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「Flow状態時の脳機能の測定:近赤外線分光法を用いて」
「外傷性脳損傷(TBI)患者の無関連聴覚刺激に対する
能動的制御:近赤外線分光法を用いて」
電極位置と測定領域
課題:無関連聴覚刺激ありPASAT(2秒呈示)
黄:前頭極領域
(FPA)
青:腹外側前頭前野領域
(VLPFC)
電極位置と測定領域
緑:背外側前頭前野領域
(DLPFC)
結果(脳活動)
酸素化ヘモグロビンの濃度変化
Flow状態時
健常群
TBI群
退屈状態時
ゲーム課題中における脳の酸素化Hbの濃度変化を測定しまし
た。結果、退屈な課題を実施している時は前頭葉全体の賦活が
低下したのに対し、Flow状態(没頭状態)時は腹外側前頭前野
(VLPFC:下前頭回と外側眼窩前頭皮質の複合領域)が賦活する
ことを示しました。
PASAT遂行時(無関連聴覚刺激なし、あり)におけるTBI患者と健常者
の脳活動を測定しました。結果、刺激なしでは健常群で広範な賦活
がみられるも、TBI群では限局的な賦活となりました。また、刺激あり
では健常群でのみ右前頭前野が賦活することを示しました。