⼼臓⼤⾎管⼿術(⾮開胸の胸部⼤動脈ステントグラフト内挿術は除 く)後の出⾎再開胸の割合 ⼼臓外科⼿術はヘパリン(抗凝固剤)を⽤いて⼿術を⾏うために、術後の凝固能異常が⾒られる ことがあり、術後の出⾎に難渋することがある。ドレーンからの出⾎量が多い場合は再開胸⽌⾎ 術を必要とし、その割合は⼀般的には2.4-5.9%と報告されている。また、再開胸⽌⾎術を必要と した症例は術後の死亡率が有意に⾼いとされている。 H27年度(N=130) 2.3% 0% 5% 10% 当院値の定義・算出方法 分⼦: ICU,ECU滞在中に⼼臓⼤⾎管⼿術(⾮開胸の胸部⼤動脈ステントグラフト内 挿術は除く)後の出⾎再開胸を⾏った患者数 ×100(%) 分⺟: ⼼臓⼤⾎管⼿術(⾮開胸の胸部⼤動脈ステントグラフト内挿術は除く)を⾏った患 ※グラフ中のN数は分⺟の値を⽰しています。 解説(コメント) ⼼臓外科⼿術はヘパリン(抗凝固剤)を⽤いて⼿術を⾏うために、術後の凝固能異常が⾒られる ことがあり、術後の出⾎に難渋することがある。ドレーンからの出⾎量が多い場合は再開胸⽌⾎ 術を必要とし、その割合は⼀般的には2.4-5.9%と報告されている。また、再開胸⽌⾎術を必要と した症例は術後の死亡率が有意に⾼いとされている。出⾎再開胸の割合を把握することで当施設 の⼿術⼿技、⽌⾎技術を把握でき、術後の再開胸の減少、術後出⾎量の減少につながる。平成27 年度は⼼臓⾎管⼿術(⾮開胸の胸部ステントグラフト内挿術は除く)130例中3例の再開胸⽌⾎術 を実施した。 改善策について 当院での再開胸⽌⾎術の割合は⼀般的な数値と⽐較してほぼ同等か、低めであった。さらなる改 善の為には⼿術⼿技、⽌⾎技術の向上が必要である。 ⽂責:⼼臓⾎管外科部⻑ 林⽥ 好⽣
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