赤十字国際ニュース 日本赤十字社 事業局国際部 〒105-8521 東京都港区芝大門 1-1-3 電話:03-3437-7087 FAX:03-3435-8509 E-mail:[email protected] URL:http://www.jrc.or.jp/ 2009 年 第 41 号 2009 年 10 月 9 日 ( 通巻 第 767 号 ) (速報 2) インド:洪水 ~日本赤十字社は当面 200 万円の支援を決定~ 先月末以来、集中豪雨に見舞われていたインド南部のカルナタカ州とアンドラ・プラデ シュ州で大規模な洪水が発生、過去百年で最悪と言われる被害が発生しています。 国際赤十字によると両州ではこれまでに 355 人が死亡、410 万人が被災、家畜の被害は 1,659 頭、28 万 2,223 ヘクタールの田畑が被害を受けました。 インド赤十字社は国際赤十字の支援を受けて、被害状況の調査と救援活動を続けていま す。 ■ 被害状況 アンドラ・パラデシュ州では、1 万 3,980 世帯の 家屋が全壊し、4 万人以上が避難を余儀なくされて います。今なお多くの人々が行方不明となっている ため、被害状況が明らかになるにつれ、死亡者数は さらに増加するものと予測されます。 カルナタカ州ではすべてのダムが満水状態で、ア ンドラ・プラデシュ州へ続く河川も大幅に増水して います。同州 589 の救援センターでは 17 万 7,000 もの人々が避難生活を余儀なくされています。さら に、最も被害の大きかったビジャプール郡では 17 の村が孤立状態にあり、1 万人以上の人々が路上で の生活を強いられています。 ほかに、インド中西部のマハラシュトラ州、北東 部のビハール州、オリッサ州、ゴア州のいくつかの 郡も洪水の被害を受けています。 ビハール州 オリッサ州 マハラシュートラ州 アンドラ・ プラデシュ州 カルナタカ州 ■ 赤十字による救援活動 インド赤十字社は政府の物資支援パートナーとして正式に指名を受け、カルナタカとア ンドラ・プラデシュ両州で救援活動にあたっています。 インド赤十字社はこれまでに、あらかじめ備蓄しておいた 2,260 万円相当の支援物資を 被災地へ緊急輸送したほか、災害対策本部を設置して被災地からの情報収集と被災者救援 を行っています。今後は浄水設備(5,000 リットル/時を処理)の配備と衛生状況の悪化が 懸念される避難所での衛生教育を行う予定です。 アンドラ・プラデシュ州支部に輸送された支援物資は以下のとおりです。これらは被災 地の赤十字ボランティアらと協力して被災者に直接配付される予定です。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 蚊帳 男性が着用する腰布 防水シート ベッドシーツ 綿製毛布 タオル サリー(女性用衣類) キッチンセット プラスチック製バケツ キッチンコンロ 5,000 枚 5,000 枚 5,000 枚 5,000 枚 5,000 枚 5,000 枚 5,000 枚 5,000 セット 2,000 個 2,500 個 © 日本赤十字社 インド赤十字社による避難所での支援 カルナタカ州支部は被害調査を行っている準州支部と連絡 を密に取り合いながら、郡の当局と協力して活動を展開しています。これまでにベッドシ ーツと毛布の配付が完了した被災地では今後浄水剤、家庭用品、衣類、調理器具、バケツ、 ジェリー缶が必要とされており、同州は引き続き支援にあたる予定です。 国際赤十字はインド赤十字社の救援活動を支援するため、災害救援緊急基金から約 455 万円を拠出しました。また、インド赤十字社の被災地でのニーズ調査や救援活動を支援し ていきます。 ■ 日本赤十字社の対応 日本赤十字社は、国際赤十字による支援活動の決定を受け、これらの活動を支援するた め、200 万円の資金援助を決定しました。さらに、被災状況調査の結果により今後更なる国 際的な支援要請がされた場合に備え、対応を検討しています。 今年は「赤十字思想誕生 150 周年」 「Our world. Your move」を世界のスローガンに。 赤十字の創設者アンリー・デュナンが 1859 年、イタリア・ソルフェリーノの戦いで敵味方の区別なく傷ついた兵士を 助けてから 150 年。2009 年は「赤十字思想誕生 150 周年」を記念し、日本を含む 186 の国と地域の赤十字が「Our world. Your move」をスローガンに、一人ひとりが今日のデュナンとなって行動を起こそうと呼びかけます。世界赤十 字デーの 5 月 8 日に発売された記念切手をはじめ、さまざまな活動を展開していきます。
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