佐々木 裕美 - 愛知東邦大学

教員の自己点検・自己評価報告書
所属学部
経営学部
所属学科
職 位
地域ビジネス学科
教授
最終学歴
愛知淑徳大学大学院文学研究科博士後期課程
単位取得満期退学
学 位
文学修士
氏
名
佐々木 裕美
専門分野
米文学
Ⅰ 教育活動
○目標・計画
(目標)学生が、語学学習に求められる「我慢強く真面目にコツコツ」を理解し、自分で勉強に取り組
む方法を身に付け、結果を実感できるよう手助けする。
(計画)学生が、自分自身で課題を見つけ、その解決方法を考えて実践することを重視した授業を心が
ける。
○担当科目(前期・後期)
(前期)基礎英語Ⅰ、総合英語Ⅰ、上級英語、総合演習Ⅰ
(後期)基礎英語Ⅱ、総合英語Ⅱ、総合演習
○教育方法の実践
学生の能動的な取り組みを重視し、評価の基準を明確にして、ひとつずつクリアすることで努力の結
果を実感し、単位を取得できる形の授業を目指して実践した。
○作成した教科書・教材
基礎英語および総合英語では、各科目各学期 A4 プリント 20 枚程度の教材を作成し、取り組ませた。
○自己評価
前期は、これまで経験したことのないほどモチベーションの低い学生が多いクラスの担当となり、毎
回かなりのエネルギーを要した一方で、後期のクラスではかなり高度な内容を行うことができた。休
講することなく一年間を終えられたことと、脱落者をほどんど出さなかったことには満足している。
また、英語が「以前よりも好きになった」
「以前よりもできるようになった」とコメントを記した学生
に対しては、当初の目標を達成できたと思う。
Ⅱ 研究活動
○研究課題
①アメリカ地域研究(サウスダコタ州政治、および関連の北海道占領政策)
②アメリカ文学研究(ウィリアム・フォークナー研究)
○目標・計画
(目標)①サウスダコタ州の弁護士ハーバート・ハイドプリームについての物語の翻訳
②ウィリアム・フォークナーの女性とミシシッピ州をテーマにした研究論文の執筆
(計画)①現在アメリカ人によって執筆中のハーバート・ハイドプリームについての物語が出版され次
第、翻訳作業を開始する。また、北海道の占領時代に軍事裁判で有罪となったアメリカ軍人
に対してトルーマン大統領が行った恩赦について、不明部分をミズーリ州トルーマンライブ
ラリーで調査のため、アメリカ出張を予定した。
②フォークナーの Light in August, Wild Palms, As I Lay Dying における女性をテーマに、作
家の意図を 1930 年代当時のミシシッピ州の状況との関連で探る。
○過去の研究業績(特許等を含む)
(著書)
・佐々木裕美「サウスダコタ州の中絶禁止法の厳格化に対して州民投票が果たした役割」
(pp. 173-211)
『身体・性・生-個人の尊重とジェンダー』
(杉浦ミドリ、建石真公子、吉田あけみ、來田享子編著、北
仲千里、佐々木裕美、藤原直子、水野英莉著 尚学社、2012 年 8 月)
(学術論文)
・佐々木裕美「ハーバート・ハイドプリーム : 全米初の DV 裁判を勝ち取ったサウスダコタ州弁護士の
1
物語」
(愛知学泉大学現代マネジメント学部紀要 3(2)、pp. 97-106、2015 年 3 月)
・佐々木裕美「サウスダコタの中絶論争(8)-合衆国の動向とエヴリン・グリッシーの動機」
(愛知学泉
大学・短期大学紀要第 48 号、pp. 95-103、2013 年 12 月)
・佐々木裕美「サウスダコタの中絶論争(7)-中絶規制立法と州議会議員選挙-」
(愛知学泉大学・短期
大学紀要第 47 号、pp. 115-122、2012 年 12 月)
・佐々木裕美「サウスダコタの中絶論争(6)-2010 年中間選挙と連邦政治が州に与える影響-」
(愛知学
泉大学・短期大学紀要第 46 号、pp. 59-68、2011 年 12 月)
・佐々木裕美「サウスダコタ州の中絶論争(5)-ミズーリ河以西のスタン・エイデルスティン州上院議員
と選挙」
(愛知学泉大学・短期大学紀要第 45 号、pp. 107-116、2010 年 12 月)
・佐々木裕美「サウスダコタ州の中絶論争(4)-2008 年選挙結果、および中絶禁止立法にカトリック教
会が与える影響―」
(愛知学泉大学・短期大学紀要第 44 号、pp. 101-110、2009 年 12 月)
・佐々木裕美「サウスダコタ州の中絶論争(3)~HB1215 の敗北と新たな中絶禁止法案~」
(愛知学泉大
学・短期大学紀要第 43 号、pp. 101-110、2008 年 12 月)
(学会発表)なし
(特許)
なし
(その他)
○科学研究費補助金等への申請状況、交付状況(学内外)
なし
○所属学会
アメリカ学会、日本アメリカ文学会・同中部支部、日本ウィリアム・フォークナー協会、South Dakota
State Historical Society、愛知淑徳大学大学院英文学会、JACET
○自己評価
①②ともに、今年は完成することができなかった。①は、アメリカ人の著者が弁護士としての業務多
忙で予定の日程で本が出版されなかったため。②は、新任教員の一年目で、授業その他校務雑務に追
われ、資料入手や調査のための渡航手配をする余裕がなかったことに起因する。一方で、選挙につい
ての調査をロスアンゼルスの日系社会で開始することができたのは、研究面での収穫であった。
Ⅲ 大学運営
○目標・計画
(目標)① 教務委員としての仕事を理解し、経営学部の構成員として信頼される一人となる。
② 新学科の定員確保(PIA との高校開拓による募集目標は 20 名)
。
(計画)① 創立者の「3 つの言葉」を肝に銘じて仕事に取り組む。
② 入試広報課と協力して募集活動に取り組む。一方で、AFS の広報担当者およびアメリカ領
事館(名古屋アメリカンセンター)と、相互協力の可能性を探り、愛知東邦大学のキャン
パスに、留学に関心のある(留学を目指す)高校生とその保護者の足を向かわせる。現在、
留学生を受け入れ、派遣している高校を訪問し、来年度の新学科の魅力と、このようなこ
とのできる本学の可能性について語る。
○学内委員等
教務委員会委員、全学共通科目委員会委員、国際交流委員会委員
○自己評価
様々な面で、勉強の一年だった。①②ともに、ベストを尽くしたが、特に②に関しては、厳しい環境
の中、すぐに結果を出すことは難しかった。
Ⅳ 社会貢献
(目標)① AFS ボランティア活動を通して国際交流の推進。
(計画)① アメリカ留学を目指す高校生のための、英語能力試験(ELTiS)の教材開発に協力し、
同対策講座を実施する。
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○学会活動等
日本アメリカ文学会中部支部監査、愛知淑徳大学大学院英文学会会長
○地域連携・社会貢献等
(公財)AFS日本協会学校コーディネーター
○自己評価
2015 年 6 月に聖霊高校で土曜セミナー講師、2016 年 2 月に東邦高校1・2年生向けに高大連携授業、
2016 年 3 月に豊橋中央高校でセミナーを行ったほか、入試広報課の要請で、清林館高校、黎明高校、桜
丘高校、四日市桑名方面の各高校および豊田大谷高校に出掛けたり授業を行ったりした。また、入試直
前英語問題対策講座や、高校生のバス見学ツアーのミニ授業にも対応した。
新学科の予定構成員、入試課職員、PIAG 担当者とともに、限られた時間の範囲内で個人でできること
はすべて行ったと思う。結果として募集定員を確保できなかったことは大変残念であるが、本学を取り
巻く環境に目を向ければ、とにもかくにもアメリカ人の語学教育専門家を本学に迎えてプログラムをス
タートさせることができたことに意義があると考えている。
Ⅴ その他の特記事項(学外研究、受賞歴、国際学術交流、自己研鑽等)
「ELTiS 受験対策講座」
(アメリカ領事館グラントプログラム)の教材を作成し、3 月 19 日に名古屋
国際センターで開催した。
Ⅵ 総括
新学科のスタートに向けて、入試広報とともに学生募集活動、PIAGlobal 担当者とともに国際ビジネ
ス学科のシステム作りに終始した一年であった。教育活動面では、特に、全学共通科目の授業負担が大
きかった。研究活動は停滞してしまったが、仕事の優先順位としては仕方なかったと思う。
一方で、ELTiS (English Language Test of International Students ) の講座開催にアメリカ領事館の
支援を得ることができ、多少は留学を希望する高校生の役に立つ形で社会貢献ができたのではないかと
思う。これによって、本学にまったく興味のない高校生をキャンパスに呼び込む仕掛けが動き始めたと
自負している。
以上
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