東京都建築安全条例に基づく新たな防火規制が地価に与える影響について

東京都建築安全条例に基づく新たな防火規制が地価に与える影響について
政策研究大学院大学
まちづくりプログラム
MJU14603 小澤彩子
1
はじめに
本稿では、東京都が 2003(平成 15)年に定めた「東
京都建築安全条例に基づく新たな防火規制」(以下
「新防火規制」という。)に焦点を当て、規制後の
地価が、時間の経過や地域の安全性、政策の有無、
用途地域による違いによってどのように変化するか、
ヘドニックアプローチを用いた実証分析を行った。
その結果、新防火規制はその土地の安全性能の向
上をもたらすが、同時に土地利用の非効率性ももた
らすことが示された。加えて、延焼危険性が高い地
域や住居系の地域では、規制によるプラスの効果が
高くなっていることが判明した。このことから、規
制の効果を中長期にわたってモニタリングしながら、
安全性の低い地域や住居系の地域を厳選して規制を
導入すべきだと政策提言した。これまで土地利用規
制が地価に与える影響については様々な先行研究が
行われているが、防火地域制について焦点を当てた
経済分析は見当たらず、新防火規制又は防火・準防
火地域指定による地価への実証分析を行った研究も
ない。本研究は、今後の木密対策の推進や新防火規
制指定の一助となるものと考えられる。
2
新防火規制の概要
東京都は、2003(平成 15)年に、建築物の不燃化
を促進し木造住宅密集地域(以下「木密地域」とい
う。)の再生産を防止するため、災害時の危険性の
高い地域等について、建築物の耐火性能を強化する
東京都独自の新防火規制を定めた。この規制は東京
都震災対策条例に規定される整備地域その他の災害
時の危険性が高い地域のうち、特に知事が指定する
地域について、原則として全ての建築物は準耐火建
築物以上とし、そのうち延べ面積が 500 ㎡を超える
ものは耐火建築物とする規制である。図1のように、
都市計画法及び建築基準法における準防火地域と防
火地域の中間的な規制であり、木造2階建てや 500
~1500 ㎡の建物を建てる際の規制が強化された。
3
新防火規制の実施根拠
経済学によると、新防火規制が正当化されるため
には、市場の失敗の存在(①公共財、②外部性、③
取引費用、④情報の非対称性、⑤独占・寡占・独占
的競争)とその規制の度合いの適切性が求められる。
この規制は、木造建築物が密集して建設されること
により、災害時の延焼の危険性が高まるという負の
外部性を根拠とした規制と考えられる。建築基準法
の規定には、大きく、建物それ自体の安全性を確保
する情報の非対称性対策としての「単体規定」と、
図 1 防火規制の内容
建物が周辺の敷地等に対して与える悪影響を制御す
る負の外部性対策の「集団規定」の2種類がある。
防火地域制については、建築基準法第3章という集
団規定について定める章の中にあり、新防火規制は
そこで定められる防火地域と準防火地域の中間の規
制を条例で定めたものであるため、集団規定と考え
ることができる。
新防火規制がかかると、新防火地域内では原則準
耐火建築物以上の建物を建てる必要がある。これま
で 500 ㎡以下の建物に認められていた防火構造は、
周囲において発生する火災が終了するまでの間(30
分間程度)、火災による建築物の延焼を抑制するため
に必要とされる防火性能を有している建物構造であ
る。防火構造では、家の外側から内側への延焼を抑
制するだけで、耐火・準耐火構造とは異なり、屋内
火災を想定した性能は求められていない。しかし、
準耐火構造にすることによって、45 分間程度、屋内
火災を屋外に出さない性能が求められる。よって、
木造や防火構造の建築物から準耐火建築物以上に構
造を規制する新防火規制は、負の外部性に対する対
策であると建築基準法の内容からも確認できる。
4
新防火規制に関する理論分析
資本化仮説によれば、地方政府が行う土地利用規
制の費用や便益は、地価に反映されるという。よっ
て、以下では新防火規制の効果を分析するため、規
制が地価に与える影響について理論分析を行う。
1
(1)住宅市場における新防火規制の効果
住宅市
建物価格
場におけ
る規制前
MC1(規制後)
G
の需要曲
MC0(規制前)
線は図2
Y
の D0、限
A
F
界費用は
P2
MC0 で あ
P1
D
る。新防
P0
B
火規制が
X
E
D1(規制後)
導入され
D0(規制前)
C
ると、耐
0
Q1 Q0 Q2
火性能の
建築戸数
図 2 規制前後の住宅市場
高い建物
を建てる
必要があるため、これまでよりも建築費用が増し、
静学的に考えれば、
すぐに MC0 は MC1 に左シフトする。
需要曲線 D0 は、地域が安全になり D1 まですぐに右シ
フトし、社会的余剰は ABC から GFE に変化する。こ
の社会的余剰の差は、MC0 から MC1 の価格上昇によっ
て失われる余剰 EDBC(X)と、D0 から D1 に需要が高
まることによって生まれる余剰 GFDA(Y)の差によっ
て決まってくる。しかし、動学的に考えると、規制
後すぐに反応する MC とは異なり、需要曲線は建替え
の進捗などと共に徐々に右シフトすると考えられる。
そうであれば、規制導入から時間が経たないうちは、
X のマイナス分よりも Y のプラス分が少ないことが
考えられる。このことから短期的には、B から D の変
化となり、建替え戸数が Q0 から Q1 に抑制されてしま
う。よって、需要曲線のシフトが進まなければ、規
制が単に建替えを抑制する逆インセンティブを発生
させる可能性があると考えられる。
(2)安全性向上による規制の外部性制御効果
図3のように、木密地域であることにより負の外
部性が発生している土地市場を考える。外部性がな
い場合、D0 の需要曲線となるが、木密地域でもらい
火をしや
すい負の
S
地価
外部性が
A
ある土地
の場合、
その土地
E
の効用が
P0
B
低下し、
需要曲線
C
P2
が D1 へ左
D
D0(外部性無)
P1
にシフト
D2(規制有)
D1(外部性有)
し、P0 か
0
Q
ら P1 に地
数量
図 3 木密地域の土地市場
価は下が
る。新防
(規制による外部性の制御)
火規制は、建物の耐火性能を向上させるため、その
土地は規制がない時よりも安全になり、需要曲線は
D1 から D2 に右にシフトして外部性を制御する効果が
ある。
(3)規制による土地利用の非効率性
新防火
S
規制等の
地価
防火規制
がない土
地では、
耐火性能
P0
に関して
自由に建
物を建て
P1
ることが
D1(規制有)
D0(規制無)
できるが、
新防火規
0
Q
数量
制により
図 4 木密地域の土地市場
規制が強
(土地利用の制限による非効率性)
化される
と、今までより耐火性能の高い建築費が高い建物し
か建てられなくなる。そこまでの性能を求めていな
かった消費者については、その土地の有効利用が阻
害され、非効率な土地利用になる。効率的な土地利
用がされている地域における需要曲線は図4の D0 で
あるのに対し、規制によって建物建築の自由度が制
限され、コスト負担が増えると、土地利用が非効率
になり、D0 が D1 へ左シフトし、地価は P0 から P1 に下
がってしまう。
(4)新防火規制が地価に与える影響
新防火規制には、外部性を制御するプラスの効果
と、土地利用の非効率性というマイナスの効果の2
つの効果がある。地価は、この2つの効果の関係に
より上昇するか、下落するか変わってくると考えら
れる。新防火規制がない場合の需要曲線を図5の D0
とすると、外部性制御効果が土地利用の非効率性を
上回ってい
る 場 合 、 D1
地価
S
に右シフト
D0(規制なし)
し地価は P1
D1(外部性制御>非効率性)
に上がる。逆
に外部性制
D2(外部性制御<非効率性)
御効果が土
P1
地利用の非
P0
効率性を下
回っている
P2
D1
場合、D2 に左
D0
D2
シフトし地
0
Q
価は P2 に下
数量
図 5 木密地域の土地市場
がる。
(規制による地価への影響)
2
4 新防火規制に関する実証分析
(1)仮説
仮説1新防火規制は、木密地域における災害時の延
焼危険性を減少させるという負の外部性を制御する
効果があるため、地価が上昇すると考えられるが、
建築費が増加し、自由な土地利用を阻害する非効率
性があることから、地価が下落する場合があるので
はないか(仮説 1)
。また、その下落は、時間の経過
によって建替えが進み、上昇に転じる場合とそうで
ない場合があるのではないか(仮説 1-2)
。
仮説2小規模敷地での建替促進のため新防火規制と
同時に建蔽率を緩和した区があるが、緩和により延
焼危険性は増加するため、地価が下がる場合がある
のではないか。
仮説3木密地域の中でも、より延焼危険性の高い地
域に新防火規制を導入した方が、規制のプラス効果
が高くなるのではないか。
仮説4新防火規制地域で、建替えや除却の助成を行
っている地域では、建替え促進効果があれば、地域
が安全になるため地価が上がると考えられるが、他
の住民サービスに予算が配分されなくなることから、
その地域の価値が下がり、地価が下がる場合もある
のではないか。
仮説5低層住宅専用地域等2階建て住宅が多い地域
は規制の対象となる建物が多いため地価への影響が
大きいが、3階建て住宅を多く建てる準工業地域等
は、規制対象の建物が少ないため地価への影響は小
さいのではないか。
(2)分析の方法及び使用データ
本稿では、地域の環境の価値は地価に反映すると
いう資本化仮説に基づき、ヘドニックアプローチに
より、規制の前後及び地域の政策や特徴の違いによ
る、地価への影響を分析し、新防火規制の費用便益
分析を行う。
分析1では、被説明変数を公示地価の対数値とし、
規制前後のパネルデータを作成して、固定効果を考
慮した DID 分析(又は DDD 分析)により、仮説 1~5
について、地価への影響を分析する。東京 23 区のう
ち 2014(平成 26)年 1 月 1 日までに新防火規制を導
入した 11 区の 2000(平成 12)年~2014(平成 26)
年における、防火地域等を除いた国交省国土数値情
報のデータを用いる。
分析2では、被説明変数を市街地の燃えにくさや
安全性を示す準耐火・耐火建築物混成率とし、規制
前後のパネルデータを作成して、固定効果を考慮し
た DID 分析(又は DDD 分析)により、仮説 3 と 5 を
除く仮説について、実際の市街地の建物構造の変化
を分析する。東京 23 区のうち 2010(平成 22)年ま
でに新防火規制を導入した同 11 区 1481 町丁目の
2000、2005、2010 年における東京消防庁市街地状況
調査のデータを用いる。
(3)推計結果と考察
仮説1 分析1では、新防火規制により地価が 2.1%
下落していることが判明した。また、分析2では、
新防火規制地域はその他の地域に比べ、準耐・耐火
混成率が 0.8%増加していることが分かった。
仮説1-2分析1によると、新防火規制経過 1,2 年
では有意にならないが、3 年以降になると有意に地価
が下がったままになった。また、分析2では、2005
年では有意でないが、2010 年になると 2000 年に比べ
準耐・耐火混成率が 1.4%増えることが分かった。仮
説 1 及び 1-2 から、規制により不燃化が進んでいて
もその程度が小さいため、地価がマイナスになって
いると考えられる。
仮説2分析1によると、建蔽率を緩和すると新防火
規制だけよりも更に地価が 5.1%下がることがわか
った。また、分析2では、建蔽率を緩和しても準耐・
耐火混成率への変化は有意に示されなかった。緩和
をした2区は他区に比べ狭小敷地や高齢者が多い区
であるため、建蔽率緩和をしても建替え促進効果は
出ず、地価が下がったのではないかと考えられる。
表1 分析1の結果(仮説1~2)
被説明変数:l n地価
変数名
規制後ダミー
経過1年後ダミー
経過2年後ダミー
経過3年後ダミー
経過4年後ダミー
経過5年後ダミー
経過6年後ダミー
経過7年後ダミー
経過8年後ダミー
経過9年後ダミー
経過10年後ダミー
建蔽率緩和ダミー
定数項
観測数
ユニット数
決定係数(within)
仮説1
係数 標準誤差
-0.021
0.004 ***
係数
0.000
-0.003
-0.021
-0.037
-0.035
-0.032
-0.033
-0.034
-0.033
-0.048
13.017
0.003 ***
4391
354
0.689
仮説1-2
標準誤差
0.008
0.008
0.008
0.008
0.008
0.008
0.009
0.009
0.009
0.012
仮説2
係数 標準誤差
-0.013
0.005 ***
***
***
***
***
***
***
***
***
13.017
0.003 ***
4391
354
0.693
-0.051
0.011 ***
13.017
0.003 ***
4391
354
0.691
表2 分析2の結果(仮説1~2)
被説明変数:準耐火・耐火建築物混成率(%)
仮説1
仮説1-2
変数名
係数 標準誤差
係数 標準誤差
規制後ダミー
0.803
0.330 ***
2005年ダミー
-0.130
0.409
2010年ダミー
1.463
0.371 ***
建蔽率緩和ダミー
定数項
観測数
ユニット数
決定係数(within)
49.952
0.099 ***
4424
1481
0.441
49.952
0.099 ***
4424
1481
0.444
仮説2
係数 標準誤差
0.861
0.384 ***
-0.200
0.677
49.952
0.099 ***
4424
1481
0.441
注:固定効果モデルによる推定結果 ***、**、*はそれぞれ両側検定の有意水準1%、5%、10%を示す。年ダミーは省略。
仮説3分析1によると、道路率や道路率+空地率が上
がるほど(安全なほど)地価が下がる、つまり、危
険な地域の方が地価の下がり具合が小さいことが分
かった。また、準耐・耐火混成率、平均建蔽率、空
地率、不燃化率、不燃化領域率の違いによる地価へ
の影響は有意に示されなかったが、係数を見ると上
記と同様に、危険な地域の方が地価の下がり具合が
低い傾向がある。以上から、地域の安全性が低い危
険な地域に規制をかけた方が、規制のプラスの効果
が高く出ると考えられる。
3
表3 分析1の結果(抜粋)(仮説3)
被説明変数:l n地価
変数名
規制後ダミー
道路率
規制後ダミー×道路率
仮説3-3(道路率)
係数 標準誤差
0.032
0.020
0.000
0.001
-0.006
0.002 ***
空地率
仮説3-4(空地率)
係数 標準誤差
0.002
0.016
-0.001
-0.001
規制後ダミー×空地率
道路率+空地率
観測数
ユニット数
決定係数(within)
13.010
0.006 ***
827
298
0.577
政策提言
本稿では、新防火規制がその土地の安全性能の向
上と土地利用の非効率性を同時にもたらすことを実
際に示した。具体的には、以下の3点が示された。
①全体としては、規制により地域は安全になってい
るものの、それを規制による土地利用の非効率性
が相殺して地価が下落している。
②安全性が低い地域や住居系の地域では、その相殺
の程度は抑制されている。
③建蔽率緩和や助成による補完も、大きなかさ上げ
はない。
このことから、2点の政策提言を行う。
(1)現在行われている町丁目や道路の区画を主な
規制単位とするような、マクロなレベルで規制をか
けるのではなく、地域の安全性(道路率や空地率)
や用途地域を考慮した事前評価に基づいて、規制の
指定や運用にかかるコストを鑑みながら、最適なレ
ベルできめ細かくスポット的に規制を導入すべきで
ある。
(2)短期的(10 年)には規制のマイナス効果の方
が大きかったが、建替えのプラス効果は時間の経過
とともに現れることから規制指定後も規制の見直し
が必要か中長期的にモニタリングを行うべきである。
0.001
0.001
規制後ダミー×(道路率+空地率)
定数項
5
仮説3-5(道路+空地率)
係数 標準誤差
0.019
0.019
13.018
0.008 ***
827
298
0.572
-0.001
0.001
-0.002
0.001 *
13.020
0.010 ***
827
298
0.576
仮説4 分析1によると、建替えと除却の両方の助成
がある2区で地価が上がった。分析2でも、申請件
数が1番多かった1区で混成率が増えた。このこと
から、助成がプラスの効果をもたらすことが分かっ
たが、有意でない区も多いことから、現段階での効
果はまだ小さいのではないかと考えられる。
表4 分析1・2の結果(仮説4)
仮説4
変数名
規制後ダミー
補助中野区
補助荒川区
補助板橋区
補助品川区
補助足立区
補助目黒区
補助北区
規制後ダミー×補助中野区
規制後ダミー×補助荒川区
規制後ダミー×補助板橋区
規制後ダミー×補助品川区
規制後ダミー×補助足立区
規制後ダミー×補助目黒区
規制後ダミー×補助北区
定数項
観測数
ユニット数
決定係数(within)
被説明変数 ln地価
係数 標準誤差
-0.015
-0.005 ***
-0.015
0.013
-0.066
0.023 ***
-0.012
0.011
-0.031
0.020
0.040
0.004 ***
0.063
0.006 ***
-0.028
0.008 ***
0.007
0.017
0.024
0.025
0.034
0.019 *
0.037
0.022 *
被説明変数 混成率
係数 標準誤差
0.448
0.373
-1.504
1.336
1.316
1.125
-0.043
0.022 *
0.016
0.014
13.017
0.003 ***
4391
354
0.709
0.833
2.386
-1.780
1.454
49.952
0.098 ***
4424
1481
0.453
0.940
1.634
3.530
1.921
3.252
0.403
0.520 ***
0.991 *
1.618 **
1.374
0.619
1.734
6 今後の課題
①実証分析で、他の規制の影響などをより詳細に制
御する必要がある。
②政策提言の実施には、より精緻な分析が必要とな
ることや運用コストがかかるなどの課題がある。
③規制による建替えコスト増で、他人の建替えにフ
リーライドする問題や、建替えを先延ばしする逆イ
ンセンティブが発生している可能性がある。危ない
建物を建て続ける人への課徴金等、建蔽率緩和や助
成の以外の政策導入の検討も必要である。
④新防火規制のように個別的な建替えを促進させる
修復型の対策は効果が小さいと考えられるため、道
路拡幅や区画整理、再開発といったクリアランス型
の事業の実施や、補助金の拡大、収用事業の適用な
ども今後検討すべきである。
仮説5分析1によると、仮説とは異なった結果だが、
第1種中高層住居専用地域、近隣商業地域、準工業
地域の地価が下がることが有意に示された。係数を
見てみると、住居系(第1種低層住居専用地域・第
1種中高層住居専用地域・第1種住居地域)の係数
は、有意でないか、商業系(近隣商業地域・準工業
地域)よりも小さくなっている。このことは、住居
系は地域の安全性に関心があるため、規制のプラス
面が強く作用しているが、商業系は安全性よりも土
地利用の非効率性について関心があるため、規制の
マイナス面が強く作用しているのではないかと考え
られる。
7 参考文献
①岩田規久男・小林重敬・福井秀夫(1992)『都市と土
地の理論』ぎょうせい
②宅間文夫(2007)「密集市街地の外部不経済に関す
る定量化の基礎研究」
『季刊住宅土地経済』
No.64,p30-37
③山鹿久木・中川雅之・齊藤誠(2002)「地震危険度と
地価形成:東京都の事例」
『応用地域学研究』
No.7,p51-62
④山越啓一郎・金東煥・小松広明(2014)
「火災危険
性を考慮した東京都 23 区内住宅地の地価関数分析」
『不動産研究』No.56(2),p97-104,2014-04
表5 分析1の結果(仮説5)
被説明変数:l n地価
変数名
規制後ダミー
規制後ダミー×1種低層地域
規制後ダミー×1種中高層地域
規制後ダミー×1種住居地域
規制後ダミー×近隣商業地域
規制後ダミー×準工業地域
定数項
観測数
ユニット数
決定係数(within)
仮説5(用途地域)
係数 標準誤差
-0.006
-0.015
0.014
-0.035
-0.064
13.017
4391
354
0.692
0.011
0.007
0.009
0.008
0.010
0.003
*
***
***
***
4