MINTS=MC Integrated Information System 体系図 営業取引・会計システム MINTS-TA 単体経営情報システム MINTS-BI 1回 第 <営業支援システム (グループ固有システム) > ( Trading and Accounting ) (Business Intelligence) 情報検索・分析 <機能別固有システム> 営業取引システム Case Study MINTS-TR <海外基幹システム (単体) > ( Trading) 主に成約・受渡入力 権限管理システム MINTS-AU 電子帳票 Cabinet 帳票照会 (Authorization) MINTS 権限管理 三菱商事株式会社 様 会計システム ( Accouting) 帳簿記帳 / 勘定検索・収支・振替・Excel 連携 など マスター管理システム MINTS-MDM (Master Data Management) 共通マスター管理 収支システム MINTS-PR (Payment and Receipt) 円貨代金決済 <海外現法・国内外事業投資先> 環境変化に対応し 連結経営を支えるシステムを構築 2014年4月、三菱商事株式会社(以下、三菱商事)様の営業取引・会計システムを中心とした「MINTS-TA」が サービスインしました。 今回サービスインしたのは、 三菱商事様の連結経営をIT面から支える基幹システム (単体) です。 GVS (Global Voucher System) 伝票照会 MINTS-AC 外為システム 凡例 … リアルタイム連結 MINTS-FS (Foreign currency Settlement) 外為管理 … 日次処理 … 実績データ連結 GES ( 連結経営システム ) … MINTS-TA(群)以外のシステム 経営情報を一 元 的に集約し、 今必要な情 報が迅速に入手可能に 「MIN T S -TA」は、営業取引システム「MINTS-TR」と会計システム 「MINTS- AC」 と、 その周辺の単 体 経 営 情 報 システム「MINT S-BI」、 の向上を果たしました。さらに、タスクリストなど、PUSH型機能 ※3を 実装することで管理精度の向上も実現しました。 権限管理システム「 MIN T S - AU」、マスター管理システム「 M I N T S - システム構築における技術面では、SAP ERPの継続採用・活用領域 MDM 」を総称したものです (上図参照 ) 。 の拡大に加え、 ユーザーインターフェースやビジネスロジックの自由度・ 過去に類を見ない開発規模と、 グループ連結経営を見据えた標準化・共通化の推進、 柔軟性・拡張性の担保という 会社のかたち・環境の変化という背景に対応すべく、 システム運用 拡張性を高めるために、 SAP ERPとOFM (Oracle Fusion Middleware) を によって具体的に期待される効果には 「連結経営情報の可視化」 「 連結 組み合わせた 「SOA※4基盤」 を新たに導入したことも注目すべき点です。 大きな課題に向け、 ピーク時にはビジネスパートナーを含め約600人もの人員を投入しプロジェクトを支援しました。 ベースでの取引管理の強化 「 」 IFRSなど、 法・制度への対応の迅速化」 これによりユーザーインターフェースの自由度が高まり操作性が などがありました。 向上。 さらにOracle ADF ※5が提供するコンポーネントを活用すること その際ポイントの一つとなるのが「経営情報の一元的集約」 です。 でコーディングの省力化が図られました。 これまで複数システムに分散していた情報を集約し、 経営・業務に必要 ESB ※6を通じたシステム間疎結合も重要なポイントです。それぞれ な情報の適時・迅速な入手を 「MINTS-BI」 の機能充実などにより実現し のシステムを直接結ぶのではなく、共通のインターフェースを通して HANA※1」 の導入によりレス フレキシブルに情報をやり取りする基盤をつくったことで、他システム 変化する「会社のかたち」に対応した経営基幹システムの構築 ました。 インメモリーデータベース 「SAP ポンスの速さも大幅に向上しました。 との連携が、セキュリティ管理面も含めて容易となりました。これに 2010年、 三菱商事様は内外環境認識を踏まえ、 『継続的企業価値』 たシステム 「MINTS-TA」 が全面稼働しました。 これは連結経営基幹 また、認証基盤と連携したシングルサインオン※2 によって、ユーザー より、今後の開発・維持運用作業の効率化、コスト削減における大きな の創出に向けた3カ年の中期経営計画を発表。 その中期経営計画 システムの中の、 コアとなる三菱商事様単体システムという位置 の利便性向上を図るとともに、権限チェックなど情報セキュリティ面 メリットが期待されます。 を、 IT面から支えるシステムの構築を目的として、 新たな連結経営 づけになります。 基幹システム導入を決定しました。 「われわれが構想しているプロジェクト全体像から言えば道半ば ビジネスサービス部門 IT 企画部 部長代行 兼 IT システム室長 ビジネスサービス部門 IT 企画部 部付部長 IT システム室基幹システム担当 ビジネスサービス部門 IT 企画部 課長 IT システム室基幹システム担当 そのシステム構築の背景としてキーワードとなったのが 「会社の ということになりますが、 その最も重要な骨格が出来上がったと 樋口 毅様 野中 礼雄様 藤田 智行様 かたち・環境の変化への対応」 です。 いうことです。 商社のビジネスは多岐にわたり、 三菱商事グループ まず、 ビジネスの現場や実質的な事業推進母体が子会社・関連 企業の業態も多種多様ですが、 トレーディング系の子会社には極力 設立:1950年 会社にシフトしていく中で、 三菱商事様、 また三菱商事グループ 広げていき、 連結経営全体を支えるシステムに進化させることが 事業内容:地球環境・インフラ事業、 新産 全体のビジネスデザインが大きく様変わりしていました。 最終的な目的です」とビジネスサービス部門IT企画部部長代行 業金融事業、 エネルギー事業、 金属、 機械、 さらに、 リーマンショック後の経済的危機への対応、 会社法改正 兼 ITシステム室長の樋口 毅様は語ります。 事業領域とし、 600社を超える連結対象 などによる内部統制・コンプライアンスの強化、 国際会計基準への 当システムを構築するに当たり、 「より良いものを、 より安く構築 http://www.mitsubishicorp.com/ 対応など、 変化を求められるさまざまな課題も迫っていました。 し、 より広く利用する」 という指針が掲げられました。 これも連結経 こうした動きに対応すべく、 三菱商事様の新たな連結経営基盤 営全体への展開を念頭に置いたものです。 を支えるに相応しいシステムを構築しようというのが、 連結経営基 今後は、計画されている新たな機能の装備、運用の効率化、 幹システム全体の基本コンセプトでした。 さらなるコスト削減にチャレンジし、 システムをさらに進化させ、 そしてこの4月、 その第1段階として、 営業取引・会計機能を備え 適用範囲を広げていくことでゴールを目指していきます。 4 三菱商事 株 式会社 様 本社所在地 : 東京都千代田区 化学品、 生活産 業 など 幅 広 い 産 業 を 会社と共に、 世界中でビジネスを展開 ※ 1 SAP HANA … 大量データをサーバーのメインメモリーでリアルタイムに処理するインメモリー・コンピューティング技術。これまでにかかっていた作業時間を大幅に短縮し、 わずか数秒で必要なデータを利用できるようになった。 ※ 2 シングルサインオン … 一度の利用者認証で複数のコンピュータやソフトウェア、サービスなどを利用できるようにすること。 ※ 3 PUSH 型機能 … 端末側からのリクエストがなくても、サーバー側が一方的に情報を送り出し、端末に表示する機能。 ※ 4 SOA( Service Oriented Architecture )… サービス指向アーキテクチャ。アプリケーションソフト自体に他のソフトウェアとの連携機能を持たせ、大規模なシステムを「サービス」 の集まりとして構築する設計手法。 ※ 5 Oracle ADF(Oracle Application Development Framework )… エンドツーエンドのアプリケーション・フレームワーク。アプリケーションの実装を簡略化および迅速化する。 ※ 6 ESB( Enterprise Service Bus )… 企業内で稼働しているさまざまなシステムを連携させる基盤となるミドルウェア。 5 ここでは当社プロジェクトメンバーから、 プロジェクトを通じて システム全体を貫く思想を確保しつつ個別最適と標準化・共通化を見極める From PROJECT MEMBERS 今回のプロジェクトは、 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ 得たもの、 今後の展開などに関して話を聞きました。 TCSもプロジェクトの見通しをできる限り定量的に示すなど冷静な分析 (日本TCS)、 三菱商事様にとって今まで経験したことのない大規模 を示してくれ、 結果最善の判断ができたと思っています。」 ( 樋 口様 )。 なシステム開発であり、加えて、新しい技 術の 適用や連結経営に 「2014年4月の期限に向かって、 日本TCSとはまさに二人三脚で進み、 相応しい基盤として、システムの柔軟性、拡張性、経 済 性を視野に 無事稼働できたという点において、 非常に達成感のあるプロジェクト 入れた標準化、共通化といった大きなチャレンジがありました。 だったと感じています」 と、 ビジネスサービス部門 IT企画部 部付部長 「一言でスケジュール変更と言っても、これだけの規模のプロジェクト 要件定義の工程ではほぼ毎日、 連結経営基盤としての骨格をつくり ITシステム室基幹システム担当の野中 礼雄様は語ります。 においては、さまざまな調整が必要でしたし、メンバーの集中力維持も大きな 上げるため、 システム構造の前提となる標準化、 共通化の範囲と個別 また、 ビジネスサービス部門 IT企画部 課長 ITシステム室基幹シス 課題でした。三菱商事様の方々と綿密な協議を重ね、すべての見通しを 最適化の範囲のすり合わせなど、 具体的なシステム要件を固める会議 テム担当の藤田 智行様は、 「プロジェクトとしてコストや納期を守る 立てた上で計画を進行できたことで、プロジェクトに携わるすべての者が を開催しました。 日本TCSはSOA基盤の新しい技術の習得だけでなく、 ためにMINTS-TAに要件を絞り開発効率を優先させるもの、 MINTS-TA モチベーションを保ったまま、サービスインにこぎつけたのだと感じてい 標準化や共通化のレベル、 粒度をどこに設定するかなど、 最適なシス 以外への展開を見据えて標準化を推進すべきものについて、幾度と テム構築に向けたアドバイスを積極的に提示。 そこでの検討の成果 なく議論を行いました。 その結果、 プロジェクトとしてのQCDを守りつつ、 が今のSOA基盤のベースとなっています。 一方、 プロジェクト推進に 連結経営基盤も見据えた骨格をつくり上げることができたと思います」 当たっては、 いろいろな課題にもぶつかり、 当初想定していたシステム と、 現場で繰り返された当時のやり取りを振り返りました。 規模が膨らみ、 稼働の時期を一部先送りするという苦渋の決断もあり 詳細設計からテストフェーズにおいては、 より精緻な進捗管理を行う ました。 ためのツールを導入。進捗の可視化、 品質分析を細かく行い、 早期に 「未経験の規模の開発でしたので、 プロジェクト管理は苦労の連続 リスクを検知し対策を講じる仕組みを構築し、 新たな目標期限に向け、 でした。稼働時期の変更は大きな決断です。パートナーである日本 プロジェクトは計画通りに進行しました。 「業 務の知見と文化の共有」 + 「 IT知識の蓄積とグローバル対応 」のシナジー 効果 からこそと、技術領域全般を担当したシステムグループ MC基幹システム 技術統括ユニットの高木 暁広は言います。 左より、 当社 森本 大樹、 高木 暁広、岩﨑 一郎、大石 祥文 、 桜井 晴之 ます。また、プロジェクト期間全体を通して、その時々の課題や進捗状 況を、チームを越えて共有できる体制が確立していたことも成功の秘訣だ I Tに関する知見・総合力を発 揮し、 使い勝 手 の良いシステムを実 現 と思います。情報を逐一共有し確認しながら計画を進めるのは、正直やり これほど大規模なプロジェクトとなった理由としては、個別システムごと 今、実感しています」 ではなく、企業の経営を支える基幹システム全体を一気に開発すること づらい部分もあるのですが、規模が大きくなればなるほど大切なことだと、 にありました。それだけに、さまざまなインフラ、アプリケーション 新たに獲 得した技 術的知識・経 験を活かす などに関する技術や仕組みが検討され、新たに導入されています。 今回のプロジェクトにおいて導入した技術的ポイントの 一 つと 経営情報システム「MINTS-BI」を担当した森本 大樹(システムグルー して、SAP ERPの継続採用に加え、OFMも同時に採用するという点があり プ MC基幹システム技術統括ユニット)は、日本TCSの誕生によって、 ました。その部分においても、今後日本TCSとしての優位性が発揮できる 今後、当システムを維持・運用し、さらに連結経営の基盤として ます。『より良いものを、より安く構築し、より広く利用する』という 新技術を導入した当システムがさらに進化し新たな展開を見せるだろうと だろうと、技術領域全般を統括する立場にあった、システムグループ MC 展開していくに当たり、樋口様は日本TCSの設立に非常に大きなシナ 当システムの構築指針が、ますます高いレベルで実現されることを期 期待しています。 基幹システム技術統括ユニット ユニット長の大石 祥文は思っています。 「私の担当分野においては、SAP社のHANAというインメモリーデータ 「われわれにとっては新たな試みでしたが、システム構築の省力化や ベースの導入が大きなポイントでした。この新しいアーキテクチャ上で ユーザビリティの向上などにおいて大きなメリットがあると確信して提案 システムを構築することで、取り扱うデータ量が大幅に増加したにも しました。当社の提案に対して三菱商事様が決断され、一 緒に苦労しながら 関わらず、処理速度は向上しています。開発段階では、都度、お客さまに 導入を進めてきたわけですが、今後の展開としては、エンドユーザー、 アーキテクチャについてご理解いただき、また討議すべきところは討議 開発者、管理者が、OFM基盤上ですべて事足りるような仕組みの実現を をするという相互理解が成功につながったと思います。新会社の設立に 目指しています。この分野においても、日本TCSとなって新たに注入され より、HANAを含め、新技術に対する高い知識・経験を持つ社員が増え た知識・経験をフルに活かすことで、実効性は格段にアップするでしょう。 たことは大きな強みとなりますし、それぞれの情報を共有することで、 今回のプロジェクトにおいて、現在の商社にアジャストした基幹システム 新たな技術的展開や幅広いメニュー提案が可能になると思っています」 の一つの型はできたと考えています。これをいかに進化・発展させ、より また、当システムの構築に関するキーワードの一つとして「集約化」 広いターゲットに向けて展開していけるかということは、日本TCSの総合 があると、会計システム「MINTS-AC」を担当した桜井 晴之(システムグ 力にかかっていると思います」 ループ MC基幹システム業務統括ユニット)は言います。 この大規模プロジェクトで得たノウハウや経験は数えきれないほどあり、 「以前のシステムでは、似た機能がいくつかに分散されて存在しました それらすべてを今後の日本TCS発展に向けて活かしていきたいと、上席 が、それを集約するという方向性が、設計段階から強く意識されていま 執行役員 ・岩﨑 一郎は望んでいます。 した。結果として使い方も集約され、操作性の向上にもつながったと 「これだけの人数を動かす最大のポイントは、良い目的を作って、それを 思います。エンドユーザーも含め、さまざまなステークホルダーの方々 みんなで共有し、ベクトルを合わせることだということを改めて実感しま と定期的にお話をする機会を設定していただいたことで、独りよがりで した。プロジェクトの各フェーズにおいて、非常に大きな決断の下、 はない、使い勝手の良いシステムが構築できたのだと思います。テスト その時々の良い目的を三菱商事様がしっかりと示してくれたからこそ、 MINTS-AC フェーズにおいても、計画書に基づくテストを一通り終えた後、業務知識 その目的に向かってわれわれが全力でサポートすることができた。 MINTS-TR を持っている経験者による評価テストを、繰り返ししっかりと行うこと またそれによって、多くの人財も育ったと感じています。当プロジェクト ができました。だからこそ、本稼働後も業務が止まるような問題が一切 のゴールはまだまだ先にあります。ここで得た知見に加え、日本TCS 起こることなく、安定稼働ができているのだと思います」 となって得た深い技術的知識・経験、幅広いグローバルネットワーク テスト稼働の充実は、スケジュールの変更という決断がもたらした を積極的に活用していくことで、当社の推進力は大きく向上すると確信 ものでした。それも、しっかりと計画性に基づく細かな協議があった しています」 ジーを感じています。 待しています。また、一連のプロジェクトで培った技術やノウハウを、 「日本TCSとは、7月の合弁企業設立以前から、長きにわたって協業を 三菱商事グループ企業外に対しても、一つの事業として幅広く展開し 進め、単なる業務の知見だけではなく、企業文化の共有や人的ネット ていくことも、その後の可能性として十分に期待しています」 ワークに基づく相互理解がありました。基幹システムをまかせるパー 当プロジェクトにおける第一のゴールは、連結経営基幹システムの トナーとしては、非常に重要な要素です。今後は、さらに深くかつ幅 構築です。しかし、そこからもさらなる進化、新たな展開は続いて 広いIT技術やグローバル対応による付加価値提供が十分に期待でき いきます。 凡例 MITNS システム全 体イメージ 丸角 点線 … 基盤 システム間連携 角型 …(サービス、I/ F 等) 認証基盤 … 製品(ミドルウェア) (群) … MINTS-TA … アプリケーション … MINTS-TA(群)以外 SOA基盤 (基幹 システム開発・実行基盤) ① ポータル基盤 Oracle WebCenter 総合業務メニュー ② UI基盤 ③サービス管理基盤 Oracle ADF Oracle Enterprise Repository ⑤ プロセス管理基盤 MINTS-TR Oracle BPM MINTS-TR (アプリケーション[UI]) 単体経営情報基盤 SAP BOBI / BODS / HANA (プロセス定義[伝票申請]) ④ サービス連携基盤 Oracle Service Bus MINTS-AU (アプリケーション[UI]) MINTS-AC (ESB) MINTS-TR (ESB) 固有システム MINTS-AU (ESB) ⑥ Non-SAP/Java基盤 MINTS-TR MINTS-BI (アプリケーション[BL]) ⑦ SAP/ABAP基盤 SAP ERP MINTS-AU 固有システム データ連携基盤 統合帳票基盤 GVS 電子帳票Cabinet マスター管理基盤 MINTS-MDM SOA基盤上の7つの基盤の役割 ①ポータル基盤:業務システムへの入り口の一元化 ②UI (ユーザーインターフェース ) 基盤:業務アプリ画面の統一 ③サービス管理基盤:サービスの管理とインタフェースの提供 ④サービス連携基盤:画面・プロセス・ビジネスロジックの連携 ⑤プロセス管理基盤:ビジネスプロセスの管理、制御 ⑥Non-SAP/Java基盤:ビジネスロジックの実装・実行 / ビジネスデータの管理 ⑦SAP/ABAP基盤:ビジネスロジックの実装・実行 / ビジネスデータの管理/ SAP ERP機能 7 News & Topics インドのモディ首相が日本TCS の若手社員を和太鼓で激励 Indian Prime Minister Modi Plays Japanese Taiko Drum to Galvanize Young Minds in TCSJ 合弁設立記念式典 TCSJ Launch Party 当社の発足を記念し、式典を A launch party was held to mark the インドのナレンドラ・モディ首相が、わずか5日間 The Honorable Prime Minister of India, Narendra Modi was the chief guest at 開催いたしました。 establishment of our new company, TCSJ. の訪日にもかかわらず、 9月2日、 日本TCS テクノロジー the inauguration of the TCSJ Technology and Culture Academy on September 当日は、 ディーパ・ゴ パラン・ The Honorable Ambassador to Japan &カルチャーアカデミーの開設式にご臨席くださ 2, as he wrapped up his 5-days visit to Japan. In a function held as send-off of ワドゥワ駐日インド大 使 にも from India, Deepa Gopalan Wadhwa graced いました。 the first batch of new employees for training program at various TCS locations, ご臨席いただき、 沢山の方々から us with her attendance, and we received 開設 式では、インド各地のTCS研修センターで the Prime Minister Modi beat the ceremonial taiko. In an unusual move, he 祝辞のお言葉をいただきました。 congratulation messages from many. Keeping 行われる研修プログラムの第一陣として参加する made a marvelous display of his prowess with the drums, much to the surprise 鏡開きも行われ、新たな門出に with the tradition, a sake cask was also opened, 新入社員を壮行して首相が記念に和太 鼓を演奏 of the professional taiko drummers. ふさわしい華やかな会となりま adding a touch of extravagance to the party した。 befitting the birth of the new company. する一幕もあり、プロの和太鼓師を驚かせるほど The Prime Minister encouraged the TCSJ trainees saying, “You are going to ディーパ・ゴパラン・ワドゥワ駐日インド大使 (左) と当社経営陣 The Honorable Indian Ambassador to Japan, Deepa Gopalan Wad hwa, Indian Ambassador to Japan, and the new company’s management の腕前を披露しました。 India as employees of TCSJ but I want you to return to Japan as ambassadors of さらに、 首相からは 「皆さんは日本のTCSの社員とし my country.” This new training イノベーションデイ Innovation Day てインドに行きますが、 インドの大使として日本に戻って initiative is aimed at not only learning TCSのCTO、 R&D部門が主導する、 特定のお客さま向けの “Innovation Day,” an innovation event for exclusive customer organized by きてください」 という激励の言葉もいただきました。 about new technologies but also イノベーションイベント 「イノベーションデイ」を日本で初めて TCS’ CTO and R&D division, was held in Japan for the first time. Innovation 本研修は、 新しい技術を習得するだけでなく、 日本と enhancing cultural knowledge and 開催しました。 イノベーションデイは、 お客さまが、 TCSとの Day is an event where TCS provides technical information and invites インドの I T専門家の間で、お互いの文化に関する understanding between Japanese コラボレーションでどのようなイノベーションを起こせるかに discussion with our customers to determine what kind of innovation they 知識や理解を深めることを目指しています。 and Indian IT professionals. ついて、 技術情報の提供やディスカッションを行うイベントです。 can create through collaboration with TCS. 壮行会で和太鼓の腕前を披露したモディ首相 Indian Prime Minister Narendra Modi displayed his skill on a Japanese taiko drum at the send-off party. インド 研 修に参 加した新入社 員の声を紹介します。 Introducing Voices from New Employees Undergoing Training in India 研修で感じたこと My Thoughts on the Training Saaya Matsuda インド文化に触れて感じたこと My Experiences with Indian Culture 今 回の主なテーマは、TC Sが 提 唱するデジタル・ファ The main theme was driving Simplification using the Digital Five Forces イブ・フォースを活用した「Simplification(シンプル化)」 as key enablers. A key challenge faced by Japanese companies is the の 推 進 。日本企業にとってビジネスプロセスやシステム、 complexity of business processes, systems and infrastructure, and not インフラに見られる複雑性は重要な課題であり、 「 技術を only technology-aided simplification but also value-chain simplification 用いたシンプル化 」だけでなく、カスタマー・エクスペリエ across customer experience, engineering and product development and ンス、エンジニアリング・製品開発・製造、サプライチェーン manufacturing, and supply chain are drawing attention. On the day, a rich に跨る「バリューチェーンのシンプル 化 」も注目を集 め portfolio of globally successful て います。当日は、世界的に成功を収めているソリューショ solutions was introduced. インドの研修センターには、 意欲に満ちあふれ 最も印象的だったのは、今まで聞き慣れていた た研修生がたくさんいました。 私たちの研修に 英 語とは全く異なるインド 英 語です。ただ、 ン群を、 ご紹 介しました。 ついて、 インド人の研修生から熱心に尋ねられ 郷に入れば郷に従えというように、いつの間に 今後も、お客さま向けにこのような機会を増やしてま such oppor tunities for our ることもあり、 彼らの仕事に対する熱意を実感 かインド英語の影響を受け、アメリカ人の友人 いります。 customers in the future. しました。 また、 私たち日本人研修生も講義中 Ikuru Lief Kyogoku と会話した際、アクセントの変化を指摘される 積極的に発言し、 スキルを吸収しようと努力していました。 英語が不得意 ほどでした。また、遠慮しがちな日本人の感覚とは違い、ストレートに な人もいましたが、 昨日よりも今日、 今日より明日と、 少しずつですが日々 相手の都合を聞いたり、はっきりと物事を伝えることに驚きました。 成長していったと思います。 ここでは一人ひとりの姿勢が周囲に与える影 インド滞在を経て、フレンドリーな彼らの国民性も感じとることがで 響が大きく、 それぞれの向上心を倍増させていると感じました。 きたので、今後もインド文化に目を向けていきたいと思います。 At the training center in India, many trainees were bursting The thing that made the greatest impression on me was Indian with enthusiasm. Some Indian trainees asked many questions English, which was different from the English I was used to. But as about our training, driving home to me their zeal for their jobs. the saying goes, “When in Rome, do as the Romans do,” and at some We Japanese trainees also proactively asked questions during point I began speaking that way too, to the point that when talking lectures, and made great efforts to absorb the skills we were with American friends in English, they pointed out that my accent being taught. For some of us, English was a weak point, but we had changed. In addition, I was surprised at the directness with improved a little more each day. At this training, I felt that every which Indians asked about you or told you things, in contrast to the individual’s attitude had a great influence on those around them usual reserved attitude of most Japanese. Through my stay in India, and doubled each person’s motivation to improve themselves. I was able to learn about the friendly Indian national character and We sincerely hope to expand イノベーションデイの様子 Innovation Day definitely hope to learn more about Indian culture in the future. インドの野外活動での様子 From Editors 皆さまからのフィードバックを活かし今後も皆さまのお役に立つ情報をお届けしたいと思っております。TCS Japan NEWSに関す るご意見・ご感想などは ( [email protected] ) までお寄せください。 8 Outing in India We value the feedback from our clients.We would like to continue to provide useful information for you in the future. Please send any opinions or impressions on the TCS Japan NEWS to "[email protected]" 9 MINTS=MC Integrated Information System Trading and accounting system MINTS-TA Business intelligence system MINTS-BI 1 No. < Individual systems by function > Trading system Case Study MINTS-TR ( Trading ) Mainly for order placement and delivery receipt input Authorization management system MINTS-AU (Authorization) MINTS authorization management Mitsubishi Corporation < Overseas core system (non-consolidated based) > Digital Form Cabinet Form inquiries Accounting system GVS ( Global Voucher System ) MINTS-AC Master management system MINTS-MDM (Master Data Management) Manages common masters < Overseas subsidiaries, domestic and overseas business investment destinations > Develop a System Adapting to Business Environmental Changes and Supporting Consolidated Business Management In April 2014, the MINTS-TA system, consisting mainly of trading and accounting systems for Mitsubishi Corporation, was launched. ( Accouting ) Common for all accounting tasks (account book entry/account searches, income and expenditure, payment transfers, Excel-related tasks, etc.) Payment and receipt system Foreign currency settlement system MINTS-PR MINTS-FS ( Payment and Receipt ) Yen-based payment settlement Voucher inquiries Legend … Real-time consolidation … Daily processing ( Foreign Currency Settlement ) Foreign exchange management … Actual data consolidation … Systems other than MINTS-TA (cluster) GES (Consolidated business management system) Integration of All Business Information Enables Swift Access to Necessary Information MINTS-TA is the generic term for the MINTS-TR trading system and the securit y such as authorization check s. Accurac y of management MINTS-AC accounting system, as well as the peripheral systems of the has also been improved by equipping the system with PUSHt ype func tions *3 like task lists. MINTS-BI business intelligence system, MINTS-AU authorization system, With regard to adaptation to Mitsubishi Corporation Group's transition over From the technical side of the system architecture, it is worth noting that the SOA*4 infrastructure, which is a combination of SAP ERP and OFM business management from the IT standpoint. The development program was executed in an unprecedented scale, in which the time and changes in business environment, the expected beneficial impact of (Oracle Fusion Middleware), has been newly incorporated, in addition system developers had to face the enormous challenges in promoting standardization and collaborative use, as well as securing system operations include “visibility of consolidated business management to the continued and expanded use of SAP ERP, in order to increase the information,” “reinforced trading management on a consolidated basis,” and degree of flexibility and scalability of the user interface or business logic. “speedy conformance with laws and regulations including IFRS.” This has increased the levels of freedom allowed with the user interface, This newly implemented system is a core system (non-consolidated base) that supports Mitsubishi Corporation’s consolidated flexibility and scalability, in anticipation of the consolidated business management throughout multiple business groups in Mitsubishi Corporation. At its peak, the project was supported by approximately 600 members, including business partners. and the MINTS-MDM master data management system (see the above fig.). One of the key points in achieving these was integration of all business information. By equipping MINTS-BI with a wide range of functions, Develop a Business Management Core System Adapting to Mitsubishi Corporation Group's Transition over Time In 2010, Mitsubishi Corporation announced a three-year mid-term business plan to create “sustainable corporate value” in recognition of internal and external environments, and decided to implement a new ITbased consolidated business management platform that would support the business plan. The key phrase in developing the system was “Adaptation to the Mitsubishi Corporation Group's transition over time and business environmental change.” Firstly, as the actual business operations and the substantive part of conducting the business shift to subsidiaries and affiliated companies, the business design of Mitsubishi Corporation and the entire Mitsubishi Corporation Group has undergone drastic changes. Many challenges that required changes surfaced, including addressing the economic crises following the Lehman Shock, enhancement of internal control and compliance in accordance with the revisions in the Companies Act, and adopting international accounting standards. The basic concept of the entire consolidated business management core system was to establish a system capable of fully supporting Mitsubishi Corporation’s new business management platform for adaptation to these changes. 12 < Sales support system (individual group systems) > ( Trading and Accounting ) (Business Intelligence) Information searches and analysis The MINTS-TA system equipped with trading and accounting functions began full operations in April 2014 as the first phase of this project. This has been established as the non-consolidated based system of Mitsubishi Corporation within the whole consolidated business management core system. “Although we are only mid-way through the entire project yet, we have now completed the most important framework. Trading companies have a wide range of businesses, and the business fields of each company in the Mitsubishi Corporation Group also vary. The final goal is to expand the system throughout the Group’s trading business subsidiaries and to have it evolve into a system that can support the entire consolidated business management,” Mr. Takeshi Higuchi, Deputy General Manager of IT Planning Dept., Business Service Group, explains. The guiding principle in the development of this system was to “develop something that is better, is more economical, and can be used more widely.” This principle is also based on the concept of expanding the system into the entire consolidated business management. In the future, we will strive for more efficient operation, equipping new functions and achieving further cost reduction, to have the system evolve even further, and expand its range of application to achieve the final goal. thereby improving operability. In addition, the use of components supplied by Oracle ADF*5 has provided a labor-saving benefit in coding. aggregation of information that had previously been dispersed throughout Another important point is the low coupling of the systems through the multiple systems has been made possible, and information necessary for ESB*6. By establishing an infrastructure that allows flexible exchange of administrative and operative work can be swiftly obtained when needed. The information via a common interface instead of connecting each system response speed has also been dramatically improved through installation of the SAP HANA*1 in-memory database. directly, the process of linking with other systems has been simplified In addition, using single sign-on *2 linked with authentication advantages of efficiency in future development, operation, and infrastruc ture has improved users’ convenience and information including security management. This is expected to reap enormous maintenance, as well as cost reduction. Takeshi Higuchi Reo Nonaka Tomoyuki Fujita Deputy General Manager, IT Planning Dept., Business Service Group Senior Manager, IT System Office, IT Planning Dept., Business Service Group Manager, IT System Office, IT Planning Dept., Business Service Group Established: 1950 Head Office: Chiyoda-ku, Tokyo Business Description: With more than 600 consolidated companies, covers a wide range of industries globally, including Global Environmental & Infrastructure Business; Industrial Finance, Logistics & Development; Energy Business; Metals; Machinery; Chemicals; and Living Essentials. http://www.mitsubishicorp.com/ *1 *2 *3 *4 *5 *6 SAP HANA: In-memory computing technology that manages vast amounts of data with the main memory of the server in real-time. This greatly reduces the amount of time required for work and enables the necessary data to be prepared within just a few seconds. Single sign-on: A service of enabling users to access multiple computers, software applications, and services by a single authentication process. PUSH-type function: A function in which the server unilaterally transmits information and displays it on the terminal without requests being made by the terminal. SOA (Service Oriented Architecture): A design method that provides the application software with functions for connecting to other software programs to create a large-scale system as a collection of “services.” Oracle ADF (Oracle Application Development Framework): An end-to-end application framework that simplifies and speeds up the work of mounting applications. ESB (Enterprise Service Bus): Middleware that acts as an infrastructure for linking various systems operating within a company. 13 Seek Balance between Sub Optimization and Standardization / Shared Use while Maintaining Consistent Concept throughout the Entire System For Tata Consultancy Services Japan (TCSJ) and Mitsubishi Corporation, this project represented large-scale system development on an unprecedented level. Additionally, there was the enormous challenges of achieving standardization and shared use while maintaining the flexibility, scalability, and economical efficiency of the system to create a suitable infrastructure for consolidated business management and the introduction of new technology. In the process of defining the requirements and building the framework for the platform of consolidated business management, meetings were held almost every day to determine specific system requirements, which included fine-tuning between the extent of the standardization and shared use that formed a prerequisite for the system’s structure and the extent of sub optimization. TCSJ proactively offered advice aimed at not just the mastery of new SOA infrastructure technology but also development of optimal system architecture with the optimum levels of standardization / shared use and granularity. The results of these discussions formed the base of the current SOA infrastructure. On the other hand, we also came across challenges in the actual roll-out dates of the project, including the difficult decision to partially postpone the date of cutover as the scale of the system exceeded initial plan. “It was the development of an unprecedented scale, and project management was a series of trials. Changing the cutover date was a major decision. Our partner, TCSJ, demonstrated level-headed analysis by presenting the project forecast as quantitatively as possible, and it is thanks to this that I believe we were able to come to the decision with the best outcome.” (Mr. Higuchi). Mr. Reo Nonaka, Senior Manager of IT System Office, IT Planning Dept., Business Service Group, states “We and TCSJ moved ahead toward the April 2014 deadline in a three-legged race, and when the cutover went according to plan, I felt a huge sense of achievement.” Mr. Tomoyuki Fujita, Manager of IT System Office, IT Planning Dept., Business Service Group, also looked back on the repeated exchanges that went on during the project, stating “In order to conform to the cost and delivery date target of the project, we conducted discussions on countless reviews about which part we should focus for MINTS-TA and prioritize the efficiency of the development and for which part we should keep for standardization for expansion beyond MINTS-TA. I believe that these discussions resulted in us being able to build a framework that addressed consolidated business management infrastructure while maintaining the QCD of the project.” Tools for more finely managing the progress were adopted from the design through the test phases. Progress visibility and quality analysis were conducted in detail, a system for detecting and counteracting risks as early as possible was created, and the project moved ahead on schedule toward the newly targeted deadline. Synergistic Effects of “Sharing Business Knowledge and Culture” + “Accumulating IT Knowledge and Global Support” Mr. Higuchi senses the enormous synergy generated through the establishment of TCSJ as we maintain, operate, and further expand the system as a consolidated business management infrastructure in the future. “Even before the establishment of the joint company in July, we have been working with TCSJ over long periods of time, and had a mutual understanding not only based on work knowledge but also through sharing of corporate cultures and human networks—something essential for a partner to whom we are to entrust the core system. I fully expect offering of added value by even deeper and broader technology and global support in the future. Diagram of the Entire MINTS System I am sure that we will be able to achieve the main policy of the system’s architecture—create something that is better, is more economical, and can be used more widely—at even higher levels than expected. I also anticipate future potential for expanding the technical prowess and know-how that have been accumulated through the course of this project broadly to other projects outside the Mitsubishi Corporation Group.” While the initial goal of this project was to construct a consolidated business management core system, further evolution and new expansion will continue. Legend Rounded-corner boxes … Infrastructure Linkage between systems … (services, I/F, etc. ) Authentication Infrastructure Dotted-line boxes … Products ( middleware ) Square boxes … Applications …MINTS-TA (cluster) System other than … MINTS-TA (cluster ) SOA Infrastruc ture ( Core System Development / E xecution Infrastructure ) ① Portal Infrastructure Oracle WebCenter Unified Application Menu ② UI Infrastructure Oracle ADF MINTS-TR (Application [UI]) MINTS-AU (Application [UI]) ③ Service Management Infrastructure Oracle Enterprise Repository ⑤ Process Control Infrastructure Oracle BPM Business Intelligence Infrastructure MINTS-TR (Process Definitions [Voucher Applications]) SAP BOBI /BODS/HANA Individual Systems SAP ERP and pushed forward the plan with better clarity. I feel that this resulted in us being able to maintain the motivation of everyone involved in the project all the way through. Another key success factor was establishment of a system by which prevalent issues and progress reports were shared From left to right: Hiroki Morimoto, Akihiro Takagi, Ichiro Iwasaki, Yoshifumi Ohishi, and Haruyuki Sakurai (TCSJ) Exploit the Knowledge and Broader IT Skills to Develop a Superior User-Friendly System The reason why the project was so immense in scale lied in the fact that an entire core system supporting the company administration, not individual detail with other members had its difficulties, I now realize that the bigger the project the more important this is.” Make the Best Use of Newly-Acquired Technical Knowledge and Experience systems, had to be developed all at the same time. Because of this, various technologies and frameworks were considered for new infrastructure and In addition to the continued use of SAP ERP, one of the technical points applications. of the project was implementation of the OFM. Yoshifumi Ohishi, the Unit Hiroki Morimoto (MC ERP Technical Unit, System Development Services Manager of the MC ERP Technical Unit, System Development Services Group), who was in charge of the MINTS-BI business information system, Group, who was in charge of integrating all technological aspects of the expects that the birth of TCSJ will help the system integrated with new project, believes that TCSJ will be able to exploit its superiority in the future. technology to evolve and to step into new dimension. “The project was a new challenge for us, but we were convinced “The adoption of the HANA in-memory database developed by SAP AG that it had enormous labor-saving advantages plus the advantage was a major contribution in the field I was in charge of. Creating the system of improving user operability, which was why we recommended it. upon this new form of architecture improved the processing speed despite Mitsubishi Corporation agreed to our recommendation, and we shared the massive increase in the data volume handled. I believe that our success difficulties while working together on it; now, our final goal is to develop was led by the result of the mutual understanding we had with the client the system in the future that has everything on the OFM infrastructure during the development stage. They understood each function, and we had for end users, developers, and administrators. Utilizing full knowledge discussions to make it clear for them. The establishment of the new company and experience that TCSJ has newly gained will drastically improve our resulted in an increase in the number of staff with high-level knowledge chances of achieving this. I believe that the project enabled us to produce and experience of new technologies, including HANA, which increased our a framework for a core system that is adjusted to the current needs of strength, and I believe that sharing information between us will enable us to trading companies. The key to whether we will be able to evolve and make new kinds of technical recommendations and propose a broader range enhance this, and expand it to meet the needs of ever-broader targets, of offerings.” will rely on the overall skills of TCSJ.” One of the keywords prevalent during the development of the system Ichiro Iwasaki, Officer and Division Deputy General Manager, believes was “centralization.” Haruyuki Sakurai (MC ERP Application Unit, System that the know-how and experience acquired from a project of this Development Services Group), in charge of the MINTS-AC accounting size is incalculable, and intends to fully exploit this to ensure that TCSJ system, points out. continues to grow in the future. share these with all the members, and ensure all vectors to be aligned. Mitsubishi Corporation occasionally came to extremely big decisions opportunities to discuss matters on a regular basis with all stakeholders and provided us with firm directions for good targets during each phase including end users, and I believe that this enabled us to create a user-friendly of the project, and this enabled us to utilize our full power to support MINTS-AC system without any complexity. During the testing phase, we were also able everything needed to achieve the targets. I also get the feeling that many MINTS-TR to have evaluation tests repeatedly by experienced personnel with business of our human resources could grow because of this. The ultimate goal of MINTS-AU knowledge once the entire series of tests based on the designs had been the project is still ahead of us. I am sure that, by adding the knowledge completed. I am convinced that this has enabled the system to operate in a that we have obtained from this to the deep technical knowledge stable manner and without any disturbances even after the cutover.” and experience obtained since the establishment of TCSJ and actively Complete testing resulted from the decision to change the schedule. Master Data Management Infrastructure GVS moving ahead with a project while sharing and checking all information in system usage, which I believe led to improvement in operations. We had Data Connection Infrastructure Unified Printing Infrastructure across teams during the course of the project. Although, to be frank, point right from the design stage. This resulted in centralizing methods of MINTS-BI Individual Systems Digital Form Cabinet We held meetings with the people from Mitsubishi Corporation frequently “I am once again reminded that the main points required when it comes ⑦ SAP/ABAP Infrastructure MINTS-AU (ESB) “Schedule change required a wide range of adjustments in a project of this scale, and maintaining members’ concentration was also a huge issue. to mobilizing such a large number of people are to create good targets, MINTS-TR (Applications [BL]) MINTS-TR (ESB) aspects, there were thorough discussions based on solid planning. systems, and working on centralizing all of these was an extremely significant ⑥ Non-SAP/Java Infrastructure MINTS-AC (ESB) Development Services Group, who was in charge of all technological “Previously, Several similar functions had been dispersed in multiple ④ Service Control Infrastructure Oracle Service Bus From PROJECT MEMBERS Here, the team involved in the project tell us about what they gained from the project and how they intend to utilize this knowledge and experience in the future. MINTS-MDM According to Akihiro Takagi of the MC ERP Technical Unit, System making use of it over our broad global network, we will be able to greatly improve the driving force of TCSJ.” Role of the Seven Infrastructures Mounted on the SOA Infrastructure ① Portal Infrastructure: Unified entry to the business systems ② UI (User Interface) Infrastructure: Unified business application screens ③ Service Management Infrastructure: Service management and interface provision ④ Service Control Infrastructure: Screen, process and business logic links ⑤ Process Control Infrastructure: Management and control of business processe ⑥ Non-SAP/Java Infrastructure: Mounting and execution of business logic / business data management ⑦ SAP/ABAP Infrastructure: Mounting and execution of business logic / business data management / SAP ERP function 15 バルーンセレモニー / Ballo on ceremony ゲストの高橋勇市 / Guest Yuichi Takahashi ランナーの様 子 / Runners 2014 グリーンリボンランニング フェスティバルに協賛 「グリーンリボン ランニング フェスティバル」は、移植医療 駒 沢オリンピック公 園 陸 上 競 技 場で 開 催 さ れ 、多くの 参 加 のシンボルマークである「 グリーンリボン」を冠し 、臓 器 移植 者 が 集まりました 。当 社 社 員で、アテネ パラリンピック男子 を受けた 方 をはじ め 、障 が い 者 や 一 般 ランナーが 共 に走る マラソン ( 視 覚 障 害) 金メダリストの高橋勇市がゲストとして ことで、生 命 や 健 康 の 大 切 さ を 知ってもらうことを 趣 旨と 招かれた他 、イベントの 趣旨に 賛 同 する 多くの 社 員 が ラン したランニングイベントです。 ナ ー・応 援 団 としてイベ ントを 盛り上げ ました 。 同イベントへ の 協 賛 は、 今 回で7年目。 今 年 は、 10月13日に Sponsoring for the 2014 Green Ribbon Running Festival The Green Ribbon Running Festival is a running event whose goal is Sports Ground, with a large number of participants. One of our to promote the value of life and health, bearing the emblem of the employees, Yuichi Takahashi, who won the gold medal in the men’s green ribbon that symbolizes transplantation therapy. Many runners marathon (visual impairment category) at the Athens Paralympics, was participate, including people who have received organ transplants, invited as a guest this year, and many of our employees participated people with disabilities, and ordinary runners. as runners in support of the event’s objective. In addition, many other We have been sponsoring this running event for seven years. This employees rallied to provide support and encouragement. year, it was held on October 13 at the Komazawa Olympic Park General 写真提供:東京新聞 / Photo by The Tokyo Shimbun ■ 発行 :日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社 経営企画本部 広報部 (タタコンサルタンシーサービシズと三菱商事の合弁会社) ■ Published by: Corporate Communications Dept., Corporate Planning Div., Tata Consultancy Services Japan, Ltd. ( A Tata Consultancy Services and Mitsubishi Corporation Joint Venture ) 本誌に記載されている会社名、ロゴ、製品名およびサービス名などは、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社および各社の商標または登録商標です。 本誌掲載内容の無断複写・転訳載は、媒体問わず禁じられています。掲載されている情報は本誌作成時の情報です。 All content / information present here is the exclusive property of Tata Consultancy Services Japan (TCSJ) and the respective companies. The content / information contained here is correct at the time of publishing. No material from here may be copied, modified, republished, uploaded, transmitted, posted or distributed in any form without prior written permission from TCSJ. Unauthorized use of the content / information appearing here may violate copyright, trademark and other applicable laws, and could result criminal or civil penalties. Copyright©2014 Tata Consultancy Services Japan, Ltd. 201410_2
© Copyright 2024 Paperzz