平成23年度「こころといのちを考える集い」

平成23年度「こころといのちを考える集い」の様子
平成23年度「こころといのちを考える集い」の様子
「いのちを大切に」をテーマに募集したイメージキャラクター
と写真の入賞作品が会場に展示されました。
講演会の前には、入賞者をお招きし、授賞式が行われま
した。
秋田ふきのとう県民運動実行委員会会長の袴田俊
英さんを講師にお招きし、「やさしさについて」と題し
てご講演をいただきました。
袴田さんは、便利さが追求されてきた現代におい
て、豊かさを金銭や物質に追い求め、こころの豊かさ
が損なわれていると指摘し、今こそこころの豊かさが
大切であることを、自身の体験や活動を踏まえなが
ら、「やさしさ」をキーワードに訴えかけました。
シアター・ル・フォコンブル~劇団蒼い鷹~による
寸劇「幸せの黄色いハチマキ」が上演されました。
家族と共に暮らす高齢者が抱える孤独感が、笑い
を交えた演出で表現されており、見ていた観客は、
時折大笑いしながらも、高齢者が抱える孤独や、家
族関係から生じるこころの不調について、それぞれ
理解を深めている様子でした。
平成22年度「こころといのちを考える集い」の様子
平成22年度「こころといのちを考える集い」の様子
ポスターコンテストの授賞式も同時
に行われました。
「いのちを大切に」をテーマにして作
成・応募してくださった方の中から入
選された作品が、会場入り口に紹介
されました。
今年度から市と連携して自殺
予防活動を行っている秋田大学
から、同大学大学院医学系研
究科公衆衛生学講座・准教授
の金子善博さんと同講座助教
の藤田幸司さんを招いて講演を
いただきました。藤田さんは、に
かほ市と八峰町における自殺
予防活動の取り組みを紹介しま
し、 金子さんは「自殺予防推進
の取り組みと課題」と題し、統計
データを利用し自殺を分析。自
殺予防では地域で支え合う枠組
み作り、地域でのこころの健康
づくりの大切さを強調しました。
平成21年度「こころといのちを考える集い」の様子
秋田いのちの電話事務局長
の阿部恒夫さんを講師に迎え、
「いのちの電話と支え合いの心」
と題してご講演をいただきまし
た。
「悩みを抱えている人を周囲
がどのように支えていけばいい
のか」について、ご自身の経験
をもとにお話しされ、 ご講演の
最後に、「悩みを抱えている人を
孤立させてはいけない。周囲が
支える状況をつくることが大切」
と強く訴えました。
集会の中で行われた、美郷
町メンタルヘルスサポーター「て
とての会」による対話劇。
会話として劇が展開する中
で、自分たちが経験した介護の
悩みや周囲からつらく当たられ
た体験などを、ユーモアを交え
ながら演じました。
また、劇をとおして「独りで悩
まず相談する」「困っている人を
地域で支える」ことの大切さを訴
えかけました。
平成 20 年度「こころといのちを考える集い」の様子
秋田大学医学部長の本橋豊さんを講師に迎え、「みんなで
考えよう!いのちの大切さ地域で心の健康づくりをすすめるた
めに」と題して基調講演をいただきました。
ご講演の中で本橋さんは、「社会全体で悩みを抱える人を支
える仕組みをつくることが大切。自殺に対する正しい知識を持
ち、人々の良好な信頼関係を結んだ地域の支援や相談機関、
医療機関の充実など、地域の活力を高め、人々のつながりを
強化することが、自殺予防につながる。」と訴えられました。
基調講演の後に、田口圭樹さん(大曲仙北医師会自殺予防担当理事・田口医院院長)、関根篤さん(ケイメンタ
ルクリニック所長・精神科医)、浅沼知一さん(ケイメンタルクリニック臨床心理士・スクールカウンセラー)、高橋紀
子さん(市社会福祉協議会評議員)の4名によるパネルディスカッションが行われました。
「STOP!自殺~今私達にできること~」をテーマに、4名のパネラーがそれぞれの立場から「今私達にできる
こと」や「自殺予防における地域の課題」について意見が出されました。
パネルディスカッション終了後には会場から質問や意見が出され、地域の自殺予防について市民の皆さんと一
緒に考えることができました。