北方山草 12 (1994) 穂別町八│幡のマメ科植物ゲンゲ属 ( A s t r a g a l u s ) について 札幌市松井 洋 の時の状況及び経過については、 l 司氏に記 はじめに 1 9 9 3年 1月に会友から「湧別川に生育す 述をお願いする次第である o る力ラフトモメンヅlレの分布状況と形態的 (吉野博古記) 特徴について J (松井洋・林庚志、知床博物 3集. 1 9 9 1 )と題した報告書 館研究報告第 1 ゲンゲ属の観察 のコピーと現地で撮影したキラ-'Ij'・真を頂 メ科植物ゲンゲ属の生育している場所 7 いた。;f",は北海道にはカラフトモメンヅノレ i I .振支庁殺到J P lf 八幡、 i 立道秒、J l j I は北海道 H は向'lしていないと思っていたので、非常 市冠線にかかる八幡覆道のヒである。この に興味を覚えた。さらに、報告書より植生 いままで気にとめながら見過ごしていた穂 1 9 8 0年に竣工し、長さ 3 6 0m、高き 4.7m 、幅 4.5mあり、覆i 庄の天井には落石 時のクッションになるために深き 5 0C111 別町八峨覆道上のマメ科・ゲンゲ属 の砂地てや覆われている。西側の山手は蛇紋 ( A s ! r a g a l i 日)のt 直物と類似していることに 岩からなる崩壊地であり、覆i 宣の東側には 気が付いた。その八幡付近(標高 1 6 0m)の 鵡川が流れている環境である。この覆道天 自 制J Iは山手の蛇紋岩からなる崩壊 植生は、 i 井のほぼ中間地点の砂地に、目的のゲンゲ 地帯で、ゲンゲ属の生育地借までにエゾミ 属は 8株生育していた(写真、グラピア頁)。 ヤマトラノオ、カトウハコベ、イワウサギ 現地で観察した i 守のゲンゲ腐の特徴は、 シダなどの蛇紋岩地帯特有の純物が下降し : ( Eの色が黄色で比較的浪いこと、小業の先 ているところである。 端が 1 " 1でなく尖っていること、等J-' lの歯列 榎i l iは の状況、カラー写真の淡黄色の花姿を見て、 その後、会友の紹介で松井氏と初めて会 が長いこと、爽が緑色で細長いこと、全体 う機会が得られ、さらに詳ーしくカラフトモ に覆うもが内毛であることからカラフトモ メンヅ lレの生育について聞く11'ができた。 メンヅルでないことは明らかであった。さ その折りに私の気になっていたゲンゲ属の らに、 現地で当'したカラー写真を見せたところ、 C 1 1 1 とほぼ円形状に広がっていて、草丈は 彼もカラフトモメンヅノレと類似している事 平均 から関心を示し、花の l 咲く頃に是非観察に cmがそれぞれ 1本づつあった。外 i W Jの菜 行ってみようという事になった。 l び、長いもの は地表面をはうようにしてや' ‘番大きなゲンゲ属の株は、 3m 2 0 3 0cmで高〈伸びた菜が 5 0cmと 6 0 1 9 9 3年 7月 1 1日、数名の会員と│司行し 0cmからなる o 茎は葉柄の出てい で 1m 6 て、自生地でゲンゲ属の観祭を行った。そ るところより幾分曲がって伸びている。大 9ー
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