火災予防条例の改正(危険物の追加)について

火災予防条例の改正(危険物の追加)について
「危険物の規制に関する政令」及び「危険物の規制に関する規則」の一部が改正され、これまで
非危険物として消防法令等の規制対象外であった「炭酸ナトリウム過酸化水素付加物」が消防法
上の第1類の危険物に追加されました。これに伴い、新たに指定数量の5分の1以上指定数量未
満の危険物(以下、少量危険物という。)を貯蔵し、又は取り扱うこととなる場所等について、
経過措置が設けられています。
1 炭酸ナトリウム過酸化水素付加物とは?
一般的に、「過炭酸ナトリウム」、「過炭酸ソーダ」、「酸素系漂白剤」と呼ばれており、
これらを主成分とする商品は、スーパーやホームセンター、薬局等で販売されています。
■漂白剤
■除菌剤
■消臭剤
■食器洗い乾燥機用洗浄剤
■パイプクリーナー
■洗濯槽クリーナー
同じ用途の商品であっても、炭酸ナ
トリウム過酸化水素付加物を主成
分としないものがありますので注意
が必要です!
2 炭酸ナトリウム過酸化水素付加物の性質について
多くは、無色の結晶又は白色の粉末・顆粒で、一般的に不燃物質です。過熱・衝撃・摩擦等
により分解して酸素を放出し、可燃物等、その他酸化されやすい物質との混合物は爆発するこ
とがあります。
3 貯蔵又は取扱いについて
性質の違いによって規制を受ける基準となる数量(指定数量)が異なります。
危
険
物
第
一
類
性質
指定数量
規制を受ける概要
第1種
酸化性固体
50㎏
■50㎏以上を貯蔵又は取り扱う場合は、消防法に基づく許可が必要です。
■10㎏以上50㎏未満を貯蔵又は取り扱う場合は、光地区消防組合火災予防条例
に基づく届出が必要です。
第2種
酸化性固体
300㎏
■300㎏以上を貯蔵又は取り扱う場合は、消防法に基づく許可が必要です。
■60㎏以上300㎏未満を貯蔵又は取り扱う場合は、光地区消防組合火災予防条
例に基づく届出が必要です。
第3種
酸化性固体
■1〃000㎏以上を貯蔵又は取り扱う場合は、消防法に基づく許可が必要です。
1〃000㎏ ■200㎏以上1〃000㎏未満を貯蔵又は取り扱う場合は、光地区消防組合火災
予防条例に基づく届出が必要です。
4 経過措置について
(1)容器の表示に関する事項:平成25年12月31日までの間は従前どおりです。
(2)少量危険物を貯蔵し、又は取り扱う場合の位置、構造及び設備の全てに共通する技術上の基
準:平成25年6月30日までの間は従前どおりです。
(3)危険物を取り扱う配管に関する事項:一定の要件に該当する場合は適用されません。
(4)少量危険物を貯蔵し、又は取り扱う場合の届出に関する事項:平成24年12月31日まで
にその旨を所轄消防長に届出なければなりません。(個人の住居で危険物を貯蔵し、又は取
り扱う場合は、指定数量の2分の1以上指定数量未満の場合に限ります。)
5 施行期日
平成24年7月25日
お問合せ:予防課危険物係(0833-74-5602)