ベトナム概要

ベトナム概要
P2 ----- ベトナム基礎情報
P3 ----- ベトナム全体図(地図)
P4 ----- ベトナムの魅力(加速するベトナムシフト)
P5 ----- 市場システムの導入と新法律体系、海外企業による直接投資(FDI)額の推移
P6 ----- 「陸の ASEAN」と「海の ASEAN」が出会う国、ベトナム
P7 ----- ベトナムの貿易(輸出品目)・資源エネルギー
P8 ----- 新聞記事(日本からの投資、ビジネス案件)
P10 --- ベトナムの行政区分(都市概要)
P11 --- ベトナム3番目の都市(中部都市)ダナンの魅力
■ダナンならではのプロジェクト
■不動産投資が好調、製造業では機械、IT・電子、繊維・衣類中心
■日本企業の投資現況
■省市別競争力指数で初の第 1 位に
P13 ------------ アジア諸国のレンタルオフィス料金、レンタルハウスの賃料
■ベトナム中部に集中する世界遺産
P15 ------------ ダナンの地図
P17 ----------- ダナンの工業団地、「DAIKU」の写真
P18 ------------ ダナン港、海岸の写真
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ベトナム基礎情報
国名
:ベトナム社会主義共和国
人口
:8520 万人(世界 12 位、2007 年)
名目 GDP
:716 億米ドル(2007 年)
実質 GDP 成長率 :+8.5%(2007 年)
面積
:32 万 9247K ㎡(日本の約 90%、九州を除く日本の面積に相当)
首都
:ハノイ(人口約 600 万人)
民族
:キン族(越人)90%、中国系 3%、その他 54 の少数民族
宗教
:仏教 80%、カトリック教 10%
教育
:教育制度は 5(小)、4(中)、3(高)制、義務教育は小学校のみ
識字率
:男性 95.7%、女性 91.0%
通貨
:ベトナム・ドン
ベトナムという国家は、現在大変な勢いで経済インフラが進んでおります。
ほぼ単一民族で、国民紛争がほとんどなくアジア圏に見られる投資の上でのカントリーリスクは少ないととらえることができます。国
民の 80%が大乗仏教を信仰し、儒教も広く浸透しています。古くは漢字を使用し、真面目で勤勉な国民性はどこか日本に通じるものが
あります。
今後活性が確実に予想される ASEAN 各国の貿易、情報通信などの経済インフラは、地形学的に見てベトナムのインフラ完成なしでは
ありえないといわれています。
「昭和 30 年代の元気な日本」が現在のベトナムにはあり、人口の 70%超が 40 歳未満で、その若さあふれるエネルギーに圧倒されます。
ベトナムの政治体制は1党独裁ですが、党書記・大統領(国家主席)
・首相の3人を中心とする「集団指導体制」で、指導部人材の出身
地(北部・南部・中部)の均衡と調和も図っています。とてもフレキシブルな社会主義国であり、柔軟性のある国家体制の国です。
現在の日本も、過去に欧米の先見性のある投資家たちがインフラ投資をしてくれたことにより現在の世界的経済の地位を獲得しました。
アジアの経済先進国になった我々は、今こそチャンスの国ベトナムに投資貢献し ASEAN の経済活性の進展及び、ビジネスを通した真
の国際交流を進めるべきではないでしょうか?
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ベトナムの魅力(加速するベトナムシフト)
チャイナリスク+アジアのイスラム圏からのリスクヘッジ先としてベトナムが浮上
+
ベトナムの優位性
アセアンの中心に位置。
トロイカ体制による柔軟な
中国の華南経済圏とのリン
国家体制。治安良好。仏教・
クも可。
儒教精神が浸透
社会的・
政治的安定
識字率が高く教育熱心。
地 理 的
優位性
勤勉で
向上心の高い国民性で生産
安価な
性が高い。賃金安価
労働力
2020 年には1億人突破の予測
急速な所得拡大で消費拡大。
8600 万人の国内
国際化加速・外資
WTO 加盟。
受け入れ態勢改善
手続きの簡素化、規制緩和等
市場
で外資誘致加速。
2009 年、ベトナム初の製油施
設が中部クアンガイ省で稼動
エネルギー資源だけでな
税制優遇
く、非鉄金属資源も豊富
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法人税 (10%∼25%)
原材料の輸入税 0%
市場システムの導入と新法律体系、海外企業による直接投資(FDI)額の推移
ベトナム憲法は 1986 年からの「ドイモイ政策」以降、社会主義市場経済化を踏まえ、1992 年に大幅改正がおこなわれています。又、
2000 年のアメリカとの通商協定の締結、2003 年に日本と日越投資協定を締結し、同時に両国首脳のリーダーシップにより日本企業に
とって最も重要なベトナムの投資環境の改善を目指す「日越共同イニシアティブ」を立ち上げました。
さらに、2005 年に制定された共通投資法および統一企業法は外資企業の内国待遇化と投資奨励法としての効果があり、その年以降の外
資による投資件数や投資金額の増加に寄与するものであるといえます。
そして、2007 年念願の世界貿易機関(WTO)加盟を果たすこととなります。
近年、特にベトナムの資源に着目した鉱山開発や製鉄所、石油精製所の建設、リゾート・都市開発といった大型案件の投資が増加して
います。
海外直接投資(FDI)認可額の推移 (出所:ジェトロ)
700
600
単 500
位
400
億 300
ド 200
ル 100
0
FDI認可額
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
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「陸の ASEAN」と「海の ASEAN」が出会う国、ベトナム
ベトナムは中国とインドの間にあり、ASEAN(東南アジア諸国連合)の中心に位置します。
ASEAN は東南アジア10カ国の協力組織であって国ではありませんが、あらゆる側面で近年、加盟国同士が結びつきを深めています。
ASEAN 全体の面積は日本の約12倍、総人口は日本の約4倍の5億6300万人。日本を上回る有望市場です。近年、加盟国間を結
ぶ物流ルートが整備されてきたことも
、ASEAN 経済の一体化を後押ししています。
代表的なのが、ベトナム中部の港湾都市ダナンから、
インドシナ半島を横断してミヤンマー南東部のモーラミャイン
までの 1450 キロを結ぶ「東西経済回廊」。
そして、中国雲南省の省都・昆明からインドシナ半島を横断し、
タイの首都バンコクまでの 1900 キロを結ぶ「南北経済回廊」。
インドシナ半島を十字に走る 2 つの回廊(陸路物流ルート)は
、「陸の ASEAN」と呼ばれるベトナム、ラオス、カンボジア、
タイ、ミヤンマーの5カ国を結びつけ、ひとつの大国に匹敵
する経済力をもたらす大動脈です。
い
大部分が細長い半島や島からなるマレーシア、シンガポール、
ブルネイ、フィリピン、インドネシアの5カ国は
「海の ASEAN」と呼ばれます。2つの ASEAN のほぼ中心に
位置するのがベトナムです。
東西経済回廊の東端に位置するベトナム中部の都市ダナンでは
近年、港湾の整備が進んでいます。水深12メートル以上の
深水港で、中型コンテナ船の入港も可能です。
東西経済回廊を通じて「陸の ASEAN」と繋がっているだけで
なく、海路を通じて「海の ASEAN」とも結びついています。
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ベトナムの貿易(輸出品目)・資源エネルギー
ベトナムの輸出品目は原油や水産物・農産品などのベトナム
産品と主に委託加工による縫製品・履物などが主です。
輸入品目は輸出製品のために必要とされる部品や原料などが中心で、
金額ベースでみると、①機械・設備②石油③鉄鋼
④電子品・電子部品⑤プラスチック原料などが上位に並びます。
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近年、ベトナムのインフラ整備のための日本からの大
型投資が増加。
又、規制緩和(小売業の参入の自由化
しい業態の直接投資
他
等)により新
が活発化
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ベトナムの行政区分(都市概要)
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ベトナム3番目の都市(中部都市)ダナンの魅力
ダナン市の魅力は、都市機能を有する一方で美しい海と山に恵まれ、人々が素朴で温かく治安もよいところにあります。街中も清潔で、訪れた
人々の多くはすぐにダナンの魅力を感じることができるでしょう。
近年は都市化が進み、インフラも急速に開発されており、外国人にも住みやすい環境が徐々に整備されてきています。
ダナン市はベトナム中部における経済・文化等の中心地であり、同市の経済は近年継続的な発展を遂げています(2008 年における GDP 成長率は 11%)。生
活水準の改善、インフラ開発、都市の景観の変化が著しく、ダイナミックな経済成長を肌で感じていただくことができます。
2005 年 6 月には、日本の ODA により南北の交通の要所であったハイバン峠のトンネルが開通し、南北の物流がスムーズになりました。また、ダナンから
隣国のラオス、タイへとつながる東西経済回廊へのアクセスも、2006 年 12 月に第 2 メコン橋が完成したことにより改善され、現在 3 カ国間で関税や相互
の車の乗り入れなどの調整が続いています。ダナン国際空港の新ターミナルの完成(2011 年 2 月予定)と合わせ、今後はダナン海港の利用価値も高まり、
中部の物流拠点としてのダナンがますます注目されることでしょう。
ダナン市では今後さらなる経済発展に向けて日本との協力関係を深めていく方針で、投資環境の改善や人材教育に力を入れる一方、治安維持についても
「5つのNo」運動(食べ物のない人がいない、乞食がいない、麻薬中毒者がいない、文字が読めない人がいない、殺人がない)を推進し、外国人投資家にとっ
て、ベトナムで一番治安の良い街づくりに努めています。また、2008 年には環境都市宣言をし、環境問題への積極的な取り組みを始めています。ダナン人
は素朴で勤勉、親切で優しく、心で接すれば心で応えてくれる特徴があります。安心、安全で美しい街、それがダナン市です。是非ご訪問ください。
ダナンにおける外国投資実績
(単位:1,000 米ドル)
■ダナンならではのプロジェクト
ダナン政府との協力により、他の地域にはない特徴的なプロジェクトも
行われております。ホアカイン工業団地内に建設された
日系リース工場(DAIKU)です。
ベトナム独資の工業団地に外資のリース工場(標準工場)が建設されたのは
ベトナム初のケースで、今後裾野産業の誘致が必要なベトナムにとって
意義のあるプロジェクトといえるでしょう。
件数(各年 12
■不動産投資が好調、製造業では機械、IT・電子、繊維・衣類中心
近年、ダナンへの外国投資で注目すべきポイントは
不動産投資案件が多いことです。
具体的には高層オフィス・マンションビル、リゾート開発などで、
それが投資額(認可ベース)で見ると全案件の 74.63%にも上ります。
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認可額(各年 12
実行額(各年 12
実行額(年ご
月末現在累計) 月末現在累計)
月末現在累計)
と)
2000
36
369,866
204,064
12,542
2001
37
222,529
169,659
10,298
2002
46
262,964
157,719
16,914
2003
56
313,970
155,492
27,260
2004
65
397,793
184,657
36,299
2005
80
501,561
212,133
54,324
2006
95
940,948
232,810
62,987
2007
121
1,741,511
328,197
74,210
2008
146
2,500,000
532,242
204,045
出所:ダナン統計総局
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注:2008 年の数字は暫定値。
そのため、投資国別で見るとトップ 3 は英領バージン諸島、韓国、米国の順となっています。
日本からの投資は投資額では全体の約 5%で、基本的に製造業がメインですが、近年ソフト開発も増えています。
ハノイやホーチミン市などの都市部では街中に投資できるスペース自体が少なくなっており、また土地の価格高騰が著しいのに対し、ダナンは今後の発
展が見込めるものの現状ではまだスペースもあり、価格も高騰していないため投資の含み益が期待できるのが魅力です。
■日本企業の投資現況
日本企業のダナンへの投資は、2005 年のマブチモーターの進出を契機に一気に加速しました。多くは製造業ですが、2006∼2007 年にかけてはソフト開発
や設計などの分野も増加し、その業種は年々多様化しています。なお、製造業(多くは軽工業)の投資先は、近年はホアカイン工業団地(第 2 フェーズ)
及びホアカム工業団地となっています。
またダナン市では現在、南接するクワンナム省と連携して日本からの投資促進を図っており、ダナン市内の工業団地のみならず、クワンナム省のディエ
ンナム・ディエンゴック工業団地(2008 年 11 月に INAX が進出)への投資誘致も積極的に行っています。
2008 年 10 月、ダナン日本商工会が発足しました。現在、ダナン市及び近郊省の 37 社が加盟しています。
■省市別競争力指数で初の第 1 位に
ダナン市は調査開始から 3 年目でビンズオン省を抜き、2008 年に初めて省市別競争力指数(PCI)で第 1 位となりました。世界的に経済が厳しい状況に置
かれている中で 2008 年の競争力指数ランキングでトップになることは、ダナン市が経済発展するために一歩踏み出す良い機会であり、投資家にとってベト
ナム国内で最も良い投資先であるというアピールにもなっています。
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JETROの統計(2010 年 3 月)による
アジア諸国での外国人向けレンタルハウスの1ヶ月の賃料
(アメリカドル)
ムンバイ
ダナン
ホーチミン
ハーノイ
バンコク
シンガポール
香港
上海
北京
ソウル
JETROの統計(2010年3月)によるアジア諸国のレンタルオフィス料金
ムンバイ
ダナン
ホーチミン
ハーノイ
バンコク
シンガポール
香港
上海
では一番高い、ソウルよりも高く北京とほぼ同じ料金。
北京
ホーチミンのレンタルオフィス料金は東南アジア(中国・インド・韓国を除く)
ソウル
(1平米/月)
(アメリカドル)
その次ハーノイやダナンでのレンタルオフィス料金も高スピードで上がっている。
しかし、JETROの調査によると今後の 5 年間東南アジアでの投資したい国はベトナム:58%、タイ:50%、フィリッピン:31%という順位が分かった。
特に、通信分野・ソフト開発分野・工業系分野においてはアジア諸国の中で一番展望がある国という順位に上った。
また、計画・投資大臣VO
HONG PHUC
の発表によるとベトナムは現在インフラ(高速道路・電車・新幹線・空港)には一番力を入れ、2015 年
までに全国のインフラ(道路整備・高速道路・空港整備及び新たに造る)を完成させるという目標を上げた。
そして、ベトナムの中で一番投資を呼びかけているのはダナンである。ダナンはインフラ整備の面ではベトナムの中で一番であり、在ベトナム日本大使館
代表も今後の 10 年間は日系企業をダナンに入れるという宣言をした。
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■ベトナム中部に集中する世界遺産
ダナンの魅力は、米誌『フォーブス』で世界の豪華なビーチの1つにも選ばれたダナンビーチを抜きに語ることはできません。白い砂浜のビーチは 70km 続き、1 年を
通じて太陽光が輝きます。また、中部のダラット(ベトナムの有名な避暑地)と呼ばれる高原観光地バナ(Ba Na)は年中涼しく、貴重希少な動植物が多く生息していま
す。ダナンのシンボルの1つでもある大理石からなる五行山には洞窟寺院や眺望の美しい展望台などがあり、ふもとの大理石彫刻村では 100 人もの職人が腕を競っ
ています。 また、ベトナムに 5 つある世界遺産のうちの 4 つ(フエ、ホイアン、ミソン、フォンニャ・ケーバン)がベトナム中部に集中しており、それらの観光の拠点となる
のがダナンです。
フエ(Hue): フエは、かつてのグエン(Nguyen)王朝の都として知られています。北京の紫禁城にならって建造され 1945 年の王朝終焉まで使用されていた王宮や、
代々の皇帝廟、60 年代反政府運動の拠点となったティエン・ムー寺など多くの観光名所があります。
ホイアン(Hoi An): ホイアンは、15∼19 世紀にかけて東西貿易の拠点でした。18 世紀からの木造の町並みは、東南アジア随一です。朱印船貿易の時代はホイア
ンに数百人の日本人が住む日本人町があり、現在でも日本人の墓(日本の方向に向かって建てられた谷弥次郎兵衛の墓)や「日本橋」など、日本とのつながりを示す
多くの建造物が残されています。
ミソン遺跡(My Son): チャンパ王国の聖地がこのミソン遺跡です。17 世紀の王国滅亡後、ベトナム戦争時の米軍爆撃により大きく破解されましたが、8∼13 世紀
に建築されたレンガ造り、石造りのヒンズー今日寺院が数多く残されています。05 年には、日本政府の無償援助による遺跡を紹介する博物館「サイトミュージアム」が
遺跡近くに完成しました。
フォンニャ・ケーバン国立公園(Phong Nha Ke Bang): ベトナムで 5 番目の世界遺産に指定されたこの国立公園は、貴重・希少な動植物が数多く生息する国内
最大級の原始林や、石灰岩からなる 300 以上の洞窟群などからなり、エコツーリズムスポットとして高い関心が寄せられています。フォンニャ(風の牙の意)洞では、
圧倒的な存在感の鍾乳石、横穴で見られる鳥や魚の変種、古代チャムの祭壇などを見ることができます。
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ダナンの工業団地のひとつ
ダナンのホアカイン工業団地の中にあり、リース用工場
を製造しリースしている(DAIKU)、人事・労務・経理・
法務・資材・物流などの各種サービス有り
-----アイ電子工業 65%とダナン工業団地開発公社-35%
と合併で設立・運営----
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ダナン港
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