置賜広域行政事務組合消防本部 からのお知らせです! 【炭酸ナトリウム過酸化水素付加物】が消防法上の『第1類の危険物』に追加されました。 「危険物の規制に関する政令」及び「危険物の規制に関する規則」の一部が改正され、これまで非危険物として消防法令等の 規制対象外であった「炭酸ナトリウム過酸化水素付加物(以下、「過炭酸ナトリウム」という。)」が、消防法上の第1類の危 険物に追加されました。 一般的には「過炭酸ナトリウム」「過炭酸ソーダ」と呼ばれ、漂白剤、除菌剤、消臭剤パイプクリーナー、洗濯槽クリーナー 等の一部が該当します。 「酸素系の漂白剤」として広くクリーニング工場で使用されたり、ホームセンターや薬局などで販売されており、貯蔵又は取 り扱う数量によっては、消防法に基づく危険物施設として市町村長等の許可又は置賜広域行政事務組合火災予防条例に基づく 少量危険物貯蔵取扱いの届出が必要となります。 過炭酸ナトリウムの危険性について 一般的には不燃性物質ですが、加熱、衝撃、摩擦等により分解して酸素を放出するため、周囲の可燃物の燃焼を著しく促しま す。このことから、酸素供給体(強酸化剤)の役割をします。 また、可燃物、有機物、その他酸化されやすい物質との混合物は、加熱、衝撃、摩擦等により爆発する危険性があります。 目、皮膚、粘膜等に対して刺激性があり、目に入ると痛みを伴い損傷の恐れがあります。 規制の概要について 過炭酸ナトリウムが第1類の危険物に追加されたことにより、貯蔵又は取り扱う数量によって消防法若しくは火災予防条例に 定める基準に従わなければなりません。性質ごとによる指定数量は次のとおりです。 性 質 指 定 数 量 規 制 概 要 50キログラム以上を貯蔵又は取り扱う場合は、消防法に基づく市町村長 第1種酸化性固体 50キログラム 等の許可が必要です。 10キログラム以上50キログラム未満を貯蔵又は取り扱う場合は、火災 予防条例に基づく届出が必要です。 300キログラム以上を貯蔵又は取り扱う場合は、消防法に基づく市町村 第2種酸化性固体 300キログラム 長等の許可が必要です。 60キログラム以上300キログラム未満を貯蔵又は取り扱う場合は、火 災予防条例に基づく届出が必要です。 1,000キログラム以上を貯蔵又は取り扱う場合は、消防法に基づく市 第3種酸化性固体 1,000キログラム 町村長等の許可が必要です。 200キログラム以上1,000キログラム未満を貯蔵又は取り扱う場合 は、火災予防条例に基づく届出が必要です。 危険物に該当しているかの確認方法について 危険物を収容する容器には、消防法令によって、危険物等級、化学名及 び危険物の数量並びに危険物の性質に応じた注意事項を表示することが 表 品 名 示 例 第1類第2種酸化性固体 (危険等級2) 化 学 名 過炭酸ナトリウム ただし、容器に危険物である旨の表示については、経過措置として平成 数 量 ×××グラム 25年12月31日までの間は表示しなくても良いこととなっています 用 途 衣類用漂白剤 注意事項 火気・衝撃注意 義務付けられていますので、この表示を確認することができます。 ので、危険物に該当するか否かは製造メーカーに確認してください。 危険物取扱者と規制の 時期について 危険物取扱者及び危険物保安監督者について 消防法第13条により、指定数量以上の危険物を貯蔵又は取り扱う場合は、危険物取扱者の免状を所有する者若しくはこれら の者の立会いを受けなければなりません。過炭酸ナトリウムを貯蔵又は取り扱う新規施設及び既存施設では、甲種危険物又は 乙種第1類危険物の危険物取扱者、若しくはその者の立会いを受けなければなりません。 また、指定数量以上の「過炭酸ナトリウム」を貯蔵し、又は取扱う施設には、甲種又は乙種第1類危険物取扱者で、6ヶ月以 上の実務経験を有するもののうちから「危険物保安監督者」を選任し、これを市町村長に届け出て、当該施設における危険物 の取扱いについての保安の監督をさせなければなりません。 規制の時期と経過措置について ① 平成24年7月1日から規制を受けることになりました。 ② 当該改正により、新たに消防法に基づく市町村長等の許可を受けなければならない施設は、平成24年12月 31日まで に許可を受けなければなりません。また、平成24年7月1日現在、既に許可を受けている危険物施設で、過炭酸ナトリウム が追加されることにともない、位置、構造及び設備の変更に係る許可を受ける必要がある危険物施設も、平成24年12月3 1日までに変更の許可を受けてください。 ③ 当該改正により、消火設備及び警報設備の設置又は改修等が必要となる新規施設及び既存施設について は、平成25年1 2月31日までに改修してください。 ④ 当該改正により、掲示板の改修等が必要となる既存施設は、平成24年9月30日までに改修してください。 ⑤ 既に許可を受けている危険物施設のうち、法令改正により品名、数量及び倍数が変更となる危険物施設は、 平成24年9 月30日までに「品名、数量、倍数変更届出」を提出してください。 ⑥ 当該改正により、過炭酸ナトリウムを貯蔵する容器は、消防法令の基準に適合する容器にしなければなりません。また、 容器に危険物である旨の表示を行うことについては、平成25年12月31日までの間は猶予されています。 ⑦ 火災予防条例の改正により、新たに指定数量の5分の1以上指定数量未満の数量を貯蔵又は取り扱うこととなった施設に ついては、平成24年12月31日までに消防長に「少量危険物貯蔵取扱届出書」を提出してください。 ⑧ 火災予防条例の改正により、新たに指定数量の5分の1以上指定数量未満の数量を貯蔵又は取り扱うこととなった施設で 一定の基準に適合している場合は、平成25年6月30日までに火災予防条例に規定する位置、構造及び設備の基準に従って ください。 ⑨ 火災予防条例の改正により、掲示板の改修等が必要となる既存施設は、平成24年9月30日までに改修してください。 こ の チ ラ シ に 関 す る お 問 い 合 わ せ は 置賜広域行政事務組合消防本部 予防課 TEL:0238-23-3107 FAX:0238-26-2036 メールアドレス : yobou アットマーク okikou.or.jp ホームページアドレス:http://www.okikou.or.jp/syoubou/syoubou.html
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