TC38/SC2/WG12(ケアラベル)・WG3/TG1(家庭洗濯・乾燥試験方法

2006・6・20 繊維評価技術協議会
TC38/SC2/WG12(ケアラベル)・WG3/TG1(家庭洗濯・乾燥試験方法)
ストックホルム会議出張報告書
1.開催日時:2006 年 6 月 14 日(WG12)・15 日(WG3/TG1) 9:30~17:00
2.開催場所:スウェーデン・ストックホルム SIS(スウェーデン規格協会)
3.議題:
ISO/TC38/SC2/WG12
(1) Project Groups の事前検討結果報告、(2)討議
ISO/TC38/SC2/WG3/TG1
(1)Subgroups の事前調査結果報告、(2)討議
(詳細は、添付資料 TC38/SC2/WG12 N11 及び WG3/TG1 N04 参照)
4.参加国: 14 カ国-日本、米国、英国、フランス、スウェーデン、ドイツ、南ア、スイス、カナダ、チェコ、
デンマーク、フィンランド、ポルトガル、ベルギー、GINETEX(オブザーバー)
5.日本代表:岡田宏(団長:QTEC 理事長)、渕泉能弘(カケン)、片岡章(繊技協)
6.討議の概要と今後の計画:
6-1.WG12(ケアラベル、ISO3758 改正) 議長:G.ジョンソン(スウェーデン)
出席者点呼、自己紹介、前回会議議事録の確認に続いて、ブラジル会議で組織した 4 つのプロジェクト・
グループによる事前検討結果報告とこれを基にした討議が行われた。
・PG-1. Introduction(序文)and Scope(適用範囲)検討グループ: リーダー S.ボルトン(英国)
ボルトン女史欠席のため、「本来、序文と適用範囲についての改正内容が合意された上で、規格の改正
内容が討議されるべきであるのに、本件については既に規格内容の改正討議が先行し、本末転倒して
いると思うので、事前検討はしていない。PG-2 及び PG-3 の結論が纏まった時点で、序文及び適用範囲
について検討することにしたい」と言うリーダーの意見を英国の A.マンセル氏が代弁。
日・米が消費者への適切なケア情報提供、「to inform consumers about how to care for their textiles」
を付け加えることを主張したのに対し、ドイツ、英国等ヨーロッパ勢は、適切なケア情報と言うのは「あい
まい」で過少表示につながるので、基準をはっきりするためにも 「providing information to prevent
irreversible damage」とすべきであると譲らず、議長が採決を図ったところ、日・米案に賛成したのは、
日・米のほかは、南アとフィンランドの2カ国のみであった。
・PG-2. Drying(乾燥)記号検討グループ: リーダー J.A. ピューレン(米国)
3.1.3.1(タンブル乾燥)及び 3.1.3.2(自然乾燥)の記述及び記号を削除すること、自然乾燥記号をタンブ
ル乾燥記号と同列の規定記号として規格本文に組み入れること等を提案し、討議、採決の結果、自然
乾燥記号の本文組み入れは、 賛成 7、反対 5、棄権 1 となった。
また乾燥記号は、2 つまで併記可とすることで合意した。
・PG-3. Bleaching(漂白)and other parts(その他)検討グループ: リーダー A. マンセル(英国)
リーダーからは、「事前検討を行ったが、意見が纏まらず、ブラジル会議の議論から進展なし」との報告
があり、改めて個々の懸案事項について討議を行った。
(1)ケアラベルに表示する記号の数(最小数、最大数)については、消費者の便益を考えて、ケアの 5 つ
の要素(洗濯、漂白、乾燥、アイロン及び商業クリーニング)全てについて情報提供することが必要との
観点から、表示の最小数は 5 記号、最大数は 7 記号とすることで合意。
(2) 漂白記号については、現状のまま据え置く(漂白禁止は黒三角バツ
)。
(3) 洗濯ドット記号を本文に組み入れ、表1に併記する案は、賛成 5、反対 7、棄権 1 で反対意見が多か
った。
(4) Annex A(附属書 A)「記号選定のための製品特性と試験方法」は、現状のまま残す。
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(5) Annex B(附属書 B) 「国家・地域の要求事項」については、個々に詳細を記述するのではなく、情報
を入手するためのアクセス先 ウェブ・サイト(website)の一覧表を Annex(附属書)とする。ウエッブに
載せる情報(国家・地域の要求事項)は、各国・各地域(又は ISO の member body)がそれぞれ責任を
持つことで合意。
・PG-4. Industrial laundering (工業洗濯)記号検討グループ: リーダー P. マルシク(チェコ)
工業洗濯処理される作業服、軍服・警察服・消防服・医療・病院衣、ベッド・シーツ、テーブルクロス等に
対するケアラベルについても ISO 規格を開発すること自体には特に異議は出なかったが、ISO 3758 と
は切り離して、別つの規格とすること、SC2/WG9 (Industrial washing and finishing procedures)の
NWI(新規業務)として検討することで合意された。数字と6角形記号とを組み合わせたシステムを提案
している。
WG12(ケアラベル)会議の結論
本日の会議の討議・採決結果を勘案して、事務局(スウェーデン)が規格の原案・叩き台
(draft/proposal)を 8 月初めまでに作成し、各国に回付する。このドラフトに対する各国からの公式コメ
ントを基に、次回 2007 年 1 月の会議(日本)で再度討議を重ね、2007 年 7 月の SC2 総会(米国)で最終
的な決着を図る。日本での会議は、2007 年 1 月の第 2 週又は第 3 週(望ましくは、第 2 週)の 3 日間
(WG12 が 1 日、WG3/TG1 が 2 日)とする。
6-2.WG3/TG1(家庭洗濯・乾燥試験方法、ISO6330 改正) 議長:S.H.アルムストローム(スウェーデン)
洗濯(washing)、乾燥(drying)、洗剤(detergent)及び規格構成(editorial)の 4 つの subgroups で改正
検討を行うべく、洗濯機調査(washing machine questionnaire)、洗濯試験調査(Laboratory washing
survey)及びタンブル乾燥調査(drying questionnaire to test houses on tumble-drying)を実施中であ
るが、まだ回答揃わず報告できる状態にはなかったが、他の調査・情報等から、ISO6330 洗濯条件と家
庭洗濯の実態との間には、液比(水量/洗濯物)、洗濯時間、洗剤投入量等にかなりの差異があることが
分かってきた。また ISO 6330 自体にも混乱があること(IEC-A 洗剤は、IEC-A*洗剤に組成変更されて
いるし、標準負荷布・バラストは、4 重のポリエステル・ニット布であるのに 2 重のニット布を依然使用して
いるところもある)、アジア・日本型洗濯機、洗剤による試験方法の提案もあること等から、当面の各 sub
group 毎に、以下の作業を実施することが合意された。
(1)Washing subgroup:洗濯機についての調査を進める一方、まずヨーロッパの水平軸ドラム型
洗濯機(horizontal axis washing machine)を用いて、「40℃、普通操作」で ISO6330 条件と実態とでイ
ンターラボ洗濯試験(correlation test )を実施し、ISO6330 条件を見直す(2007 年 1 月の次回会議まで
に実施する)。次いで、この試験結果を基に米国垂直軸攪拌型洗濯機及び日本垂直軸洗濯機で試験を
実施し、類似の結果が得られるように洗濯試験条件を検討する。
(2)Drying subgroup:タンブル乾燥機・タンブル乾燥についての調査を継続する。また、標準タンブル乾
燥機(reference machine)の検討及び自然乾燥に関する試験方法を開発・提案する。
(3)標準洗剤の整理・確認と洗剤使用量(dosage)の影響調査、(4)Editorial subgroup:分冊(series)
(例えば、-1. 洗濯、-2. 乾燥、-3.洗剤)規格にするか、1つにまとめた規格にするかを検討する。
また、WG3/TG1 も WG12 に合わせて 2007 年 1 月に日本で、7 月には米国で会議を開催する。
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7.その他
(1) SIS について
ガラス張りの大小 9 つの会議室(PC、プロジェクター設備付)とコーヒー・マシーン、スナック設備のある
共用スペース及び中庭が地階にあり、効率的かつ快適に会議が行われるように設備されていた。
(2) Electrolux 社について
ストックホルムから南に500キロ(飛行機で 1 時間)ほど下がったベクスジョ(Vaxjo)にある Electrolux 社
の洗濯機工場(業者、ホテル向及びアパートメントの共用等大型の洗濯機・乾燥機を生産。従業員 520
名、研究員 51 名。先端的なものとしては、液体炭酸ガスのドライクリーニング装置(20 台目を製造中)や
IEC の reference washing machine を製造)を訪問し、WG3/TG1 のリーダーMr. Almstrom と意見交換
を行うと同時に工場を見学した。
・ISO 6330 の改正規格は、第1次ドラフトを 2007 年 7 月頃には書き上げて、遅くとも 2008 年末までに
は完了したい。
・韓国、中国の洗濯機メーカーも洗濯機調査に応じて来ている。
・ヨーロッパ市場で洗濯機を販売するためには「Energy label」を付けることが必須であり、この試験には
Electrolux 社の Wascator FOM71 CLS が使用される。
・「Energy label A、Washing performance A」の洗濯機でなければ、市場での競争力はない。
以上
添付資料
1.ISO/TC38/SC2/WG12 N11: WG12 会議議題
2.ISO/TC38/SC2/WG3/TG1 N04: WG3/TG1 会議議題
3.Wascator FOM71 CLS カタログ
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