イーストスプリング・インドネシア・バイウィークリー Vol.102を発行しました。

ご参考資料
Vol. 102
(対象期間:2015年3月30日~2015年4月10日)
米雇用統計を受けた米国の早期利上げ観測の後退や、中国の景気対策への期待などを背景に、海外からインドネシアの株式
米雇用統計を受けた米国の早期利上げ観測の後退や
中国の景気対策 の期待などを背景に 海外からインドネシアの株式
市場に資金流入が続く中、インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は史上最高値を更新しました。また、イン
ドネシア10年国債利回りは低下(価格は上昇)し、為替市場ではインドネシアルピア高となりました。海外からインドネシアの株
式・債券市場への資金流入状況については、2ページ目の基礎講座をご参照ください。
[株式市場]ジャカルタ総合指数の推移
(ポイント)
6,000
5 000
5,000
4,000
[株式市場]
セクター別では、建設・不動産が対象期間中に6.0%上昇して値上り
率トップとなりました。ジョコ政権が進めるインフラ整備計画とインド
ネシア中央銀行(BI)による2月の利下げが追い風となり、同セクター
は昨年の55 8%高に続いて 今年も4月10日までに9 3%上昇してい
は昨年の55.8%高に続いて、今年も4月10日までに9.3%上昇してい
ます。
週間騰落率
(前週末比)
3月27日 5,396.85
4月2日 5,456.40
5,456.40*
1.1%
4月10日 5,491.34
0.6%
日付
終値
* 4月3日は、祝日のため休場。
[債券市場]
3,000
2,000
1,000
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月
4月3日に発表された3月の米雇用統計で非農業部門雇用者の増加
数が市場予想を大きく下回ったことで、米国の早期利上げ観測が後
退したことを受けて、インドネシア10年国債の利回りは、前対象期間
末から低下(価格は上昇)しました。
出所:Bloomberg L
L.P.のデ
P のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。
[為替市場]
為替市場では、米国の早期利上げ観測が後退する中で、対象期間
中に1.1%のインドネシアルピア高米ドル安となりました。円は、米雇
用統計発表直後に一時1米ドル=118円台の円高となった後は120
円台まで円安が進みました。このような状況下、インドネシアルピア
は対象期間中に対円で1.9%高となりました。
[債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移
25%
20%
15%
日付
利回り
3月27日
4月3日
4月10日
7.33%
7.38%
7.25%
変化幅
(前週末比)
0.05%
-0.13%
[ニュース]
イオンモール、インドネシアに1号店
10%
5%
0%
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。
消費
[為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移
インドネシアルピア高円安
(円)
1.5
1.3
日付
為替レート
為替レ
ト
3月27日
4月3日
4月10日
0.914
0.920
0.931
週間騰落率
(前週末比)
0.7%
1.2%
与党闘争民主党、メガワティ元大統領を党首に再任
1.1
0.9
イオンは4月1日、イオンモールのインドネシア1号店をジャ
カルタ郊外に5月30日に開店すると発表しました。延床面
積約17.7万㎡、地上4階の建物に、売場面積約2万㎡の総
合スーパー「イオン」を核として、ユニクロやベスト電器、ス
ウェーデン発のH&Mなど専門店約280店舗が出店します。
飲食関係では、和洋食をはじめ21店舗が集う1,200席の大
規模フードコートなど約140店舗が多彩な食を提供するほ
か、10スクリーンで約1,520席の映画館など娯楽施設も充
実しています。インドネシアの消費支出は2010年から2014
年までに56%拡大しました(日本は、同期間3.5%増)。イ
オンでは、このような高い成長を取り込むべく、インドネシ
アで事業展開を進めていく方針です。
インドネシア
ルピア安
円高
政治
0.7
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対
円レート)
インドネシアの与党第一党である闘争民主党は4月9日の
党大会で、メガワティ党首を再任しました。任期は2020年
までの5年間です。メガワティ党首はスカルノ初代大統領
の長女で、自身も2001年から2004年まで大統領を務めま
の長女で、自身も200
年から2004年まで大統領を務めま
した。闘争民主党は昨年4月の総選挙で109議席を獲得し
て第一党となった後、ジャカルタ特別州知事であったジョ
コ・ウィドド氏を大統領候補に擁立して当選させました。メ
ガワティ党首は、闘争民主党の1999年の結党以来党首を
務めています。
英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開
しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。
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ご参考資料
Vol.102(対象期間:2015年3月30日~2015年4月10日)
[インドネシア基礎講座] ジョコ大統領、証券取引所訪問:投資家の信頼を高める経済運営を強調
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、ジャカルタ総合指数が終値ベースで史上最高値を更新した4月7日にインドネシア証券取引所を訪
れ 高値更新は「投資家のインドネシアに対する信頼の表れである 」と述べました 海外からインドネシア株式市場への資金流入は 米
れ、高値更新は「投資家のインドネシアに対する信頼の表れである。」と述べました。海外からインドネシア株式市場への資金流入は、米
国の量的緩和縮小観測を受けて2013年6月に大幅なマイナスとなり、株価の急落を引起しました(図表1)。海外投資家のインドネシア国債
保有額も2013年6月に大幅に減少し、国債利回りは急上昇(価格は下落)しました(図表2)。しかし、政府と金融当局の政策により物価と為
替レートが安定に向かうと、月毎の変動はあるものの海外からの資金流入はプラス傾向となり、株価上昇と利回り低下をもたらしていま
す。今年になってからも、海外から株式市場へは4月10日までに6.9兆ルピアの流入超となり、海外投資家の国債保有額も4月8日までに
43.0兆ルピア増加しています。ジョコ大統領は「一段の経済成長のために、政策の実行を進める。」と述べ、投資家の信頼をさらに高める
ための経済運営を強調しました。
(図表1)海外からインドネシア株式市場への資金流入額と
ジ カルタ総合指数の推移
ジャカルタ総合指数の推移
(2013年1月~2015年3月)
(兆ルピア)
(図表2)海外投資家のインドネシア国債保有額増減と
インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移
(2013年1月~2015年3月)
(ポイント)
30
6,000
15
5,500
0
5,000
(兆ルピア)
票
-15
4,500
-30
13年1月
4,000
13年7月
14年1月
資金流入額(左軸)
14年7月
45
10%
30
9%
15
8%
0
7%
-15
6%
-30
13年1月
15年1月
ジャカルタ総合指数(右軸)
5%
13年7月
14年1月
保有額増減(左軸)
14年7月
15年1月
10年国債利回り(右軸)
(注)ジャカルタ総合指数とインドネシア自国通貨建て10年国債利回りは、月末値。
出所 上記 図表は ずれも
出所:上記の図表はいずれも、Bloomberg
L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
デ タ 基づきイ
プ
グ イ ベ
作成
イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について
165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。
●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産
運用サービスを提供しています。
●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界
各国で業務を展開しています。
●最終親会社グル プはいち早くアジアの成長性に着目し アジアでは14の国や地域で生命保険および
●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および
資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2014年
6月末現在、約4,570億ポンド(約78兆円、1ポンド=172.63円)に上ります。
アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて
■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い
ます。
■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ
ジ ト 為替に対して
ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目
ダメ タ ズ バリ
シ
テク カ 等複数の視点で分析 ポ ト
リオを構築し ト タ
リタ
の最大化を目
指した運用を行います。
[当資料に関しご留意いただきたい事項]
当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が
株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融
商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく
これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ
フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの
ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使
十分な注意を払
作成し
ますが 当社および株式会社
ナ シ
リサ チ
は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい
ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号
加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
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