イスラエル経済月報 - Embassy of Japan in Israel

イスラエル経済月報(2015年7月)
在イスラエル日本国大使館
経済班
主要経済指標
<中央統計局・中央銀行発表等>
8日
中央統計局は 2015 年 6 月期の外国人訪問者数が 518,300 人と発表。
8日
中央銀行は,6 月期のシェケル相場が対ドルで 2.8%,対ユーロで
0.7%上昇したと発表。
15日 中央統計局は,6 月期の消費者物価指数が 0.3%増と発表。
22日 中央統計局は,6 月期の失業率が前月より 0.2%増加して 5.2%にな
ったと発表。
当地報道(経済関連)
※J:エルサレム・ポスト紙,H:ハアレツ紙,G:グローブス紙
1日 6 月 30 日、シュタイニッツ・エネルギー大臣は記者会見を開き、天然
ガスの取扱いに関する政府・企業妥協案を提示した。タマル天然ガス
田権益についてデレクは 6 年以内に 31.25%を売却、ノーブル・エナジ
ーは現行の 36%から 25%に低減させること、カリッシュ・タニン両天
然ガス田権益は両社とも 14 ヶ月以内に売却すること、エジプトに輸出
が可能になること、天然ガス価格決定の安定的メカニズム、国内供給
も輸出と同様の(価格等の)内容にすることなどが盛り込まれている。
シュタイニッツ大臣は、この妥協案は最善かつ現実的なものであり、
承認が遅れれば、イスラエルのエネルギー安全保障に大きな影響を与
えるとした。ネタニヤフ首相も、この妥協案は天然ガスの独占を排し、
国庫が豊かになることで、イスラエル国民の社会福祉に役立つもので
あるとコメントした。(H,J,G)
1日
シャピーラ国家査察官は、政府による天然ガスの取扱いに関する承認は、
同国家査察官が本件に関係する報告書の発表を待って行うべきである
と、エネルギー大臣に申し入れを行った。(G,H)
2日 エネルギー省は、天然ガスの取扱いに関して、パブリックコメントの募
集を開始することにした。期限は 7 月 21 日までで、電子メールで募集
する。(J)
5日 韓国通信機器大手のサムソンは、イスラエルの Yakum インダストリアル
パークに、スタートアップ向けのアクセラレーターを設立すると発表し
た。6-10 社程度のスタートアップ企業に対して、最初の助力を行うも
の。サムソンはこれまでもイスラエル市場で、通信機器、セキュリティ、
クラウドコンピューティングなどのベンチャーを探してきている。
(G)
6日 サムスンがイスラエルでの活動を拡大し,「サムスン・ランウェイ」と
名付けたアクセラレーターを設立する。6~10のスタートアップを募
集し,今年中に立ち上げる予定。(G)
7日 議会は,次の予算が 2015-2016 の 2 カ年予算となり,署名期限が 11 月
19 日となることを承認した。ネタニヤフ首相は,法的な見解及びカハ
ロン財務省の反対により,3カ年予算をあきらめた。(H)
13日 ガス独占企業が,現地調達とローカルスタッフ雇用の免除を勝ち取っ
た。これによりイスラエル経済は,将来的に数十億シェケルの利益を
失うこととなる。イスラエル経済省は「残念ながら,我々の要求は受
け入れられなかった」と述べている。(H)
14日 中央統計局によれば,2015 年 1-6 月期において,イスラエルの貿易赤
字(物品のみ)は 134 億シェケルとなり,前年同期の 214 億シェケル
と比べて 37.4%減少した。減少の主な理由は,イスラエル産業界がガ
スを使うようになり,液化燃料の輸入が大幅に減少したためである。
(G)
15日 ネタニヤフ首相は,イラン核合意について「歴史的な誤りだ」と述べ
た。曰く,アメリカは全ての分野において妥協を行っており,それに
よりイランの軍事化と原子力の保持が行われるであろう。
(J,H,G)
15日 イランが石油市場に戻り,石油価格は下落を続けるだろう。イラン核
合意への署名を背景に,石油価格は1ドル下がって51.1ドル/バ
レルとなった。(J,H,G)
17日 財務省と労働組合ヒスタドルートの交渉が膠着状態となり,ヒスタド
ルートの委員長は水曜日にゼネストを行うと警告している。(G)
21日 ヒスタドルートのストライキは中止。公共部門における15,000
人の短期雇用労働者が直接雇用を受けられるようになる。(H)
23日
カナダ・イスラエル間の自由貿易協定が更新された。ネタニヤフ首相
は,
「カナダはイスラエルの最も近い友人の一人であり,このFTAは
近年花開いた我々の協力の一例でしかない」と,カナダのハーパー首
相に電話で述べた。この合意により,関税が低減され,いくつかの貿
易規則が更新され,農水産品の貿易が増加することになる。(J,H)
27日
Yahoo社が,初のアクセラレーターをイスラエルに設立する。開
業は9月を予定しており,ビッグデータ,動画,金融技術,ネイティ
ブ広告(広告記事)分野で,4~5つのスタートアップへの支援を開
始する。(J)
28日
イスラエル銀行は,5ヶ月連続で,指標金利を0.1%に据え置く。
据え置きの理由については,インフレ,安定成長,住宅市場の好況等
を理由としている。(J)
30日 週末からガス価格が低下。1リットルあたり 0.26 シェケル下がって,
6.39 シェケル/リットルとなる。主な引き下げの理由は,ヨーロッパ
における 10.5%のガス価格下落と,対米ドルでシェケル高になってい
ることである。(H)
展示会・国際会議の今後の予定
DLD (September 6-12, 2015)
-
Israel's largest international Hi-tech gathering, featuring hundreds of start
ups, VC’s, angel investors and leading multinationals.
-
http://dldtelaviv.com/
IAC (October 12-16, 2015)
-
-International astronautical congress
-
http://www.iac2015.org/
Watec (October 13, 2015)
-
Israel's water technologies' exhibition.
-
http://watec-israel.com/
Fiscom (October 27-29, 2015)
-
The exhibition for Office Technologies, Computing and Smart Business
Solutions.
-
http://www.stier-group.com/english/fair_fis.htm
Aclima (November, 3-5, 2015)
-
Air-Conditioning, Heating, Refrigerating & Ventilation Systems.
-
http://www.stier-group.com/english/fair_aclima.htm
Israfood (November 24-26, 2015)
-
Israel's largest food exhibition.
-
http://www.stier.co.il/ISRAFOOD/index_en.asp
LSIE (December 9-10, 2015)
-
Professional exhibition & conferences, designed for the Life Science and
Medical industries.
-
http://www.stier.co.il/LSIE/index_en.asp