イーストスプリング・インドネシア・バイウィークリー Vol.109を発行しました。

ご参考資料
Vol. 109
(対象期間:2015年7月13日~2015年7月24日)
インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は、欧州連合(EU)がギリシャへの金融支援再開に合意したことを受
イ
ドネシ
代表的株価指数 あるジ カ タ総合指数は 欧州連合( )がギリシ
金融支援再開に合意した とを受
けて上昇した後、商品価格の下落や政府が消費財への輸入関税の引上げを決めたことなどが重石となり、対象期間を通して
見ると小幅に下落しました。インドネシア10年国債利回りは低下(価格は上昇)しました。為替市場では、米ドル高インドネシア
ルピア安が進みましたが、対円では小幅のルピア高となりました。
[株式市場]ジャカルタ総合指数の推移
[株式市場]
週間騰落率
(前週末比)
0.2%
-0.3%
3,000
商品価格の下落が続く中、セクター別では鉱業が対象期間中に
4.8%下落して最大の値下がり率となり、個別銘柄でも石炭会社のタ
ンバン・バツバラ・ブキット・アサムとアダロ・エナジーがそれぞれ、
12.8%安および11.8%安、鉱山会社のヴァーレ・インドネシアが7.9%
安となるなど、資源関連株の下落が目立ちました。代表的な国際商
品先物指数であるCRB指数は対象期間中に6.1%(米ドルベース)下
落し、2009年3月以来の低水準となりました。
2,000
[債券市場]
(ポイント)
6,000
5 000
5,000
4,000
日付
終値
7月10日 4,859.03
7月15日 4,869.85
7月15日*
7月24日 4,856.60
* 7月16日から21日までは、
祝日のため休場。
インドネシア10年国債利回りは、おおむね8.2%台の狭いレンジでの
1,000
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 動きとなり、対象期間を通して見ると小幅に低下(価格は上昇)しまし
た。インドネシア政府がユーロ建ての国債を発行したことについては
出所:Bloomberg L
L.P.のデ
P のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成。
ニュース欄をご参照ください。
上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。
[債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移
25%
20%
15%
日付
利回り
7月10日
7月17日
7月24日
8.33%
8.24%
8.26%
[為替市場]
変化幅
(前週末比)
-0.09%
0.02%
米国の堅調な経済指標を受けて早期利上げ観測が高まる中、対米
ドルでインドネシアルピアは対象期間中に-1.3%となり、およそ17年
ぶりの水準のルピア安となりました。一方、対円では+0.1%と小幅の
ルピア高となりました。
[ニュース]
10%
経常赤字、対GDP比2.5%以下に低下の見通し
5%
0%
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。
経済
[為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移
インドネシアルピア高円安
(円)
1.5
1.3
週間騰落率
日付 為替レ
為替レート
ト
(前週末比)
7月10日
0.920
7月17日
0.929
1.0%
7月24日
0.921
-0.9%
1.1
0.9
インドネシア中央銀行(BI)のアグス総裁は7月22日、経常
赤字の対国内総生産(GDP)比が昨年の2.86%から今年
は2.5%以下に低下するとの見通しを示しました。2013年
の夏、米国の量的緩和縮小観測で新興国の金融市場が
動揺する中、インドネシアは経常赤字の拡大により、通
貨、株、債券のトリプル安に見舞われました。米国の利上
げが警戒される中、経常赤字の減少はインドネシアにとっ
て朗報といえます。しかし、経常赤字減少の背景には、イ
ンドネシアの景気低迷を受けて輸出以上に輸入が減少し
たという事情があり、手放しで喜べるものではありません。
今年1-6月の輸入は前年同期比17.8%減で、輸出の同
11.9%減を上回り、貿易収支は前年同期の11.5億米ドル
の赤字から43.5億米ドルの黒字に転換しました。
インドネシア政府、ユーロ建て国債発行
インドネシア
ルピア安
円高
0.7
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対
円レート)
金融
インドネシア政府は7月24日、ユーロ建ての10年国債を発
行しました。発行総額は12.5億ユーロ(約1,700億円)、表
面利率は3 375%で 応札倍率は1 9倍でした インドネシ
面利率は3.375%で、応札倍率は1.9倍でした。インドネシ
アがユーロ建ての国債を発行するのは昨年7月に続いて
2回目で、予想される米国の利上げを前に、資金調達手段
を多様化することによってリスクを軽減する目的があるも
のと考えられます。インドネシアはユーロ以外にも、米ドル
と円の外貨建て国債を発行しています。
英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開
しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。
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ご参考資料
Vol.109(対象期間:2015年7月13日~2015年7月24日)
[インドネシア基礎講座] インドネシアの祝日:「究極の多様性」を表すさまざまな祝日
インドネシアでは7月16日から21日までイドゥル・フィトリとその前後に定められた祝日で、証券取引所も休場でした。イドゥル・フィトリはイスラ
ム教の断食月であるラマダン明けの大祭で 断食で身が清められたことを象徴する新しい服の購入や帰省などで消費が拡大します こうし
ム教の断食月であるラマダン明けの大祭で、断食で身が清められたことを象徴する新しい服の購入や帰省などで消費が拡大します。こうし
た支出を支えるべく、インドネシアの企業は給料1ヵ月分以上のボーナスをラマダン期間中に支給することが義務付けられています。イスラム
教徒が人口の9割近くを占めるインドネシアでは、イドゥル・フィトリ以外にもイスラム教にちなんだ多くの祝日があります。その一方で、インド
ネシアの憲法では信教の自由が保障されており、クリスマスやワイサックなどキリスト教や仏教で重視される日、また、中国やヒンドゥーの新
年も祝日に指定されています(図表)。インドネシア観光省では、多種多様な宗教、建築、手工芸、言語などを「究極の多様性」と呼び、インド
ネシアの魅力の源としてアピールしています。
(図表)インドネシアの祝祭日(2015年)
1月1日
新年
1月3日
ムハンマド降誕祭
2月19日
イムレック
3月21日
ニュピ
4月3日
6月2日
ワイサック
仏教大祭
ラマダン(イスラム教の断
食月)明け大祭。前後の
16日、20-21日は政令指
定休日。
7月17~18日
イドゥル・フィトリ
ヒンドゥー暦新年
8月17日
独立記念日
1945年、独立宣言
グッド・フライデー
キリスト受難日
票
9月24日
イドゥル・アドハ
メッカ巡礼最終日
5月1日
メーデー
2014年に新設
10月14日
イスラム暦新年
5月14日
キリスト昇天祭
12月25日
クリスマス
5月16日
ムハンマド昇天祭
中国暦新年
12月24日は政令指定休
日。
出所:インドネシア観光省のウェブサイトなどに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
(注)祝祭日は変更になる場合があります
(注)祝祭日は変更になる場合があります。
イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について
165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。
●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産
運用サービスを提供しています。
●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界
各国で業務を展開しています。
●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および
資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2014年
12月末現在、約4,960億ポンド(約92兆円、1ポンド=187.03円)に上ります。
アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて
■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い
ます。
■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ
ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目
指した運用を行います。
[当資料に関しご留意いただきたい事項]
当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が
株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融
商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく
これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ
フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです
フォ
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イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号
加入協会 一般社団法人投資信託協会月一般社団法人日本投資顧問業協会
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