項 目 名 エネルギーの変換を利用した製品の設計・製作 配当時間 15∼20時間 A (5)ア,イ (1) エネルギーの変換方法や力の伝達のしくみに関心をもち,それらを利用した製 目 標 品の設計・製作を進んで行おうとする。 (2) 目的に合った製品を設計・製作するために,エネルギーの変換方法や力の伝達 のしくみを工夫することができる。 (3) 目的に合ったエネルギーの変換方法や力の伝達のしくみを選択し製品の設計・ 製作を行うことができる。 (4) エネルギーの変換方法や力の伝達のしくみを理解することができる。 ☆この項目では,エネルギーの変換を利用した製品のエネルギー変換の方法や力の伝達のしくみ を理解させたい。そのうえで,目的の仕事や動作をさせるための機構や電気回路を選択し,製品 の設計・製作をする技術を身に付けたい。 ① 身の回りの機器のエネルギーの利用方法に ついて話し合い,学習課題をつかむ。 <照明器具を製作題材にした展開例> ① 身の回りの機器のエネルギーの利用方法に ついて話し合い,学習課題をつかむ。 ピンポン玉運搬ロボットを製作しよう。 生活に役立つ照明機器を製作をしよう。 ワークシート例 ② 自分の作りたい模型のスケッチを行い,設 計の計画を立てる。 ものづくりカード例 oつくりたい模型のスケッチをする。 ・走行部のしくみ ・仕事部のしくみ o製作の手順を考え,計画を立てる。 ・走行部の検討 ・仕事部の検討 ・材料,加工法の検討 ③・④ 模型の走行部の構想を具体化する。 oモータの回転速度や回転方向を変える回路 を考える。 oリモコンの回路を考える。 ・使用するモータの数 ・方向変換の方法 o教P.94∼P.99を参考にして,走行方法を 考える。 ・キャタピラ型,タイヤ型,2足歩行型 o走行スピードとギヤ比について考える。 ⑤・⑥ 模型の仕事部の構想を具体化する。 ワークシート例 o糸のこ盤を観察し,卓上ボール盤との動力 伝達方法の違いについて話し合う。 ・卓上ボール盤…回転運動→回転運動 ・糸のこ盤…回転運動→往復運動 o回転運動を往復運動や揺動運動に変えるし くみについて調べる。 ・リンク装置 ② 身の回りの照明機器について調べ,特徴を まとめる。 o家庭で使われている照明器具の種類と使用 場所を考え,白熱電灯と蛍光灯の特徴を調 べる。 o実験により,白熱電球と蛍光灯のしくみを 考える。 o白熱電球と蛍光灯の点灯回路を調べる。 ③・④ いろいろな照明機器を調べ,自分の作 りたい照明機器を考える。 oカタログ,インテリア雑誌などで照明機器 を調べる。 o作りたい照明機器のスケッチを行う。 ⑤・⑥ 自分の作りたい照明機器の構想をまと める。 ・使用目的,使用条件の整理 ・照明方法の決定 ・使用電源,回路の決定 ・材料や加工法の検討 ・スケッチの修正 評使用目的・使用条件に合った照明機器を考え ることができる。(観察,ものづくりカード) ⑦・⑧ 製作に必要な図をかき,製作の準備を する。 o製作に必要な図をかく。 ・構想図,回路図,部品図 o製作工程表を作成する。 o材料表を作成し,必要な材料を準備する。 ・カム装置 oピンポン玉を運ぶしくみを考える。 ・目的とする動きの検討 ・厚紙を使用したしくみの実験 評目的とする動きを実現するために,動力の伝 達のしくみを工夫することができる。 (観察,ものづくりカード) ⑦ 使用する材料を調べる。 ・走行部で使用する材料 ・仕事部で使用する材料 ⑧∼⑩ 構想をまとめ,製作の準備をする。 o構想をまとめる。 o製作に必要な図をかく。 ・構想図,部品図,回路図 o製作工程表を作成する。 o材料表を作成し,必要な材料を準備する。 ⑪ けがきを行う。 ⑫∼⑮ 切断と部品加工を行う。 ⑯ ギヤボックスの組み立てとリモコンを製作 する。 ・回路の点検 ・モータ制御の点検 ⑰∼⑲ 組み立てを行い,動作の調整を行う。 o組み立てを行う。 o動作の点検と調整を行う。 評目的とした動作をする模型を製作することが できる。 (観察,作品) ⑳ 作品の発表会を行い,自己評価,相互評価 を行う。 評価表例 ⑨∼⑪ フレームの製作を行う。 ⑫・⑬ 電気部品を取り付け,配線を行う。 ⑭ 回路計を利用して回路の点検を行う。 評製作目的に合った,照明機器を製作すること ができる。 (観察,作品) ⑮ 作品の発表会を行い,自己評価,相互評価 を行う。 oこの項目の学習においては,電動模型を製作 <照明器具を製作題材にした展開例> することを想定しているが,地域や学校,生 徒の実態等に応じて,その他の製品を製作さ せることも可能である。 o電動模型の製作においては,電気エネルギー の動力への変換のしくみだけを利用するが, 現代生活において,電気エネルギー利用に関 する正しい理解は不可欠である。そのため, 動力以外の電気エネルギーの変換と利用方法 については,①で取り上げる。 oエネルギーの変換に重点を置いた題材を製作 する展開例である。電気エネルギーの変換に ついては,光への変換が中心になるため,光 以外の電気エネルギーの変換と利用方法につ いては,①で取り上げる。 o電気回路については,設計させるのではなく 製作に必要な回路を調べさせ,それを選択さ せる。 <風で動く模型を題材にした展開例> <風力で動く模型を題材にした展開例> ① 省資源や環境に配慮した身の回りの機器つ いて話し合い,学習課題をつかむ。 風で動くからくり模型を作ろう。 ②・③ いろいろなからくり模型について調べ て,作りたい模型を考える。 oスケッチを行う。 oどのような動きにするかを考える。 ④∼⑥ 模型の目的とする動きを作り出すしく みを調べ,厚紙で実験しながら考える。 o風力を模型に伝えるしくみを考える。 ・回転の向きを変えるしくみ o模型の動きを作り出すしくみを考える。 ・回転運動を他の運動に変換するしくみ 評目的とする動きを実現するために,動力の伝 達のしくみを工夫することができる。 (観察,ものづくりカード) ⑦∼⑨ 構想をまとめ,製作の準備をする。 o製作に必要な図をかく。 ・構想図,部品図 o製作工程表を作成する。 o材料表を作成し,必要な材料を準備する。 ⑩ けがきを行う。 ⑪∼⑭ 切断と部品加工を行う。 ⑮・⑯ 組み立てを行い,動作の調整を行う。 評目的とした動作をする,模型を製作すること ができる。 (観察,模型) ⑰ 作品の発表会を行い,自己評価,相互評価 を行う。 o学習意欲,製作意欲をより高めるために,製 作後にコンテストを取り入れ,成果を競い合 oエネルギーに風力を利用し,A(1)のイ「技 術と環境・エネルギー・資源との関係につい う展開例も考えられる。その場合,設計の前 にルールを確認する時間が,1時間必要であ る。また,コンクールを行い,模型を調整し たり改造したりする時間が4時間程度必要で ある。 oロボットコンテストを行う場合は,グループ で共同して1つの模型を製作させてもよい。 oその他の動力の伝達に重点を置いた題材とし ては,「歩行模型」が考えられる。 oB(6)「プログラミングと計測・制御」との 学習と関連を図った電動模型を題材として扱 うことも考えられる。 て知ること」と関連を図った展開例である。 太陽電池や水力を利用した題材を製作する展 開も考えられる。 oエネルギーの変換については,風力から動力 への変換のしくみだけを利用するが,現代生 活において,電気エネルギーの利用に関する 正しい理解は不可欠であるため,電気エネル ギーの変換と利用方法については,①で取り 上げる。 シャーペンの芯を発光させよう http://www.gijyutu.com/kyouzai/denki/hakko.html NEW中ロボNET'S(ロボコン関係をまとめたWebページ) http://www.gijyutu.com/kyouzai/robo/index.html からくり工房・工遊館(木のおもちゃとからくりオルゴール) http://www2.ocn.ne.jp/~k-kobo/ 山崎教育システム株式会社のロボコンのページ(パーツなどが見られます) http://www.yamazaki-kk.com/robokon/index.html
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