顎関節症・口腔顔面痛み外来 (責任者:クラウンブリッジ補綴科 窪木拓男

顎関節症・口腔顔面痛み外来
(責任者:クラウンブリッジ補綴科 窪木拓男 教授,咬合・義歯補綴科 皆木省吾 教授)
▶ 担当診療科 クラウンブリッジ補綴科 咬合・義歯補綴科 口腔外科(再建系)
▶ 診療日 紹介状持参の場合はこの限りではありません
月曜
初診担当
診療科
火曜
午前
午後
午前
クラウン
ブリッジ
補綴科
科
予約再
診(咬
合・義歯
補綴科)
咬合・義
歯補綴
科
水曜
午後
木曜
金曜
午前
午後
午前
午後
午前
午後
咬合・義
歯補綴
科
予約再診
(クラウン
ブリッジ補
綴科)
クラウン
ブリッジ
補綴科
予約再
診(咬
合・義歯
補綴科)
クラウンブ
リッジ補綴
科/咬
合・義歯
補綴科
予約再診
(クラウン
ブリッジ補
綴科)
▶ 診療内容
“あご” を動かしたときに,痛い、音がする、口が開きづらいといった顎関節症の専
門外来です。これらの症状は,“あご”の関節や筋肉,神経の問題が原因であること
が多いです。検査方法は,臨床診査に加え,レントゲン撮影や顎関節部の核磁気共
鳴画像検査(顎関節MRI検査)を必要に応じて行い精密検査を行っています。
治療法には,運動療法,温冷湿布,薬による治療,マウスピースによる治療,噛み
合わせの治療,外科治療,神経ブロックなどがあります。
本専門外来は、補綴ならびに口腔外科各分野から選出された歯科医師により構成
されています。そのため,専門的な検査,診断,治療が可能です。時間をかけて患
者さんが十分理解できるよう説明を行いますので,病状がよく理解できると好評です。
マウスピース
顎関節症
☆顎関節症とは?
“あご”の関節や筋肉の病気で、“あご” を動かしたときに,痛い、音がする、口が
開きづらいなどの症状が出ます。
☆治療内容


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


マウスピース
薬による治療
マウスピースによる治療
噛み合わせの治療
運動療法
温冷湿布
外科治療
神経ブロック
☆顎関節MRI検査
核磁気共鳴画像検査(顎関節MRI検査)を必要に応じて行い,顎関節の精密検査
を行っています。
顎関節MRI検査
正常
☆治療費用について
関節円板前方転位
(図の*)
変形性顎関節症
基本的には健康保険が適応されます。
通常の検査(顎関節MRI検査や診察)や治療(薬物療法やスプリント治療)など
は健康保険適応になります。詳しくは,担当専門医にご相談ください。
☆歯ぎしりが原因で...
日中や睡眠中のくいしばり、歯ぎしりが原因で歯がすり減ると言われています。
かみ合せる筋肉の筋肉痛が起こることもあります。
かぶせの破損
歯ぎしりを測ってみませんか?
当科には、頬に貼るだけで歯ぎしりの頻度
を測ることのできる装置があります。
咬耗(歯のすり減り)
歯ぎしり測定装置
睡眠時無呼吸症候群のマウスピース療法
☆睡眠時無呼吸症候群の症状とは?
睡眠中に10秒以上の呼吸停止、つまり無呼吸が5回以上繰り返される病気です。
呼吸自体が停止する場合と上気道(空気の通り道)が閉塞して起こる場合があ
ります。主に以下の症状があります。
睡眠時無呼吸症候群の臨床症状
SaO2 ↓
PaCO2 ↑
呼
吸
障
害
高血圧
心血管系
入眠
覚醒反応
舌根沈下
咽頭扁桃肥大
アデノイド
軟口蓋垂
無呼吸
肺高血圧症
右心不全
高血圧症
不整脈
多血症
肺胞低換気
突然死
Arousal
扁桃肥大
O2
CO2
pH
覚醒反応
換気再開
睡
眠
障
害
日中過眠
知的障害
性格変化
精神症状
身体症状
昼間傾眠
不眠
異常行動
性格変化
二次性抑うつ
不安
神経過敏
入眠
☆睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療
口腔アプライアンス療法
睡眠中に口腔アプライアンスを装着し、
下あごを前方に固定することで気道を
広げます。
口腔アプライアンス療法の古典的治療効果
きちんと睡眠がとれる
5
昼間、眠くて仕方がない日が減った
5
いびきが小さくなる
5
朝、目が覚めたときの頭痛がない
95
32
11
37
53
74
26
0
全くあてはまらない
84
5 5
寝相がよくなる
無回答
63
10
20
30
ほとんどあてはまらない
40
50
60
少しあてはまる
70
80
90 100%
だいたいあてはまる
とてもよくあてはまる
口腔アプライアンス療法の思わぬ治療効果
気分が憂鬱になったり
いらいらしたりすることが減った
5
32
物忘れをすることが減った
21
集中力がアップした
21
0
全くあてはまらない
10
53
16
63
21
36
悪夢を見ることが減った
47
26
26
仕事にやる気を感じる
無回答
16
20
53
32
30
ほとんどあてはまらない
40
50
32
60
少しあてはまる
70
80
90 100%
だいたいあてはまる
とてもよくあてはまる
神経痛・慢性疼痛
☆顔の神経痛
顔面部分は神経痛によっても痛みます。
神経痛
発作性神経痛
三叉神経痛・舌咽神経痛 など
持続性神経痛
帯状疱疹後神経痛 など
☆神経痛の原因
完全に解明されていませんが、神経が血管・腫瘍などにより圧迫され
たり、自己免疫疾患などにより痛みが生じると考えられています。
*顔の神経痛の約10%は脳腫瘍・多発性硬化症などの他の疾患が原因で
生じます.MRI/CTなどを撮影することが必要です.
☆神経痛の治療
薬物療法と外科療法に大別されます。初期のほとんどのケースで薬が有効ですが、
薬がきかなかったり、副作用のため服用できないときには、簡単な手術が必要です。