ご参考資料 Vol. 75 (対象期間:2014年3月10日~2014年3月21日) イ ドネシ インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は、最大野党の大統領候補擁立発表を受けて急騰した後、イエレン 代表的株価指数 あるジ カ タ総合指数は 最大野党 大統領候補擁立発表を受け 急騰 た後 イ 米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて米国の早期利上げ観測が高まり急落しましたが、対象期間を通して見ると 小幅上昇となりました。10年国債利回りはほぼ横ばいで、為替市場では小幅のインドネシアルピア安となりました。大統領候補 擁立についてはニュース欄、選挙については2ページ目の基礎講座をご参照ください。 [株式市場]ジャカルタ総合指数の推移 (ポイント) 6,000 5 000 5,000 日付 終値 3月7日 3月14日 3月21日 4,685.89 4,878.64 4,700.22 [株式市場] セクター別では、大統領候補に擁立されたジャカルタ特別州のジョ コ・ウィドド知事が大統領になればインフラ投資が拡大するとの期 待から、建設・不動産セクターが対象期間中に5.3%上昇して値上 がり率トップとなりました 個別銘柄でも 不動産開発会社のリッ がり率トップとなりました。個別銘柄でも、不動産開発会社のリッ ポー・カラワチが対象期間中に15.6%上昇しました。 週間騰落率 (前週末比) 4.1% -3.7% 4,000 [債券市場] 3,000 経常赤字の縮小や物価の安定などを好感した債券高の流れが続 き、インドネシア10年国債の利回りは19日に一時およそ4ヵ月ぶりに 7.9%を割込みました。しかし、イエレンFRB議長の発言を受けて、 翌20日には一時8.1%を超えましたが、対象期間を通して見るとほ ぼ横ばいとなりました。 2,000 1,000 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 出所:Bloomberg L L.P.のデ P のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。 [為替市場] 為替市場では、ウィドド知事の大統領候補擁立が好感され、対米ド ルで一時およそ4ヵ月ぶりのインドネシアルピア高となりました。しか し、その後、イエレンFRB議長の発言を受けてドル高が進行し、イン ドネシアルピア安に転じました。対象期間を通して見ると対米ドルで は0.1%のルピア高、対円では0.6%のルピア安となりました。 [債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移 25% 20% 15% 日付 利回り 3月7日 3月14日 3月21日 8.07% 7.99% 8.07% 変化幅 (前週末比) -0.08% 0.08% [ニュース] ジャカルタ特別州知事、大統領候補に擁立される 10% 5% 0% 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 政治 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 [為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移 日付 為替レート 為替レ ト 1.5 3月7日 3月14日 0.900 0.894 週間騰落率 (前週末比) -0.7% 1.3 3月21日 0.895 0.1% インドネシアルピア高円安 (円) インドネシア中央銀行、政策金利を据置き 1.1 0.9 インドネシア ルピア安 円高 0.7 2006年12月 2008年12月 金融 2010年12月 総選挙の選挙運動解禁を2日後に控えた3月14日、インド ネシア国会の最大野党である闘争民主党は、ジャカルタ 特別州のジョコ・ウィドド知事(52歳)を大統領候補に擁立 することを宣言しました。「ジョコウィ」と呼ばれるウィドド氏 は世論調査での人気も高く、大統領の最有力候補と目さ れてきましたが、大統領選挙に立候補するか態度を明ら かにしていませんでした。選挙運動が解禁された16日の 日曜日、ウィドド氏は史跡などを回って国民に支持を訴え ました インドネシアの総選挙と大統領選挙については ました。インドネシアの総選挙と大統領選挙については、 2ページ目の基礎講座をご参照ください。 2012年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対 円レート) インドネシア中央銀行(BI)は3月13日の金融政策決定会 合で、政策金利を7.50%に据置きました。BIはインフレ圧 力の抑制と通貨の安定を目的に、昨年6月から11月まで に政策金利を5.75%から7.50%に引上げる金融引締めを 行ないました。その効果により、消費者物価指数(CPI)上 昇率は2月に前年同月比で8ヵ月ぶりの7%台に低下する とともに、昨年の通貨安の大きな要因であった経常赤字 は10-12月期に前四半期の半分以下に縮小しました。こ のような経済ファンダメンタルズの改善は、投資家の信頼 回復に大きく貢献しています。 英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開 しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。 1/2 ご参考資料 Vol.75(対象期間:2014年3月10日~2014年3月21日) [インドネシア基礎講座] 今年は選挙の年:4月に総選挙、7月に大統領選挙 今年のインドネシアは選挙の年で、国会議員を改選する総選挙が4月9日、大統領選挙が7月9日に行われます。いずれの選挙も国民の直接 選挙です 前回2009年の総選挙では 民主党が148議席を獲得し それまでの第1党のゴルカル党を抑えて第1党に躍進しました(図表1) 大 選挙です。前回2009年の総選挙では、民主党が148議席を獲得し、それまでの第1党のゴルカル党を抑えて第1党に躍進しました(図表1)。大 統領選挙では、ユドヨノ候補が60%を上回る得票を得て、闘争民主党のメガワティ候補(スカルノ初代大統領の長女で、2001年から2004年ま での大統領)とゴルカル党のユスフ・カラ候補を破って再選しました(図表2)。現在のユドヨノ政権の与党は、大統領選挙でユドヨノ候補を支持 した民主党など5政党に、ゴルカル党が加わった6政党です。大統領の3選は憲法で禁止されており、ユドヨノ大統領の後任にどのような人物 が就くのか注目されています。現時点では、闘争民主党が3月14日に大統領候補への擁立を発表したジャカルタ特別州のジョコ・ウィドド知事 が最有力候補と目されており、当選すればインフラ投資の拡大など市場が好感する政策を実行すると期待されています。 (図表1)2009年インドネシア総選挙獲得議席数 (総議席数:560、赤は与党を示す) (図表2)2009年インドネシア大統領選挙得票率 (赤は当選者を示す) ハヌラ 17 グリンドラ 26 ユスフ・カラ 12.41% 闘争民主 94 民主 148 メガワティ 26 79% 26.79% 民族覚醒 31 開発統一 35 国民信託 45 ユドヨノ 60.80% ゴルカル 107 福祉正義 57 四捨五入の関係上、合計値が100%にならないことがあります。 出所 上記の図表はいずれも インドネシア統計局「インドネシア統計年報2013年 のデ タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成 出所:上記の図表はいずれも、インドネシア統計局「インドネシア統計年報2013年」のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について 160年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産 運用サービスを提供しています。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界 各国で業務を展開しています。 ●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および 最終親会社グ 早 成長性 着目 、 国 域 命保険お 資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2013年 6月末現在、約4,270億ポンド(約64兆円、1ポンド=150.30円)に上ります。 アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて ■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い ます。 ■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目 指した運用を行います。 [当資料に関しご留意いただきたい事項] 当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が 株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融 商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使 十分な注意を払 作成し ますが 当社および株式会社 ナ シ リサ チ は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 140326(02) 2/2
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