どうしても欲しいと思うなら予算なんか気にせず買ってしまえ！資金計画はあきらめを見つける作業とも言えるとお伝えしました。あなたが資金計画をした結果、マイホーム購入に使える予算が諸費用も込で3000万円だったとしましょう。でも、本当に欲しいと思える土地や家を建てた場合、どれだけハウスメーカーや工務店を選んでも、諸費用を節約しても3500万円や4000万円かかるとわかった場合、どうすればいいでしょうか？住宅ローンの審査に通るなら買ってしまおう！どうしても手に入れたい、住みたい！と思えるマイホームを買ったら予算オーバーしてしまう。そんな時は予算なんか気にせずに買ってしまえばいいです。キャッシュフロー表を作成して計算した予算は、今や今の延長線上から得られる収入で考えた予算のはずです。ということは、先々で得られる収入が増えれば予算オーバーではなくなります。収入を増やすなんて難しいと思われているかもしれませんが、このご時世、真剣に収入を増やしたい！と思えば収入を増やす手段なんていくらでも見つかるはずです。転職や独立開業もそうですし、奥さんが専業主婦なら働きに出る、副業をするのも1つです。副業にも色んな種類があります。インターネットを上手に使えば自宅にいながら子育てをしながらでも収入を増やすことは出来ます。「収入を増やすなんて私には絶対にムリだ！」と思われるなら、欲しいマイホームや生活、人生のほうをあきらめればいいでしょう。そもそも、今あなたが得ている収入や、収入を増やすのは難しいというのは単なる思い込みに過ぎません。その思い込みを捨てることができれば収入を増やすことはそう難しくないでしょう。私にはつわりなど、大変な思いをしながら子どもを10ヶ月もお腹の中で育てて、死ぬほど痛い思いをして出産するという方が何十倍も難しいことのように思えます。何を選ぶかはあなたの自由です。気づいて欲しいのは「今の仕事を辞めたり収入を増やしたりしたら殺す」と誰かに拳銃を持って脅されているということはないということです。ただ、どうしてもすぐには変えられない現実的な問題はあります。それは住宅ローンの審査です。いくら「この家が欲しい！」と思っていても住宅ローンの審査に通らなければ買うことは出来ません。その場合、収入を増やしてから再チャレンジするか、どうしても今すぐ欲しいなら土地や家の金額を落として住宅ローンの審査に通すという選択になります。しかし、住宅ローンの審査に通るなら思い切って買ってみるといいでしょう。どうしてもあなたが欲しいと思うものであれば、お金は後でついてきますから。 私がちゃんと資金計画をして家を買っていたらこうなっていたどうしても欲しいなら、予算オーバーして家を買うのも1つの選択肢です。私が家を買った時も今から考えれば完全に予算オーバーしていました。では、私が家を買った時にキャッシュフロー表を作ってしっかりと資金計画をしていたらこうなっていただろうなというのをお話します。今の家には住んでおらず、夫婦げんかは起きなかったキャッシュフロー表を作った段階で、これから子どもが生まれると住宅ローン返済がムリだということがわかります。そこで、今住んでいる2990万円の家を買うことは諦めたでしょう。問題なく支払っていける住宅ローンの返済額を計算して、おそらく諸費用込み2300万円程度に抑えたはずです。月額の住宅ローン返済も3万円くらいなり、例え奥さんが体調不良で仕事を辞めたとしても何とか払っていける金額に収まっていたと思います。むしろ、金銭的な余裕があると気持ちにも余裕が生まれるので奥さんが体調不良で仕事をやめることはなかったかもしれません。ずっとサラリーマンだった私が当時もらっていた収入でも、夫婦二人で働いて住宅ローンの返済額が無理ない金額であれば子どもが生まれても問題なかったと思います。そのため、収入を増やさなければいけない理由はありません。独立なんてリスクの高いことなんかせず、与えられた仕事をそこそこ頑張っていればそれなりの人生になったと思います。もちろん、この本が生まれることもなかったでしょう。私は欲しいと思ったものを、奥さんは専業主婦の生活を手に入れることはなかった今私は、ものすごく収入があるわけではありませんが、欲しいと思ったものはあまり値段を気にせず買えるし、やりたいと思ったことはできるくらい金銭的に余裕があります。体調が悪い奥さんをムリに働かせることもありません。しかし、家を買った時にしっかりと資金計画をして無難な買い物をしていたら、そうはならなかったでしょう。限られた収入の中でどうやって節約していこうかという生活をしていたはずです。生活に安心感はあったかもしれませんが、本当に送りたい人生を送ることはできなかったでしょう。予算オーバーのマイホーム購入をしても、決して暗い将来を迎えるわけではありません。欲しいと思うものはなんでも手に入れられる明らかに予算オーバーだとわかっているのに、そのままマイホーム購入に踏み切るのは勇気が必要かもしれません。しかし、信じられないかもしれませんがあなたが本当に欲しいと思ったものであれば、なんでも手に入れられるし、どんななりたいものにもなれます。これについて書かれている本は書店を探すといくらでも見つかるので読んで見られるといいでしょう。私もたくさん読みました。私が、欲しい物や現実を手に入れるためにどんなことをしているのか紹介します。欲しいものや将来像を具体的にする欲しいものは具体的にして下さい。例えば土地であれば何坪以上で地域はどこ、値段はこれくらいという条件を具体的にします。車であれば車種やグレードまで指定します。期限を決めるその物や現実を手に入れたいのはいつなのかを決めます。欲しいものや将来像をイメージし続ける例えば、欲しいものがマイホームなら手に入れたいマイホームやそこで暮らしている様子をありありとイメージします。車であればその車に乗ってドライブをしている様子などをイメージするといいでしょう。やがて現実になります。欲しい物や状態を手に入れるためにどうすべきかを考えず、自分を信じてひらめいたことをやる欲しいものや状態を思い浮かべた時に「どうやったら手に入るだろうか？」ということを考えがちですが、それはあまりオススメしません。それよりも、突然ひらめいたアイデアを実行するほうがいいでしょう。よく考えないで行動することに勇気が必要かもしれませんが、自分を信じてやってみてください。きっとうまくいくはずです。私が家を買ったのもファイナンシャルプランナーをやろうと思ったのも、全部ひらめいたまま行動した結果でした。途中苦労することはありましたが、全部うまくいっています。「お金が欲しい」と思ってはいけない欲しいと思ったものは何でも手に入ります。色んな本を読んでみるとそれは最近、量子物理学という科学でも解明されているようです。思ったことが現実になるようです。そのため、「お金がほしい」という思ってはいけません。欲しいというのは、「十分持っていない」ということの裏返しなので、「お金を十分持っていない」という現実を作り続けます。そうではなく、たとえ今あまりお金を持っていなくても「お金は十分にある」と思い続ければ、それが現実になります。お金以外でも、時間や物でも同様です。欲しい状態があれば、すでにそうなっているものとして振る舞って下さい。 私が家を手に入れる1年半前は年収150万円の派遣社員でしたそれでは、欲しいものが手に入る、思ったことが現実になるということを私の体験を元にしてお話していきます。私が今現在住んでいる家を手に入れる1年半前までは、年収150万円の派遣社員でした。それだけではなく、貯金もなく、専門学校を途中で辞めたので学歴は高卒、資格もなく、奨学金の返済が毎月23,000円あるという決していい環境ではありませんでした。友達の集まりで、家を買うことを宣言するそんな状況にもかかわらず、私は友達と集まって遊んでいる中で「俺は家を買う。」と宣言したのです。当時の状況からはどう考えてもムリなことでした。あなたがその場にいたとしても、絶対ムリだと思ったでしょう。しかし、1年半後、私は今住んでいる家を手に入れたのです。偶然が積み重なり、月収50万円を達成家を買うと宣言して以来、このまま派遣社員ではいけない、学歴がないのでなんとか資格でもとって就職に有利になるようにとファイナンシャルプランナーの資格の勉強をしていた私はあることに気が付きました。母親が年金をもらうことが出来ないということです。年金をもらうためには25年以上支払う必要がありますが、母親は事情があって払えていませんでしたし、これから払ったところでもらえないか、もらえても毎月貰える金額は最低の4万円程度になるということに気づいたのです。そこで私は、自分が結婚して家庭を持つ＋母親を養うためには毎月50万円くらいはないと厳しいだろうと考えました。そして、月々50万円貰える仕事が欲しいと願いました。退路を断つつもりで、次の仕事も決まっていないのに派遣社員の仕事を辞め、新しい仕事を探しました。ファイナンシャルプランナー2級の資格を取ったので、知識を活かせる仕事をしたいと思い、住宅関連や金融関係の会社に応募するも、高卒、職歴なしが引っかかって軒並みダメでした。しかし、東京海上日動の代理店研修生の面接に行った時に、面接をしてくれた人が私の事を気に入ってくれ、採用してくれました。本来25歳からしか採用しないし、営業経験がないので不採用にしろという上司を説得してくれて、特別に採用してもらいました。その後も偶然としか思えないようなことが重なり、採用されてから2年後には月収50万円を達成していました。もちろん、私自身も努力はしましたが、誰かが願いを叶えてくれたとしか思えないようなことがたくさん起こって今の私があると思っています。もし、人生が思った通りにならないのなら、私は未だに派遣社員をして今の奥さんからも愛想を尽かされて、テレビやパソコンの画面を見て一人寂しく愚痴をこぼす様な人生になっていたでしょう。失敗マイホーム購入のおかげで今の私がある私が今住んでいる家は夏暑いし冬は座っているだけで腰痛になるくらい寒いです。また、隣人にも変わった人がいて、何度か警察沙汰になるくらい周りの環境も悪いです。さらには、住宅ローンを支払えなくなりかけて離婚寸前までに至りました。こういう面を見ると、私のマイホーム購入は失敗だったと思います。失敗や苦労を人に伝えたいと思った私が今、マイホーム購入専門のファイナンシャルプランナーとして、沢山の人から相談を受けたり、この本を執筆してあなたに読んでいただいているのも、全てはマイホーム購入に失敗したおかげだと言えます。私がきちんと資金計画をしてしっかり情報を集めて、見事にマイホーム購入に成功していたら、マイホーム購入で失敗して苦しい思いをする人を救いたいと思うことはなかったでしょう。住宅ローンを払えなくなりかけた時は確かにキツかったですが、「なんとか払っていかないといけない！」と努力した結果、収入を大きく増やすことが出来ました。欲しい物をあきらめるという選択をしなくていい状態を手に入れることができたのです。こういう面を見ると、あの時「家が欲しい！」という直感に従うがままマイホーム購入をして本当に良かったなと思えます。失敗なんてない。人の目を気にせず自分がやりたいようにやろうなにか良くないこと、都合が悪いことを起こしてしまった時に、それを失敗だと思うと失敗になります。良くないことばかりに目線をやる、意識してしまうと失敗になります。私の例だと、高い金額で住みづらい家を買ってしまったということばかり意識してしまうと、失敗だったで終わってしまいます。しかし、その経験から得られたことを何かに活かすことができれば、その体験は失敗ではなく成功への過程になります。あなたが身の丈を超えたマイホーム購入をしようとすると、親だったり友達もしくはファイナンシャルプランナーなどから「やめておいたほうがいいんじゃないか？」と言われることもあるでしょう。そんな時は、自分はどうしたいのか？で決めて下さい。あなたの人生ですから、あなたのやりたいようにするのが1番です。それに、まだ失敗だと決まったわけでもありません。どんな状況になってもあなたが失敗だと思わなければそれは失敗ではありません。自分を信じて、自分のやりたいようにやってみてください。「今」の延長線上にあなたが送りたい人生はありますか？第3章のキャッシュフロー表作成のところで、「お金が無限にあったら」という前提で作って下さいとしたのは、今の延長線上であなたが送りたい人生を送れるかどうかを確認するためです。もし、今やっている仕事が最高に楽しくて、得られている収入で欲しい物もやりたいことも全部できるということであれば、そのままの人生を送られるといいと思います。もし、このままだと何かをあきらめないといけないとすれば、、、やりたいことや欲しい物を全部盛り込んだキャッシュフロー表を作成して、それが赤字になるようであれば、やりたいことや欲しい物をあきらめるのか、全て実現できるように収入を増やすのかのどちらかになります。「収入を増やせばいいのはわかるけど、うちの旦那は甲斐性がないからだめだわ。」と思いたくなるかもしれません。しかし、収入を増やすのはご主人でないといけないことはありません。奥さんのほうが働きに出たり、転職したり昇進を狙ったり、独立開業して収入を増やすことだってできます。それに、甲斐性がない旦那ならさっさと離婚して、自分一人でバリバリ働いたほうが収入は多くなるかもしれません。実際、私の相談者さんの中にもシングルマザーでもかなり収入があって、立派に家を建てている人もいます。収入を増やす道を選ぶなら、自分の望むようにキャッシュフロー表を書き換えてみる今の収入で、自分の送りたい人生を送ることが出来ないなら、いくらあれば欲しいものややりたいことが全部できるでしょうか？調べてみましょう。やり方は簡単です。収入の数字を好きな様に書き換えて、キャッシュフロー表が赤字にならないように、余裕を持って老後を迎えるようにするだけです。欲しいものや欲しい状態を手に入れるためには、それを具体的にしなければいけません。キャッシュフロー表を書き換えれば、あなたが欲しい収入がいくらなのか分かります。後は、それが手に入っているあなたの姿をイメージし続けること、すでに手に入ったように振る舞うことと、ひらめいたことを何も考えずやりましょう。そうしていると、欲しい収入が手に入るようになります。もう1つ便利なものを使いましょう。それは、「やらなければいけない状況」です。それだけの収入を得る必要性を作るのです。そのために、まずはあなたが欲しいと思うマイホームを金額を気にせずに買ってみてください。金額が高いと、収入を増やさなければ住宅ローンを返せなくなってしまいます。そうなった時の火事場のクソ力を使いましょう。ただし、金額は住宅ローンの審査が通る範囲で。