ご参考資料 Vol. 115 (対象期間:2015年10月12日~2015年10月23日) インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は、前日比3%を超える下落となった10月13日を除いてはおおむね インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は 前日比3%を超える下落とな た10月13日を除いてはおおむね 底堅い値動きで、対象期間を通して見ると1.4%の上昇となりました。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が22日に年内追加金融 緩和を示唆したことを受けて世界的な株高となったことも相場を押上げました。インドネシア10年国債利回りは小幅に上昇(価 格は下落)し、為替市場ではインドネシアルピア安円高となりました。 [株式市場] [株式市場]ジャカルタ総合指数の推移 4,000 主要銀行に対する資本規制強化の報道により銀行株が大幅安とな り、ジャカルタ総合指数は10月13日に前日比-3.2%となりました。同 指数は9月28日に終値ベースで年初来安値を付けた後、政府の経済 対策を受けて10月12日までに12 4%上昇しており、利益確定売りと 対策を受けて10月12日までに12.4%上昇しており、利益確定売りと いう側面もあったようです。金融セクター指数は13日に3.4%の大幅 安となりましたが、対象期間を通して見ると2.9%上昇しました。 3,000 [債券市場] (ポイント) 6,000 5 000 5,000 日付 終値 10月9日 4,589.34 10月16日 4,521.88 10月23日 4,653.15 週間騰落率 (前週末比) -1.5% 1.5% 2.9% インドネシア10年国債利回りは、9月29日につけた9.90%から10月12 日の8.57%まで大きく低下(価格は上昇)した後、小幅に上昇(価格 は下落)しました。一時8.80%を超える場面もありましたが、22日の ECBのドラギ総裁発言などを受けてルピア高が進む中で再び低下 し、8.68%で対象期間の取引を終えました。 2,000 1,000 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 出所:Bloomberg L L.P.のデ P のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。 [為替市場] 為替市場では、9月24日の100インドネシアルピア=0.804円から10月 9日の0.905円まで大幅に円安ルピア高が進んだ後にやや円高ルピ ア安に振れる展開となり、0.890円で対象期間の取引を終え、対象期 間を通して見ると対円で1.1%、対米ドルで1.5%のルピア安となりま した。 [債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移 25% 日付 利回り 20% 10月9日 10月16日 10月23日 8.62% 8.66% 8.68% 15% 変化幅 (前週末比) 0.04% 0.02% [ニュース] 世界銀行、インドネシアの経済対策を評価 10% 5% 0% 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 経済 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 [為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移 インドネシアルピア高円安 (円) 1.5 1.3 日付 為替レ ト 為替レート 10月9日 10月16日 10月23日 0.900 0.880 0.890 週間騰落率 (前週末比) -2.2% 1.1% 1.1 0.9 政治 インドネシア ルピア安 円高 0.7 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対 円レート) 世界銀行は10月22日に発表した「インドネシア・エコノミッ 世界銀行は 月 日に発表した「イ ドネシア ノミ ク・クォータリー」において、インドネシア政府が9月から相 次いで発表した経済対策を「規制による負担の軽減と事業 コストの低下に焦点を当てた」と評価し、「改革の効果的な 実行により、(インドネシア経済の)成長ペースが早まる」と 期待しています。当面のインドネシア経済については、中 国景気の減速や米国の利上げ観測などで厳しい状況にあ ることを認めつつも、政府によるインフラ投資加速などの 効果で、実質国内総生産(GDP)成長率は2015年に4.7% で底打ちし 2016年は5 3%に加速するとの見通しを示しま で底打ちし、2016年は5.3%に加速するとの見通しを示しま した。 ジョコ大統領、訪米を前に外資規制見直しを表明 インドネシアのジョコ大統領は10月25日からの訪米を前 に、外資規制を見直す意向を明らかにしました。インドネシ アは電子商取引などの分野で外資導入に意欲を示してお り、今回の大統領訪米でも、インドネシアの電子商取引会 社トコペディアのトップ等が同行する予定です。インドネシ ア政府は15日に最低賃金改定ルール透明化などの経済 対策第4弾、22日に不動産投資信託(REIT)への二重課税 の廃止や年内に資産を再評価した企業に対する減税など の第5弾を発表し、投資の拡大と成長率の引上げを図って います。今回の訪米が、インドネシア経済活性化につなが る成果を上げることができるのか注目されます。 英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開 しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。 1/2 ご参考資料 Vol.115(対象期間:2015年10月12日~2015年10月23日) [インドネシア基礎講座] 金融政策: 「金融緩和の余地が生じた」と緩和方向への転換姿勢示す インドネシア中央銀行(BI)は10月15日の金融政策決定会合で政策金利を7.50%に据置くとともに、会合後の声明文では インドネシア中央銀行(BI)は10月15日の金融政策決定会合で政策金利を7 50%に据置くとともに、会合後の声明文では「マクロ経済の安定 マクロ経済の安定 で、金融緩和の余地が生じた」と明言しました。金融政策を緩和方向に転換する姿勢を示した背景には、物価の安定や通貨の下げ止まりな どが挙げられます。インドネシアの消費者物価指数(CPI)上昇率は、ガソリンなど燃料価格が引上げられた昨年11月の翌12月に前年同月 比+8.36%まで加速しましたが、直近の9月には同+6.83%まで鈍化しています(図表1)。今年12月には昨年の燃料価格引上げの影響が剥落 することから、BIは2015年のCPI上昇率は前年比+4%を下回ると予想し、インフレ目標の+3~5%の達成に自信をみせています。為替市場 では、政府が相次いで発表した経済政策や米国の利上げ先送り観測などにより、対米ドルでインドネシアルピア高が大きく進みました(図表 2)。政府の経済対策に加えて、金融政策が緩和方向に転換されれば、インドネシアの経済成長率の押上げに働くものと期待されます。 (図表1)政策金利とCPI上昇率*(前年同月比)及び インフレ目標の推移(2014年10月~2015年10月) インフレ目標の推移(2014年10月 2015年10月) 10% 9% (図表2)インドネシアルピアの対米ドルレートの推移 (2015年7月1日~2015年10月23日) (2015年7月1日 2015年10月23日) (ルピア) CPI上昇率 2014年12月 8.36% 13,000 政策金利 2015年10月 7.50% 8% 13,500 7% 5% 14,500 4% 3% 2014年10月 インドネシアルピア高 米ドル安 14,000 2015年9月 票6.83% 6 83% 6% インフレ目標 2015年2月 2015年6月 ※左軸は逆目盛 15,000 7月1日 2015年10月 8月1日 9月1日 10月1日 (注)折れ線グラフは政策金利とCPI上昇率、面グラフはインフレ目標(2014年は3.5~ 5.5%、2015年は3~5%)を示す。*CPI上昇率は2015年9月まで。 出所:インドネシア中央銀行のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について 165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産 運用サービスを提供しています。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界 各国で業務を展開しています。 ●最終親会社グル プはいち早くアジアの成長性に着目し アジアでは14の国や地域で生命保険および ●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および 資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2014年 12月末現在、約4,960億ポンド(約92兆円、1ポンド=187.03円)に上ります。 アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて ■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い ます。 ■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ ジ ト 為替に対して ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目 ダメ タ ズ バリ シ テク カ 等複数の視点で分析 ポ ト リオを構築し ト タ リタ の最大化を目 指した運用を行います。 [当資料に関しご留意いただきたい事項] 当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が 株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融 商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使 十分な注意を払 作成し ますが 当社および株式会社 ナ シ リサ チ は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 151028(01) 2/2
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