合併した川口と鳩ヶ谷の未来をつなぐ新しい川口名菓を考えよう

第13回
ちゅうでん教育振興助成(平成25年度)
報告書資料
学校名・団体名
HPアドレス
コ
ー ス
活動・研究の
テ
ー マ
一般-12
川口市立仲町中学校
http://www.sch.kawaguchi.saitama.jp/nakacho-j/
学校支援
合併した川口と鳩ケ谷の未来をつなぐ新しい
川口銘菓を考えよう
〈活動・研究の意義目的〉
・
「よりよい商品とは何か」ブレストやディスカッション(言語活動)を
とおして新商品を開発する。
・自分たちが開発した商品のプレゼンをとおして表現力を培う。
(効果的なプレゼンするために、プレゼンソフトの活用、CM づくりな
どを行う)
・地産地消、品質表示、アレルゲン等の学習をとおして食育にいかして
いく。
・合併した川口と鳩ケ谷の未来をつなぐ新しい。川口銘菓を考え、川口市
に発信していく。
<活動・研究報告>
1 内容
①「合併した川口と鳩ケ谷の未来をつなぐ新しい川口銘菓を考えよう」をテーマに、4 人一組で会社を設立
し、お菓子の新商品を開発し、プレゼンをする。会社の設立にあっては、日本証券業協会の講師派遣制度
を活用し、指導していただいた。
②商品の開発~プレゼンの学習では、コピーライター多賀大祐氏から効果的なキャッチコピーの作り方のコツ
をアドバイスしていただく。ポスター、パッケージの作成では美術科が行った。
③商品のプレゼンでは、IT の活用、CM づくり、パフォーマンスなど様々な形を取り入れさせ、コピーライ
ター、栄養士、バイヤーなど各専門家をゲストティーチャーとして招きプレゼンの講評をいただくとともに、
「一番夢のある商品は、一番売れそうな商品は」を、自己評価、相互評価をした。
④生徒のアイデアを「合併した川口と鳩ケ谷の未来をつなぐ新しい川口銘菓」として、川口市、埼玉県に情報
発信した。
2 指導計画
①株式会社のしくみを学ぶ
・ゲストティーチャー(日本証券業協会)を講師に、株式会社のしくみ、株式会社のつくり方を学ぶ。
②会社(お菓子会社)をつくる。
・3~5 人で一つの会社をつくる。
・会社名を決める。
・会社の組織を決める。
③その道のエキスパートになる(エキスパート学習・ジグソー学習)
・会社をつくった 4 人がそれぞれの担当(社長、商品開発担当、製品デザイン担当、広報担当)に分か
れてスキルアップする。広報はコピーライターから効果的なキャッチコピーの作り方、製品デザイン
は美術科の教員から目を引くパッケージデザインづくり、商品開発は栄養士、家庭科の教員から地産
地消、品質表示、アレルゲン等について、社長は話し合いの進め方を学ぶ。
③埼玉県の農業特産品を活用し、合併した川口と鳩ケ谷の未来をつなぐ新しい川口銘菓を考える
・商品名、コンセプト、ターゲットを考える。
・パッケージ、ポスターのデザインを考え、作成する。
④新商品のプレゼンをする
・プレゼンソフトを使ったプレゼン、デジカメを使った CM づくり、パフォーマンスを取り入れたプレ
ゼンなど、より効果的な方法を選択しプレゼンをする。
・コピーライター、栄養士、バイヤーなど各専門家をゲストティーチャーとして招き指導していただく。
⑤まとめをする
・一番夢のある商品は、一番売れそうな商品は、自己評価、相互評価をする。
・学んだこと、分かったことなどを振り返る。
3
生徒への効果と成果
事後アンケートや取組の観察評価によると以下の効果があったと考えられる。
・楽しく取り組んだ(%) A:90、B: 9、C:1
・意欲的に取り組んだ
A:86、B:14、C:0
・協力して取り組んだ
A:90、B: 8、C:2
・新しい発見があったり、自分の考えを深めることができた
A:81、B:19、C: 0
・興味が持てたので、自分で本や資料ネットなどを使ってさらに調べることがあった
A:58、B:38、C:4
新学習指導要領で求められている思考力・判断力・表現力を育成し、学習意欲を高める学習活動であった。
①身近で興味のある学習テーマであるから、生徒の主体的な学習が促され、学習意欲が高まった。(学校教育
法による学力の定義に「学習意欲」が示されている。)
②ブレスト、ディスカッション、プレゼンなどの言語活動を主体においた学習活動であり、これらをとおして
思考力・判断力・表現力を培うことができた。
③様々なプロを招き、指導していただいた、生きた教材であった。
④お菓子の新商品の開発をとおして、健康、安全、食育など社会事象にも興味関心が広がる教材であった。