雨乞いの滝エッセイ

植生調査エッセイ(報告者:宗像
撮影をして、先にゆっくり下りるサイモンさ
充)
んと、滝の周辺の植生調査で残る2人の間で、
調査日:2014 年 8 月 21 日(木)
どうしようか迷うが、
「ここで寝てます」と言
調査地:小河内沢 雨乞いの滝
うと、
「もうちょっと積極的にやったらどうか」
参加者:4 名
という声あり。目的を自覚して、2人につい
タイム
ていって植物の名前を聞いたら、いろいろ教
7:15御所平
えてくれた。同じ植物を2度聞くと怒られそ
9:30入渓点
うなのでメモする。
11:20雨乞いの滝13:10
16:00御所平
蛭間さんによれば、滝の周囲は湿性の植物
が多く、また南アに特徴的な植生がこの谷に
も出ていて、原生的な自然がよく残っている
御所平から小河内沢に向かっていったん車
ということだった。3人で下っていく。
道を下り、下り着いたところから小日影鉱山
調査をしている二人を待つ間、何回か昼寝
への尾根道を登りかえす。この道はところど
する。サイモンさんが途中で泳いでいて合流。
ころザレているので悪く、途中から獣道と見
前島さんも泳いでいた。かなり楽しそうなの
分けのつかないトラバース道を通って、途中、
で、どうしようか迷うが、迷っているうちに
沢を渡って、小河内沢にもう一度降り立つ。
二人が上がってきた。もう一カ所で二人はウ
尾根上にはコメツガとかあった気がするが、
ォータースライダーをしていた。メモにある
あまり覚えていない。蛭間さんと前島さんが、
植物としては、フジアザミ、キタダケトラノ
あれがある、これがある、と言っていたが、
オ、アオフタバラン、ビランジ、チョウセン
あるのはしんどい坂道だった。
ナニワズ、ソバナ。
小河内沢に降り立って、足回りを渓流タビ
後で資料を調べると、雨乞いの滝は右壁か
とかに履き替え、不要な荷物を置いて遡行開
ら登って上部の落ち口にロープで降り立つこ
始。ゴルジュ状になった部分を抜けて流れの
とができるそうだ。その後は廊下状になり、
右、左の広い河原をすたすたと歩いていく。
滝が連続するという。一人で登ってたら、か
川原の周囲はコメツガなどの針葉樹の樹林。
なり修行だった。下部は明るい河原歩きのか
先の二人が後方で標本採集をしていて、残り
なり楽しい場所で、最後が滝で終わるのが心
の二人で先を歩いていき、谷の深い右俣と分
憎い。写真↓大鹿村で初記録 クサタチバナ県内
かれ、しばらく行くと水しぶきが見えた。
で は
雨乞いの滝は40mほどあり、近づくと、
雨のようにしぶきがかかり滝壺はない。後か
ら来た前島さんが、ここは修験の場だった、
というので、
「あそこ」と指さした先でサイモ
ンさんがマッパでしぶきを浴びていた。登れ
るかと聞かれたが、多分、流水で体温を奪わ
れるし、傾斜もあるので無理だと思う。記念
1930
年 以 来 、 2
例 目 の 記 録