主な掲載記事 - International Cooperative and Mutual Insurance

Q2
2016
Overview
ICMIF 2016年第2四半期活動報告
主な掲載記事
• AMICEが新会長のもと、ICMIFの正式な
ヨーロッパ地域協会として新たなスタート
を切る
• ICMIFがIAISの協同組合等監督規制関連
文書草案に疑問を投げかける
• 中国が相互扶助組織3団体に保険事業免
許を交付
• G20ビジネスサミット
(B20)の政策提言
で「5-5-5マイクロインシュランス開発戦
略」がケーススタディーとして取り上げら
れる
• 保険開発フォーラムの運営グループに
ICMIF会員が参加、マイクロインシュラン
ス作業部会の共同座長にICMIF事務局長
が就任
• MORO(再保険会議)、Y世代セミナー、
リーダーシップ+事業が開催され、参加者
から高い評価を受ける
ICMIFでは四半期ごとに活動報告を作成し
会員団体に配布しております。この報告書
では、2016年第2四半期の活動内容をご
報告いたします。
2016年4月以降、ICMIFの地域協会体制
に、協同組合/相互扶助の保険組織の地域
戦略一本化をもたらす歴史的変化がありま
した。新興市場での開発努力が脚光を浴び
ようとしています。認知度の高まりを背景に
世界の保険事業に影響を与える規制方針へ
の発言を強めています。中国では、ICMIFと
会員団体の助力もあり、相互扶助組織によ
る保険事業が国の認可を受けました。
グレゴルツ・ブチコフスキー氏
AMICE新理事長
影響力の行使
AMICEが 正式にICMIFの地域協会となる
2016年6月1日~3日にかけて、ヨーロッパの協同組合/相互扶助の保険組織の連合体である
AMICEの隔年大会がベルギー・ゲントで開催されました。会期中に行われた会員総会では、世界
の協同組合/相互扶助の保険組織の中でヨーロッパを代表する機関となるため、ICMIFと統合し
ICMIFのヨーロッパ地域協会となる議案が可決されました。AMICEが正式にICMIFのヨーロッパ
地域協会となることで、両機関が強化され、協同組合/相互扶助の保険組織の発言力が国際的に
もヨーロッパ域内でも一段と増すことが期待されます。
隔年大会には、域内の協同組合/相互扶助の保険組織の経営幹部や関係者など約200名が出席
しました。
会員総会では、専務理事のグレゴルツ・ブチコフスキー氏がAMICE新理事長に選出されました。
任期は3年です。
隔年大会に先立つ5月には、2016年8月1日付でセーラ・ゴッダード氏がAMICE事務局長に就任
すると発表されました。ゴッダード氏は、50以上の保険・再保険会社(子会社などを含めた法人数
は150以上)
を会員に擁するアイルランドの業界団体DIMA(ダブリン国際保険経営協会)の最
高責任者を務めていました。AMICE事務局長就任にともない、ICMIFの上級責任者チームにも
合流します。
グレゴルツ・ブチコフスキー氏とセーラ・ゴッダード氏
今後はブチコフスキー氏とゴッダード氏の両氏が、ICMIF理事会とエグゼクティブ委員会の会合
に出席します。
AMICE隔年大会で基調講演を行うガブリエル・ベルナルディーノ氏
イギリスの国民投票結果とICMIF
2016年6月にイギリスでEU離脱を問う国民投票が実施され、離脱派が過半数を占めました。この結果に対し、ICMIFスタッフ、とくにイギリスの本
部に勤務するスタッフの間には失望感が広がりました。
しかしICMIFとして、国民投票結果が会員向けサービスや事業に影響を与えることはないと、
ここに明言したいと思います。
ICMIFは、世界75カ国以上から300近くの協同組合/相互扶助の保険組織や関係団体が加盟するグローバルな機関です。イギリス・マンチェスター
の本部のほかにも、アメリカと日本、ベルギー(AMICEとの統合による)に地域協会の事務局を擁しています。各地域協会はそれぞれ独自の運営体
制に基づき、会員団体に効率的でタイムリーなサービスを提供しています。
ICMIFとAMICEの統合は、協同組合/相互扶助の保険組織全体の強化をもたらす、きわめて有意義な展開であるといえます。ヨーロッパ地域のみな
らず国際的なレベルでの協同組合/相互扶助の保険組織の影響力を高め、それぞれの会員に、より広範で優れた総合的なサービスを提供すること
ができるようになるからです。AMICEは、今後もイギリスの協同組合/相互扶助の保険組織と密接な協力関係を維持していくことを確認しました。
AMICEとの統合に伴う具体的作業は始まったばかりですが、ICMIFの事業や会員向け活動がイギリスの国民投票結果の影響を受けることはありま
せん。現在、協同組合/相互扶助の保険組織は、かつてないほどの規模に達し、影響力が拡大しています。ICMIFでは各地域協会との密接な協力体
制が、会員同士の結束を生み出し、全体がまとまった一つの「考え」を作り出しています。ICMIFのスローガンである「グローバルに考え、ローカルに
行動する」は、採択された25年前から現在に至るまでずっと、その真実を失っていません。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF事務局長のショーン・ターバック氏([email protected])
までお寄せください。
「5-5-5マイクロインシュランス開発戦略」が
G20ビジネスサミットの政策提言文書にケース
スタディーとして取り上げられる
2016年のG20ビジネスサミット
(B20)は、G20議長国の中国で開催されます。ICMIF四半期報告
でもたびたびお伝えしているように、B20はG20サミットの主要テーマに呼応して、世界経済の成長
に関する主要目標に焦点を定めた政策提言を打ち出しています。2016年の政策提言は、
「世界経
済と金融ガバナンスを通じた成長への新たな道の開拓」、
「国際的な貿易と投資の確保」、
「包括的
かつ相互に関連する開発の支援」をテーマとしています。
2016年5月に、政策提言の内容を討議するB20作業部会の会合が開かれました。作業部会の一つ
である金融成長作業部会には、スライベント・フィナンシャル社(アメリカ)、MGEN社(フランス)、デ
ジャルダン社(カナダ)、コヴェア社(フランス)の各代表とICMIF事務局長のショーン・ターバック氏
の計5名がICMIFを代表して参加しています。金融成長作業部会は現在、9月のG20サミットに向け
て、世界経済と金融ガバナンスの効果と効率性の向上を目指した政策提言の取りまとめを行ってい
ます。政策提言には、金融市場改革、金融のグリーン化、デジタル技術革新を活用した金融包括の
促進、国際的な税制の4点が勧告として織り込まれる予定です。
会合では、ICMIF代表がICMIFの取り組みの位置付けを明確にする適切な文言を政策提言文書に織
り込むべきだと強く主張しました。その結果、第3勧告である「デジタル技術革新を活用した金融包
括の促進」の中に「協同組合/相互扶助の保険とマイクロインシュランスを活用した弱者保護」を勧
告するという文言を盛り込み、ケーススタディーとして、ICMIFの「5-5-5マイクロインシュランス開
発戦略」を採用することが決まりました。ICMIFは、重要な政策提言文書で5-5-5開発戦略が紹介さ
れることを光栄に思います。
「5-5-5マイクロインシュランス開発戦略」のロゴマ
ークStrategy
2016年G20ビジネスサミットのロゴマーク
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF事務局長のショーン・ターバック氏
([email protected])
までお寄せください。
保険開発フォーラムの運営グループにICMIF会
員が参加
2016年6月11日から12日にかけて、保険開発フォーラム(IDF)作業部会の第1回会合がシンガポ
ールで開かれ、政府国際機関と民間企業の代表ら90名が出席しました。ICMIFからは事務局長のシ
ョーン・ターバック氏ならびに準会員であるアジア・アフィニティ―・ホールディング社(香港)のグレア
ム・クラーク氏とアンドリュー・レスリー氏が出席しました。
保険開発フォーラムは保険業界と国連、世界銀行グループの官民協力のもとに設立された画期的な
機関で、ICMIFとその会員団体は、設立と運営に大きく関わっています。
運営を監督する運営グループ(グループ長:XLカトリン社のスティーブン・カトリン氏)には、コーポレー
ターズ社(カナダ)社長兼CEOのキャシー・バーズウィック氏とMGEN社(フランス)CEOのジャン=
ルイ・ダヴェ氏が名を連ねています。
目標達成のために運営グループを補佐する実施グループは、ローワン・ダグラス氏(ウィリス・タワー
ズワトソン資本科学政策グループCEO兼ウィリスリサーチネットワーク会長)がグループ長に選ばれ
ました。実施グループのメンバーは、保険業界と市民社会のオピニオンリーダーおよび作業部会(下
記参照)の座長で構成されます。
保険開発フォーラムの実務を担当するのは9つの作業部会です。その1つ「マイクロインシュランス作
業部会」は、ショーン・ターバック氏とジョーン・ラム=テナント氏(ブルーマーブル・マイクロインシュラ
ンスCEO)の両名が共同座長を務めることになっています。この作業部会では、2020年までに気候
変動と自然災害のリスクをカバーする保険を1億人の貧困層に拡充することを目指してG7が提唱し
た「気候リスク保険拡充イニシアティブ」に対する保険業界の対応策を協議します。マイクロインシュ
ランス作業部会の責任範囲と目的および目標はすでに決定しており、現在はメンバーの選定作業を
進めています。
保険開発フォーラム第1回会合で講演するショーン・
ターバック氏
シンガポール会合では、以下の各点を優先課題として取り組むことで合意しました。
リスクに対する理解の向上 – 行政や地域、消費者が強靭性と保険、投資、政策などについてしっかり
とした知識に基づいた意思決定ができるように、危険要因や危険にさらされる度合い、脆弱性、リス
ク計量化、危険要因から受ける影響などについての理解を深めること
リスクと保険監督・法整備・政策 – 保険加入を容易にするための包括的保険監督、気候変動と自然災
害のリスクに関する情報の開示を金融・会計システムに組み入れること
リスクの共有・移転・対応 – 前出「気候リスク保険拡充イニシアティブ」への対応
リスクと強靭性 - 保険業界からの持続可能な資金調達と強靭性への投資を管理実施する能力を発
展途上国と新興国に持たせること
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF事務局長のショーン・ターバック氏([email protected])
ま
でお寄せください。
(左から)インガ・ビール氏、アン・ソンマー氏、キ
ャシー・バーズウィック氏(ニューヨークの国連本
部にて)
ICMIFがIAIS監督規制関連文書草案に疑問
を投げかける
保険監督者国際機構(IAIS)は、
「保険市場へのアクセス向上のための協同組合/相互扶助
組織/その他地域社会組織(これら組織を合わせてMCCOという)の規制監督に関する適用
文書」の草案に対する意見募集を実施しました。
草案は、各国において監督の目的を達成するためには、保険コアプリンシプルに比例原則を
適用するべきだと提言しています。これは、監督要件や監督活動の一部を個々の保険会社の
性質や規模、複雑性に合わせることを意味します。ICMIFは当然のことながら、このような考
え方を歓迎しています。
しかし草案を詳しく見ていくと、まず、表題および「はじめに」の章において、適用文書の目的
として保険普及率の低い市場における保険アクセスの向上と貧困削減を挙げています。ま
た、例えば、新興国でマイクロインシュランス商品を販売する保険事業者と、ヨーロッパなど
成熟した保険市場で営業する協同組合/相互扶助の保険組織の両方を並行して扱っていま
す。
これに続く章では、ICMIFが提供した資料を参考にした統計データを扱っていますが、データ
は、新興国における市場占有率を保険事業者の事業規模別に分けて示していません。
つまり、適用文書の主目的は途上国における保険アクセスの向上にあり、事業者の規模や
市場の違いに関わりなくすべてのMCCOに一括して適用する意図があるように思われま
す。ICMIFはこの点を問題にしています。協同組合/相互扶助の保険組織の規模や事業の多
様性、多くの保険選択肢をもたらす可能性が十分に反映されていないからです。
保険アクセスの向上
MCCOが存在しない、知られていない、もしくは信頼性が低い市場においては、この適用文
書は有意義でタイムリーでしょうが、その意味では、新興国における金融包括性の問題に特
化するべきでしょう。
しかし、IAISがすべてのMCCOを監督対象にしたいとするならば、保険コアプリンシプルと
の関係において協同組合/相互扶助の保険組織を中心に扱う適用文書を別に作成する、もし
くは草案を大幅に修正する必要がある、というのがICMIFの考えです。
なぜなら、協同組合/相互扶助の保険組織に関する規制当局や保険監督官の理解を深め、ル
ール作りが効果的な競争の障壁とならないようにし、規制監督側と協同組合/相互扶助の保
険組織側との建設的な対話を促すことを目的としたものが必要だからです。ルールや基準に
対する比例原則の適用も含めて、規制監督の目標と協同組合/相互扶助の保険組織の間に
整合性を持たせるようなものであるべきだと考えます。
ICMIFは2016年第1四半期報告書で、草案に対する意見を寄せてほしいと会員団体にお
願いしました。多くの会員から寄せられたご意見は、ICMIFの考え方を裏付けするものばかり
で、たいへん心強く感じました。早速、会員の意見をまとめたものをICMIFとしてIAISに送付
しましたが、IAISに直接意見書を提出された会員もあったようです。皆様のご協力を心より感
謝いたします。
サビエ・パテル氏
草案委員会は2016年8月にフィリピンで会合を開き、意見募集の結果を協議します。同委員
会にはICMIF新興市場担当上級責任者のサビエ・パテル氏も参加しています。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF国際関係担当責任者のキャサリン・ホック氏
([email protected])、もしくはサビエ・パテル氏([email protected])
までお寄せくだ
さい。
キャサリン・ホック氏
利害関係者との対話充実を図るIAIS
2016年6月に、ハンガリーのブダペストで保険監督者国際機構(IAIS)の年次グローバルセミ
ナーが開催され、ICMIFも参加しました。
冒頭の開会セッションでは、IAIS執行委員会議長のビクトリア・サポルタ氏が包括性を強調しな
がらIAISの全体像について講演し、その中で、新しく採択した「利害関係者との対話目標(ステ
ークホルダー・エンゲージメント・ゴール)」の説明を行いました。説明では、基準制定、保険資本
基準、契約者保護などの分野でIAISが野心的に取り組んでいる目標を達成するためには、利害
関係者との対話がお互いの利益になり、方針の効果的な策定に欠かせないとの認識が示されま
した。そのためIAISは、
「利害関係者との対話目標」に基づいて、多様な関係者が参加し、将来
を見据えた積極的な情報・専門知識・経験の交換を行い、質の高い充実した意見をタイムリーに
述べる機会を頻繁に提供し、効果的な意見募集プロセスを確保したいとしています。
IAIS執行委員会は、利害関係者との対話構築という新戦略の実施に向けて「利害関係者との
対話に関する作業部会」を設置しました。また、年次グローバルセミナーと年次総会に利害関係
者の参加を認める方針を採択しました。作業部会は今後、利害関係者との対話機会を改善する
ための提言をまとめ、2016年11月にパラグアイ・アスンシオンで開催されるIAIS年次総会で
発表する予定です。
今回のグローバルセミナーでは、保険資本基準、保険コアプリンシプルとその実施、
「グローバ
ルなシステム上重要な保険会社」の評価・指定プロセス、業務実施の監督に関する課題と取り
組み、新興市場と発展途上経済など多くの論点が取り上げられました。
(左から)キャサリン・ホック氏、ガブリエル・ベ
ルナルディーノ氏
International Cooperative and
Mutual Insurance Federation
‘A Global Reach for Local Strength’
A practical guide to
understanding mutual insurance
ICMIFの監督規制に関する活動の一環として、前出AMICE隔年大会期間中にICMIFのキャサ
リン・ホック氏が、ICMIF発行のマニュアル「相互扶助の理念に基づいた保険を理解するための
実践ガイドブック」を基調講演者のガブリエル・ベルナルディーノ氏(欧州保険・企業年金機構会
長)に贈呈しました。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF国際関係担当責任者のキャサリン・ホック氏
([email protected])
までお寄せください。
Edition 1
ICMIF発行「相互扶助の理念に基づいた保険を
理解するための実践ガイドブック」
中国で相互扶助の保険組織3社に事業免許が
交付される
2016年6月、中国保険監督管理委員会(CIRC) から相互扶助の保険組織3社に事業免許が交
付されました。3社は、ツォンフイ財産相互、フイヨウ建設財産相互とシンメイ生命相互です。
シンメイ生命相互(別名「信託相互」)は、電子商取引最大手アリババグループ傘下のネット金
融業、アント・フィナンシャル社(アリ金融)
を含む10社の出資により設立されました。初期運転
資金は10億元(1億USドル)です。アリババグループが持つフィンテック・ノウハウを活かして、
まずはアリババの顧客をターゲットにした年金、生命保険、医療保険を開発する予定です。ツォ
ンフイ財産相互は、特定の業界の中小企業のニーズに対応した信用保険と資金調達商品の開
発を目指しています。フイヨウ建設財産相互は、建築計画や損害賠償責任、品質保証など建設
業界のリスク保護を目的とした新商品(保証債券)
を扱う予定です。
中国での協同組合/相互扶助の保険市場実現に向けて協力してきたICMIFとMGEN社(フラン
ス)はともに、協同組合/相互扶助の保険事業モデルの促進・拡大を図る活動の成果であり、多
様な保険事業モデルを促進したいとする中国当局の意思の表れであるとして、このニュースを
歓迎しました。
事業免許の交付が発表される直前にICMIF、MUGEN社、ウィリス・タワーズワトソン社の手配
により、中国保険監督管理委員会の幹部4名が10日間にわたりヨーロッパを訪れ、協同組合/
相互扶助の保険組織の関係者と会談しました。一行はまず、イタリア、フランス、ベルギーの協
同組合/相互扶助の保険組織を訪れました。その後、AMICE隔年大会に出席し、委員会副委員
長のリアン・タオ氏が講演を行いました。大会期間中は、
ドイツ、スウェーデン、イギリスのICMIF
会員やAMICE会員と会談し、ソルベンシーIIの作成と交渉に携わった欧州委員会域内市場・サ
ービス総局保険年金局の前局長、カレル・ファン・ヒューレ氏とも面会しました。一行は、ヨーロッ
パ視察から協同組合/相互扶助の保険組織の世界的規模と強みについて大きな学びを得て、
帰国の途に就きました。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIFビジネスインテリジェンス担当上級責任者のフェイ・
ラジャー氏([email protected])
までお寄せください。
(左から)
ヒルデ・フェルナイレン氏、リアン・タオ氏
(左から)ガブリエル・ベルナルディーノ氏、カレル・フ
ァン・ヒューレ氏、リアン・タオ氏
マイクロインシュランス
脆弱な地域社会における強靭性の構築を目指して
2016年第2四半期は、ICMIFの「5-5-5マイクロインシュランス開発戦略」で、数々の大きな進展があ
りました。
インドのプロジェクトについては、国内での作業実施に向けた第1段階の準備作業が開始され、影響評
価と技術支援(ICMIF会員団体による人材派遣)に関する話し合いが行われています。プロジェクトコー
ディネーターにはパヤル・アガーウォル氏が、プロジェクト代表にはアップリフト・ミューチュアル社のクマ
ール・シャイラブ氏が、それぞれ正式に任命されました。コーポレーターズ社(カナダ)が技術支援(スタ
ッフをインドに派遣)
と10万カナダドルの当初資金提供を申し出ました。
2016年4月12日から8日にかけて、ICMIF新興市場担当上級責任者のサビエ・パテル氏がインドを訪
れ、ICMIF会員団体(アップリフト・ミューチュアル社、ダーン財団、VimoSEWA社)およびゴーツ財団の
代表と会談しました(写真)。会談では、プロジェクトの認知度を広める戦略と国内作業実施の第2段階
について意見を交換しました。
インドのICMIF会員団体のプロジェクト関係者と
サビエ・パテル氏
フィリピンのプロジェクトでは、パヤル・アガーウォル氏がプロジェクトコーディネーターとなることが決
定しました。フィリピンのNGOであるピース・エクイティ財団から2万USドル、シティバンク財団から9万
USドルの資金提供がありました。
ケニアのプロジェクトに関しては、2016年6月20日、プロジェクトパートナーのCIC保険グループおよ
びアフリカ・タカフル保険と委任事項に関する合意書を取り交わし、その後、初回会合を開催しました(
写真)。調査パートナーのSBOリサーチ社とエーカー・アフリカ社が現状評価作業を開始しました。この
プロジェクトは、スライベント・フィナンシャル社(アメリカ)がプロジェクトチームの一員として支援して
います。
スリランカのプロジェクトは、プロジェクトパートナーのアマナー・タカフル社、CICL社、SICL社、COOP
生命が、現地の調査パートナーである政策研究所(インスティティート・オブ・ポリシースタディーズ)
と協
力して現状評価作業を行う予定です。
コロンビアのプロジェクトでは、プロジェクトパートナーのICMIFアメリカ協会の代表が首都ボゴタを訪
れ、ラ・エキダード社やその他関係者と意見を交換しました。
合意書に署名するケニアプロジェクト関係者
「5-5-5マイクロインシュランス開発戦略」は、この種としては世界初の取り組みです。ICMIF会員はプ
ロジェクトに参加することで、脆弱な地域社会に有意義で長期的影響を与える活動に、自社の事業目的
に沿った形で貢献することができます。この開発事業に関する詳細情報はICMIFのウェブサイト に掲載
されています。
「5-5-5マイクロインシュランス開発戦略」の認知度が大きく高まっています。前述したように、G20ビ
ジネスサミット
(B20)金融成長作業部会の政策文書で取り上げられることが決まりましたが、保険開
発フォーラムのマイクロインシュランス作業部会(参照:3ページ)でも重要な役割を果たすことが期待
されます。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF新興市場担当上級責任者のサビエ・パテル氏
([email protected])
までお寄せください。
ケニアプロジェクトに関する初回会合
人脈交流の促進
インテリジェンス委員会
2016年4月、ベルギー・ブリュッセルでP&Vグループをホスト団体として、インテリジェンス委員会の会合が開催されました。2日間にわたる会合では、
保険業界に影響を与え、ICMIF会員団体にとって特に関心があると思われる分野として同委員会が先に特定した4つの課題(①募集、②高度な情報分
析と認識コンピューティング、③デジタルエコシステムとシェアリング経済、④気候変動投資)
をテーマにした話し合いが行われました。
2017年に開催されるICMIF総会の議題も論点となりました。今後、上記の4課題に加え、協同組合/相互扶助の保険組織を取り巻く新しい問題も含め
て討議を重ね、それと並行して、主要課題や事業チャンス、新たな取り組みなどに関するICMIF会員団体の意見を広く聞きながら、総会議題を絞り込ん
でいきます。そのため、年内に会員団体を対象にアンケートを実施する予定です。ご協力くださいますようお願いいたします。
次回会合は11月にデンマーク・コペンハーゲンで、LBグループをホスト団体として開催されます。次回会合では、主要テーマの「Y世代(ポスト団塊ジ
ュニア世代)」に合わせて各委員が職場の若手職員を同伴して出席し、ともに、協同組合/相互扶助の保険組織が若者の採用と育成にどう取り組むべ
きかについて話し合う予定です。また、ICMIF初の試みとして、インテリジェンス委員会会合とポテンシャルコースを同時開催します。夕食会と午前の
協議は両イベント合同とし、双方の参加者が互いに学習し交流する場とします。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIFビジネスインテリジェンス担当責任者のベン・テルファー氏([email protected])
までお寄せください。
人材開発支援事業「リーダーシップ+」
2016年4月、イギリスのストラットフォード・アポン・エイボンで、NFUミューチ
ュアル社の営業促進担当者と新卒職員24名を対象とした「ビジネス意識ワー
クショップ」が開催されました。意思決定がビジネスサイドにどのような影響を
与えるかを学ぶために、AGILEシミュレーションツールを使った演習も行われ
ました。ワークショップ後のアンケートによると内容が好評だったため、本年中
に同様のワークショップを再度開催する予定です。
5月には、イギリス・マンチェスターでICMIF恒例のマネージメントコースが開催
され、世界10カ国10会員から15名が参加しました。マネージメントコースは
上級管理職を対象とした6日にわたるコースで、優れた実践例や高度な戦略
的意思決定の方法とスキルを学び、世界各地から参加した仲間と現実課題を
話し合う貴重な機会を提供します。今回のマネージメントコースも参加者から5
点満点4.7点という高い評価を受けました。
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同じく5月には、アメリカ・ミネアポリスでスライベント・フィナンシャル社をホス
www.icmif.org
ト団体とするポテンシャルコースが開催されました。これは、ヨーロッパ外で開
催された初めてのリーダーシップ+事業です。ポテンシャルコースは、高い潜
在能力を持つ職員を対象としたコースで、今回のコースには10名が参加しました。コース後のアンケートでは高
い評価を受け、今後も北米でリーダーシップ+事業を進める貴重な一歩となりました。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF再保険・人材開発支援担当責任者のマイク・アシャースト氏
([email protected])
までお寄せください。
今後のコース開催予定
コース名
日程
場所(ホスト団体)
ポテンシャルコース
7-9 11月
シンガポール - ホスト団体:NTUCインカム社
マネージメントコース
6-11 11月
シンガポール - ホスト団体:NTUCインカム社
ポテンシャルコース
14-16 11月
デンマーク・コペンハーゲン - ホスト団体:LBグループ
セミナー「Y世代の重要性:協同
組合/相互扶助の保険組織にとっ
ての課題と機会」
2016年5月に、イギリス・ヨークで2日間にわたりICMIFの複合イベ
ントが開催され、世界各地から合わせて60会員団体が参加しまし
た。初日には、Y世代やその他ICMIF会員団体にとっての重要課題
をテーマにしたセミナーが開催され、2日目は、コミュニケーション・フ
ォーラム、規制問題フォーラム、人材育成フォーラムの各会合が開
かれました。
MORO(再保険会議)
2016年6月にイギリス・ロンドンでMORO(再保険会議)が開かれ、過去最
高となる24カ国55団体/組織から115名が参加しました。会議では、ハイ
レベルな講演、再保険業界を取り巻く最新問題を扱うパネルディスカッショ
ン、ICMIF会員や協賛会員が中心となった各種分科会のほか、1対1の再保険
交渉の場(ミニ・モンテカルロ)も設けられました。また、初の試みとして、参加
者が小グループに分かれ、それぞれ関心のある問題を自由に設定して話し合
うフリートークの時間が設定されました。参加者からは5点満点で4.2点の評
価を得ました。会議中と会議後にも激励の言葉が多く寄せられました。
セミナーで扱ったテーマ「Y世代の重要性:協同組合/相互扶助の保
険組織にとっての課題と機会」のもとになったのは、2015年ICMIF
ミネアポリス総会のセッションの中で最も高い評価を得た「明日の
顧客の心を今つかむ」と題するセッションです。
ICMIFのウェブサイトで、ロイズ保険組合CEOのインガ・ビール氏による基調
講演を含む全講演者の発表と、MORO期間中にA.M.ベスト社動画サイトのク
ルーが作成したインタビュー番組などの動画をご覧になれます。MORO専用
ページのトップ画面(www.icmif.org/moro-2016/home)からお入りくだ
さい。
ベネンデン社をホスト団体として開かれたセミナーは、ICMIF会員間
のハイレベルで活発な討論と意見交換を目的としたもので、参加者
からは5点満点で4.5点の高評価を得ました。
MORO(再保険会議)に関するお問い合わせは、ICMIF再保険・人材開発支
援担当責任者のマイク・アシャースト氏([email protected])
までお寄せくだ
さい。
セミナー成功を受けて、アジア・オセアニア協会(AOA)がY世代を
テーマにしたセミナーの開催を決めました。日程は2016年10月25
日~26日で、場所は東京です。その他の地域でも同様のセミナー開
催が計画されています。詳細は決定次第お知らせいたします。
この記事に関するお問い合わせは、ICMIF会員サービス担当上級
責任者のリズ・グリーン氏([email protected])
までお寄せください。
MOROに出席した、モゲンス・スコフ氏(デンマーク)、グレッグ・ロッカー
ド氏(アメリカ)、ナディーネ・アネミュラー氏(ドイツ)、リュック・ボグ氏(
ベルギー)
ら
今後のイベント予定
10月
11日~13日
協同組合国際サミット
カナダ・ケベック
ホスト団体:デジャルダン社・国
際協同組合同盟(ICA)
ICMIFアジア・オセアニア協会(AOA)セミナー
東京
ホスト団体:AOA
ICMIFアメリカ協会年次総会
ペルー・リマ
ホスト団体:セルビペルー社
10月
25日~26日
11月~12月
30日~2日
有益な情報の共有
ヨーロッパの協同組合/相互扶助
の保険組織の保険料収入成長率
が過去最高を記録
ヨーロッパの協同組合/相互扶助の保険組織は2014年、保険料収
入の前年比伸びが過去最高の7.2%となり、地域保険市場に占める
割合を31.2%に拡大しました。ヨーロッパではリーマンショック以降、
協同組合/相互扶助の保険組織が連続して地域保険市場の平均成
長率を上回る伸びを達成しています。その結果、市場占有率も続伸
しており、2007年(23.4%)
を基準とした成長率は34%に達しまし
た。
ICMIFとAMICEが出版した「マーケット・インサイトヨーロッパ版」
(2014年)には、上記データを含むヨーロッパの協同組合/相互扶助
の保険組織の業績と動向が詳しく分析されています。
調査結果を世界銀行定義による国所得別でみると、低所得国の63%で
は、協同組合/相互扶助組織による保険事業を認可する法律が制定され
ておらず、低所得国ほど法律未制定である割合が高いことが判明しまし
た。また、ICMIFの「ミューチュアル・マーケットシェア」によると、協同組
合/相互扶助の保険組織は先進国の保険市場で31%の占有率を有して
いるものの、途上国では4%にとどまっています。この差を縮めなければ
なりません。
協同組合/相互扶助の保険組織の
長寿性を示すICMIFの調査結果
ICMIFが2014年の保険料収入をもとに世界の協同組合/相互扶助の
保険組織上位500社をランキング形式で発表する「グローバル500」
(2014年)によると、上位500社の創業後の年数は平均93年であるこ
とが明らかになりました。
協同組合/相互扶助の保険組織は長寿であるだけでなく、保険料収入の
成長率でも優れています。500社の75%にあたる376社は、2014年
の保険料収入が前年実績を上回り、90社(18%)は2桁成長を記録しま
した。
ICMIFは毎年、世界の協同組合/相互扶助の保険組織の規模と業績を調
査分析し、その結果を「ミューチュアル・マーケットシェア」レポートとして
発表しています。グローバル500は、
ミューチュアル・マーケットシェアの
データをもとにまとめたもので、ICMIF会員団体向けに毎年作成配布し
ています。2014年版は2016年3月に発行されました。
なお、ICMIFではミューチュアル・マーケットシェアの調査を進めるにあた
り、どこまでを調査対象とするべきかという問題に関して議論の余地が
残されているなか、個々の国の事情による対応を行わず、客観的資料と
してシグマレポート
(スイス再保険発行)
を基本データとして活用しまし
た。そのため、シグマレポートに含まれる日本の相互会社も調査対象とし
て含まれています
上記記事に関するお問い合わせは、ICMIFビジネスインテリジェンス担
当責任者のベン・テルファー氏([email protected])
までお寄せください。
世界の45%にあたる国には協同組
合保険関連法がないことが明らか
に
ICMIFがこのほど実施した調査によると、世界全体の45%にあたる国に
は、協同組合/相互扶助組織による保険事業を認可する法律が制定され
ていないことが明らかになりました。これら国々のGDPを合計すると世界
全体の9%に、人口では世界全体の16%にあたります。
ICMIFは調査結果を「協同組合/相互扶助組織による保険へのアクセス」
として視覚的データにまとめました。
会員関連ニュース
2016年4月26日、イギリス・マンチェスターでICMIFエグゼクティブ委員会の会合が開かれました。通常の議題のほ
か、ICIF地域協会体制とマイクロインシュランスプロジェクトに関する話し合いが行われました。
2016年5月10日、ICMIF事務局長のショーン・ターバック氏がシンプリーヘルス社(イギリス)
を訪れ、ICMIFの4大戦
略(人脈交流の推進、有益な情報の共有、影響力の行使、マイクロインシュランス)に関する同社との協力関係につい
て、CEOのロマナ・アブディン氏と協議しました。
フランスにはこれまで相互扶助保険組織の連合体としてGEMA、ROAM、FFSAMがありましたが、この3団体が統合し
たAAM(フランス相互扶助保険組織協会)が結成され、2016年5月18日に発足式が開かれました。式にはICMIFから
国際関係担当責任者のキャサリン・ホック氏が出席しました。AAMの初代会長には、MAIF社社長のパスカル・
ドゥミュル
ジェ氏とグルパマ社社長のティエリー・マルテル氏がともに就任します。
2016年5月23日、Y世代に関するセミナー(7ページ参照)出席のために訪英したJA共済連の髙橋成人氏(総務部 協
同組合連携グループ主幹)、スライベント・フィナンシャル社(アメリカ)のビル・マッキニー氏(戦略・長期開発管理担当副
社長)
とエリー・アンダーソン氏(新規事業開発担当上級スペシャリスト)が、イギリス・マンチェスターのICMIF本部を訪
問しました。アンダーソン氏はセミナーでパネリストを務めました。
ロマナ・アブディン氏
6月のMORO(再保険会議)では、
ミニ・モンテカルロの時間を利用して、ICMIF事務局長のショーン・ターバック氏が
SSVMN社(コスタリカ)社長のヘオルヒナ・ディアス氏、MDAナショナル社(オーストラリア)新CEOのイアン・アンダー
ソン氏、新しくICMIFに加盟したアナドル・シゴルタ社(トルコ)再保険部長のメメット・オズデミール氏と、それぞれ会談し
ました。
2016年6月14日、ICMIF事務局長のショーン・ターバック氏は国際保険学会年次総会出席のために訪れたシンガポー
ルで、NTUCインカム社CEOのケン・ング氏と面談し、協力関係について話し合いました。
2016年6月20日と21日の2日間、国際協同組合同盟(ICA)の理事会がスウェーデン・ストックホルムで開かれ、各専
門機関による活動の調整と連携強化を主なテーマにした話し合いが行われました。保険分野からは、コーポレーターズ社
(カナダ)社長兼CEOのキャシー・バーズウィック氏、カプリコーン社(オーストラリア)
グループCEOのグレッグ・ウォー
ル氏、ICMIF会員サービス担当上級責任者のリズ・グリーン氏が出席しました。
グレッグ・ウォール氏
2016年6月27日、イギリス・ロンドンで、
レンスフォーシェクリンガー社(スウェーデン)
とICMIFが、ICMIFの4大戦略に
関する協力関係について協議しました。話し合いには、
レンスフォーシェクリンガー社からCEOのアン・ソムナー氏、会
長のステン・
ドゥネル氏、副社長兼事業支援責任者のセレン・ヴェスティーン氏が、ICMIFからショーン・ターバック氏、サビ
エ・パテル氏、リズ・グリーン氏が出席しました。
2016年7月1日、スウェーデン・ストックホルムでICMIF会長のアンデルス・スンドストロム氏と事務局長のショーン・ター
バック氏が会談しました。ターバック氏はスウェーデン滞在中、新会員獲得活動の一環としてスカンディア社の代表とも
面談しました。
ヨーロッパでイギリスに次ぐ保険大国のフランスで、国内で営業するほとんど(99%)の保険組織/会社が参加する「フ
ランス保険連合」
(FFA)が結成され、2016年7月8日、フランス・パリで発足記念パーティーが開かれました。ICMIFか
らはキャサリン・ホック氏が出席しました。
アン・ソムナー氏
FFAの活動は、保険・経済・研究・統計データを扱う部門と国際問題・社会問題・法律・財政・消費者問題を扱う部門の2つ
に分かれており、前者の責任者にはFFAに吸収された旧GEMAの事務局長を務めていたアルノー・シュネバイス氏が任
命されました。FFA会長には、ベルナール・スピッツ氏が就任しました。
2016年7月8日、JA共済連の研修団一行がイギリス・マンチェスターのICMIF本部を訪問しました。
2016年7月11日、次期ICMIF会長に内定しているP&Vグループ(ベルギー)経営委員会議長のヒルデ・フェルナイレン
氏がICMIF本部を訪れ、会長職について話し合いました。
上記記事に関するお問い合わせは、ICMIF会員サービス担当上級責任者のリズ・グリーン氏([email protected])
までお寄
せください。
アジア・オセアニア協会ニュース
ICMIFのアジア・オセアニア協会(AOA)は、新たに就任した古和田博子事務局長のもとで2016年第2四半期をスター
トしました。
古和田氏はJA共済連(全共連)に所属し、世界の再保険市場について深い造詣があります。また、新事務局長とし
て、AOA会員間の関係をより一層、インタラクティブで有益なものにしたいと考えています。
そこでAOAは2016年8月2日~3日の日程で、フィリピンのICMIF会員でマイクロインシュランスを専門とするCARD
MBAへの視察訪問団研修を実施しました。この研修は、アジア太平洋地域の保険市場で最も急速に成長しているマイ
クロインシュランス市場への理解を深めることを目的としたものです。10月には東京で、デジタル化や若者世代をテー
マにしたセミナーを開催する予定です。
2016年第2四半期には、フィリピンのASKI MBAが新規にAOAに加入しました。AOAはASKI MBAがICMIFの輪に
加わったことを心より歓迎します。
AOAに関するお問い合わせは、AOA事務局([email protected])
までお願いします。
小和田 博子氏