広島・中小会社の 会社法活用実態調査

広島・中小会社の
会社法活用実態調査 PartⅡ
法律学科 ユニークな教育プロジェクト
ゼミ・フィールドワークショッププロジェクト
田邉ゼミ
発表担当
市本 金清 川下
久保 種子
ゼミメンバー
• 石崎卓也
• 市本笑子
• 今宮 彩
• 大雲剣史
• 小倉翔平
• 重西早希
• 加嶋真行
• 金清 舞
• 川下弘晶
• 久保夢子
• 坂本由奈
• 新谷京一郎
• 多田羅由朗
• 種子美沙紀
• 濵本早織
• 寳專裕太
• 前久智美
• 松浦怜子
• 村戸元暉
• 安井久美子
• 吉村愛子
計21名
はじめに
• 目的
・会社法の実態状況を広島の専門家の方々が
どのように捉えているのか
・実務上でどの程度会社法に関わっているのか
• 対象
弁護士、司法書士、公認会計士、税理士
• 調査方法
・事務所に訪問し、インタビュー
・アンケート
活動プロセス
•
•
•
•
6月
7月
8月
9月
• 10月
• 11月
• 12月
事前学習
〃
法律専門家(司法書士) 訪問インタビュー
ゼミ合宿(アンケート作成)
アンケート送付
法律専門家(弁護士、公認会計士、税理士)
訪問インタビュー
アンケート回収
統計
統計・分析
分析・報告書作成
アンケートについて
• アンケートの手法
HPから無作為に抽出
作成したアンケートを送付
無記名回答方式
• 実施期間
2011年9月~10月
アンケートについて
情報源
依頼数
回収数
(回収率)
弁護士
広島弁護士会
HP
150通
26通
(17.3%)
司法書士
司法書士会
HP
200通
93通
(46.5%)
公認会計士
iタウンHP
50通
26通
(52.0%)
税理士
iタウンHP
100通
57通
(57.0%)
アンケート結果~今日の報告主題~
• 弁護士
・種類株式の利用
・会社法の制度利用のための施策
• 司法書士
・譲渡制限株式
・会社と司法書士の連携
・会計監査人と会計参与の認知度について
• 公認会計士
・会計監査人の設置
• 税理士
・会計参与の設置
アンケート結果~弁護士~
Q.種類株式の利用が少ない理由
選択肢
回答数
※構成比
制度を知らない
10
50.0%
同族株主が出資者で所有と経営が一致している
10
50.0%
経営上のメリットがない
7
35.0%
管理不能や費用増大につながる
4
20.0%
無回答
6
30.0%
0.00%
制度を知らない
同族株主が出資者で所有と経営が一致している
経営上のメリットがない
管理不能や費用増大につながる
無回答
20.00%
40.00%
(複数回答有)
※回答者総数に対する
各回答の比率を示す
60.00%
アンケート結果~弁護士~
Q.種類株式の利用が少ない理由
0.00%
20.00%
40.00%
60.00%
制度を知らない
50.00%
同族株主が出資者で所有と経営が一致している
50.00%
経営上のメリットがない
管理不能や費用増大につながる
無回答
35.00%
20.00%
30.00%
企業側が種類株式の発行を躊躇する点
・発行する必要性
アンケート結果~弁護士~
Q.中小企業が会社法の制度を使いこなせるようになるための施策
選択肢
回答数
※構成比
弁護士会等によるセミナー
5
29.4%
行政機関による法律情報提供
8
47.1%
法知識に長けた人材を会社が確保
2
11.8%
その他
5
29.4%
無回答
9
52.9%
0.00%
20.00%
弁護士会等によるセミナー
(複数回答有)
※回答者総数に対する
各回答の比率を示す
40.00%
29.40%
行政機関による法律情報提供
法知識に長けた人材を会社が確保
その他
無回答
60.00%
47.10%
11.80%
29.40%
52.90%
アンケート結果~弁護士~
Q.中小企業が会社法の制度を使いこなせるようになるための施策
0.00%
20.00%
弁護士会等によるセミナー
40.00%
29.40%
行政機関による法律情報提供
法知識に長けた人材を会社が確保
その他
無回答
60.00%
47.10%
11.80%
29.40%
52.90%
・専門家による法律情報提供の機会をこれまでより多く設ける
→会社法制度を有効に活用できるようになる中小企業が増える
・中小企業は制度を変える必要性やメリットを感じていない
→積極的に制度を利用する意思がない
アンケート結果~弁護士~
Q.会社法で中小企業が利用したほうがよい会社法の制度
選択肢
回答数
※構成比
種類株式を使う
7
20.6%
取締役の任期を延長する
6
17.6%
取締役会をなくす
5
14.7%
取締役の定員を削減して名目的取締役を廃する
5
会計監査人を置く
1
15% (複数回答有)
2.9%
会計参与を置く
0
0.0% ※回答者総数に対する
その他
0
0.0%
無回答
10
29.4%
0.00%
種類株式を使う
取締役の任期を延長する
取締役会をなくす
取締役の定員を削減して名目的取締役を廃する
会計監査人を置く
会計参与を置く
その他
無回答
10.00%
20.00%
各回答の比率を示す
30.00%
アンケート結果~弁護士~
Q.中小企業が利用したほうがよい会社法の制度
0.00%
10.00%
20.00%
種類株式を使う
20.60%
取締役の任期を延長する
17.60%
取締役会をなくす
14.70%
取締役の定員を削減して名目的取締役を廃する
会計監査人を置く
15%
2.90%
会計参与を置く
0.00%
その他
0.00%
無回答
30.00%
29.40%
種類株式について
・議決権制限株式、取得条項付株式が多く挙げられていた
→企業経営を維持するため
制度について
・少数で経営を行うことが多い中小企業の経営実態に適した
変更をした方がよい
アンケート結果~司法書士~
Q.代表取締役に株式譲渡を承認させている理由
選択肢
回答数
構成比
手続きが複雑だから
37
39.8%
株式保有率が対等でないため
15
16.1%
全株式を代表取締役が保有しているから
16
17.2%
その他
22
23.7%
無回答
3
3.2%
93
100.0%
合計
3.2%
手続きが複雑だから
23.7%
39.8%
17.2%
株式保有率が対等でないた
め
全株式を代表取締役が保有
しているから
その他
無回答
16.1%
アンケート結果~司法書士~
Q.代表取締役に株式譲渡を承認させている理由
3.2%
手続きが複雑だから
23.7%
39.8%
17.2%
株式保有率が対等でないた
め
全株式を代表取締役が保有
しているから
その他
無回答
16.1%
・広島の中小企業ではワンマン経営の会社が多い
=代表取締役が1人で全株式を保有するため
取締役会や株主総会を開く必要性が無い
アンケート結果~司法書士~
Q.会社に対する連絡の有無
選択肢
人数
構成比
ある
76
81.7%
ない
14
15.1%
3
3.2%
93
100.0%
無回答
合計
ない
15.1%
無回答
3.2%
ある
81.7%
アンケート結果~司法書士~
Q.会社に対する連絡の有無
ない
15.1%
無回答
3.2%
ある
81.7%
記述回答例
「以前は任期が一律だったので連絡していたが、今は任
期が会社によって違うので管理していない」
→取締役・監査役の任期延長制度の影響
アンケート結果~司法書士~
Q.会計監査人制度と会計参与制度の認知度について
回答
回答数
構成比
問題である
4
4.3%
やや問題である
20
21.5%
あまり問題ではない
56
60.2%
問題ない
11
11.8%
無回答
2
2.2%
合計
93
100%
アンケート結果~司法書士~
Q.会計監査人制度と会計参与制度の認知度について
• 中小企業は家族経営または単独株主による経営が多い
→会計監査人や会計参与を依頼することは考えない
⇒昨年度と同様にあまり必要のない制度である
と考えられている
アンケート結果~公認会計士~
Q.会計監査人の設置数について
選択肢
回答数
構成比
①多い
0
0%
②妥当
4
15.4%
20
76.9%
2
7.7%
26
100.0%
③少ない
無回答
合計
7.7% 0.0%
15.4%
多い
妥当
少ない
無回答
n=26
76.9%
アンケート結果~公認会計士~
Q.会計監査人の設置数について
7.7% 0.0%
15.4%
多い
妥当
少ない
無回答
n=26
76.9%
「少ない」という回答の多さ
→中小企業に会計監査人をもっと普及してほしい
もっと普及できる
アンケート結果~公認会計士~
Q.設置数が少ない理由
選択肢(複数回答可)
回答数
①顧問より監査人の責任が重い
構成比(注1)
3
11.5%
11
42.3%
③監査役で足りる
5
19.2%
④重要性が低いから
7
26.9%
⑤その他
5
19.2%
②人件費の負担が重い
※回答者総数に対する
各回答の比率を示す
①顧問監査人より会計監査人
の責任のほうが思いから
11.5
42.3
19.2
1
(複数回答有)
②企業側の人件費の負担が
重くなるから
③監査役で足りているから
26.9
④会計監査人の重要性が低
いと感じられているから
19.2
⑤その他
7.7
無回答
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
アンケート結果~公認会計士~
Q.設置数が少ない理由
①顧問監査人より会計監査人
の責任のほうが思いから
11.5
42.3
19.2
1
②企業側の人件費の負担が
重くなるから
③監査役で足りているから
26.9
④会計監査人の重要性が低
いと感じられているから
19.2
⑤その他
7.7
無回答
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
その他
「中小企業には必要ないと思う」
「中小企業は内部統制が整備されておらず、試査による『監査』が成り立たない
と思われるため」
「責任が重く、報酬は低い」
会計監査人が普及しない要因
→会計監査人の設置による報酬負担が企業に重くのしかかる
アンケート結果~公認会計士~
Q.会計監査人を普及させるべきか否か
選択肢
11
4
構成比
42.3%
15.4%
③会計監査人を必須にすべきだと思う
0
0.0%
④中小企業に会計監査人は不要だと思う
8
30.8%
1
2
26
3.8%
7.7%
100.0%
①そう思う
②現状で十分である
⑤わからない
無回答
合計
人数
アンケート結果~公認会計士~
Q.会計監査人を普及させるべきか否か
会計監査人の普及よりも、その必要性について
→両極端な意見がある
アンケート結果~税理士~
Q.会計参与への依頼状況
選択肢
人数
構成比
1.現在会計参与をしている
3
5.3%
2.過去にしたことがある
0
0%
51
89.5%
4.依頼されたが断った
2
3.5%
5.無回答
1
1.8%
57
100%
3.依頼がなかった
合計
1.8%
3.5%
5.3%
現在会計参与をしている
依頼がなかった
依頼されたが断った
無回答
89.5%
アンケート結果~税理士~
Q.会計参与への依頼状況
1.8%
3.5%
5.3%
現在会計参与をしている
依頼がなかった
依頼されたが断った
無回答
89.5%
広島の税理士はほとんど会計参与を依頼されていない
アンケート結果~税理士~
Q.会計参与制度が今後、企業で普及するか
選択肢
すでに普及している
普及するために努力が必要
これ以上普及する見込みなし
わからない
無回答
合計
人数
0
24
15
15
3
57
構成比
0.0%
42.1%
26.3%
26.3%
5.3%
100.0%
5.3%
0.0%
すでに普及している
26.3%
42.1%
普及するために努力必
要
これ以上普及する見込
みなし
わからない
無回答
26.3%
アンケート結果~税理士~
Q.会計参与制度が今後、企業で普及するか
5.3%
0.0%
すでに普及している
26.3%
42.1%
普及するために努力必
要
これ以上普及する見込
みなし
わからない
無回答
26.3%
• 普及しない
・税理士側のリスクが高い
(EX.)会計参与をすることによって企業側の粉飾決算に加担してしまう
・業務内容の割に報酬が少ないため、税理士が会計参与の依頼を
引き受けたがらない
• 普及するためには努力が必要
・税理士側の責任の軽減
・企業に対する啓蒙活動
など
アンケート結果~税理士~
Q.企業はなぜ、会計参与を導入しないのか
選択肢
1.企業が会計参与制度を知らないから
2.コスト高になるから
3.企業が会計参与制度を必要としていないから
4.企業が内部情報を税理士に知られたくないから
5.顧問税理士と実質的な差がないから
6.税理士が広める努力をしてないから
7.その他
8.無回答
合計
人数
12
10
17
0
16
2
3
1
61
構成比
19.6%
16.5%
27.8%
0%
26.2%
3.4%
4.9%
1.6%
100%
1.企業が会計参与制度を知
らないから
2.コスト高にならないから
なるから
5% 2%
3.企業が会計参与制度を必
要としていないから
4.企業が内部情報を税理士
に知られたくないから
5.顧問税理士と実質的な差
がないから
6.税理士が広める努力をして
ないから
7.その他
20%
3%
16%
26%
0%
28%
8.無回答
アンケート結果~税理士~
Q.企業はなぜ、会計参与を導入しないのか
1.企業が会計参与制度を知
らないから
なるから
2.コスト高にならないから
5% 2%
3.企業が会計参与制度を必
要としていないから
4.企業が内部情報を税理士
に知られたくないから
5.顧問税理士と実質的な差
がないから
6.税理士が広める努力をして
ないから
7.その他
20%
3%
16%
26%
0%
28%
8.無回答
• 認知度の低さ
• 「不況」→企業が自分たちの経営で手一杯で法律ま
で手が回らない
• 顧問税理士がいる企業は十分
インタビューについて
• 8月31日
司法書士合同事務所エルファーム広島
• 9月20日
鯉城法律事務所
広島中央法律事務所
• 9月29日
田村博税理士事務所
• 9月30日
広島総合法律会計事務所
インタビューについて~公認会計士~
• 訪問日時
• 訪問場所
9月30日(金)
広島総合法律会計事務所
• 公認会計士・税理士 蔵田 修氏
• 公認会計士・税理士 黒木 敬氏
インタビューについて~公認会計士~
Q.会計監査人の必要性について
A.企業や法人の目的によって異なる
(例)県知事所轄(小中高など)→必要性を感じない
文科省所轄(大学など)→必要性を感じる
インタビューについて~公認会計士~
Q.会計監査人制度の普及について
A.より普及させるべき
(理由)第三者のチェックは重要
会社の透明性が高まる
銀行が会社に融資しやすくなる
⇒普及させるために会計監査人を
設置しないことへの罰則を設ける
まとめ
• 会社法の運用実態について
広島県の中小企業では、新会社法は中小企業
にあまり浸透していない
• 会社法改正によって設置できるようになった諸
制度は、中小企業にとっては関心を向ける対象
でない
→会社の規模によって細かく制度を分割した
法律を確立させること
→会社に罰則規定を設けるなどの改革が必要では
ないかということ
おわりに
• 学生では思いつかない視点からの考えや予想外
の返答により、会社法を実社会において考える
上で、とても勉強になった
• 自分が今まで知らなかった新しい知識を身につ
けることができる大変貴重な機会を経験するこ
とができた
ご清聴ありがとうございました