経理処理のスピードを上げる方法あります 新販売手法導入時の経理処理

第 20 号
平成20年 3月号 発行:オガワ経営事務所
650-0022 神戸市中央区元町通り2-3-2 ジェムビル T 078-332-5413
経理処理のスピードを上げる方法あります
儲かっている会社とそうではない会社の違いはいろいろとありますが、その一つは、スピ
ードです。手紙も報告書も、さらには『売り』を説明する広告文も時間との戦いでもあります。
長すぎて時間がかかってはならない場合が多いのです。
日々の活動結果であります試算表なる経営判断道具を早く作成することも必要です。コン
ピューターがあり、便利なソフトもある今でも、伝統的な経理処理をしている会社様が多いよ
うですが、エクセルという表計算ソフトを上手に利用しますと、経理処理は数段にスピードア
ップします。
それは、エクセルデーターを財務ソフトに取り組む方法があるからです。ただ、この取り込
みソフトは市販されていません。会計事務所にしか販売されていないのです。
よって、皆様方の企業に取り入れるには、そのソフトを持っている会計事務所に相談する
必要があります。我がオガワ経営事務所は会計事務所ですから、もちろんそのソフトを持っ
ています。
試算表の作成に時間が掛かっている会社様は、ご相談くださいませ。
新販売手法導入時の経理処理のポイント
読者の皆様の中にはネット販売をなされている会社もいらっしゃることと思います。
ネット販売における代金回収の方法には、色々な方法がありますが、代金回収の方法に
よって売上高に計上すべき時期が異なりますから注意が必要です。
その1:クレジットカード決済の場合
多くの会社は出荷基準、すなわち商品を発送した時点で売上高に計上していることと思い
ますが、それでOKです。
その2:代金引換販売の場合
この方法は、発送と同時に代金回収の方法が採られているため、出荷基準となります。
オガワ経営事務所は、個人事業者・中小企業の強い味方です!
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その3 入金確認後の発送の場合
通常の商品の場合は、出荷基準でよろしいが、売る商品がサービスなどの目に見えない
ような場合、例えば、我が事務所に経営若しくは税務会計の相談の場合は、顧客には相
談の回答が目に見えません。すなわち満足出来るか否かが分かりませんから、代金を貰
う基準が色々と定められる場合があります。
ア)一律、相談ごとに1回○○円の場合は、相談が終了した時点で売上計上します。
イ)1回○○円の相談料です。入金次第、回答申し上げますという場合は、回答が終了した
時点で売上計上します。
ウ)相談の上、納得なされた場合は、お振込くださいという場合は、振込がなされたときに売
上計上します。
その4 振込用紙同封で商品は発送した場合
この場合は、出荷基準で売上計上します。
手紙は有効な経営資源です
読者の皆様は、「手紙」と聞いて、何を連相なされますか?
「長いこと書いたことがないなぁー」と思いつつ、手紙は「面倒なもの」と思われましたでしょ
うか。
いや、「古里の両親からの手紙が楽しみです」「若い頃、よくラブレターを書いたもんだ」な
どと考えた方もいらっしゃるかも知れません。
いろいろな思いの手紙ですが、これをビジネスにおおいに活用したいものです。
先日、わが事務所に一通のお礼状が届きました。その全文をご紹介します。
前略
本日は、お忙しい中、貴重なお時間を割いて頂き、
誠にありがとうごさいました。
今後とも、何卒ご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
草々
このお礼状は、わが事務所に飛び込みでセールスに来た、50歳くらいの方がくれたもの
です。セールス内容は派遣ビジネスで、派遣社員の受け入れ打診でした。
この文章、丁寧に誠意を込めて書かれたものと考えます。相手によっては、「もし、派遣社
員を頼むとき、あの人に頼もう」と考えるのではありませんか。その意味では、効果的なお礼
状だと思います。
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六回やって判断しよう
さて、前出のお礼状ですが、私は、この手紙だけでは、 手紙の『意味』 を評価したくあり
ません。問題は、『この次にどの様な手紙をいつ送くるのか』を問題にしたいと思います。
想像ですが、これきりでしょう。それでは意味がないのですが・・・・・。
お礼状発送は、新規顧客獲得の第一歩です。ところが第一歩で終わっている例が100%
近いでしょう。なぜ、第二弾,第三弾・・・の仕掛け、すなわち手紙を出さなのでしょうか。
あるコンサルタントは、21日間感動プログラムと言いまして、初めての出会いから21日間
に3回の仕掛けを行い、第三回目には顧客が予期せぬ、すなわち感動を与える仕掛けをせ
よ」と説いています。
私は、第三弾でも、まだ数は少ないと考えます。最低限、その倍の第六弾まで、手紙を送
って、それでも反応が無ければ、手紙の内容に問題があるか、よほど無頓着な顧客である
か、の判断をすべきだと考えています。
毎日届く1600通の提案と報告
第三弾でよいか、六弾まで仕掛けせねばならないか、の議論は置いて、先出のお礼状程
度の短い文章について考えてみたいと思います。
紹介文は前略と草々も入れて7行ですが、文字数は句読点を省き62文字です。
たった62文字の手紙ですから、用紙はハガキでした。
さて、最近わが事務所に来た講習会の案内の中に、 『たった3行で、全社を掌握する仕
掛け』 というものがありました。
続けて、社長宛に毎日届く [3行127文字の現場の声] と書いてあります。さらに、大口
顧客奪取・社内改革・新商品開発・競合情報・・・・・会社を劇的に伸ばす、と続きます。
この手紙、実行している会社では、3行提報と呼び、全社員1600人からトップに毎日届
いているそうです。 正式名称は、『会社をよくする創意・くふう・気付いた事の提案や考え方
とその対策の報告』といっているそうです。
「1600通ものメール報告を毎日、一人で見られるのであろうか」と出来ない理由を探して
はなりません。
やって、成果を上げている事実を学ぶべきです。
短い文字数ですが、127文字もあれば、先出のお礼状の2倍の文字数ですから、一通り
の提案や報告は出来るのではありませんか。
要は、要領よく、早くトップに届けることが大切ですから、これでよいのでしょう。
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15秒で 『売り』 を説明できますか
簡易なお礼状を頂き、講習会の案内を見ながら手紙について考えていたとき、新聞広告
で、 『御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか?』 という本の広告を見つけま
した。
早速、その本を購入して見ますと、大変有効な示唆がありました。簡単に言いますと、コマ
ーシャルは15秒が一つの単位で、15秒以上続けますとチャンネルを変えられてしまうとか。
よって、「15秒で説明できる内容を考えよ」というものでした。もちろん、本には豊富な事例
が掲載されていました。
参考までに、ラジオCMの場合は10秒単位だそうです。
ところが、10秒もしくは15秒の文字数にすれば100文字前後の文章がなかなか出来ま
せん。それは、企業側にとって説明したいと思う内容が多すぎるからです。
最初は、説明したいことを全部書き出してからそぎ落とせば良いのですが、それがなかな
か出来ないのです。大胆にそぎ落とす覚悟が無ければ、10秒ないし15秒の文は出来ない
のです。
もし、どうしても難しい場合は、二種類作ればよいのです。場合によっては、三種類となる
かもしれません。
我が事務所の売りは?!
さて、テレビコマーシャル的に我が事務所の 『売り』 をまとめますと、次のようになりま
す。
1 儲ける為に数字をまとめる事務所です。
2 数字に表れない事象をまとめる事務所です。
3 数字と事象を総合的に判断する事務所です。
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