2014 年度都高教退職者会総会次第 2014 年 5 月 24 日(土)13:30~16:00 会場 1 日本教育会館 7 階 開会 2 議長選出 3 会長挨拶 4 都高教執行委員長挨拶 5 来賓挨拶 6 議事 ① 2013 年度経過報告 ② 2013 年度決算報告 ③ 会計監査報告 ④ 2014 年度活動方針について ⑤ 2014 年度予算について ⑥ 決議案採択 ア.原発の再稼働を許さず、脱原発社会をめざす決議 イ.沖縄辺野古新基地建設に反対する決議 ⑦ 総会宣言採択 ⑧ 役員紹介 7 議長解任 8 団結がんばろう 9 閉会 都高教退職者会 〒101-0003 千代田区一ツ橋 2-6-2 電 話 日本教育会館 5F 都高教 03-3230-216 http://tokokyotaisyoku.dokkoisho.com (都高教退職者会で検索できます) 2014 年度都高教退職者会総会議案書 【Ⅰ】2013 年度経過報告 1)活動日誌 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 都高退教ニュース発行/脱原発学習集会(後藤政志)/お花見 連合メーデー/男女平等参画委員会/幹事会 日比谷メーデー・懇親会/総会招待状発送/都高退教定期総会 退職者連合幹事会/幹事会 日退教役員会/日退教関東地区連絡協議会総会/日退教定期総会/幹事会 都退協役員会/日退教役員会/退職者連合定期総会/地公退定期総会 日退教 大震災・沖縄カンパ/幹事会 都退協総会/退職者連合幹事会/男女共生参画委員会総会/幹事会 都高退教ニュース発行/日退教 40 周年記念交流懇親会/地公退高齢者集会 全国高齢者集会/囲碁大会 日退教役員会/幹事会 憲法学習会/五者合同学習会/日退教組織活動交流集会/10.13 原発ゼロ☆ 統一行動/日退教役員会/男女平等参画委員会/日退教男女共生委員会 幹事会 特定秘密保護法反対集会男女共生参画委員会/第 50 回護憲集会 in 沖縄 第四次沖縄交流団/退職者連合幹事会/幹事会 特定秘密保護法案阻止に向けた座り込み行動 辺野古新基地建設反対 1・29 集会/男女平等参画委員会/地公退宿泊学習会 退職者連合幹事会/日退教男女共生参画委員会/幹事会 会員インタビュー/社会保障制度改革院内集会/都退協役員会 都高教会計監査 男女平等参画集会/都退協宿泊学習会/さようなら原発3・15集会 戦争をさせない1000人委員会出発集会/ヘイト集会とデモに反対する行動 日退教役員会/退職者連合幹事会幹事会/幹事会 2)総括 ◇組織部 ○ 日比谷メーデーに参加、終了後懇親会 ○「日の丸・君が代」強制反対裁判等の支援 ○ 脱原発集会(後藤政志)・憲法学習会(伊藤真)を行った。 ○ さようなら原発集会・特定秘密保護法反対集会に参加した。 ○ 日退教沖縄交流団・辺野古新基地建設反対集会に参加した。 ○ 会員増加対策として、退職予定者に入会勧誘文書「都高教退職者会へのご招待」を 都高教分会の協力を得て配布した。 ◇財政部 ○財政危機を回避するため、財政支援カンパを要請した。 ◇福利厚生部 ○ 囲碁大会を実施した。 ○ 東京歴史散歩―野川散策(雨天中止) ○ 都退教協と合同で花見を実施した。 ◇広報部 ○ 年2回ニュースを発行した。 ○ 広告同封で送料負担を軽減した。 【Ⅱ】2014 年度都高教退職者会活動方針(案) 1) はじめに ① 4 月 1 日、消費税が 8%に上がりました。増税額は、一人当たり年間約 5 万円になる といわれ、高齢者にとって厳しい負担になります。同じく 4 月 1 日から、年金が昨年 10 月の 1%に加え更に 0.7%削減され、最終的には一人平均 7 万円程度削減されます。 医療費は、4 月以降に 70 歳になった者から本人負担は 2 割になりました。初診料も消 費税の増税に伴って上がります。 社会保障と税の一体改革の中で、社会保障を充実させるために消費税を上げるとして 3 党は合意してきました。しかし、自民党が勝利した途端に、公共投資が優先され、そ の投資額は 13 年度だけで消費税を大きく超える 12 兆円になっています。 「国土強靭化」 をうたう自民党は、土建国家に先祖返りをして、国の借金を大きく膨らませています。 ② 介護制度では、予防給付を見直し、新しい地域支援事業に移行するとしています。市 町村の判断で、ボランティア、NPO、民間企業、社会福祉法人等の社会資源の活用をうた っており、介護の質の低下とともに、地方の財政力によってサービス内容に大きな差が 出る事態が想定されます。 予防給付予算は 4100 億円で、介護給付にかかる予算 7 兆 1 千億円のわずか 6%に過ぎ ません。予防給付によるリハビリ等で、重度の要介護への移行を食い止めているのが現 状です。介護の矛盾を地方へ押しつけ、高齢者の生活は大きな不安にさらされています。 一定以上の収入がある場合、介護保険の自己負担を 1 割から 2 割にするとしています。 その収入は、単身で年間 280 万円、二人で 359 万円以上を対象にするとしています。現 在制度を利用している人全体の 10%、50 万人程度を対象に、いきなり 2 倍の自己負担を 強いることはきわめて不当です。補足給付についても預貯金不動産などの「資産要件」 を設けていて、(1)預貯金で単身 1 千万円、夫婦で 2 千万円以上、固定資産税評価額 2 千 万円程度としています。自己申告で預貯金、不動産等の資産額を示すとしていますが、 不正申告にはペナルティーを課することにして、3 倍の返却を求めるとしています。 ② 安倍首相は 5 月 15 日に記者会見を行い、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈 変更の検討に入る意思を表明しました。同日、安倍首相の私的諮問機関である「安全保 障の法的基盤の再構築に関する懇談化」(安保法制懇)の提言を受けて即刻、意思表明を 行ったのです。 昨年の参議院選挙までは「アベノミクス」と称される経済政策を前面に出し、安倍内閣 は、その性格を隠ぺいしてきました。衆参のねじれが解消した途端にその正体を現し、 第一次安倍内閣時代に主張した「戦後レジームからの脱却」を実践しようとして、日本の 「憲法を頂点とした、行政システム、教育・経済・雇用、国と地方の関係、外交・安全 保障などの基本的枠組み」の破壊を進めてきています。 憲法解釈に関する政府見解は、整合性が求められ、歴代内閣は内閣法制局の議論の積 み重ねを尊重してきました。首相の発言は、それを覆して自ら解釈改憲を進める考えを 示しました。首相主導で解釈改憲に踏み切れば、国民の自由や権利を守るために政府を 縛る憲法の立憲主義が否定されます。安倍首相はバレンタインデーに若手弁護士からチ ョコレートと、芦部信喜著『憲法』が贈られ、立憲主義を「今一度学んで下さい」と皮 肉られています。 集団的自衛権の行使には朝日新聞の調査で 63%、毎日新聞では 64%の国民が反対して います。「戦争に反対する 1000 人委員会」等に声を結集し、安倍政権の改憲・戦争がで きる国つくりに反対していきます。 ③ 昨年 12 月 27 日の安倍首相の靖国神社への突然の参拝は、米国政府に「失望した」と 言わせました。靖国参拝は「中国を利するだけ」、慰安婦問題は「日本の評価を傷つけ ている」と米のアーミテージ氏からも指摘され、安倍首相の行動は酷評されています。 こうした行動は世界のひんしゅくを買い、米中韓に追い詰められ、安倍首相は 3 月 19 日の衆議院予算委員会で、「歴史認識については、戦後 50 周年の機会には村山談 話、60 周年の機会には小泉談話が出されている。安倍内閣としてはこれらの談話を 含め、歴史認識にかんする歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる。慰安婦問 題については、筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々のことを思い、非常に 心が痛む。この点についての思いは、私も歴代総理と変わりない」と答えざるをえ ませんでした。 ④ 三本の矢とされる政策「異次元の金融緩和で円安・株高」「切れ目のない財政出動で 景気対策」「成長戦略で日本経済再生へ」とうたってきた「アベノミクス」といわれる経 済政策は、蜃気楼であることが明確になってきました。金融緩和で生み出された円安に より売り上げや収益が増えている業種が一部にあるものの、輸出数量や輸出販売数量は 全く伸びていません。全企業の数パーセントを占めるに過ぎない製造業大企業の経常利 益は、46.9%増になっているものの、その一方で中小企業の売り上げはマイナス 0.8% と逆にマイナスで、利益率もプラスマイナスゼロで停滞しています。 利益をあげているのは、非製造業の中の建設、不動産、人材派遣業の三つの産業だけ です。その他の産業は、そろってマイナスになっています。この 3 業種は、公共投資の 増加でストレートに恩恵を受ける業種です。円安も、公共投資も全く恩恵を受けない、 GDPの 60%を占める個人消費に注目すると、小売りを筆頭に、健康、医療、流通、 広告、教育などのその他はすべて前期比マイナスとなっています。 これがアベノミクスの成果と言われるものの実態です。収益をあげている大企業は、 設備投資などに回さず、資金を内部留保に積み上げているだけに終わっています。景気 の腰折れは既に始まっているといえます。 ⑤ トヨタが 1 万円の賃上げを行った、他の企業でも賃上げ要求の満額回答のベアが出さ れた等の報道があり、今年は春闘が戻ってきたような感がありますが、中身は貧弱で、 支出を強いられる消費増税分をはるかに下回るものです。トヨタの賃上げ 1 万円のうち、 ベアは 2700 円に過ぎません。一人当たりの消費税相当分 4000 円を大きく下回る額です。 4 月から消費税が上がり、これに伴って物価が値上がりしています。生活が苦しくなり、 消費が落ちて、景気の低迷していくことがはっきりしてきました。 ⑥ 福島第一原発の廃炉への取り組みは全く進んでいません。福島原発 1 号機は、冷却の ために 1 時間当たり 4.4 トンを注水していますが、その 8 割が漏れていて回収できてい ない事態が続いています。タンクから漏れた汚染水から 1 リットルあたり 2 億 3 千万ベ クレルと極めて高い濃度で検出される等、高濃度汚染水が漏れる事態も生じています。 東京電力は原発に流れ込む地下水をくみ上げバイパスを通して海に放出するとしてい ます。その量は 1 日 100 トンとしていますが、流入する 400 トンには程遠く、毎日大量 の汚染水がタンクにたまり続けるという状態は変わりません。流れ込む地下水をコンク リート壁で遮断するしか汚染水を止める手立てはないことがわかっていて、金がかかる として放置してきた東電は、相変わらず放射性物質で海を汚染し続けています。 1 号機、2 号機、3 号機の爆発した原子炉にあった核燃料は、今もどこにあるか分かっ ていません。原子炉の底のコンクリートを突き破ってその下にあるであろうと推定され る核燃料は、取り出されるまでどのくらいの時間がかかるか全くわかりません。取り出 す技術もありません。陸上の除染も全く進みません。地球は汚染され続けています。そ うした中で、原子力発電の再稼働に、国も原子力各社も奔走しています。 福島原子力で働く下請け労働者は、毎日 3000 人にのぼるといわれていますが、こうし た労働者に対して「中抜き」という「ピンはね」行為が蔓延しています。福島原発の廃 炉に向けて、毎日 3000 人の労働者をこの先数 10 年にわたって確保しなければなりませ んが、下請け労働者はすでに東京オリンピック関連に流れています。 再稼働により、再び原発事故が起きると、日本は対応できません。 「このまま日本で原 発を再稼働させたら、今後『10 年以内』に福島第一と同じような事故が又起こる」政府 の原子力委員会が 2011 年 10 月 25 日発表しています。しかし、政府は 4 月 11 日、国の エネルギー政策の指針となる新たな「エネルギー基本計画」を閣議決定しました。原発 を「重要なベースロード電源」と位置付け、原子力規制委員会の基準に適合した原発を 再稼働させ、民主党政権が打ち出した 2030 年代の「原発稼働ゼロ」方針を撤回すること を正式に決めました。 全ての原子炉を止めていれば脱原発が進みます。私たちは、原発の再稼働に反対して いきます。 安倍政権は「愛国心」などを盛り込んだ教育基本法の全面的な具体化を狙っています。 政府は、教育委員会制度を変えるための法案「地方教育行政法改正案」を国会に提出 しました。今回の法案は、教育委員会の独立性を奪い去り、国と首長の支配下におこう とするものです。教育委員会の権限に属すべきその自治体の教育政策の柱となる「大綱」 を決定する権限を、首長に与えるものです。しかもこの「大綱」は、政府の「教育振興 基本計画」の「基本的な方針」を参考にしてつくることが求められていて、国の方針を ⑦ もとに首長が「大綱」を決め、その「大綱」を教育委員会に具体化させようというもの です。 安倍政権はこの春、「愛国心」など教育基本法の教育目標にてらして「重大な欠陥」 があると国が判断すれば、教科書を検定不合格できる仕組みをつくりました。そして下 村文科大臣は「教科書の記述を見ると、改正した教育基本法にのっとった記述にはなっ ていない」と教科書への攻撃を行っています。その攻撃を加速させるために、教育委員 会を弱体化させ、国と首長の政治的圧力でもって、安倍流の「愛国心教育」を全国に押 し付けようとするものと言わざるをえません。 ⑨ これまで、すべての高校生を対象に公立学校は無償にして、私立高校に通う生徒には 相当の支援金を支出してきましたが、今年 4 月から年収 910 万円以下の所得制限が入り、 高校授業料無償化が形骸化されました。 高等学校等就学支援金制度は、全ての意志ある後期中等教育段階にある生徒の学びを 保障し、家庭の状況にかかわらず、安心して勉学に打ち込める社会をつくるため、私立 高等学校等に学ぶ生徒のみならず、専修学校及び各種学校のうち「高等学校の課程に類 する課程」に学ぶ生徒も広くその対象としています。ドイツ学校、韓国学校等の民族系 外国人学校やインターナショナル・スクールは支給の対象になっているにもかかわらず、 不当にも朝鮮学校に通う高校生は排除されてきました。この差別は、いまだ解消されて いません。 ⑩ 京都地裁は昨年 10 月 7 日、在特会らに対し、朝鮮学校周辺でヘイトスピーチ街宣を繰 り返したことにつき、1200 万円余りの賠償と街宣の禁止を命じました。在特会の行動は、 表現の自由による無罪などがありえない「威力業務妨害」 「名誉毀損」に当たることは明 白です。そして、これによって子どもたちが受ける心の傷や、教員や保護者の不安がず っと続くことについても容易に想像できます。 このような悪質なヘイトスピーチが東京の新大久保や大阪の鶴橋のみならず、全国で 繰り広げられています。民族差別を増長し、関東大震災時のホロコーストを連想する、 聞くに堪えないヘイトスピーチは許されません。国連人権条約を批准している国の中で、 ヘイトスピーチに寛容な国は少数です。 「男女雇用機会均等法」により、セクシャルハラスメントの禁止は、今や常識です。セ クハラ禁止にならってヘイトスピーチ禁止を法律化し、ヘイトスピーチは民族差別であ り、排外主義の最たるものであることを社会に一般化させる必要があります。 ⑪ 沖縄県の仲井真知事は昨年 12 月 27 日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)を名護市辺野 古へ移設するためとして、国の埋め立て申請を承認しました。そして、1 月 19 日の名護 市長選で辺野古移設阻止を掲げた稲嶺進氏が当選したわずか 2 日後、沖縄防衛局は辺野 古の新基地に向けた代替施設設計などの受注業者を募る入札を公告しました。 辺野古に作られようとしている米軍海兵隊新基地は、ジュゴンの住む海を埋め立て、 危険なオスプレイを配備するものです。名護市長選は、沖縄県民の民意であり、辺野古 への移設にはノーの声を突き付けました。こうした民意を無視し移設強行することは民 主主義を否定し、軍事強硬路線への転換であり、再び有事に沖縄を差し出そうとする自 民党の意思の表れといえます。 日本にある米軍基地の 75%が沖縄にあります。沖縄県民は、米兵に警察権が及ばない 日米地位協定の元で日々不安な生活を強制されています。日米地位協定を改正し、基地 のない安心して暮らせる沖縄を目指す取り組みを進めます。 ⑫ 都高教退職者会は、首都圏という立地条件から、政府・国会など関係機関への請願・ 要請行動等の動員が求められます。日退教・都退教をはじめ退職者諸組織や日教組と連 携して積極的に取り組みます。 年金制度の改悪後、原則的に定年イコール退職とはならず、退職者会への新規加入者 は減少し、会員数は漸減傾向にあります。そのため、財政はもとより、諸活動・運動が 次第に停滞しつつあることは否めません。都高教現職組合と協力し、智恵をしぼり、ア イデアを出し合って組織拡大に努めます。 ⑬ 都高教退職者会は、花見、囲碁大会、東京歴史散歩など交流を図り、親睦を深めてき ました。また、憲法問題、原発問題等について学習会を行ってきました。2014 年度もこ うした取り組みをさらに深めていきます。 2)2014 年度の重点目標 ◇憲法改悪阻止! ○憲法を破壊する「96 条改定」に反対し、憲法改悪を許さないとりくみをすすめます。 ○「解釈改憲による集団的自衛権行使容認」「国家安全保障基本法強行」に反対します。 ○戦争をさせない 1000 人委員会を立ち上げ、戦争への道を突き進む政府の暴走を阻止す る取り組みをすすめます。 ○日の丸・君が代」強制に反対し、裁判闘争を支援します。 ○米軍再編・基地強化を許さず、普天間基地の撤去、海外移設をめざしてとりくみをす すめます。 ◇原発の再稼働を許さず、エネルギー政策を転換させ、脱原発社会をめざしてとりくみま す。 ◇社会保障の充実をめざします。 ○後期高齢者医療制度廃止を実現し、年金・医療・介護などの福祉制度や税制の改善に とりくみます。 ○格差社会の是正を求め、社会保障を充実させ、消費税に反対します。 ◇会員の親睦・交流を深め、組織の拡大にとりくみます。 3)具体的な取り組み ◇組織部 ○ 退職予定者に勧誘リーフ「都高教退職者会へのご招待」を配布する等、会員拡大に とりくみます。 ○ 憲法 96 条の改悪を阻止し改憲を許さないため、憲法学習会を企画するとともに、憲 法改悪阻止集会等への参加、 「憲法理念の教育基本法の会」運動を日退教の仲間ととも に進めます。 ○ 「戦争をさせない全国署名」に取り組みます。 ○ 危険で実現不可能な高速増殖炉もんじゅと再処理工場を廃止し、核燃料サイクルを 止めることを要求します。再生可能なエネルギーへの転換を進め、原発の再稼働を許 さず、廃炉にするよう求めます。さらに、地震国であるトルコなど原発輸出に反対し ます。今後も脱原発学習会を企画するとともに、全国集会等に積極的に参加します。 ○ オスプレイ配備・飛行訓練に反対し、普天間米軍基地の固定化を許さず、撤去を強 く要求し、辺野古新基地建設に反対します。沖縄との連帯を深めるため日退教の沖 縄交流団派遣に積極的に参加します。 ○ 「日の丸・君が代」強制反対裁判闘争等を支援します。 ○ 連合メーデー・日比谷メーデーに参加します。 ○「都立高校の自由をとりもどす会」を支援します。 ○ 日退教・各県退教・都退協と連帯してとりくみます。 ◇財政部 ○ 財政難対策として、都高退教ニュースの広告主を開拓します。 ○ 活動継続のために会員にカンパを呼びかけます。 ◇福利厚生部 ○ 後期高齢者医療制度の廃止をめざし、高齢者医療制度改革をすすめます。 ○ 年金引き下げに反対し、年金制度の改善にとりくみます。 ○「介護保険法」の改悪に反対し、 「介護共生社会」をつくりあげる社会的介護をめざし、 同法の改善にとりくみます。 ○ 囲碁大会・東京歴史散歩・お花見を行います。 ◇広報部 ○ ホームページの内容充実にとりくみます。 ○ 都高退教ニュースを年 2 回発行します。 ○「会員の声」を増やします。 ○ 広告同封で送料を減額する取り組みを続けます。 4)都高教退職者会 2014 年度役員名簿 会 長 副 会 長 事務局長 幹 事 会 計 会計監査 平岡 良久 菅 豊 ・佐伯 典子 寺井 律子 愛甲 哲郎・小野 啓一・川口 星野浩一郎・本村富美子・山田 古館 隆子 上田 実・池上 裕 名誉会長 担当執行委員 藤野 数本 政利・河野 進 亮玄・後藤 康彦 正和 正男 原発の再稼働を許さず、脱原発社会を目指す決議(案) 東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年が経ちました。現在日本の原発は全て停 止していますが、私たちの生活に一切支障は出ていません。原子炉内の溶融した核燃料の 状態は不明のままであり、今もなお原子炉から放射能が漏れ出し、汚染水の漏えいも止ま っていません。福島県では現在も 10 数万人が避難生活を余儀なくされ、福島原発周辺は事 故以来時間が止まったまま取り残されています。そして、子どもの甲状腺がんも増え続け ています。 福島第一原発事故の苦い教訓は日本人の意識を変え、多くの人々が脱原発を目指すよう になりました。 しかし、自民党安倍政権は原発を推進し、未曾有の大事故を引き起こした責任に頬かむ りし、原発の再稼働に向けて突き進んでいます。4 月 11 日には「エネルギー基本計画」を 閣議決定しました。その中で、原発を重要なベースロード電源と位置付け、規制基準に適 合した原発の再稼働と、核燃料サイクルの推進、もんじゅの延命など「原発」回帰を明確 にしました。また、福島事故の反省をすることなく、地震国であるトルコなどへの原発輸 出を推進しています。自民党安倍政権は、再処理工場やウラン濃縮工場など核兵器開発能 力を保持するために国民の声を無視して、原発推進に突き進もうとしているのです。 事故の直後は鳴りを潜めていた原子力ムラも、再び動き始めています。彼らは原発に寄 生し、原発の問題点に目をつむり、原発を推進することによって、様々な形で得てきた利 益を再び得ようとしています。また、原子力規制庁は川内原発の再稼働に向けての準備を 着々と進めています。福島原発事故の調査ができず、故障個所も特定できないまま川内原 発の再稼働を行うことは許されません。最低限、どのような状況でも安全に避難できる避 難計画を作るべきです。 私たちは福島原発事故の教訓に学び、原発をなくし、子供たちの未来を守っていきます。 私たちは事故続きの危険で不経済な高速増殖炉もんじゅと再処理工場を廃止し、核燃料 サイクルを止めさせます。 私たちは一人ひとりのいのちと暮らしにかかわる情報を隠し、人権を抑圧しなければ存 在できない原発を止め、再生可能なエネルギーへの転換を進め、自然と共存する脱原発社 会を実現するため全力で頑張ります。 以上決議します。 2014年5月24日 都高教退職者会定期総会 オスプレイ配備増強に反対し、 自然破壊につながる辺野古埋め立てと新軍事基地建設に反対する決議(案) 垂直離着陸機V-22、通称オスプレイは、世界の各地で事故を起こし、危険な飛行機と言 われている。このオスプレイが、多くの反対を押し切って一昨年沖縄普天間基地に配備さ れ、それ以降さらに増加配備され、本土でも訓練飛行が行われている。配備された普天間 基地は、飛行場として基準を満たしていない市街地の真ん中にあり、世界一危ない飛行場 といわれている。その訓練もアメリカ本土では許されないような回転翼の転換を人口密集 地上空で行うという、訓練協定違反の危険なことが行われ、また本土の訓練も低空飛行で 行われていることが目撃されている。このような行為を黙認し、配備増強を認める日本政 府の行為に強く抗議し、危険な飛行機オスプレイの日本の基地から出ていくことを要求す るものである。 世界一危険な普天間基地の県外、あるいは国外移設は沖縄県民の悲願は、去る1月の名 護市長選での稲嶺市長の圧勝による再選という結果としてはっきりとしている。しかし破 廉恥にも仲井真沖縄県知事や沖縄県選出の自民党の国会議員は、沖縄振興という補助金の 増額と次の選挙のための石破幹事長をはじめとする自民党中央執行部の恫喝に屈して、県 外移設という公約を翻し、辺野古移設を容認してしまった。これは選挙民への裏切り行為 であり決して許せるものではない。 辺野古の海は絶滅危惧種ジュゴンの生息が確認され ている世界でも貴重な海であり、そのほかたくさんの亜熱帯の貴重な動植物の生息場所で ある。そのような場所を潰すことは、世界の多くの人々の非難を浴びることは必至である。 さらに、今計画されている新基地は単に普天間の機能の移設でなく、巨大な新軍港の新 設といっていいものであり、現安倍政権の進めている危険な道につながっている。 軍事国家に道を開く策謀をやめさせ、世界に誇る文化遺産を守るためにも、辺野古の埋 め立て許可を撤回させ、普天間基地の無条件の返還を要求するものである。 今、沖縄の人々は11月の知事選挙の勝利に向けて、立場の違いを越え、基地の撤廃、県 外移設に向けて粘り強い運動を展開しつつある。私たちはこの沖縄の運動を支持し、支援 していく決意である。 以上決議する。 2014年5月24日 総 会 宣 都高教退職会定期総会 言(案) 安倍首相は5月15日の記者会見で、首相の私的諮問機関である「安保法制懇」の提言を受けた形 をとり、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更の検討に入る意思を表明しました。 首相のお友達集団と揶揄される安保法制懇は、従来、日本国憲法の枠内とされてきた自衛のための「必 要最小限度」の実力行使の中に集団的自衛権の行使も含まれるという新たな解釈を示し、その行使も認 めるべきなどと提言しました。戦後の方向性を根底から覆す提言が、何の法的根拠もない首相の私的ア ドバイザーから出され、ただちに首相が記者会見でその受け入れを発表する。そして、首相が選んだ閣 僚からなる閣議において 0740821 それが閣議決定されれば、事実上の憲法改正を意味する日本の安全保 障の基本的枠組みができてしまうことになります。このことは、日本が戦後 70 年かけて脈々と築いて きた、平和国家としての「戦後実績」の方向性を根底から変えられようとしていることであり、許され ることではありません。 今年4月1日、消費税が3%上がり8%になりました。その増税額は、一人当たり年間約5万円にな ります。来年にはさらに2%約3万5千円の消費税増税が待ちうけています。 また4月には、年金が昨年の1%に加え0.7%削減され、さらに0.5%切り下げられようとして いて、その総額は約7万円になり、収入を年金にのみに頼る高齢者にとって厳しい負担になります。 後期高齢者医療制度は存続される中で、医療費は、4月以降に70歳になった者から本人負担は2割 になりました。 社会保障と税の一体改革の中で、社会保障を充実させるために消費税を上げるとしてきました。しか し、衆参両選挙で勝利した自民党は、「国土強靭化」を掲げ、公共投資を優先させ、その額は13年度 だけで消費税を大きく超える12兆円になっています。 三本の矢とされる「アベノミクス」といわれる経済政策は蜃気楼であることが明確になってきました。 円安にも関わらず、輸出数量や輸出販売数量は全く伸びず、貿易収支は13ヶ月連続の赤字が続いてい ます。GDPの60%を占める個人消費は、小売りを筆頭に、健康、医療、流通、広告、教育などはす べて前期比マイナスとなっています。 安倍政権は教育委員会の独立性を否定し、行政の下に置くための法案「地方教育行政法改正案」を国 会に提出しました。下村文科大臣は、「教科書の記述を見ると、改正した教育基本法にのっとった記述 になっていない」と教科書攻撃を強めています。 今すべての原子炉は停止しています。このまま、全ての原子炉を止めていけば脱原発につながりま す。私たちは、原発の再稼働に反対します。 都高教退職者会は、安心して老後の生活をおくるために、年金の切り下げに反対し、高齢者医療を確 立していきます。人間の尊厳が維持できる介護制度を求めます。 都高教退職者会は、集団的自衛権を許さず、解釈改憲に反対し、特定機密法には粘り強く反対してい きます。さらに、辺野古新基地建設に反対し、日米地位協定を見直すべきことを強く主張します。 私たちは、都高教が追求する民主的で自由である教育現場への取り組みを全面的に支持します。 以上宣言します。 2014年5月24日 東京都高等学校教職員組合退職者会第43回定期総会 会 宣 言(案) 安倍首相は5月15日の記者会見で、首相の私的諮問機関である「安保法制懇」の提言を受けた形 をとり、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更の検討に入る意思を表明しました。 首相のお友達集団と揶揄される安保法制懇は、従来、日本国憲法の枠内とされてきた自衛のための「必 要最小限度」の実力行使の中に集団的自衛権の行使も含まれるという新たな解釈を示し、その行使も認 めるべきなどと提言しました。戦後の方向性を根底から覆す提言が、何の法的根拠もない首相の私的ア ドバイザーから出され、ただちに首相が記者会見でその受け入れを発表する。そして、首相が選んだ閣 僚からなる閣議において 0740821 それが閣議決定されれば、事実上の憲法改正を意味する日本の安全保 障の基本的枠組みができてしまうことになります。このことは、日本が戦後 70 年かけて脈々と築いて きた、平和国家としての「戦後実績」の方向性を根底から変えられようとしていることであり、許され ることではありません。 今年4月1日、消費税が3%上がり8%になりました。その増税額は、一人当たり年間約5万円にな ります。来年にはさらに2%約3万5千円の消費税増税が待ちうけています。 また4月には、年金が昨年の1%に加え0.7%削減され、さらに0.5%切り下げられようとして いて、その総額は約7万円になり、収入を年金にのみに頼る高齢者にとって厳しい負担になります。 後期高齢者医療制度は存続される中で、医療費は、4月以降に70歳になった者から本人負担は2割 になりました。 社会保障と税の一体改革の中で、社会保障を充実させるために消費税を上げるとしてきました。しか し、衆参両選挙で勝利した自民党は、「国土強靭化」を掲げ、公共投資を優先させ、その額は13年度 だけで消費税を大きく超える12兆円になっています。 三本の矢とされる「アベノミクス」といわれる経済政策は蜃気楼であることが明確になってきました。 円安にも関わらず、輸出数量や輸出販売数量は全く伸びず、貿易収支は13ヶ月連続の赤字が続いてい ます。GDPの60%を占める個人消費は、小売りを筆頭に、健康、医療、流通、広告、教育などはす べて前期比マイナスとなっています。 安倍政権は教育委員会の独立性を否定し、行政の下に置くための法案「地方教育行政法改正案」を国 会に提出しました。下村文科大臣は、「教科書の記述を見ると、改正した教育基本法にのっとった記述 になっていない」と教科書攻撃を強めています。 今すべての原子炉は停止しています。このまま、全ての原子炉を止めていけば脱原発につながりま す。私たちは、原発の再稼働に反対します。 都高教退職者会は、安心して老後の生活をおくるために、年金の切り下げに反対し、高齢者医療を確 立していきます。人間の尊厳が維持できる介護制度を求めます。 都高教退職者会は、集団的自衛権を許さず、解釈改憲に反対し、特定機密法には粘り強く反対してい きます。さらに、辺野古新基地建設に反対し、日米地位協定を見直すべきことを強く主張します。 私たちは、都高教が追求する民主的で自由である教育現場への取り組みを全面的に支持します。 以上宣言します。 2014年5月24日 東京都高等学校教職員組合退職者会第43回定期総会
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