生物多様性】森林資源の働き/我が国の国土の自然などの様子 【消費生活・衣食住】 地域の人々の生活 【産業】 地域の人々の生産や販売/我が国の農業や水産業 【国際理解】 世界の中の日本 理科 【生命】 【自然への愛着】 昆虫と植物 身近な自然の観察 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/生物と環境 道徳 【生命】 生命尊重 【自然への愛着】 自然愛、動植物愛護、環境保全 【国際理解】 外国への関心 2.この節の目標 地球上のさまざまな生き物の存在と、それらのかかわり合い(生物多様性)についての 知識をふまえて、生物多様性が失われつつある現状を認識するとともに、その原因につい て考察し、人間の営みと地球上のさまざまな生き物の存在との関係についての気づきを与 える。また、さまざまな生き物の存在を守る国内外の活動事例を参照することを通し、自 らの問題としてとらえ、今後の行動につなげていけるようにする。 3.評価基準 【社会的事象への関心・意欲・態度】 ・地球上のさまざまな生き物の存在と、それらのかかわり合いについての現状や、その影 響、問題点などについて、関心をもって学ぶことができる。 【社会的な思考・判断】 ・自然を守る活動が国内外で行われている理由を考え、自分ができることは何か、考える ことができる。 【観察・資料活用の技能・表現】 ・「レッドデータブック」「レッドリスト」などの資料や、身近な大人から聞いた話などの 各種の情報を整理し、自然環境の変化と人間社会の変化との関係について、自分なりに把 握することができる。 4.学習の展開方法 9 ①導入として、p.35~36 で調べた内容(身近な生き物の変化)を思い出させる。 ②p.41 を参照し、日本国内の自然環境の変化と、人間社会の営みとの関係を示す。 ③p.44~45 で、地球規模で生き物に起きていることを示し、②で学んだことを振り返りな がら、その原因について考えさせる。 今年、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたが、その記事等を示すのも身近に感じられ てわかりやすい。また、今年 6 月に開催されたサッカーワールドカップのマスコットを挙 げるのもよい。マスコットとなったミツオビアルマジロも絶滅危惧種であり、愛称の 「フレコ」はポルトガル語で「フットボール+エコ」の意味であること等を紹介すること で、絶滅危惧種の問題に関心をもちやすくなるだろう。 絶滅危惧種に関連しては、p.46 のコラム「50 年前の自由研究に救われたフジマリモ」を 参照するのもよい。ただし、野生の生き物をむやみに持ち帰ることについては慎重な扱い が必要であること、この男性が山中湖からフジマリモを持ち帰ったのはフジマリモが天然 記念物に指定される以前の話であること等も補足して説明しておきたい。 ④p.43 で、地球上のさまざまな生き物の存在と、それらのかかわり合い(生物多様性)の 概念について知識を与え、それがなぜ大切なのか、理由を考えて発表させる。その答えを、 ゴシック体で掲出した 1~4 で確認する。 ⑤p.46~47 で、自然を守るための国内外の取り組みの一例を紹介する。 ⑥ほかにどのような取り組みがあるか、知っていれば発表してもらう。 ⑦本文中やコラムで紹介している事例の中で興味をもったものや、地元での取り組みなど について、新聞やインターネットなどを活用して詳しく調べ、まとめたものを発表する。 10 ⇨ 48~49 ページ 試してみよう 1.観察してみよう 1.関連科目 国語 社会 【社会参画】 身近な地域や市区町村の様子 算数 理科 【生命】 昆虫と植物 【自然への愛着】身近な自然の観察 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/生物と環境 2.この節の目標 身近な生き物の観察や簡単な実験などの体験を通して、生き物そのものへの興味を喚起 する。そのうえで、生き物の生息条件や周囲の環境との関係についての思考を促し、自然 の仕組みを実感できるようにする。 3.評価基準 【観察・資料活用の技能・表現】 ・資料を読み解き、調べたい内容にふさわしい箇所を見つけることができる。 ・資料から得られた情報を整理し、それをもとに自分の考えをまとめることができる。 【数量や図形についての表現・処理】 ・観察・実験で得られた数値を正確に表現し、グラフなどに加工して示すことができる。 【自然事象への関心・意欲・態度】 ・身近な生き物に関心をもち、実験や観察に意欲的かつ協力的に取り組んでいる。 【観察・実験の技能・表現】 ・手順に従って適切に実験を行い、その結果を正確に表現することができる。 【話す・聞く能力】 ・観察・実験結果から考えたことや、資料確認後にまとめた内容を、わかりやすく発表す ることができる。 ・人の発表をきちんと聞き、内容を理解することができる。 4.学習の展開方法 (例: 「土の中の生き物をつかまえてみよう」) ①ロート(ロート状の紙) 、ザル、段ボール箱、コップ、電球(電気スタンド)など、実験 に使う道具は、使用する土の種類数に応じて、事前に準備しておく。 ②グループ等で分担し、畑、花壇、森など、さまざまな異なる用地の土を集める。 11 ③実験方法にしたがって、実験を行う。 ④結果を生き物観察表に記入し、土ごとの違いを見出し、その理由を考える。 ⑤図書館などで土の中の生き物の生態を調べ、④で考えたことが正しいか確認する。結果 をまとめて、発表する。 ※観察が終わったら、生き物は元の場所に戻すようにする。 ※「セミのぬけがらを調べよう」 「ミニエコツアーで地域の自然を発見しよう」も、上記と 同様に、観察→結果の記述→結果から発見→理由の推測・発表→文献・資料を活用した調 査・確認→結論をまとめて発表、という手順で展開する。 【参考】こどもの国「セミのぬけがら調査」 URL:http://www.kodomonokuni.org/komap_3/aso011.html 大阪府「セミの見分け方」 URL:http://www.pref.osaka.lg.jp/midori/midori/semimiwakekata.html 金沢市「セミのぬけがらの見分け方」 URL:http://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/15978/1/kensakuzu.pdf ※p.49 下に示した自然観察方法も含め、夏休み等の課題とするのにも適している。 12 ⇨ 49 ページ 試してみよう 2.外を歩いてみよう 1.関連科目 社会 【社会参画】 身近な地域や市区町村の様子 理科 【生命】 昆虫と植物 【自然への愛着】 身近な自然の観察 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/生物と環境 体育 【自然への愛着】 自然とかかわりの深い活動 道徳 【自然への愛着】 自然愛、動植物愛護、環境保全 2.この節の目標 地域の自然や身近な生き物を観察し、これまで気づかなかった様子を発見し、自然や生 き物および地域そのものへの愛着をもてるようにする。 3.評価基準 【観察・資料活用の技能・表現】 ・自然を含む地域の様子を観察し、新しい発見を導き出すことができる。 【自然事象への関心・意欲・態度】 ・地域の自然の様子に興味をもち、地域の魅力を見つける活動に意欲的に取り組むことが できる。 4.学習の展開方法 ①地域の地図や観光資料などを用意し、地域の様子を把握する。 ②ミニエコツアーで歩くおおよそのコースを設定する。 ③ミニエコツアーを実行する。 ④ミニエコツアー観察票に、歩いた場所、発見した生き物や植物、気づいたことを記入す る。 ※夏休み等の課題とするのにも適している。 ※ミニエコツアーでの観察を、p.51 上に紹介した「わたしの自然観察路コンクール」の参 加につなげることもできる。 13 ⇨ 50 ページ 実践しよう 1.緑を増やそう 1.関連科目 社会 【生態系・生物多様性】森林資源の働き 【社会参画】 理科 【生命】 【自然への愛着】 身近な地域や市区町村の様子 昆虫と植物 身近な自然の観察/季節と生物 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/季節と生物/生物と環境 図工 【自然への愛着】 身近な材料(木切れなど)や場所などを基に発想して つくる造形遊び(※絵日記を想定) 体育 【自然への愛着】 自然とかかわりの深い活動 道徳 【自然への愛着】 自然愛、動植物愛護、環境保全 2.この節の目標 自然保護の実際の取り組みの事例を知り、環境問題は他人事ではなく、自分自身の問題 であることへの気づきを与える。 実際の取り組みにも、夏休みなどを利用して参加してみるように促す。実際に自分で活 動してみることを通して、自然に対する親しみをもたせ、最終的には、自然環境を守るた めの行動を自発的かつ継続的に行っていけるようにする。 3.評価基準 【社会的事象への関心・意欲・態度】 ・自然保護活動と、活動の背景に対して関心をもち、自ら参加する意欲をもてる。 【自然環境への関心・意欲・態度】 ・自然保護活動への参加を通して、自然環境への関心を向上させ、積極的に活動を継続し ようとしている。 【創造的な技能】 (絵日記等で記録する場合) ・注意深く観察し、その結果が伝わるように、絵などでわかりやすく表現できる。 ・行動した内容を思い起こし、楽しかったことや発見したことなどを、絵などでいきいき と表現できる。 4.学習の展開方法 ①本文や p.47 を参考に、自然や生き物を守るための取り組みの一例を紹介し、ほかにどの ような取り組みがあるか調べる。 ②①をふまえ、各自で p.50 上の「私のチャレンジ計画」 (例)のような行動目標を立てる。 14 ③図書館やインターネット、身近な大人へのヒアリングなどを通して、②を実践するため の方法を調べ、計画内容を具体化させる。 ④計画に基づいて、取り組みを実施する。 ⑤実施した内容や調べた内容についてまとめる。自然観察であれば、p.50 下の例「ビオト ープ観察絵日記」のように、絵で記録するのもわかりやすい。 ⑥まとめたことを発表する。 ※夏休み等の課題とするのにも適している。 15 ⇨ 51 ページ 2.生き物を観察し、育てよう 実践しよう 1.関連科目 理科 【生命】 【自然への愛着】 昆虫と植物 身近な自然の観察/季節と生物 【生態系・生物多様性】身近な自然の観察/季節と生物/生物と環境 体育 【自然への愛着】 自然とかかわりの深い活動 図工 【自然への愛着】 身近な材料(木切れなど)や場所などを基に発想して つくる造形遊び(※自然観察路作成を想定) 道徳 【生命】 生命尊重 【自然への愛着】 自然愛、動植物愛護、環境保全 【社会参画】 公徳心 2.この節の目標 生き物を観察・調査する活動を通して、自然や生き物に親しみ、それらについての知識 や関心を向上させる。その活動によって、自然環境と人間社会と生き物とのつながりを実 感できるようにする。 3.評価基準 【観察・実験の技能・表現】 ・手順に従って適切に観察を行い、その結果を正確に表現することができる。 【自然事象についての知識・理解】 ・生き物の名前や性質についての知識がある。または、きちんと調べて知識を向上させ、 生き物と周囲の環境についての関係を理解できる。 4.学習の展開方法 ①「環境教育実践事例集」のホームページなどを参考に、どのような生き物の観察を実践 していくか決定する。 【参考】ECO 学習ライブラリー「環境教育実践事例集」 URL:https://www.eeel.go.jp/env/nerai/sub/jireishu.html 文部科学省「環境教育に活用できる学校づくり実践事例集」 URL:http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/ecoschool/detail/1311403.htm ②それぞれの観察内容に応じた手順で、クラス単位、グループ単位などで観察を行う。 ③観察結果を、生き物調査票や観察日記などに記録する。 16 ④観察を通してわかったことや、調べたことをまとめ、発表する。 ⑤採集・観察した生き物は最後まで飼うことを伝える。また、そうすべき理由について、 p.41 も参照しながら考えさせ、発表させる。 ◆具体例: 「わたしの自然観察路コンクール」に参加する ①「わたしの自然観察路コンクール」のホームページを参照し、活動の概要を確認する。 URL:http://www.nacsj.or.jp/project/kansatsuro/ ②学校の周囲や旅行先などで、自分なりの「自然観察路」を見つけ、生き物の観察をする。 ③名前のわからない生き物は、図書館などで調べて特定する。 ④「作品の作り方」に従って絵地図をつくり、解説の作文を書いて、応募する。 ※夏休み等の課題とするのにも適している(締切は 9 月 30 日必着) 。 ◆具体例:プールの生き物調査をする ①プールの生き物調査の手順やスケジュールを確認する。 【参考】ヤゴ救出ネット「プールの生物調査~ヤゴ救出作戦~」 URL:http://rika.yochisha.keio.ac.jp/yago/home.htm 環境学習事例集 URL:http://eco.goo.ne.jp/education/jirei/report01.html ②5 月下旬~6 月中旬頃、プールの中の生き物を、プールの位置ごとに採集し、生き物調査 票に記録する。 ③観察日、見つけた生き物の種類、見つけた場所の環境(温度など) 、気づいたことなどを 観察日記として記録する。絵日記形式にしてもよい。 ④観察を通してわかったことや、調べたことをまとめ、発表する。 17
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