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わがまちトーク(大滝地区)
平成 22 年 3 月 26 日
わがまちトーク(大滝地区)会議記録
1、日 時
平成 22 年 3 月 26 日(金) 午後 7 時 00 分から 8 時 30 分
2、場
大滝コミュニティセンター
所
3、出席者
市民 41 名
高岡市
髙橋市長、新井経営企画部長、竹田福岡総合行政センター所長、角田広報統計課長
4、会議次第
(1)
市長挨拶
(2)
わがまち自慢
①
発表
②
意見交換
(3)
会場の方々との意見交換
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わがまち自慢
参加者
y
大滝地区は開馞、木舟、大滝、本領、荒屋敷、木舟新の 6 つの自治会から構成され
ており、世帯数は昨年 7 月時点で 731 世帯、人口は 2,443 人で毎年少しずつ増加し
ている。昭和 40 年代に宅地開発が進み、新たに移り住んだ世帯と農業を営み、昔
から住んでいる世帯の割合は約 65:35 で、混住している地域と言える。そのため
比較的若い世帯が多く、高齢化率は平均よりも低いと聞いている。
y
地区では 4 世代交流会、敬老会、住民運動会など地域活動を盛んに行っている。ま
た、各種会合が開かれる際には、酒を飲み交わしてコミュニケーションを図ってい
る。開馞自治会では毎年クリスマス会を実施しており、ほぼ全世帯が参加し、手作
り料理が振る舞われ、参加者に大変喜ばれている。
y
大滝地区内には、JR北陸線、国道 8 号、能越自動車道があり、そしてこれから北
陸新幹線が整備される予定である。これらの各種交通機関の整備に地区住民は協力
してきたので、市としても大滝工業団地への企業誘致に尽力してもらいたい。
y
地区には小矢部川、岸渡川、黒石川、荒又川等の河川が流れており、これらの河川
は水田の排水という重要な機能を果たしているので、河川整備に取り組んでもらい
たい。
y
地区内には福岡庁舎、Uホール、福岡中学校、県立福岡高校などがあり、文教ゾー
ンとして整備されている。その都度、土地の提供などで住民は協力してきたことに
配慮してもらいたい。
y
大滝地区は各家庭で個人井戸を有している人が多く、上水道の加入率が低い。
y
大滝地区はこれまで様々な面で行政に協力してきたので、市の西端に位置している
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からといって開発から取り残されることのないように配慮してもらいたい。
参加者
y
大滝地区は、水、緑が豊富で空気が良く、市が掲げている都市の将来像に最も近い
と自負している。
y
財政難の中、ごみの収集には多額の費用がかかると聞いているので、市民にごみの
減量化や分別を啓蒙するべきではないか。例えば、収集や処分にかかる経費がどの
程度かかるか公表すれば、その意識づけができるのではないか。また、市内全域で
地域住民が清掃に参加する 5 月 30 日のごみゼロの日を引き続き設けてもらいたい。
y
高齢になれば病院に行く機会が増えるが、大滝地区から市民病院に直接向かうバス
路線がない。高齢者にとって公共交通機関の乗り換えは難しいので、コミュニティ
バスの路線を見直すなど、地区から直接市民病院に行けるような方法を検討しても
らいたい。
y
昨年、木舟城跡「月見の宴」を行っており、木舟城跡は地区の貴重な財産である。
観光資源となるよう整備してもらいたい。
y
大滝地区は市の西端にあり小矢部市との市境に位置しているが、開発が遅れること
のないように配慮してもらいたい。小矢部市の住民から見ても、福岡町は高岡市と
合併して良かったと分かるようにしてもらいたい。
y
大滝地区には多くの河川が流れているので、改修整備に取り組んでもらいたい。特
に国道 8 号に沿って流れている本領地区の大井川は地区にとって重要な河川なの
で、何らかの支援をお願いしたい。
参加者
y
開馞地区に伝わる源多良太鼓を郷土芸能の再興、青少年の情操教育、健全育成とい
う観点から復活させ、源多良太鼓保存会を立ち上げ活動を続けている。元々子供を
対象に行っていたが、現在では大人も一緒になって活動しており、子ども 11 人、
大人 14 人で活動している。各種イベントや行事、納涼祭、結婚式など様々なとこ
ろに呼ばれて演奏している。13 年前には、福岡町日中友好使節団として中国遼寧
省に行き、水害見舞いの激励演奏を行った。また、昨年は「前田利長公入場大行進」
や「木舟城跡月見の宴」でも太鼓を叩いた。
y
中国へ演奏旅行に行きたいと考えている。今年は高岡市と中国錦州市との友好 25
周年を記念して 8 月に錦州市で式典を行うと聞いている。その前に、源多良太鼓を
演奏し、文化交流の一端を担いたいと考えている。
y
源多良太鼓を続けていくには、講師の費用等がかかる。そのため、文化庁委託事業
「伝統文化こども教室」に申請したので、採択されるよう市に支援してもらいたい。
y
源多良太鼓の練習場になっている大滝公民館多目的ホールは、大滝コミュニティセ
ンターを整備する際に併せて改修してもらい感謝しているが、それでも音が外に漏
れるので、何か方法がないか教えてもらいたい。また、市のイベントがある際には
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源多良太鼓を呼んでもらい、演奏させてもらいたい。
参加者
y
大滝地区は若い人が活躍でき、世代間の交流がスムーズな地区だと自負している。
大滝地区社会福祉協議会や大滝地区豊かな村づくり協議会では、村まつり、住民運
動会、4 世代交流会、カローリングなどで、体育、文化の両面で住民間の交流を図
るとともに、健康づくりに努めている。しかし合併以後、各種団体への補助金が減
額され運営が厳しいので、市からの支援をお願いしたい。
y
旧大滝幼稚園は少子化等により統合を余儀なくされたが、都会では保育所等に入れ
ない待機児童が多くいると聞いている。この差を何とかしたいという思いがあり、
現在、大滝工業団地において企業誘致に取り組んでいるが、自然を学べるというこ
とを前面に押し出して人の誘致にも取り組んでもらいたい。地区に若い世帯や子供
を増やしたいと考えており、引っ越してきた方を温かく受け入れたいと思っている。
市長
y
新たに移り住んだ人と昔から住んでいる人が混住している場合、しばしば昔からの
しきたりや行事に関するトラブルが起きると聞いている。しかし、大滝地区では上
手く住民同士の関係を築いているようなので、大変ありがたく感じている。
y
企業誘致については、市の最優先課題と位置づけて今後も取り組んでいきたい。ま
た、人を呼び込む際には、新たに来る人をよそ者扱いせずに、予め地区独自のルー
ルを教えてあげてもらいたい。そして、新たに来る人にもそのルールを理解し、受
け入れるもらうことが大切だと考えている。
y
これから北陸新幹線の工事が進めば、住民の方々に迷惑をかけることになるが、周
辺道路等の整備に努めていきたいと考えている。また、大滝工業団地への誘致につ
いても一生懸命取り組んでいくつもりである。大滝地区が市の西端に位置している
からと言って取り残すことはないで安心してもらいたい。
y
郷土芸能である源多良太鼓を復元して、継続していることは大変ありがたく、また、
活動が子供から始まり、大人へと広がっていったことは素晴らしいと感じている。
錦州市との国際交流や文化庁の委託事業についても支援できないか検討していき
たい。子供たちに伝統文化を伝えていくことは難しいが、サポート体制を整えてい
きたいと考えている。
y
福岡地域の方々には、ごみの分別に熱心に取り組んでもらっており感謝している。
ごみの収集方法については、できるだけ合理的でコストのかからない仕組みを考え
るとともに、ごみの減量化や分別への啓発活動に努めていきたい。また、全市一斉
に取り組む清掃日についても、地域の皆さんと相談しながら実施を検討していきた
い。
y
福岡地域から市民病院へのバス路線については、加越能鉄道株式会社と相談してみ
たい。移動手段を持たない高齢者が市民病院に行くにはどうすればいいのか、市全
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体のバス路線も踏まえて考えていきたい。
y
小矢部川に流れ込む河川や大井川の改修については、課題として受け止めている。
今後、できるだけ早い段階で整備ができるよう、国土交通省や県と協議をしてきた
い。
y
合併を経たことにより、福岡地域の方々が市政に関心が高いことは認識している。
今年は合併 5 周年の節目の年にあたることから、市では各種記念事業を計画してお
り、また、5 年間を振り返り課題を見つけていきたいと考えている。合併の際に約
束したことをしっかりと守り、合併してよかったと言われる状況をつくっていきた
い。
会場の方々との意見交換
参加者
y
全国で毎年約 3 万 2 千人が自殺しており、富山県では約 330 人いると聞いている。
富山県の中でも呉西地区は特に多いと聞いているが、どのように考えているのか。
y
最近では、行政が補助金を出して太陽光発電システムを推進しているが、石油や原
子力に比べてかなりコストがかかることを分かって補助しているのか。
y
県がナロテクノロジー分野の開発を中心とした拠点施設を高岡で整備すると聞い
ている。これからナノテクノロジーは必要不可欠な分野だと思うので、計画につい
て分かれば教えてもらいたい。
y
高岡が持っているアルミの技術を活かして、航空機産業関連の工場を誘致するなど、
現状を打開する発想の転換が必要だと考える。
参加者
y
黒石川の改修について何十回も県と協議を続けてきたが、現在連絡が途絶えている。
事業が進展するよう、市に間に入って仲介してもらいたい。
y
名古屋市と同じようにとは言わないが、市議会議員の定数削減や市民税の減額など、
市の改革に取り組んでもらいたい。
市長
y
自殺者は寒い地域に多いと聞いており、長野県では行政が自殺予防対策に取り組ん
でいる。高岡に自殺者が多いかは分からないが、人が孤立するような地域性があれ
ば自殺者は増えるのかもしれない。みんなで声をかけ合える環境が自殺を防止する
ポイントだと思う。また、「命の電話」などの相談窓口を早めに活用してもらいた
い。
y
太陽光発電はエネルギーとして必ずしも効率的とは言えないかもしれないが、だか
らこそ、行政が税金を投入して整備推進を図っているのだと思う。現段階ではデモ
ンストレーションの意味合いがあるかもしれないが、化石燃料はいつか枯渇すると
言われており、新たなエネルギー開発を推進するために整備の補助をしているのだ
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と思う。
y
ナノテクノロジー分野を中心としたものづくりの拠点施設には、技術開発のための
様々な設備を導入すると聞いている。県内や市内の企業が利用する予定と聞いてい
るが、高岡の地場産業に携わる企業が利用できないかも検討して、可能であれば、
その橋渡しをしていきたい。
y
アルミの技術については建材だけではなく、様々な分野に応用していってもらいた
い。例えば、医療器具の人工関節にアルミが使われているが、その技術は航空機産
業に応用できると聞いたことがある。今後も高岡が持っている技術を売り込み、新
たな可能性を探っていきたい。
y
物流面では、名古屋港で積荷にしていた貨物を東海北陸道で陸送し、伏木港や富山
港から中国等に輸出する方法を売り込んでいる。将来的には、シベリア鉄道を経由
して、ヨーロッパに輸出するルートも考えられるかもしれない。
y
黒石川などの河川整備について皆さんが心配されていると思うので、国や県と協議
して、整備の優先順位が上がるように努めていきたい。
y
名古屋市と高岡市では状況が違うことを理解していただきたいが、市では市職員の
給与削減や事務事業の見直しなど、財政難の中、市民の皆さんに迷惑を掛けないよ
うに取り組んでいるところである。また、市議会では定数削減を実施するなど、議
会改革についてもよく議論してもらっていると考えている。今後もスリムで効率的
な行政の推進を目指していきたい。
参加者
y
先日、福岡町地域自治会連合会から提出した要望書の回答をもらったが、その中で
も、毎年継続して要望している箇所については、早急に取り組んでもらいたい。書
類だけで処理するのではなく、現場を見て判断してもらいたい。
参加者
y
市は観光客を誘致してまちなかの活性化を図ろうとしているが、その内容が市民に
は見えてこない。観光客は瑞龍寺など市内の観光地を見た後に、氷見市に移動して
食事や宿泊しており、高岡にお金が落ちていない。その一つの対策として、片原町
周辺に大型バスが駐車できる観光駐車場を整備し、坂下町通りを門前町のようにし
て、賑わいを創出すれば、土産物店等が立ち並び、お金が落ちるのではないか。
y
高岡は世界文化遺産登録を目指しているが、本当に登録ができると思っているのか
疑問である。無理であれば予算計上するべきではないと考えるが、市長はどのよう
に考えているのか。
市長
y
高岡は元々、銅器やアルミなどの製造業が盛んな商業都市であって、観光に力を入
れだしたのは最近のことではないかと思っている。観光客を誘致するためにはコン
セプトを打ち出して取り組む必要があり、高岡大仏等の観光資源をどのように観光
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客に喜んでもらうか考えていかなければならない。現在、県西部と飛騨地域を含め
た広域エリアで観光客を誘致する取り組みを進めており、高岡に人が訪れる流れを
つくっていけるように努めていく。
y
世界文化遺産はヨーロッパの概念なので、高岡の文化遺産の登録には難しい面があ
ると感じているが、現在、御車山祭の世界無形文化遺産登録に向けて国、県、市で
取り組んでいるところであり、登録が期待できると考えている。一方で、タイトル
や称号も大事なことではあるが、高岡の文化遺産を世界に誇れるよう磨きをかけて
いくことが必要だと考えている。
y
各地域から提出される要望書については、書類だけのやり取りになっているとは思
わないが、私自身、自分の目で要望箇所を見ていきたいと考えている。
以上
6/6