一太郎 10/9/8 文書

項
目
名
エネルギーの変換を利用した製品の設計・製作
配当時間
15∼20時間
A (5)ア,イ
(1) エネルギーの変換方法や力の伝達のしくみに関心をもち,それらを利用した製
目
標
品の設計・製作を進んで行おうとする。
(2) 目的に合った製品を設計・製作するために,エネルギーの変換方法や力の伝達
のしくみを工夫することができる。
(3) 目的に合ったエネルギーの変換方法や力の伝達のしくみを選択し製品の設計・
製作を行うことができる。
(4) エネルギーの変換方法や力の伝達のしくみを理解することができる。
☆この項目では,エネルギーの変換を利用した製品のエネルギー変換の方法や力の伝達のしくみ
を理解させたい。そのうえで,目的の仕事や動作をさせるための機構や電気回路を選択し,製品
の設計・製作をする技術を身に付けたい。
① 身の回りの機器のエネルギーの利用方法に
ついて話し合い,学習課題をつかむ。
<照明器具を製作題材にした展開例>
① 身の回りの機器のエネルギーの利用方法に
ついて話し合い,学習課題をつかむ。
ピンポン玉運搬ロボットを製作しよう。
生活に役立つ照明機器を製作をしよう。
ワークシート例
② 自分の作りたい模型のスケッチを行い,設
計の計画を立てる。
ものづくりカード例
oつくりたい模型のスケッチをする。
・走行部のしくみ
・仕事部のしくみ
o製作の手順を考え,計画を立てる。
・走行部の検討
・仕事部の検討
・材料,加工法の検討
③・④ 模型の走行部の構想を具体化する。
oモータの回転速度や回転方向を変える回路
を考える。
oリモコンの回路を考える。
・使用するモータの数
・方向変換の方法
o教P.94∼P.99を参考にして,走行方法を
考える。
・キャタピラ型,タイヤ型,2足歩行型
o走行スピードとギヤ比について考える。
⑤・⑥ 模型の仕事部の構想を具体化する。
ワークシート例
o糸のこ盤を観察し,卓上ボール盤との動力
伝達方法の違いについて話し合う。
・卓上ボール盤…回転運動→回転運動
・糸のこ盤…回転運動→往復運動
o回転運動を往復運動や揺動運動に変えるし
くみについて調べる。
・リンク装置
② 身の回りの照明機器について調べ,特徴を
まとめる。
o家庭で使われている照明器具の種類と使用
場所を考え,白熱電灯と蛍光灯の特徴を調
べる。
o実験により,白熱電球と蛍光灯のしくみを
考える。
o白熱電球と蛍光灯の点灯回路を調べる。
③・④ いろいろな照明機器を調べ,自分の作
りたい照明機器を考える。
oカタログ,インテリア雑誌などで照明機器
を調べる。
o作りたい照明機器のスケッチを行う。
⑤・⑥ 自分の作りたい照明機器の構想をまと
める。
・使用目的,使用条件の整理
・照明方法の決定
・使用電源,回路の決定
・材料や加工法の検討
・スケッチの修正
評使用目的・使用条件に合った照明機器を考え
ることができる。(観察,ものづくりカード)
⑦・⑧ 製作に必要な図をかき,製作の準備を
する。
o製作に必要な図をかく。
・構想図,回路図,部品図
o製作工程表を作成する。
o材料表を作成し,必要な材料を準備する。
・カム装置
oピンポン玉を運ぶしくみを考える。
・目的とする動きの検討
・厚紙を使用したしくみの実験
評目的とする動きを実現するために,動力の伝
達のしくみを工夫することができる。
(観察,ものづくりカード)
⑦ 使用する材料を調べる。
・走行部で使用する材料
・仕事部で使用する材料
⑧∼⑩ 構想をまとめ,製作の準備をする。
o構想をまとめる。
o製作に必要な図をかく。
・構想図,部品図,回路図
o製作工程表を作成する。
o材料表を作成し,必要な材料を準備する。
⑪ けがきを行う。
⑫∼⑮ 切断と部品加工を行う。
⑯ ギヤボックスの組み立てとリモコンを製作
する。
・回路の点検
・モータ制御の点検
⑰∼⑲ 組み立てを行い,動作の調整を行う。
o組み立てを行う。
o動作の点検と調整を行う。
評目的とした動作をする模型を製作することが
できる。
(観察,作品)
⑳ 作品の発表会を行い,自己評価,相互評価
を行う。
評価表例
⑨∼⑪ フレームの製作を行う。
⑫・⑬ 電気部品を取り付け,配線を行う。
⑭ 回路計を利用して回路の点検を行う。
評製作目的に合った,照明機器を製作すること
ができる。
(観察,作品)
⑮ 作品の発表会を行い,自己評価,相互評価
を行う。
oこの項目の学習においては,電動模型を製作
<照明器具を製作題材にした展開例>
することを想定しているが,地域や学校,生
徒の実態等に応じて,その他の製品を製作さ
せることも可能である。
o電動模型の製作においては,電気エネルギー
の動力への変換のしくみだけを利用するが,
現代生活において,電気エネルギー利用に関
する正しい理解は不可欠である。そのため,
動力以外の電気エネルギーの変換と利用方法
については,①で取り上げる。
oエネルギーの変換に重点を置いた題材を製作
する展開例である。電気エネルギーの変換に
ついては,光への変換が中心になるため,光
以外の電気エネルギーの変換と利用方法につ
いては,①で取り上げる。
o電気回路については,設計させるのではなく
製作に必要な回路を調べさせ,それを選択さ
せる。
<風で動く模型を題材にした展開例>
<風力で動く模型を題材にした展開例>
① 省資源や環境に配慮した身の回りの機器つ
いて話し合い,学習課題をつかむ。
風で動くからくり模型を作ろう。
②・③ いろいろなからくり模型について調べ
て,作りたい模型を考える。
oスケッチを行う。
oどのような動きにするかを考える。
④∼⑥ 模型の目的とする動きを作り出すしく
みを調べ,厚紙で実験しながら考える。
o風力を模型に伝えるしくみを考える。
・回転の向きを変えるしくみ
o模型の動きを作り出すしくみを考える。
・回転運動を他の運動に変換するしくみ
評目的とする動きを実現するために,動力の伝
達のしくみを工夫することができる。
(観察,ものづくりカード)
⑦∼⑨ 構想をまとめ,製作の準備をする。
o製作に必要な図をかく。
・構想図,部品図
o製作工程表を作成する。
o材料表を作成し,必要な材料を準備する。
⑩ けがきを行う。
⑪∼⑭ 切断と部品加工を行う。
⑮・⑯ 組み立てを行い,動作の調整を行う。
評目的とした動作をする,模型を製作すること
ができる。
(観察,模型)
⑰ 作品の発表会を行い,自己評価,相互評価
を行う。
o学習意欲,製作意欲をより高めるために,製
作後にコンテストを取り入れ,成果を競い合
oエネルギーに風力を利用し,A(1)のイ「技
術と環境・エネルギー・資源との関係につい
う展開例も考えられる。その場合,設計の前
にルールを確認する時間が,1時間必要であ
る。また,コンクールを行い,模型を調整し
たり改造したりする時間が4時間程度必要で
ある。
oロボットコンテストを行う場合は,グループ
で共同して1つの模型を製作させてもよい。
oその他の動力の伝達に重点を置いた題材とし
ては,「歩行模型」が考えられる。
oB(6)「プログラミングと計測・制御」との
学習と関連を図った電動模型を題材として扱
うことも考えられる。
て知ること」と関連を図った展開例である。
太陽電池や水力を利用した題材を製作する展
開も考えられる。
oエネルギーの変換については,風力から動力
への変換のしくみだけを利用するが,現代生
活において,電気エネルギーの利用に関する
正しい理解は不可欠であるため,電気エネル
ギーの変換と利用方法については,①で取り
上げる。
シャーペンの芯を発光させよう
http://www.gijyutu.com/kyouzai/denki/hakko.html
NEW中ロボNET'S(ロボコン関係をまとめたWebページ)
http://www.gijyutu.com/kyouzai/robo/index.html
からくり工房・工遊館(木のおもちゃとからくりオルゴール)
http://www2.ocn.ne.jp/~k-kobo/
山崎教育システム株式会社のロボコンのページ(パーツなどが見られます)
http://www.yamazaki-kk.com/robokon/index.html