○ 休 館 日 / 月曜日 (ただし9月19日 [月・祝] 、 10月10日 [月・祝] は開館し、 9月20日 [火] 、 10月11日[火]は休館) ○開館時間/ 9月:午前10時∼日没後30分、10-11月:午前10時∼午後6時30分 (展示室への入場は閉館30分前まで) ○ 観 覧 料 / 一般1,000(800)円/大学生600(450)円/小中高生300(250)円 ●( )内は20名以上の団体料金 ●小・中・高生の学校教育活動での観覧は入場無料 ●障害者手帳をお持ちの方、及びその付添人は無料 展覧会の見どころ アール・ヌーヴォーを代表する画家ミュシャの魅力を 余すところなく紹介します。 展覧会の特徴 展覧会の構成 I ウィーンからミュンヘンへ 「ミュシャ展」の決定版! II パリ時代 III アメリカ時代 ――ロンドンのミュシャ財団の全面協力により実現! IV プラハ時代 ――日本初公開作品約100点を含む240点の華麗なる作品群! V 写真 ――山陰初の本格的な「ミュシャ展」! 〈ジョブ1896〉 1896年 リトグラフ モエ・エ・シャンドン: 〈ドライ・アンペリアル〉のポスター 1899年 リトグラフ 本展覧会は、ロンドンにあるミュシャ財団の貴重な作品により構成されます。これまですでに日本で紹介さ れたリトグラフ・ポスター類も修復され、以前に比べよい状態で見ることができるようになりました。ドゥロー イングやパステル類も最近の修復によって初めて海外へ貸出可能となったものが含まれています。 出展作品240点のうち約100点が日本初公開。まさに、ミュシャ財団の全面的協力がなければ実現しなかっ た、 「ミュシャ展の決定版」です。山陰初となる本格的な「ミュシャ展」をこの機会にどうぞお見逃しなく! 1900年前後の約20年間に、ヨーロッパを中心に花開いた、国際的な芸術運動・様式の総称。フランス語で、 「新し どころ 2 み アール・ヌーヴォーとは… どころ 1 み アール・ヌーヴォーの華麗な表現 日本でも人気の高いアール・ヌーヴォー。その代表者ミュ シャの、しなやかな曲線、華やかな色彩に満ちた華麗な る表現をお楽しみください。 幅広い制作活動 ―ポスターから総合芸術まで ポスター作家として成功したミュシャ。それにとどま い芸術」を意味する。装飾美術、建築を中心に、絵画、彫刻から日常風俗まで、幅広い表現を展開。装飾と芸術の間の らず、彼はそのポスターの商品(ワイン、香水、ビスケッ 境界線を取り払い、両者の融合を追求した。代表的な作家にウィリアム・モリス(英)、ルネ・ラリック、エミール・ガ トなど)のラベルや容器のデザイン、ジュエリーやアク レ(仏)、アントニオ・ガウディ(西)、ルイス・C.ティファニー(米)などがいる。植物的なモティーフによる曲線がそ セサリー、建物の内装も手がけました。グラフィック・デ の特徴であり、装飾性を強調している点でそれ以前の芸術スタイルと一線を画す。女性の髪や植物などに流麗な ザイナーの先駆け的なミュシャの仕事をご紹介します。 ミュシャ夫人のネックレス 1906年 金、エナメル、半貴石 『装飾資料集』図72の習作 1902年 鉛筆、白のハイライト・紙 曲線を用いるミュシャのスタイルはまさに「アール・ヌーヴォー」そのものであり、そこからアール・ヌーヴォーを 別名「ミュシャ様式」と呼ぶこともある。 どころ 3 み 知られざるミュシャの世界 ―愛国者としてのミュシャ ポスターなどの商業デザインだけでなく、独自のリト グラフや油彩画なども数多く制作しています。なかでも、 アルフォンス・ミュシャ(1860−1939年) 晩年手がけた20点の壮大な壁画よりなる連作《スラヴ 南モラヴィア地方 (現在のチェコ共和国東部) イヴァンチッツェに生まれる。ウィー 叙事詩》は彼の愛国心・民族意識の結晶です。あまり知ら ン、ミュンヘンを経て、1888年、パリに出る。なかなか芽の出ない日々を送る れていないミュシャの世界に光を当てます。 アメリカでのクリスマス 1919年 油彩・カンヴァス 中、1894年、女優サラ・ベルナール主演の舞台のポスターを制作。大成功を収 め、ベル・エポック(古き良き時代)を今まさに迎えんとするパリで一躍時代の 寵児となる。華やかで官能的な女性像を描いた装飾性豊かなポスターは一世 どころ 4 み を風靡し、その名声はアメリカにも及んだ。1904年、渡米。1910年に帰国す るが、その頃から祖国チェコの人物や風景を描くことに身を捧げ、それはやが て大作《スラヴ叙事詩》に結実する。プラハにて没。 ロシア服を着たミュシャ 1898年頃 全生涯にわたる作品群を展示 ポスター作家として有名になる以前の作品から晩年 の《スラヴ叙事詩》 ( 今回出品されるのはその習作)に至 るまで、ミュシャの全生涯を通じたあらゆる分野の作品 が出展されます。 ※すべてミュシャ財団所蔵 Mucha Trust 2004 〈ロシアにおける農奴制廃止〉の習作(《スラヴ叙事詩》より) 1914年 水彩・グワッシュ・紙
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